JP2006277679A - Ic定期券発券装置およびic定期券発券システム - Google Patents

Ic定期券発券装置およびic定期券発券システム Download PDF

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Abstract

【課題】 利用者が所有するIC券を流用することができ,利用者の利便性を向上させることの可能な,IC定期券発券装置およびIC定期券発券システムを提供する。
【解決手段】 IC定期券発券装置100は,定期券発券のための案内を表示するとともに,情報入力操作を受け付けるタッチパネル付き表示部120と,利用者が所有するIC券の挿入を受け付けるカード処理部150と,カード処理部に挿入されたIC券の有効性を判断する制御部110と,IC券が有効である場合に,操作表示部に入力された情報に基づき,IC券に情報を記録してIC定期券として発券するIC定期券発券部160とを含む。IC券としては種類の異なるSFIC券や,期限切れIC定期券であっても,IC券としての有効性が確認さえできればIC定期券として発券することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は,IC定期券発券装置およびIC定期券発券システムにかかり,特に,IC券(ICカード)の再利用または流用を行うIC定期券発券装置およびIC定期券発券システムに関する。
定期券利用者の便宜を図るため,IC(Integrated
Circuit)チップに定期券の情報を埋め込んだIC定期券が実用化されている。IC定期券は磁気定期券と異なり,定期券自体が高価であるため,IC定期券の再利用を行う試みがなされている。例えば,特開平8−30815号公報(特許文献1)では,挿入されたIC定期券が,(1)更新条件(定期券の使用可能期限が過ぎているか,および,継続購入期間に達しているか)を満足するかを判断し,(2)印刷エリアに残りがあるかを判断し,(3)最初に発券されてから予め設定した有効期間(券の劣化を考慮したもの)を過ぎているかを判断することで,挿入されたIC定期券の流用可否を判断している。
また,上述のように,IC定期券は定期券自体が高価であるため,IC定期券を販売する際,利用者に,運賃とは別に,定期券自体のデポジット額を負担させている。そして,利用者は,使い終わった定期券を返却すればデポジット額が戻ってくる形態をとっている。定期券の返却は,窓口での扱い業務であり,駅係員が対応して,回収,返金を行っている。
従来は,使用中(使用可能期限内)のIC定期券の情報を更新して継続発券することはできたが,使用を終えたIC定期券を使用し新規発券することができなかった。例えば,長期休暇を挟んで同じ区間の定期券を購入したい利用者や,期限が切れた後に,区間を変更して定期券を購入したい利用者は,一旦窓口で定期券を返却し,再度購入する必要があった。また,利用者操作型の定期券発券装置が設置されていても,上記のような場合には窓口を利用する必要があり,不便を強いられていた。駅側としても,利用者操作型の定期券発券装置を設置しても,窓口の混雑を解消できないという課題があった。
また,IC定期券として使用されるIC券を,電子マネーとしても利用できるSF(Stored Fair)IC乗車券として流通させている場合がある。しかしながら,SFIC乗車券を所有する利用者が,IC定期券を購入しようとする場合,所有するSFIC乗車券が,IC券としてはIC定期券と同一であっても,新たにデポジット額を負担して,IC定期券を購入する必要があった。
特開平8−30815号公報
本発明は,従来のIC定期券発券装置が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,利用者が所有するIC券(SFIC券,期限切れ定期券などを含む)を流用することができ,利用者の利便性を向上させることの可能な,新規かつ改良されたIC定期券発券装置およびIC定期券発券システムを提供することである。
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,IC定期券発券装置が提供される。本発明のIC定期券発券装置は,定期券発券のための案内を表示するとともに,情報入力操作を受け付ける操作表示部(120)と,利用者が所有するIC券の挿入を受け付けるカード処理部(150)と,カード処理部に挿入されたIC券の有効性を判断するIC券判断部(110)と,IC券が有効である場合に,操作表示部に入力された情報に基づき,IC券に情報を記録してIC定期券として発券するIC定期券発券部(160)と,を含むことを特徴とする(請求項1)。
かかる構成によれば,IC定期券を発券する際,利用者が所有するIC券を使用するか否かを選択させることができる。そして,利用者が所有するIC券が,IC券としては種類の異なるSFIC券や,期限切れIC定期券であっても,IC券としての有効性が確認さえできればIC定期券として発券することができる。このようにして,利用者が所有するIC券を流用するか否かを選択することができ,利用者の利便性を向上させることが可能である。
カード処理部(150)が挿入を受け付けるIC券は,過去に少なくとも一度IC定期券として使用され,現在はIC定期券として使用されていないものであってもよい(請求項2)。特に,継続定期券を発券する際に有効である。利用者が所有するIC券がこのような期限切れIC定期券であっても,IC券としての有効性が確認さえできれば,IC定期券として発券することができ,媒体の流用を図ることができる。
上述のように,カード処理部(150)に挿入されたIC券が,過去にIC定期券として使用された有効期間満了から所定期間内である場合,カード処理部に挿入されたIC券を継続定期券として発券するようにしてもよい(請求項3)。IC定期券の情報を記憶部等や外部のホスト等で管理する場合に,所定期間だけ管理しておくことで,効率的な情報管理が可能となる。そして,有効期間満了から所定期間内であれば過去の情報を流用することができるので,定期券発券時の操作性向上および操作時間の短縮を図ることができる。
継続定期券を発券する場合,IC定期券に記録された有効期間を有効期間とし,発券日を利用開始日として,操作表示部(120)に表示して利用者に確認を求めるようにしてもよい(請求項4)。有効期間は変更されにくい情報であるため,そのまま情報を流用することができる。このようにして,有効期間や利用開始日の入力作業を省くことができ,定期券発券時の操作性向上および操作時間の短縮を図ることができる。操作表示部の画面には,必要に応じて修正画面を表示させることも可能である。例えば,利用開始日を発券日の翌日や,利用者の指定日に修正することも可能である。
カード処理部(150)が挿入を受け付けるIC券は,SFIC券であってもよい(請求項5)。特に,新規定期券を発券する際に有効である。IC券としては種類の異なるSFIC券であっても,IC券としての有効性が確認さえできれば,IC定期券として発券することができ,媒体の流用を図ることができる。
IC券判断部(110)は,IC券の識別情報を外部のホスト(200)に送信し,ホストからIC券の有効性に関する情報を受信するようにしてもよい(請求項6)。IC券判断部では,外部のホストからの情報を受信することで,IC券の有効性を判断することができる。そして,定期券発券装置の外部に専用のホストを設置することで,リアルタイムな情報の更新が可能である。
IC券判断部(110)は,IC券が紛失券であるかという情報に基づいて,IC券の有効性を判断するようにしてもよい(請求項7)。ここで紛失とは,利用者の不注意等による紛失のほか,盗難等による紛失なども含む。かかる構成によれば,不正利用を防止した上でのIC券の流用を行うことができる。
IC券判断部(110)は,IC券の劣化に関する情報に基づいて,IC券の有効性を判断するようにしてもよい(請求項8)。ここで,IC券の劣化に関する情報とは,劣化を考慮して予め設定された有効期間に関する情報や,ICから所定の情報が読み出せなかった場合に劣化していると判断できる情報や,IC券の形式が更新された場合に,更新前の旧形式のIC券であるか否かを判断できる情報などを含む。かかる構成によれば,不正利用を防止した上でのIC券の流用を行うことができるほか,利用者に最新の形式のIC券への更新を促すことができる。
操作表示部(120)は,新規にIC定期券を発券するか,利用者が所有するIC券を使用してIC定期券を発券するかを利用者に選択させるための情報を表示し,カード処理部(150)は,利用者が所有するIC券を利用してIC定期券を発券することを利用者が選択した場合にのみ,IC券の挿入を受け付けるようにしてもよい(請求項9)。
操作表示部(120)は,挿入されたIC券にIC定期券を発券するための情報が記録されている場合に,IC券に記録された情報を表示するとともに,IC券に記録された情報を修正するための情報を表示するようにしてもよい(請求項10)。かかる構成によれば,IC券の記録された情報を有効に利用することができる。これにより,例えば,通常変更されない情報(氏名など)や,変更されにくい情報(区間,有効期間,住所,電話番号など)の入力作業を省くことができ,定期券発券時の操作性向上および操作時間の短縮を図ることができる。また,操作表示部の画面上において,修正可能な項目を別の色で表示するなどすれば,さらに操作性が向上する。
操作表示部(120)は,挿入されたIC券に個人情報が記録されていない場合に,個人情報を入力するための情報を表示するようにしてもよい(請求項11)。
IC定期券発券部(160)は,IC券の情報記録部(ICまたは磁気ストライプ等)に情報を記録するとともに,IC券の表面に,所定の情報を可視印刷するようにしてもよい(請求項12)。
上記課題を解決するため,本発明の第2の観点によれば,IC定期券を発券するIC定期券発券装置(100)と,IC定期券発券装置と情報の送受信を行うホスト(200)とを含むIC定期券発券システム(10)が提供される。本発明のIC定期券発券システムにおいて,IC定期券発券装置は,定期券発券のための案内を表示するとともに,情報入力操作を受け付ける操作表示部(120)と,利用者が所有するIC券の挿入を受け付けるカード処理部(150)と,カード処理部に挿入されたIC券の有効性を判断するIC券判断部(110)と,IC券が有効である場合に,操作表示部に入力された情報に基づき,IC券に情報を記録してIC定期券として発券するIC定期券発券部(160)と,を含み,ホストは,IC券の有効性に関する情報を管理することを特徴とする(請求項13)。
かかるシステムによれば,IC定期券を発券する際,利用者が所有するIC券を使用するか否かを選択させることができる。そして,利用者が所有するIC券が,IC券としては種類の異なるSFIC券や,期限切れIC定期券であっても,IC券としての有効性が確認さえできればIC定期券として発券することができる。このようにして,利用者が所有するIC券を流用するか否かを選択することができ,利用者の利便性を向上させることが可能である。また,IC券判断部では,外部のホストからの情報を受信することで,IC券の有効性を判断することができる。そして,定期券発券装置の外部に専用のホストを設置することで,リアルタイムな情報の更新が可能である。
上記本発明の第1の観点と同様の観点から,ホストは,IC券が紛失券であるかという情報を管理するようにしてもよい(請求項14)。また,ホストは,IC券の劣化に関する情報を管理するようにしてもよい(請求項15)。
また,IC定期券発券装置については,上記本発明の第1の観点にかかるIC定期券発券装置と実質的に同様の応用が可能である(請求項16〜25)。
また,本発明の他の観点によれば,コンピュータを,上記IC定期券発券装置として機能させるためのプログラムと,そのプログラムを記録した,コンピュータにより読み取り可能な記録媒体が提供される。ここで,プログラムはいかなるプログラム言語により記述されていてもよい。また,記録媒体としては,例えば,CD−ROM,DVD−ROM,フレキシブルディスクなど,プログラムを記録可能な記録媒体として現在一般に用いられている記録媒体,あるいは将来用いられるいかなる記録媒体をも採用することができる。
なお上記において,構成要素に付随して括弧書きで記した参照符号は,理解を容易にするため,後述の実施形態および図面における対応する構成要素および信号を一例として記したに過ぎず,本発明がこれに限定されるものではない。
以上のように,本発明によれば,IC定期券を発券する際,利用者が所有するIC券を使用するか否かを選択させることができる。そして,利用者が所有するIC券が,IC券としては種類の異なるSFIC券や,期限切れIC定期券であっても,IC券としての有効性が確認さえできればIC定期券として発券することができる。このようにして,利用者が所有するIC券を流用するか否かを選択することができ,利用者の利便性を向上させることが可能である。
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかるIC定期券発券装置およびIC定期券発券システムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお,本明細書および図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は,本実施の形態にかかるIC定期券発券システム10の概略構成を示すブロック図である。IC定期券発券システム10は,図1に示したように,利用者(定期券購入者)が操作を行うIC定期券発券装置100と,ホスト200を含んで構成されている。IC定期券発券装置100とホスト200とは,空間的に離れた位置に設置されており,何らかの形で通信を行い,情報の授受を行うことができるようにシステム構成されている。なお,本実施形態にかかるIC定期券発券装置100は,以下に説明するように,IC定期券のみを発券するものではなく,磁気定期券をも発券できるものとする。以下の説明において,単に「定期券」というときには,特に断らない限り,IC定期券と磁気定期券の両方を含むものとする。以下に,これらシステム構成要素について説明する。
(IC定期券発券装置100)
IC定期券発券装置100は,図1に示したように,装置全体の制御を行う制御部110と,定期券発券のための案内を表示するとともに,情報入力操作を受け付けるタッチパネル付き表示部120と,定期券購入の代金処理を行うための硬貨部130および紙幣部140と,定期券発券用のカード(IC券)または定期券購入の代金処理用のカードを処理するカード処理部150と,タッチパネル付き表示部120に入力された情報およびホスト200で管理される情報に基づき,IC定期券に所定の情報を記録して発券するIC定期券発券部160と,タッチパネル付き表示部120に入力された情報およびホスト200で管理される情報に基づき,磁気定期券に所定の情報を記録して発券する磁気定期券発券部170と,定期券を発券するための各種情報や処理プログラムなどを記憶する記憶部180を備えて構成されている。
(制御部110)
制御部110は,例えばCPU等からなり,所定の制御プログラム(例えば,後述の記憶部180に記憶されているプログラム)に基づいて,定期券発券処理等を実行し,IC定期券発券装置100の全体を制御する機能部である。また,制御部110は,利用者により挿入されたIC券(ICカード)の有効性を判断するIC券判断部としての機能も有する。
(タッチパネル付き表示部120)
タッチパネル付き表示部120は,本発明の操作表示部の一例であり,定期券発券のための案内を表示するとともに,情報入力操作を受け付ける機能部である。タッチパネル付き表示部120には,定期券購入の案内画面を切り替えて表示可能な表示部(ディスプレイ)を備える。さらに,表示部は,利用者が指などでディスプレイ表面に触れることで各種操作を行うことの可能なタッチパネル方式を採用している。タッチパネル付き表示部120には,50音のカナ入力ボタンや定期券購入ボタン等が表示される。利用者は,タッチパネル付き表示部120のタッチパネルに指などで触れることで,定期券購入操作を行うことができる。
(硬貨部130,紙幣部140)
硬貨部130および紙幣部140は,定期券購入の代金処理を行うための機能部である。硬貨部130は硬貨の入出金を扱い,紙幣部140は紙幣の入出金を扱う。また,代金処理を行う機能部として,代金処理後に,領収書やカード利用明細書などの各種伝票を発券する機能部を備えるようにしてもよい。
(カード処理部150)
カード処理部150は,定期券発券用のカードまたは定期券購入の代金処理用のカードを処理する機能部である。本実施形態では,定期券発券用のカードとしてICカードを想定し,代金処理用のカードとしてクレジットカードやプリペイドカードなどを想定している。なお,定期券発券用のカード処理部と,定期券購入の代金処理用のカード処理部とを個別に設けるようにしてもよい。また,ICカードを定期券発券用のカードおよび代金処理用のカードとして兼用することも可能である。
(IC定期券発券部160)
IC定期券発券部160は,タッチパネル付き表示部120に入力された情報およびホスト200で管理される情報に基づき,IC定期券に所定の情報を記録して発券する機能部である。より具体的には,IC定期券発券部160は,IC定期券の発券処理(表面への印刷・リライト印刷(書き換え可能な印刷面の消去・印刷),ICへの記録)や,挿入されたIC定期券の読み取り(ICの読み取り)を行う。また,利用者により挿入されたIC券を定期券として発券する場合は,IC定期券の発券処理を行う。
(磁気定期券発券部170)
磁気定期券発券部160は,タッチパネル付き表示部120に入力された情報およびホスト200で管理される情報に基づき,磁気定期券に所定の情報を記録して発券する機能部である。より具体的には,磁気定期券発券部170は,磁気定期券の発券(表面への印刷,磁気面への記録)や,挿入された磁気的券の読み取り(磁気面の読み取り)を行う。
(記憶部180)
記憶部180は,IC定期券を発券するための各種情報やプログラムなどを記憶する機能部である。記憶部180は,例えば,ROMやRAM等の半導体メモリ,FDが装着されるFDドライバ,HD(ハードディスク)が装着されるHDドライバ,MO(光磁気)ディスクが装着されるMOドライバ等からなる。また,記憶部180は,利用者から入力される各種情報を一時的に,あるいは一定期間,記憶保持するようにしてもよい。
以上,利用者が操作するIC定期券発券装置100について説明した。上記構成は,IC定期券発券装置100の構成の一例を説明したに過ぎない。この他にも例えば,駅係員と通話するためのインターホン装置などを,IC定期券発券装置100と一体に,あるいは,IC定期券発券装置100の周辺に備えるようにしてもよい。
(ホスト200)
ホスト200は,通信回線を介してIC定期券発券装置100と接続され,定期券発券のための各種情報を管理する。ホスト200が管理する情報には,利用者によりIC定期券発券装置100に挿入されたIC定期券の検定のための情報(IC定期券の盗難情報等)や,駅ごとに使用可能な券の種類(IC券か磁気券か)などが含まれる。なお,ホスト200は,定期的にIC定期券発券装置100の記憶部180との間で情報の授受を行うようにしてもよい。すなわち,ホスト200が管理する情報のうち少なくとも一部は,IC定期券発券装置100の記憶部180に,一時的に,あるいは一定期間,記憶保持されるようにしてもよい。
以上,本実施の形態にかかるIC定期券発券システム10の構成について説明した。
次いで,本実施の形態の動作について,図2〜図17を参照しながら説明する。
図2は,本実施の形態の動作を示すフローチャートである。
まず,本実施の形態の動作を,図2を参照しながら概略的に説明する。まず,利用者が定期券の新規/継続の種別を選択する(ステップS102〜S104),本実施形態では,新規定期券が選択されるものとする。利用者が新規定期券を選択し,定期券発券のための各種情報を入力する(ステップS106〜S114)。次いで,定期券のIC/磁気の種別を判断する(ステップS116〜S120)。さらに,利用者が所有するIC券を媒体流用するか新たにIC券を購入するかを選択し(ステップS122),IC券検定(ステップS124〜S130)または所定の情報を入力(ステップS132〜S138)の後,定期券が発券される(ステップS140〜S142)。なお,利用者が継続定期券を選択した場合(ステップS144〜S155)については,本発明の第2の実施形態で説明する。
以下,ステップごとに,図3〜図19を参照しながら順に説明する。図3〜図19は,IC定期券発券装置100のタッチパネル付き表示部120に表示される情報を示す説明図である。
まず,利用者が定期券の種別を選択するステップ(ステップS102〜S104)について説明する。
<メニュー選択(ステップS102)>
図3に示したように,タッチパネル付き表示部120にメニュー選択画面が表示される。IC定期券発券装置100が定期券の他に通常の切符も発券する装置である場合には,図3に示したように,「指定席券」,「自由席券」,「定期券」のように,乗車券の種類が表示される。利用者は,タッチパネル付き表示部120に表示された「指定席券」,「自由席券」,「定期券」の領域を指などで直接触れることにより,乗車券の種類を選択することができる(以下の画面でも同様である)。また,購入動作を取り消すときには,画面右下の「取消」に触れることで,取消動作を行う。以下では,利用者が「定期券」を選択した場合について説明する。
<新規/継続購入選択(ステップS104)>
利用者がメニュー選択画面において「定期券」を選択すると,図4に示したように,タッチパネル付き表示部120に新規/継続購入選択画面が表示される。IC定期券発券装置100が新規定期券および継続定期券を発券する装置である場合には,「新規購入」,「継続購入」のように,定期券の購入種別(購入区分)が表示される。また,この画面以降では,画面右下に「戻る」が表示される。この「戻る」に触れることで,直前の画面に戻ることができる。以下では,利用者が「新規購入」を選択した場合について説明する。「継続購入」を選択した場合については,本発明の第2の実施形態として後述する。
以上,利用者が定期券の種別を選択するステップ(ステップS102〜S104)について説明した。次いで,利用者が定期券発券のための各種情報を入力するステップ(ステップS106〜S114)について説明する。本実施の形態では,定期券発券のための各種情報を利用者が入力するものとして説明するが,例えば,駅係員が利用者から各種情報を得て(口頭,定期券購入申込書,各種証明書等により),その情報に基づいて駅係員が入力作業を行ってもよい。
<有効期間選択(ステップS106)>
利用者が新規/継続購入選択画面において「新規購入」を選択すると,図5に示したように,タッチパネル付き表示部120に有効期間選択画面が表示される。ここで有効期間は,定期券を利用する期間であり,あらかじめ,月単位(あるいは週単位,年単位など)で発券可能な期間を定めておくものとする。なおここでの「有効期間」とは定期券の有効期間(利用期間)のことであり,IC券自体に設定されたIC券の有効期間とは異なるものである。
<利用開始日選択(ステップS108)>
利用者が有効期間選択画面において有効期間を選択すると,図6に示したように,タッチパネル付き表示部120に利用開始日選択画面が表示される。利用開始日は,新規定期券の場合,一般には,当日または翌日である。新規定期券の場合,「本日」,「明日」のキーのみを画面表示するようにしてもよい。
次いで,定期券発券のための情報のうち,定期券の有効区間に関する情報を入力するステップ(ステップS110〜S114)について説明する。
<乗車駅名入力(ステップS110)>
有効期間および利用開始日の選択が終了すると,図7に示したように,タッチパネル付き表示部120に乗車駅名入力画面が表示される。本実施の形態では,乗車駅名の入力および選択の一例として,以下の方式を採用する。まず,図7に示した乗車駅名入力画面にカナが50音表示されるので,利用者は乗車駅名をカナ入力する。入力を誤った場合には,画面右上の「訂正」キーを押下する。入力したカナで始まる乗車駅が所定数に絞り込まれた時点,例えば1画面中に表示可能な数以内に絞り込まれた時点,あるいは,「確定」キーが押下された時点で,次の段階に進む。
<乗車駅名選択(ステップS110)>
乗車駅名が所定数に絞り込まれた時点,あるいは,「確定」キーが押下された時点で,図8に示したように,タッチパネル付き表示部120に乗車駅名選択画面が表示される。この例では,乗車駅名入力画面で,「トウ」と入力された時点で「確定」キーが押下された場合を示している。この例では,「トウ」で始まる乗車駅名数が1画面に表示可能な数(この例では20)を越えているため,画面切り替えキーである「前へ」,「後へ」キーが表示されている。利用者は,この画面切り替えキーである「前へ」,「後へ」キーを押下することにより,残りの乗車駅名候補を確認することができる。
<降車駅名入力(ステップS112)>
乗車駅が確定すると,図9に示したように,タッチパネル付き表示部120に降車駅名入力画面が表示される。降車駅名の入力および選択の一例としては,上述した乗車駅名の入力および選択と同様の方式を採用することができる。従って,入力したカナで始まる降車駅が所定数に絞り込まれた時点,例えば1画面中に表示可能な数以内に絞り込まれた時点,あるいは,「確定」キーが押下された時点で,次の段階に進む。
<降車駅名選択(ステップS112)>
降車駅名が所定数に絞り込まれた時点,あるいは,「確定」キーが押下された時点で,図10に示したように,タッチパネル付き表示部120に降車駅名選択画面が表示される。この例では,降車駅名入力画面で,「トウ」と入力された時点で「確定」キーが押下された場合を示している。この例でも,「トウ」で始まる降車駅名数が1画面に表示可能な数(この例では20)を越えているため,画面切り替えキーである「前へ」,「後へ」キーが表示されている。利用者は,この画面切り替えキーである「前へ」,「後へ」キーを押下することにより,残りの降車駅名候補を確認することができる。
<経路選択(ステップS114)>
乗車駅名および降車駅名が確定すると,図11に示したように,タッチパネル付き表示部120に経路選択画面が表示される。ここで表示される経路としては,選択された乗車駅名と降車駅名に基づき,距離の短い順,移動時間の短い順,乗り換え回数の少ない順,料金の低い順など,一般に利用される可能性が高い経路を表示する。経路の候補が1画面中に表示可能な数を越えている場合には,画面切り替えキーである「前へ」,「後へ」キーが表示される。利用者は,この画面切り替えキーである「前へ」,「後へ」キーを押下することにより,残りの経路候補を確認することができる。
次いで,本実施形態に特徴的なステップである,定期券のIC/磁気の種別を判断するステップ(ステップS116〜S120)について説明する。
<券種判断(ステップS116)>
選択された経路に基づき,経路上の駅で使用可能な券種(IC券または磁気券)を,ホスト200(または記憶部180)を参照して抽出する。
(a)経路上のすべての駅でIC券が使用可能で,かつ1以上の駅で磁気券が使用できない場合は「IC券の発券」を選択する。
(b)経路上のすべての駅で磁気券が使用可能で,かつ1以上の駅でIC券が使用できない場合は「磁気券の発券」を選択する。
(c)経路上のすべての駅でIC券・磁気券ともに使用可能な場合は,券種を利用者に選択させる。
本実施形態では,すべての駅でIC券または磁気券の少なくともいずれかが使用可能であることを想定している。また,IC券のみが使用可能である駅と磁気券のみが使用可能である駅とが混在していないものとする。このような前提は,例えば,IC券のみが使用可能な路線と,磁気券およびIC券が使用可能な路線とにまたがる場合であっても,IC定期券の発券が可能であることを意味している。この際,IC定期券の使用区間には,磁気券のみが使用可能な駅(路線)は含まれないものとする。
ステップS116において(a)経路上のすべての駅でIC券が使用可能で,かつ1以上の駅で磁気券が使用できない場合には,IC券を発券するため,IC券処理(ステップS122以降)に進む。ステップS116において(b)経路上のすべての駅で磁気券が使用可能で,かつ1以上の駅でIC券が使用できない場合には,磁気券を発券するため,磁気券処理(ステップS118)に進む。なお,磁気券処理(ステップS118)については,一般的な定期券発券処理であるため,説明を省略する。
<IC/磁気選択(ステップS120)>
ステップS116において(c)経路上のすべての駅でIC券・磁気券ともに使用可能な場合には,図12に示したように,タッチパネル付き表示部120にIC/磁気選択画面が表示される。利用者は,発券する定期券をIC券にするか,磁気券にするかを選択することができる。
<IC券購入可否選択(ステップS122)>
ステップS116において(a)経路上のすべての駅でIC券が使用可能で,かつ1以上の駅で磁気券が使用できない場合,または,ステップS120においてIC券が選択された場合には,図13に示したように,タッチパネル付き表示部120にIC券購入可否選択画面が表示される。利用者は,新規にIC定期券を発券するか,手持ちのIC券(期限切れIC定期券またはSFIC乗車券)を使用するかを選択することができる。
なお,SF(Stored Fair)IC乗車券とは,料金をチャージしておき,利用区間の乗車運賃を差し引く乗車券のことをいう。
<IC券挿入(ステップS124)>
手持ちIC券の使用が選択された場合には,図14に示したように,タッチパネル付き表示部120にIC券挿入指示画面が表示され,利用者にIC券の挿入を促す。
<IC券検定(ステップS126)>
挿入されたIC券が使用可能か否かを確認するため,IC券のID番号を読み取り,ホスト200に送信する。ホスト200では,IC券のID番号に対応付けて,そのIC券の有効性(使用可能か否か)の情報を蓄積している。例えば,紛失届けが出されたIC券やIC券自体の仕様が古いIC券(劣化したIC券)等の情報をリアルタイムで蓄積しており,IC定期券発券装置100から送信されたID番号が,紛失届けが出されたIC券のものであった場合は,使用不可である旨をIC定期券発券装置100に返信する。IC定期券発券装置100がホスト200から使用可である旨を受信した場合は,以降の処理に進み,使用不可である旨を受信した場合は,使用できない旨を表示してIC券を返却する(ステップS128)。ホスト200から返信する情報に,使用可否に加え,紛失カードである旨の情報を追加すれば,IC定期券発券装置100がこの情報を受信した場合に,カードは返却せずに,カードが使用できない旨を表示して窓口に行くよう案内し,そこで事情を確認することもできる。これにより,紛失カードの返却による再利用防止が図れる。
<個人情報設定要否(ステップS130)>
IC券検定の結果,IC券の有効性が確認された場合,IC券の情報を読み取り,個人情報の有無を判断する。個人情報が無い場合(例えば,SFIC券を想定)は,氏名入力以降の操作を案内する。なお,この個人情報設定要否は,IC券検定(ステップS126)におけるIC券のID番号読み取り時に行ってもよい。個人情報がある場合(SFIC券と期限切れIC定期券を想定)は,内容確認を案内する。ここで,個人情報とは,氏名,性別,生年月日,電話番号などである。カード検索番号を利用者に確認させる場合には,情報の漏洩を防止するため,カード検索番号の一部を確認させるようにしてもよい。
なお,個人情報ありの場合,期限切れ日から所定期間以上経過しているかを判断し,経過している場合は,変更している可能性がある電話番号の入力案内にスキップしても構わない。これは,SFIC券には,氏名情報を入力するタイプと,氏名情報を入力しないタイプがあることを想定したものである。
次いで,定期券発券のための情報のうち,利用者に関する情報を入力するステップ(ステップS132〜S138)について説明する。ここでは,利用者に関する情報の一例として,氏名,性別,生年月日,および電話番号を入力する場合について説明する。
<氏名入力(ステップS132)>
まず,図15に示したように,タッチパネル付き表示部120に氏名入力画面が表示される。この氏名入力画面では,カナが50音表示されるので,利用者は氏名をカナ入力する。入力を誤った場合には,画面右上の「訂正」キーを押下する。入力を終了した後,画面右上の「確定」キーを押下する。
<性別・生年月日入力(ステップS134)>
次いで,図16に示したように,タッチパネル付き表示部120に性別年齢入力画面が表示される。この性別年齢入力画面では,性別を選択するための「男性」,「女性」キー,および,生年月日を選択するための数字キーなどが表示される。この際,入力された生年月日に基づいて,利用者の年齢を算出することが可能である。年齢は,操作日付と生年月日との差により算出することができる。また,生年月日を入力させる代わりに,年齢を入力させるようにしてもよい。
<電話番号入力(ステップS136)>
次いで,図17に示したように,タッチパネル付き表示部120に電話番号入力画面が表示される。この電話番号入力画面では,電話番号を入力するための数字キーなどが表示される。
<カード検索番号入力(ステップS138)>
次いで,図18に示したように,タッチパネル付き表示部120にカード検索番号入力画面が表示される。このカード検索番号入力画面では,定期券を紛失した場合に,定期券を検索するための検索番号を入力するための数字キーなどが表示される。
以上,定期券発券のための各種情報を入力するステップ(ステップS106〜S138)について説明した。次いで,定期券の内容確認および定期券の発券が行われる(ステップ140)。
<内容確認(ステップS140)>
まず,図19に示したように,タッチパネル付き表示部120に内容確認画面が表示される。この内容確認画面では,上述の定期券発券のための各種情報を入力するステップ(ステップS106〜S138)で入力された定期券種,区間,経由,氏名,性別,年齢,電話番号に加え,定期券の購入金額等が表示される。また,利用者により挿入されたIC券から読み出した情報がある場合にはこれを表示する。利用者は,内容を確認した後,画面左下の「確認」キーを押下する。また,内容の訂正がある場合には,画面上の該当項目に触れると,入力画面に遷移して内容を訂正することができる。
この際,ステップS130の個人情報設定要否にて個人情報要と判断され,個人情報の設定を行った場合(ステップS132〜S138),個人情報の少なくとも一部(例えば,生年月日等)をマスクして表示させないことも可能である。このようにして,紛失届け前の盗難カード等からの情報の漏洩を防止することができる。
<代金処理・発券処理(ステップS142)>
内容確認が終了すると,代金処理および発券処理を行う。
タッチパネル付き表示部120には,現金の投入または決済用カード投入指示画面(不図示)が表示され,利用者に操作を促し,投入された現金の確認または投入カードによる決済処理を行う。また,代金処理完了後の発券処理では,定期券表面に,以下の印刷情報を印刷するとともに,定期券の磁気ストライプまたはIC等の情報記録部103に以下の情報を記録し,発券口から排出する。
情報記録部103に記録される情報には,定期券に印刷される印刷情報,次回以降の定期券発券などに用いられる記録情報などが含まれる。ここで印刷情報には,乗車駅,降車駅,経由駅,有効期間(利用開始日,利用期間満了日,利用月数),購入者の氏名,性別,年齢,発券日などが含まれ,これら情報が定期券に印刷される。また,記録情報には,乗車駅情報,降車駅,経由駅,有効期間(利用開始日,利用期間満了日,利用月数),新規/継続発券の種別,発券日,発券場所,購入者の氏名,性別,年齢,電話番号などが含まれる。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように,本実施形態によれば,IC定期券を新規発券する際,利用者が所有するIC券を使用するか否かを選択させることができる。そして,利用者が所有するIC券が,IC券としては種類の異なるSFIC券や,期限切れIC定期券であっても,IC券としての有効性が確認さえできればIC定期券として発券することができる。このようにして,利用者が所有するIC券を流用するか否かを選択することができ,利用者の利便性を向上させることが可能である。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態として,上記のステップS104(図2)で,利用者が「継続購入」を選択した場合について説明する。図20,図21は,IC定期券発券装置100のタッチパネル付き表示部120に表示される情報を示す説明図である。
<IC券挿入(ステップS144)>
ステップS104(図2)で,継続定期券の発券が選択された場合には,図20に示したように,タッチパネル付き表示部120にIC券挿入指示画面が表示され,利用者にIC券の挿入を促す。
<IC券検定(ステップS146)>
挿入されたIC券が使用可能か否かを確認するため,IC券のID番号を読み取り,ホスト200に送信する。ホスト200では,IC券のID番号に対応付けて,そのIC券が有効性(使用可能か否か)の情報を蓄積している。例えば,紛失届けが出されたIC券やIC券自体の仕様が古いIC券(劣化したIC券)等の情報をリアルタイムで蓄積しており,IC定期券発券装置100から送信されたID番号が,紛失届けが出されたIC券のものであった場合は,使用不可である旨をIC定期券発券装置100に返信する。IC定期券発券装置100がホスト200から使用可である旨を受信した場合は,以降の処理に進み,使用不可である旨を受信した場合は,使用できない旨を表示してIC券を返却する(ステップS148)。ホスト200から返信する情報に,使用可否に加え,紛失カードである旨の情報を追加すれば,IC定期券発券装置100がこの情報を受信した場合に,カードは返却せずに,カードが使用できない旨を表示して窓口に行くよう案内し,そこで事情を確認することもできる。これにより,紛失カードの返却による再利用防止が図れる。
<内容確認(ステップS150)>
図21に示したように,タッチパネル付き表示部120に内容確認画面が表示される。この内容確認画面では,主に利用者により挿入されたIC券から得られる情報が表示される。表示される情報としては,IC定期券の有効期間(1ヶ月,3ヶ月,6ヶ月等),利用終了日(利用開始日と有効期間情報から算出してもよい)の他,定期券種,区間,経由,氏名,性別,年齢,電話番号に加え,定期券の購入金額が表示される。また利用者により挿入されたIC券の利用終了日の翌日を,継続定期券の利用開始日として表示する。利用者は,内容を確認した後,画面左下の「確認」キーを押下する。また,内容の訂正がある場合には,画面上の該当項目に触れると,入力画面に遷移して内容を訂正することができる。
この際,個人情報の少なくとも一部(例えば,生年月日等)をマスクして表示させないことも可能である。このようにして,紛失届け前の盗難カード等からの情報の漏洩を防止することができる。
期限切れ定期券が挿入された場合は,期限切れから所定の期間内(例えば,1ヶ月)であれば,継続発券処理にて新規発券する。この場合,利用開始日は購入日を用い,有効期間は,読み出した有効期間を用いる。また,確認画面で,有効期間,利用開始日に触れると訂正することができる。この際,訂正可能な項目のみを別の色等で表示すると,更に操作性が向上する。所定期間を過ぎている場合は,その旨を表示して,定期券を返却する。以降は,第1の実施形態と同様に代金処理・発券を行う。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように,本実施形態によれば,IC定期券を継続発券する際,利用者が所有するIC券を使用するか否かを選択させることができる。そして,利用者が所有するIC券が期限切れIC定期券であっても,IC券としての有効性が確認さえできればIC定期券として発券することができる。このようにして,利用者が所有するIC券を流用するか否かを選択することができ,利用者の利便性を向上させることが可能である。
以上,添付図面を参照しながら本発明にかかるIC定期券発券装置およびIC定期券発券システムの好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記実施形態においては,定期券の種別として,通勤定期券と通学定期券との区別を特にしていないが,いずれの定期券であっても本願発明を適用することができる。
本発明は,IC定期券発券装置およびIC定期券発券システムに利用可能であり,特に,IC券(ICカード)の再利用または流用を行うIC定期券発券装置およびIC定期券発券システムに利用可能である。
IC定期券発券システムの概略を示すブロック図である。 IC定期券発券システムの動作を示す流れ図である。 メニュー選択画面を示す説明図である。 新規/継続購入選択画面を示す説明図である。 有効期間選択画面を示す説明図である。 利用開始日選択画面を示す説明図である。 乗車駅名入力画面を示す説明図である。 乗車駅名選択画面を示す説明図である。 降車駅名入力画面を示す説明図である。 降車駅名選択画面を示す説明図である。 経路選択画面を示す説明図である。 IC/磁気選択画面を示す説明図である。 IC券購入可否選択画面を示す説明図である。 IC券挿入指示画面を示す説明図である。 氏名入力画面を示す説明図である。 性別・生年月日入力画面を示す説明図である。 電話番号入力画面を示す説明図である。 カード検索番号入力画面を示す説明図である。 内容確認画面を示す説明図である。 IC券挿入指示画面を示す説明図である。 内容確認画面を示す説明図である。
符号の説明
10 IC定期券発券システム
100 IC定期券発券装置
110 制御部
120 タッチパネル付き表示部
130 硬貨部
140 紙幣部
150 カード処理部
160 IC定期券発券部
170 磁気定期券発券部
180 記憶部
200 ホスト

Claims (25)

  1. 定期券発券のための案内を表示するとともに,情報入力操作を受け付ける操作表示部と,
    利用者が所有するIC券の挿入を受け付けるカード処理部と,
    前記カード処理部に挿入されたIC券の有効性を判断するIC券判断部と,
    前記IC券が有効である場合に,前記操作表示部に入力された情報に基づき,前記IC券に情報を記録してIC定期券として発券するIC定期券発券部と,
    を含むことを特徴とする,IC定期券発券装置。
  2. 前記カード処理部が挿入を受け付けるIC券は,過去に少なくとも一度IC定期券として使用され,現在はIC定期券として使用されていないものであることを特徴とする,請求項1に記載のIC定期券発券装置。
  3. 前記カード処理部に挿入されたIC券が,過去にIC定期券として使用された有効期間満了から所定期間内である場合,前記カード処理部に挿入されたIC券を継続定期券として発券することを特徴とする,請求項2に記載のIC定期券発券装置。
  4. 前記継続定期券を発券する場合,前記IC定期券に記録された有効期間を有効期間とし,発券日を利用開始日として,前記操作表示部に表示して前記利用者に確認を求めることを特徴とする,請求項3に記載のIC定期券発券装置。
  5. 前記カード処理部が挿入を受け付けるIC券は,SFIC券であることを特徴とする,請求項1〜4のいずれかに記載のIC定期券発券装置。
  6. 前記IC券判断部は,前記IC券の識別情報を外部のホストに送信し,前記ホストから前記IC券の有効性に関する情報を受信することを特徴とする,請求項1〜5のいずれかに記載のIC定期券発券装置。
  7. 前記IC券判断部は,前記IC券が紛失券であるかという情報に基づいて,前記IC券の有効性を判断することを特徴とする,請求項1〜6のいずれかに記載のIC定期券発券装置。
  8. 前記IC券判断部は,前記IC券の劣化に関する情報に基づいて,前記IC券の有効性を判断することを特徴とする,請求項1〜7のいずれかに記載のIC定期券発券装置。
  9. 前記操作表示部は,新規にIC定期券を発券するか,利用者が所有するIC券を使用してIC定期券を発券するかを利用者に選択させるための情報を表示し,
    前記カード処理部は,利用者が所有するIC券を利用してIC定期券を発券することを利用者が選択した場合にのみ,IC券の挿入を受け付けることを特徴とする,請求項1〜8のいずれかに記載のIC定期券発券装置。
  10. 前記操作表示部は,前記挿入されたIC券に前記IC定期券を発券するための情報が記録されている場合に,前記IC券に記録された情報を表示するとともに,前記IC券に記録された情報を修正するための情報を表示することを特徴とする,請求項1〜9のいずれかに記載のIC定期券発券装置。
  11. 前記操作表示部は,前記挿入されたIC券に個人情報が記録されていない場合に,個人情報を入力するための情報を表示することを特徴とする,請求項1〜10のいずれかに記載のIC定期券発券装置。
  12. 前記IC定期券発券部は,前記IC券の情報記録部に情報を記録するとともに,前記IC券の表面に,所定の情報を可視印刷することを特徴とする,請求項1〜11のいずれかに記載のIC定期券発券装置。
  13. IC定期券を発券するIC定期券発券装置と,前記IC定期券発券装置と情報の送受信を行うホストとを含むIC定期券発券システムにおいて,
    前記IC定期券発券装置は,
    定期券発券のための案内を表示するとともに,情報入力操作を受け付ける操作表示部と,
    利用者が所有するIC券の挿入を受け付けるカード処理部と,
    前記カード処理部に挿入されたIC券の有効性を判断するIC券判断部と,
    前記IC券が有効である場合に,前記操作表示部に入力された情報に基づき,前記IC券に情報を記録してIC定期券として発券するIC定期券発券部と,
    を含み,
    前記ホストは,前記IC券の有効性に関する情報を管理することを特徴とする,IC定期券発券システム。
  14. 前記ホストは,前記IC券が紛失券であるかという情報を管理することを特徴とする,請求項13に記載のIC定期券発券システム。
  15. 前記ホストは,前記IC券の劣化に関する情報を管理することを特徴とする,請求項13または14に記載のIC定期券発券システム。
  16. 前記カード処理部が挿入を受け付けるIC券は,過去に少なくとも一度IC定期券として使用され,現在はIC定期券として使用されていないものであることを特徴とする,請求項13〜15のいずれかに記載のIC定期券発券システム。
  17. 前記カード処理部に挿入されたIC券が,過去にIC定期券として使用された有効期間満了から所定期間内である場合,前記カード処理部に挿入されたIC券を継続定期券として発券することを特徴とする,請求項16に記載のIC定期券発券システム。
  18. 前記継続定期券を発券する場合,前記IC定期券に記録された有効期間を有効期間とし,発券日を利用開始日として,前記操作表示部に表示して前記利用者に確認を求めることを特徴とする,請求項17に記載のIC定期券発券システム。
  19. 前記カード処理部が挿入を受け付けるIC券は,SFIC券であることを特徴とする,請求項13〜18のいずれかに記載のIC定期券発券システム。
  20. 前記操作表示部は,新規にIC定期券を発券するか,利用者が所有するIC券を使用してIC定期券を発券するかを利用者に選択させるための情報を表示し,
    前記カード処理部は,利用者が所有するIC券を利用してIC定期券を発券することを利用者が選択した場合にのみ,IC券の挿入を受け付けることを特徴とする,請求項13〜19のいずれかに記載のIC定期券発券システム。
  21. 前記操作表示部は,前記挿入されたIC券に前記IC定期券を発券するための情報が記録されている場合に,前記IC券に記録された情報を表示するとともに,前記IC券に記録された情報を修正するための情報を表示することを特徴とする,請求項13〜20のいずれかに記載のIC定期券発券システム。
  22. 前記操作表示部は,前記挿入されたIC券に個人情報が記録されていない場合に,個人情報を入力するための情報を表示することを特徴とする,請求項13〜21のいずれかに記載のIC定期券発券システム。
  23. 前記カード処理部が挿入を受け付けるIC券は,SFIC券であることを特徴とする,請求項13〜22のいずれかに記載のIC定期券発券システム。
  24. 前記カード処理部が挿入を受け付けるIC券は,過去に少なくとも一度IC定期券として使用され,現在はIC定期券として使用されていないものであることを特徴とする,請求項13〜23のいずれかに記載のIC定期券発券システム。
  25. 前記IC定期券発券部は,前記IC券の情報記録部に情報を記録するとともに,前記IC券の表面に,所定の情報を可視印刷することを特徴とする,請求項13〜24のいずれかに記載のIC定期券発券システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012133495A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Toshiba Corp 自動券売機

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