JP2006281415A - 工具伸縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体の長さが調整できて、操作を省力化すること。
【解決手段】一端にワークを駆動するための駆動端22が設けてあり、他端にハンドル30を嵌合し接続するための嵌合端23が設けてあるロッド体20と、ハンドルとを含む工具の伸縮装置において、前記伸縮装置は、定位用環状溝40と、膨張リング50と、係り凹部60とを含み、前記定位用環状溝は、ロッド体の周面に形成してあり、前記膨張リングは、前記定位用環状溝内に脱着自在に設置され、膨張した時にはハンドルの内壁面に当接し、前記係り凹部は、ハンドルの内壁面に形成してあり、前記膨張リングが係り凹部に係合し、前記膨張リングがハンドルの内壁面に圧迫されて圧縮状態になり、ハンドルをロッド体の駆動端の反対側へ引くと、係り凹部が膨張リングに合って互いに係合することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、工具の伸縮装置に係り、特に、全体の長さが調整でき、操作が省力化できる工具の伸縮装置に関する。
図1に示すのは従来の捩じりスパナであり、これは、ロッド体11と、押しロッド12と、作業ヘッド部13と、ハンドル14とから構成されたものであり、前記押しロッド12がロッド体11内に取り付けられ、作業ヘッド部13は、ロッド体11の一端に取付けられ、押しロッド12と連結する。ハンドル14がロッド体11の他端に調整自在に嵌めて設けてあり、且つハンドル14にある駆動部141は押しロッド12にある螺旋部121と噛合している。そうすると、必要なトルクを見てハンドル14を調整して押しロッド12を駆動すると希望のトルク値が設定できる。
しかしながら、従来の捩じりスパナには次のような欠点があった。それは、ハンドル14はロッド体11の一端で回転によって調整し、調整した後に捩じりスパナの全体長さが増加しなく、すなわち、従来の捩じりスパナの全体長さが固定であり、且つ使用者の手が捩じりスパナのハンドル14に握り、捩じりスパナの作業ヘッド部13がワークに嵌合するので、捩じりスパナによって締結作業をする際には、手で握った箇所と、締結作業をする箇所の距離は変更できなくなる。そのために、捩じりスパナを旋回するための力は低減できなく、より大きい旋回トルクが必要な場合には、もっと大きな旋回力が必要になった。
上記の欠点を解決するためになされた本願の第1発明は、一端にワークを駆動するための駆動端が設けてあり、他端にハンドルを嵌合し接続するための嵌合端が設けてあるロッド体と、ハンドルとを含む工具の伸縮装置において、前記伸縮装置は、定位用環状溝と、膨張リングと、係り凹部とを含み、前記定位用環状溝は、ロッド体の周面に形成してあり、前記膨張リングは、前記定位用環状溝内に脱着自在に設置され、膨張した時にはハンドルの内壁面に当接し、前記係り凹部は、ハンドルの内壁面に形成してあり、前記膨張リングが係り凹部に係合し、前記膨張リングがハンドルの内壁面に圧迫されて圧縮状態になり、ハンドルをロッド体の駆動端の反対側へ引くと、係り凹部が膨張リングに合って互いに係合することを特徴とする工具の伸縮装置であることを要旨としている。
本願の第2発明では、前記膨張リングの断面形状は矩形を呈することを特徴とする前記第1発明に記載の工具の伸縮装置であることを要旨としている。
本願の第3発明では、前記ロッド体の嵌合端と定位用環状溝の間には予備環状溝が設けてあることを特徴とする前記第1発明に記載の工具の伸縮装置であることを要旨としている。
本発明に係る工具の伸縮装置によれば、全体の長さが調整でき、操作が省力化できる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、図2乃至図5を参照して本発明の実施例1について説明する。本発明に係る工具の伸縮装置は、工具が捩じりスパナである場合を一例にして説明する。
前記捩じりスパナは、ロッド体20と、ハンドル30とを含み、ロッド体20の内部に押しロッド21が設けてあり、ロッド体20は、一端にワークを駆動するための駆動端22が設けてあり、他端にハンドル30を嵌合し接続するための嵌合端23が設けてあり、駆動端22に近接する箇所ではトルク目盛が設けてあり、駆動端22には押しロッド21に連結した作業ヘッド部24が設けてあり、作業ヘッド部24がワークに嵌合する。ハンドル30はチューブ体である。
本実施例では、ハンドル30の長さはロッド体20と同様であり、ハンドル30の両端はそれぞれ前端31と後ろ端32であり、前端31の周面にはロッド体20のトルク目盛に対応する目盛が設けてあり、後ろ端32には押しロッド21にある螺旋部211に噛合する駆動部33が設けてある。伸縮装置は、定位用環状溝40と、膨張リング50と、係り凹部60とを含む。
前記定位用環状溝40は、ロッド体20の周面に形成してあり、ロッド体20の嵌合端23に隣接する。
前記膨張リング50は、例えばC型リングであり、その断面形状は矩形であった方がよく、前記定位用環状溝40内に脱着自在に設置され、膨張した時にはハンドル30の内壁面34に当接する。
前記係り凹部60は、ハンドル30の内壁面34に形成してあり、ハンドル30の前端31に隣接し、テ−パ面61と立設面62とを有し、テ−パ面61はハンドル30の後ろ端32から前端31へ徐々に傾斜し、なお、立設面62はハンドル30の内壁面34に形成してテ−パ面61と連続し、膨張リング50が係り凹部60に係止する。
また、図6乃至図8を参照して本発明の作動方式および機能を詳細に説明する。捩じりスパナのトルク値を設定した後、使用者はハンドル30を握って、ハンドル30をロッド体20の嵌合端23へ引いて、ハンドル30の前端31がロッド体20の嵌合端23まで移動した時に、ハンドル30の後ろ端32に近接する内壁面34には係り凹部60が設けてあるので、ロッド体の嵌合端23に接近する膨張リング50は係り凹部60のテーパ面61に沿って徐々に膨張して立設面に当接し、これにより、捩じりスパナ全体の長さが増加し、すなわち、手で握った箇所と、締結作業をする箇所の距離は長くなり、だから、捩じりスパナを旋回するための力は低減になり、より大きい旋回トルクが必要な場合にも楽に作業することができる。
特に、トルク値を調整する場合には、使用者はハンドル30を握ってロッド体20の駆動端22へ押して、膨張リング50が係り凹部60のテーパ面61に沿って徐々に圧縮されて係り凹部60から離脱し、最後にハンドル30の駆動部33が押しロッド21の螺旋部211と噛合し、このとき、トルク値を調整することができる。
また、本発明の工具は捩じりスパナである場合には、下に述べた機能もある。それは、ハンドル30をロッド体20の嵌合端23に引くときに、ハンドル30の駆動部33が押しロッド21の螺旋部211から離脱するので、使用者がハンドル30を握って旋回する際には、設定されたトルク値が変更されない。
図9に示すのは本発明に係る実施例2の工具伸縮装置であり、本実施例では、工具は捩じりスパナを例にして説明するが、ロッド体20とハンドル30との構造は実施例1と同様であるので、説明が省略され、且つ伸縮装置は、定位用環状溝40と、膨張リング50と、係り凹部60とを含む。
実施例2と実施例1の異なる点は、ロッド体20の周面には二つの予備環状溝70が設けてあり、且つ二つの予備環状溝70は定位用環状溝40とロッド体20にある嵌合端23の間に位置し、各予備環状溝70内には膨張リング50を収容することができるので、ハンドル30をロッド体20の嵌合端23に引く力が大きすぎ、又は振動の原因で、膨張リング50が定位用環状溝40から離脱した時には、予備環状溝70によって膨張リング50が再び定位され、ハンドル30がロッド体20から離脱することを防止する。
従来の捩じりスパナの一部断面図である。 本発明に係る実施例1の分解斜視図である。 本発明に係る実施例1の組合状態を示す斜視図である。 本発明に係る実施例1の組合状態を示す断面図である。 図4の一部の拡大図である。 本発明に係る実施例1の使用状態を示す概略図である。 本発明に係る実施例1の使用状態を示す断面図である。 図7の一部の拡大図である。 本発明に係る実施例2の断面図である。
符号の説明
11・・・・・・ロッド体
12・・・・・・押しロッド
121・・・・・螺旋部
13・・・・・・作業ヘッド部
14・・・・・・ハンドル
141・・・・・駆動部
20・・・・・・ロッド体
21・・・・・・押しロッド
211・・・・・螺旋部
22・・・・・・駆動端
23・・・・・・嵌合端
24・・・・・・作業ヘッド部
30・・・・・・ハンドル
31・・・・・・前端
32・・・・・・後ろ端
33・・・・・・駆動部
34・・・・・・内壁面
40・・・・・・定位用環状溝
50・・・・・・膨張リング
60・・・・・・係り凹部
61・・・・・・テーパ面
62・・・・・・立設面

Claims (3)

  1. 一端にワークを駆動するための駆動端が設けてあり、他端にハンドルを嵌合し接続するための嵌合端が設けてあるロッド体と、ハンドルとを含む工具の伸縮装置において、
    前記伸縮装置は、定位用環状溝と、膨張リングと、係り凹部とを含み、
    前記定位用環状溝は、ロッド体の周面に形成してあり、
    前記膨張リングは、前記定位用環状溝内に脱着自在に設置され、膨張した時にはハンドルの内壁面に当接し、
    前記係り凹部は、ハンドルの内壁面に形成してあり、前記膨張リングが係り凹部に係合し、
    前記膨張リングがハンドルの内壁面に圧迫されて圧縮状態になり、ハンドルをロッド体の駆動端の反対側へ引くと、係り凹部が膨張リングに合って互いに係合することを特徴とする、
    工具の伸縮装置。
  2. 前記膨張リングの断面形状は矩形を呈することを特徴とする、請求項1に記載の工具の伸縮装置。
  3. 前記ロッド体の嵌合端と定位用環状溝の間には予備環状溝が設けてあることを特徴とする、請求項1に記載の工具の伸縮装置。
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