JP2006281884A - 段差乗り越え用補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大きな力を要せずに段差をスムースに乗り越えることができるようにするとともに、従来の車椅子やショッピングカートなどの運搬装置に変更を加えることなく装着できるようにする。
【解決手段】車椅子の前車輪の取付部に差し込み可能である取付軸1に対してフレーム2が回転自在に取り付けてある。フレーム2は、軽金属または合成樹脂製であり断面コ字型であり、底辺21は前方に向って傾斜している。フレーム内部には、常時接地して回転する主車輪3が取り付けてあり、フレーム2の両側には主車輪3の直径の1/5〜1/4程度の複数の補助車輪41〜43がフレーム2の底辺21に沿って等間隔に配置してある。段差において、フレーム2の補助車輪41〜43が順に段差を乗り越えるので通過にあまり大きな力を必要とせず、段差を円滑に乗り越えることができる。
【選択図】図1
【解決手段】車椅子の前車輪の取付部に差し込み可能である取付軸1に対してフレーム2が回転自在に取り付けてある。フレーム2は、軽金属または合成樹脂製であり断面コ字型であり、底辺21は前方に向って傾斜している。フレーム内部には、常時接地して回転する主車輪3が取り付けてあり、フレーム2の両側には主車輪3の直径の1/5〜1/4程度の複数の補助車輪41〜43がフレーム2の底辺21に沿って等間隔に配置してある。段差において、フレーム2の補助車輪41〜43が順に段差を乗り越えるので通過にあまり大きな力を必要とせず、段差を円滑に乗り越えることができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、車椅子や荷物用台車、ショッピングカート等の車輪を有する運搬装置が段差を通過するときの衝撃を緩和し、運搬装置が円滑に段差を通過できるようにする補助装置に関する。
従来の車椅子や荷物用台車、ショッピングカート、ストレッチャー等のキャスターと車輪を使用した運搬装置は、段差のない平坦な通路を走行することを想定したものであり、建物の出入口や道路に形成されている段差や溝にさしかかると、キャスターの車輪の直径が段差の高さに比して小さいため引っかかってしまい、通過できなかったり、段差を乗り越えて通過するには大きな力を必要としていた。
段差の前方で速度をあげるなどして強引に通過しようとすると、段差を通過する際に衝撃を受けて荷物用台車では荷崩れを生じたり、車椅子の場合は、衝撃でバランスを崩して人が転げ落ちたりすることがあり、危険であった。
段差の前方で速度をあげるなどして強引に通過しようとすると、段差を通過する際に衝撃を受けて荷物用台車では荷崩れを生じたり、車椅子の場合は、衝撃でバランスを崩して人が転げ落ちたりすることがあり、危険であった。
従来の車椅子の前輪直径は、一般に6インチ(約15.2cm)であるため、5cmを超える段差は、利用者が自力で乗り越しするのは不可能であり、段差が2〜3cmでも、容易に乗り越えることはできず、乗り越えるのに大きな力を必要とした。横断歩道の縁石の段差は、2〜3cm程度であるが、車椅子利用者にとっては難所となっていた。
そこで、車椅子の中央部に段差を乗り越えるための傾斜面を設けた段差乗り越え補助具や、特許文献1及び2に開示されているように、段差乗り越え用の前後に移動可能な円弧状の傾斜部材が開示されている。
前後に移動可能な傾斜部材6は、主車輪3の前方に配置してあり、図7〜8に示すように、車椅子の進行に伴って傾斜部材6が段差に当たると、主車輪3まで移動して段差での衝撃を緩和して円滑に段差を乗り越えることができるようにしたものであり、傾斜部材6の元の位置への復帰はバネ61でおこなわれている。
特開平10−297206号公報
WO 03/068580号公報
前後に移動可能な傾斜部材6は、主車輪3の前方に配置してあり、図7〜8に示すように、車椅子の進行に伴って傾斜部材6が段差に当たると、主車輪3まで移動して段差での衝撃を緩和して円滑に段差を乗り越えることができるようにしたものであり、傾斜部材6の元の位置への復帰はバネ61でおこなわれている。
種々の段差乗り越え補助具が提案されているが、車椅子利用者の移動には、自動車利用が伴うため、補助具が車椅子の折り畳みに影響がないようにすることが必須であり、また、車椅子利用者の単独操作の場合においても、比較的小さな力で段差を乗り越えることができるようにすることが要求される。
また、前後に移動可能な傾斜部材は、段差を乗り越えたときにバネの力で元の位置に復帰するが、その際にフレームに衝突する音が大きく、周囲の人がびっくりすることがある。
本発明は、大きな力を要せずに段差をスムースに乗り越えることができるようにするとともに、従来の車椅子やショッピングカートなどの運搬装置に変更を加えることなく装着できるようにするとともに、部材が復帰する際の衝突音が発生しないようにしたものである。
また、前後に移動可能な傾斜部材は、段差を乗り越えたときにバネの力で元の位置に復帰するが、その際にフレームに衝突する音が大きく、周囲の人がびっくりすることがある。
本発明は、大きな力を要せずに段差をスムースに乗り越えることができるようにするとともに、従来の車椅子やショッピングカートなどの運搬装置に変更を加えることなく装着できるようにするとともに、部材が復帰する際の衝突音が発生しないようにしたものである。
平坦な場所で常に接地している主車輪の前方に複数の補助車輪を斜め前上がりに配置したフレームを設けることによって段差に衝突する際の衝撃を小さくして段差を容易に乗り越えられるようにしたものである。
また、複数の車輪を履帯で連結して無限軌道とし、無限軌道の履帯が先に段差に当たるようにし、前進力により無限軌道が回転して車輪を段差まで持ち上げることによって、段差を滑らかに乗り越えることができるようにしたものである。
また、複数の車輪を履帯で連結して無限軌道とし、無限軌道の履帯が先に段差に当たるようにし、前進力により無限軌道が回転して車輪を段差まで持ち上げることによって、段差を滑らかに乗り越えることができるようにしたものである。
平坦面では主車輪のみが回転するものであり、段差乗り越えを補助する補助車輪及び無限軌道は、通常走行時においては、アイドルの状態であるので、余分な力を必要とせず、車椅子の利用者に余分なエネルギーの消費を要求しない。
実施例1
図1に示すように、車椅子の前車輪の取付部に差し込み可能である取付軸1に対してフレーム2が回転自在に取り付けてある。フレーム2は、図2に示すように、軽金属または合成樹脂製であり断面コ字型であり、底辺21は前方に向って傾斜している。フレーム内部には、常時接地して回転する主車輪3が取り付けてあり、主車輪3の車軸31の位置は、取付軸1の軸線からはずれた位置にある。
フレーム2の両側には主車輪3の直径の1/5〜1/4程度の複数の補助車輪41〜43がフレーム2の底辺21に沿って等間隔に配置してある。
図1に示すように、車椅子の前車輪の取付部に差し込み可能である取付軸1に対してフレーム2が回転自在に取り付けてある。フレーム2は、図2に示すように、軽金属または合成樹脂製であり断面コ字型であり、底辺21は前方に向って傾斜している。フレーム内部には、常時接地して回転する主車輪3が取り付けてあり、主車輪3の車軸31の位置は、取付軸1の軸線からはずれた位置にある。
フレーム2の両側には主車輪3の直径の1/5〜1/4程度の複数の補助車輪41〜43がフレーム2の底辺21に沿って等間隔に配置してある。
図3に示すように、段差において、フレーム2の先頭の補助車輪41が段差に当たるが、主車輪3より高い位置にあるので、段差を容易に昇ることができる。前進に伴って第2の補助車輪42が段差に乗り、更に第3の補助車輪43が段差にあがり、最終的には主車輪3が段差に上がる。複数の斜めに配置した補助車輪41〜43の間及び補助車輪43と主車輪3の間の段差が小さいため、通過にあまり大きな力を必要とせず、段差を円滑に乗り越えることができる。
実施例2
図4及び図5に示すように、車椅子の前車輪の取付部に差し込み可能である取付軸1に対してフレーム2が回転自在に取り付けてある。フレーム2は、図6に示すように、軽金属または合成樹脂製の断面コ字型であり、底辺21は前方に向って傾斜している。
図4及び図5に示すように、車椅子の前車輪の取付部に差し込み可能である取付軸1に対してフレーム2が回転自在に取り付けてある。フレーム2は、図6に示すように、軽金属または合成樹脂製の断面コ字型であり、底辺21は前方に向って傾斜している。
フレーム2の両側には主車輪3が取り付けてあり、常時は路面に接地して回転する。主車輪3を双輪構造として常時走行時の安定度を高めている。フレーム2の前端と後端に無限軌道5の先輪41、及び後輪42が取り付けてあり、中間には無限軌道の長さに応じて適宜の個数の中間輪43が等間隔に配置してある。
無限軌道5の車輪41〜43は軽量化のため合成樹脂製であり、車輪に掛け渡してある履帯は合成ゴム製であり、履帯表面には必要に応じてパターンを形成し、段差に当たったときに、スムースに無限軌道5が回転するようにする。
無限軌道5の車輪41〜43は軽量化のため合成樹脂製であり、車輪に掛け渡してある履帯は合成ゴム製であり、履帯表面には必要に応じてパターンを形成し、段差に当たったときに、スムースに無限軌道5が回転するようにする。
段差の通過に当たっては、無限軌道5が前上がりとなっているため、段差に無限軌道5が乗りあがり、前進力によって無限軌道が回転するので、主車輪が段差の上にあまり力を必要とせずに乗りあがり、段差の通過がなされる。
本発明によれば、車椅子等の段差越えは、屋内・屋外区別なく、主車輪よりも高い位置にある補助車輪または無限軌道の先端が段差に乗ることができるので、段差通過が容易である。
また、車椅子や搬送装置の前輪、または、キャスターが取り付けてあった場所に差し込むだけでよく、特別な装置や装着具を使用することがなく、装着することができる。
また、従来の段差乗り越え装置のように乗り越え部材が元の位置に復帰する際の衝突音が発生することがなく、静穏な状態で段差を乗り越えることができる。
また、車椅子や搬送装置の前輪、または、キャスターが取り付けてあった場所に差し込むだけでよく、特別な装置や装着具を使用することがなく、装着することができる。
また、従来の段差乗り越え装置のように乗り越え部材が元の位置に復帰する際の衝突音が発生することがなく、静穏な状態で段差を乗り越えることができる。
1 取付軸
2 フレーム
3 主車輪
31 主車輪車軸
41〜43 補助車輪
5 無限軌道
6 傾斜部材
2 フレーム
3 主車輪
31 主車輪車軸
41〜43 補助車輪
5 無限軌道
6 傾斜部材
Claims (3)
- 取付軸と取付軸に対して回転自在なフレームと、取付軸の軸線からずれた位置に回転軸を有する主車輪、及び、主車輪の前方側のフレームに斜め前上がりに取り付けた複数の補助車輪とからなる段差乗り越え用補助装置。
- 取付軸と取付軸に対して回転自在なフレームと、取付軸の軸線からずれた位置に回転軸を有する車輪、及び、フレームに斜め前上がりに取り付けた無限軌道とからなる段差乗り越え用補助装置。
- 請求項2において、車輪がフレームの両側に設けてある段差乗り越え用補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005101653A JP2006281884A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 段差乗り越え用補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005101653A JP2006281884A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 段差乗り越え用補助装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006281884A true JP2006281884A (ja) | 2006-10-19 |
Family
ID=37404253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005101653A Pending JP2006281884A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 段差乗り越え用補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006281884A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010195160A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Yaskawa Electric Corp | 自走台車 |
JP4613250B1 (ja) * | 2009-10-06 | 2011-01-12 | 株式会社俵屋 | 車輪装置 |
US8539640B1 (en) | 2012-06-08 | 2013-09-24 | Herbert A. Waggener | Caster wheel lift and brake assembly |
JP5414005B1 (ja) * | 2012-12-17 | 2014-02-12 | 芳隆 秋野 | 車椅子 |
US8650710B1 (en) | 2012-12-15 | 2014-02-18 | Herbert A. Waggener | Caster wheel lift and brake assembly |
JP2014161362A (ja) * | 2013-02-21 | 2014-09-08 | Fumihiro Saito | 車椅子 |
US10464373B1 (en) | 2017-06-26 | 2019-11-05 | Herbert A Waggener | Caster wheel lift and brake assembly |
KR102589526B1 (ko) * | 2022-11-29 | 2023-10-17 | 조성철 | 구름 운동 기구에 적용될 수 있는 휠 모듈 |
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2005
- 2005-03-31 JP JP2005101653A patent/JP2006281884A/ja active Pending
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