JP2006279377A - チョッパ増幅回路 - Google Patents

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毅 吉田
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穆 岩田
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Abstract

【課題】回路構成が簡単であって、しかも高い信頼性を有し、低電圧で動作可能なチョッパ増幅回路を提供する。
【解決手段】チョッパ変調器1は入力信号を所定の制御信号に従ってチョッパ変調してチョッパ変調信号を出力する。スイッチオペアンプ3の増幅回路はチョッパ変調器1から出力されるチョッパ変調信号を増幅して増幅されたチョッパ変調信号を出力する。スイッチオペアンプ3のチョッパ復調器4は増幅回路から出力される増幅されたチョッパ変調信号を、制御信号に従ってチョッパ復調して復調された出力信号を出力端子からチョッパ増幅された出力信号として出力する。チョッパ変調器5はチョッパ復調器4から出力される復調された信号を、制御信号に従ってチョッパ変調してチョッパ変調信号を増幅手段の入力端子に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばCMOS回路で形成され、スイッチオペアンプと、チョッパ変調器とを用いて構成され、低電圧で動作可能なチョッパ増幅回路に関する。
最近、ミックスドシグナルCMOS技術を使用するセンサチップが生物学的機能の検出及び監視に応用されている(例えば、非特許文献1,2参照。)。低雑音増幅器は、低レベルの信号を検出することからセンサチップにおける最も重要な回路の1つである。しかしながら、スケーリングされるCMOS技術においては、直流オフセット電圧及び低周波(1/f)雑音の増加が重大な問題になる。
オートゼロ動作及びチョッパ安定化は、これらの雑音を低減するために広く使用される技術である(例えば、非特許文献3参照。)。これらの技術の原理を、図15乃至図20に示す。図15は、従来技術に係る雑音軽減技術の原理の1つであるオートゼロ動作回路を含むオペアンプ増幅回路の構成を示す回路図であり、図16は図15のオペアンプ増幅回路でオフセットキャンセレーションのために用いる制御信号φ1,φ2を示すタイミングチャートである。
図15において、オートゼロ動作回路を含むオペアンプ増幅回路は、差動型オペアンプ50と、オートゼロ動作回路を形成するためのオペアンプ51、サンプルホールド回路52及び加算器53と、ゼロ入力における直流オフセットVoff及び1/f雑音Vfnを等価的に考慮するための加算器54と、オフセットキャンセレーションのために制御信号φ1,φ2により動作する4個のスイッチ55乃至58とを備えて構成される。
図16において、制御信号φ2はオフセットキャンセレーション期間のみハイレベルになり、オフセットキャンセレーション期間の終了後、制御信号φ1がローレベルからハイレベルになる。オートゼロ動作技術では、ゼロ入力における直流オフセットVoff及び1/f雑音Vfn等の雑音をサンプリングし、次いで、入力信号から、フィードバックに起因する雑音効果を、オペアンプ51、サンプルホールド回路52及び加算器53からなるオートゼロ動作回路により減算する。オートゼロ動作技術は、こうして、当該増幅回路の低周波雑音を低減することができるが、オートゼロ動作の1つの欠点は、サンプリングプロセス固有の広帯域雑音のエイリアシングによって生じるベースバンド雑音フロアの増加にある。
図17は従来技術に係る雑音軽減技術の原理の1つであるチョッパ安定化回路を含むオペアンプであるチョッパ増幅回路の構成を示す回路図であり、図18は図17のオペアンプ増幅回路でチョッパ変調及びチョッパ復調のために用いる制御信号φ1,φ2を示すタイミングチャートである。図18において、制御信号φ1,φ2は所定のチョッパ周波数fcを有し、互いに相補的な制御信号であり、ここで、チョッパ周期Tcはチョッパ周波数fcの逆数である。また、図19は図17のチョッパ増幅回路に入力される入力電圧信号Vin(f)の周波数特性を示す図であり、図20は図17のチョッパ増幅回路のオペアンプ60に入力される入力電圧信号V(f)の周波数特性を示す図であり、図21は図17のチョッパ増幅回路のチョッパ復調器62から出力される出力電圧信号Vout(f)と、低域通過フィルタ63から出力される出力電圧信号との周波数特性を示す図である。
図17において、チョッパ増幅回路は、差動型オペアンプ60と、オペアンプ60の前段に設けられ4個のスイッチ71乃至74からなるチョッパ変調器61と、オペアンプ60の前段に設けられ直流オフセットVoff及び1/f雑音Vfnを等価的に考慮するための加算器64と、オペアンプ60の後段に設けられ4個のスイッチ81乃至84からなるチョッパ復調器62と、その後段であって最終段に挿入され所望の入力信号を抽出する低域通過フィルタ63とを備えて構成される。変調技術を基礎とするチョッパ安定化は、図19の周波数スペクトルを有する入力信号の周波数範囲をチョッパ変調器61により、より高い周波数範囲に周波数変換することによりチョッパ変調信号を得る(図20参照。)。なお、オペアンプ60の前段で、当該チョッパ変調信号に直流オフセットVoff及び1/f雑音Vfnが加算される。当該チョッパ変調信号はオペアンプ60により増幅された後、チョッパ復調器62によりチョッパ復調されかつ低域通過フィルタ63により元のベースバンド信号である入力信号を得る(図21参照。)。なお、1/f雑音Vfnのレベルは熱雑音のレベルより低い。当該チョッパ増幅回路において、チョッピング周波数fcを用いたチョッパ変調により、低周波雑音に起因した大きなエネルギーが発生するが、チョッパ安定化技術で用いる低域通過フィルタ63により、よりクリーンな出力信号を得ることができる。
オートゼロ動作技術及びチョッパ安定化技術の併用は、オートゼロ動作が直流オフセットを除去しかつチョッパ安定化がベースバンド雑音を低減することから、ベースバンドの雑音フロア及びチョッパ周波数における変調雑音の低減に寄与する(例えば、非特許文献4参照。)。
K. D. Wise, "Wireless implantable Microsystems: Coming breakthroughs in health care", Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers, pp.106-109, June 2002. T. Yoshida et al., "A design of neural signal sensing LSI with multi-input-channels", IEICE Transactions Fundamentals, Vol. E87-A, No. 2, pp.376-383, February 2004. C. C. ENZ et al., "Circuit Techniques for Reducing the Effects of Op-Amp Imperfections: Autozeroing, Correlated Double Sampling, and Chopper Stabilization", Proceedings of The IEEE, Vol. 84, No. 11, pp.1584-1614, November 1996. A. T. K. Tang, "A 3μV-Offset Operational Amplifier with 20nV/√(Hz) Input Noise PSD at DC Employing both Chopping and Autozeroing", ISSCC Digest of Technical Papers, pp.386-387, February 2002. A. M. Abo et al., "A 1.5-V, 10-bit, 14.3-MS/s CMOS pipeline analog-to-digital converter", Journal of Solid State Circuits, Vol.34, No. 5, pp.599-606, May 1999. V. Cheung et al., "A 1V CMOS Switched-Opamp Switched-Capacitor Pseudo-2-Path Filter", ISSCC Digest of Technical Papers, pp.154-155, February 2000. Q. Huang, C. Menolfi, "A 200nV offset 6.5nV/√(Hz) Noise PSD 5.6kHz Chopper Instrumentation Amplifier in 1μm Digital CMOS", ISSCC Digest of Technical Papers, pp.362-363, February 2001. J. F. Duque-Carrillo et al., "1-V Rail-to-Rail Operational Amplifiers in Standard CMOS Technology", Journal of Solid State Circuits, Vol.35, No. 1, pp.33-44, January 2000.
低電圧で動作する低雑音増幅器には両技術が必要であるが、これらは通常のアナログスイッチでは実施が困難である。理由は、アナログスイッチが低電源電圧で中間の電圧レベルを送信できないことにある。このアナログスイッチ問題を解決するために、クロック信号ブースト技術(例えば、非特許文献5参照。)及びスイッチドオペアンプ技術(例えば、非特許文献6参照。)が開発されている。以下、上記の理由について図22及び図23を参照して詳述する。
図22は従来技術に係るCMOSアナログスイッチ回路の構成を示す回路図であり、図23は図22のCMOSアナログスイッチ回路の動作を示す、入力電圧Vinに対する各MOSFETP101,N101のコンダクタンスGp,Gnを示すグラフである。図22のCMOSアナログスイッチを構成しているNチャンネルMOSFET101及びPチャンネルMOSFET101は、電源電圧源Vddを例えば1Vに低下させるとオン時でも入力電圧がVdd/2付近でコンダクタンスGp,Gnが低下し、当該アナログスイッチはオンしなくなる。このような条件では、アナログスイッチを使用するA/D変換器、D/A変換器及び直流増幅回路などの電子回路の実現が困難になるという問題点があった。
すなわち、近年の微細化されたCMOSプロセスでは、デバイスのスケーリング則に従って、電源電圧Vddの低電圧化が進んでいるが、CMOSデバイスのしきい値電圧Vthは大規模デジタル回路の待機時消費電力を低減するために低電圧化されない。例えば電源電圧Vdd=1.0V、しきい値電圧Vth=0.5VのCMOSプロセスでは、入力信号が中間電位のときにフローティングのアナログスイッチがオフ状態となり、信号経路を切り換えるチョッパ回路を実現できない(図22及び図23参照。)。低電源電圧下でもアナログスイッチを実現するには、トランジスタのゲート電圧を昇圧するブートストラップ技術及びアナログ回路用低しきい値電圧デバイスがある。しかしながら、前者では、通常のデバイスの耐圧より高い耐圧のデバイスが必要であり、プロセスの複雑化、信頼性の低下、回路面積の増加という問題点があった。また、後者においても、リーク電流の増加、信頼性の低下という問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来技術に比較して回路構成が簡単であって、しかも高い信頼性を有し、低電圧で動作可能なチョッパ増幅回路を提供することにある。
本発明に係るチョッパ増幅回路は、入力信号を所定の制御信号に従ってチョッパ変調してチョッパ変調信号を出力する第1のチョッパ変調手段と、
入力端子を有し、上記第1のチョッパ変調手段から出力されるチョッパ変調信号を上記入力端子を介して入力し、増幅して増幅されたチョッパ変調信号を出力する増幅手段と、
出力端子を有し、上記増幅手段から出力される増幅されたチョッパ変調信号を上記制御信号に従ってチョッパ復調して復調された出力信号を上記出力端子から、チョッパ増幅回路によりチョッパ増幅された出力信号として出力するチョッパ復調手段と、
入力端子を有し、上記チョッパ復調手段から出力される復調された信号を上記入力端子を介して入力し、上記制御信号に従ってチョッパ変調してチョッパ変調信号を上記増幅手段の入力端子に出力する第2のチョッパ変調手段とを備えたことを特徴とする。
上記チョッパ増幅回路において、
チョッパ増幅期間の前のオートゼロ動作期間において、上記増幅手段から出力される信号を上記増幅手段の入力端子に入力することにより、オートゼロ動作を実行するスイッチ手段と、
上記チョッパ復調手段の出力端子と、上記第2のチョッパ変調信号の入力端子との間に挿入され、上記オートゼロ動作期間において、上記チョッパ復調手段の出力端子のオフセット電圧を蓄積保持した後、上記オートゼロ動作期間後のチョッパ増幅期間において、上記増幅手段の入力端子のオフセット電圧を、上記蓄積保持されたオフセット電圧により相殺するキャパシタ手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、上記チョッパ増幅回路において、上記チョッパ復調手段から出力される出力信号から、上記入力信号の周波数帯域を低域通過ろ波することにより、増幅された入力信号を通過させる低域通過フィルタ手段をさらに備えたことを特徴とする。
さらに、上記チョッパ増幅回路において、上記チョッパ増幅回路は、全差動型で構成され、
上記チョッパ復調手段から出力される差動型出力信号に基づいて、上記チョッパ復調手段からの出力信号レベルがコモンモードで所定の基準値になるように、上記増幅手段の入力端子へのフィードバック信号を発生するコモンモードフィードバック回路をさらに備えたことを特徴とする。
またさらに、上記チョッパ増幅回路において、上記チョッパ増幅回路はCMOS回路により形成されたことを特徴とする。
また、上記チョッパ増幅回路において、上記増幅手段と同様に形成されたバイアス電圧発生回路を備え、上記増幅手段のバイアス電圧を発生して上記増幅手段に供給するレプリカ回路をさらに備えたことを特徴とする。
さらに、上記チョッパ増幅回路において、上記チョッパ復調手段は、CMOS出力バッファ回路により形成されたことを特徴とする。
従って、本発明に係るチョッパ増幅回路によれば、上記チョッパ復調手段からの出力信号を上記第2のチョッパ変調手段によりチョッパ変調した後、上記増幅手段の入力端子にフィードバックするように構成したので、従来技術に比較して回路構成が簡単であって、しかも高い信頼性を有し、低電圧で動作可能なチョッパ増幅回路を提供することができる。また、オートゼロ動作のための回路をさらに備えたので、入力信号に対して直流オフセットを適切に実行でき、低周波雑音を軽減できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態
図1は本発明の第1の実施形態に係るチョッパ増幅回路の構成を示すブロック図であり、図2は図1のチョッパ増幅回路で用いる制御信号φ0,φ1,φ2を示すタイミングチャートである。第1の実施形態に係るチョッパ増幅回路は、低電源電圧で動作するオートゼロ動作及びチョッパ安定化を基礎とする低雑音増幅器である。チョッパ安定化の低電圧動作では、入力電圧レベルが不確定であるために、従来技術に係るチョッパ変調器61やチョッパ復調器62をフローティング型アナログスイッチで実施することはできない。この問題点を解決するために、図1に示すように、負のフィードバックを有するスイッチドオペアンプ3を使用することを特徴としている。
図1において、第1の実施形態に係るチョッパ増幅回路は、チョッパ変調器1と、加算器2と、チョッパ復調器4を最終段に備えるスイッチオペアンプ3と、負のフィードバック回路のためのチョッパ変調器5と、低域通過フィルタ6と、入力端子T1と、中間出力端子T2と、出力端子T3と、カップリング用キャパシタC1と、負のフィードバック回路用キャパシタC2と、オートゼロ動作のためのスイッチ7及び端子T4とを備えて構成される。図2において、オートゼロ動作期間であるオフセットサンプリング時において(好ましくは、1乃至5μsecの期間であって、1Hz以下の周期で実行される。)、スイッチ7をオンする期間を示す制御信号φ0、並びに、チョッパ変調及び復調のための制御信号φ1はともにハイレベルになる一方、制御信号φ1の相補信号である制御信号φ2はローレベルになる。次いで、チョッパ増幅期間においては、制御信号φ0はローレベルを保持し、制御信号φ1は繰り返し矩形パルス信号となり、制御信号φ2は制御信号φ1の相補信号である繰り返し矩形パルス信号となる。なお、本実施形態においては、チョッパ変調器1,5及びチョッパ復調器4に対しては、制御信号φ1又はφ2のいずれかをチョッパ制御信号として用いればよい。
図1において、入力端子T1に入力される直流信号又は低周波信号である入力信号Vinは、カップリング用キャパシタC1を介して乗算器であるチョッパ変調器1に入力され、チョッパ変調器1は、上記入力信号Vinと制御信号φ1(又はφ2)とを乗算し、乗算結果であるチョッパ変調信号を加算器2に出力する。加算器2は、上記チョッパ変調信号から、オートゼロ動作期間であるオフセットサンプリング時においてスイッチ7及び端子T4を介して戻されるオートゼロ動作用オフセット信号を減算し、また、チョッパ増幅期間において、上記チョッパ変調信号から、負のフィーバック回路のチョッパ変調器5からのチョッパ変調信号を減算した後、減算結果の信号をスイッチオペアンプ3に出力する。
スイッチオペアンプ3は、入力段と、位相補償付き増幅段と、オートゼロ動作用出力段と、最終段であってチョッパ復調を行うチョッパ復調器4とを備えて構成される。スイッチオペアンプ3は、入力される信号を位相補償しながら増幅した後、制御信号φ1(又はφ2)に従ってチョッパ復調し、チョッパ復調後の出力信号Voutを中間出力端子T2を介して低域通過フィルタ6に出力するとともに、フィードバック回路用キャパシタC2を介してチョッパ変調器5に出力する。ここで、キャパシタC2は、オートゼロ動作時において、チョッパ復調器4の出力端子における直流オフセット電圧を蓄積保持し、これにより、オートゼロ動作後のチョッパ増幅期間において、スイッチオペアンプの入力端子のオフセット電圧を、上記キャパシタC2により蓄積保持された直流オフセット電圧により相殺する。また、スイッチオペアンプ3のオートゼロ動作用出力段からの出力信号は、オートゼロ動作期間であるオフセットサンプリング時のみオンとなるスイッチ7及び端子T4を介して、オートゼロ動作信号Vazとして加算器2にフィードバックされる。上記チョッパ変調器5は、キャパシタC2からのフィードバック信号を、制御信号φ1(又はφ2)に従ってチョッパ変調した後、加算器2に出力する。さらに、低域通過フィルタ6は、中間出力端子T2を介して入力される出力信号Voutを、所望の入力信号の周波数成分のみを低域通過ろ波するように通過させ、低域通過ろ波後の出力信号を、増幅された入力信号として端子T3に出力する。
なお、チョッパ変調器1,5及びチョッパ復調器4の各スイッチは、図17のスイッチ71乃至74及び81乃至84と同様のスイッチであって、例えばCMOS回路を用いて形成することができる。
以上のように構成された第1の実施形態に係るチョッパ増幅回路によれば、スイッチオペアンプ3のチョッパ復調器4からの出力信号をチョッパ変調器5によりチョッパ変調した後、スイッチオペアンプ3の入力端子にフィードバックするように構成したので、従来技術に比較して回路構成が簡単であって、しかも高い信頼性を有し、低電圧で動作可能なチョッパ増幅回路を提供することができる。さらに、オートゼロ動作回路を備えているので、入力信号に対して直流オフセットを適切に実行でき、低周波雑音を軽減できる。
第2の実施形態.
図3は本発明の第2の実施形態に係るチョッパ増幅回路の構成を示すブロック図である。図3において、第2の実施形態に係るチョッパ増幅回路は、図1の第1の実施形態に係るチョッパ増幅回路を全差動型回路で実現した回路であり、チョッパ変調器11と、チョッパ復調器14を最終段に備える全差動型2入力4出力のスイッチオペアンプ13と、負のフィードバック回路のためのチョッパ変調器15と、低域通過フィルタ16と、コモンモードフィードバック回路(以下、CMFB回路という。)19と、入力端子T1a,T1bと、中間出力端子T2a,T2bと、出力端子T3a,T3bと、カップリング用キャパシタC1a,C1bと、負のフィードバック回路用キャパシタC2a,C2bと、オートゼロ動作用スイッチ回路17,18及び端子T4a,T4bとを備えて構成される。図3において、オートゼロ動作期間であるオフセットサンプリング時において(好ましくは、1乃至5μsecの期間であって、1Hz以下の周期で実行される。)、スイッチ回路17,18をオンする期間を示す制御信号φ0、並びに、チョッパ変調及び復調のための制御信号φ1はともにハイレベルになる一方、制御信号φ1の相補信号でありかつチョッパ変調及び復調のための制御信号φ2はローレベルになる。次いで、チョッパ増幅期間においては、制御信号φ0はローレベルを保持し、制御信号φ1は繰り返し矩形パルス信号となり、制御信号φ2は制御信号φ1の相補信号である繰り返し矩形パルス信号となる。
図3において、入力端子T1aに入力される直流信号又は低周波信号である正側入力信号Vinpは、カップリング用キャパシタC1aを介してチョッパ変調器11に入力される一方、入力端子T1bに入力される直流信号又は低周波信号である側入力信号Vinnは、カップリング用キャパシタC1bを介してチョッパ変調器11に入力される。チョッパ変調器11は、従来技術と同様に制御信号φ1又はφ2に従ってオン・オフされる4個のスイッチ21乃至24から構成され、入力される差動型入力信号をチョッパ変調した後、チョッパ変調後の正側チョッパ変調信号Vginpを、スイッチオペアンプ13の非反転入力端子に出力するとともに、チョッパ変調後の負側チョッパ変調信号Vginnを、スイッチオペアンプ13の反転入力端子に出力する。
スイッチオペアンプ13は、例えば図4に示すように、入力インターフェース回路を構成する入力回路13Aと、位相補償付き増幅回路13Bと、オートゼロ動作用スイッチ回路17,18と、最終段であってチョッパ復調を行うチョッパ復調器14とを備えて構成される。スイッチオペアンプ13は、入力される信号を入力回路13Aを介して入力し、位相補償付き増幅回路13Bにより位相補償しながら増幅した後、チョッパ復調器14により制御信号φ1,φ2に従ってチョッパ復調し、チョッパ復調後の正側出力信号Voutpを中間出力端子T2aを介して低域通過フィルタ16に出力するとともに、フィードバック回路用キャパシタC2aを介してチョッパ変調器15に出力し、また、チョッパ復調後の負側出力信号Voutnを中間出力端子T2bを介して低域通過フィルタ16に出力するとともに、フィードバック回路用キャパシタC2bを介してチョッパ変調器15に出力する。ここで、チョッパ復調器14は、図17のチョッパ復調器62と同様に、制御信号φ1,φ2に従ってオン・オフされる4個のスイッチから構成される。また、キャパシタC2a,C2bは、オートゼロ動作時において、チョッパ復調器14の出力端子における直流オフセット電圧を蓄積保持し、これにより、オートゼロ動作後のチョッパ増幅期間において、スイッチオペアンプ13の入力端子のオフセット電圧を、上記キャパシタC2a,C2bにより蓄積保持された直流オフセット電圧により相殺する。また、チョッパ復調器14は、詳細後述するように、例えば、AB級で動作するCMOSバッファ出力回路におけるNMOSスイッチを制御信号φ1、φ2に従って、入力信号をスイッチングすることによりチョッパ復調機能を実現することができる。
また、スイッチオペアンプ13のオートゼロ動作用出力段から、オートゼロ動作期間であるオフセットサンプリング時のみオンとなるスイッチ回路17を介して出力される正側出力信号は、端子T4aを介して、オートゼロ動作信号Vazpとしてスイッチオペアンプ13の反転入力端子にフィードバックされる。また、スイッチオペアンプ13のオートゼロ動作用出力段から、オートゼロ動作期間であるオフセットサンプリング時のみオンとなるスイッチ回路18を介して出力される負側出力信号は、端子T4bを介して、オートゼロ動作信号Vaznとしてスイッチオペアンプ13の非反転入力端子にフィードバックされる。
さらに、上記チョッパ変調器15は、従来技術と同様に制御信号φ1又はφ2に従ってオン・オフされる4個のスイッチ31乃至34から構成され、入力される差動型入力信号をチョッパ変調してスイッチオペアンプ13の入力端子にフィードバックする。すなわち、チョッパ変調器15は、チョッパ変調後の正側チョッパ変調信号を、スイッチオペアンプ13の反転入力端子に出力するとともに、チョッパ変調後の負側チョッパ変調信号を、スイッチオペアンプ13の非反転入力端子に出力する。さらに、低域通過フィルタ16は、中間出力端子T2a,T2bを介して出力される差動型出力信号Voutp,Vounを、所望の入力信号の周波数成分のみを低域通過ろ波するように通過させ、低域通過ろ波後の出力信号を、増幅された入力信号として端子T3a,T3bに出力する。
さらに、CMFB回路19は、スイッチオペアンプ13のチョッパ変調器15から出力される2つの差動型出力信号Voutp,Voutnに基づいて、これらの差信号が所定の長期間平均値が所定の基準電圧Vrefとなるようにフィードバック信号を発生してスイッチドオペアンプ1の中間段のIcb端子(図4参照。)に電流源制御でフィードバックすることにより、コモンモードフィードバックを行う。
なお、チョッパ変調器11,15及びチョッパ復調器14の各スイッチは、図17のスイッチ71乃至74及び81乃至84と同様のスイッチであって、例えばCMOS回路のNMOS電界効果トランジスタを用いて形成することができる。
図4は図3のスイッチオペアンプ13と、オートゼロ動作用スイッチ回路17,18と、チョッパ復調器14とを含む主要部回路を示す回路図であり、図5は図4の主要部回路のためのレプリカ回路40を示す回路図である。当該主要部回路は、図4に示すように、入力インターフェース回路を構成する入力回路13Aと、位相補償付き増幅回路13Bと、オートゼロ動作用スイッチ回路17,18と、最終段であってチョッパ復調を行うチョッパ復調器14とを備えて、PMOS電界効果トランジスタとNMOS電界効果トランジスタとの多数組の組み合わせであるCMOS回路、並びに位相補償用の抵抗及びキャパシタで構成される。図4の図上おおむね左側は正側信号を処理する回路であり、図4の図上おおむね右側は負側信号を処理する回路である。
なお、チョッパ変調器11,15は、図3に示すように、単純なアナログスイッチ1乃至4,31乃至34により、仮想接地を伴って、例えばNMOS電界効果トランジスタにより実現される。これは、仮想接地の電圧レベルは任意のレベル(例えば、接地電位VSSに近い0.25V付近)に設定可能であり、かつ入力信号の振幅は小さいためである。本実施形態に係るチョッパ増幅回路のアーキテクチャにおいては、チョッパ復調器14によって復調される出力信号を変調するためにフィードバックループ回路に、追加のチョッパ変調器15を挿入する必要があるが、チョッパ変調器15の増分面積はほとんど無視できる程度のものである。これに対して、仮想接地の外側に置かれるチョッパ復調器14は、出力振幅が大きいことからアナログスイッチによる形成は不可能である。それ故、チョッパ復調器14はスイッチオペアンプ13の最終段に含まれて設けられ、当該チョッパ復調器14の具体的な回路を図4に示す。
また、多出力のスイッチオペアンプ13は、オートゼロ動作用スイッチ回路17,18を備えており、制御信号φ0がハイレベルであるオートゼロ期間において、スイッチオペアンプ13からの出力信号は、電圧フォロワ回路を形成するように、図3に示すスイッチ回路17,18からそれぞれ端子T4a,T4bを介してオートゼロ動作信号Vazp,Vaznとして、スイッチオペアンプ13の入力端子にフィードバックされる。当該オートゼロ動作のパスは、制御信号φ0の初期のハイレベル期間(オートゼロ動作期間)に起動され、チョッパ復調器14の出力端子において検出される直流オフセット電圧の電荷はホールドキャパシタC2a,C2bに蓄積保持される。これによって、オートゼロ動作は、オートゼロ動作後のチョッパ増幅期間において、スイッチオペアンプ13の入力端子のオフセット電圧を、上記キャパシタC2a,C2bに蓄積保持された直流オフセット電圧により相殺する。オフセットサンプリングが周期的に実行されれば、低周波雑音も低減させることができる。すなわち、オートゼロ動作の出力信号は、制御信号φ0のハイレベル期間に、それ自体のオフセット電圧を使用してサンプリングを行うVazp及びVaznである。なお、4つの出力バッファ回路により構成されるチョッパ復調器14は、2つの出力端子Voutp及びVoutnを有する。また、これらの出力信号は制御信号φ1,φ2に従ってチョッパ復調されて、元のベースバンド入力信号を得る。
全差動型スイッチオペアンプ13は、図4に示すように、3段で構成される。1段目の入力回路13Aは、1対のPMOS電界効果トランジスタの各ソースが互いに結合されてなるソース結合対で実装される。2番目の段である位相補償付き増幅回路13Bは各1対の共通ソースのCMOS利得増幅回路で構成され、これらは個々に最終段のバッファ回路(ここで、オートゼロ動作回路17,18及びチョッパ復調器14を含む。)においてPMOS電界効果トランジスタ及びNMOS電界効果トランジスタを駆動する。これらの1段目と2段目の分離は、PMOS電界効果トランジスタ及びNMOS電界効果トランジスタの各バイアス点を独立して設定することを可能にする。最終段のチョッパ復調器14は、接地スイッチを有するプッシュプルCMOS出力バッファ回路で構成される。入力回路13A及び増幅回路13Bであるプッシュプルバッファ回路の各バイアス電圧は、図4に示すように、バイアス端子Vbp,Vbp1及びVbn1を介して、入力回路13A及び増幅回路13Bと同様に形成された図5のレプリカ回路40から供給される各バイアス電圧により、レプリカバイアス法によって調整され、出力バッファ回路であるチョッパ復調器14はAB級で動作する。なお、図5のVrefは、仮想接地点の基準電圧である。
ここで、レプリカ回路40を用いたレプリカバイアス法について以下に説明する。図5のレプリカ回路40において、各PMOS電界効果トランジスタ及びNMOS電界効果トランジスタはそれぞれ、図4の回路13A,13Bの各電界効果トランジスタと実質的に同一もしくは同様又は相似のサイズ(ここで、サイズは、ゲート長及びゲート幅を含み、相似のサイズは、ゲート長とゲート幅との比が実質的に同一であることを意味し、以下同様である。)を有するように、同一の半導体基板上で形成される。以上のように構成されたレプリカ回路40において、所定の動作電圧に対応する基準電圧を定めることができ、レプリカ回路40で発生されたバイアス電圧Vbp,Vbp1及びVbn1をそのまま図4の回路13A,13Bの各対応するバイアス電圧端子に印加する。これにより、レプリカ回路40によって、図4のCMOS増幅回路である回路13A,13Bに対して適切なバイアス電圧を供給できる。すなわち、トランジスタの多段積み上げによってバイアス回路を実現できない低電圧回路においても、AB級CMOS出力バッファ回路を実現できるという特有の作用効果を有する。すなわち、本実施形態に係るAB級CMOS出力バッファ回路は、1V以下の電源電圧で動作し、AB級CMOS出力バッファ回路の定常バイアス電圧を外部から任意に設定できる。
以上のように構成されたチョッパ増幅回路においては、低電源電圧であっても、電力消費は低くなり、歪みも少なくなる。また、1対の並置される2段目増幅回路13Bは、図4に示すように、各対の増幅回路を位相補償するためのRC直列フィードバック経路を備える。並置される正側信号と負側信号の両経路は、開ループ伝達関数において複数の左半分平面ゼロを生じさせる。追加のゼロは、3段目のCMOS出力バッファ回路の位相補償を促進する。
さらに、CMFB回路19を用いてコモンモードの安定化を実現しているが、これは端子Icmbまでの電流フィードバックによってコモンモードの出力レベルを安定化させる。CMFB回路19を用いたシミュレーションの結果は、詳細後述するように、90dBの直流利得、53度の位相マージン及び50MHzのユニティゲイン帯域幅を示している。
以上説明したように、本実施形態に係る全差動型チョッパ増幅回路によれば、フローティングのアナログスイッチ(NMOS電界効果トランジスタで構成される。)を用いて、チョッパ増幅回路を構成するために、入力部のチョッパ変調器15をフィードバックループ回路内に構成し、仮想接地点の入力電圧Vginp,Vginnを接地電位Vss付近(例えば、0.25V)に設定した。信号振幅の大きい出力回路のチョッパ復調器14は、アナログスイッチで構成できないため、多出力スイッチオペアンプ13の出力を切り替えることで実現した。以上の構成により、一般的なアナログスイッチを使用できない低電源電圧において、1/f雑音や直流オフセット電圧を低減するチョッパ増幅回路を実現できる。また、本実施形態に係るチョッパ増幅回路では、多出力スイッチオペアンプ13の出力端子を入力端子に接続したボルテージフォロワ構成とし、直流オフセット電圧をキャパシタC2a,C2bに保持することで、オートゼロ動作も実現できる。
以上のように構成された第2の実施形態に係るチョッパ増幅回路によれば、スイッチオペアンプ13のチョッパ復調器14からの出力信号をチョッパ変調器15によりチョッパ変調した後、スイッチオペアンプ13の入力端子にフィードバックするように構成したので、従来技術に比較して回路構成が簡単であって、しかも高い信頼性を有し、低電圧で動作可能なチョッパ増幅回路を提供することができる。さらに、オートゼロ動作回路を備えているので、入力信号に対して直流オフセットを適切に実行でき、低周波雑音を軽減できる。
次いで、本発明者らによりICチップ上に作成された、図3の実施形態に係るチョッパ増幅回路(以下、実施例に係るチョッパ増幅回路という。)の実験とその結果について以下に説明する。本発明者らは、0.18μmCMOSプロセス(Vthn=0.42、Vthp=0.5V)でチョッパ安定化及びオートゼロ動作技術を基礎とする低雑音チョッパ増幅回路の試験チップを製造した。
図6はICチップ上に形成された図3のチョッパ増幅回路の上表面の顕微鏡写真である。図6の顕微鏡写真において、SWOPAはスイッチオペアンプ13であり、CMFBはCMFB回路19であり、C1はカップリング用キャパシタC1a,C1bであり、C2はフィードバック回路に挿入されるキャパシタC2a,C2bである。図6のICチップのチップ面積は、1100×800μm2である。また、正確なフィードバック利得を得るために、キャパシタC1及びC2をそれぞれ2pF及び80pFで実装した。
図7は図3のチョッパ増幅回路で用いたスイッチオペアンプ単体における入力雑音の電力スペクトル密度(PSD)の周波数特性41と、1MHzのチョッピング信号を用いて動作するチョッパで安定化されたチョッパ増幅回路における入力雑音の電力スペクトル密度(PSD)の周波数特性42とを示す図である。図7の実験では、低雑音増幅器を、1Vの電源電圧においてチョッピング周波数1MHz及びオートゼロ動作時間5μsecで動作させる。図7から明らかなように、スイッチオペアンプ13の入力雑音は典型的な1/f雑音スペクトルを示し、雑音PSDは100Hzで2.5μV/√(Hz)であった。本実施例に係る低雑音チョッパ増幅回路においては、雑音PSDを50nV/√(Hz)未満に抑えることができた。
図8は図3のチョッパ増幅回路において、チョッピング無しであって、オートゼロ動作無しと有りの場合における、出力電圧波形を示す図であり、図9は図3のチョッパ増幅回路において、チョッピング有りであって、オートゼロ動作有りの場合における、低域通過フィルタ16前段の出力電圧波形を示す図である。すなわち、図8及び図9の実験では、入力信号が周波数100kHzを有し、入力レベル10mVppを有する場合の低雑音チョッパ増幅回路からの出力波形を図8及び図9に示す。図8から明らかなように、スイッチオペアンプ13への入力オフセット電圧はオートゼロ動作によって低減され、残りの入力オフセット及び1/f雑音はチョッピングによって除去されている。また、図9から明らかなように、出力波形には電荷注入雑音が現われるが、チョッパ増幅回路はピンポンコンフィギュレーション(例えば、非特許文献4参照。)又はガードタイムを有するチョッパ変調(例えば、非特許文献7参照。)を行うことによってこの雑音を低減することができる。
図10は図3の低雑音チョッパ増幅回路において、チョッピング無しであって、オートゼロ動作有りの場合における、出力電圧信号の電力スペクトル密度(PSD)の周波数特性を示す図である。また、図11は、図3の低雑音チョッパ増幅回路において、チョッピング有りであって、オートゼロ動作有りの場合における、出力電圧信号の電力スペクトル密度(PSD)の周波数特性を示す図である。すなわち、図10及び図11は、オートゼロ動作及びチョッピングを使用して動作される低雑音増幅器の出力電力スペクトル密度(PSD)を示す。オートゼロ動作は、図10及び図11から明らかなように、増幅回路の全高調波歪み(Total Harmonic Distortion;THD)を向上させ、チョッピングは1/f雑音の低下によって高いダイナミックレンジを達成できる。オートゼロ動作及びチョッピング動作を使用する低雑音チョッパ増幅回路の全高調波歪みTHDは、52dBである(図11参照。)。図11から明らかなように、100kHzまでの出力信号及び総合雑音はそれぞれ500mVpp及び15μVであり、従って、本実施例に係るチョッパ増幅回路はこの条件で88dBのダイナミックレンジを達成できた。
図12は図3の低雑音チョッパ増幅回路の電圧利得の周波数特性を示す図である。図12から明らかなように、本実施例に係るチョッパ増幅回路は、1MHzのチョッピング動作において32dBの電圧利得及び2MHzのカットオフ周波数を達成した。ユニティゲイン周波数は、100MHzを超えていた。
図13は図3の低雑音チョッパ増幅回路のコモンモード除去比CMRRと、電源電圧変動除去比PSRRとの周波数特性を示す図である。図13から明らかなように、コモンモード除去比CMRR及び電源電圧変動除去比PSRRはそれぞれ、200kHzまで38dB、500kHzまで66dBであった。
図14は本実施例と各非特許文献のオペアンプの比較を示す表である。すなわち、図14の表は、引用した非特許文献4及び8に係るチョッパ増幅回路及び、本実施例に係るチョッパ増幅回路の性能を比較してまとめたものである。初期設定されたチョッパ増幅回路の動作時間は1時間を超えていたため、オートゼロ動作周波数を1Hz未満と記載している。引用した非特許文献4及び8に係るチョッパ増幅回路は、雑音の低減又は低電圧動作に焦点を合わせたものであった。本発明者らは、性能指数FOMを雑音、電力及び面積に焦点を当てて、次式のように定義した。
[数1]
FOM=1/N×S×P (1)
ここで、Nは雑音密度、Pは電力損、Sはチップ面積である。本実施形態に係るチョッパ増幅回路のFOMは、各非特許文献4及び8に係るチョッパ増幅回路のFOMの2.4倍を達成した(例えば、非特許文献4、8参照。)。
以上説明したように、オートゼロ動作及びチョッパ安定化技術を基礎とする1V電源の低雑音チョッパ増幅回路を提案した。低電源電圧における雑音低減の主要技術は、多出力のスイッチオペアンプ及びチョッパ変調器の仮想接地における実装である。通常のしきい値Vthを有する0.18μmCMOSプロセスによって製造されたチョッパ増幅回路は、1Vの電源電圧で50nV/√(Hz)の雑音電力スペクトル密度(PSD)と、52dBの全高周波歪みTHDと、88dBのダイナミックレンジを達成した。
以上説明したように、本発明に係るチョッパ増幅回路によれば、チョッパ復調手段からの出力信号を第2のチョッパ変調手段によりチョッパ変調した後、増幅手段の入力端子にフィードバックするように構成したので、従来技術に比較して回路構成が簡単であって、しかも高い信頼性を有し、低電圧で動作可能なチョッパ増幅回路を提供することができる。また、オートゼロ動作のための回路をさらに備えたので、入力信号に対して直流オフセットを適切に実行でき、低周波雑音を軽減できる。
本発明の第1の実施形態に係るチョッパ増幅回路の構成を示すブロック図である。 図1のチョッパ増幅回路で用いる制御信号φ0,φ1,φ2を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るチョッパ増幅回路の構成を示すブロック図である。 図3のスイッチオペアンプ13と、オートゼロ動作用スイッチ回路17,18と、チョッパ復調器14とを含む主要部回路を示す回路図である。 図4の主要部回路のためのレプリカ回路40を示す回路図である。 ICチップ上に形成された図3のチョッパ増幅回路の上表面の顕微鏡写真である。 図3のチョッパ増幅回路で用いたスイッチオペアンプ単体における入力雑音の電力スペクトル密度(PSD)の周波数特性41と、1MHzのチョッピング信号を用いて動作するチョッパで安定化されたチョッパ増幅回路における入力雑音の電力スペクトル密度(PSD)の周波数特性42とを示す図である。 図3のチョッパ増幅回路において、チョッピング無しであって、オートゼロ動作無しと有りの場合における、出力電圧波形を示す図である。 図3のチョッパ増幅回路において、チョッピング有りであって、オートゼロ動作有りの場合における、低域通過フィルタ16前段の出力電圧波形を示す図である。 図3の低雑音チョッパ増幅回路において、チョッピング無しであって、オートゼロ動作有りの場合における、出力電圧信号の電力スペクトル密度(PSD)の周波数特性を示す図である。 図3の低雑音チョッパ増幅回路において、チョッピング有りであって、オートゼロ動作有りの場合における、出力電圧信号の電力スペクトル密度(PSD)の周波数特性を示す図である。 図3の低雑音チョッパ増幅回路の電圧利得の周波数特性を示す図である。 図3の低雑音チョッパ増幅回路のコモンモード除去比CMRRと、電源電圧変動除去比PSRRとの周波数特性を示す図である。 本実施形態と各非特許文献のオペアンプの比較を示す表である。 従来技術に係る雑音軽減技術の原理の1つであるオートゼロ動作回路を含むオペアンプ増幅回路の構成を示す回路図である。 図15のオペアンプ増幅回路でオフセットキャンセレーションのために用いる制御信号φ1,φ2を示すタイミングチャートである。 従来技術に係る雑音軽減技術の原理の1つであるチョッパ安定化回路を含むオペアンプであるチョッパ増幅回路の構成を示す回路図である。 図17のオペアンプ増幅回路でチョッパ変調及びチョッパ復調のために用いる制御信号φ1,φ2を示すタイミングチャートである。 図17のチョッパ増幅回路に入力される入力電圧信号Vin(f)の周波数特性を示す図である。 図17のチョッパ増幅回路のオペアンプ60に入力される入力電圧信号V(f)の周波数特性を示す図である。 図17のチョッパ増幅回路のチョッパ復調器62から出力される出力電圧信号Vout(f)と、低域通過フィルタ63から出力される出力電圧信号との周波数特性を示す図である。 従来技術に係るCMOSアナログスイッチ回路の構成を示す回路図である。 図22のCMOSアナログスイッチ回路の動作を示す、入力電圧Vinに対する各MOSFETP101,N101のコンダクタンスGp,Gnを示すグラフである。
符号の説明
1,11…チョッパ変調器、
2…加算器、
3,13…スイッチオペアンプ、
13A…入力回路、
13B…位相補償付き増幅回路、
4,14…チョッパ復調器、
5,15…チョッパ変調器、
6,16…低域通過フィルタ、
7,21,22,23,24,31,32,33,34…スイッチ、
17,18…スイッチ回路、
19…コモンモードフィードバック回路(CMFB回路)、
40…レプリカ回路、
C1,C2,C1a,C1b,C2a,C2b…キャパシタ、
T1,T2,T3,T4,T1a,T1b,T2a,T2b,T3a,T3b,T4a,T4b…端子。

Claims (7)

  1. 入力信号を所定の制御信号に従ってチョッパ変調してチョッパ変調信号を出力する第1のチョッパ変調手段と、
    入力端子を有し、上記第1のチョッパ変調手段から出力されるチョッパ変調信号を上記入力端子を介して入力し、増幅して増幅されたチョッパ変調信号を出力する増幅手段と、
    出力端子を有し、上記増幅手段から出力される増幅されたチョッパ変調信号を上記制御信号に従ってチョッパ復調して復調された出力信号を上記出力端子から、チョッパ増幅回路によりチョッパ増幅された出力信号として出力するチョッパ復調手段と、
    入力端子を有し、上記チョッパ復調手段から出力される復調された信号を上記入力端子を介して入力し、上記制御信号に従ってチョッパ変調してチョッパ変調信号を上記増幅手段の入力端子に出力する第2のチョッパ変調手段とを備えたことを特徴とするチョッパ増幅回路。
  2. チョッパ増幅期間の前のオートゼロ動作期間において、上記増幅手段から出力される信号を上記増幅手段の入力端子に入力することにより、オートゼロ動作を実行するスイッチ手段と、
    上記チョッパ復調手段の出力端子と、上記第2のチョッパ変調信号の入力端子との間に挿入され、上記オートゼロ動作期間において、上記チョッパ復調手段の出力端子のオフセット電圧を蓄積保持した後、上記オートゼロ動作期間後のチョッパ増幅期間において、上記増幅手段の入力端子のオフセット電圧を、上記蓄積保持されたオフセット電圧により相殺するキャパシタ手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のチョッパ増幅回路。
  3. 上記チョッパ復調手段から出力される出力信号から、上記入力信号の周波数帯域を低域通過ろ波することにより、増幅された入力信号を通過させる低域通過フィルタ手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のチョッパ増幅回路。
  4. 上記チョッパ増幅回路は、全差動型で構成され、
    上記チョッパ復調手段から出力される差動型出力信号に基づいて、上記チョッパ復調手段からの出力信号レベルがコモンモードで所定の基準値になるように、上記増幅手段の入力端子へのフィードバック信号を発生するコモンモードフィードバック回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のチョッパ増幅回路。
  5. 上記チョッパ増幅回路はCMOS回路により形成されたことを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載のチョッパ増幅回路。
  6. 上記増幅手段と同様に形成されたバイアス電圧発生回路を備え、上記増幅手段のバイアス電圧を発生して上記増幅手段に供給するレプリカ回路をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載のチョッパ増幅回路。
  7. 上記チョッパ復調手段は、CMOS出力バッファ回路により形成されたことを特徴とする請求項5又は6記載のチョッパ増幅回路。
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