JP2006277048A - Catvケーブルを利用した施設内移動検知システム - Google Patents

Catvケーブルを利用した施設内移動検知システム Download PDF

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Abstract

【課題】 施設内の要介護者の行動特性を適切に把握すると共に業務の効率化を通じて集合住宅等の施設全体のサービス及び質の向上を実現する。
【解決手段】 居室11等には施設関係者が携帯する携帯発信機50から所定間隔で出力される携帯発信機50のID番号を含むデータを受信する居室端末28等が配備される一方、ナースセンタ9には居室端末28等とCATVケーブルCCを介して接続されるセンタ端末17及び管理サーバ4と通信可能な管理PC15が配備され、携帯発信機50からデータを受信すると、当該データは居室端末28等のID番号と共にセンタ端末17に送信された後、管理PC15から管理サーバ4に送信される。管理サーバ4は携帯発信機50のID番号から施設関係者を特定すると共に居室端末28等のID番号から施設関係者の位置を特定し、当該施設関係者の行動特性を記録する。
【選択図】図1

Description

介護集合住宅などの各種施設内を移動する人物や物品の移動検知システムに関し、特に、施設内に設置されたCATVケーブルを利用した施設内移動検知システムに関する。
現在、日本においては高齢者人口の増加に伴い、介護を必要とする高齢者が急速に増加している。介護保険制度でサービスの提供を受けることができる要介護認定者の人数は、制度の導入時(平成12年4月)から現在までに400万人に到達している。厚生労働省によれば、平成37年頃には65歳以上の高齢者が3200万人、要介護認定者が520万人に到達すると推定されている。
このように高齢者が増加する状況下においては、介護支援専門員(ケアマネージャ)やホームヘルパーなどの介護従事者の負担が大きくなることが当然に予想される。介護従事者の人数等に限界があることを考慮すると、介護従事者の負担の軽減を図るため、適切且つ効率的な介護システムの構築が要請されている。このような要請に対応するため、従来、介護システムとして、要介護者に対して映像又は音声の双方向通信による在宅介護支援システム(例えば、特許文献1参照)や、在宅患者等が外出中においても通信回線を利用した緊急通報を可能とする緊急通報システム(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
特開平10−234796号公報 特開平11−70086号公報
しかし、上述したような従来の介護システムにおいては、今後、高齢者の増加に伴って更に多様化することが予想される要介護者のニーズに対応することが困難である。このように要介護者のニーズに対応できないのは、要介護者における日常の行動特性を細かく把握していないことが一因であると考えられる。
また、要介護者が安心して快適な生活を営むことができるように設立された介護型集合住宅などの施設の運営においては、要介護者に対する直接的な介護業務(以下、「直接介護業務」という)だけでなく、直接介護業務を補助する業務(介護補助業務)、物品管理などの間接的な介護業務(間接介護業務)など直接介護業務以外の業務も存在し、これらの直接介護業務以外の業務は、施設運営の大きな位置を占めている。したがって、施設全体のサービス及び質の向上を図る上では、これらの直接介護業務以外の業務の削減、あるいは効率化が要請されている。
本発明は、かかる従来の実情に鑑みてなされたものであり、施設内の要介護者の行動特性を適切に把握すると共に、業務の効率化を通じて集合住宅などの施設全体のサービス及び質の向上を実現することができる、CATVケーブルを利用した施設内移動検知システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を達成するために、要介護者が居住する居室、施設関係者が共用する共用設備及び介護者が待機する介護者センタが設けられた施設と、前記施設で利用される各種情報を管理する管理サーバを有する管理センタとに適用される施設内移動検知システムであって、前記居室及び共用設備には施設関係者が携帯する携帯発信機から所定間隔で出力される、当該携帯発信機の識別番号を含むデータを受信する通信端末が配備される一方、前記介護者センタには前記居室及び共用設備の通信端末とCATVケーブルを介して接続される通信端末及び前記管理サーバと通信回線を介して通信可能な管理端末が配備され、前記携帯発信機からのデータを受信すると、当該データは、前記居室又は共用設備の通信端末の端末識別番号と共に前記CATVケーブルを介して前記介護者センタの通信端末に送信された後、前記管理端末から前記端末識別番号と共に前記管理サーバに送信され、前記管理サーバは、前記データに含まれる前記携帯発信機の識別番号から施設関係者を特定すると共に前記端末識別番号から当該施設関係者の位置を特定し、当該施設関係者の行動特性を記録する。
このような構成を有する本施設内移動検知システムによれば、携帯発信機からのデータを受信すると、当該データは、居室又は共用設備の通信端末の端末識別番号と共にCATVケーブルを介して介護者センタの通信端末に送信された後、管理端末から端末識別番号と共に管理サーバに送信される。管理サーバは、データに含まれる携帯発信機の識別番号から施設関係者を特定すると共に端末識別番号から当該施設関係者の位置を特定し、当該施設関係者の行動特性を記録する。このため、携帯発信機を要介護者に携帯させることで、要介護者の行動特性を把握することができる。また、要介護者以外の施設関係者に携帯させることで、例えば、介護者の行動特性を把握することができ、スケジュール管理等を見直すことができるので業務の効率化を通じて集合住宅などの施設全体のサービス及び質の向上を実現することが可能となる。
また、携帯発信機から、携帯発信機を携帯する施設関係者が動作時に第1の間隔でデータを出力させる一方、施設関係者が動作停止時に第1の間隔よりも長い間隔でデータを出力させることにより、施設関係者の動作の有無を見極めることができるので、例えば、動作不能となった要介護者等を発見することが可能となる。なお、施設関係者が動作停止している場合にはデータ送信間隔が長くなるので、携帯発信機の電源を長寿命化することが可能となる。
さらに、携帯発信機に、携帯する施設関係者からの呼出要請を受け付ける操作ボタンを設け、操作ボタンによる呼出要請に応じて呼出養成を行うデータを出力させるようにすることで、緊急時等の呼出要請に迅速に対応することが可能となる。携帯発信機を、少なくとも要介護者、介護者、外来者及び取引業者に携帯させることで、これら要介護者、介護者、外来者及び取引業者の行動特性を把握することが可能となる。また、これら要介護者、介護者、外来者及び取引業者に携帯させる携帯発信機を複数種別に分類して管理することで、分類された種別毎の人の行動特性を把握することが可能となる。
本発明によれば、施設内の要介護者の行動特性を適切に把握すると共に、業務の効率化を通じて集合住宅などの施設全体のサービス及び質の向上を実現することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る施設内移動検知システムのネットワーク構成を示す図である。なお、以下においては、本実施の形態に係る施設内移動検知システムを、介護型集合住宅に適用した場合の例について示すものとする。また、その介護型集合住宅は、主に施設内の情報の管理を行う管理センタとしての本社と、実際の施設を構成する事業所とを有する管理会社により運営されるものとする。
同図に示すように、本施設内移動検知システムは、本社1内に構築されたネットワークと、事業所2内に構築されたネットワークとがインターネット網3を介して接続されている。同図においては、単一の事業所2が接続されている場合について示しているが、これに限定されず、複数の事業所2が接続されるように構成してもよい。両者のネットワークを接続するインターネット網3は、高速伝送機能を有することが望ましく、例えば光ファイバを利用するFTTH網で構築されることが望ましい。以下、本社1内のネットワーク及び事業所2内のネットワークの構成について説明する。
本社1内のネットワークは、本施設内移動検知システムを管理するシステム管理サーバ(以下、「管理サーバ」という)4を有する。管理サーバ4は、事業所2内で収集、管理される情報の一括管理を行い、事業所2からの要求に応じて必要な情報を事業所2に配信する。管理サーバ4は、事業所2である介護型集合住宅を利用する利用者(要介護者)に関する情報(以下、「利用者情報」という)、要介護者に対する介護業務や看護業務に従事する者(以下、適宜「介護者」という)に関する情報(以下、「介護者情報」という)及び介護型集合住宅で用いられる機器や物品に関する情報(以下、「機器・物品情報」という)をデータベースで管理する。利用者情報には、例えば、利用者の氏名、居室番号、動線や介護実績等の情報が含まれ、介護者情報には、例えば、介護者の氏名、担当者コードや動線等の情報が含まれ、機器・物品情報には、居室に設置された通信端末(以下、「居室端末」という)、共用スペースに設置された通信端末(以下、「共用端末」という)、利用者等が携帯する携帯発信機及び後述する介護データ入力端末のID番号や各種物品の在庫量等の情報が含まれる。このような管理サーバ4がルータ5を介してインターネット網3に接続されている。
また、管理サーバ4にハブ6を介してシステム管理パーソナルコンピュータ(以下、「管理PC」という)7及びプリンタ8が接続されている。管理PC7は、管理サーバ4の設定や管理サーバ4に蓄積される各種データの入力・編集をネットワーク管理者から受け付けるものであり、プリンタ8は、管理サーバ4内の蓄積される各種データの印刷等を行うものである。
事業所2内には、介護者が待機する介護者センタとしてのナースセンタ9、洗面所や階段などの共用スペース10及び要介護者が居住する居室11が設けられている。なお、図1においては、単一の居室11を示しているが、実際には事業所2には複数の居室11を有している。これらのうちナースセンタ9及び共用スペース10に設置された機器がハブ12に接続され、居室11に設置された機器がナースセンタ9内に設置された機器に対してCATV同軸ケーブル(CATVケーブル)により接続されている。また、事業所2内では、要介護者の介護に関するデータ(以下、「介護データ」という)を入力する介護データ入力端末(以下、「入力端末」という)13が利用可能となっている。入力端末13は、介護者等が携帯できる構成となっており、入力端末13から入力された介護データは、既知の無線通信手段を利用してハブ12に接続される基地局(不図示)に送信される。各種機器等が接続されたハブ12がルータ14を介してインターネット網3に接続されている。
ナースセンタ9には、事業所2側の管理PC15及びナースコール表示装置(以下、「表示装置」という)16が配置され、これらが上述のハブ12に接続されている。管理PC15は、インターネット網3を介して本社1内の管理サーバ4と通信を行う。管理PC15が備える画面はタッチパネル機能を有し、後述するナースコール受付状況一覧の所定の情報を選択する際に利用される。表示装置16は、管理サーバ4からインターネット網3を介して到来する、後述のナースコール受付状況一覧を表示する。管理PC15に、CATVケーブルCCを利用して居室端末との間で各種情報を通信する通信端末(以下、「センタ端末」という)17が接続されている。センタ端末17には、CATVケーブルCCを介してテレビモニタ(以下、「モニタ」という)18が接続されている。モニタ18は、平常時にはTV番組を表示し、所定の場合に居室11内の要介護者の画像データを表示する。また、センタ端末17には、カメラ19、マイク20及び回転灯21が接続されている。カメラ19は、居室11内の要介護者に話し掛ける際に介護者の画像を撮影するものであり、マイク20はその際の音声を取り込むものである。回転灯21は、要介護者からのナースコールに応じて作動するものであり、緊急時及び通常時に対応して2つの回転灯(赤色及び黄色)が接続されている。
共用スペース10には、洗面所や階段などに複数台の監視カメラ22〜24に設置されている。監視カメラ22〜24は、共用スペース10の入口など要介護者を撮影することが可能な場所に設置され、要介護者の所在を確認するために用いられる。設置場所、被写体との距離等に応じてパン・チルト・ズーム機能や動作感知機能を備えることが望ましい。監視カメラサーバ(以下、「カメラサーバ」という)25は、これらの複数台の監視カメラ22〜24に接続される一方、上述のハブ12に接続され、監視カメラ22〜24が撮影した画像データをハブ12を介して管理PC15に送信する。また、共用スペース10には、CATVケーブルCCを利用してセンタ端末17との間で各種情報を通信する共用端末26が設置されている。共用端末26には、共用スペース10にいる要介護者等の音声を取り込む複数のマイク27が接続されている。
居室11内には、CATVケーブルCCを利用してセンタ端末17との間で各種情報を通信する居室端末28が設置されている。居室端末28には、CATVケーブルCCを介してテレビ(以下、「居室TV」という)29が接続されている。居室TV29は、CATVケーブルCCを使って分配されるテレビ番組を表示すると共に、所定の場合にナースセンタ9内の介護者の映像を表示する。また、居室端末28には、カメラ30及びマイク31が接続されている。カメラ30は、ナースセンタ9内の介護者に話し掛ける際に要介護者の画像データを撮影するものであり、マイク31はその際の音声を取り込むものである。さらに、居室11内には、ナースコール専用のリモートコントローラ(以下、「専用リモコン」という)32が配備されている。専用リモコン32には、例えば、緊急時のナースコール(以下、「緊急ナースコール」という)、入浴、トイレへの誘導、水分補給など要介護者の要求に応じたボタンが設けられている。本実施形態においては、これらの4つのボタン以外の要求を指示するボタンを含めた5つのボタンが設けられ、各ボタンは異なる色に設定されている。
入力端末13は、介護者が要介護者に対して介護業務を行った場合などに介護データを入力する際に使用される。例えば、ナースコールによって呼び出された場合に実際に行った介護業務の内容、時刻、呼び出した要介護者及びその居室番号などを介護者が簡単に入力することができるように構成されている。また、当該入力端末13に入力された各種情報は、介護者による出力指示と同時に管理PC15に出力され、管理PC15で確認することができるように構成されている。入力端末13には、予め入力が予想される介護業務に対応するボタンを設けておくことが望ましい。例えば、上述の専用リモコン30に設けられた入浴、トイレへの誘導、水分補給などのボタンを設けることが考えられる。
ここで、ナースセンタ9及び居室11内に設置されるセンタ端末17及び居室端末28の構成について図2及び図3を用いて説明する。また、これらを参照して共用スペース10内に設置される共用端末26の構成について説明する。図2及び図3は、夫々センタ端末17及び居室端末28の概略構成を示すブロック図である。センタ端末17及び居室端末28は、基本的に同一の機能を搭載しているが、両者が果たす役割に応じて異なる機能が搭載されている。なお、両者において同一の機能を有する構成については同一の符号を付すものとし、重複する説明を省略する。
図2に示すように、センタ端末17は、端末全体の制御を行うCPU33を備えている。CPU33は、端末全体の制御を行う際、不図示のROMから制御プログラムを読み出し、不図示のRAMを作業領域として使用する。また、センタ端末17は、CATVケーブルCCを介して入力される信号を分配する分配器34を備えている。分配器34にはTVチューナ35、通信用モデム36及び複数の変調器37が接続されている。TVチューナ35は、CATVケーブルCCを介して配信されるTV放送を受信可能とするものであり、通信用モデム36は、CATVケーブルCCを介して居室端末28(共用端末26)との間で交換される信号の通信制御を行うものである。変調器37は、居室端末28との間で画像データ及び音声データの通信を行う際にデータの変調/復調処理を行うものである。センタ端末17は、居室端末28の設置台数に応じた数の変調器37を備えている。ここでは、2つの変調器(ここでは第1変調器37a及び第2変調器37b)を備える場合について示している。
また、センタ端末17は、オンディスプレイ制御回路38、カメラ起動リレー39、PCインターフェイス40及び電子ボリューム制御回路41を備えている。オンディスプレイ制御回路38は、モニタ18で出力される画像データ及び音声データの制御を行うものであり、カメラ起動リレー39は、カメラ19の起動/停止を切り換えるものである。PCインターフェイス40は、センタ端末17と管理PC15とを接続するものであり、電子ボリューム制御回路41は、マイクアンプ機能及びスピーカアンプ機能を有し、マイク20の入力及び外部接続されたスピーカ42の出力を制御するものである。なお、スピーカ42は、居室端末28から受信した音声データを出力するものである。
さらに、センタ端末17は、スイッチング電源(以下、「電源」という)43及びACリレースイッチ(以下、「ACリレー」という)44を備えている。電源43は、センタ端末17に供給される交流電圧から実装された電子機器で必要となる5V、12Vの直流電圧を得るものであり、ACリレー44は、内部への電力供給を切り替えてセンタ端末17のオン/オフを切り替えるものである。
これらの構成に加え、センタ端末17は、介護者、要介護者、要介護者の親族等、施設見学者、各種業者など事業所2内に出入りする全ての人が施設内で携帯することが義務付けられる携帯発信機から無線送信されるデータを、アンテナ45を介して受信する無線受信機46を備えている。無線受信機46は、受信感度を調整可能に構成されており、受信感度を調整することで、センタ端末17から所定範囲内に存在する携帯発信機からのみデータ受信を行うことが可能となっている。センタ端末17は、無線受信機46における携帯発信機からのデータ受信に応じて不図示のLEDを点灯するように構成している。なお、介護者等が携帯する携帯発信機については後述する。
図3に示す居室端末28は、センタ端末17が備えるPCインターフェイス40を備えていない点、並びに、リモコン受光器47、スピーカ48及び赤外線カメラ49を備えている点で相違する。また、通信相手がセンタ端末17のみであるため、変調器37を1つだけ備えている点、並びに、ACリレー44が居室TV29にも接続され、このACリレー44により居室TV29のオン/オフを切り替える点で相違する。リモコン受光器47は、専用リモコン32から出力された信号を受信するものであり、スピーカ48は、センタ端末17から受信した音声データを出力するものであり、赤外線カメラ49は、居室11内の要介護者を含む物体の温度変化に応じた画像データを撮影するものである。
なお、共用スペース10に設置される共用端末26は、CATVケーブルCCを介してセンタ端末17と通信を行う際に必要となる構成(例えば、図3に示すCPU33や通信用モデム36)、共用スペース10内の要介護者等が携帯する携帯発信機からのデータを受信するための構成(例えば、図3に示すアンテナ45や無線受信機46)、並びに、共用スペース10内の要介護者等と会話を行うための構成(例えば、図3に示す電子ボリューム制御回路41やスピーカ48)、端末に対する電源供給を制御する構成(例えば、電源43やACリレー44)のみを備える点でセンタ端末17及び居室端末28と相違する。
ここで、センタ端末17等が備える無線受信機46に特定のデータを無線送信する携帯発信機の構成及び外観について図4及び図5を用いて説明する。図4は、携帯発信機の概略構成を示すブロック図であり、図5は、携帯発信機の外観を示す側面図(図5(a))及び上面図(図5(b))である。
図4に示すように、携帯発信機50は、装置全体の制御を行うCPU51を備えている。CPU51は、装置全体の制御を行う際、不図示のROMから制御プログラムを読み出し、不図示のRAMを作業領域として使用する。また、携帯発信機50は、動きセンサ52、ボタンスイッチ53及びボタン電池54を備えている。動きセンサ52は、携帯発信機50を携帯する人(以下、「携帯者」という)の動きを検知するものであり、ボタンスイッチ53は、携帯者に押し下げられることにより緊急ナースコールの要請を受け付けるものである。ボタン電池54は、携帯発信機50に電源供給を行うものであり、本実施形態では3.2Vの電源を使用している。
これらの構成に加え、携帯発信機50は、センタ端末17、共用端末26及び居室端末28の無線受信機46に対して特定のデータを送信する無線送信機55を備えている。無線送信機55は、予め携帯発信機50に割り当てられたID番号及び送信ステータスを所定間隔(4秒間隔又は10分間隔)でアンテナ56を介して送信するように構成されている。最も近くに設置された無線受信機46を備える端末が無線送信機55からのデータを受信することで、携帯発信機50の位置検知を行うことが可能となっている。なお、送信ステータスとは、無線送信機55からの送信データが、4秒間隔で送信される送信データか、10分間隔で送信される送信データか及び緊急ナースコールを要請する送信データかを示すものである。動きセンサ52による携帯者の動きの検知具合に応じて4秒間隔又は10分間隔のいずれかのタイミングでデータ送信が行われ、携帯者によるボタンスイッチ53の押下動作に応じて緊急ナースコールを要請するデータ送信が行われる。
携帯発信機50は、図5に示すように、薄型の円盤形状を有しており、図5(a)に示す点線部分から上下に取り外し可能なケーシング内にボタン電池54を収納している。携帯発信機50の上面には、その中央部分にボタンスイッチ53が設けられ、このボタンスイッチ53を押し下げることで、緊急ナースコールの要請が可能となっている。このような携帯発信機50においては、携帯者の安全を考慮して500μW以下の微弱電波を出力するように構成されている。
このような構成を有する携帯発信機50は、事業所2内で行動する全ての人(当該携帯発信機50を物に取り付けた場合には、物を含む)の行動特性を把握するために用いられるものであり、かかる目的を達成するためにセンタ端末17、共用端末26や居室端末28の無線受信機46に対して所定間隔(緊急ナースコール要請時にはその要請時)でID番号及び送信ステータスを送信する。特に、携帯発信機50は、携帯者の動きに応じてデータ送信の間隔を変化させる。以下、携帯発信機50におけるデータ送信のタイミングについて説明する。
図6は、本実施の形態に係る携帯発信機50のデータ送信のタイミングを説明するためのタイミング図である。なお、同図においては、ボタンスイッチ53の押下動作に応じて行われるデータ送信のタイミングについては省略している。
携帯発信機50は、図6に示す4つのパルスに応じて動作している。すなわち、4秒間隔でオン/オフを繰り返す4秒間隔送信パルス、10分間隔でオン/オフを繰り返す10分間隔送信パルス、10分間隔送信パルスのオンに応じてオンされる4秒間隔送信パルスのインヒビットパルス(以下、「4秒間隔インヒビットパルス」という)及び動き検知センサ52による携帯者の動き検知タイミングでオンされる動き検知パルスに応じて動作する。4秒間隔インヒビットパルスは、動き検知パルスのオンに応じてオフされる。4秒間隔送信パルス及び10分間隔送信パルスに応じて携帯発信機50から無線受信機46に対してデータ送信動作が行われるように構成されている。
このように生成されるパルスに応じて動作することにより、携帯者が動いている場合には4秒間隔でデータ送信が行われ、携帯者が動いていない場合(例えば、就寝時)には10分間隔でデータ送信が行われる。10分間隔でデータ送信を行っている間に動きが検知されると、再び4秒間隔でデータ送信が行われる。このように、携帯者の動作に応じてデータ送信間隔が変化することにより、携帯者の動作の有無を見極めることができるので、例えば、動作不能となった要介護者等を発見することが可能となる。また、携帯者が動作停止している場合にはデータ送信間隔が長くなるので、携帯発信機50の電源を長寿命化することも可能となる。図6においては、4秒間隔によるデータ送信を行っている間に、最初の10分間隔送信パルスのオンに応じて4秒間隔インヒビットパルスがオンされて10分間隔によるデータ送信に移行している。その後、10分間経過する前に動き検知パルスにより4秒間隔インヒビットパルスがオフされ、再び4秒間隔によるデータ送信に移行している。そして、2回目の10分間隔送信パルスのオンに応じて4秒間隔インヒビットパルスがオンされて10分間隔によるデータ送信に移行している。その後、10分間経過する前に動き検知パルスがオンされることがないため、そのまま10分間隔によるデータ送信が継続している。
本実施形態においては、事業所2内で行動する全ての人の行動特性を把握するため、携帯発信機50は、介護型集合住宅に入居する要介護者(以下、適宜「入居者」という)用、外来者用、取引業者用及びスタッフ用に区分けして管理されている。そして、各用途に用いられる携帯発信機50は、各管理対象者の種別に応じて複数種類に分類して管理されている。以下、各用途の携帯発信機50で管理する分類について説明する。
入居者用の携帯発信機50は、入居者(体験入居者含む)の要介護度に応じて6種類に分類されている。ここで、要介護度とは、介護の必要性に応じて介護を要する度合いを示すものであり、本実施形態では要介護度「0」〜「5」の6段階に分類されている。要介護度「0」は要介護とは認められないが、社会生活の上で一部介助が必要な状態を示し、介護度「1」は生活の一部について介護が必要な状態を示し、要介護度「2」は中程度の介護が必要な状態を示す。また、要介護度「3」は重度の介護が必要な状態を示し、要介護度「4」は最重度の介護が必要な状態を示し、要介護度「5」は過酷な介護を必要とする状態を示す。
外来者用の携帯発信機50は、外来者の訪問回数の頻度に応じて4種類に分類されている。すなわち、比較的良く訪問する親族用、入居を前提として施設を見学する見学者用、入居者の友人などの見舞い客用、その他外来者用の4種類に分類されている。また、取引業者用の携帯発信機50は、取引業者の種別に応じて4種類に分類されている。すなわち、食堂関連業者用、什器・設備関連業者用、清掃業者用及びその他業者用の4種類に区分けされている。さらに、スタッフ用の携帯発信機50は、スタッフの業務や役職に応じて5種類に区分けされている。すなわち、管理職用、機能訓練師(准機能訓練師含む)用、看護師(准看護師含む)用、介護師(准介護師含む)用及びその他職員(事務職、見習い職員、ボランティア)用の4種類に分類されている。このような各用途の携帯発信機50で管理する分類は、後述する動線明細記録表上のデータとして利用される。
このような携帯発信機50からデータ送信されると、共用端末26や居室端末28の無線受信機46は、これを受信し、当該データ(ID番号及び送信ステータス)と共に共用端末26又は居室端末28のID番号を、CATVケーブルCCを介してセンタ端末17に送信する。センタ端末17は、このデータ及び共用端末26又は居室端末28のID番号を管理PC15に送信する。管理PC15は、このデータ及び共用端末26又は居室端末28のID番号をインターネット網3を介して管理サーバ4に送信する。管理サーバ4では、このデータ及び共用端末26又は居室端末28のID番号に基づいて携帯者別の動線を示す明細(以下、「動線明細」という)を記録する。以下、携帯者別の動線明細のうち、入居者(体験入居者含む)別の動線明細、並びに、スタッフ別の動線明細の例について説明する。
図7及び図8は、それぞれ入居者別及びスタッフ別の動線明細を記録した表(以下、「動線明細記録表」という)について説明するための図である。これらの動線明細記録表は、管理サーバ4のデータベースにて管理され、管理PC15で閲覧可能となっている。図7においては、ID番号が「000−00010」の携帯発信機50を携帯している入居者である「北島次郎」の動線明細を示し、図8においては、ID番号が「000−01001」の携帯発信機50を携帯しているスタッフである「山本健一」の動線明細を示すものである。
図7に示すように、入居者別の動線明細記録表には、携帯発信機50のID番号、送信間隔(4秒又は10分)、入居者番号、氏名、性別、要介護度、呼出時間、データ受信をした場所、同一場所でデータ受信を開始した時間(開始時間)、データ受信を終了した時間(終了時間)、開始時間から終了時間までの時間(実時間)、作業分類及び担当者(担当者A、担当者B)が記録される。
図7に示す動線明細記録表から、記録対象の「北島次郎」は、3時に2Fトイレ、6時50分に2F洗面所、8時に1F食堂、10時20分に245号室、11時50分に1F食堂、12時33分に1Fロビー、14時30分に245号室、16時40分に245号室、17時45分に2Fトイレ、18時に1F食堂、18時32分に1Fロビー、21:10に245号室にいたことが把握され、また、10時15分及び16時35分に245号室から介護者を呼び出したことが把握される。また、14時30分及び21時10分において、10分間隔でデータ送信が行われていることから、当該時間帯は、動きが検知されていないことが把握され、例えば、睡眠を取っていたと推定される。
このような入居者の動線明細記録表を確認することにより、入居者(要介護者)の行動特性を適切に把握することが可能となる。そして、このように把握した入居者の行動特性を分析することで、入居者のニーズを適切に把握することが可能となり、入居者のニーズにより適確に対応するサービスを提供することが可能となる。特に、入居者の動線明細記録表においては、要介護度が記録されているため、入居者の要介護度に応じたニーズを把握することが可能となる。このように把握したニーズをサービスに反映させることで、要介護度に応じてより細やかなサービスを提供することが可能となる。
図8に示すように、スタッフ別の動線明細記録表には、携帯発信機50のID番号、送信間隔(4秒又は10分)、介護作業を行った入居者の入居者番号、氏名、性別、要介護度、呼出時間、データ受信をした場所(受信場所)、同一場所でデータ受信を開始した時間(開始時間)、データ受信を終了した時間(終了時間)、開始時間から終了時間までの時間(実時間)、作業分類、スタッフ番号及びスタッフ名が記録される。なお、スタッフ番号は、スタッフの業務内容又は役職に応じて付与されている。例えば、管理職には、先頭文字に「M」が付与され、一般職には先頭文字に「S」が付与される。
図8に示す動線明細記録表から、記録対象の「山本健一」は、8時30分に1Fスタッフ室、9時30分に110号室、10時30分に210号室、11時20分に212号室、12時10分に1F食堂、13時に115号室、14時に118号室、15時10分に220号室、16時に119号室、16時50分に130号室、17時35分に1Fスタッフ室にいたことが把握される。また、9時30分、10時30分及び11時20分にマッサージを行うと共に、13時、14時、15時10分、16時及び16時50分にマッサージを行っていたことが把握され、そのうち、呼出しによるものが4回であることが把握される。
このようなスタッフの動線明細記録表を確認することにより、スタッフの行動特性を適切に把握することが可能となる。そして、このように把握したスタッフの行動特性を分析することで、スタッフのスケジュールの見直し等を行うことが可能となり、業務の効率化を図ることができる。この結果、業務の効率化を通じて施設全体のサービス及び質の向上を実現することが可能となる。特に、スタッフの動線明細記録表においては、業務や役職に応じたスタッフ番号が記録されているため、スタッフの業務や役職に応じて業務を見つめ直すことができ、業務別又は役職別に業務の効率化を図ることが可能となる。
なお、ここでは、入居者別及びスタッフ別の動線明細記録表について示したが、管理サーバ4においては、これらと同様に、外来者別及び取引業者別の動線明細記録表も記録されることとなる。特に、前者においては外来者の訪問回数の頻度に応じた分類が記録され、後者においては業者の種別に応じた分類が記録されている。これらの動線明細記録表を確認することで、それぞれ外来者及び取引業者の行動特性を把握することが可能となる。
このように把握した外来者の行動特性を分析することで、外来者のニーズを適切に把握することが可能となり、外来者のニーズに対応するサービスを提供することが可能となる。特に、外来者の動線明細記録表においては、外来者の訪問回数の頻度に応じて分類されているため、訪問頻度の異なる外来者に応じたニーズを把握することが可能となる。このように把握したニーズをサービスに反映させることで、訪問頻度に応じてより細やかなサービスを提供することが可能となる。
同様に把握した取引業者の取引業者の行動特性を分析することで、納品スケジュールの見直し等を行うことが可能となり、業務の効率化を図ることができる。この結果、業務の効率化を通じて施設全体のサービス及び質の向上を実現することが可能となる。特に、取引業者の動線明細記録表においては、業者の種別に応じた分類が記録されているため、業者の種別に応じて業務を見つめ直すことができ、業者別に業務の効率化を図ることが可能となる。
次に、本実施の形態に係る施設内移動検知システムを具体的に介護作業へ適用する場合の例について説明する。以下においては、本施設内移動検知システムを用いて居室11内の要介護者の異常事態を検知し、この異常事態に対応する場合について説明する。以下、居室11内の要介護者の異常事態を検知し、この異常事態に対応する場合の本施設内移動検知システムの動作について図9に示すフローに従って、図10及び図11を参照しながら説明する。
図9は、本実施の形態に係る施設内移動検知システムにおいて、居室11内の要介護者の異常事態を検知し、この異常事態に対応する場合の動作を説明するためのフロー図である。図10は、その際にナースセンタ9の管理PC15及び表示装置16に表示されるナースコール受付状況一覧の一例を示す図であり、図11は、居室11内の要介護者が緊急ナースコールを行った場合における居室11及びナースセンタ9の状況を説明する図である。
なお、以下においては、管理サーバ4において、居室11内の要介護者が携帯する携帯発信機50が10分間隔でデータ送信を3回行った場合に要介護者の異常事態を検知するように設定されているものとする。すなわち、10分間隔によるデータ送信は、携帯者の動きが検知されない場合に行われるものであるが、携帯者が30分間全く身動きしない場合には何らかの異常事態が発生したものとして、この異常事態を検知しようとするものである。なお、ここでは、要介護者の異常事態を検知するタイミングとして10分間隔でデータ送信を3回行った場合について示すが、これに限定されず、かかるタイミングは要介護者の体調等の状態に応じて任意の値に設定することが可能である。
また、図9に示す動作を説明する前提として、管理サーバ4のデータベースには、事業所2に入居している利用者情報、事業所2で働く介護者情報及び事業所2で用いられる物品・機器情報が登録されているものとする。
居室11の要介護者が携帯する携帯発信機50の動き検知センサ52により要介護者の動きが10分間検知されないと、携帯発信機50から居室端末28に対して10分間隔でデータ送信が行われる(ステップ(以下「ST」という)1)。このとき、居室端末28には、携帯発信機50のID番号及び送信ステータス(10分間隔の送信データであることを示す)が送信される。以下においては、この10分間隔で送信されるデータを「10分間隔データ」というものとする。10分間隔データを受信すると、居室端末28は、CATVケーブルCCを介して10分間隔データ及び居室端末28のID番号をセンタ端末17に送信する(ST2)。このとき、センタ端末17は、10分間隔データ及び居室端末28のID番号をPCインターフェイス38を介して管理PC15に送信する(ST3)。そして、管理PC15は、インターネット網3を介して10分間隔データ及び居室端末28のID番号を管理サーバ4に送信する(ST4)。
管理サーバ4では、この10分間隔データ及び居室端末28のID番号に基づいて利用者情報に含まれる動線情報を更新する(ST5)。具体的には、10分間隔データに含まれる携帯発信機50のID番号から要介護者を特定し、居室端末28のID番号から要介護者の位置を把握して、動線情報を更新する。そして、当該携帯発信機50から10分間隔データを3回受信したか判断する(ST6)。3回目の10分間隔データを受信するまでは、処理をST1に戻してST1〜ST6の動作を繰り返す。そして、かかる処理を繰り返すうちに10分間隔データを3回受信したと判断した場合には、携帯発信機50のID番号から、利用者を特定する。そして、その利用者情報を管理PC15及び表示装置16に対して送信する(ST7)。このとき、管理サーバ4は、緊急ナースコールに対応すべきことを通知する。管理PC15を介してかかる通知を受けると、センタ端末17は、赤色の回転灯21を作動させる。
利用者情報を受信すると、管理PC15及び表示装置16は、これを基に図10に示すナースコール受付状況一覧(以下、「ナースコール一覧」という)を作成し、これを表示する(ST8)。ナースコール一覧は、今回のナースコールデータがあるまでに登録されているナースコールの内容に当該ナースコールデータが追加された形式で作成される。
ここで、ナースコール一覧の構成について説明する。ナースコール一覧には、図10に示すように、ナースコールの受付番号、呼出内容、発報場所、要介護者の氏名、発報時刻、介護担当者、そのナースコールへの対応時刻及び監視カメラ番号などの情報が含まれる。なお、これ以外の情報を含めて構成してもよい。受付番号は、ナースコールの受付時間順に付与され、呼出内容には当該ナースコールの内容が表示される。発報場所には要介護者が発報した場所が特定され、居室11だけでなく玄関や食堂などの共用スペースも表示される。氏名には当該ナースコールをした要介護者が表示され、発報時刻には当該ナースコールをした時刻が表示される。介護担当者には、当該ナースコールに応じた介護を担当する介護者(入力端末13を携帯している介護者のうち介護を担当する介護者)が表示され、対応時刻には当該介護担当者が対応し終わった時刻が表示される。監視カメラ番号には当該ナースコールの発報場所を撮影可能な監視カメラの番号が表示される。
上述のように、ナースコール一覧を表示する管理PC15の画面は、タッチパネルで構成されている。ナースコール一覧に含まれる情報のうち、「発報場所」の欄が選択(指先でタッチ)されると、ナースセンタ9に設置されたモニタ18に、当該選択された発報場所に設置された監視カメラの撮影した画像データが表示されるように構成されている。「監視カメラの番号」の欄が選択された場合も同様である。また、「介護担当者」の欄が選択されると、当該緊急ナースコールの時点で介護業務に対応可能な介護者の氏名がプルダウンメニューで表示されるように構成されている。上述のST8の処理により図10に示す受付番号「07」の緊急ナースコールがナースコール一覧に追加されたものとする。当該緊急ナースコールは、発報場所「120号室」の氏名「吉田茂」から発報時刻「14:40」に要請されたものであることが分かる。なお、緊急ナースコールを要請された時点では、介護担当者及び対応時刻が未定であるため、これらの欄はブランクとなっている。
図10に示すようなナースコール一覧が管理PC15及び表示装置16に表示されると共に、赤色の回転灯21が作動することにより、当該緊急ナースコールは、ナースセンタ9で待機している介護者により認識される。これを認識した介護者から管理PC15の画面上の「発報場所」の選択が行われると、モニタ18に当該緊急ナースコールを要請する原因となった要介護者の居室の状況が表示される(ST9)。このとき、図11に示すように居室11内に設置されたカメラ30が撮影した画像データ(要介護者の画像データ)がモニタ18に表示されると共に、居室11内に設置されたマイク31が取得した音声データがセンタ端末17に接続されたスピーカ42から出力される。一方、居室TV29には、ナースセンタ9に設置されたカメラ19が撮影した画像データ(介護者の画像データ)が表示されると共に、ナースセンタ9内に設置されたマイク20が取得した音声データがスピーカ48(居室端末28内蔵のため不図示)から出力される。この場合において、センタ端末17及び居室端末28の両者間で交換される画像データ及び音声データは、CATVケーブルCCを介して交換される。なお、居室11内の状況をモニタ18に表示した時点で、センタ端末17は、回転灯21の作動を停止する。
そして、介護者は、モニタ18に表示された居室11内の状況を確認しながら、要介護者に問い掛ける(ST10)。このとき、介護者は、要介護者に発生している異常事態を正確に把握するように努める。居室11内の状況を把握した後、介護者は、介護担当者の選択を行う(ST11)。このとき、介護者は、ナースコール一覧の「介護担当者」の欄を選択することによりプルダウンメニューから介護担当者を選択すること可能である。そして、介護担当者の選択が行われると、ナースコール一覧の「介護担当者」の欄に担当者名が表示される。また、この時点でナースセンタ9内の介護者による管理PC15への入力処理が終了する(ST12)。この入力処理が終了した後、一定時間が経過すると、モニタ18及び居室TV29は、自動的に通常状態(TV放送が視聴可能な状態)に復帰するように構成されている。
また、介護担当者の選択が行われた時点で、管理PC15からインターネット網3を介して管理サーバ4に介護担当者データが送信される(ST13)。介護担当者データは、管理サーバ4において、利用者情報に含まれる介護実績の一部として記録される(ST14)。そして、選択された介護担当者が実際に当該緊急ナースコールに対応し、入力端末13に介護データを入力すると、入力端末13からインターネット網3を介して管理サーバ4に介護データが送信される(ST15)。介護データは、管理サーバ4により受信され、利用者情報に含まれる介護実績の一部として記録される(ST16)。
介護データを記録すると、管理サーバ4は、インターネット網3を介して管理PC15及び表示装置16に再び利用者情報を送信する(ST17)。利用者情報を受信すると、管理PC15及び表示装置16は、これを基に再びナースコール一覧を再び作成し、これを表示する(ST18)。このとき、作成及び表示されるナースコール一覧においては、「対応時刻」の欄に実際に介護を行った時刻が表示されることとなる。すなわち、この例では、図10に示す受付番号「07」の緊急ナースコールの「対応時刻」の欄に介護担当者が実際に介護を行った時刻が表示される。
このように本実施の形態に係る施設内移動検知システムによれば、携帯発信機50からのデータを受信すると、当該データは、共用端末26又は居室端末28のID番号と共にCATVケーブルCCを介してセンタ端末17に送信された後、管理PC15から上記ID番号と共に管理サーバ4に送信される。管理サーバ4は、データに含まれる携帯発信機50のID番号から施設関係者を特定すると共に居室端末28等のID番号から当該施設関係者の位置を特定し、当該施設関係者の行動特性を記録する。このため、携帯発信機50を要介護者に携帯させることで、要介護者の行動特性を適切に把握することが可能となる。
また、本実施の形態に係る施設内移動検知システムにおいては、要介護者に限らず、事業所2内で行動する全ての人が携帯する携帯発信機50から無線送信されるデータを管理するので、例えば、事業所2内の介護者を含むスタッフの行動特性を適切に把握することが可能となる。そして、このように把握したスタッフの行動特性を分析することで、スタッフのスケジュールの見直し等を行うことが可能となり、業務の効率化を図ることができる。この結果、業務の効率化を通じて施設全体のサービス及び質の向上を実現することが可能となる。特に、スタッフのスケジュールの見直し等を行う際、直接介護業務以外の業務に要している時間等を考慮し、人員等の配置等の見直しを行うことにより、直接介護業務以外の業務の削減、あるいは効率化を実現することができ、業務の効率化を通じて集合住宅などの施設全体のサービス及び質の向上を実現することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る施設内移動検知システムにおいては、施設内に敷設されたCATVケーブルCC、並びに、このCATVケーブルCCを通じて居室TV29でTV放送を受信する際に必要となる居室端末28を有効活用して要介護者の行動特性を適切に把握している。このため、施設内に敷設されたCATVケーブルCC等、施設内の既存設備を利用することが可能なため、莫大な投資を必要とすることなく施設内移動検知システムを運営することができる。
なお、以上の説明においては、携帯発信機50を用いて居室11内の要介護者の異常を検知し、この異常事態に対応する場合について説明している。しかし、これに限定されず、本施設内移動検知システムは、居室11以外の場所(例えば、共用スペース10)の要介護者の異常事態を検知することも可能である。
本発明は、施設内の要介護者の行動特性を適切に把握することができると共に、業務の効率化を通じて集合住宅などの施設全体のサービス及び質の向上を実現するものであり、産業上の利用可能性を有する。
本発明の一実施の形態に係る施設内移動検知システムのネットワーク構成を示す図 上記実施の形態に係るセンタ端末の概略構成を示すブロック図 上記実施の形態に係る居室端末の概略構成を示すブロック図 上記実施の形態に係る携帯発信機の概略構成を示すブロック図 上記実施の形態に係る携帯発信機の外観を示す側面図及び上面図 上記実施の形態に係る携帯発信機のデータ送信のタイミングを説明するためのタイミング図 上記実施の形態に係る入居者別の動線明細記録表について説明するための図 上記実施の形態に係るスタッフ別の動線明細記録表について説明するための図 本実施の形態に係る施設内移動検知システムにおいて、居室内の要介護者の異常を検知し、この異常事態に対応する場合の動作を説明するためのフロー図 上記実施の形態に係る施設内移動検知システムにおいて、居室内の要介護者の異常を検知した場合における管理PC等に表示されるナースコール一覧の一例を示す図 上記実施の形態に係る施設内移動検知システムにおいて、居室内の要介護者の異常を検知した場合における居室及びナースセンタの状況を説明する図
符号の説明
1 本社
2 事業所(施設)
4 管理サーバ
9 ナースセンタ
10 共用スペース
11 居室
13 入力端末
15 管理PC
17 センタ端末
18 モニタ
26 共用端末
28 居室端末
29 居室TV
32 専用リモコン
50 携帯発信機
52 動き検知センサ
53 ボタンスイッチ
54 ボタン電源

Claims (8)

  1. 要介護者が居住する居室、施設関係者が共用する共用設備及び介護者が待機する介護者センタが設けられた施設と、前記施設で利用される各種情報を管理する管理サーバを有する管理センタとに適用される施設内移動検知システムであって、
    前記居室及び共用設備には施設関係者が携帯する携帯発信機から所定間隔で出力される、当該携帯発信機の識別番号を含むデータを受信する通信端末が配備される一方、前記介護者センタには前記居室及び共用設備の通信端末とCATVケーブルを介して接続される通信端末及び前記管理サーバと通信回線を介して通信可能な管理端末が配備され、
    前記携帯発信機からのデータを受信すると、当該データは、前記居室又は共用設備の通信端末の端末識別番号と共に前記CATVケーブルを介して前記介護者センタの通信端末に送信された後、前記管理端末から前記端末識別番号と共に前記管理サーバに送信され、
    前記管理サーバは、前記データに含まれる前記携帯発信機の識別番号から施設関係者を特定すると共に前記端末識別番号から当該施設関係者の位置を特定し、当該施設関係者の行動特性を記録することを特徴とする、CATVケーブルを利用した施設内移動検知システム。
  2. 前記携帯発信機は、当該携帯発信機を携帯する施設関係者が動作時に第1の間隔で前記データを出力する一方、当該施設関係者が動作停止時に前記第1の間隔よりも長い間隔で前記データを出力することを特徴とする請求項1記載のCATVケーブルを利用した施設内移動検知システム。
  3. 前記携帯発信機は、当該携帯発信機を携帯する施設関係者からの呼出要請を受け付ける操作ボタンを備え、前記操作ボタンによる呼出要請を受けると、前記携帯発信機は、前記所定間隔を無視して呼出要請を行うデータを出力することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のCATVケーブルを利用した施設内移動検知システム。
  4. 前記携帯発信機は、少なくとも要介護者、介護者、外来者及び取引業者に携帯されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のCATVケーブルを利用した施設内移動検知システム。
  5. 要介護者に携帯される前記携帯発信機は、要介護者の要介護度に応じて分類して管理されることを特徴とする請求項4記載のCATVケーブルを利用した施設内移動検知システム。
  6. 介護者に携帯される前記携帯発信機は、介護者の役職又は業務内容に応じて分類して管理されることを特徴とする請求項4記載のCATVケーブルを利用した施設内移動検知システム。
  7. 外来者に携帯される前記携帯発信機は、外来者の前記施設の訪問頻度に応じて分類して管理されることを特徴とする請求項4記載のCATVケーブルを利用した施設内移動検知システム。
  8. 取引業者に携帯される前記携帯発信機は、取引業者の業種に応じて分類して管理されることを特徴とする請求項4記載のCATVケーブルを利用した施設内移動検知システム。
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