JP2006278218A - フラットケーブル及び柔軟形シース付きフラットケーブル - Google Patents
フラットケーブル及び柔軟形シース付きフラットケーブル Download PDFInfo
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Abstract
【課題】従来のシース付きフラットケーブルは、硬くて小さく曲げることができない。また、ケーブルを曲げた時に熱融着部が硬いため、熱融着部が折れ曲がった状態となり、この部分がケーブル表面に出て外観が悪くなり、柔軟性と屈曲性に優れたケーブルが要望されている。
【解決手段】第1に、非分離部角度を30°以上とし、かつ非分離部寸法を5mm以上30mm以下で成形したフラットケーブルで、
第2に、第1のフラットケーブルを丸めまたは束ね或いはコンパクトにし、その周りにシースを設けた柔軟形シース付きフラットケーブルである。
以上の構造により、ケーブルを曲げた時にフラットケーブルの分離部が広いことと非分離部が斜めで、非分離部寸法が狭いため、柔らかくなり、曲げ易くなる。また、非分離部が斜めで、非分離部寸法が狭いため、非分離部がシース表面に目立たず、外観も良好になる。
【選択図】図1
【解決手段】第1に、非分離部角度を30°以上とし、かつ非分離部寸法を5mm以上30mm以下で成形したフラットケーブルで、
第2に、第1のフラットケーブルを丸めまたは束ね或いはコンパクトにし、その周りにシースを設けた柔軟形シース付きフラットケーブルである。
以上の構造により、ケーブルを曲げた時にフラットケーブルの分離部が広いことと非分離部が斜めで、非分離部寸法が狭いため、柔らかくなり、曲げ易くなる。また、非分離部が斜めで、非分離部寸法が狭いため、非分離部がシース表面に目立たず、外観も良好になる。
【選択図】図1
Description
本発明は、フラットケーブルの非分離部角度αと非分離部A・分離部Bの寸法を変えることにより、柔軟性と屈曲性に優れた構造で、従来のケーブルよりも省スペースになるだけでなく、可動部にも一部使用することが可能になり、幅広い適用範囲を可能にするフラットケーブル及び柔軟形シース付きフラットケーブルに関する。
従来のフラットケーブルは、図2に示すように絶縁心線5′を並列に並べ、非分離部(熱融着部)A′と分離部(熱融着させない非融着部)B′を所定間隔に交互に繰り返すように構成したフラットケーブル1′を丸めまたは束ね或いはコンパクト(単に、挿入して小さくするも含む)にし、その周りにシース6′を設けた構成となっている。具体的例をあげると、熱融着30mm・非融着部30mmで成形したフラットケーブル1′を丸めまたは束ね或いはコンパクトにし、その外周上にシース6′を設け、フラットケーブルが熱融着部30mm・非融着部30mmで成形されているため、フラットケーブルの熱融着部A′でケーブルを曲げた場合は硬くて曲げにくく、フラットケーブルの非融着部B′で曲げた時は非融着部が折れ曲がることにより、熱融着部の部分が浮き出てしまい、曲げ半径を小さくすることができず、柔軟性に劣るという課題があった。
このように、従来のシース付きフラットケーブルは、硬くて小さく曲げることができない。また、ケーブルを曲げた場合に熱融着部A′が硬いため、熱融着部A′が折れ曲がった状態となり、この部分がケーブル表面に出てしまい外観が悪いという欠点があった。
このことから、柔軟性及び屈曲性に優れたケーブルが要望されている。
このことから、柔軟性及び屈曲性に優れたケーブルが要望されている。
本発明は、これらの問題を解決するために、鋭意検討した結果、
第1番目としては、非分離部角度αを30°以上とし、かつ非分離部寸法を5mm以上30mm以下で成形したフラットケーブルで、
第2番目としては、第1番目のフラットケーブルを丸めまたは束ね或いはコンパクトにし、その周りにシースを設けた柔軟形シース付きフラットケーブルである。
以上の構造であるので、ケーブルを曲げた時にフラットケーブルの分離部(非融着部)Bが広いことと非分離部(熱融着部)Aが斜めで、熱融着部寸法が狭いため、柔らかくなり曲げやすくなる。また、熱融着部(非分離部)Aが斜めで、熱融着部寸法が狭いため、非分離部(熱融着部)Aがシース表面に目立たなくなり、外観上も優れる。
第1番目としては、非分離部角度αを30°以上とし、かつ非分離部寸法を5mm以上30mm以下で成形したフラットケーブルで、
第2番目としては、第1番目のフラットケーブルを丸めまたは束ね或いはコンパクトにし、その周りにシースを設けた柔軟形シース付きフラットケーブルである。
以上の構造であるので、ケーブルを曲げた時にフラットケーブルの分離部(非融着部)Bが広いことと非分離部(熱融着部)Aが斜めで、熱融着部寸法が狭いため、柔らかくなり曲げやすくなる。また、熱融着部(非分離部)Aが斜めで、熱融着部寸法が狭いため、非分離部(熱融着部)Aがシース表面に目立たなくなり、外観上も優れる。
以上の説明により本発明は、
フラットケーブルの構成を変更したことにより、ケーブルが柔らかくなり、ケーブルの曲げ半径を小さくすることが可能で、ケーブルの引き回し性が向上し、熱融着部の融着寸法が狭いため、ケーブルの外観についも改善される。また、フラットケーブルを丸形成形時に撚りを加えることによりケーブルに屈曲性を持たすことが出来る。
という優れた効果があり、その工業的価値は大なるものがある。
フラットケーブルの構成を変更したことにより、ケーブルが柔らかくなり、ケーブルの曲げ半径を小さくすることが可能で、ケーブルの引き回し性が向上し、熱融着部の融着寸法が狭いため、ケーブルの外観についも改善される。また、フラットケーブルを丸形成形時に撚りを加えることによりケーブルに屈曲性を持たすことが出来る。
という優れた効果があり、その工業的価値は大なるものがある。
以下、本発明のフラットケーブル及び柔軟形シース付きフラットケーブルの実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
始めに、本発明の第1実施例のフラットケーブル1は、フラットケーブルの非分離部Aと分離部Bの1例として熱融着した場合を図1(イ)に示す。ここで、図から明らかなように、非分離部角度(熱融着部角度)αを30°以上とし、かつ非分離部(熱融着部)A寸法を5mm以上30mm以下(好ましくは、10mm以上30mm以下)で成形したフラットケーブルである。ここで、図面には、示さないが、分離部(非融着部)Bの寸法は、70mm以上ある方が望ましいが、分離部(非融着部)Bが、70mm以上80mm以下の場合が、特に、良好な結果を示した。また、本発明は、丸めまたは束ねあるいはそれ以外にコンパクトにしても構わない。例えば、単に、挿入して小さくした構造でも構わない。最後に、非分離部Aと分離部Bを、熱融着した場合を代表例にとって図に示したが、これ以外の他の融着方法でも良く、また、接着による方法でも構わない。
本発明の第2実施例の柔軟形シース付きフラットケーブル2は、図1(ロ)に示すように、第1番目のフラットケーブルを丸めまたは束ね或いはコンパクトにし、その周りにシースを設けた柔軟形シース付きフラットケーブルである。ここで、本発明の第2実施例の具体的実施例を以下に例示する。本発明の柔軟形シール付きフラットケーブル2Aは、中心介在7の周りにフラットケーブル2を巻いて、丸めた実施例である。次に、本発明の柔軟形シール付きフラットケーブル2Bは、S字状またはS字状に撚りを加えた実施例である。更に、本発明の柔軟形シール付きフラットケーブル2Cは、電源線8の周りにフラットケーブル2を巻いて、丸めた実施例である。また、本発明は、フラットケーブルを丸めないで、束ねたり単にコンパクトにした場合でも構わない。
次に、フラットケーブルの熱融着部の角度と熱融着部・非融着部の寸法を変え、柔軟性について、従来品と本発明品の比較試験を行った柔軟性試験結果を以下の表1に示す。
次に、フラットケーブルの熱融着部の角度と熱融着部・非融着部の寸法を変え、柔軟性について、従来品と本発明品の比較試験を行った柔軟性試験結果を以下の表1に示す。
この柔軟性試験結果からフラットケーブルの熱融着部でケーブルを曲げた場合、フラットケーブルを丸形に成形する時にフラットケーブルの熱融着部が斜めになっていることにより、熱融着部同士がずれて重なり部分が少なくなることにより従来品に比べて曲げ易さが向上する。また、熱融着部寸法が狭い程、熱融着部の重なり部分が少なくなることにより、更に、曲げ易すくなる。また、非融着部寸法を広くした理由としては、フラットケーブルの非融着部は従来曲げやすい構造のため、寸法を広くすることにより更に、曲げやすくなり、柔軟性が向上する。
同様に、フラットケーブルの熱融着部の角度と熱融着部・非融着部の寸法を変え、屈曲性について、従来品と本発明品の比較試験を行った屈曲試験結果を以下の表2に示す。
同様に、フラットケーブルの熱融着部の角度と熱融着部・非融着部の寸法を変え、屈曲性について、従来品と本発明品の比較試験を行った屈曲試験結果を以下の表2に示す。
本発明は、これまで代表例で説明してきたが、設計上、これ以外の多少の変形例でも本発明の範囲に含まれることは、いうまでもない。
本発明は、フラットケーブル単体としても使用が可能であるが、通常は、柔軟形シース付きフラットケーブルとして使用され、幅広い用途に応用することが可能である。
1 本発明のフラットケーブル
2 本発明の柔軟形シース付きフラットケーブル
3 導体
4 絶縁体
5 絶縁心線
6 シース
7 中心介在
8 電源線
A 非分離部(熱融着部)
B 分離部(非融着部)
1′ 従来のフラットケーブル
2′ 従来のシース付きフラットケーブル
3′ 導体
4′ 絶縁体
5′ 絶縁心線
6′ シース
A′ 非分離部
B′ 分離部
2 本発明の柔軟形シース付きフラットケーブル
3 導体
4 絶縁体
5 絶縁心線
6 シース
7 中心介在
8 電源線
A 非分離部(熱融着部)
B 分離部(非融着部)
1′ 従来のフラットケーブル
2′ 従来のシース付きフラットケーブル
3′ 導体
4′ 絶縁体
5′ 絶縁心線
6′ シース
A′ 非分離部
B′ 分離部
Claims (2)
- ケーブルの長手方向に分離部と非分離部の繰り返しからなるフラットケーブルにおいて、非分離部角度αを30°以上とし、かつ非分離部寸法を5mm以上30mm以下で成形したことを特徴とするフラットケーブル。
- 請求項1のフラットケーブルを丸めまたは束ね或いはコンパクトにし、その周りにシースを設けたことを特徴とする柔軟形シース付きフラットケーブル
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005097730A JP2006278218A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | フラットケーブル及び柔軟形シース付きフラットケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005097730A JP2006278218A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | フラットケーブル及び柔軟形シース付きフラットケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006278218A true JP2006278218A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37212757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005097730A Pending JP2006278218A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | フラットケーブル及び柔軟形シース付きフラットケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006278218A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012157932A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Hitachi Koki Co Ltd | 電動工具 |
JP2014179297A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Ricoh Co Ltd | 多芯フラットケーブル |
JP2015054465A (ja) * | 2013-09-12 | 2015-03-23 | 株式会社リコー | インクジェット記録装置 |
-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005097730A patent/JP2006278218A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012157932A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Hitachi Koki Co Ltd | 電動工具 |
JP2014179297A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Ricoh Co Ltd | 多芯フラットケーブル |
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