JP2006278052A - 無電極放電灯点灯装置、および照明器具 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置、および照明器具 Download PDF

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Abstract

【課題】 ノイズ低減効果を有し、且つ始動性のよい無電極放電灯点灯装置、および照明器具を提供する。
【解決手段】 無電極放電灯La近傍に巻回されて、両端に第1,第2のターミナル3a,3bを設けた誘導コイル3と、直流電圧を出力する電源回路1と、電源回路1が出力する直流電圧を高周波電圧に変換して第3,第4のターミナル2a,2bから出力するインバータ回路2と、第3のターミナル2aと第1のターミナル3aとの間に接続された第1のキャパシタンス素子C1と、第4のターミナル2bと第2のターミナル3bとの間に接続された第2のキャパシタンス素子C2と、直流電位ターミナル4aに直流電位を発生させて、直流電位ターミナル4aに接続された第1のターミナル3aに直流電圧を印加する直流電源装置4とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、無電極放電灯点灯装置、および照明器具に関するものである。
従来の無電極放電灯点灯装置として、図8に示すように、直流電圧を出力する電源回路1と、電源回路1が出力する直流電圧を高周波電圧に変換して出力するインバータ回路2と、無電極放電灯に設けた窪み部内に配置されてインバータ回路2の高周波出力を供給される誘導コイル3とを備えたものがあり、誘導コイル3の一端に設けた第1のターミナル3aには第1のキャパシタンス素子C1の一端が接続され、誘導コイル3の他端に設けた第2のターミナル3bには第2のキャパシタンス素子C2の一端が接続されて、第1,第2のキャパシタンス素子C1,C2の各他端はインバータ回路2の各出力端に接続した容量分割構造に構成されている。また、第1,第2のキャパシタンス素子C1,C2の各容量値は、実質的に等しい値に設定される。
上記容量分割構造は、RF信号を発生する誘導コイル3の動作と協同して、誘導コイル3の両端間に不平衡負荷が接続されることにより発せられるEMI放射を最小化するノイズ低減効果を有するものである。(例えば、特許文献1参照)
特表平8−511651号公報
一般に、無電極放電灯内に封入されたガスの絶縁が破壊されて放電が開始される始動時には、2つのモードが存在することが知られている。第1のモードは、誘導コイル3に発生する電位によって無電極放電灯内に電位傾度が発生し、この電位傾度によって無電極放電灯内に封入されたガスが電離して、絶縁が破壊されるモードであり、これを電界放電と呼ぶ。
第2のモードは、誘導コイル3によって発生する磁界によって、無電極放電灯内では誘導コイル3の巻回方向に誘導磁界が発生し、この誘導磁界によって無電極放電灯内に封入されたガスが電離して、絶縁が破壊されるモードであり、これを誘導放電と呼ぶ。
そして、無電極放電灯では、電界放電による絶縁破壊で発生した電子が誘導磁界によって加速し、ガスを電離させて絶縁を破壊するという経路をたどる。
しかし、上記従来の無電極放電灯点灯装置では、誘導コイル3の第1,第2のターミナル3a,3b間に図9(a)に示すような高周波電圧V3(第1,第2のターミナル3a,3b間の電位差)を印加した場合、安定電位に対する第1,第2のターミナル3a,3bの各電位V3a,V3bは、図9(b)に示すようにバイアス電圧0の高周波電圧波形となるが、第1,第2のキャパシタンス素子C1,C2により電圧V3に比べて低下する。
このため、無電極放電灯内に電界放電を開始させることが困難になり、無電極放電灯を始動させるためには、誘導コイル3の第1,第2のターミナル3a,3b間により高い電圧を印加しなければならず、誘導コイル3に絶縁性の高い被覆線を用いる必要が生じるほか、第1,第2のキャパシタンス素子C1,C2や、インバータ回路2に用いる回路素子に耐圧が高いものが必要になり、さらには、電源回路1やインバータ回路2に電流容量の大きな回路素子を使う必要が生じていた。したがって、無電極放電灯点灯装置、それを用いた照明器具が高価で、大型なものとなっていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノイズ低減効果を有し、且つ始動性のよい無電極放電灯点灯装置、および照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、無電極放電灯近傍に巻回されて、両端に第1,第2のターミナルを設けた誘導コイルと、直流電圧を出力する電源回路と、電源回路が出力する直流電圧を高周波電圧に変換して第3,第4のターミナルから出力するインバータ回路と、第3のターミナルと第1のターミナルとの間に接続された第1のキャパシタンス素子と、第4のターミナルと第2のターミナルとの間に接続された第2のキャパシタンス素子と、第1のターミナルに直流電圧を印加する直流電圧印加手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、安定電位に対する第1のターミナルの電位を高めることができ、電界放電を開始するために必要な誘導コイル両端の第1,第2のターミナル間の電位差を小さくすることができる。したがって、始動性の向上を図るとともに、誘導コイルに絶縁性の低い被覆線を用いることができるほか、第1,第2のキャパシタンス素子や、インバータ回路に用いる回路素子に耐圧が低いものを用いることができ、さらには、電源回路やインバータ回路に用いる回路素子の電流容量を小さくすることができる。このため、無電極放電灯点灯装置を安価、小型に構成することが可能となる。また、第1,第2のキャパシタンス素子を用いた容量分割構造によって、誘導コイルの両端間に不平衡負荷が接続されることにより発せられるEMI放射を最小化するノイズ低減効果を有する。
請求項2の発明は、請求項1において、前記直流電圧印加手段は、前記電源回路が出力する直流電圧を前記第1のターミナルに印加することを特徴とする。
この発明によれば、比較的高電位な電源回路の出力を利用することで、別途直流電源を設けることなく、無電極放電灯Laの始動性を改善することができ、無電極放電灯点灯装置をさらに安価、小型に構成することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項2において、前記電源回路が前記インバータ回路に出力する直流電圧が接続された直流電位ターミナルと前記第1のターミナルとの間を接続、切断する接続・切断手段を備えて、インバータ回路の停止時に直流電位ターミナルと第1のターミナルとの間を接続・切断手段を介して接続して、電源回路はインバータ回路への出力に第1の電位を発生させ、次に直流電位ターミナルと第1のターミナルとの間を接続・切断手段によって切断して、電源回路はインバータ回路への出力に第1の電位より低い第2の電位を発生させて、インバータ回路が動作することを特徴とする。
この発明によれば、始動性をより高めることができるとともに、インバータ回路の動作時には電源回路の出力電圧を低くするので、インバータ回路のストレスを低減することができ、無電極放電灯点灯装置をさらに安価、小型に構成することが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記直流電圧印加手段が発生させた直流電位と前記第1のターミナルとの間には、直流電位から第1のターミナルに順方向にダイオード素子を接続することを特徴とする
この発明によれば、電源回路が出力する最も高い直流電圧をスイッチ等の接続・切断手段を用いることなく第1,第2のキャパシタンス素子にチャージすることができるので、始動性の改善を図るとともに、無電極放電灯点灯装置をさらに安価、小型に構成することが可能となる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記誘導コイルは前記無電極放電灯に設けた窪み部内に配置され、窪み部内には金属体を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、無電極放電灯の窪み部内に誘導コイルを配置しているので、無電極放電灯内に電位を発生させることが容易となり、始動性改善の効果を高めている。また、金属体を窪み部内に配置することで、安定電位を有する部位の面積を広くすることができて、誘導コイルとの間に電位傾度を持つ空間を広く設定することができ、無電極放電灯内部での電界放電による始動性改善の効果が向上する。さらに、この金属体を、窪み部内から窪み部外へ延出させることで、誘導コイルや無電極放電灯による窪み部内の熱を窪み部外に排出することができる。
請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかにおいて、前記誘導コイル近傍にマンガン系の磁性体を配設したことを特徴とする。
この発明によれば、誘導コイル近傍に配置したマンガン系の磁性体の導電性によって、始動性改善の効果を得ることができる。
請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかにおいて、前記インバータ回路が前記第3,第4のターミナルから出力する高周波電圧の周波数は500KHz以下であることを特徴とする。
この発明によれば、インバータ回路のスイッチング損失等の損失を低減でき、回路用素子の選択の幅が大きく広がる。さらには、AM波等のラジオ周波数への影響を抑えるための対策も、簡略化することができる。
請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの無電極放電灯点灯装置と、無電極放電灯点灯装置を装着する本体と、無電極放電灯点灯装置から電力が供給される無電極放電灯とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、照明器具においても実施形態1乃至7いずれかと同様の効果を奏し得る。
以上説明したように、本発明では、ノイズ低減効果を有し、且つ始動性のよい無電極放電灯点灯装置、および照明器具を提供することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の無電極放電灯点灯装置Aは、無電極放電灯La近傍に巻回されて、両端に第1,第2のターミナル3a,3bを設けた誘導コイル3と、直流電圧を出力する電源回路1と、電源回路1が出力する直流電圧を高周波電圧に変換して第3,第4のターミナル2a,2bから出力するインバータ回路2と、第3のターミナル2aと第1のターミナル3aとの間に接続された第1のキャパシタンス素子C1と、第4のターミナル2bと第2のターミナル3bとの間に接続された第2のキャパシタンス素子C2と、直流電位ターミナル4aに直流電位を発生させて、直流電位ターミナル4aに接続した第1のターミナル3aに直流電圧を印加する直流電源装置4とを備える。
そして、インバータ回路2が第3,第4のターミナル2a,2bを介して高周波電圧を出力し、且つ直流電源装置4が直流電位ターミナル4aに直流電位Vdc1を発生させて第1のターミナル3aに直流電圧を印加すると、安定電位に対する第1のターミナル3aの電位V3aは、図2に示すように正側に直流電位Vdc1バイアスした高周波電圧の波形となる。すなわち、誘導コイル3の第1のターミナル3aを、直流電位Vdc1が発生する直流電位ターミナル4aに接続しておくことで、図9(b)に示す従来の電位V3aよりも直流電位Vdc1分高い電位V3aを発生させることができる。つまり、安定電位に対する第1のターミナル3aの電位V3aを高めることができ、電界放電を開始するために必要な誘導コイル3両端の第1,第2のターミナル3a,3b間の電位差を小さくすることができるのである。
したがって、始動性の向上を図るとともに、誘導コイル3に絶縁性の低い被覆線を用いることができるほか、第1,第2のキャパシタンス素子C1,C2や、インバータ回路2に用いる回路素子に耐圧が低いものを用いることができ、さらには、電源回路1やインバータ回路2に用いる回路素子の電流容量を小さくすることができる。このため、無電極放電灯点灯装置Aを安価、小型に構成することが可能となる。
また、従来例と同様に第1,第2のキャパシタンス素子C1,C2を用いた容量分割構造であり、RF信号を発生する誘導コイル3の動作と協同して、誘導コイル3の両端間に不平衡負荷が接続されることにより発せられるEMI放射を最小化するノイズ低減効果を有する。
(実施形態2)
本実施形態の無電極放電灯点灯装置Aは、電源回路1の正側出力を直流電位ターミナル4aに接続することで、直流電位ターミナル4aに直流電位Vdc2を発生させており、図3にその構成を示す。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
電源回路1は、交流電源ACの交流出力を整流する整流器DB1と、整流器DB1の正側出力に接続したインダクタンス素子L1とダイオードD1との直列回路と、インダクタンス素子L1を介して整流器DB1の出力端間に接続したスイッチング素子Q1と電流検出部S1との直列回路と、インダクタンス素子L1、ダイオードD1を介して整流器DB1の出力端間に接続したキャパシタンス素子C3と、入力電圧、出力電圧、および電流検出部S1が検出したスイッチング素子Q1を流れる電流に基づいてスイッチング素子Q1のスイッチング動作を制御する電源制御回路10とから構成され、スイッチング素子Q1をオン・オフすることで、整流電圧を所望の直流電圧に変換している。
インバータ回路2は、入力端間に接続した高圧側スイッチング素子Q2と低圧側スイッチング素子Q3の直列回路と、スイッチング素子Q3に並列接続したインダクタンス素子L2とキャパシタンス素子C4の直列回路と、抵抗素子R1とキャパシタンス素子C5を用いたRC発振回路20と、RC発振回路20の発振出力に基づいてスイッチング素子Q2,Q3のスイッチング動作を制御するドライブ回路21とからなるD級増幅回路で構成される。そして、キャパシタンス素子C4の両端が第3,第4のターミナル2a,2bに接続されて、実施形態1と同様にキャパシタンス素子C1,C2、誘導コイル3が接続される。
そして、電源回路1の正側出力と誘導コイル3の第1のターミナル3aとを直流電位ターミナル4aを介して接続することで、電源回路1の出力によって直流電位ターミナル4aに直流電位Vdc2を発生させて、第1のターミナル3aには、図9(b)に示す従来の電位V3aよりも直流電位Vdc2分高い電位V3aを発生させることができる。つまり、電源回路1が出力する比較的高い直流電位は無電極放電灯Laの始動性向上に効果があり、この電源回路1の出力を利用することで、別途直流電源を設けることなく、無電極放電灯Laの始動性を改善することができ、無電極放電灯点灯装置Aをさらに安価、小型に構成することが可能となる。
(実施形態3)
本実施形態の無電極放電灯点灯装置Aは、電源回路1の正側出力を直流電位ターミナル4aに接続することで直流電位ターミナル4aに直流電位を発生させ、さらに直流電位ターミナル4aはスイッチ5を介して誘導コイル3の第1のターミナル3aに接続しており、図4にその構成を示す。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
以下、電源回路1およびスイッチ5による始動時の直流電位印加動作について説明する。図5は、電源回路1が出力する直流電位を示しており、まず、インバータ回路2の停止時にスイッチ5をオンして直流電位ターミナル4aと第1のターミナル3aとの間を接続し、電源回路1の出力によって直流電位ターミナル4aに高い直流電位Vdc3を発生させ、スイッチ5を介して第1,第2のキャパシタンス素子C1,C2をチャージして、第1のターミナル3aの電位を直流電位Vdc3にまで高くする。次に、時間t1でスイッチ5をオフして直流電位ターミナル4aと第1のターミナル3aとの間を切断した後、電源回路1が出力する直流電位をインバータ回路2の動作に最適なVdc2にまで低下させ、時間t2でインバータ回路2が動作を開始する。
つまり、まずスイッチ5をオンしてから電源回路1の出力電圧を高くすることで第1のターミナル3aの電位を高い直流電位Vdc3にまで予め高めておいて、次にスイッチ5をオフして電源回路1の出力電圧を低下させてからインバータ回路2を動作させることで、第1のターミナル3aには、図9(b)に示す従来の電位V3aよりも直流電位Vdc3分高い電位V3aを発生させることができて、無電極放電灯Laのさらなる始動性向上に効果があるとともに、インバータ回路2の動作時のストレスを低減することができる。また、電源回路1の出力を利用することで、別途直流電源を設けることなく、無電極放電灯Laの始動性を改善することができ、無電極放電灯点灯装置Aをさらに安価、小型に構成することが可能となる。
(実施形態4)
本実施形態の無電極放電灯点灯装置Aは、電源回路1の正側出力を直流電位ターミナル4aに接続することで直流電位ターミナル4aに直流電位を発生させ、さらに直流電位ターミナル4aはダイオード6を介して誘導コイル3の第1のターミナル3aに接続しており、ダイオード6は直流電位ターミナル4aから第1のターミナル3aに向かって順方向に接続され、図6にその構成を示す。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
電源回路1は一般的に、負荷となる回路の消費電力が小さい場合に出力電圧が高くなるので、インバータ回路2の動作中よりも動作前のほうが高い出力電圧を発生する。したがって、インバータ回路2の動作前に発生する電源回路1の高い出力電圧によって、直流電位ターミナル4aに高い直流電位Vdc4を発生させ、ダイオード6を介して第1,第2のキャパシタンス素子C1,C2をチャージし、第1のターミナル3aの電位を高い直流電位Vdc4にまで高くする。次にインバータ回路2を動作させて電源回路1の出力電圧が低下すると、ダイオード6には逆バイアスがかかり、第1のターミナル3aの電位を高い直流電位Vdc4に維持した状態でインバータ回路2が動作する。
したがって、実施形態2の構成にダイオード6を付加した簡単な構成で、電源回路1の出力によって発生した最も高い電位を第1のターミナル3aの電位としてためることができ、高い直流電位Vdc4によって無電極放電灯Laのさらなる始動性向上に効果があるとともに、インバータ回路2の動作時のストレスを低減することができる。また、電源回路1の出力を利用することで、別途直流電源を設けることなく、無電極放電灯Laの始動性を改善することができ、無電極放電灯点灯装置Aをさらに安価、小型に構成することが可能となる。
また、図6では本実施形態の無電極放電灯Laを模式的に断面図で表しているが、無電極放電灯Laは外面から中心部に伸びる窪み部100を設け、この窪み部100内に柱状の金属体101を配置し、金属体101の外周にマンガン系の磁性体(コア)102を配置して、コア102の外周に誘導コイル3が巻回している。
このように、無電極放電灯Laの窪み部100内に誘導コイル3を配置しているので、無電極放電灯La内に電位を発生させることが容易となり、始動性改善の効果を高めている。
また、金属体101を窪み部100内に配置することで、安定電位を有する部位の面積を広くすることができて、誘導コイル3との間に電位傾度を持つ空間を広く設定することができ、無電極放電灯La内部での電界放電による始動性改善の効果が向上する。また、この金属体101を、窪み部100内から窪み部100外へ延出させて、安定電位に接続することによって、金属体101を安定電位に安定させることができる。さらに、金属体101を接続した窪み部100外の安定電位の部位を、放熱性のよい構造あるいは材料とすることで、誘導コイル3や無電極放電灯Laによる窪み部100内の熱を窪み部100外に排出することができる。
さらに、誘導コイル3近傍に配置したマンガン系のコア102の導電性によって、上記金属体101と同様に始動性改善の効果を得ることができる。
また、本実施形態のインバータ回路2が誘導コイル3へ出力する電圧の周波数は、500KHz以下であり、一般的にインバータ回路2の動作周波数を低周波化することによって、インバータ回路2のスイッチング損失等の損失を低減でき、回路用素子の選択の幅が大きく広がる。さらには、AM波等のラジオ周波数への影響を抑えるための対策も、簡略化することができる。
しかし、一般的にインバータ回路2の動作周波数を低周波化すると、動作周波数の角速度と誘導コイル3のインダクタンス値と誘導コイル3を流れる電流値との積で表される誘導コイル3の交流成分による電位を発生させることが困難になる。そこで、この動作周波数の低下による上記問題を補償するために誘導コイル3のインダクタンス値を増加させるには、誘導コイル3の巻数を増加させたり、コア102の構造を大きくする必要があるが、誘導コイル3の大型化や損失増加を招き、光出力、効率が低下してしまう。
また、動作周波数の低下による上記問題を補償するために誘導コイル3を流れる電流値を増加させると、誘導コイル3の磁気飽和を防止するために誘導コイル3の大型化を図ったり、インバータ回路2の出力容量を増大させる必要があり、無電極放電灯点灯装置Aの大型化、コスト上昇を招いてしまう。
しかし、本実施形態では、上記のように誘導コイル3一端の第1のターミナル3aに直流電位Vdc4を印加することによって、誘導コイル3の交流成分の電位が低くても、無電極放電灯Laの点灯を開始させることができる。したがって、インバータ回路2の動作周波数を500KHz以下にした場合でも、始動性が改善されるとともに、損失の小さい無電極放電灯点灯装置Aを実現できる。
(実施形態5)
図7は、実施形態4の無電極放電灯点灯装置Aを用いた照明器具Bを側面からみた一部破断図である。
照明器具Bの本体200は、一端面を開口した椀状のグローブ201と、グローブ201の開口面に覆設したカバー202と、グローブ201の他端面に配置された台座203と、台座203を覆うように設けられた放熱板204と、放熱板204の外周からグローブ201の開口面側に向かって広がる形状に形成された筒状の拡散板205とから構成される。
無電極放電灯点灯装置Aは、回路ケース300内に収納されて、台座203上に配置される。
無電極放電灯Laは外面から中心部に伸びる窪み部100を設け、この窪み部100内に柱状の金属体101を配置し、金属体101の外周にマンガン系の磁性体(コア)102を配置して、コア102の外周に誘導コイル3が巻回している。そして、金属体101は、窪み部100外に延出して、放熱板204に接続されており、金属体101を安定電位に安定させることができ、始動性の改善効果がさらに向上する。
さらに、金属体101を放熱板204に接続することで、窪み部100内の熱を窪み部100外へ排出して、窪み部100内の誘導コイル3の温度を下げることができるので、誘導コイル3の絶縁劣化を低減することができる。すなわち、誘導コイル3の絶縁体に安価なものを用いることができるほか、絶縁体の信頼性を高めることができ、寿命の長い無電極放電灯点灯装置A、照明器具Bを実現できる。寿命例としては、光束70%減衰時で点灯時間が6万時間であり、このため、無電極放電灯Laの取り替え頻度が少なくなり、無電極放電灯La取り替えのための照明器具Bの機構を簡略化でき、安価な照明器具Bを実現することができる。
なお、実施形態1〜3いずれかの無電極放電灯点灯装置Aを用いても、無電極放電灯Laの構造を上記同様に構成すれば、同様の効果を奏し得る。
本発明の実施形態1の無電極放電灯点灯装置を示す回路構成図である。 同上の安定電位に対する第1のターミナルの電位を示す波形図である。 本発明の実施形態2の無電極放電灯点灯装置を示す回路構成図である。 本発明の実施形態3の無電極放電灯点灯装置を示す回路構成図である。 同上の電源回路が出力する直流電位を示す図である。 本発明の実施形態4の無電極放電灯点灯装置を示す回路構成図である。 本発明の実施形態5の照明器具を示す一部破断した側面図である。 従来の無電極放電灯点灯装置を示す回路構成図である。 (a)は従来の誘導コイルの両端間の電圧波形を示し、(b)は安定電位に対する誘導コイル各端部の電位波形を示す。
符号の説明
A 無電極放電灯点灯装置
La 無電極放電灯
C1 第1のキャパシタンス素子
C2 第2のキャパシタンス素子
1 電源回路
2 インバータ回路
2a 第3のターミナル
2b 第4のターミナル
3 誘導コイル
3a 第1のターミナル
3b 第2のターミナル
4 直流電源装置
4a 直流電位ターミナル

Claims (8)

  1. 無電極放電灯近傍に巻回されて、両端に第1,第2のターミナルを設けた誘導コイルと、
    直流電圧を出力する電源回路と、
    電源回路が出力する直流電圧を高周波電圧に変換して第3,第4のターミナルから出力するインバータ回路と、
    第3のターミナルと第1のターミナルとの間に接続された第1のキャパシタンス素子と、
    第4のターミナルと第2のターミナルとの間に接続された第2のキャパシタンス素子と、
    第1のターミナルに直流電圧を印加する直流電圧印加手段とを備えることを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  2. 前記直流電圧印加手段は、前記電源回路が出力する直流電圧を前記第1のターミナルに印加することを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯点灯装置。
  3. 前記電源回路が前記インバータ回路に出力する直流電圧が接続された直流電位ターミナルと前記第1のターミナルとの間を接続、切断する接続・切断手段を備えて、インバータ回路の停止時に直流電位ターミナルと第1のターミナルとの間を接続・切断手段を介して接続して、電源回路はインバータ回路への出力に第1の電位を発生させ、次に直流電位ターミナルと第1のターミナルとの間を接続・切断手段によって切断して、電源回路はインバータ回路への出力に第1の電位より低い第2の電位を発生させて、インバータ回路が動作することを特徴とする請求項2記載の無電極放電灯点灯装置。
  4. 前記直流電圧印加手段が発生させた直流電位と前記第1のターミナルとの間には、直流電位から第1のターミナルに順方向にダイオード素子を接続することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の無電極放電灯点灯装置。
  5. 前記誘導コイルは前記無電極放電灯に設けた窪み部内に配置され、窪み部内には金属体を設けたことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の無電極放電灯点灯装置。
  6. 前記誘導コイル近傍にマンガン系の磁性体を配設したことを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の無電極放電灯点灯装置。
  7. 前記インバータ回路が前記第3,第4のターミナルから出力する高周波電圧の周波数は500KHz以下であることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の無電極放電灯点灯装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかの無電極放電灯点灯装置と、無電極放電灯点灯装置を装着する本体と、無電極放電灯点灯装置から電力が供給される無電極放電灯とを備えることを特徴とする照明器具。
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