JP2006282131A - 自転車用スタンド - Google Patents

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悦明 岡本
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Abstract

【課題】 起立時に、同一平面上に前後左右の複数個所で接地する接地部を具えて、駐輪時の自転車の姿勢を安定的に保持できるようにするとともに、跳ね上げたときに生じ易い危険を回避できて、より使い易い両脚型のスタンドを開発することにある。
【構成】 自転車の後部に取り付けられて、駐輪時に起立させた両脚部の間に自転車の後輪を介在させるようにした自転車用スタンドにおいて、脚本体部分1の下端を横に連結して接地脚部2を形成するとともに、この接地脚部2に対して、該脚部2よりも自転車の前方側に位置して、上記接地脚部2と共に前後左右の複数個所で同一の接地平面を形成するようにした第2の接地脚部3を設けた自転車用スタンド。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自転車の後部に取り付けられ、駐輪時に起立させた両脚の間に自転車の後輪を介在させるようにした両脚型の自転車用スタンドに関し、スタンドの下部に、前後左右に具えた複数の接地個所を同一平面上に揃えて接地面を形成して、特に幼児とか積載する荷物が多い場合などに自転車に安定した駐輪状態を保持できるようにしたことを特長とする。
従来この種の自転車用スタンドにおいて、両脚型のスタンドの下部を車体の後方に向けて起立時に水平方向に沿うように折り曲げ、折り曲げた先端同士を横に連結して同一平面を形成させ、安定した起立状態を得られるようにした構造の自転車用スタンドには、たとえば特許文献1、2がある。
また、たとえば特許文献3のように、水平方向に折り曲げた先端を横に連結することにより得られる接地部の両角に反射シートを取り付けて、スタンドを跳ね上げて走行する場合の後部リフレクターを兼用させるようにした自転車用両立てスタンドがある。
さらに、両立てスタンドの脚部の下部を前後に二股に形成して片側に前後2個所、左右で計4個所の接地脚を形成するようにした両立スタンドには、特許文献4がある。
特開2002−193158号公報(第1頁、図1参照) 特開平11−278328(第1頁、図1参照) 登録実用新案第3087949号公報(第1頁、第4図参照) 登録実用新案第3038416号公報(第1頁、第1図参照)
起立時に後ろ向きに水平の接地部を具えるようにした上記特許文献1、2の自転車用スタンドは、スタンドを跳ね上げたときの回転方向の前位に接地部が位置することになるので、操作者に不用意に接地部が衝突するおそれがある。同様に、後ろ向きに接地部を形成した特許文献3の両立てスタンドにも、同じ危険がある。
また、両立てスタンドの下部を前後に二股に形成して片側に2個所、両側で計4個所の接地脚を形成した特許文献4のスタンドは、それ専用にスタンドの脚本体部分を加工して四つ脚に形成する必要があるので、材料費と工数の増加をともないコストアップになるという欠点がある。
このようなことから、本発明が解決しようとする課題は、起立時に、同一平面上に前後左右の複数の接地部を具えて、駐輪時の自転車の姿勢を安定的に保持できるようにするとともに、跳ね上げたときに生じ易い危険が回避できて、より使い易い両脚型のスタンドを開発することにある。
そこで本発明は、上記の課題を解決するために、自転車の後部に取り付けられ、駐輪時に起立させた両脚の間に自転車の後輪を介在させるようにした自転車用スタンドにおいて、左右の脚本体部分の下端を横に連結して接地脚部を形成するとともに、この接地脚部に対して自転車の前方側に位置して、該接地脚部と同一の接地平面を形成するようにした第2の接地脚部を設けたことを特徴とする自転車用スタンドを提供するものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の自転車用スタンドにおいて、脚本体部分の下端の接地脚部は、横に波形に形成され、前記第2の接地脚部は、上記脚本体部分の下端の接地脚部とほぼ平行する直線形に形成され、両端に具えたその基部は、上記接地脚部の波形の頂部に接続することによって、スタンドの脚本体部分の形状を大きく変えることなく、上記第2の接地脚部を備えられるようにした自転車用スタンドを提供するものである。
本発明自転車用スタンドは、駐輪時において、第2の接地脚部が両脚の下端の接地脚部に対して自転車の前方側に位置するので、スタンドを跳ね上げる際に、先に両脚の下端の接地脚部が接地面から離れ、次いで第2の接地脚部が離れるというように2段階に接地面からの離間を生ずる。
第1段の離間を生ずると、支点が回転中心から離れた第2の接地脚部に移行してスタンドが前傾し、自転車の後部を僅かに持ち上げる状態を生ずるとともに、スタンドに備えられている牽引ばねの作用が働いて自転車には前方に押し出される若干の力が加わり、スムーズに第2段の離間に移行する(図2参照)。
スタンドの跳ね上げ時には、第2の接地脚部は回転方向の後位に位置するので、不用意に操作者に衝突するおそれが少なくなる。また、脚本体部分の加工が容易であるからコストアップも少ない。なお、スタンドを起立させたときの安定性は従来品に比べて変わらない。
以上のようにして本発明は前記の課題を解決したものである。
両脚型の自転車用スタンドにおいて、左右の脚本体部分の下端を横に連結して接地脚部を形成するとともに、この接地脚部に対して、該脚部よりも自転車の前方側に位置して、上記接地脚部と共に前後左右の複数個所で接地して接地平面を形成するようにした第2の接地脚部を設ける。
脚本体部分の下端の接地脚部を横に波形に形成し、この接地脚部の波形の底部を接地部とする。
第2の接地脚部をスタンドの起立状態において上記波形の接地脚部とほぼ平行する直線形に形成するとともに、この接地脚部の両端に具えた基部を上記接地脚部の波形の頂部に接続する。
以下に本発明の実施例を図面について説明する。
図1は、本発明に係る自転車用スタンドをハンドル側から見た正面図、図2は、同上の右側面図、図3は、背面図である。
図において、1は、車軸を挟んで自転車の後輪の両側に取り付けられる脚本体部分、2は、脚本体部分1の下端を横に連結して形成した接地脚部、3は、接地脚部2に対して、自転車の前方側に位置して、該接地脚部2と同一の接地平面を形成するように、接地部を具えた第2の接地脚部である。
この実施例において、脚本体部分1の下端の接地脚部2は、図1、3に示すように、横に波形に形成され、波形の両端に具えた底部2”を接地部としている。
一方、第2の接地脚部3は、上記波形の接地脚部2にほぼ平行する直線形に形成され、その両端から斜め後方に延設した基部3’を、図2に示すように、波形の接地脚部2の波形の頂部2’の上面に溶接している。
このスタンドは、従来公知のスタンドと同様に図示省略の牽引ばね、ロックプレートを付設されて、図2中に虚線で示す取付け金具4を介して、自転車の後部フレーム(図示省略)に取り付けられる。
なお、図中、5は、脚本体部分1の回転軸心、6は、ロックプレートの取付け軸部である。
また、この実施例においては、上記のように第2の接地脚部3を波形の接地脚部2にほぼ平行する直線形に形成しているが、本発明の実施に際して第2の接地脚部3は、両端の基部3’の間に、自転車の前方側に向けて複数個所に突出するU字形、あるいは棒状の接地部を具えた接地脚部を用いる場合もある。また、脚本体部分1の下端を横に連結する接地脚部2の形状も、本発明の要旨に沿って波形形状に限らない。
以上の構成からなるこの自転車用スタンドは、駐輪時に起立させると、第2の接地脚部3が、脚部本体部分1の下端の接地脚部2に対して自転車の前方側に位置して複数個所で接地するので、駐輪するときの安定性は従来品に比べて変わらない。
駐輪状態を解除するためにスタンドを跳ね上げると、先に脚部本体部分1の下端の接地部2が図2の反時計回りに接地面から離れ、次いで第2の接地脚部3が離れるというように2段階に接地面からの離間を生ずる。
第1段の離間を生ずると、支点が回転中心から離れた第2の接地脚部3に移行してスタンドが前傾し、自転車の後部が僅かに持ち上げられる状態を生ずるとともに、スタンドに備えられている牽引ばねの作用が働いて自転車には前方に押し出される若干の力が加わり、スムーズに第2段の離間を生ずる(図2参照)。そのため、軽やかに走行可能の状態に移行する。
上記スタンドの跳ね上げ操作時には、第2の接地脚部3は図2の反時計回りの回転方向の後位に位置するので、該接地脚部3が不用意に操作者に衝突するおそれが少ない。
また、このスタンドは加工が容易であるからコストアップも少ない。
前記の構成からなるこの両脚型のスタンドは、前述のように幼児を荷台に乗せるときとか降ろすときとか、大きい重量とか嵩高い荷物を積み卸しするような使用をする場合に好適するが、重量運搬用の自転車に限らず、通常の自転車にもこのスタンドを採用できることはいうまでもない。
また、第2の接地脚部の形状は、本発明の要旨に沿って前述のように図示の態様に限らない。
図1は本発明に係る自転車用スタンドをハンドル側から見た正面図である。 図2は同上の右側面図である。 図3は背面図である。
符号の説明
1 脚本体部分
2 接地脚部 (2’ 波形の頂部、2” 底部)
3 第2の接地脚部 (3’ 基部)
4 取付け金具
5 回転軸心
6 ロックプレートの取付け軸部

Claims (2)

  1. 自転車の後部に取り付けられ、駐輪時に起立させた両脚の間に自転車の後輪を介在させるようにした自転車用スタンドにおいて、左右の脚本体部分の下端を横に連結して接地脚部を形成するとともに、この接地脚部に対して自転車の前方側に位置して、該接地脚部と同一の接地平面を形成するようにした第2の接地脚部を設けたことを特徴とする自転車用スタンド。
  2. 前記脚本体部分の下端の接地脚部は、横に波形に形成されて波形の底部を接地部とし、前記第2の接地脚部は、上記脚本体部分の下端の接地脚部とほぼ平行する直線形に形成され、両端に具えたその基部は、上記接地脚部の波形の頂部に接続されていることを特徴とする請求項1記載の自転車用スタンド。
JP2005108483A 2005-04-05 2005-04-05 自転車用スタンド Pending JP2006282131A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102107696A (zh) * 2011-01-30 2011-06-29 韩军 一种滚轮式车梯
CN103770860A (zh) * 2012-10-19 2014-05-07 大连预见科技有限公司 一种自行车车梯

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004098967A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Nikkoo:Kk 自転車用スタンド

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