JP2006278797A - オープン検出回路、オープン検出方法及び半導体集積回路 - Google Patents

オープン検出回路、オープン検出方法及び半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】 別異の装置等を用いることなく容易、確実に半導体集積回路に接続される伝送線路上におけるオープン箇所の特定を可能とするオープン検出装置、オープン検出方法及び半導体集積回路を提供する。
【解決手段】 半導体集積回路に接続される伝送線路のオープンを検出するオープン検出回路において、前記半導体集積回路の出力バッファから前記伝送線路に出力されて当該伝送線路上のオープン箇所で反射することにより当該半導体集積回路に入力される信号と基準信号との信号レベルを比較することにより前記オープンを検出する比較回路と、クロック信号を入力して、調整可能な遅延量により当該クロック信号を遅延させて出力する遅延調整回路と、前記オープンを検出した場合には、前記遅延して出力されたクロック信号を入力して前記オープン箇所までの伝送線路長に基づく遅延を検出するフリップフロップと、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体集積回路に接続される伝送線路のオープンを検出するオープン検出回路等の技術分野に属し、より詳細には、伝送線路上のオープン箇所を特定するオープン検出回路等の技術分野に属する。
近年、LSI(Large Scale Integration)に代表される半導体集積回路においては、更なる高集積化、高速化等のため、例えば、三次元実装や多ピン化といった様に実装構造が複雑化している。
これに対し、従来、パターンやケーブル断線、またはハンダ剥がれ等によるLSI間等の伝送線路上におけるオープンについては、例えば、カーブトレーサを使用したLSIの入力特性の計測により検出することが一般的に行われていたが、送信側と受信側双方にLSIが実装されている環境において、送受いずれかのみが計測される場合の特性と送受双方が計測される場合の特性との差が表れないため、送受両方のLSIがオープンの場合のみしかオープンを判別できないという欠点があり、また、上述した状況の中においては、オープン検出の回数の増加やオープン検出の難易度が上昇するといった問題があった。
このような観点から、例えば、特許文献1に記載の集積回路のように、オープンが発生している場合と発生していない場合とで、信号端子に接続された配線が有するコンデンサに充電した浮遊容量が異なることを利用して確実にオープンを検出する方法が提案されている。
特開平9−26463号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の集積回路の構成では、どの伝送線路にオープンが発生しているかを検出することはできるが、当該伝送線路上のオープン箇所を特定することができない。
そのため、オシロスコープ等を使用してオープン箇所を特定しなければならず、上述したLSIの実装構造の複雑化に伴いプロービング回数の増加やオープン箇所の特定の難易度が上昇し、工数の増大、製品開発や検査のリードタイムの長期化といった問題を引き起こすこととなる。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みて為されたものであり、別異の装置等を用いることなく容易、確実に半導体集積回路に接続される伝送線路上におけるオープン箇所の特定を可能とするオープン検出装置、オープン検出方法及び半導体集積回路を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、半導体集積回路に接続される伝送線路のオープンを検出するオープン検出回路において、前記半導体集積回路の出力バッファから前記伝送線路に出力される信号と、当該信号が当該伝送線路上のオープン箇所で反射することにより当該半導体集積回路に入力される信号とを含む信号の信号レベルと、基準信号の信号レベルとを比較することにより前記オープンを検出する比較手段と、クロック信号を入力して、調整可能な遅延量により当該クロック信号を遅延させて出力する遅延調整手段と、前記オープンを検出した場合には、前記遅延して出力されたクロック信号を入力して前記オープン箇所までの伝送線路長に基づく遅延を検出する遅延検出手段と、を備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオープン検出回路において、前記遅延調整手段は、前記クロック信号を遅延させる複数の遅延手段を有し、前記クロック信号を遅延させる当該遅延手段の数を設定可能とすることにより前記遅延量を調整することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のオープン検出回路において、複数の前記出力バッファのうち選択された一の当該出力バッファから前記伝送線路に出力される信号と、当該信号が当該伝送線路上のオープン箇所で反射することにより前記半導体集積回路に入力される信号とを含む信号の信号レベルを、前記比較手段により前記基準信号の信号レベルと比較させる選択手段を更に備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、半導体集積回路に接続される伝送線路のオープンを検出するオープン検出方法において、前記半導体集積回路の出力バッファから前記伝送線路に出力される信号と、当該信号が当該伝送線路上のオープン箇所で反射することにより当該半導体集積回路に入力される信号とを含む信号の信号レベルと、基準信号の信号レベルとを比較することにより前記オープンを検出する比較工程と、クロック信号を入力して、調整可能な遅延量により当該クロック信号を遅延させて出力する遅延調整工程と、前記オープンを検出した場合には、前記遅延して出力されたクロック信号を入力して前記オープン箇所までの伝送線路長に基づく遅延を検出する遅延検出工程と、を備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のオープン検出方法において、前記遅延調整工程は、前記クロック信号を遅延させる複数の遅延工程を有し、前記クロック信号を遅延させる当該遅延工程の数を設定可能とすることにより前記遅延量を調整することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載のオープン検出方法において、複数の前記出力バッファのうち選択された一の当該出力バッファから前記伝送線路に出力される信号と、当該信号が当該伝送線路上のオープン箇所で反射することにより前記半導体集積回路に入力される信号とを含む信号の信号レベルを、前記比較工程において前記基準信号の信号レベルと比較させる選択工程を更に備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載のオープン検出回路と、前記出力バッファと、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、伝送線路にオープンが発生している場合、比較手段により基準信号と比較される信号は、出力バッファから伝送線路に出力される信号と、当該信号が伝送線路上のオープン箇所で反射することにより半導体集積回路に入力される信号とを含む信号であるため、当該信号の信号レベルの方が基準信号の信号レベルより高くなり、これによりオープンが検出される。そして、遅延調整手段により遅延量を調整して遅延されたクロック信号により遅延検出手段がオープン箇所までの伝送線路長に基づく遅延を検出する。
従って、遅延調整手段において調整された遅延量に基づいてオープン箇所までの伝送線路長を算出することができるので、別異の装置等を用いることなく容易、確実に半導体集積回路に接続される伝送線路上におけるオープン箇所の特定が可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、クロック信号を遅延させる遅延手段の数を設定可能することにより、段階的に遅延量を調整することができるので、遅延量をデジタルデータとして扱いやすくなり、より容易に半導体集積回路に接続される伝送線路上におけるオープン箇所を特定することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、選択手段により、複数の出力バッファから選択的に信号を入力して、比較手段による比較を行わせるので、LSIが多ピン化しても比較手段、遅延調整手段及び遅延検出手段は夫々1つずつでオープン検出回路を構成することができ、半導体集積回路を小型化し、また、オープン検出回路を内蔵することによる製造コストの上昇を抑制することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、伝送線路にオープンが発生している場合、比較工程において基準信号と比較される信号は、出力バッファから伝送線路に出力される信号と、当該信号が伝送線路上のオープン箇所で反射することにより半導体集積回路に入力される信号とを含む信号であるため、当該信号の信号レベルの方が基準信号の信号レベルより高くなり、これによりオープンが検出される。そして、遅延調整工程において遅延量を調整して遅延されたクロック信号により遅延検出工程においてオープン箇所までの伝送線路長に基づく遅延を検出する。
従って、遅延調整工程において調整された遅延量に基づいてオープン箇所までの伝送線路長を算出することができるので、別異の装置等を用いることなく容易、確実に半導体集積回路に接続される伝送線路上におけるオープン箇所の特定が可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、クロック信号を遅延させる遅延工程の数を設定可能することにより、段階的に遅延量を調整することができるので、遅延量をデジタルデータとして扱いやすくなり、より容易に半導体集積回路に接続される伝送線路上におけるオープン箇所を特定することが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、選択工程において、複数の出力バッファから選択的に信号を入力して、比較工程において比較を行わせるので、LSIが多ピン化しても比較工程、遅延調整工程及び遅延検出工程を行うための要素は夫々1つずつでオープン検出を実行することができ、半導体集積回路を小型化し、また、オープン検出回路を内蔵することによる製造コストの上昇を抑制することが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、伝送線路にオープンが発生している場合、比較手段により基準信号と比較される信号は、出力バッファから伝送線路に出力される信号と、当該信号が伝送線路上のオープン箇所で反射することにより半導体集積回路に入力される信号とを含む信号であるため、当該信号の信号レベルの方が基準信号の信号レベルより高くなり、これによりオープンが検出される。そして、遅延調整手段により遅延量を調整して遅延されたクロック信号により遅延検出手段がオープン箇所までの伝送線路長に基づく遅延を検出する。
従って、遅延調整手段において調整された遅延量に基づいてオープン箇所までの伝送線路長を算出することができるので、別異の装置等を用いることなく容易、確実に半導体集積回路に接続される伝送線路上におけるオープン箇所の特定が可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、LSIに内蔵されるオープン検出回路に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
なお、図1は、本実施形態におけるオープン検出システムSの概要構成の一例を示す図である。また、図2は、本実施形態における半導体集積回路1の信号Scp及び遅延検出信号Sdlの波形の一例を示す図であり、(a)は正常時における信号Scpの波形を示す図であり、(b)は正常時における遅延検出信号Sdlの波形を示す図であり、(c)はオープン時における信号Scpの波形を示す図であり、(d)はオープン時における遅延検出信号Sdlの波形を示す図である。また、図3は、本実施形態における半導体集積回路1の動作タイミングの一例を示す図である。
[1]オープン検出システムSの構成及び機能
先ず、本実施形態におけるオープン検出システムSの構成及び機能について説明する。
図1に示すように、信号を送信するLSI1と、当該信号を受信するLSI2と、これらの信号端子に接続して相互に信号の伝送を可能とする複数の伝送線路13と、により構成されている。
LSI1は、複数の出力バッファ11と、オープン検出回路3とにより構成されている。
出力バッファ11は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等からなり、夫々伝送線路13を介してLSI2の対応する入力バッファ12と接続している。そして、0と1の2値に対応して信号レベルがLOWまたはHIGHの信号Souを伝送線路13に送信する。なお、オープン検出回路3の構成及び機能については後述する。
LSI2は、入力バッファ12と、終端抵抗18とにより構成されている。
入力バッファ12は、夫々対応する出力バッファ11から伝送線路13を介して信号Souを受信する。
終端抵抗18は、受信した信号の不要反射を防止するために設けられたものであり、そのインピーダンスは伝送線路13の特性インピーダンスと等しく設定されている。
伝送線路13は、例えば、基板上に施されたパターンや配線、ケーブル等からなり、LSI1の出力バッファ11から送信された信号SouをLSI2の対応する入力バッファ12に伝送する。
[2]オープン検出回路3の構成及び機能
次に、本実施形態におけるオープン検出回路3の構成及び機能について説明する。
オープン検出回路3は、選択手段としてのセレクタ14と、比較手段としての比較回路15と、遅延調整手段としての遅延調整回路16と、遅延検出手段としてのDフリップフロップ17と、により構成されている。
セレクタ14は、例えば、インバータ、AND回路、OR回路等からなり、各出力バッファ11と接続している。そして、セレクタ14は、図示しないスイッチ等を試験者が操作することにより送信される選択信号に従って、いずれかの出力バッファ11から送信される検出信号Souと、伝送線路13上のオープン箇所で反射して当該出力バッファ11に戻る信号とを含む信号Scpを比較回路15に供給する。
比較回路15は、セレクタ14から供給された信号Scpと基準信号Vrefの信号レベルを比較し、信号Scpの信号レベルが基準信号Vrefの信号レベルより低い場合はLOWレベルのオープン検出信号Sdtを出力し、信号Scpの信号レベルが基準信号Vrefの信号レベルより高い場合はHIGHレベルのオープン検出信号Sdtを出力する。
伝送線路13上にオープン箇所がない場合、すなわち、伝送線路13が正常な場合、入力バッファ12は、終端抵抗18により伝送線路13の特性インピーダンスで終端されていることにより、信号Souが反射することはないため、比較回路15に供給される信号Scpには、出力バッファ11から送信される信号Souのみが含まれる。
一方、伝送線路13上にオープン箇所がある場合には、比較回路15に供給される信号Scpには、出力バッファ11から送信される信号Souと、オープン箇所で反射して出力バッファ11に戻る信号とが含まれる。つまり、伝送線路13上にオープン箇所がある場合に比較回路15に供給される信号Scpの信号レベルは、伝送線路13が正常な場合に比しておよそ2倍の信号レベルとなるのである。
従って、セレクタ14に供給する基準信号Vrefの信号レベルはVDD/2<Vref<VDDとなるように設定する。ここで、VDDは伝送線路13上にオープン箇所がある場合に比較回路15に供給される信号Souの信号レベルである。これにより、比較回路15が出力するオープン検出信号Sdtの信号レベルは、伝送線路13が正常な場合にLOWとなり、伝送線路13上にオープン箇所がある場合はHIGHとなるため、伝送線路13のオープンを検出することが可能となる。
遅延調整回路16は、複数の遅延手段としての遅延回路を有し、クロック信号CLKを入力して所定の遅延量により遅延させたクロック信号CLK2を出力する。この遅延量は、クロック信号CLKが通過する遅延回路の個数により決定され、例えば、図示しないスイッチ等を試験者が操作することにより設定される。
Dフリップフロップ17は、比較回路15から供給されたオープン検出信号Sdtの信号レベルを記憶し、遅延調整回路16から出力されたクロック信号CLK2の立ち上がるタイミングに、記憶している信号レベルを遅延検出信号Sdlとして出力する。
[3]オープン検出回路3の動作
[3.1]伝送線路13が正常な場合
次に、本実施形態におけるオープン検出回路3の動作を説明するが、先ず、伝送線路13が正常な場合について説明する。
先ず、比較回路15に対して上述した様に設定された信号レベルの基準信号Vrefの供給を開始する。そして、図示しないスイッチ等の操作に基づき遅延調整回路16の遅延量が調整される。
次いで、セレクタ14により選択状態となっている出力バッファ11から信号Souが送信され、これと同時にクロック信号CLKが遅延調整回路16に供給される。
信号Souは、セレクタ14を介して比較回路15に供給される一方、信号Souは伝送線路13を介してLSI2の対応する入力バッファ12に到達する。ここで、終端抵抗18により伝送線路13の特性インピーダンスで終端されているため、信号Souは反射しない。
従って、信号Scpの信号レベルは、図2(a)に示すように、その立ち上がりから時間2Laを経過してもVDD/2のままとなる。ここで、Laは伝送線路13の伝送線路長に応じた遅延時間である。
次いで、信号Souの信号レベルは基準信号Vrefの信号レベルVrefよりも低いため、比較回路15は、常にLOWレベルのオープン検出信号Sdtを出力する。
そして、Dフリップフロップ17はオープン検出信号Sdtを入力し、LOWレベルを記憶する。
その一方、Dフリップフロップ17は遅延調整回路16により遅延されたクロック信号CLK2を入力するが、記憶されている信号レベルが常にLOWであるため、クロック信号CLK2の入力タイミングにかかわらず、図2(b)に示すように、LOWレベルの遅延検出信号Sdlを出力する。
つまり、遅延調整回路16の遅延量をLa相当に設定にしても、遅延検出信号Sdlの信号レベルはLOWのままであるため、これにより、試験対象の伝送線路13は正常であることが判明する。
[3.2]伝送線路13上にオープン箇所がある場合
次に、伝送線路13にオープン箇所がある場合の動作について説明する。
先ず、基準信号Vrefの供給を開始し、遅延調整回路16の遅延量を調整する。
次いで、セレクタ14により選択状態となっている出力バッファ11から信号Souが送信され、これと同時にクロック信号CLKが遅延調整回路16に供給される。
信号Souは、セレクタ14を介して比較回路15に供給される一方、伝送線路13上のオープン箇所で反射して出力バッファ11に戻り、オープン箇所までの伝送線路長に応じた時間Lbだけ遅延して比較回路15に供給される。
従って、信号Scpの信号レベルは、図2(c)に示すように、VDD/2立ち上がった後、オープン箇所で反射した信号が比較回路15に供給されることにより、Lb分だけ遅延してVDDに遷移する。
そして、比較回路15は、当初、信号Scpの信号レベルが基準信号Vrefの信号レベルVrefより低いVDD/2であるため、LOWレベルのオープン検出信号Sdtを出力するが、信号Scpの信号レベルがVDDとなった後はVrefよりも高くなるため、HIGHレベルのオープン検出信号Sdtを出力することとなる。
次いで、Dフリップフロップ17はオープン検出信号Sdtを入力し、LOWまたはHIGHを記憶する一方、Dフリップフロップ17は遅延調整回路16により遅延されたクロック信号CLK2を入力する。
このとき、Dフリップフロップ17が記憶している信号レベルがLOWである時にクロック信号CLK2を入力した場合、すなわち、信号Scpの信号レベルがVDD/2の間にクロック信号CLK2を入力した場合は、LOWレベルの遅延検出信号Sdlを出力する。
他方、Dフリップフロップ17が記憶している信号レベルがHIGHである時にクロック信号CLK2を入力した場合、すなわち、信号Scpの信号レベルがVDDに遷移した後にクロック信号CLK2を入力した場合は、図2(d)に示すように、信号Souの送信から時間Tb分だけ遅延してHIGHレベルの遅延検出信号Sdlを出力する。このときのオープン検出回路13の動作をタイミングチャートで示すと図3の様になる。
この結果からオープン箇所を特定するためには、オープン箇所までの伝送線路長に応じた遅延時間Lbを求める必要がある。
ここで、TbはLb+Tc+Td+Teである。なお、Tcは比較回路15による遅延時間であり、TdはDフリップフロップ17による遅延時間であり、TeはDフリップフロップ17がHIGHレベルのオープン検出信号Sdtを入力してからクロック信号CLK2を入力するまでに要する時間である。また、遅延調整回路16によるクロック信号CLK2の遅延時間はLb+Tc+Teである。
遅延調整回路16によるクロック信号CLK2の遅延時間は遅延量により求められ、Tcは実測により予め求めておくことができるので、TeがLbに対して無視できる程度の短い時間であれば遅延量からLbを算出することができる。
そこで、遅延量を徐々に変えて信号Souを送信し遅延検出信号Sdlを検出させるようにする。例えば、遅延量を最小に設定して信号Souの送信を開始した後、一つずつ遅延量を増加させながら信号Souの送信をしていくと、当初、検出される遅延検出信号Sdlの信号レベルはLOWであるが、途中でHIGHに変化する。
このときのTeは遅延調整回路16における1個の遅延回路による遅延時間以下となり、これによりTeは最短となる。従って、この時のTeを短くするため、遅延調整回路16における個々の遅延回路の遅延量を小さくすることが望ましい。
このようにして、遅延量を増加させながら信号Souの送信していくことにより、Dフリップフロップ17により出力される遅延検出信号Sdlの信号レベルがLOWからHIGHに変化したときの遅延調整回路16の遅延量からLbが求められるので、オープン箇所までの伝送線路長が求められ、更には、オープン箇所が特定されるのである。
以上説明したように、本実施形態におけるオープン検出回路3によれば、伝送線路13にオープンが発生している場合、比較回路15により基準信号Vrefと比較される信号Scpは、出力バッファ11から伝送線路13に出力される信号Souと、当該信号が伝送線路13上のオープン箇所で反射することにより半導体集積回路に入力される信号とを含む信号であるため、当該信号Scpの信号レベルの方が基準信号Vrefの信号レベルより高くなり、これによりオープンが検出される。そして、遅延調整回路16により遅延量を調整して遅延されたクロック信号CLK2によりDフリップフロップ17がオープン箇所までの伝送線路長に基づく遅延を検出する。
従って、遅延調整回路16において調整された遅延量に基づいてオープン箇所までの伝送線路長を算出することができるので、オシロスコープや特別な検査装置等等を用いることなく容易、確実にLSI1に接続される伝送線路13上におけるオープン箇所の特定が可能となる。
また、プロービングによる検査を行う必要がないため、LSI1の実装物を取り外す必要がなく、また、実装構造の差異によりオープン検査が困難になるということもない。
また更に、クロック信号CLKを遅延させる遅延回路の数を設定可能することにより、段階的に遅延量を調整することができるので、遅延量をデジタルデータとして扱いやすくなり、より容易にLSI1に接続される伝送線路13上におけるオープン箇所を特定することが可能となる。
更にまた、セレクタ14により、複数の出力バッファ11から選択的に信号を入力して、比較回路15による比較を行わせるので、LSI1が多ピン化しても比較回路、遅延調整回路及びDフリップフロップは夫々1つずつでオープン検出回路3を構成することができ、LSI1を小型化し、また、オープン検出回路3を内蔵することによる製造コストの上昇を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態においては遅延調整回路16の遅延量は、試験者がスイッチ等を操作することにより設定していたが、これに限られるものではなく、例えば、カウンタ等により設定することも可能である。つまり、カウンタが保持するカウンタ値と対応させて遅延量を調整することにより、最小のカウンタ値からオープン検出を開始して、カウンタ値を増加させながらオープン検出を行い、遅延検出信号Sdlの信号レベルがLOWからHIGHに変わったときにオープン検出を停止させるように自動でオープン検出回路3を動作させることも可能なのである。
[4]変形例
次に、本実施形態の変形例について説明する。
なお、図2は、本実施形態の変形例における半導体集積回路1の信号Scp及び遅延検出信号Sdlの波形の一例を示す図であり、(a)は正常時における信号Scpの波形を示す図であり、(b)は正常時における遅延検出信号Sdlの波形を示す図であり、(c)はオープン時における信号Scpの波形を示す図であり、(d)はオープン時における遅延検出信号Sdlの波形を示す図である。
上述した本実施形態においては、信号の不要反射を防止するためにLSI2に終端抵抗18を用いていたが、以下に説明する変形例においては、終端抵抗18を用いない場合について説明する。なお、その他の構成及び機能は上述した本実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
伝送線路13が正常である場合に、出力バッファ11から送信された信号Souは伝送線路13を介してLSI2の対応する入力バッファ12に到達し、ここで反射して出力バッファ11に戻ることとなる。従って、信号Scpは、図4(a)に示すように、VDD/2立ち上がった後、オープン箇所で反射した信号Souが入力バッファ12に到達することによりLa秒分だけ遅延してVDDとなる。
また、Dフリップフロップ17において遅延を検出した場合の遅延検出信号Sdlは、図4(b)に示すように、信号Souの送信からTa秒分だけ遅延してHIGHレベルの遅延検出信号Sdlを出力する。ここで、TaはLa+Tc+Td+Teである。
一方、伝送線路13上にオープン箇所がある場合の信号Scp及び遅延検出信号Sdlは、上述した本実施形態と同様に、夫々図4(c)及び(d)に示す通りとなる。
このように、伝送線路13が正常である場合及び伝送線路13上にオープン箇所がある場合のいずれにおいても遅延検出信号Sdlの信号レベルはHIGHとなるのであるが、伝送線路13上にオープン箇所がある場合の遅延時間TbはTaよりも必ず短くなるため、予め伝送線路13の伝送線路長が判明していれば伝送線路13上にオープン箇所があるか否かが判断できるのである。
以上説明したように、本実施形態におけるオープン検出回路3は、LSI2に終端抵抗18を用いない場合であっても終端抵抗18を用いた場合と同様の効果を奏することができるのである。
本実施形態におけるオープン検出システムSの概要構成の一例を示す図である。 本実施形態における半導体集積回路1の信号Scp及び遅延検出信号Sdlの波形の一例を示す図であり、(a)は正常時における信号Scpの波形を示す図であり、(b)は正常時における遅延検出信号Sdlの波形を示す図であり、(c)はオープン時における信号Scpの波形を示す図であり、(d)はオープン時における遅延検出信号Sdlの波形を示す図である。 本実施形態における半導体集積回路1の動作タイミングの一例を示す図である。 本実施形態の変形例における半導体集積回路1の信号Scp及び遅延検出信号Sdlの波形の一例を示す図であり、(a)は正常時における信号Scpの波形を示す図であり、(b)は正常時における遅延検出信号Sdlの波形を示す図であり、(c)はオープン時における信号Scpの波形を示す図であり、(d)はオープン時における遅延検出信号Sdlの波形を示す図である。
符号の説明
1、2 LSI
3 オープン検出回路
11 出力バッファ
12 入力バッファ
13 伝送線路
14 セレクタ
15 比較回路
16 遅延調整回路
17 Dフリップフロップ
18 終端抵抗
S オープン検出システム

Claims (7)

  1. 半導体集積回路に接続される伝送線路のオープンを検出するオープン検出回路において、
    前記半導体集積回路の出力バッファから前記伝送線路に出力される信号と、当該信号が当該伝送線路上のオープン箇所で反射することにより当該半導体集積回路に入力される信号とを含む信号の信号レベルと、基準信号の信号レベルとを比較することにより前記オープンを検出する比較手段と、
    クロック信号を入力して、調整可能な遅延量により当該クロック信号を遅延させて出力する遅延調整手段と、
    前記オープンを検出した場合には、前記遅延して出力されたクロック信号を入力して前記オープン箇所までの伝送線路長に基づく遅延を検出する遅延検出手段と、
    を備えることを特徴とするオープン検出回路。
  2. 請求項1に記載のオープン検出回路において、
    前記遅延調整手段は、前記クロック信号を遅延させる複数の遅延手段を有し、前記クロック信号を遅延させる当該遅延手段の数を設定可能とすることにより前記遅延量を調整すること
    を特徴とするオープン検出回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載のオープン検出回路において、
    複数の前記出力バッファのうち選択された一の当該出力バッファから前記伝送線路に出力される信号と、当該信号が当該伝送線路上のオープン箇所で反射することにより前記半導体集積回路に入力される信号とを含む信号の信号レベルを、前記比較手段により前記基準信号の信号レベルと比較させる選択手段を更に備えること
    を特徴とするオープン検出回路。
  4. 半導体集積回路に接続される伝送線路のオープンを検出するオープン検出方法において、
    前記半導体集積回路の出力バッファから前記伝送線路に出力される信号と、当該信号が当該伝送線路上のオープン箇所で反射することにより当該半導体集積回路に入力される信号とを含む信号の信号レベルと、基準信号の信号レベルとを比較することにより前記オープンを検出する比較工程と、
    クロック信号を入力して、調整可能な遅延量により当該クロック信号を遅延させて出力する遅延調整工程と、
    前記オープンを検出した場合には、前記遅延して出力されたクロック信号を入力して前記オープン箇所までの伝送線路長に基づく遅延を検出する遅延検出工程と、
    を備えることを特徴とするオープン検出方法。
  5. 請求項4に記載のオープン検出方法において、
    前記遅延調整工程は、前記クロック信号を遅延させる複数の遅延工程を有し、前記クロック信号を遅延させる当該遅延工程の数を設定可能とすることにより前記遅延量を調整することを特徴とするオープン検出方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載のオープン検出方法において、
    複数の前記出力バッファのうち選択された一の当該出力バッファから前記伝送線路に出力される信号と、当該信号が当該伝送線路上のオープン箇所で反射することにより前記半導体集積回路に入力される信号とを含む信号の信号レベルを、前記比較工程において前記基準信号の信号レベルと比較させる選択工程を更に備えることを特徴とするオープン検出方法。
  7. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のオープン検出回路と、
    前記出力バッファと、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路。
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