JP2006284140A - 熱風乾燥装置及びそれによる帯状基板上塗布物層の乾燥方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘性抵抗による幅方向の熱風偏流を低減し、帯状基板幅方向を均一に乾燥できるようにすること。
【解決手段】帯状基板を通過させる乾燥炉1と、乾燥炉1の幅方向に沿って延びる熱風出口2aを有し、この熱風出口2aから乾燥炉1内に帯状基板4の移動経路に沿って熱風を吹き込む熱風供給ダクト2とを備え熱風乾燥装置において、熱風供給ダクト2内に、熱風出口2の幅方向における熱風流量を調整可能なダンパー3を設けた。ダンパー3の角度を調整することにより、熱風出口2aの幅方向両端部の熱風流量を中央部より多くし、乾燥炉側壁1aの粘性抵抗による熱風速度の減衰を軽減して幅方向の偏流を低減する。
【選択図】図1
【解決手段】帯状基板を通過させる乾燥炉1と、乾燥炉1の幅方向に沿って延びる熱風出口2aを有し、この熱風出口2aから乾燥炉1内に帯状基板4の移動経路に沿って熱風を吹き込む熱風供給ダクト2とを備え熱風乾燥装置において、熱風供給ダクト2内に、熱風出口2の幅方向における熱風流量を調整可能なダンパー3を設けた。ダンパー3の角度を調整することにより、熱風出口2aの幅方向両端部の熱風流量を中央部より多くし、乾燥炉側壁1aの粘性抵抗による熱風速度の減衰を軽減して幅方向の偏流を低減する。
【選択図】図1
Description
本発明は、フィルム等の帯状基板上に塗布した塗布物層を乾燥する熱風乾燥装置及びそれによる帯状基板上塗布物層の乾燥方法に関するものである。
従来、帯状基板上に塗布した塗布物層を乾燥する方法として、その帯状基板を熱風乾燥炉に通過させる方法が知られている。この熱風乾燥炉では、熱風を一端部から吹き込んだのち他端部から排気するようにし、吹き込んだ熱風により帯状基板上の塗布物層を加熱乾燥する。
このような熱風乾燥炉として、例えば、特許文献1には、セラミック基板用グリーンシート製造装置として、スラリー液を塗布したフィルムを加熱乾燥させる熱風乾燥炉が開示されている。この特許文献1の熱風乾燥炉では、熱風の幅方向偏流による幅方向の乾燥ムラを低減するために、熱風供給口に近い部位に、全面を多孔質に構成した少なくとも一枚の遮蔽板を熱風の流れを横断する方向に設けている。このように遮蔽板を設けることで、熱風の幅方向偏流をある程度低減し、幅方向の熱風流量を均一化させることができる。
ところが、このような熱風乾燥炉においては、熱風の幅方向の偏流をある程度低減し、一時、幅方向の熱風流量は均一化しても、乾燥炉側壁と熱風との間に生じる粘性抵抗により、幅方向両端部の熱風速度が減衰するため、これに起因した幅方向の偏流が再び起こり、幅方向の乾燥ムラが発生するという問題がある。そして、熱風速度が速くなるほど粘性抵抗は大きくなり幅方向の偏流も大きくなる。また、帯状基板エッジ周辺部の乾燥炉内環境によっても、幅方向の偏流は大きくなる。
上述の粘性抵抗等による幅方向の乾燥ムラを低減する対策として、上記遮蔽板の取り付け数量を増やすことが考えられるが、熱風を供給するためのブロアー容量を大きくする必要があり、設備コスト及びランニングコストが大きくなる。また、そもそも多孔質を有した遮蔽板を設けることで、圧力損失が発生するため、給気ブロアー容量を大きくする必要がある。さらに、上記遮蔽板により幅方向の乾燥ムラを低減しようとする場合、熱風速度等の乾燥条件が変わる度に、乾燥炉を停止して遮蔽板の数や位置を変更する必要がある。
特開平9−289106号公報
本発明が解決しようとする課題は、粘性抵抗による幅方向の熱風偏流を低減し、帯状基板幅方向を均一に乾燥できるようにすることにある。
他の課題は、多孔質を有した遮蔽板を使用せずに、すなわち、給気ブロアー容量の増大を抑えつつ、帯状基板幅方向を均一に乾燥できるようにすることにある。
さらに他の課題は、乾燥炉を停止することなく、幅方向の熱風流量を自在に且つ機外より調整できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明は、乾燥炉内に熱風を供給する熱風供給ダクト内にダンパーを設け、このダンパーの角度を調整することにより、熱風出口の幅方向における熱風流量を調整可能としたものである。
すなわち、本発明の熱風乾燥装置は、帯状基板の上面に塗布した塗布物層を熱風により乾燥させる熱風乾燥装置であって、帯状基板を通過させる乾燥炉と、乾燥炉の幅方向に沿って延びる熱風出口を有し、この熱風出口から乾燥炉内に帯状基板の移動経路に沿って熱風を吹き込む熱風供給ダクトとを備え、熱風供給ダクト内に、熱風出口の幅方向における熱風流量を調整可能なダンパーを設けたものである。
このダンパーの角度は、遠隔操作により調整可能とするのが好ましい。
そして、本発明の帯状基板上塗布物層の乾燥方法は、ダンパーの角度を調整することにより、熱風出口の幅方向両端部の熱風流量を中央部より多くするようにしたものである。また、本発明の乾燥方法では、ダンパーの角度調整によらず他の方法によって、熱風出口の幅方向両端部の熱風流量を中央部より多くしても構わない。
本発明は以下の効果を奏する。
1.熱風出口の幅方向端部の熱風流量を多くするため、乾燥炉側壁の粘性抵抗による熱風速度の減衰が軽減される。その結果、多孔質を有した遮蔽板による熱風の幅方向偏流低減効果と比較して、更に幅方向の偏流が低減され、幅方向の温度ムラ低減ひいては幅方向の乾燥ムラを低減できる。
2.熱風供給ダクト内のダンパーで幅方向風速分布を調整できるため、多孔質を有した遮蔽板は不要であり、圧力損失もわずかなため給気ブロアー容量の増大も抑えられる。
3.ダンパーの角度調整により幅方向の熱風流量を、初期設定時及び操業中に機外より自在に調整可能である。
以下、本発明をフィルム上に塗布した樹脂組成物の乾燥に適用した実施例に基づき、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の熱風乾燥装置を示す斜視図、図2は縦断面図、図3は図2のA−A線矢視図である。
各図に示す熱風乾燥装置は、乾燥炉1と、この乾燥炉1に熱風を供給する熱風供給ダクト2とを備える。また、熱風供給ダクト2内の幅方向両端部にはそれぞれダンパー3が設けられている。
乾燥炉1はトンネル型をなし、フィルム4はその内部を通過する。そして熱風供給ダクト2の熱風出口2aからフィルム4の移送方向に沿って吹き込まれた熱風によって、フィルム4上に塗布された樹脂組成物5が加熱乾燥される。熱風出口2aは、乾燥炉1の幅方向に延びるように設けられている。
本発明では、熱風供給ダクト2内のダンパー3の角度B(図3参照)を0<B<90度の範囲内で調整することにより、熱風出口2a付近の幅方向両端部の熱風流量を中央部より多くする。これによって、乾燥炉側壁1aの粘性抵抗による熱風速度の減衰が軽減されて幅方向の偏流が低減される。
図4は、この本発明の作用を従来技術と比較して示す説明図である。まず、従来技術では、熱風出口2aから吹き込まれる熱風の速度は幅方向で均一であるが、その後、乾燥炉側壁1aの粘性抵抗によって幅方向両端部の熱風速度が減衰し、熱風によってフィルム上の樹脂組成物が乾燥される位置ではΔV1の減衰が生じて幅方向の偏流が生じる。これに対して、本発明では、熱風出口2a付近の幅方向両端部の熱風流量を中央部より多くすることで、熱風出口2aから吹き込まれる熱風の幅方向両端部の速度を中央部よりΔV2だ速くする。これによって、熱風によってフィルム上の樹脂組成物が乾燥される位置では幅方向の偏流が生じなくなる。
本発明において、熱風出口2a付近の幅方向両端部の熱風流量を中央部よりどれだけ多くするか、すなわち、ΔV2をどれだけの大きさにするかは、熱風速度や炉内環境等に応じて設定される。そして、その設定に応じて、ダンパー3の角度Bを遠隔操作により調整する。
1 乾燥炉
1a 乾燥炉側壁
2 熱風供給ダクト
2a 熱風出口
3 ダンパー
4 フィルム
5 樹脂組成物(塗布物層)
1a 乾燥炉側壁
2 熱風供給ダクト
2a 熱風出口
3 ダンパー
4 フィルム
5 樹脂組成物(塗布物層)
Claims (4)
- 帯状基板の上面に塗布した塗布物層を熱風により乾燥させる熱風乾燥装置であって、
帯状基板を通過させる乾燥炉と、
乾燥炉の幅方向に沿って延びる熱風出口を有し、この熱風出口から乾燥炉内に帯状基板の移動経路に沿って熱風を吹き込む熱風供給ダクトとを備え、
熱風供給ダクト内に、熱風出口の幅方向における熱風流量を調整可能なダンパーを設けた熱風乾燥装置。 - ダンパーの角度を遠隔操作により調整可能とした請求項1に記載の熱風乾燥装置。
- 請求項1又は2に記載の熱風乾燥装置による帯状基板上塗布物層の乾燥方法であって、ダンパーの角度を調整することにより、熱風出口の幅方向両端部の熱風流量を中央部より多くする帯状基板上塗布物層の乾燥方法。
- 帯状基板の上面に塗布した塗布物層を熱風により乾燥させる帯状基板上塗布物層の乾燥方法であって、
帯状基板を通過させる乾燥炉内に帯状基板の移動経路に沿って熱風を吹き込む熱風供給ダクトの熱風出口付近における幅方向両端部の熱風流量を中央部より多くする帯状基板上塗布物層の乾燥方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005107533A JP2006284140A (ja) | 2005-04-04 | 2005-04-04 | 熱風乾燥装置及びそれによる帯状基板上塗布物層の乾燥方法 |
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JP2005107533A Withdrawn JP2006284140A (ja) | 2005-04-04 | 2005-04-04 | 熱風乾燥装置及びそれによる帯状基板上塗布物層の乾燥方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014507686A (ja) * | 2011-02-11 | 2014-03-27 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 基板上に反射防止層を堆積させるための方法 |
KR20200034517A (ko) * | 2018-09-21 | 2020-03-31 | 주식회사 엘지화학 | 눈부심 방지 필름 제조 장치 |
-
2005
- 2005-04-04 JP JP2005107533A patent/JP2006284140A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014507686A (ja) * | 2011-02-11 | 2014-03-27 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 基板上に反射防止層を堆積させるための方法 |
KR20200034517A (ko) * | 2018-09-21 | 2020-03-31 | 주식회사 엘지화학 | 눈부심 방지 필름 제조 장치 |
KR102246327B1 (ko) * | 2018-09-21 | 2021-04-28 | 주식회사 엘지화학 | 눈부심 방지 필름 제조 장치 |
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