JP2006279053A - 有機薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法 - Google Patents

有機薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】工程において有機半導体に与える影響を最少に抑え、有機薄膜トランジスタの特性を改善できる有機薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法を提供することである
【解決手段】本発明は、基板、前記基板上に形成された複数のデータ線、前記データ線と交差して形成され、ゲート電極を含む複数のゲート線、前記ゲート線上に形成され、コンタクトホールを含むゲート絶縁膜、前記ゲート絶縁膜上に形成され、前記コンタクトホールを介して前記データ線に接続されたソース電極、前記ゲート電極を中心に前記ソース電極と対向するドレイン電極を含む画素電極、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の一部を露出させる開口部を含む保護膜、前記開口部に形成された有機半導体及び前記有機半導体を覆うオーバーコート層を備える有機薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、有機薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法に関する。
次世代の表示装置の駆動素子として有機薄膜トランジスタに関する研究が進んでいる。
有機薄膜トランジスタ(O-TFT)は、薄膜トランジスタを構成する半導体を従来のケイ素(Si)のような無機物質の代わりに有機物質で形成したものである。有機薄膜トランジスタ(O-TFT)は、低温でスピンコーティングまたは真空蒸着のような単一工程で作製可能であるため工程上のメリットが大きく、かつ繊維(fiber)またはフィルム(film)のような形態で作製可能であるためフレキシブル表示装置(flexible display)の核心素子として注目されている。
このような有機薄膜トランジスタがマトリックス状に配列された有機薄膜トランジスタ表示板と、従来の薄膜トランジスタ表示板とは構造及び製造方法が異なる。
特に、工程において有機半導体に与える影響を最少に抑え、有機薄膜トランジスタの特性を改善するための新たな方法が必要とされている。
本発明は、前記のような従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、工程において有機半導体に与える影響を抑え、有機薄膜トランジスタの特性を改善できる有機薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法を提供することである。
本発明1による有機薄膜トランジスタ表示板は、基板、前記基板上に形成された複数のデータ線、前記データ線と交差して形成され、ゲート電極を含む複数のゲート線、前記ゲート線上に形成され、コンタクトホールを含むゲート絶縁膜、前記ゲート絶縁膜上に形成され、前記コンタクトホールを介して前記データ線に接続されたソース電極、前記ゲート電極を中心に前記ソース電極と対向するドレイン電極を含む画素電極、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の一部を露出させる開口部を含む保護膜、前記開口部に形成された有機半導体及び前記有機半導体上に形成されたオーバーコート層を備える。
有機半導体上にオーバーコート層が形成されており、有機半導体の上部及び開口部のうち有機半導体が形成されない領域を覆う。このため、耐熱性及び耐薬品性が弱い有機半導体が、工程中において高温、プラズマ及び化学物質に露出されることで劣化してしまうなどの影響を受けることを阻止することができる。これにより、有機半導体及び有機半導体パターンを含む薄膜トランジスタの劣化を阻止して、特性を改善することができる。
発明2は、発明1において、前記保護膜及び前記オーバーコート層は感光性有機物質からなる有機薄膜トランジスタ表示板を提供する。
発明3は、発明1において、前記保護膜はネガティブ型感光性有機物質からなる有機薄膜トランジスタ表示板を提供する。
発明4は、発明1において、前記保護膜及び前記オーバーコート層との間に介在された半導体パターンを備える有機薄膜トランジスタ表示板を提供する。
発明5は、発明4において、前記半導体パターンは前記有機半導体と同一材料からなる有機薄膜トランジスタ表示板を提供する。
発明6は、発明1において、前記有機半導体は、前記保護膜及び前記オーバーコート層によって完全に取り囲まれている有機薄膜トランジスタ表示板を提供する。
有機半導体が保護膜及び前記オーバーコート層によって完全に取り囲まれており、露工程中において高温、プラズマ及び化学物質に露出されない。これにより、有機半導体が劣化してしまうなどの影響を受けることをほぼ完全に阻止することができる。
発明7は、発明1において、前記有機半導体上に絶縁パターンをさらに含む有機薄膜トランジスタ表示板を提供する。
絶縁パターンにより有機半導体が工程中において露出されるのを防ぎ、有機半導体が劣化してしまうなどの影響を受けることを完全に阻止することができる。
発明8は、発明7において、前記絶縁パターンはフッ素系炭化水素化合物またはポリビニルアルコールからなる有機薄膜トランジスタ表示板を提供する。
絶縁パターンがこれらの材料で形成されることで、耐熱性及び耐薬品性の弱い有機半導体への影響を阻止することができる。
発明9は、発明1において、前記データ線及び前記ゲート線との間に絶縁膜がさらに含まれている有機薄膜トランジスタ表示板を提供する。
発明10は、発明9において、前記絶縁膜は、窒化ケイ素(SiNx)からなる第1絶縁膜及び有機物質からなる第2絶縁膜を含む有機薄膜トランジスタ表示板を提供する。
発明11は、発明1において、前記有機半導体の下部に導電性物質からなる光遮断膜をさらに含む有機薄膜トランジスタ表示板を提供する。
有機半導体の下部に形成されている光遮断膜は、有機半導体で光による漏洩電流が急激に増加することを防止する役割を果たす。
発明12は、発明1において、前記データ線と同一層に形成された維持電極線接続部及び前記維持電極線接続部に接続され前記ゲート線と同一層に形成された維持電極線をさらに備える有機薄膜トランジスタ表示板を提供する。
また、本発明13による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法は、基板上に複数のデータ線を形成する段階、前記データ線上に絶縁膜を形成する段階、前記絶縁膜上にゲート線を形成する段階、前記ゲート線上に前記データ線を露出させるコンタクトホールを含むゲート絶縁膜を形成する段階、前記ゲート絶縁膜上に前記コンタクトホールを介して前記データ線に接続されたソース電極及び前記ソース電極と対向するドレイン電極を含む画素電極を形成する段階、前記ソース電極及び前記画素電極上に開口部を有する保護膜を形成する段階、前記開口部に有機半導体を形成する段階及び前記有機半導体上にオーバーコート層を形成する段階を含む。
発明14は、発明13において、前記保護膜を形成する段階及び前記オーバーコート層を形成する段階は感光性有機物質で形成する有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を提供する。
発明15は、発明13において、前記有機半導体を形成する段階は前記開口部を含んだ全面に有機半導体層を形成する段階を含む有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を提供する。
発明16は、発明15において、前記オーバーコート層を形成する段階後に、前記オーバーコート層をマスクとして前記有機半導体層をエッチングする段階をさらに含む有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を提供する。
発明17は、発明13において、前記有機半導体を形成する段階は、スピンコーティング、蒸着及びプリンティング法のうちいずれか一つの方法で行なわれる有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を提供する。
発明18は、発明13において、前記有機半導体層を形成する段階後に、前記開口部を絶縁物質で充填する段階をさらに含む有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を提供する。
発明19は、発明18において、前記絶縁物質を充填する段階は、フッ素系炭化水素化合物またはポリビニルアルコールで形成する有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を提供する。
発明20は、発明13において、前記ソース電極及び画素電極を形成する段階はITOを常温で形成する段階及び前記ITOをフォトエッチングする段階を含む有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を提供する。
発明21は、発明20において、前記ITOをフォトエッチングする段階は、塩基性成分を含むエッチング液でエッチングする段階を含む有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を提供する。
発明22は、発明13において、前記絶縁膜を形成する段階は、窒化ケイ素(SiNx)からなる第1絶縁膜を形成する段階及び有機物質からなる第2絶縁膜を順次に形成する段階を含む有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を提供する。
本発明によれば、有機半導体が形成される領域を限定する保護膜及び有機半導体を覆うオーバーコート層を含むことによって、以降の工程において有機半導体に与える影響を抑えることができ、その結果、有機薄膜トランジスタの特性を改善できる。
添付した図面を参照して、本発明の実施形態を、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、多様な形態で実現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
図面は、各種層及び領域を明確に表現するために、厚さを拡大して示している。明細書全体を通じて類似した部分については同一な参照符号を付けている。層、膜、領域、板などの部分が、他の部分の“上に”あるとする時、これは他の部分の“すぐ上に”ある場合に限らず、その中間に更に他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の“すぐ上に”あるとする時、これは中間に他の部分がない場合を意味する。
<第1実施形態>
まず、本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の構造を図1及び図2を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の構造を示した配置図であり、図2は、図1の有機薄膜トランジスタ表示板のII-II´線に沿った断面図である。
本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板は、複数の画素が配置され、画像が表示される表示領域(D)、駆動集積回路などのように外部装置と接続するためのパッドなどが配置されたパッド領域(P)、及び維持電極線接続部または静電気防止回路などの補助信号線などが配置された補助領域(E)を有する。
本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板は、ガラスまたはプラスチック素材からなる透明絶縁基板110上に複数のデータ線171、維持電極線接続部178及び光遮断膜177が形成されている。
データ線171は、表示領域(D)で主に図1中の縦方向に延びてデータ電圧を伝達し、データ線171の一端部179はパッド領域(P)に配置され、外部回路または他の層との接続のために幅が拡張されている。
維持電極線接続部178は補助領域(E)に配置され、図1中の縦方向に延びて共通電圧などの信号を伝達する。
光遮断膜177は有機半導体154の下部に形成されている。光遮断膜177は、有機半導体154で光による漏洩電流(photoleakage current)が急激に増加することを防止する役割を果たす。
データ線171、維持電極線接続部178及び光遮断膜177は、信号遅延や電圧降下を減らすために低い比抵抗の金属、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)またはこれらの合金からなる導電膜からなることができる。また、物理的性質が異なる二つ以上の導電膜を含むことができ、この場合、一つの導電膜は低抵抗の導電物質からなり、その他の導電膜は他の物質、特にIZO(indium zinc oxide)またはITO(indium tin oxide)との物理的、化学的及び電気的接触特性に優れた物質、例えばモリブデン(Mo)、モリブデン合金(例:モリブデン-タングステン(MoW)合金)またはクロム(Cr)などの導電物質からなることが好ましい。
データ線171、維持電極線接続部178及び光遮断膜177は約1000Å乃至3000Åの厚さに形成されている。
データ線171、維持電極線接続部178及び光遮断膜177の側面はそれぞれ傾斜しており、その傾斜角は基板110表面に対して約30°乃至80°である。このように側面が傾斜しているとその上部の膜を平坦化し易く、また上部の配線の断線を防止することができる。
データ線171、維持電極線接続部178及び光遮断膜177上には、窒化ケイ素(SiNx)または酸化ケイ素(SiO2)などの無機絶縁物質からなる下部層間絶縁膜160と耐久性に優れたポリアクリル(polyacryl)、ポリイミド(polyimide)及び/またはベンゾシクロブテン(C108)などを含む有機絶縁物質からなる上部層間絶縁膜165が順次に形成されている。または、場合によっては、下部層間絶縁膜160及び上部層間絶縁膜165のうちいずれか一つを省略できる。
下部層間絶縁膜160及び上部層間絶縁膜165にはデータ線171を露出させるコンタクトホール163、維持電極線接続部178を露出させる複数のコンタクトホール168及びデータ線171の端部179を露出させる複数のコンタクトホールが形成されている。
上部層間絶縁膜165上には、ゲート信号を伝達する複数のゲート線121、データ線171上部に形成された接触パターン128及び複数の維持電極線131が形成されている。
ゲート線121は、表示領域(D)に配置され主に図1中の縦方向に延びたデータ線171と交差し、各ゲート線121の一部は上または下に突出して複数のゲート電極124をなす。この場合、ゲート線121の一端部129はパッド領域(P)に配置され、外部回路または他の層との接続のために幅が拡張されている。
接触パターン128は、下部で上部層間絶縁膜165及び下部層間絶縁膜160に形成されたコンタクトホール163を介してデータ線171に接続されており、上部でゲート絶縁膜140に形成されたコンタクトホール143を介してソース電極193に接続されている。データ線171とソース電極193との間には、上部層間絶縁膜165及びゲート絶縁膜140を含んだ複数の有機膜が含まれるため、有機膜によってデータ線171とソース電極193との間に接触不良が生ずる可能性がある。よって、データ線171とソース電極193との間に接触パターン128を介在させることでデータ線171とソース電極193との間の接触不良を防止することができる。
維持電極線131それぞれは、表示領域(D)に配置され主に横方向に形成されており、ゲート線121とデータ線171で囲まれた領域の周縁に配置された維持電極133を含む。また、それぞれの維持電極線131は、補助領域(E)に配置され、外部回路または他の層との接続のために幅が拡張された維持電極線131の端部138を有する。維持電極線131の端部138は、層間絶縁膜160、165のコンタクトホール168を介して一つの維持電極線接続部178に共通に接続されている。
ゲート線121、接触パターン128及び維持電極線131は、信号の遅延や電圧降下を減らすために低い比抵抗の金属、例えば金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)またはこれらの合金などからなる導電膜を含むことができる。または、物理的性質が異なる二つ以上の導電膜を含むことができ、そのうちの一つの導電膜は低抵抗の導電物質からなり、その他の導電膜は他の物質、特にIZOまたはITOとの物理的、化学的及び電気的接触特性に優れた物質、例えばモリブデン(Mo)、モリブデン合金(例:モリブデン-タングステン(MoW)合金)またはクロム(Cr)などの導電物質からなることができる。
ゲート線121、接触パターン128及び維持電極線131の側面はそれぞれ傾斜しており、その傾斜角は基板110表面に対して約30乃至80°である。
ゲート線121、接触パターン128及び維持電極線131を含む全面には、窒化ケイ素(SiNx)などの無機絶縁物質または有機絶縁物質からなるゲート絶縁膜140が形成されている。ここで、ゲート絶縁膜140は有機物質からなることが好ましく、例えばオクタデシルトリクロロシラン(OTS)で表面処理された酸化ケイ素(SiO2)、または真空雰囲気で化学気相蒸着(CVD)工程により形成されるパリレン(parylene)、またはフッ素(F)含有の炭化水素系の高分子化合物からなることができる。
特に、パリレンは塗布均一性(Coating Uniformity)が非常に優れており、1000Å乃至数μmまで塗布厚さを調節することが容易で、かつ誘電率が極めて低く、絶縁膜としての特性が優れている。また、パリレンが高分子化する場合、現存する有機溶媒にほとんど溶解されず、常温で蒸着可能であるため、熱ストレスがない利点がある。また、乾式工程で形成でき、別途の溶剤が不要で環境親和的である。
ゲート絶縁膜140は約6000Å乃至1.2μmの厚さに形成されている。
ゲート絶縁膜140にはゲート線121の端部129を露出させるコンタクトホール181と、層間絶縁膜160、165のコンタクトホール163、168と共にゲート電極124に隣接したデータ線171及びデータ線171の端部179をそれぞれ露出させる複数のコンタクトホール143、142が形成されている。
ゲート絶縁膜140にゲート線121及びデータ線171の端部129、179を露出させるコンタクトホール181、142が形成されている場合、外部の駆動回路を異方性導電膜を利用してゲート線121及びデータ線171に接続するためにゲート線121及びデータ線171が接触部を有する構造である。また、基板110上部に直接ゲート駆動回路が有機薄膜トランジスタと同一層で形成でき、この場合、ゲート線121及びデータ線171の端部129、179は駆動回路の出力端に電気的に接続される。
ゲート絶縁膜140上には、表示領域(D)に配置された複数のソース電極193及び複数の画素電極(pixel electrode)190と、パッド領域(P)に配置された複数の接触補助部材81、82が形成されている。
ソース電極193、画素電極190及び接触補助部材81、82は、IZOまたはITOなどのような透明な導電物質または反射度が高い導電物質からなることができ、約300乃至800Åの厚さに形成されている。
画素電極190のうち、ゲート電極124上部に位置する一部はドレイン電極195をなし、データ信号の印加を受ける。
ソース電極193はゲート電極124を中心にドレイン電極195と対向し、コンタクトホール143、163を介してデータ線171に接続されている。
ソース電極193とドレイン電極195は、互いに平行に対向する境界線を有し、単位面積で長さを極大化するために屈曲している。つまり、ソース電極193とドレイン電極195は、図1に示すように互いに櫛歯状に形成され、所定の距離をおいて嵌め合わされるように配置されている。
画素電極190はまた、隣接するゲート線121及びデータ線171と重畳して開口率を高めているが、重畳しないこともある。
接触補助部材81、82はコンタクトホール181、142、162を介してゲート線121及びデータ線171の端部129、179とそれぞれ接続される。接触補助部材81、82はゲート線121及びデータ線171の各端部129、179と駆動集積回路のような外部装置との接着性を補完し、これらを保護する役割を果たすもので、これらの適用は必須ではない。
画素電極190及びソース電極193上には保護膜801が形成されている。
保護膜801はネガティブ型感光性有機物質からなり、約8000Å乃至2μの厚さを有する。
保護膜801にはソース電極193及びドレイン電極195の一部を露出させる開口部811が形成されている。開口部811には島状有機半導体154が形成されている。有機半導体154はゲート電極124上部でソース電極193とドレイン電極195に接続されている。
有機半導体154を形成する有機半導体は水溶液や有機溶媒に溶解される高分子物質や低分子物質からなる。高分子物質は一般に、溶媒に溶解され易く、印刷工程に適している反面、低分子物質は殆ど有機溶媒に溶解されず、シャドーマスクを用いた真空蒸着(evaporation)で形成する。そして、低分子物質のうち、有機溶媒に溶解され易い物質は、高分子有機半導体と同様にプリンティング工程で形成することができる。
有機半導体154は、例えばテトラセンまたはペンタセンの置換基を含む誘導体や、チオフェン環の2、5位置を通じて4乃至8個が連結されたオリゴチオフェン、ポリチエニレンビニレン、ポリ-3-ヘキシルチオフェン、フタロシアニンまたはチオフェンなどからなることができる。
有機半導体154は約300Å乃至1000Åの厚さに形成できる。
保護膜801は、有機半導体154が形成される位置を予め限定することによって、以降の工程で有機半導体154に与える影響を最少化することができる。
一般に、有機半導体154は耐熱性及び耐薬品性が弱く、工程中において高温、プラズマ及び化学物質に露出されることで劣化し易い。本発明では、このような劣化を防止するために、有機物質によって有機半導体154の側面及び上部を完全に取り囲む構造を有する。即ち、有機半導体154を形成する前に開口部811を含む保護膜801を形成して、有機半導体154が形成される領域を予め限定した後、開口部811に有機半導体154を形成する。このため、有機半導体154の側面を充分保護することができる。
有機半導体154上には有機半導体154の全面を覆うオーバーコート層803が形成されている。オーバーコート層803はポジティブ型またはネガティブ型感光性有機絶縁物質からなることができ、図2に示すように有機半導体154の上部及び開口部811のうち有機半導体154が形成されない領域を完全に覆う。このため、有機半導体154が外部の熱、プラズマまたは化学物質の影響を受けることを防止できる。また、オーバーコート層803は、有機半導体154の上部も覆うため、有機半導体154が外部の熱、プラズマまたは化学物質の影響を受けることを防止できる。これにより、有機半導体154を含む薄膜トランジスタの劣化を阻止して、特性を改善することができる。
保護膜801とオーバーコート層803との間には半導体パターン154’が形成されている。半導体パターン154’は有機半導体154と同一な材料及び厚さを有することができる。
ゲート電極124、ソース電極193及びドレイン電極195は、有機半導体154と共に薄膜トランジスタ(TFT)をなし、薄膜トランジスタのチャンネルは、ソース電極193とドレイン電極195との間の有機半導体154に形成される。
次に、図1乃至図2に示す前記有機薄膜トランジスタ表示板を本発明の一実施形態によって製造する方法を図3乃至図17を参照して詳細に説明する。
まず、図3、図5、図7、図9、図11及び図14は、本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す配置図であり、図4、図6、図8、図10、図12、図13、図15、図16及び図17は、本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。
まず、図3及び図4に示すように、ガラスまたはプラスチック素材からなる絶縁基板110上にスパッタリングで金属層を形成する。
ここで金属層は、低い比抵抗の金属、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)またはこれらの合金からなる導電体からなることができ、低抵抗特性及び接着性(adhesion)などを考慮して多層に形成することもできる。
その後、前記金属層をフォトエッチングして、データ線171、維持電極線接続部178及び光遮断膜177を形成する。
次に、図5及び図6に示すように、データ線171、維持電極線接続部178及び光遮断膜177を含んだ基板全面に窒化ケイ素(SiNx)などの無機物質からなる下部層間絶縁膜160と感光性有機物質からなる上部層間絶縁膜165を順次に形成する。
ここで下部層間絶縁膜160は、約250℃乃至400℃の温度で化学気相蒸着(CVD)法で形成し、上部絶縁膜165はポリアクリール、ポリイミド及び/またはベンゾシクロブテン(C108)などの有機絶縁物質を溶液状態でスピンコーティングして形成できる。
また場合によっては、下部層間絶縁膜160及び上部層間絶縁膜165のうちいずれか一つを省略することもできる。
次に、感光性有機物質からなる上部層間絶縁膜165を露光してデータ線171、データ線の端部179及び維持電極線接続部178をそれぞれ露出させるコンタクトホールを形成した後、上部層間絶縁膜165をマスクとして下部層間絶縁膜160を乾式エッチングする。
次に、図7及び図8に示すように、上部層間絶縁膜165上に金属層を形成する。前記金属層は、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)またはこれらの合金からなる導電体からなることができ、低抵抗特性及び接着性などを考慮して多層に形成することもできる。
その後、前記金属層をフォトエッチングして、ゲート電極124を含むゲート線121、接触パターン128及び維持電極133と、維持電極線の端部138を含む維持電極線131を形成する。この場合、維持電極線の端部138はコンタクトホール168を介して維持電極線接続部178と接触するように形成する。
接触パターン128は、下部層間絶縁膜160及び上部層間絶縁膜165に形成したコンタクトホール163を介してデータ線171に接続される位置に形成する。これは下部のデータ線171と上部のソース電極193との間に介在されて接触不良を防止する役割を果たす。
次に、図9及び図10に示すように、ゲート電極124を含むゲート線121、接触パターン128及び維持電極133と、維持電極線の端部138を含む維持電極線131を含んだ全面に感光性有機物質からなるゲート絶縁膜140を形成する。
ゲート絶縁膜140は無機物質または有機物質からなることができ、好ましくは、オクタデシルトリクロロシラン(OTS)で表面処理された酸化ケイ素(SiO2)、パリレンまたはフッ素(F)含有の炭化水素系の高分子化合物を真空雰囲気で化学気相蒸着(CVD)したり、溶媒に溶解させてスピンコーティング法で形成することができる。
ゲート絶縁膜140は約6000Å乃至1μの厚さに形成することができる。
その後、ゲート絶縁膜140を露光して接触パターン128及びデータ線の端部179を露出させるコンタクトホール143、181を形成する。
次に、ゲート絶縁膜140上に非晶質ITOのような導電体を形成する。
まず、ゲート絶縁膜140全面にITOをスパッタリングする。この時、スパッタリングは常温で行い、非晶質ITO膜を形成する。その後、前記非晶質ITO膜をアミン(NH2)成分が含まれた弱塩基性エッチング液でパターニングする。これにより、図11及び図12に示すように、画素電極193、ドレイン電極195を含む画素電極190及び接触補助部材81、82を形成する。このように非晶質ITOで形成する場合、弱塩基性エッチング液で容易にエッチングできるので、他の導電体または結晶質ITOのように強酸エッチング液は不要である。強酸エッチング液を利用してパターニングする場合、エッチング液が下のゲート絶縁膜140と接触して不良を起こす可能性があり、かつゲート絶縁膜140に発生したクラック(crack)に浸透して下部導電層を侵食する可能性がある。
次に、前記非晶質ITOをそのまま利用することもでき、非晶質ITOを結晶化して結晶質ITOに形成しても良い。
以上、ITOについてのみ説明したが、IZOのような他の透明電極、または金(Au)、アルミニウム(Al)のような反射性電極に形成することもできる。
次に、図13に示すように、ソース電極193及びドレイン電極195を含んだ全面に保護膜801を形成する。保護膜801はネガティブ型感光性有機物質からなり、例えば約8000Å乃至2μの厚さに形成する。
その後、所定のパターンを有するマスクを用いて露光し、図14及び図15に示すようにソース電極193及びドレイン電極195の一部を露出させる開口部811を形成する。具体的に、本発明における保護膜801を形成するネガティブ型感光性有機物質は露光されると、露光された部分では重合(polymerization)を生じることによってポリマーが生成される。一方、露光されていない部分では重合が生じないためポリマーが生成されない。ポリマーが生成された部分は現像(develop)後に残る部分(保護膜801)であり、ポリマーが生成されない部分は現像時に除去される部分(開口部811)である。ここで、保護膜801は、露光の強さによって残る程度が異なる。つまり、露光は保護膜801上部で行われるので、保護膜801中の上部はより光を多く受け、保護膜801中の下部は光の照射が少なくなる。そのため、保護膜801中の上部は下部に比べて重合をより多く起こすようになり、これによって上部に位置する保護膜は残留する量が多くなり、下部は残留する量が少なくなる。最終的に、保護膜801は、上部が下部より広く形成され、逆に開口部811は下部が上部より広く形成される。このように、ネガティブ型感光性有機物質で保護膜を形成することによって、露光及び現像のみで開口部811を有する保護膜801をパターニングすることができ、別途の追加プロセスは必要ない。
次に、図16に示すように、保護膜801を含んだ全面に有機半導体層150を形成する。有機半導体層150は、例えば蒸着またはスピンコーティングなどの方法で形成でき、ペンタセン、溶解性ペンタセン、ポリ-3-ヘキシルチオフェン、フタロシアニン、チオフェン、テトラセン、またはこれらの誘導体、チオフェン環の2、5位置を通じて4乃至8個が連結されたオリゴチオフェン及びポリチエニレンビニレン等から選択されたいずれか一つで形成できる。ここで、保護膜801がネガティブ型感光性有機物質からなる場合は、保護膜801の開口部811は、上述のように基板の下方に向かってその開口が広がるように形成されるため、半導体層150が開口部811の傾斜に沿って蒸着され難い。よって、図16のように半導体層150と開口部811内に位置する有機半導体154を分離して形成することができます。
有機半導体層150の一部は開口部811に形成されて有機半導体154をなす。その後、開口部811を含んだ保護膜801上に感光性有機物質を塗布した後、パターニングする。これにより、図17に示すように、有機半導体154を完全に覆うオーバーコート層803が形成される。
一般に有機半導体154を形成する有機半導体は、耐熱性及び耐薬品性が弱いため、工程中に高温、プラズマ及び化学物質に露出して劣化し易い。本発明では、このような劣化を防止するために、有機物質によって有機半導体154の側面及び上部を完全に取り囲む構造を有する。即ち、有機半導体154を形成する前に開口部811を含む保護膜801を形成して有機半導体154が形成される領域を予め限定した後、開口部811に有機半導体154を形成する。このため、有機半導体154の側面を充分保護できる。これにより、有機半導体154 を含む薄膜トランジスタの劣化を阻止して、特性を改善することができる。
次に、図1及び図2に示すように、オーバーコート層803をマスクとして半導体層150をエッチングする。この時、オーバーコート層803をマスクとして半導体層150をエッチングするので、保護層801とオーバーコート層803との間に半導体パターン154’が残るようになる。
<第2実施形態>
以下、本発明の他の実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板を図1及び図20を参照して詳細に説明する。
まず、絶縁基板110上に複数のデータ線171、光遮断膜177及び維持電極線接続部178が形成されている。
データ線171、光遮断膜177及び維持電極線接続部178上には、無機絶縁物質からなる下部層間絶縁膜160と有機絶縁物質からなる上部層間絶縁膜165が順次に形成されている。または、場合によっては、下部層間絶縁膜160及び上部層間絶縁膜165のうちいずれか一つを省略できる。
下部層間絶縁膜160及び上部層間絶縁膜165にはデータ線171を露出させるコンタクトホール163、維持電極線接続部178を露出させる複数のコンタクトホール168及びデータ線171の端部179を露出させる複数のコンタクトホールが形成されている。
上部層間絶縁膜165上には、ゲート信号を伝達する複数のゲート線121、データ線上部に形成された接触パターン128及び複数の維持電極線131が形成されている。
ゲート線121、接触パターン128及び維持電極線131を含んだ全面には窒化ケイ素(SiNx)などの無機絶縁物質または有機絶縁物質からなるゲート絶縁膜140が形成されている。ここで、ゲート絶縁膜140は有機物質からなることが好ましく、例えばオクタデシルトリクロロシラン(OTS)で表面処理された酸化ケイ素(SiO2)または真空雰囲気で化学気相蒸着(CVD)工程によって形成されるパリレンまたはフッ素(F)含有の炭化水素系の高分子化合物からなることができる。
ゲート絶縁膜140は約6000Å乃至1.2μmの厚さに形成されている。
ゲート絶縁膜140にはゲート線121の端部129を露出させるコンタクトホール181と、層間絶縁膜160、165のコンタクトホール163、168と共にゲート電極124に隣接したデータ線171及びデータ線171の端部179をそれぞれ露出させる複数のコンタクトホール143、142が形成されている。
ゲート絶縁膜140上には、表示領域(D)に配置された複数のソース電極193及び複数の画素電極190と、パッド領域(P)に配置された複数の接触補助部材81、82が形成されている。
ソース電極193、画素電極190及び接触補助部材81、82は、IZOまたはITOなどのような透明な導電物質または反射度が高い導電物質からなることができる。
画素電極190のうちゲート電極124上部に位置する一部はドレイン電極195をなし、データ信号の印加を受ける。
ソース電極193は、ゲート電極124を中心にドレイン電極195と対向し、コンタクトホール143、163を介してデータ線171に接続されている。
ソース電極193とドレイン電極195は互いに平行に対向する境界線を有し、単位面積で長さを極大化するために屈曲している。
画素電極190はまた、隣接するゲート線121及びデータ線171と重畳して開口率を高めているが、重畳しないこともある。
画素電極190及びソース電極193上には保護膜801が形成されている。保護膜801はネガティブ型感光性有機物質からなり、約8000Å乃至2μの厚さを有する。保護膜801にはソース電極193及びドレイン電極195の一部を露出させる開口部811が形成されている。保護膜801はポジティブ型感光性有機物質からなることもできる。
開口部811には有機半導体154が形成されている。有機半導体154は島状に形成されている。 有機半導体154はゲート電極124上部でソース電極193及びドレイン電極195に接続されている。
有機半導体154上には開口部811を完全に充填する絶縁パターン164が形成されている。絶縁パターン164は、有機半導体154に影響を与えないフッ素(F)含有の高分子化合物、またはポリビニルアルコールなどの乾式低温成膜工程が可能な絶縁物質からなる。
絶縁パターン164上にはオーバーコート層803が形成されている。
保護層801とオーバーコート層803との間には半導体パターン154’が形成されている。
以下、前記本発明の他の実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を図3乃至図15及び図18乃至図20を参照して詳細に説明する。
まず、図3及び図4に示すように、絶縁基板110上にスパッタリングで金属層を形成する。
その後、前記金属層をフォトエッチングして、データ線171、維持電極線接続部178及び光遮断膜177を形成する。
次に、図5乃至図6に示すように、データ線171、維持電極線接続部178及び光遮断膜177を含んだ基板全面に窒化ケイ素(SiNx)などの無機物質からなる下部層間絶縁膜160と、感光性有機物質からなる上部層間絶縁膜165を順次に形成する。また、場合によっては、下部層間絶縁膜160及び上部層間絶縁膜165のうちいずれか一つを省略できる。
次に、感光性有機物質からなる上部層間絶縁膜165を露光してデータ線171、データ線の端部179及び維持電極線接続部178をそれぞれ露出させるコンタクトホールを形成した後、上部層間絶縁膜165をマスクとして下部層間絶縁膜160を乾式エッチングする。
次に、図7乃至図8に示すように、上部層間絶縁膜165上に金属層を形成する。その後、前記金属層をフォトエッチングして、ゲート電極124を含むゲート線121、接触パターン128及び維持電極133と維持電極線の端部138を含む維持電極線131を形成する。この場合、維持電極線の端部138はコンタクトホール168を介して維持電極線接続部178と接触するように形成する。
次に、図9乃至図10に示すように、ゲート電極124を含むゲート線121、接触パターン128、維持電極133及び維持電極線の端部138を含む維持電極線131を含んだ全面に感光性有機物質からなるゲート絶縁膜140を形成する。
その後、ゲート絶縁膜140を露光して接触パターン128及びデータ線の端部179を露出させるコンタクトホール143、181を形成する。
次に、図11乃至図12に示すように、ゲート絶縁膜140上に非晶質ITOのような導電体を形成した後、パターニングして画素電極193、ドレイン電極195を含む画素電極190及び接触補助部材81、82を形成する。
この時、画素電極190のうちの一部分はドレイン電極195をなし、ゲート電極124を中心にドレイン電極195と対向する位置にソース電極193を形成する。また、ソース電極193とドレイン電極195は互いに平行に対向する境界線を有し、単位面積で長さを極大化するために屈曲するように形成する。
また、ソース電極193はコンタクトホール143、163を介してデータ線171に接続されデータ信号の印加を受ける。
その後、図13に示すように、ソース電極193及びドレイン電極195を含んだ全面に保護膜801を形成する。保護膜801はネガティブ型感光性有機物質からなり、例えば約8000Å乃至2μの厚さに形成する。
次いで、所定のパターンを有するマスクを用いて露光し、図14及び図15に示すようにソース電極193及びドレイン電極195の一部を露出させる開口部811を形成する。保護膜801をネガティブ型感光性有機物質から形成する方法は、上述の第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、図16に示すように、保護膜801を含んだ全面に有機半導体層150を形成する。有機半導体層150は、例えば蒸着またはスピンコーティングなどの方法で形成でき、ペンタセン、溶解性ペンタセン、ポリ-3-ヘキシルチオフェン、フタロシアニン、チオフェン、テトラセン、またはこれらの誘導体、チオフェン環の2、5位置を通じて4乃至8個が連結されたオリゴチオフェン及びポリチエニレンビニレン等から選択されたいずれか一つで形成できる。
有機半導体層150の一部は開口部811に形成され有機半導体154をなす。 その後、有機半導体154上に開口部811を完全に充填する絶縁パターン164を形成する。絶縁パターン164は有機半導体154に熱的、化学的に影響を与えない絶縁物質、例えばフッ素(F)含有の高分子化合物またはポリビニルアルコールなどの絶縁物質を乾式低温工程で形成する。
次いで、絶縁パターン164を含んだ有機半導体層150上に感光性有機物質を塗布した後、パターニングする。これにより図19に示すように、絶縁パターン164を完全に覆うオーバーコート層803が形成される。
次に、図1及び図20に示すように、オーバーコート層803をマスクとして半導体層150をエッチングする。
この時、オーバーコート層803をマスクとして半導体層150をエッチングするので、保護層801とオーバーコート層803との間に半導体パターン154’が残るようになる。このように、有機半導体154上には開口部811を完全に充填する絶縁パターン164が形成されているため、有機半導体154が外部の熱、プラズマまたは化学物質の影響を受けることを防止できる。また、絶縁パターン164がフッ素(F)含有の高分子化合物、またはポリビニルアルコールなどの乾式低温成膜工程が可能な絶縁物質から形成されているため、耐熱性及び耐薬品性の弱い有機半導体154への影響を阻止することができる。これにより、有機半導体154を含む薄膜トランジスタの劣化を阻止して、特性を改善することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の多様な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属するものである。
本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の構造を示した配置図である。 図1の有機薄膜トランジスタ表示板のII-II´線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す配置図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す配置図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す配置図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す配置図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す配置図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す配置図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。 本発明の一実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。 本発明の他の実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。 本発明の他の実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。 本発明の他の実施形態による有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法を順次に示す断面図である。
符号の説明
110 基板
121 ゲート線
124 ゲート電極
131 維持電極線
133 維持電極
154 有機半導体
171 データ線
177 光遮断膜
160、165 層間絶縁膜
190 画素電極
193 ソース電極
195 ドレイン電極
801 保護膜
803 オーバーコート層

Claims (22)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された複数のデータ線と、
    前記データ線と交差して形成され、ゲート電極を含む複数のゲート線と、
    前記ゲート線上に形成され、コンタクトホールを含むゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成され、前記コンタクトホールを介して前記データ線に接続されたソース電極と、
    前記ゲート電極を中心に前記ソース電極と対向するドレイン電極を含む画素電極と、
    前記ソース電極及び前記ドレイン電極の一部を露出させる開口部を含む保護膜と、
    前記開口部に形成された有機半導体と、
    前記有機半導体上に形成されたオーバーコート層とを備える有機薄膜トランジスタ表示板。
  2. 前記保護膜及び前記オーバーコート層は感光性有機物質を含む請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ表示板。
  3. 前記保護膜はネガティブ型感光性有機物質を含む請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ表示板。
  4. 前記保護膜及び前記オーバーコート層との間に介在された半導体パターンを備える請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ表示板。
  5. 前記半導体パターンは前記有機半導体と同一材料からなる請求項4に記載の有機薄膜トランジスタ表示板。
  6. 前記有機半導体は、前記保護膜及び前記オーバーコート層によって完全に取り囲まれている請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ表示板。
  7. 前記有機半導体上に絶縁パターンをさらに含む請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ表示板。
  8. 前記絶縁パターンはフッ素系炭化水素化合物またはポリビニルアルコールを含む請求項7に記載の有機薄膜トランジスタ表示板。
  9. 前記データ線及び前記ゲート線との間に絶縁膜がさらに含まれている請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ表示板。
  10. 前記絶縁膜は、窒化ケイ素(SiNx)を含む第1絶縁膜及び有機物質を含む第2絶縁膜を含む請求項9に記載の有機薄膜トランジスタ表示板。
  11. 前記有機半導体の下部に導電性物質を含む光遮断膜をさらに含む請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ表示板。
  12. 前記データ線と同一層に形成された維持電極線接続部及び前記維持電極線接続部に接続され前記ゲート線と同一層に形成された維持電極線をさらに備える請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ表示板。
  13. 基板上に複数のデータ線を形成する段階と、
    前記データ線上に絶縁膜を形成する段階と、
    前記絶縁膜上にゲート線を形成する段階と、
    前記ゲート線上に前記データ線を露出させるコンタクトホールを含むゲート絶縁膜を形成する段階と、
    前記ゲート絶縁膜上に前記コンタクトホールを介して前記データ線に接続されるソース電極及び前記ソース電極と対向するドレイン電極を含む画素電極を形成する段階と、
    前記ソース電極及び前記画素電極上に開口部を有する保護膜を形成する段階と、
    前記開口部に有機半導体を形成する段階と、
    前記有機半導体上にオーバーコート層を形成する段階を含む有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法。
  14. 前記保護膜を形成する段階及び前記オーバーコート層を形成する段階は感光性有機物質で形成する請求項13に記載の有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法。
  15. 前記有機半導体を形成する段階は前記開口部を含んだ全面に有機半導体層を形成する段階を含む請求項13に記載の有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法。
  16. 前記オーバーコート層を形成する段階後に、前記オーバーコート層をマスクとして前記有機半導体層をエッチングする段階をさらに含む請求項15に記載の有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法。
  17. 前記有機半導体を形成する段階は、スピンコーティング、蒸着及びプリンティング法のうちいずれか一つの方法で行なわれる請求項13に記載の有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法。
  18. 前記有機半導体層を形成する段階後に、前記開口部を絶縁物質で充填する段階をさらに含む請求項13に記載の有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法。
  19. 前記絶縁物質を充填する段階は、フッ素系炭化水素化合物またはポリビニルアルコールで形成する請求項18に記載の有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法。
  20. 前記ソース電極及び画素電極を形成する段階はITOを常温で形成する段階及び前記ITOをフォトエッチングする段階を含む請求項13に記載の有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法。
  21. 前記ITOをフォトエッチングする段階は、塩基性成分を含むエッチング液でエッチングする段階を含む請求項20に記載の有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法。
  22. 前記絶縁膜を形成する段階は、窒化ケイ素(SiNx)を含む第1絶縁膜を形成する段階及び有機物質を含む第2絶縁膜を順次に形成する段階を含む請求項13に記載の有機薄膜トランジスタ表示板の製造方法。
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