JP2006277523A - 異常検出システムおよび異常検出方法 - Google Patents

異常検出システムおよび異常検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の異常検出システムにおいては、実際には異常が生じていないにも関わらず、異常と判定されてしまう。
【解決手段】 異常検出システム1は、測定部10、判定部20、報知部30、および記憶部40,50を備えており、同一の製造ラインにおいて複数製造される製品の管理特性値の異常を検出するものである。判定部20は、記憶部40に記憶された膜厚を入力し、その値に基づいて異常の有無を判定する判定手段である。具体的には、判定部20は、製造される順番が連続するm(mは自然数)個の上記半導体製品について、当該各半導体製品の膜厚が所定の目標値よりも大きく、且つ当該m個の半導体製品の膜厚のうち少なくとも1個が所定の無判定領域の外にある場合に、異常を判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、同一の製造ラインにおいて複数製造される製品の管理特性値の異常を検出する異常検出システムおよび異常検出方法に関する。
従来の異常検出システムとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献の異常検出システムにおいては、図9に示すように、管理図管理と規格管理とが併用され、管理図管理におけるLCL(下方管理限界線)と規格管理における規格下限との間、およびUCL(上方管理限界線)と規格上限との間が警戒領域に設定されている。そして、管理特性値(同図においては膜厚)が警戒領域に入った場合には、管理対象製品の監視を強めるための特別な管理を促すべく、警報が鳴らされることが開示されている。
半導体製造ラインにおける工程管理では、管理特性値が製品規格から外れる前に異常を発見することを目的に、傾向判定が用いられることがある。傾向判定の一種である「片側の連」と呼ばれる方法においては、管理特性値が何点か連続してCL(中心線)について同じ側にある場合に、異常検出システムにより異常と判定され、アラーム(警報)が鳴らされる。
その点数は、例えばJIS規格(JIS Z9021)では9点と定められている。その場合、図10に示すように、<9>(図中では丸囲み数字、以下同様)の管理特性値が警報の対象となる。すなわち、同図においては、管理特性値が連続して9点連続して下側にあるため、工程中心が下側にシフトした可能性が疑われる。上記警報は、管理者が工程や製品等の調査を行い、異常の有無を調査、確認する契機となる。
特開2001−67109号公報
ところで、半導体の製造ラインにおいて用いられる製造装置の中には、気圧等の外部環境に依存して加工状態が変化するものもある。例えば、ゲート酸化装置等の熱酸化膜形成装置においては、大気圧下、高温状態で酸素、水素および窒素等を用いて熱酸化が行われるが、成膜される薄膜の厚さは、大気圧と相関関係をもっている。この相関関係は、大気圧が下がると膜厚が薄くなり、大気圧が上がると膜厚が厚くなるというものである。
かかる装置の場合、正常な状態であっても、管理特性値がCLの片側を推移する。それゆえ、上述の片側の連の判定法を適用した場合、実際には異常が生じていないにも関わらず、異常と判定されてしまう。例えば、図11および図12の管理図に対して、連続で9点片側にあるときに警報が鳴る異常検出システムを適用した場合、それぞれ図中の<9>および<10>の管理特性値に対して警報が鳴ることになる。
図11は、低気圧のために、膜厚がCLよりもやや下側を推移している場合の例を示している。一方、図12は、高気圧のために、膜厚がCLよりもやや上側を推移している場合の例を示している。これらの場合、実際には異常は発生しておらず、気圧の変化に伴って不要な異常判定が行われることになる。なお、何れの場合も、気圧が元に戻れば、図13に示すように、膜厚は略CLに沿って推移するようになる。
これに対して、不要な異常判定が行われるのを防ぐために、片側の連の判定を適用しない態様も考えられる。しかしながら、その場合、実際の異常に起因して、管理特性値がCLの片側を推移している場合にも異常判定がなされないため、異常の発見が遅れてしまう。それでは、管理特性値がUCL(LCL)や規格上限(規格下限)を越えるのを効果的に予防することができない。例えば、図14においては、<10>の管理特性値がLCLを越えている。このとき、片側の連(9点連続)を適用していれば、<9>の管理特性値に対して警報が鳴るため、<10>の管理特性値がLCLを越えるのを予防できた筈である。
本発明による異常検出システムは、同一の製造ラインにおいて複数製造される製品の管理特性値の異常を検出するシステムであって、上記製品について測定された上記管理特性値を記憶する記憶手段と、上記管理特性値を上記記憶手段から取得し、下記条件(i)および(ii)が満たされるかどうかを判断し、
(i)製造される順番が連続するm(mは2以上の整数)個の前記製品について、当該各製品の前記管理特性値が所定の目標値よりも大きい
(ii)当該m個の製品の上記管理特性値のうち少なくとも1個が所定の無判定領域の外にある
上記条件(i)および(ii)が満たされるとき、上記管理特性値が異常であると判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明による異常検出方法は、同一の製造ラインにおいて複数製造される製品の管理特性値の異常を検出する方法であって、上記製品について測定された上記管理特性値を記憶手段に記憶する記憶ステップと、上記管理特性値を上記記憶手段から取得し、下記条件(i)および(ii)が満たされるかどうかを判断し、
(i)製造される順番が連続するm(mは2以上の整数)個の前記製品について、当該各製品の前記管理特性値が所定の目標値よりも大きい
(ii)当該m個の製品の上記管理特性値のうち少なくとも1個が所定の無判定領域の外にある
上記条件(i)および(ii)が満たされるとき、上記管理特性値が異常であると判定する判定ステップと、を備えることを特徴とする。
これらの異常検出システムおよび方法においては、管理特性値について無判定領域が設けられている。そして、m点連続で管理特性値が目標値よりも大きく、且つそのうち少なくとも1個の管理特性値が上記無判定領域から外れている場合にのみ異常と判定される。したがって、m点連続で管理特性値が目標値よりも上側を推移した場合であっても、そのうち少なくとも1個の管理特性値が上記無判定領域から外れていない限りは、異常判定がなされないこととなる。このため、無判定領域を設けない場合に比して、不要な異常判定の回数を減らすことが可能となる。
上記無判定領域の上限値は、上記管理特性値の上記目標値よりも大きく、且つ上記管理特性値の許容範囲の上限値よりも小さな値に設定されてもよい。また、上記無判定領域の下限値は、上記管理特性値の上記目標値以下で、且つ上記許容範囲の下限値よりも大きな値に設定されてもよい。
なお、上記条件(i)の代わりに、下記条件(iii)を採用してもよい。
(iii)製造される順番が連続するm(mは2以上の整数)個の前記製品について、当該各製品の前記管理特性値が所定の目標値よりも小さい
このとき、上記条件(ii)および(iii)が満たされるときに、上記管理特性値が異常であると判定される。また、上記条件(i)および(iii)を共に採用してもよい。このとき、上記条件(i)および(ii)が満たされるとき、または上記条件(ii)および(iii)が満たされるときに、上記管理特性値が異常であると判定される。
本発明によれば、管理特性値が許容範囲から外れるのを予防しつつ、不要な異常判定の回数を減らすことが可能な異常判定システムおよび異常判定方法が実現される。
以下、図面を参照しつつ、本発明による異常検出システムおよび異常検出方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明による異常検出システムの一実施形態を示すブロック図である。異常検出システム1は、測定部10、判定部20、報知部30、および記憶部40,50を備えており、同一の製造ラインにおいて複数製造される製品の管理特性値の異常を検出するものである。本実施形態においては、当該製品として半導体製品を例にとって説明する。ここで言う半導体製品は、素子を作り込む過程にあるウエハを指している。また、管理特性値は、薄膜形成装置(熱酸化膜形成装置)によってウエハ上に成膜された膜厚であるとする。なお、ウエハ上の膜厚とは、製品上の膜厚の場合と、膜厚を測定するために製品と同時に加工されるモニター用ウエハ上の膜厚の場合と、があるが、いずれも製品の膜厚として説明する。
測定部10は、各半導体製品の膜厚を測定する測定手段である。測定部10は、製造ラインを流れる複数の半導体製品について、順次、膜厚を測定する。このとき、製造ラインを流れる半導体製品の全てを測定対象としてもよいし、一部を測定対象としてもよい。後者の場合、例えば、製造される順番で数個おきに測定対象とすることが考えられる。測定部10としては、例えば分光エリプソメータを用いることができる。
記憶部40は、測定部10により測定された膜厚を記憶する管理特性値記憶手段である。記憶部40には、測定対象となった半導体製品のロット番号に関連付けて、各半導体製品の膜厚が格納される。測定部10により測定された膜厚の情報は、測定部10から直接に記憶部40に入力されてもよいし、後述する判定部20を介して記憶部40に入力されてもよい。また、判定部20または記憶部40への膜厚の入力は、自動的に行われてもよいし、手動で行われてもよい。記憶部40としては、例えばRAMやROM等を用いることができる。
判定部20は、記憶部40に記憶された膜厚を入力し、その値に基づいて異常の有無を判定する判定手段である。具体的には、判定部20は、下記条件(i)〜(iii)が満たされるかどうかを判断する。
(i)製造される順番が連続するm(mは2以上の整数)個の上記半導体製品について、当該各半導体製品の膜厚が所定の目標値よりも大きい
(ii)当該m個の半導体製品の膜厚のうち少なくとも1個が所定の無判定領域の外にある
(iii)製造される順番が連続するm個の上記半導体製品について、当該各半導体製品の膜厚が所定の目標値よりも小さい
そして、判定部20は、上記条件(i)および(ii)が満たされるとき、または上記条件(ii)および(iii)が満たされるときに、上記膜厚が異常であると判定する。
なお、「製造される順番が連続する」とは、膜厚の測定対象となる半導体製品のみに着目したときに連続するという意味である。例えば、製造ラインを流れる半導体製品のうちk(kは自然数)個おきに測定対象とする場合、測定対象となるある半導体製品にとっては、製造ライン上の(k+1)個前および(k+1)個後の半導体製品が「製造される順番が連続する」半導体製品ということになる。また、このとき、(k+1)個前の半導体製品が「直前に製造される」半導体製品である。
上記無判定領域の上限値は、膜厚の目標値よりも大きく、且つ膜厚の許容範囲の上限値よりも小さな値に設定される。また、上記無判定領域の下限値は、上記目標値よりも小さく、且つ上記許容範囲の下限値よりも大きな値に設定される。
ここで、許容範囲とは、管理図管理においてはUCLおよびLCLによって規定される範囲であり、規格管理においては規格上限および規格下限によって規定される範囲である。すなわち、前者の場合であれば、上記許容範囲の上限値および下限値は、それぞれUCLおよびLCLに相当する。一方、後者の場合であれば、上記許容範囲の上限値および下限値は、それぞれ規格上限および規格下限に相当する。
また、上記目標値は、例えば、上記許容範囲の中心値である。許容範囲の中心値は、管理図管理の場合、CLに相当する。
報知部30は、判定部20により異常判定がなされた場合に、その旨を報知する報知手段である。判定部20により異常判定がなされた場合には、その旨の情報が判定部20から報知部30に伝えられる。報知部30は、その情報を受け取ると、異常を報知する。報知部30による異常報知の手段としては、例えば、警報を鳴らす等の聴覚的な手段、あるいは、LEDを点灯させるまたはLCDに異常が発生した旨を表示する等の視覚的な手段などが挙げられる。
記憶部50は、判定部20における異常判定の条件に関する情報を記憶する判定条件記憶手段である。かかる判定条件は、例えば、mの値、ならびに無判定領域の上限値および下限値等である。上述の判定部20は、この記憶部50に記憶された判定条件を参照して、異常の有無を判定する。判定条件は、適宜の入力手段により、記憶部50に入力することができる。記憶部50としては、記憶部40と同様、例えばRAMやROM等を用いることができる。なお、記憶部50は、記憶部40と別個に設ける必要はなく、記憶部40と一体に設けてもよい。例えば、記憶部40,50の機能を1つのRAMに持たせる構成としてもよい。
次に、図2および図3を参照しつつ、異常検出システム1の動作の一例と併せて、本発明による異常検出方法の一実施形態を説明する。本例においては、管理図管理が用いられており、上述の無判定領域は、CLからUCLまでの幅(上方管理幅)の1/3の範囲、およびCLからLCLまでの幅(下方管理幅)の1/3の範囲に設定されている。膜厚の目標値は、CLに相当する。また、m=9としている。
異常検出システム1においては、測定対象となる半導体製品の膜厚が測定部10により測定される(測定ステップ)。測定部10により測定された膜厚は、記憶部40に記憶される(記憶ステップ)。判定部20は、記憶部40に記憶された膜厚を入力するとともに、記憶部50に記憶された判定条件を参照しつつ、その膜厚の値の傾向に基づいて異常の有無を判定する(判定ステップ)。
例えば、図2においては、<1>〜<9>について、連続9点片側が生じている。すなわち、<1>〜<9>の9点について見ると、これらは製造される順番が連続する9個の半導体製品の膜厚である。また、各半導体製品の膜厚は、CLの下側を推移している、すなわち目標値よりも小さい。したがって、従来の片側の連の判定法によれば、異常判定がなされるところである。しかし、判定部20においては、上述のとおり、<1>〜<9>のうち少なくとも1点が無判定領域から外れていない限り、異常判定がなされない。それゆえ、図2の場合、<1>〜<9>の9点全てが無判定領域内にあるため、異常判定はなされない。
一方、図3の場合、<9>が無判定領域から外れているため、判定部20による異常判定がなされる。したがって、この場合、異常判定された旨の情報が判定部20から報知部30に伝えられ、報知部30によって異常が報知される(報知ステップ)。
続いて、本実施形態の効果を説明する。本実施形態においては、膜厚(管理特性値)について無判定領域が設けられている。そして、m点連続で管理特性値がCLの片側を推移し、且つそのうち少なくとも1個の管理特性値が上記無判定領域から外れている場合にのみ異常と判定される。したがって、m点連続で管理特性値がCLの片側を推移した場合であっても、そのうち少なくとも1個の管理特性値が上記無判定領域から外れていない限りは、異常判定がなされないこととなる。
これにより、製造装置(本実施形態の場合、薄膜形成装置)が正常で、且つ工程調整(膜厚のセンタリング)が充分に行われているような場合に、不要な異常判定がなされるのを抑制することができる。このため、無判定領域を設けない場合に比して、不要な異常判定の回数を減らすことが可能となる。
なお、膜厚は、酸化時間によって調整することができる。しかし、図11〜図13に示すように、大気圧による膜厚の変化は比較的小さいため、酸化時間で膜厚を調整することは、ハンティング現象(酸化時間の調整により、目標値の反対側に膜厚が大きく変動する現象)を招く恐れがある。
このように、本実施形態においては、片側の連の判定を適用しつつ、無判定領域を設けることにより不要な異常判定の回数低減を図っている。したがって、管理特性値が許容範囲から外れるのを予防しつつ、不要な異常判定の回数を減らすことが可能な異常判定システムおよび異常判定方法が実現されている。また、不要な異常判定の回数が減ることは、調査工数の削減および稼働率の向上に貢献する。
無判定領域の上限値は、膜厚の目標値よりも大きく、且つ膜厚の許容範囲の上限値よりも小さな値に設定されている。また、無判定領域の下限値は、上記目標値よりも小さく、且つ上記許容範囲の下限値よりも大きな値に設定されている。これにより、不要な異常判定が行われるのを効果的に抑制することができる。
本実施形態においては、上記m(=9)点中少なくとも1点が無判定領域外にあれば異常判定の対象となる例を示したが、一般に、管理特性値が目標値の片側を推移する連続なm点中のn点(n≦m)が無判定領域外にある場合を異常判定の対象とすることができる。すなわち、上記例はn=1の場合である。このnの値も判定条件として、記憶部50に記憶される。
例えば、n=m(=9)の場合であれば、図4に示すように、m点の全てが無判定領域から外れていない限り、異常判定がなされない。また、n=3の場合であれば、図5に示すように、<1>〜<9>のうち3点が無判定領域から外れていない限り、異常判定がなされない。同図においては、<3>、<4>および<9>の3点が無判定領域の外にある。なお、mの値は、9には限られず、2以上の整数であれば任意の値とすることができる。
また、本実施形態において判定部20は、上記条件(i)〜(iii)が満たされるかどうかを判断したが、判定部20は、条件(i)および(ii)が満たされるかどうかを判断し、これらの条件(i)および(ii)が満たされるとき、管理特性値が異常であると判定してもよい。この場合、無判定領域の上限値は、管理特性値の目標値よりも大きく、且つ管理特性値の許容範囲の上限値よりも小さな値に設定される。また、無判定領域の下限値は、管理特性値の目標値以下で、且つ上記許容範囲の下限値よりも大きな値に設定される。
また、判定部20は、条件(ii)および(iii)が満たされるかどうかを判断し、これらの条件(ii)および(iii)が満たされるとき、管理特性値が異常であると判定してもよい。この場合、無判定領域の上限値は、管理特性値の目標値以上で、且つ管理特性値の許容範囲の上限値よりも小さな値に設定される。また、無判定領域の下限値は、管理特性値の目標値よりも小さく、且つ上記許容範囲の下限値よりも大きな値に設定される。
なお、異常検出システム1において、測定部10を設けることは必須ではない。例えば、異常検出システム1の外部で測定された管理特性値が記憶部40に記憶されるように構成してもよい。また、報知部30を設けることも必須ではない。例えば、判定部20において異常判定がされた場合、その旨の情報を異常検出システム1の外部に送り、そこで異常が報知される構成としてもよい。
本発明による異常判定システムおよび異常判定方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。上記実施形態においては、管理図法ではUCL/LCLとして3σ(σ:標準偏差)を用いる場合が多いことに鑑み、無判定領域がその1/3である1σの場合を例示したが、無判定領域は1/3(1σ)には限られない。
上記実施形態においては無判定領域をCLに対して両側に設ける例を示したが、無判定領域は、図6に示すようにCLの上側にのみ設けてもよいし、図7に示すようにCLの下側にのみ設けてもよい。さらに、無判定領域を両側に設ける場合において、図8に示すように、無判定領域の幅を上側と下側とで相異なる値に設定してもよい。
例えば、規格限界や管理限界の幅が目標値の上側と下側とで相違する場合がある。つまり、目標値から規格上限(またはUCL)までの幅と、目標値から規格下限(またはLCL)までの幅とが相違する場合である。かかる場合、目標値の上側と下側とで無判定領域幅を相違させることにより、調査工数と異常発見コストとのバランスを図ることができる。
上記実施形態においては管理図管理の場合を例示したが、本発明は規格管理に適用されてもよい。
本発明による異常検出システムの一実施形態を示すブロック図である。 本発明による異常検出方法の一実施形態を説明するためのグラフである。 本発明による異常検出方法の一実施形態を説明するためのグラフである。 実施形態の変形例を説明するためのグラフである。 実施形態の変形例を説明するためのグラフである。 実施形態の変形例を説明するためのグラフである。 実施形態の変形例を説明するためのグラフである。 実施形態の変形例を説明するためのグラフである。 特許文献1に記載の異常検出システムを説明するためのグラフである。 従来の異常検出システムの動作の一例を説明するためのグラフである。 従来の異常検出システムの問題点を説明するためのグラフである。 従来の異常検出システムの問題点を説明するためのグラフである。 従来の異常検出システムの問題点を説明するためのグラフである。 従来の異常検出システムの問題点を説明するためのグラフである。
符号の説明
1 異常検出システム
10 測定部
20 判定部
30 報知部
40,50 記憶部

Claims (7)

  1. 同一の製造ラインにおいて複数製造される製品の管理特性値の異常を検出するシステムであって、
    前記製品について測定された前記管理特性値を記憶する記憶手段と、
    前記管理特性値を前記記憶手段から取得し、下記条件(i)および(ii)が満たされるかどうかを判断し、
    (i)製造される順番が連続するm(mは2以上の整数)個の前記製品について、当該各製品の前記管理特性値が所定の目標値よりも大きい
    (ii)当該m個の製品の前記管理特性値のうち少なくとも1個が所定の無判定領域の外にある
    前記条件(i)および(ii)が満たされるとき、前記管理特性値が異常であると判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする異常検出システム。
  2. 請求項1に記載の異常検出システムにおいて、
    前記無判定領域の上限値は、前記管理特性値の前記目標値よりも大きく、且つ前記管理特性値の許容範囲の上限値よりも小さな値であり、
    前記無判定領域の下限値は、前記管理特性値の前記目標値以下で、且つ前記許容範囲の下限値よりも大きな値である異常検出システム。
  3. 同一の製造ラインにおいて複数製造される製品の管理特性値の異常を検出するシステムであって、
    前記製品について測定された前記管理特性値を記憶する記憶手段と、
    前記管理特性値を前記記憶手段から取得し、下記条件(i)および(ii)が満たされるかどうかを判断し、
    (i)製造される順番が連続するm(mは2以上の整数)個の前記製品について、当該各製品の前記管理特性値が所定の目標値よりも小さい
    (ii)当該m個の製品の前記管理特性値のうち少なくとも1個が所定の無判定領域の外にある
    前記条件(i)および(ii)が満たされるとき、前記管理特性値が異常であると判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする異常検出システム。
  4. 請求項3に記載の異常検出システムにおいて、
    前記無判定領域の上限値は、前記管理特性値の前記目標値以上で、且つ前記管理特性値の許容範囲の上限値よりも小さな値であり、
    前記無判定領域の下限値は、前記管理特性値の前記目標値よりも小さく、且つ前記許容範囲の下限値よりも大きな値である異常検出システム。
  5. 請求項2または4に記載の異常検出システムにおいて、
    前記管理特性値の前記目標値は、前記許容範囲の中心値である異常検出システム。
  6. 同一の製造ラインにおいて複数製造される製品の管理特性値の異常を検出する方法であって、
    前記製品について測定された前記管理特性値を記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記管理特性値を前記記憶手段から取得し、下記条件(i)および(ii)が満たされるかどうかを判断し、
    (i)製造される順番が連続するm(mは2以上の整数)個の前記製品について、当該各製品の前記管理特性値が所定の目標値よりも大きい
    (ii)当該m個の製品の前記管理特性値のうち少なくとも1個が所定の無判定領域の外にある
    前記条件(i)および(ii)が満たされるとき、前記管理特性値が異常であると判定する判定ステップと、
    を備えることを特徴とする異常検出方法。
  7. 同一の製造ラインにおいて複数製造される製品の管理特性値の異常を検出する方法であって、
    前記製品について測定された前記管理特性値を記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記管理特性値を前記記憶手段から取得し、下記条件(i)および(ii)が満たされるかどうかを判断し、
    (i)製造される順番が連続するm(mは2以上の整数)個の前記製品について、当該各製品の前記管理特性値が所定の目標値よりも小さい
    (ii)当該m個の製品の前記管理特性値のうち少なくとも1個が所定の無判定領域の外にある
    前記条件(i)および(ii)が満たされるとき、前記管理特性値が異常であると判定する判定ステップと、
    を備えることを特徴とする異常検出方法。
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