JP2006283665A - ルーツポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】流体を効率良く圧縮することができるルーツポンプを提供すること。
【解決手段】ロータ室15の周壁13aには、互いに噛合した一対のロータ27,28の通過周面C1,C2が交差する位置に対応して第1及び第2交差部40,41が一対形成されている。吸入口31は端壁13bにて一対の通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域であり、駆動軸21及び従動軸22よりも第1交差部40側に設けられている。吐出口32は端壁13bにて一対の通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域であり、駆動軸21及び従動軸22よりも第2交差部41側に設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】ロータ室15の周壁13aには、互いに噛合した一対のロータ27,28の通過周面C1,C2が交差する位置に対応して第1及び第2交差部40,41が一対形成されている。吸入口31は端壁13bにて一対の通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域であり、駆動軸21及び従動軸22よりも第1交差部40側に設けられている。吐出口32は端壁13bにて一対の通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域であり、駆動軸21及び従動軸22よりも第2交差部41側に設けられている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ロータを互いに噛合させてハウジング内のロータ室に収容し、前記回転軸の回転によるロータの回転に伴い吸入口から前記ロータ室内に吸入した流体を吐出口から吐出するルーツポンプに関するものである。
ルーツポンプとしては、例えば、特許文献1に記載のルーツ型圧縮機が挙げられる。このルーツ型圧縮機のハウジング内には断面瓢箪形状をなすロータ室が区画されている。また、ロータ室内には二葉状のロータが互いに噛合するように収容され、前記ロータ室の周壁には吸入口と吐出口が互いに相対向して形成されている。そして、大気から吸入口を介してロータ室内に吸入されたガスは、ロータ室内を移送された後、吐出口から吐出される。吐出口から吐出されたガスは、吐出口とガスの供給先を連通する配管に設けられた絞りによって圧縮され、その後、高圧となったガスが供給先へ供給される。
特開2004−360652号公報
ところで、特許文献1に記載のルーツ型圧縮機において、ロータ室内にて吐出口に連通する領域(高圧領域)は、ロータ室内にて吸入口に連通する領域(低圧領域)よりも高圧となっている。このため、吐出口に連通する領域側から吸入口に連通する領域側へロータ室内を介したガスの逆流が発生し、吐出口側から吸入口側へガスが漏れてしまう。ルーツ型圧縮機においては、ロータ室の内周面と各ロータの頂端との間に、該内周面と頂端の干渉を防ぐための最小限のクリアランスが形成されており、該クリアランスによって前記ガスの逆流が抑制され、ガスの漏れを抑制している。
そして、前記ガスの逆流を抑制し、漏れ量を低減させるためには、各ロータとロータ室の内周面の間に形成される閉じ込み空間に流体を閉じ込める時間を長くすることが好ましい。すなわち、閉じ込み空間を長く形成することにより、各ロータの頂端にて前記クリアランスによる絞りが2箇所に形成されることとなり、閉じ込み空間を形成しない場合よりもガスの逆流を抑制する箇所が増えるためである。
このため、ガスの逆流を抑制し、漏れ量を低減させるためには、各ロータが、その頂端とロータ室の内周面の間にクリアランスを形成しつつ回転する距離を長くすることが考えられる。そこで、一対のロータが通過した領域の周面同士が交差する位置にまで周壁をロータ室内へ延出させ、その延出させた部位に沿ってロータ室の内周面を延出する。すると、吸入口側にて前記クリアランスが形成されるタイミングを早め、吐出口側にてクリアランスが形成されなくなるタイミングを遅らせることが可能となり、閉じ込み空間を形成する時間を長くすることができる。
しかし、一対のロータが通過した領域の周面同士が交差する位置には、それぞれ吸入口及び吐出口が設けられ、吸入口及び吐出口を周壁に開口形成するには該周壁を切除しなければならない。このため、前記閉じ込み時間を長く確保するために周壁の延出量を多くすればするほど吸入口及び吐出口の口径が小さくなってしまい、ルーツポンプによる流体の移送量が著しく低下してしまう。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、流体の移送量を低下させることなく吐出口側から吸入口側への流体の漏れ量を低減することができるルーツポンプを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングに一対の回転軸を平行に配置するとともに、各回転軸上に配置されたロータを互いに噛合させてハウジング内のロータ室に収容し、前記回転軸の回転によるロータの回転に伴い吸入口から前記ロータ室内に吸入した流体を吐出口から吐出するルーツポンプにおいて、互いに噛合した一対のロータの通過周面が交差する位置に対応して交差部を前記ロータ室の周壁に形成するとともに、前記吸入口を前記ハウジングにおける前記回転軸の軸方向の端壁に形成し、前記吸入口を、前記端壁にて一対の通過周面の内部領域が重なる領域であり、前記一対の回転軸よりも前記交差部側に設けた。
これによれば、交差部形成用に肉盛りした分だけ、各ロータがその両頂端とロータ室の内周面との間に、流体の漏れを抑制するクリアランスを形成しながら回転する距離を長くすることができる。このため、周壁に交差部を形成せず、該周壁に吸入口を形成した場合に比して、吸入口側では、前記クリアランスを形成するタイミングを早め、各ロータとロータ室の内周面の間に流体を閉じ込めて移送する時間を長くすることができる。そして、ロータとロータ室の内周面の間に流体が閉じ込められている状態では、吐出口側から吸入口側への流体の逆流が抑制されることとなるため、周壁に交差部を形成せず、該周壁に吸入口を形成した場合に比して、吐出口側から吸入口側への流体の漏れ量を低減することができる。
また、吸入口は、一対の通過周面が交差する位置に対応した周壁ではなく、端壁に設けられている。このため、各ロータとロータ室の内周面の間に流体を閉じ込める時間を長くするために、周壁を延出し、さらにその延出した部位に吸入口を設ける場合のように、吸入口の口径が小さくなってしまうことがなく、流体の吸入量の低下に伴い流体の移送量が著しく低下してしまうことがない。その結果として、周壁に交差部を形成せず、該周壁に吸入口を形成した場合に比して、流体の移送量を低下させることなく吐出口側から吸入口側への流体の漏れ量を低減することができる。
さらに、ロータの回転中に該ロータの軸方向の端面によって吸入口を全閉鎖する時間を作ることができ、その全閉鎖された時間中は吸入口からの流体の漏れを阻止することができる。その結果として、例えば、吸入口がロータ室の周壁に形成され、該吸入口がロータの回転中に閉鎖されることのない場合に比して吸入口からロータ室外への流体の漏れ量を低減することができる。
請求項2に記載の発明は、ハウジングに一対の回転軸を平行に配置するとともに、各回転軸上に配置されたロータを互いに噛合させてハウジング内のロータ室に収容し、前記回転軸の回転によるロータの回転に伴い吸入口から前記ロータ室内に吸入した流体を吐出口から吐出するルーツポンプにおいて、互いに噛合した一対のロータの通過周面が交差する位置に対応して交差部を前記ロータ室の周壁に形成するとともに、前記吐出口を前記ハウジングにおける前記回転軸の軸方向の端壁に形成し、前記吐出口を、前記端壁にて一対の通過周面の内部領域が重なる領域であり、前記一対の回転軸よりも前記交差部側に設けた。
これによれば、周壁にて交差部形成用に肉盛りした分だけ、各ロータがその両頂端とロータ室の内周面との間に、流体の漏れを抑制するクリアランスを形成しながら回転する距離を長くすることができる。このため、周壁に交差部を形成せず、該周壁に吐出口を形成した場合に比して、吐出口側ではクリアランスを形成しなくなるタイミングを遅らせ、各ロータとロータ室の内周面の間に流体を閉じ込めて移送する時間を長くすることができる。そして、ロータとロータ室の内周面の間に流体が閉じ込められている状態では、吐出口側から吸入口側への流体の逆流が抑制されることとなるため、周壁に交差部を形成せず、該周壁に吐出口を形成した場合に比して、吐出口側から吸入口側への流体の漏れ量を低減することができる。
また、吐出口は、一対の通過周面が交差する位置に対応した周壁ではなく、端壁に設けられている。このため、各ロータとロータ室の内周面の間に流体を閉じ込める時間を長くするために、周壁を延出し、さらにその延出した部位に吐出口を設ける場合のように、吐出口の口径が小さくなってしまうことがなく、流体の吐出量の低下に伴い流体の移送量が著しく低下してしまうことがない。その結果として、周壁に交差部を形成せず、該周壁に吐出口を形成した場合に比して、流体の移送量を低下させることなく吐出口側から吸入口側への流体の漏れ量を低減することができる。
さらに、吸入口からロータ室内へ吸入された流体は、いずれか一方のロータとロータ室の間に閉じ込められて吐出口側へ移送される。そして、いずれか一方のロータとロータ室の内周面の間に形成される空間と、吐出口側にて両ロータとロータ室の内周面の間に形成される空間とが連通したタイミングでは、吐出口はロータの軸方向の端面により全閉鎖される。このため、両空間内の流体はロータの回転によって圧縮される。その結果として、吐出口から吐出される流体は、ロータ室内で予め圧縮されることとなるため、ロータ室外での流体の圧縮を効率良く行うことができる。
請求項3に記載の発明は、ハウジングに一対の回転軸を平行に配置するとともに、各回転軸上に配置されたロータを互いに噛合させてハウジング内のロータ室に収容し、前記回転軸の回転によるロータの回転に伴い吸入口から前記ロータ室内に吸入した流体を吐出口から吐出するルーツポンプにおいて、互いに噛合した一対のロータの通過周面が交差する位置に対応して交差部を前記ロータ室の周壁に一対形成するとともに、前記吸入口及び吐出口を前記ハウジングにおける前記回転軸の軸方向の端壁に形成し、前記吸入口を、前記端壁にて一対の通過周面の内部領域が重なる領域であり、前記一対の回転軸よりも一方の交差部側に設け、前記吐出口を、前記端壁にて一対の通過周面の内部領域が重なる領域であり、前記一対の回転軸よりも他方の交差部側に設けた。
これによれば、周壁にて交差部形成用に肉盛りした分だけ、各ロータがその両頂端とロータ室の内周面との間に、流体の漏れを抑制するクリアランスを形成しながら回転する距離を長くすることができる。このため、周壁に交差部を形成せず、該周壁に吸入口及び吐出口を形成した場合に比して、吸入口側では、前記クリアランスを形成するタイミングを早め、吐出口側ではクリアランスを形成しなくなるタイミングを遅らせることができる。したがって、周壁に交差部を形成せず、該周壁に吸入口及び吐出口を形成した場合に比して、各ロータとロータ室の内周面の間に流体を閉じ込めて移送する時間を長くすることができる。そして、ロータとロータ室の内周面の間に流体が閉じ込められている状態では、吐出口側から吸入口側への流体の逆流が抑制されることとなるため、交差部が周壁に形成されていない場合に比して吐出口側から吸入口側への流体の漏れ量を低減することができる。
また、吸入口及び吐出口は、一対の通過周面が交差する位置に対応した周壁ではなく、端壁に設けられている。このため、各ロータとロータ室の内周面の間に流体を閉じ込める時間を長くするために、周壁を延出し、さらにその延出した部位に吸入口及び吐出口を設ける場合のように、吸入口及び吐出口の口径が小さくなってしまうことがなく、流体の移送量が著しく低下することがない。その結果として、周壁に交差部を形成せず、該周壁に吸入口及び吐出口を形成した場合に比して、流体の移送量を低下させることなく吐出口側から吸入口側への流体の漏れ量を低減することができる。
また、前記吸入口及び吐出口はそれぞれ一つずつ設けられていてもよい。これによれば、端壁に吸入口及び吐出口をそれぞれ複数ずつ設ける場合に比して吸入口及び吐出口を容易に設けることができる。
また、前記ロータは二葉状であってもよい。これによれば、ロータが三葉状の場合に比して、各ロータとロータ室の内周面の間に形成される空間と、吐出口側にて両ロータとロータ室の内周面の間に形成される空間の容積を大きくすることができる。このため、ロータが三葉状の場合に比して、各ロータとロータ室の内周面の間に形成される空間と、吐出口側にて両ロータとロータ室の内周面の間に形成される空間とが連通した空間の容積を大きくすることができる。その結果として、該両空間内、すなわちロータ室内で圧縮される流体の体積を大きくすることができる。
本発明によれば、流体の移送量を低下させることなく吐出口側から吸入口側への流体の漏れ量を低減することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1に示すように、本実施形態のルーツポンプ10は、圧縮部11と駆動部Mとから構成されている。圧縮部11は、ハウジングとしてのロータハウジング12にギアハウジングGが接合固定されて形成されている。ロータハウジング12は、第1ハウジング13と第2ハウジング14とを有している。第1ハウジング13は有底筒状をなし、筒状をなす周壁13aと、第1ハウジング13の底を形成する端壁13bとから構成されている。
図1に示すように、本実施形態のルーツポンプ10は、圧縮部11と駆動部Mとから構成されている。圧縮部11は、ハウジングとしてのロータハウジング12にギアハウジングGが接合固定されて形成されている。ロータハウジング12は、第1ハウジング13と第2ハウジング14とを有している。第1ハウジング13は有底筒状をなし、筒状をなす周壁13aと、第1ハウジング13の底を形成する端壁13bとから構成されている。
そして、ロータハウジング12には、第1ハウジング13の周壁13aの開口側に第2ハウジング14が接合固定されることにより、周壁13aと端壁13bと第2ハウジング14とからロータ室15が形成されている。そして、周壁13aがロータ室15の周壁を構成している。また、ギアハウジングGには、該ギアハウジングGとロータハウジング12の第2ハウジング14とが接合固定されることによってギア室16が形成されている。
一方、駆動部Mは、ギアハウジングGにモータハウジング17が接合固定されて形成されている。モータハウジング17には、該モータハウジング17とギアハウジングGとが接合固定されることによってモータ室18が形成されている。モータ室18には、電動モータ19が収容される。本実施形態のルーツポンプ10では、ロータ室15とモータ室18との間にギア室16が配置されている。
ルーツポンプ10には、回転軸としての駆動軸21と、該駆動軸21に平行な回転軸としての従動軸22とが設けられている。駆動軸21は、ロータハウジング12(第1ハウジング13の端壁13bと第2ハウジング14)とギアハウジングGにベアリング23を介して回転可能に軸支されている。また、従動軸22は、ロータハウジング12(第1ハウジング13の端壁13bと第2ハウジング14)にベアリング23を介して回転可能に軸支されている。また、ギア室16には、駆動軸21に固定された駆動ギア25と従動軸22に固定された従動ギア26とが噛合連結された状態で収容されている。駆動軸21と従動軸22は、駆動ギア25と従動ギア26によってギア連結されている。
また、駆動軸21には、ロータ室15に収容される駆動ロータ27が取付け固定(配置)されている。また、従動軸22には、ロータ室15に収容される従動ロータ28が取付け固定(配置)されている。図2に示すように、駆動ロータ27と従動ロータ28は、駆動軸21と従動軸22の軸方向に直交する断面視が二葉状(瓢箪状)に形成されている。駆動ロータ27には、二条の山歯27aが形成され、両山歯27aの間には谷歯27bが形成されている。また、従動ロータ28には、二条の山歯28aが形成され、両山歯28aの間には谷歯28bが形成されている。
そして、駆動ロータ27と従動ロータ28は、各ロータ27,28の山歯27a,28aと谷歯27b,28bを互いに噛合させた状態でロータ室15に収容されている。また、駆動ロータ27は、駆動軸21の軸方向に沿った両山歯27aの頂端T1がロータ室15の内周面(周壁13aの内周面)15aに直接摺接(干渉)することを防止するために最小限のクリアランスを形成して収容されている。また、従動ロータ28は、従動軸22の軸方向に沿った両山歯28aの頂端T2がロータ室15の内周面(周壁13aの内周面)15aに直接摺接(干渉)することを防止するために最小限のクリアランスを形成して収容されている。
また、図2に示すように、ロータハウジング12の端壁13bには、流体をロータ室15に吸入するための円孔状をなす吸入口31と、吸入された流体をロータ室15外へ吐出するための円孔状をなす吐出口32が形成されている。なお、ロータ室15外であって、前記吐出口32と流体の供給先の間には配管(図示せず)が設けられ、該配管には絞り(図示せず)が設けられている。そして、吐出口32から吐出された流体は、前記絞りによって圧縮されるようになっている(所謂、外部圧縮)。
このように構成されたルーツポンプ10では、電動モータ19の駆動によって駆動軸21が回転することにより、駆動ギア25と従動ギア26との噛合連結を通じて従動軸22が駆動軸21とは異なる方向へ回転し、駆動ロータ27及び従動ロータ28も回転する。すなわち、駆動ロータ27は、図2の矢印Y1に示す方向(反時計方向)へ回転し、従動ロータ28は図2の矢印Y2に示す方向(時計方向)へ回転する。すると、ロータ室15内では、駆動ロータ27と従動ロータ28が互いに噛合しながら位相差をもって同期回転する。
そして、流体は、駆動ロータ27と従動ロータ28の同期回転に伴って吸入口31からロータ室15へ吸入される。詳細には、吸入口31からロータ室15に吸入された流体は、各ロータ27,28とロータ室15の内周面15aとの間に形成される閉じ込み空間S1に閉じ込められる(図4参照。図4では駆動ロータ27側の閉じ込み空間S1のみ図示)。その後、閉じ込み空間S1に閉じ込められた流体は、両ロータ27,28の同期回転に伴い吐出口32へ向かって移送され、ロータ室15内で内部圧縮された後、吐出口32からロータ室15外へ吐出される。
吐出口32から吐出された流体は、吐出口32と絞りの間にて外部圧縮され、高圧化された流体が供給先に供給されることとなる。したがって、絞りよりも下流側であって吐出口32に連通するロータ室15内の空間は高圧領域となる。これに対し、前記吸入口31に連通するロータ室15内の空間は、吐出口32に連通するロータ室15内の空間より低圧な低圧領域となっている。
次に、ロータ室15、吸入口31、及び吐出口32について詳細に説明する。図2の2点鎖線に示す円C1は、回転した駆動ロータ27の通過した領域の周面を表し、円C2は、回転した従動ロータ28の通過した領域の周面を表す。以下、円C1,C2で表す周面を通過周面C1,C2とする。そして、ロータ室15の内周面15aは、互いに噛合した一対のロータ27,28に1対1に対応する一対の通過周面C1,C2に沿って形成されている。このため、ロータ室15の内周面15aは、駆動軸21及び従動軸22の軸方向に対して直交する断面視が横型瓢箪状に形成されている。
また、ロータ室15を形成する周壁13aには、通過周面C1と通過周面C2が交差する位置に対応して第1交差部40と第2交差部41が形成されている。ここで、第1交差部40を一方の交差部とし、第2交差部41を他方の交差部とする。第1及び第2交差部40,41は、駆動軸21及び従動軸22の軸方向に沿って直線状に延びている。また、第1交差部40と第2交差部41はロータ室15内にて互いに相対向する位置に形成されている。さらに、ロータ室15内であって、駆動ロータ27と従動ロータ28がともに通過する領域、すなわち、通過周面C1の内部領域と通過周面C2の内部領域が重なる領域には交差領域Uが存在している。ここで、交差領域Uの周面を交差周面Kとする。
次に、吸入口31について説明する。吸入口31は、前記端壁13bにて前記交差領域Uであり一方の交差部としての第1交差部40側となる位置に設けられている。言い換えると、吸入口31は、端壁13bにて交差領域Uにおける駆動軸21及び従動軸22よりも第1交差部40側で、通過周面C1と、通過周面C2に挟まれた位置に設けられ、さらには、両周面C1,C2に接することなく第1交差部40により近い位置に設けられている。
ここで、端壁13bの内端面N上にて第1交差部40と、第2交差部41を結ぶ仮想線を直線L1としたとき、吸入口31はその中心点が前記直線L1上に位置するように設けられている。また、図4に示すように、各軸21,22の中心軸Rと第1交差部40を結ぶ仮想線を直線L2とする(図4では駆動軸21の中心軸Rと第1交差部40を結ぶ仮想線のみ図示)。この場合、各山歯27a,28aの頂端T1,T2が前記直線L2上に位置したときに、すなわち、各山歯27a,28aの頂端T1,T2が第1交差部40に位置したとき、吸入口31は前記直線L2よりも各ロータ27,28の回転方向後方に位置している。
なお、各山歯27a,28aの頂端T1,T2が前記直線L2上に位置したとき、山歯27a,28aの頂端T1,T2と第1交差部40(内周面15a)との間には最小限のクリアランスが形成されている。そして、このクリアランスは、頂端T1,T2と内周面15aとの直接摺接(干渉)を防止するために設けられ、頂端T1,T2と内周面15aの間からの流体の漏れを最小限に抑制する絞りとして機能する。また、図3に示すように、吸入口31は、端壁13bにて通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域(交差領域U)に設けられているため、吸入口31は回転する駆動ロータ27又は従動ロータ28の軸方向の端面によって交互に全閉鎖される位置に設けられている。
次に、吐出口32について説明する。図2に示すように、吐出口32は、前記端壁13bにて交差領域Uであり他方の交差部としての第2交差部41側となる位置に設けられている。言い換えると、吐出口32は、端壁13bにて交差領域Uにおける駆動軸21及び従動軸22よりも第2交差部41側で、通過周面C1と通過周面C2に挟まれた位置に設けられ、さらには、両周面C1,C2に接することなく第2交差部41により近づいた位置に形成されている。
また、吐出口32は、その中心点が前記直線L1上に位置するように設けられている。ここで、図5に示すように、端壁13bの内端面N上にて各軸21,22の中心軸Rと第2交差部41を結ぶ仮想線を直線L3とする(図5では駆動軸21の中心軸Rと第2交差部41を結ぶ仮想線のみ図示)。この場合、各ロータ27,28の山歯27a,28aの頂端T1,T2が前記直線L3上に位置したとき、すなわち、各山歯27a,28aの頂端T1,T2が第2交差部41に位置したとき、吐出口32は前記直線L3よりも各ロータ27,28の回転方向前方に位置している。なお、各山歯27a,28aの頂端T1,T2が前記直線L3上に位置したとき、山歯27a,28aの頂端T1,T2と第2交差部41(内周面15a)との間には最小限のクリアランスが形成されている。そして、このクリアランスは、頂端T1,T2と内周面15aとの直接摺接(干渉)を防止するために設けられ、頂端T1,T2と内周面15aの間からの流体の漏れを最小限に抑制する絞りとして機能する。
また、図8に示すように、吐出口32は、通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域(交差領域U)に設けられているため、吐出口32は回転する駆動ロータ27又は従動ロータ28の軸方向の端面によって交互に全閉鎖される位置に設けられている。ここで、ロータ室15の吐出口32側であって、両ロータ27,28とロータ室15の内周面15aによって囲み形成される空間を内部空間S2とする(なお、図8では従動ロータ28側の内部空間S2のみ図示)。
そして、吐出口32は、各ロータ27,28の閉じ込み空間S1と内部空間S2とが連通したとき、各ロータ27,28の軸方向の端面によって全閉鎖される位置に設けられている。なお、閉じ込み空間S1と内部空間S2が連通して形成される空間を連通空間Hとする。そして、連通空間Hが形成されてから両ロータ27,28が所定角度回転するまでの間、吐出口32は駆動ロータ27又は従動ロータ28の軸方向の端面によって全閉鎖されるようになっている。そして、吐出口32が駆動ロータ27又は従動ロータ28の軸方向の端面により全閉鎖され、両ロータ27,28が所定角度回転する間には、連通空間H内の流体が圧縮される(本実施形態では圧縮比約1.12)。本実施形態のルーツポンプ10は、ロータ室15内で流体の内部圧縮を行う構成とされている。なお、前記所定角度は、連通空間Hが形成されてから該連通空間H内の流体が所望する圧縮比に圧縮されるまでの回転角度である。
さらに、端壁13bの内端面N上にて、駆動軸21の中心軸Rと従動軸22の中心軸Rを結ぶ仮想線を直線L4としたとき(図3参照)、吸入口31と吐出口32は前記直線L4を中心線として線対称となる位置に設けられている。すなわち、吸入口31は、前記直線L4を基準として駆動軸21及び従動軸22よりも第1交差部40側に設けられ、吐出口32は、駆動軸21及び従動軸22よりも第2交差部41側に設けられている。
次に、上記構成のルーツポンプ10の動作について説明する。なお、流体が吸入口31からロータ室15内に吸入されて吐出口32から吐出されるまでの動作は、駆動ロータ27側と従動ロータ28側で同じである。このため、以下、駆動ロータ27側にて吸入口31から流体が吸入され、吐出口32から流体が吐出される場合について説明する。
さて、ルーツポンプ10が駆動し、吸入口31から流体が吸入されると、図3に示すように、吸入口31は、一方の山歯27aの頂端T1が直線L2上に位置する前に、駆動ロータ27の軸方向の端面によって全閉鎖される。このため、高圧領域である吐出口32側から低圧領域である吸入口31側へ流体が逆流しても、その流体が吸入口31から漏れ出ることを阻止することができる。なお、このとき、他方の山歯27aの頂端T1と内周面15aの間にクリアランスが形成され、吐出口32側から吸入口31側へ流体の逆流が抑制されている。
そして、図4に示すように、吸入口31からの流体の漏れが阻止されたまま駆動ロータ27の一方の山歯27aの頂端T1が直線L2上に位置すると、一方の山歯27aの頂端T1と第1交差部40との間にクリアランスが形成される。同時に、駆動ロータ27の他方の山歯27aの頂端T1と内周面15aの間にクリアランスが形成される。すなわち、駆動ロータ27の頂端T1にて前記クリアランスによる絞りが2箇所に形成されて、駆動ロータ27の周面と内周面15aとの間、すなわち閉じ込み空間S1には流体が閉じ込められる。
ここで、図6に示すように、周壁13aに第1及び第2交差部40,41が形成されておらず、該周壁13aに吸入口31及び吐出口32が形成されたルーツポンプを従来のルーツポンプ50とする。この従来のルーツポンプ50においては、吸入口31が周壁13aに形成されているため、該吸入口31が駆動ロータ27の軸方向の端面によって全閉鎖されることはない。
また、従来のルーツポンプ50において、周壁13aに吸入口31を開口形成したため、本実施形態のルーツポンプ10の第1交差部40に相当する部位が形成されておらず、周壁13aのロータ室15内への突出量が少なくなっている。このため、本実施形態のルーツポンプ10は、従来のルーツポンプ50に比して一方の山歯27aの頂端T1が内周面15aとの間にクリアランスを形成するタイミングが早くなっている。すなわち、本実施形態のルーツポンプ10では、閉じ込み空間S1に流体を閉じ込めるタイミングが従来のルーツポンプ50に比して早くなり、結果として閉じ込み空間S1に流体を閉じ込めておく時間が従来のルーツポンプ50に比して長くなる。
閉じ込み空間S1に閉じ込められた流体は、各ロータ27,28の回転に伴い吐出口32側へ移送される。そして、図5に示すように、駆動ロータ27の他方の山歯27aの頂端T1が直線L3上に位置するまで、流体は閉じ込み空間S1に閉じ込められている。すなわち、駆動ロータ27の両山歯27aの頂端T1の2箇所が内周面15aとの間にクリアランス(絞り)を維持して吐出口32側から吸入口31側への流体の逆流を抑制していることとなる。
ここで、図7に示すように、前記従来のルーツポンプ50には、周壁13aに吐出口32を開口形成したため、本実施形態のルーツポンプ10の第2交差部41に相当する部位が形成されておらず、周壁13aのロータ室15内への突出量が少なくなっている。このため、本実施形態のルーツポンプ10は、従来のルーツポンプ50に比して、他方の山歯27aの頂端T1がロータ室15の内周面15aとの間にクリアランスを形成しなくなるタイミングが遅くなっている。すなわち、本実施形態のルーツポンプ10は、閉じ込み空間S1に流体を閉じ込めておく時間が従来のルーツポンプ50に比して長くなり、結果として閉じ込み空間S1に流体を閉じ込めておく時間が従来のルーツポンプ50に比して長くなる。
そして、両ロータ27,28がさらに回転すると、図8に示すように、駆動ロータ27側の閉じ込み空間S1と従動ロータ28側の内部空間S2が連通し、連通空間Hが形成される。この連通空間Hが形成されるタイミングでは、吐出口32は駆動ロータ27の軸方向の端面によって全閉鎖されているため、流体が連通空間Hに閉じ込められる。そして、両ロータ27,28が回転すると、両ロータ27,28は互いに近づくため、連通空間Hは徐々に狭められていく。このとき、吐出口32は駆動ロータ27の軸方向の端面によって全閉鎖されたままであるため、連通空間Hの流体はロータ室15内にて内部圧縮される。
その後、両ロータ27,28が回転すると吐出口32が開放される。両ロータ27,28の回転に伴い吐出口32が徐々に開放されていき、流体が吐出口32からロータ室15外へ吐出される。その後、内部圧縮された流体は、ルーツポンプ10の外部にてさらに圧縮されて供給先へ供給される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)周壁13aに第1交差部40を形成し、吸入口31を、端壁13bにおいて、一対の通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域(交差領域U)の第1交差部40側に設けた。このため、周壁13aに第1交差部40を形成せずに吸入口31を設けた場合に比して、第1交差部40の形成用に肉盛りした分だけ閉じ込み空間S1に流体を閉じ込めるタイミングを早めることができる。その結果として、周壁13aに第1交差部40が形成されず、該周壁13aに吸入口31が設けられている場合に比して、閉じ込み空間S1に流体を閉じ込めておく時間を長期化することができる。
(1)周壁13aに第1交差部40を形成し、吸入口31を、端壁13bにおいて、一対の通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域(交差領域U)の第1交差部40側に設けた。このため、周壁13aに第1交差部40を形成せずに吸入口31を設けた場合に比して、第1交差部40の形成用に肉盛りした分だけ閉じ込み空間S1に流体を閉じ込めるタイミングを早めることができる。その結果として、周壁13aに第1交差部40が形成されず、該周壁13aに吸入口31が設けられている場合に比して、閉じ込み空間S1に流体を閉じ込めておく時間を長期化することができる。
また、吸入口31は端壁13bの所定位置に設けられているため、閉じ込み空間S1への流体の閉じ込み時間を長くするために吸入口31を周壁13aに設けたがために、吸入口31の口径が小さくなってしまうという不具合が発生しない。このため、ルーツポンプ10においては、吸入口31からの流体の吸入量の低下が生じず、ルーツポンプ10による流体の移送量が著しく低下してしまうことがない。
(2)また、周壁13aに第1交差部40を形成し、吸入口31を、端壁13bにおいて、一対の通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域(交差領域U)の第1交差部40側に設けた。このため、各ロータ27,28の回転中に、該各ロータ27,28の軸方向の端面によって吸入口31を全閉鎖することができ、吐出口32側から吸入口31側への流体の逆流に伴い吸入口31から流体が漏れ出る量を低減することができる。
(3)周壁13aに第2交差部41を形成し、吐出口32を、端壁13bにおいて、一対の通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域(交差領域U)の第2交差部41側に設けた。このため、周壁13aに第2交差部41を形成せずに吐出口32を設けた場合に比して、第2交差部41の形成用に肉盛りした分だけ閉じ込み空間S1に長く流体を閉じ込めておくことができる。
また、吐出口32は端壁13bの所定位置に設けられているため、閉じ込み空間S1への流体の閉じ込み時間を長くするために吐出口32を周壁13aに設けたがために、吐出口32の口径が小さくなってしまうという不具合が発生しない。このため、ルーツポンプ10においては、吐出口32からの流体の吐出量の低下が生じず、ルーツポンプ10による流体の移送量が著しく低下してしまうことがない。
(4)吐出口32は、連通空間Hが形成されてから各ロータ27,28が所定角度回転するまでの間、各ロータ27,28の軸方向の端面により全閉鎖されるため、連通空間H内の流体を圧縮することができる。このため、ルーツポンプ10で移送させる流体を内部圧縮することができ、例えば、流体をルーツポンプ10外のみで圧縮する場合に比して流体を効率良く圧縮することができる。その結果として、ルーツポンプ10を用いた流体の圧縮に要する仕事量を低減させることができる。
(5)吸入口31及び吐出口32を端壁13bに一つずつ設けたため、端壁13bに吸入口31及び吐出口32を容易に設けることができる。また、吸入口31及び吐出口32が複数設けられている場合、特に、吸入口31が複数設けられている場合に比して流体の漏れ量の低減に寄与することができる。
(6)吸入口31及び吐出口32は、第1交差部40と第2交差部41を結ぶ直線L1上に中心点が位置し、さらに直線L1を中心線として線対称となる位置に設けられている。このため、各ロータ27,28の軸方向の端面で吐出口32を全閉鎖してから開放するまでの時間を同じとすることができ、両ロータ27,28側での流体の圧縮比を同じとすることができる。
(7)端壁13bに吐出口32を形成したため、各ロータ27,28の軸方向の端面で吐出口32を徐々に開放することができる。したがって、連通空間Hに閉じ込まれた流体が吐出口32から一気に吐出されることがなく、脈動を低減することができる。
(8)各ロータ27,28は二葉状に形成されている。このため、例えば、各ロータ27,28が三葉状に形成されている場合に比して閉じ込み空間S1及び内部空間S2の容積を大きくすることができ、さらには両空間S1,S2よりなる連通空間Hの容積を大きくすることができる。その結果として、連通空間H内で内部圧縮される流体の体積を大きくすることができ、流体の圧縮効率の向上に寄与することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、駆動ロータ27及び従動ロータ28を三葉状又は四葉状としてもよい。
○ 実施形態において、駆動ロータ27及び従動ロータ28を三葉状又は四葉状としてもよい。
○ 実施形態において、吸入口31及び吐出口32を長孔状、四角孔状に形成してもよい。
○ 実施形態において、吸入口31及び吐出口32をその中心点が直線L1からずれた位置に設けてもよい。
○ 実施形態において、吸入口31及び吐出口32をその中心点が直線L1からずれた位置に設けてもよい。
○ 実施形態において、吸入口31及び吐出口32を直線L4に対して線対称とならない位置に設けてもよい。
○ 実施形態において、吸入口31及び吐出口32を二つ以上設けてもよい。
○ 実施形態において、吸入口31及び吐出口32を二つ以上設けてもよい。
○ 実施形態において、多段式のルーツポンプ10としてもよい。
○ 実施形態において、ルーツポンプ10をギア室16とモータ室18の間にロータ室15が配置された構成としてもよい。すなわち、ルーツポンプ10にて、駆動軸21の軸方向に沿ってモータ室18、ロータ室15、及びギア室16が記載順の並び順で配設されていてもよい。
○ 実施形態において、ルーツポンプ10をギア室16とモータ室18の間にロータ室15が配置された構成としてもよい。すなわち、ルーツポンプ10にて、駆動軸21の軸方向に沿ってモータ室18、ロータ室15、及びギア室16が記載順の並び順で配設されていてもよい。
○ 実施形態において、吐出口32を端壁13bにて一対の通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域(交差領域U)であり、駆動軸21及び従動軸22よりも第2交差部41側となる位置に設け、吸入口31を端壁13bではなく周壁13aに設けた構成としてもよい。
○ 実施形態において、吸入口31を端壁13bにて一対の通過周面C1,C2の内部領域が重なる領域(交差領域U)であり、駆動軸21及び従動軸22よりも第1交差部40側となる位置に設け、吐出口32を端壁13bではなく周壁13aに設けた構成としてもよい。
C1,C2…通過周面、G…ハウジングとしてのギアハウジング、U…内部領域が重なる領域としての交差領域、10…ルーツポンプ、12…ハウジングとしてのロータハウジング、13…ハウジングとしての第1ハウジング、13a…周壁、13b…端壁、14…ハウジングとしての第2ハウジング、15…ロータ室、21…回転軸としての駆動軸、22…回転軸としての従動軸、27…ロータとしての駆動ロータ、28…ロータとしての従動ロータ、31…吸入口、32…吐出口、40…一方の交差部としての第1交差部、41…他方の交差部としての第2交差部。
Claims (5)
- ハウジングに一対の回転軸を平行に配置するとともに、各回転軸上に配置されたロータを互いに噛合させてハウジング内のロータ室に収容し、前記回転軸の回転によるロータの回転に伴い吸入口から前記ロータ室内に吸入した流体を吐出口から吐出するルーツポンプにおいて、
互いに噛合した一対のロータの通過周面が交差する位置に対応して交差部を前記ロータ室の周壁に形成するとともに、前記吸入口を前記ハウジングにおける前記回転軸の軸方向の端壁に形成し、
前記吸入口を、前記端壁にて一対の通過周面の内部領域が重なる領域であり、前記一対の回転軸よりも前記交差部側に設けたことを特徴とするルーツポンプ。 - ハウジングに一対の回転軸を平行に配置するとともに、各回転軸上に配置されたロータを互いに噛合させてハウジング内のロータ室に収容し、前記回転軸の回転によるロータの回転に伴い吸入口から前記ロータ室内に吸入した流体を吐出口から吐出するルーツポンプにおいて、
互いに噛合した一対のロータの通過周面が交差する位置に対応して交差部を前記ロータ室の周壁に形成するとともに、前記吐出口を前記ハウジングにおける前記回転軸の軸方向の端壁に形成し、
前記吐出口を、前記端壁にて一対の通過周面の内部領域が重なる領域であり、前記一対の回転軸よりも前記交差部側に設けたことを特徴とするルーツポンプ。 - ハウジングに一対の回転軸を平行に配置するとともに、各回転軸上に配置されたロータを互いに噛合させてハウジング内のロータ室に収容し、前記回転軸の回転によるロータの回転に伴い吸入口から前記ロータ室内に吸入した流体を吐出口から吐出するルーツポンプにおいて、
互いに噛合した一対のロータの通過周面が交差する位置に対応して交差部を前記ロータ室の周壁に一対形成するとともに、前記吸入口及び吐出口を前記ハウジングにおける前記回転軸の軸方向の端壁に形成し、
前記吸入口を、前記端壁にて一対の通過周面の内部領域が重なる領域であり、前記一対の回転軸よりも一方の交差部側に設け、
前記吐出口を、前記端壁にて一対の通過周面の内部領域が重なる領域であり、前記一対の回転軸よりも他方の交差部側に設けたことを特徴とするルーツポンプ。 - 前記吸入口及び吐出口はそれぞれ一つずつ設けられている請求項3に記載のルーツポンプ。
- 前記ロータは二葉状である請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のルーツポンプ。
Priority Applications (1)
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JP2005105024A JP2006283665A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | ルーツポンプ |
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JP2005105024A Pending JP2006283665A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | ルーツポンプ |
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-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005105024A patent/JP2006283665A/ja active Pending
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