JP2006276613A - 液晶表示モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】フレキシブル基板の浮き上がりを抑えることによって、フレキシブル基板の回線の断線を防ぐことが可能な液晶表示モジュールを提供する。
【解決手段】液晶表示モジュールは、メイン液晶表示パネル(以下、メインLCDと称す。)とサブLCD3とが接続されたフレキシブル基板(以下、FPC基板と称す。)と、バックライトが収納されたケース11とを備える。メインLCDをケース11の裏面に係止し、FPC基板1の接続部5aをケース11の端面に沿わせながら折り返し、ケース11の保持枠12がFPC基板の開口6内に位置するようにFPC基板をケース11の表面に合わせながら、サブLCD3を保持枠12に嵌め込む。そして、FPC基板の係止片7を保持枠12の切り欠き13へと押し込んで係止させると、開口6の縁部9近辺であるFPC基板のS部はケース11の表面に密着するので、FPC基板のS部の浮き上がりを抑えることができる。
【選択図】図4
【解決手段】液晶表示モジュールは、メイン液晶表示パネル(以下、メインLCDと称す。)とサブLCD3とが接続されたフレキシブル基板(以下、FPC基板と称す。)と、バックライトが収納されたケース11とを備える。メインLCDをケース11の裏面に係止し、FPC基板1の接続部5aをケース11の端面に沿わせながら折り返し、ケース11の保持枠12がFPC基板の開口6内に位置するようにFPC基板をケース11の表面に合わせながら、サブLCD3を保持枠12に嵌め込む。そして、FPC基板の係止片7を保持枠12の切り欠き13へと押し込んで係止させると、開口6の縁部9近辺であるFPC基板のS部はケース11の表面に密着するので、FPC基板のS部の浮き上がりを抑えることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、携帯電話機などの携帯型小型電子機器に実装される液晶表示モジュールに関する。
携帯電話機などの携帯型小型電子機器の表示装置には、軽量、低消費電力が要求され、このような特徴を有する液晶表示パネルが広く用いられている。この携帯型小型電子機器には、暗所での視認性を確保するために液晶表示パネルの背面にバックライトを備えた装置が通常設けられるが、携帯型小型電子機器の小型化に伴って、表示装置にもバックライトを備えた装置を含めた液晶表示モジュール全体についての薄型化が求められている。
そこで、液晶表示パネルが接続されたフレキシブル基板に必要な電子部品を表面実装するとともに、液晶表示パネルをバックライトが収納されたケースの表面に固定し、液晶表示パネルから延出したフレキシブル基板の部分を折り曲げてケースに固定する従来例が特許文献1に記載されている。バックライトが収納されたケースの両表面に液晶表示パネルが接続されたフレキシブル基板を折り曲げて固定する構成により、液晶表示モジュールの薄型化を実現することができる。
このような薄型化された液晶表示モジュールの別の従来例を図8および図9に示す。図8は従来の液晶表示モジュールの分解斜視図であり、図9(a)は従来の液晶表示モジュールの正面側斜視図、(b)は右側面図である。図8および図9に示すように、液晶表示モジュール20は、中央に矩形状の開口24が形成されたフレキシブル基板21と、フレキシブル基板21の端部に接続されたメイン液晶表示パネル22と、開口24内に配置されるようにフレキシブル基板21の開口24の縁部に接続されたサブ液晶表示パネル23と、内部にバックライトが収納され、フレキシブル基板21を係止するケース25とを備える。このケース25の正面には、フレキシブル基板21に接続されたサブ液晶表示パネル23を保持するための一対の保持枠26が形成されている。メイン液晶表示パネル22をケース25の裏面に係止した状態で、サブ液晶表示パネル23が接続された方のフレキシブル基板21をケース25の端面に沿わせながら折り返すことによって、ケース25の保持枠26にサブ液晶表示パネル23を収納する。そして、この状態で携帯電話機などの携帯型小型電子機器に実装する。この液晶表示モジュール20は、ケース25に収納されたバックライトによって、メイン液晶表示パネル22とサブ液晶表示パネル23とは暗所でも表示可能となる。
特開2002−91335号公報
従来の液晶表示モジュール20では、メイン液晶表示パネル22が接続されているフレキシブル基板21の端部をケース25の裏面に係止した状態で、サブ液晶表示パネル23が接続された方のフレキシブル基板21をケース25の端面に沿わせながら折り返して、サブ液晶表示パネル23をケース25の保持枠26に係止している。このとき、フレキシブル基板21の端部とサブ液晶表示パネル23とはわずかに張力がかかった状態で係止されているので、開口24の折り返し側に位置する縁部27が浮き上がってしまうという問題が発生する。フレキシブル基板21の縁部27が浮き上がると、フレキシブル基板21は液晶表示モジュール20が実装される電子機器に配置された電子部品と接触して擦れ合い、フレキシブル基板21の内部に配線されている回線が断線してしまうおそれが生じる。
そこで、本発明は、フレキシブル基板の浮き上がりを抑えることによって、フレキシブル基板の回線の断線を防ぐことが可能な液晶表示モジュールを提供することを目的とする。
本発明の液晶表示モジュールは、バックライトが収納されたケースの一方の面にフレキシブル基板の端部が係止され、前記フレキシブル基板を折り返して前記フレキシブル基板を前記ケースの他方の面に合わせ、前記フレキシブル基板に接続されるとともに前記フレキシブル基板に形成された開口に配置された液晶表示パネルが前記ケースの他方の面に設けられた保持枠に保持された状態で、電子機器に実装される液晶表示モジュールにおいて、前記保持枠の前記フレキシブル基板の折り返し側には、前記フレキシブル基板の開口の縁部を係止する係止部が形成されたことを特徴とする。
本発明の液晶表示モジュールによれば、バックライトが収納されたケースの他方の面に設けられた保持枠のうち、フレキシブル基板の折り返し側にあたる部分に係止部が形成されており、フレキシブル基板の開口の縁部はこの係止部に係止されるので、この縁部近辺のフレキシブル基板が浮き上がることを防止することができる。従って、この液晶表示モジュールを電子機器に実装した際、電子機器に配置された電子部品と接触して擦れ合うことによってフレキシブル基板の回線が断線することを防ぐことができる。
本願の第1の発明は、バックライトが収納されたケースの一方の面にフレキシブル基板の端部が係止され、フレキシブル基板を折り返してフレキシブル基板をケースの他方の面に合わせ、フレキシブル基板に接続されるとともにフレキシブル基板に形成された開口に配置された液晶表示パネルがケースの他方の面に設けられた保持枠に保持された状態で、電子機器に実装される液晶表示モジュールにおいて、保持枠のフレキシブル基板の折り返し側には、フレキシブル基板の開口の縁部を係止する係止部が形成されたことを特徴とする。
バックライトが収納されたケースの他方の面に設けられた保持枠のうち、フレキシブル基板の折り返し側にあたる部分に係止部が形成されており、フレキシブル基板の開口の縁部はこの係止部に係止されるので、この縁部近辺のフレキシブル基板が浮き上がることを防止することができる。従って、この液晶表示モジュールを電子機器に実装した際、電子機器に配置された電子部品と接触して擦れ合うことによってフレキシブル基板の回線が断線することを防ぐことができる。
なお、より強固に固定するために、折り返し部分と開口の縁部に挟まれた部分のフレキシブル基板の裏面に両面接着シートを貼り付けてケースに貼着することもできる。
本願の第2の発明は、本願第1の発明において、係止部は、保持枠に形成された切り欠きであり、フレキシブル基板の開口の縁部には、切り欠きに係止される係止片が形成されたことを特徴とする。
フレキシブル基板の開口の縁部に係止片が形成されたことにより、この係止片によってフレキシブル基板の開口の縁部は保持枠に形成された切り欠きに係止されるので、この縁部近辺のフレキシブル基板が浮き上がることをさらに防止することができる。
本願の第3の発明は、本願第1の発明において、フレキシブル基板の端部には他の液晶表示パネルが接続され、この他の液晶表示パネルがケースの一方の面に係止されたことを特徴とする。
フレキシブル基板の端部に他の液晶表示パネルが接続されたことにより、液晶表示モジュールは、ケースの両面に液晶表示パネルを備えることとなり、この液晶表示モジュールを2画面配置の携帯電話機などに実装することができる。
(実施の形態1)
以下、図を用いて本発明の実施の形態に係る液晶表示モジュールの詳細を説明する。図1は本発明の実施の形態に係る液晶表示モジュールの組立前斜視図である。図2は本発明の実施の形態に係る液晶表示モジュールのフレキシブル基板部の正面図である。図3は本発明の実施の形態に係る液晶表示モジュールのケースの斜視図である。
以下、図を用いて本発明の実施の形態に係る液晶表示モジュールの詳細を説明する。図1は本発明の実施の形態に係る液晶表示モジュールの組立前斜視図である。図2は本発明の実施の形態に係る液晶表示モジュールのフレキシブル基板部の正面図である。図3は本発明の実施の形態に係る液晶表示モジュールのケースの斜視図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の液晶表示モジュール10は、フレキシブル基板(Flexible Printed Circuit、以下、単にFPC基板という。)1と、メイン液晶表示パネル(Liquid Crystal Display、以下、単にメインLCDという。)2と、サブLCD3と、バックライト(図示せず。)が収納されたケース11とを備える。
図2に示すように、FPC基板1はポリイミド製であり、このFPC基板1の裏面には、メインLCD2やサブLCD3へ電圧を供給する昇圧回路を構成するコンデンサや抵抗またはICなどの電子部品8が実装されている。FPC基板1の表面には、外部との接続用コネクタであるインタフェイスコネクタ4が設けられている。また、FPC基板1の内部には、多数の電子回路が配線されている。
FPC基板1の端部には、電子部品8が実装されているFPC基板1よりも厚さが薄く、より大きな可撓性を有する金メッキ製の接続部5aが形成され、この接続部5aを介してメインLCD2が接続されている。
FPC基板1は、ほぼ中央部に開口6を形成しており、この開口6の端部は金メッキ製の接続部5bを有している。この接続部5bを介して、前述したメインLCD2の表示面と同一方向、つまり、表示面が図2の正面側となるようにサブLCD3が接続されている。
FPC基板1の開口6は、後述するサブLCD3とこのサブLCD3をケース11に保持する保持枠とを内部に配置できるようにサブLCD3の形状に合わせて矩形状に形成されている。また、FPC基板1の折り返し側となるFPC基板1の開口6の縁部9には、後述するケース11の係止部に係止される係止片7が形成されている。この係止片7は、凸型の形状を有しており、開口6の縁部9のほぼ両端に1箇所ずつ形成されている。
図3に示すように、バックライトが収納されたケース11の正面側には、サブLCD3を保持するための1対の保持枠12がそれぞれ正面視コ字状に形成されている。この保持枠12は、サブLCD3の厚さとほぼ同じ高さを有しており、サブLCD3を保持枠12に保持した際、サブLCD3の表示面と保持枠12の端面とで同一平面を形成する。保持枠12の両端部にある屈曲部12a,12bのうち、FPC基板1を折り返してケース11に係止する際、FPC基板1の折り返し側となる屈曲部12bの下端には、係止部としての切り欠き13が形成されている。切り欠き13は、FPC基板1の係止片7の凸部が挿入できるように屈曲部12bの端部が矩形状に切り取られている。
ケース11の裏面には、メインLCD用保持枠(図示せず。)がケース11の周縁に沿って形成されており、このメインLCD用保持枠によってメインLCD2は係止される。
なお、このケース11は、メインLCD2とほぼ同じ大きさを有し、バックライトとほぼ同じ厚さで形成されている。
次に、メインLCD2とサブLCD3が接続されたFPC基板1のケース11への取り付け方について図4および図5を用いて説明する。図4はFPC基板1をケース11へ取り付けた状態を示す斜視図であり、図5(a)は図4の右側面図、(b)は(a)のP部拡大図である。
まず、メインLCD2をケース11のメインLCD用保持枠に嵌め込んで係止する。そして、FPC基板1の接続部5aをケース11の端面に沿わせながら折り返し、ケース11の保持枠12がFPC基板1の開口6内に位置するようにFPC基板1をケース11の表面に合わせる。そして、サブLCD3を保持枠12に嵌め込む。このとき、図4に示すように、メインLCD用保持枠に係止されたメインLCD2と保持枠12に保持されているサブLCD3とは、わずかに張力がかかった状態でケース11に取り付けられているため、開口6の縁部9および縁部9近辺であるFPC基板1のS部が浮き上がろうとする。そこで、図5に示すように、FPC基板1の係止片7を保持枠12の切り欠き13へと押し込んで係止させると、FPC基板1のS部の浮き上がりは切り欠き13によって抑えられ、S部をケース11の表面に密着させることができる。
以上のように、本実施形態の液晶表示モジュール10は、FPC基板1の折り返し側となる開口6の縁部9に係止片7を形成し、ケース11の保持枠12に切り欠き13を形成したことによって、FPC基板1の浮き上がりを抑えることができる。従って、この液晶表示モジュール10を携帯電話などの携帯型小型電子機器に実装した場合でも、電子機器に配置された電子部品と接触して擦れ合うことによってFPC基板の内部に配線されている回線の断線を防止することができる。
なお、本実施形態における切り欠き13は、保持枠12の屈曲部12bの端部から矩形状に切り取った構造であったが、これに限らず、係止片7を係止することができれば屈曲部12bの板厚の半分程度を掘り込んだ構造としてもよい。また、係止片7を係止することができれば切り欠き13はどのような大きさを有していてもよい。ただし、あまり大きな切り欠き13を形成すると、係止片7が容易に切り欠き13から外れてしまうため、図5(b)に示すように、係止片7よりもわずかに大きい程度とすることが望ましい。
また、本実施形態では、保持枠12に切り欠き13を設け、FPC基板1に係止片7を設けたが、他の実施形態として、図6に示すように、保持枠12の下部から突出して形成された係止部14を設けてもよい。この係止部14によれば、FPC基板1の開口6の縁部9を保持枠12の係止部14とケース11の表面とで挟み込んで係止することができるので、FPC基板1は係止片7が形成されていない従来のものを使用することができる。また、本実施形態では、切り欠き13は一対の保持枠12の屈曲部12bにそれぞれ設けたが、他の実施形態として、図7に示すように、保持枠15の屈曲部16を連続して形成し、この屈曲部16に切り欠き17を設けてもよい。その場合、FPC基板1の係止片も切り欠き17に係止されるように開口6の縁部9全体に形成する。
なお、本実施形態のサブLCD3は矩形状であったので、それにともないFPC基板1の開口6も矩形状に形成されていたが、サブLCDの形状によって開口の形状も変更される。この場合においても、係止片はFPC基板の折り返し側となる開口の縁部に設けることによって、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の液晶表示モジュールは、FPC基板の浮き上がりを抑えることによって、FPC基板の回線の断線を防ぐことができるので、液晶表示モジュールを実装する携帯電話などの携帯型小型電子機器の表示装置として有用である。
1 FPC基板
2 メインLCD
3 サブLCD
4 インタフェイスコネクタ
5a,5b 接続部
6 開口
7 係止片
8 電子部品
9 縁部
10 液晶表示モジュール
11 ケース
12,15 保持枠
12a,12b,16 屈曲部
13,17 切り欠き
14 係止部
2 メインLCD
3 サブLCD
4 インタフェイスコネクタ
5a,5b 接続部
6 開口
7 係止片
8 電子部品
9 縁部
10 液晶表示モジュール
11 ケース
12,15 保持枠
12a,12b,16 屈曲部
13,17 切り欠き
14 係止部
Claims (3)
- バックライトが収納されたケースの一方の面にフレキシブル基板の端部が係止され、前記フレキシブル基板を折り返して前記フレキシブル基板を前記ケースの他方の面に合わせ、前記フレキシブル基板に接続されるとともに前記フレキシブル基板に形成された開口に配置された液晶表示パネルが前記ケースの他方の面に設けられた保持枠に保持された状態で、電子機器に実装される液晶表示モジュールにおいて、
前記保持枠の前記フレキシブル基板の折り返し側には、前記フレキシブル基板の開口の縁部を係止する係止部が形成されたことを特徴とする液晶表示モジュール。 - 前記係止部は、前記保持枠に形成された切り欠きであり、
前記フレキシブル基板の開口の縁部には、前記切り欠きに係止される係止片が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示モジュール。 - 前記フレキシブル基板の端部には他の液晶表示パネルが接続され、この他の液晶表示パネルが前記ケースの一方の面に係止されたことを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005097425A JP2006276613A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 液晶表示モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005097425A JP2006276613A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 液晶表示モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006276613A true JP2006276613A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37211423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005097425A Pending JP2006276613A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 液晶表示モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006276613A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103325314A (zh) * | 2013-06-18 | 2013-09-25 | 友达光电(厦门)有限公司 | 显示装置 |
-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005097425A patent/JP2006276613A/ja active Pending
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CN103325314A (zh) * | 2013-06-18 | 2013-09-25 | 友达光电(厦门)有限公司 | 显示装置 |
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