JP2006278822A - 有機電界効果型トランジスタの製造方法 - Google Patents

有機電界効果型トランジスタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ゲート絶縁膜として用いるプラスチックフィルムの取扱い性を向上させるとともに、熱寸法変化を抑制し、軽量、薄型及び柔軟な表示機器に用いる有機電界効果型トランジスタの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 ゲート絶縁膜として用いるプラスチックフィルムを支持基板に固定した後に、電界効果型トランジスタを構成する各電極等の構成要素を形成することにより、プラスチックフィルム上に素子を形成する各製造工程において、プラスチックフィルムの熱寸法変化と変形を抑制することが可能となり、熱寸法変化による素子のアライメントずれ等によって起こる電気特性の低下を抑制できるとともに、各製造工程における取り扱い性を向上させることができる。よって、ガラス基板等に代えて、プラスチックフィルムに容易、且つ高精度に有機電界効果型トランジスタを製造することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機電界効果型トランジスタの製造方法に関する。
従来、各種半導体装置において、液晶表示装置、電界発光表示装置及び電気泳動型表示装置等のアクティブマトリックス基板は、絶縁表面を有する基板の表面にフォトリソグラフィーなどの方法を用いて薄膜トランジスタ(TFT)を形成している。
一般に、TFTを製造する際の金属や半導体、絶縁体等を成膜する工程においては高温処理を伴うため、基板として耐熱性に優れる材質を用いることが必要であり、石英ガラスや耐熱ガラス等が用いられている。
また、近年、これらの表示装置の応用例として、携帯機器や大型壁掛テレビへの利用が注目されている。現在、TFTの基板として用いられている石英ガラスや耐熱ガラスは、耐熱性に優れるものの、重く割れやすい欠点があり、基板を軽量化、薄型化するため、ガラス基板などに代えてプラスチックフィルムを基板として用いた半導体装置の作製が試みられている。
しかしながら、通常、耐熱ガラス基板を用いたTFTの製造工程においては、400℃から500℃程度の高熱がTFTに加えられる。一方、一般的なプラスチックのガラス転移温度Tgは200℃以下であり、プラスチックフィルム上に直接TFTを形成することは困難であった。
プラスチックフィルムに高熱が加えられることなくTFTを形成する方法として、ガラス基板上にTFTを形成した後に、ガラス基板からプラスチックフィルムに半導体素子と回路を転写する方法も提案されているが、ガラス若しくはプラスチックフィルムに直接TFTを形成する方法と比べて製造方法が複雑となり、コストが高くなるという欠点がある。
プラスチックフィルム上に、安価な製造コストで、比較的低い温度による処理工程を用いてフレキシブルなTFTを形成する方法として、印刷手法で有機電界効果型トランジスタを形成する試みがなされている。
しかしながら、印刷法で用いる電極インキで下部電極を形成した場合、電極インクに含有される金属フィラーによって突起ができるため、金属フィラー突起を有する下部電極上に、絶縁膜と上部電極をドライ若しくはウェットプロセスによって順次形成すると、下部電極と上部電極間の絶縁性が悪くなるという問題がある。
また、接触式の印刷法においては、印刷パターンの端部が突起状になることがあり、印刷パターン端部の突起を有する下部電極上に、絶縁膜と上部電極をドライ若しくはウェットプロセスによって順次形成すると、下部電極と上部電極間の絶縁性が悪くなるという問題がある。
上述したような、印刷手法による問題点を解決する手段として、予めゲート絶縁膜として形成されたプラスチックフィルムを用いる方法がある(例えば、非特許文献1及び2参照)。
Garnier他、「Science」、1994年、第265巻、p.1884−1886 Bonfiglio他、「Applied Physics Letters」、第82巻、20号、p.3550−3552
ゲート絶縁膜としてプラスチックフィルムを用いた場合、駆動電圧の点からプラスチックフィルムの膜厚は2μm以下であることが好ましい。また、フィルム強度の点から、プラスチックフィルムの膜厚は0.1μm以上であることが好ましい。
しかしながら、プラスチックフィルムが0.1〜2μmの膜厚だと機械的強度が低くなり、印刷工程においてフィルム破れが生じたり、搬送工程において皺が発生したり、折れ曲がったりする等の問題がある。
また、プラスチックフィルムに直接TFTを形成するため、工程温度を下げる必要があるが、良好な電気特性のTFTを形成するためには、少なくとも120℃〜180℃の工程温度が必要となる。
しかしながら、上述の範囲の工程温度条件においても、プラスチックフィルムの熱寸法変化が大きいため、電気特性上の問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、ゲート絶縁膜として用いるプラスチックフィルムの取扱い性を向上させるとともに、熱寸法変化を抑制し、軽量、薄型及び柔軟な表示機器に用いる有機電界効果型トランジスタの製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明では、ゲート絶縁膜としてプラスチックフィルムを用いる有機電界効果型トランジスタの製造方法において、トランジスタを構成するゲート電極、ソース電極、ドレイン電極及び半導体層を形成する際に、前記ゲート絶縁膜の一方の面を支持基板に固定する工程と、前記ゲート絶縁膜の他方の面に前記ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を覆うようにして、支持フィルムの一方の面を前記ゲート絶縁膜の他方の面に固定する工程と、前記ゲート絶縁膜を前記支持基板から剥離する工程と、前記支持フィルムの他方の面を支持基板に固定する工程と、前記ゲート絶縁膜の他方の面に前記ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、前記ソース電極及びドレイン電極の上部、ソース電極とドレイン電極との間のゲート絶縁膜上に半導体層を形成する工程とを有することを特徴とする有機電界効果型トランジスタの製造方法を提供する。
係る構成によれば、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜を支持基板に固定した状態で取り扱うため、石英ガラスや耐熱ガラス等をゲート絶縁膜に用いた場合と同様の搬送装置や位置合わせ装置でもって有機電界効果型トランジスタを形成することができる。これにより、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜に破れや皺、折れ曲がり等が発生することが無く、また、膨張伸縮等の変形を抑制でき、軽量化及び薄型化を安価な方法で実現する有機電界効果型トランジスタの製造方法が得られる。
請求項2に記載の発明では、ゲート絶縁膜としてプラスチックフィルムを用いる有機電界効果型トランジスタの製造方法において、トランジスタを構成するゲート電極、ソース電極、ドレイン電極及び半導体層を形成する際に、前記ゲート絶縁膜の一方の面を支持基板に固定する工程と、前記ゲート絶縁膜の他方の面に、前記ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、前記ソース電極及びドレイン電極の上部、ソース電極とドレイン電極との間のゲート絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、前記ソース電極、ドレイン電極及び半導体層を覆うようにして、支持フィルムの一方の面を前記ゲート絶縁膜の他方の面に固定する工程と、前記ゲート絶縁膜を前記支持基板から剥離する工程と、前記支持フィルムの他方の面を支持基板に固定する工程と、前記ゲート絶縁膜の他方の面に前記ゲート電極を形成する工程とを有することを特徴とする有機電界効果型トランジスタの製造方法を提供する。
係る構成によれば、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜を支持基板に固定した状態で取り扱うため、石英ガラスや耐熱ガラス等をゲート絶縁膜に用いた場合と同様の搬送装置や位置合わせ装置でもって有機電界効果型トランジスタを形成することができる。これにより、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜に破れや皺、折れ曲がり等が発生することが無く、また、膨張伸縮等の変形を抑制でき、軽量化及び薄型化を安価な方法で実現する有機電界効果型トランジスタの製造方法が得られる。
請求項3に記載の発明では、前記ゲート絶縁膜の一方の面と前記支持基板との間には、ゲート絶縁膜と支持基板とを接着部材或いは粘着部材によって固定する固定層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法を提供する。
請求項4に記載の発明では、前記支持フィルムの他方の面と前記支持基板との間には、支持フィルムと支持基板とを接着部材或いは粘着部材によって固定する固定層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法を提供する。
請求項5に記載の発明では、前記固定層の厚さが1μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項3又は4に記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法を提供する。
本発明に係る有機電界効果型トランジスタの製造方法では、プラスチックフィルムの熱寸法変化を、プラスチックフィルムと、接着部材或いは粘着部材からなる固定層と、支持基板とから構成される積層体内のせん断応力によって抑制することが可能となる。
固定層の厚さは、数1に示すVoigtの粘弾性の式、及び数2に示すMaxwellの粘弾性の式(引用文献;「接着ハンドブック第3版」日本接着学会)より、熱寸法変化を抑制するせん断応力を与えるためには、固定層を薄く形成するのが効果的であることが明らかである。また、上記文献より、せん断強さは、固定層を非常に薄く形成した場合に急速に低下する欠膠が起こるため、固定層の厚さは1μm以上100μm以下の範囲内であることが好ましい。
なお、数1及び数2中、σはせん断強さ、ηは粘度、Gはせん断弾性率、hは固定層(接着部材或いは粘着部材)厚さ、εは歪み、εは破壊が始まる臨界歪み、υは引張速度を示す。
Figure 2006278822
Figure 2006278822
一般に、プラスチック材料は線膨張係数が大きく、加熱及び冷却の工程において大きな熱寸法変化を生ずる。プラスチックフィルムを支持基板に固定して加熱する際、プラスチックフィルムと支持基板の線膨張係数が異なることから、両者の間にせん断応力(基材間のせん断応力)が発生する。また、プラスチックをガラス点移転温度程度まで加熱する際にも、プラスチックの熱収縮により、プラスチックフィルムと支持基板の間に基板間のせん断応力が発生する。
上述の基材間のせん断応力よりも、接着部材や粘着部材の破壊が始まるせん断強さの方が大きな場合には、基材間のせん断応力と、接着部材若しくは粘着部材がプラスチックフィルムと支持基板間に及ぼすせん断応力とが釣り合い、プラスチックフィルムの寸法変化と変形を抑制することが可能となる。
請求項6に記載の発明では、前記支持基板の融点が500℃以上であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法を提供する。
請求項7に記載の発明では、前記支持基板の線膨張係数が10ppm以下であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法を提供する。
請求項8に記載の発明では、前記支持基板の厚さが0.4mm以上であることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法を提供する。
本発明に係る有機電界効果型トランジスタの製造方法では、プラスチックフィルムの熱寸法変化と取り扱い性は支持基板に依存するところが大きいため、プラスチックフィルムの熱寸法変化を抑制するには支持基板の融点が500℃以上、線膨張係数が10ppm以下であることが好ましく、また、支持基板の取り扱いの点から、支持基板の厚さは0.4mm以上5mm以下であることが好ましい。
本発明に係る有機電界効果型トランジスタの製造方法では、ゲート絶縁膜として用いるプラスチックフィルムを支持基板に固定した後に、電界効果型トランジスタを構成する各電極等の構成要素を形成する方法としている
これにより、プラスチックフィルム上に素子を形成する各製造工程において、プラスチックフィルムの熱寸法変化と変形を抑制することが可能となり、熱寸法変化による素子のアライメントずれ等によって起こる電気特性の低下を抑制できるとともに、各製造工程における取り扱い性を向上させることができる。
よって、ガラス基板等に代えて、プラスチックフィルムに容易、且つ高精度に有機電界効果型トランジスタを生成することができる。
以下、本発明に係る有機電界効果型トランジスタの製造方法の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態の有機電界効果型トランジスタの製造方法の工程を説明する図であり、この製造方法では、ゲート絶縁膜2としてプラスチックフィルムを用い、トランジスタを構成するゲート電極3、ソース電極5A、ドレイン電極5B及び半導体層6を形成する際に、ゲート絶縁膜2の一方の面2aを支持基板20に固定する工程と(図1(a))、ゲート絶縁膜2の他方の面2bにゲート電極3を形成する工程と(図1(b))、ゲート電極3を覆うようにして、支持フィルム4の一方の面4aをゲート絶縁膜2の他方の面2bに固定する工程と(図1(c))、ゲート絶縁膜2を支持基板20から剥離する工程と(図1(d))、支持フィルム4の他方の面4bを支持基板20に固定する工程と(図1(e))、ゲート絶縁膜2の他方の面2bにソース電極5A、ドレイン電極5Bを形成する工程と(図1(f))、該ソース電極5A、ドレイン電極5Bの上部5a及びソース・ドレイン電極の電極間のゲート絶縁膜2上に接続するように半導体層6を形成する工程と(図1(g))を有して概略の工程をなしている。
図1(g)に示すように、本実施形態の有機電界効果型トランジスタの製造方法で得られる有機電界効果型トランジスタ1は、ゲート絶縁膜2と、該ゲート絶縁膜2の他方の面2bに形成されるゲート電極3と、該ゲート電極3を覆うようにしてゲート絶縁膜2の他方の面2bに固定される支持フィルム4と、ゲート絶縁膜2の一方の面2aに形成されるソース電極5A、ドレイン電極5Bと、該ソース電極5A、ドレイン電極5Bの上部5a及びソース電極5Aとドレイン電極5Bの電極間のゲート絶縁膜2の一方の面2a上に形成される半導体層6と、支持フィルム4の他方の面4bに、固定層12を介して固定された支持基板20とで概略構成されている。
本発明に係る有機電界効果型トランジスタの製造方法で得られる有機電界効果型トランジスタの素子構造は、ボトムゲートボトムコンタクト型、ボトムゲートトップコンタクト型、トップゲートボトムコンタクト型、トップゲートトップコンタクト型の何れかの構造を選択することができる。本実施形態の有機電界効果型トランジスタの製造方法では、表示装置等に用いられるボトムゲートボトムコンタクト型の有機電界効果型トランジスタ1を製造する例を説明する。
(1)工程1:ゲート絶縁膜の支持基板への固定
まず、支持基板20に、粘着テープ等からなる固定層11とプラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜2をラミネートして固定する(図1(a))。
ゲート絶縁膜2として用いるプラスチックフィルムの材質は、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミド、ポリエーテルスルフォン等のプラスチックフィルムを用いることができ、適宜選択すれば良い。
支持基板20は、上述した理由により、石英ガラスや耐熱ガラス、金属やセラミック等、融点が500℃以上の材質を用いることが好ましい。また、支持基板20は、線膨張係数が10ppm以下の材質を用いることが好ましい。また、機械的強度や取り扱い性の点から、支持基板20の板厚は0.4mm以上5mm以下の範囲であることが好ましい。
プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜2と支持基板20を固定する固定層11としては、上述の粘着テープの他、アクリル系粘着剤、シリコーン系、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤等、各種接着部材或いは粘着部材の中から適宜選択して採用すれば良い。
また、接着部材或いは粘着部材からなる固定層11としては、微小な吸盤が形成されている樹脂膜、若しくは平面状の支持基板20との密着性を考慮し、密着性の高い軟質のシリコンゴム等、樹脂膜のような吸着性若しくは付着性を有した材料を用いることが好ましい。
(2)工程2:ゲート絶縁膜上へのゲート電極の形成
次に、ゲート絶縁膜2の他方の面2b上に、電極インクを用いて印刷することにより、ゲート電極3を形成する(図1(b))。
ゲート電極3の印刷による形成に用いる電極インクとしては、金属ペースト、金属ナノ粒子分散液、導電性高分子溶液等を用いることができ、適宜選択すれば良い。
金属ナノ粒子分散液に用いる金属としては、金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、コバルト、鉄、アルミニウム、マンガン等の金属からなるナノ粒子、又は、金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、コバルト、鉄、アルミニウム、マンガン等の金属から選択する2種類以上の金属からなる合金のナノ粒子を用いることができる。上述したナノ粒子の粒径としては50nm以下、好ましくは20nm以下のものを用いれば良い。なお、粒径が1nm以下だと、ナノ粒子の製造が困難になる。
また、導電性高分子溶液としては、ポリアニリン、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)、ポリピロール等の高分子とドーパントの溶液を用いれば良く、溶媒を乾燥させることで電極を形成する。
本実施形態で用いられる印刷方法は、凸版印刷、凹版印刷、平版印刷、反転印刷、インクジェット、熱転写印刷、ディスペンサ等のパターニング方法を用いることができる。
(3)工程3:ゲート絶縁膜への支持フィルムの固定
次に、ゲート絶縁膜2の他方の面2bに、ゲート電極3に覆い被さるようにして支持フィルム4をラミネートし、ゲート絶縁膜2、ゲート電極3、支持フィルム4を固定する(図1(c))。
支持フィルム4の材質は、粘着層や接着層があらかじめ表面に形成されているものを用いるか、又はホットメルトによってゲート絶縁膜2と固定できる材質のものを用いることができる。
支持フィルム4の樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリカーボネート、セルローストリアセテート等の材料を用いることができる。また、これらの樹脂を組み合わせたポリマーアロイや、1種又は2種以上の上記樹脂材料を組み合わせて積層した多層構造のプラスチックフィルムを用いても良い。
なお、樹脂以外の材料であっても、可撓性の材料であれば、支持フィルムの材料として用いることも可能であり、例えば、厚さが100μm程度のガラス材やステンレス材等を用いることもできるが、軽量化や耐衝撃性等の面から、樹脂材料を用いることが最も好ましい。
支持フィルム4の表面に形成される接着層としては、ユリア樹脂系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、酢酸ビニル樹脂系溶剤形接着剤、天然ゴム系溶剤形接着剤、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤、酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤、EVA樹脂系エマルジョン形接着剤、アクリル樹脂系エマルジョン形接着剤、イソシアネート系接着剤、合成ゴム系ラテックス型接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ポリウレタン系接着剤、アクリル樹脂系接着剤等を用いることができる。
また、支持フィルム4の表面に形成される粘着層としては、アクリル系粘着剤、シリコーン系、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤等を用いることができる。
ゲート絶縁膜2を支持フィルム4で固定する際には、ゲート電極3の段差によってゲート絶縁膜2と支持フィルム4との間に隙間ができないことや、ゲート絶縁膜2と支持フィルム4との間の平坦性が失われないようにすることが必要であることから、粘着層や接着層に柔らかい材料を用い、ゲート電極3の厚さよりも粘着層や接着層の厚さが厚いことが好ましい。
(4)工程4:ゲート絶縁膜の支持基板からの剥離
次に、ゲート絶縁膜2、ゲート電極3及び支持フィルム4の積層体を(ゲート絶縁膜2の一方の面2aを)、支持基板20から剥離して表裏を反転させる。(図1(d))。
(5)工程5:ゲート絶縁膜の支持基板への固定
次に、ゲート絶縁膜2、ゲート電極3及び支持フィルム4の積層体を、支持フィルム4の他方の面4b(ゲート絶縁膜2に固定される一方の面4aの反対面)を固定面として、固定層12を介して支持基板20Aに固定する(図1(e))。
固定層12を構成する接着部材若しくは粘着部材としては、上述の固定層11と同じものを用いることができるが、固定層11と固定層12の材質は、異なるものを用いても良い。
なお、工程4〜5においては、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜2を、支持基板20に固定されていない状態で取り扱わなければならない。この場合でも、支持フィルム4がゲート絶縁膜2に固定されていることにより、ゲート絶縁膜2を構成するプラスチックフィルムの取り扱い性を向上させることができる。
(6)工程6:ゲート絶縁膜上へのソース・ドレイン電極の形成
次に、ゲート絶縁膜2の一方の面2aに電極インクを用いて印刷することにより、ソース電極5Aとドレイン電極5Bを形成する(図1(f))。
ソース・ドレイン電極の材質には、ゲート電極3と同じ材料を用いることができるが、それぞれ異なる材質のものを用いても良く、適宜決定すれば良い。
また、ソース・ドレイン電極は、ゲート電極3と同じ印刷方法で形成することができるが、それぞれ異なる印刷方法で形成しても良く、適宜決定すれば良い。
(7)工程7:半導体層の形成
次に、ソース電極5Aとドレイン電極5Bの間の適切な個所を選択し、ソース電極5Aとドレイン電極5Bの上部5a及びソース・ドレイン電極間のゲート絶縁膜2上に、有機半導体材料を印刷して半導体層6を形成する(図1(g))。
有機半導体層を用いて印刷することによって半導体層6を形成する場合には、有機半導体材料を溶媒に溶解させる必要がある。可溶性の有機半導体材料としては、π共役ポリマーが広く用いられ、例えば、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアニリン類、ポリアリルアミン類、フルオレン類、ポリカルバゾール類、ポリインドール類、ポリ(P-フェニレンビニレン)類などを用いることができる。また、有機溶媒への溶解性を有する低分子物質、例えば、ペンタセンなどの多環芳香族の誘導体、フタロシアニン誘導体、ペリレン誘導体、テトラチアフルバレン誘導体、テトラシアノキノジメタン誘導体、フラーレン類、カーボンナノチューブ類等を用いることができる。
半導体層6を形成する際に用いられる印刷方法としては、凸版印刷、凹版印刷、平版印刷、反転印刷、インクジェット、熱転写印刷、ディスペンサ等のパターニング方法を用いることができる。
以上、説明した工程により、ボトムゲートボトムコンタクト型の有機電界効果型トランジスタ1を得ることができる。
なお、有機電界効果型トランジスタ1を製造した後は、支持基板20Aから剥離して用いても良く、また、支持基板20Aに固定した形態で封止やコンタクトホール形成、画素電極形成などの後工程を行っても良い。
また、本実施形態では、工程1と工程5で、それぞれ異なる支持基板20、20Aを用いているが、工程4で剥離した支持基板20を、工程5でそのまま用いるような工程としても良い。
また、本実施形態の有機電界効果型トランジスタの製造方法で有機電界効果型トランジスタを得る際のプラスチックフィルムの搬送様式は、枚葉式とロール式の何れの方法でも良く、製造工程の状況等に応じて適宜決定すれば良い。
以上説明したように、本実施形態の有機電界効果型トランジスタの製造方法によれば、ゲート絶縁膜2として用いるプラスチックフィルムを支持基板20に固定した後に、電界効果型トランジスタを構成する各電極等の構成要素を形成する方法としている
これにより、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜2上に素子を形成する各製造工程において、プラスチックフィルムの熱寸法変化と変形を抑制することが可能となり、熱寸法変化による素子のアライメントずれ等によって起こる電気特性の低下を抑制できるとともに、各製造工程における取り扱い性を向上させることができる。
よって、ガラス基板等に代えてプラスチックフィルムをゲート絶縁膜に用いた場合であっても、容易、且つ高精度に有機電界効果型トランジスタを製造することができる。
[第2の実施形態]
以下、本発明の有機電界効果型トランジスタの製造方法の第2の実施形態について、図2を用いて説明する。
以下の説明において、図1に示す第1の実施例の有機電界効果型トランジスタの製造方法と共通する工程や構成については、同じ符号を用いて説明するとともに、その詳細を省略する。
本実施形態では、表示装置等に用いられるトップゲートボトムコンタクト型の有機電界効果型トランジスタ10を製造する工程を例に説明する。
なお、本実施形態における各工程では、第1の実施形態で説明した材料と同じものを用いることができる。
(1)工程1:ゲート絶縁膜の支持基板への固定
まず、支持基板20に、粘着テープ等からなる固定層11とプラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜2をラミネートして固定する(図2(a))。
(2)工程2:ゲート絶縁膜上へのソース・ドレイン電極の形成
次に、ゲート絶縁膜2の他方の面2b上に電極インクを用いた印刷により、ソース電極5Aとドレイン電極5Bを形成する(図2(b))。
(3)工程3:半導体層の形成
次に、ソース電極5Aとドレイン電極5Bの間の適切な個所を選択し、ソース・ドレイン電極の上部5a及びソース・ドレイン電極間のゲート絶縁膜2上に、有機半導体材料を印刷して半導体層6を形成する(図2(c))。
(4)工程4:ゲート絶縁膜への支持フィルムの固定
次に、ゲート絶縁膜2の他方の面2bに、ソース電極5A、ドレイン電極5Bに覆い被さるようにして支持フィルム4をラミネートし、ゲート絶縁膜2、ソース・ドレイン電極5、支持フィルム4を固定する(図2(d))。
(5)工程5:ゲート絶縁膜の支持基板からの剥離
次に、ゲート絶縁膜2、ソース5A、ドレイン電極5B及び支持フィルム4の積層体を(ゲート絶縁膜の一方の面2aを)、支持基板20から剥離して表裏を反転させる(図2(e))。
(6)工程6:ゲート絶縁膜の支持基板への固定
次に、ゲート絶縁膜2、ゲート電極3及び支持フィルム4の積層体を、支持フィルム4の他方の面4b(ゲート絶縁膜2に固定された一方の面4aと反対面)を固定面として、固定層12を介して支持基板20Aに固定する(図2(f))。
(7)工程7:ゲート絶縁膜上へのゲート電極の形成
次に、ゲート絶縁膜2の一方の面2a上に、電極インクを用いた印刷により、ゲート電極3を形成する(図2(g))。
以上、説明したように、本実施形態においては、第1の実施形態とは異なる順番の工程とすることにより、トップゲートボトムコンタクト型の有機電界効果型トランジスタ10を得ることができるが、上述の工程の順番を変更することにより、ボトムゲートボトムコンタクト型、ボトムゲートトップコンタクト型、トップゲートボトムコンタクト型、トップゲートトップコンタクト型の、何れの構造の電界効果型トランジスタをも製造することができることは言うまでも無い。
[第3の実施形態]
以下、本発明の有機電界効果型トランジスタの製造方法の第3の実施形態について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、本実施形態では、ロール方式によって、表示装置等に用いるボトムゲートボトムコンタクト型の有機電界効果型トランジスタを製造する例について説明する。
なお、本実施形態の各工程では、第1及び第2の実施形態で説明した材料と同じものを用いることができる。
本実施形態では、ゲート絶縁膜2として用いるプラスチックフィルム7に連続してゲート電極3、ソース電極5A、ドレイン電極5B及び半導体層6を印刷して形成することができ、効率良く有機電界効果型トランジスタを得ることが可能である。
(1)工程1:ゲート絶縁膜の支持基板への固定
まず、ロール原反Aから引き出された長尺のプラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜21(一方の面21a)を、粘着テープ等からなる固定層11を介して支持基板20にラミネートして固定する(図3の(a)参照)。
(2)工程2:ゲート絶縁膜上へのゲート電極の形成
次に、ゲート絶縁膜21上(他方の面21b)に、電極インクを用いた印刷処理を行った後(図3の(b)参照)、乾燥炉60内で熱処理を行うことにより、ゲート電極3を形成する(図3の(c)参照)。
(3)工程3:ゲート絶縁膜への支持フィルムの固定
次に、ゲート絶縁膜21上(他方の面21b)に、ロール原反Bから引き出された支持フィルム41を、ゲート電極3上に覆い被さるようにラミネートすることにより、ゲート絶縁膜21、ゲート電極3及び支持フィルム41を固定する(図3の(d)参照)。
(4)工程4:ゲート絶縁膜の支持基板からの剥離
次に、ゲート絶縁膜21、ゲート電極3及び支持フィルム41の積層体を(ゲート絶縁膜21の一方の面21aを)、支持基板20から剥離する。(図3の(e)参照)。
(5)工程5:ゲート絶縁膜の支持基板への固定
次に、ゲート絶縁膜21、ゲート電極3及び支持フィルム41の積層体を、支持フィルム41の他方の面41bを固定面として、固定層12を介して支持基板20Aに固定する(図3(f))。
(6)工程6:ゲート絶縁膜上へのソース・ドレイン電極の形成
次に、ゲート絶縁膜21の一方の面2aに電極インクを用いた印刷処理を行った後(図3の(g)参照)、乾燥炉61内で熱処理を行うことにより、ソース電極5A、ドレイン電極5Bを形成する(図3(h))。
(7)工程7:半導体層の形成
次に、ソース・ドレイン電極間の適切な個所を選択し、ソース電極5Aとドレイン電極5Bの上部5a及びソース・ドレイン電極間のゲート絶縁膜21上(一方の面21a)に、有機半導体材料を印刷した後(図3の(i)参照)、乾燥炉62内で熱処理を行うことにより、半導体層6を形成する(図3の(j)参照)。
上述の工程により、ボトムゲートボトムコンタクト型の有機電界効果型トランジスタ50を得ることができる(図3の(k)参照))。
なお、有機電界効果型トランジスタを製造した後は、支持基板20Aから剥離して用いても良く、また、支持基板20Aに固定した形態で封止やコンタクトホール形成、画素電極形成等の後工程を行っても良い。
また、図3に示す例では、ゲート絶縁膜21と支持フィルム41とをラミネートして用いているが、支持フィルムを用いずに有機電界効果型トランジスタを製造することも可能である。この場合には、例えば、工程2においてゲート電極3を形成し、ゲート電極3及びゲート絶縁膜21の他方の面21bに、固定層12を介して支持基板20Aを固定した後に支持基板20を剥離し、ソース電極5A、ドレイン電極5B及び半導体層6をゲート絶縁膜21の一方の面21aに形成する工程とすれば良い。
以上、説明したように、ロール方式で、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜21に連続してゲート電極3、ソース・ドレイン電極5及び半導体層6を印刷して形成することができるため、有機電界効果型トランジスタを効率良く製造することができる。
[実施例1]
図1(a)又は図1(e)に示す工程において、冷却することによって粘着力が低下する粘着材層を有する両面テープを固定層として用い、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜を支持基板に固定した後、各電極及び半導体層を形成して有機電界効果型トランジスタを作製した。
そして、両面テープの粘着材層を冷却処理して粘着力を低下させ、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜を剥離した。
冷却することによって粘着力が低下する粘着材層を有するものとしては、例えば、ソマール株式会社製「ソマタックCR」、ニッタ株式会社製「インテリマーテープ クールオフタイプ」等が挙げられ、粘着力が低下する温度は20℃〜60℃の範囲内で設定することが可能である。
本実施例において作製した有機電界効果型トランジスタのゲート絶縁膜及び支持フィルムを支持基板から剥離させたところ、損傷を与えること無く、容易に剥離することができた。
また、上記の如く実施した有機電界効果型トランジスタの作製工程において、ゲート絶縁膜として用いたプラスチックフィルムに、帝人デュポン社製のポリエチレンテレフタレート「テオネックス 厚膜1.2μm」を用いて、有機電界効果型トランジスタを作製した。
ガラス製の支持基板に、上記材料からなるゲート絶縁膜を固定した状態で、150℃で30分間の熱処理を行ったところ、ゲート絶縁膜の熱収縮は0.02%であった。
一方、上記材料からなるゲート絶縁膜を支持基板に固定せず、150℃で30分間の熱処理を行ったところ、ゲート絶縁膜の熱収縮は0.4%であった。
上記結果から、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜を支持基板に固定することにより、熱寸法変化を抑制できることが明らかとなった。
[実施例2]
図1(a)又は図1(e)に示す工程において、加熱することによって粘着力が低下する粘着材層を有する両面テープを固定層として用い、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜を支持基板に固定した後、各電極及び半導体層を形成して有機電界効果型トランジスタを作製した。
そして、両面テープの粘着材層を加熱処理して粘着力を低下させ、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜を剥離した。
冷却することによって粘着力が低下する粘着材層を有するものとしては、例えば、ソマール株式会社製「ソマタックCR」、日東電工株式会社製「リバアルファ」、ニッタ株式会社製「インテリマーテープ ウォームオフタイプ」等が挙げられ、粘着力が低下する温度は180℃以下となっている。
本実施例において作製した有機電界効果型トランジスタのゲート絶縁膜及び支持フィルムを支持基板から剥離させたところ、損傷を与えること無く、容易に剥離することができた。
[実施例3]
図1(a)又は図1(e)に示す工程において、紫外線照射によって粘着力が低下する粘着材層を有する両面テープを固定層として用い、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜を支持基板に固定した後、各電極及び半導体層を形成して有機電界効果型トランジスタを作製した。
そして、両面テープの粘着材層を紫外線照射処理して粘着力を低下させ、プラスチックフィルムからなるゲート絶縁膜を剥離した。
紫外線照射によって粘着力が低下する粘着材層を有するものとしては、例えば、積水化学工業株式会社製「セルファ」、日東電工株式会社製「エレップホルダー」、古河電気工業株式会社製「SP−575B−150」等が挙げられる。
本実施例において作製した有機電界効果型トランジスタのゲート絶縁膜及び支持フィルムを支持基板から剥離させたところ、損傷を与えること無く、容易に剥離することができた。
本発明の有機電界効果型トランジスタの製造方法の一例を説明する概略図である。 本発明の有機電界効果型トランジスタの製造方法の一例を説明する概略図である。 本発明の有機電界効果型トランジスタの製造方法の一例であり、ロール方式による工程を説明する概略図である。
符号の説明
1、10、50…有機電界効果型トランジスタ、2、21…ゲート絶縁膜、2a、21a…一方の面、2b、21b…他方の面、3…ゲート電極、4、41a…支持フィルム、4a、41a…一方の面、4b、41b…他方の面、5A…ソース電極、5B…ドレイン電極、5a…上部、6…半導体層、11、12…固定層、20、20A…支持基板

Claims (8)

  1. ゲート絶縁膜としてプラスチックフィルムを用いる有機電界効果型トランジスタの製造方法において、
    トランジスタを構成するゲート電極、ソース電極、ドレイン電極及び半導体層を形成する際に、前記ゲート絶縁膜の一方の面を支持基板に固定する工程と、
    前記ゲート絶縁膜の他方の面に前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極を覆うようにして、支持フィルムの一方の面を前記ゲート絶縁膜の他方の面に固定する工程と、
    前記ゲート絶縁膜を前記支持基板から剥離する工程と、
    前記支持フィルムの他方の面を支持基板に固定する工程と、
    前記ゲート絶縁膜の他方の面に前記ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    前記ソース電極及びドレイン電極の上部、ソース電極とドレイン電極との間のゲート絶縁膜上に半導体層を形成する工程とを有することを特徴とする有機電界効果型トランジスタの製造方法。
  2. ゲート絶縁膜としてプラスチックフィルムを用いる有機電界効果型トランジスタの製造方法において、
    トランジスタを構成するゲート電極、ソース電極、ドレイン電極及び半導体層を形成する際に、前記ゲート絶縁膜の一方の面を支持基板に固定する工程と、
    前記ゲート絶縁膜の他方の面に、前記ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    前記ソース電極及びドレイン電極の上部、ソース電極とドレイン電極との間のゲート絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、
    前記ソース電極、ドレイン電極及び半導体層を覆うようにして、支持フィルムの一方の面を前記ゲート絶縁膜の他方の面に固定する工程と、
    前記ゲート絶縁膜を前記支持基板から剥離する工程と、
    前記支持フィルムの他方の面を支持基板に固定する工程と、
    前記ゲート絶縁膜の他方の面に前記ゲート電極を形成する工程とを有することを特徴とする有機電界効果型トランジスタの製造方法。
  3. 前記ゲート絶縁膜の一方の面と前記支持基板との間には、ゲート絶縁膜と支持基板とを接着部材或いは粘着部材によって固定する固定層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法。
  4. 前記支持フィルムの他方の面と前記支持基板との間には、支持フィルムと支持基板とを接着部材或いは粘着部材によって固定する固定層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法。
  5. 前記固定層の厚さが1μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項3又は4に記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法。
  6. 前記支持基板の融点が500℃以上であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法。
  7. 前記支持基板の線膨張係数が10ppm以下であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法。
  8. 前記支持基板の厚さが0.4mm以上であることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の有機電界効果型トランジスタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008235861A (ja) * 2007-02-21 2008-10-02 Toppan Printing Co Ltd 薄膜トランジスタアレイ、薄膜トランジスタアレイの製造方法、および薄膜トランジスタアレイを用いたアクティブマトリクス型ディスプレイ
JP2010232367A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Nitta Ind Corp 薄膜層の転写方法および薄膜層転写用粘着テープ
US10442959B2 (en) 2015-05-01 2019-10-15 Dupont Teijin Films U.S. Limited Partnership Peelable adhesive polymeric film

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