JP2006275552A - 移動体搭乗者向けサービス提供システム - Google Patents

移動体搭乗者向けサービス提供システム Download PDF

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Abstract

【課題】 携帯電話機の機能の向上を図ることができ、かつ、ユーザにとって使い勝手のよい移動体搭乗者向けサービス提供システムを提供すること。
【解決手段】 自動車等の移動体に搭乗しているユーザに対し、ナビゲーションサービスを含む各種サービスを提供する移動体搭乗者向けサービス提供システムを構成するにあたり、非接触ICモジュール30を内蔵した携帯電話機20を保持する携帯電話機保持手段を設け、携帯電話機20の非接触ICモジュール30のアンテナ31とリーダ/ライタ60のアンテナ61とを所定の距離間隔に保った状態で携帯電話機20を保持し、この状態で、非接触ICによる通信機能を利用して携帯電話機20とリーダ/ライタ60側の機器との間でナビゲーション画面の表示に必要な移動体の現在位置情報等の送受信を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対して各種のサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムに係り、例えば、自動車や自転車等を誘導するナビゲーションサービス、音楽や映像等の各種コンテンツを呈示するコンテンツ呈示サービス、有料道路またはこれに類する設備の自動料金収受サービス、あるいはこれらのサービスを含む複合的なサービスを行うシステムに利用できる。
従来より、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)を用いたカーナビゲーションシステムが普及している。近年では、携帯電話機の機能の向上に伴い、携帯電話機を用いたカーナビゲーションシステムも提案されている(特許文献1〜3参照)。
また、ETCシステム(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金収受システム)と携帯電話機とを組み合わせたシステムも提案されている(特許文献4〜6)。
一方、最近、非接触ICを搭載した携帯電話機が開発され、この携帯電話機を各種のサービスを提供する装置のリーダ/ライタにかざして情報の送受信を行うことにより、携帯電話機を財布、チケット、定期券等の代わりに用いるという状況が一般化しつつある。そして、このような非接触ICを搭載した携帯電話機は、利用者が手に持ちながら使用する場合が多いといえる。これに対し、携帯電話機を固定した状態で非接触で情報の送受信を行うシステムとしては、例えば、携帯電話機ホルダにセットされた携帯電話機の識別情報を読み取る遊技情報管理システム(特許文献7参照)、近接非接触通信用のアンテナが設けられた携帯電話機と通信の相手方となる近接非接触通信カードとを充電台に静置して通信を行う近接非接触通信システム(特許文献8参照)等があり、また、携帯電話機を固定した状態で非接触で充電を行うシステム(特許文献9参照)もある。
特開2001−264096号公報(段落[0005]、[0006]、[0019]〜[0021]、図1、要約) 特開2002−168645号公報(段落[0007]、[0031]、図1、要約) 特開2001−249026号公報(段落[0005]〜[0007]、[0015]、[0027]、[0039]、[0041]〜[0046]、図1、図5、要約) 特開2004−288099号公報(要約、図1) 特開2003−256896号公報(要約、図1) 特開2001−256525号公報(要約、図1) 特開2003−10519号公報(段落[0033]、図2、図4) 特開2005−20161号公報(段落[0023]、図1〜図10) 特開2001−14433号公報(段落[0057]、[0058]、図12)
ところで、前述したように、携帯電話機を用いてカーナビゲーションシステムやETCシステム等の車載システムを実現しようとする場合には、携帯電話機とその他の車載機器(GPSチューナやETCチューナ等の機器)との間で通信を行う必要がある。
この際、ユーザが非接触ICを搭載した携帯電話機を所持している場合には、この非接触ICによる通信機能を利用して携帯電話機とその他の車載機器との通信を実現し、カーナビゲーションや有料道路の自動料金収受を行うことができれば、携帯電話機の既存の機能を利用して車載システムの使い勝手を向上させることができるので便利である。また、従来から行われているコネクタによる接続と併用すれば、さらに車内に持ち込まれた携帯電話機の多機能化を図ることも可能となる。
しかし、運転操作に従事する者が非接触ICを搭載した携帯電話機を所持していたとしても、携帯電話機をリーダ/ライタにかざす行為を長時間続けることは困難であり、また、運転中のユーザが携帯電話機をリーダ/ライタにかざす行為を行うことも安全性等の観点から不適切であるため、携帯電話機に搭載された非接触ICによる通信機能を利用してカーナビゲーションシステムやETCシステム等のような車載システムを実現するためには、携帯電話機を通信の相手方であるリーダ/ライタに対して固定する必要が生じる。
一方、前述した特許文献7に記載された遊技情報管理システム等のように、携帯電話機を固定した状態で非接触通信を行うシステムも存在する。しかし、自動車内では、運転操作に従事する者が非接触ICを搭載した携帯電話機を所持していたとしても、その携帯電話機の近接非接触通信の機能を利用することは、自動車内であるという制約を受けて用途が限定されることと、安全性の面から、これまで、あまり想定されなかった。このため、カーナビゲーションシステム、ETCシステム、カーオーディオシステム等のような車載システムについては、携帯電話機を固定した状態で近接非接触通信を行うことを想定したシステムは未だ開発されていないのが実情である。
従って、非接触ICを搭載した携帯電話機の近接非接触通信の機能を活かし、携帯電話機の機能の向上を図ることができるとともに、ユーザにとって使い勝手のよい車載システムを実現することが望まれる。
なお、以上のことは、自動車のみならず、オートバイや自転車等のその他の移動体についても同様にいえることであり、また、カーナビゲーション、ETC、カーオーディオのみならず、映像、画像、音楽、講義・講演録、マニュアル等の各種のコンテンツを呈示するコンテンツ呈示サービス全般についても同様にいえることである。
本発明の目的は、携帯電話機の機能の向上を図ることができ、かつ、ユーザにとって使い勝手のよい移動体搭乗者向けサービス提供システムを提供するところにある。
本発明は、移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してナビゲーションサービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、移動体の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、この現在位置情報取得手段により取得した現在位置情報を携帯電話機に供給する現在位置情報供給手段と、この現在位置情報供給手段により供給された現在位置情報を携帯電話機内で記憶する現在位置情報記憶手段と、この現在位置情報記憶手段に記憶された現在位置情報に基づき携帯電話機でナビゲーション画面を表示する処理を含むナビゲーションに関する処理を行うナビゲーション処理手段とを含んで構成され、現在位置情報供給手段は、リーダ/ライタを用いて現在位置情報を非接触ICモジュールのメモリに書き込む構成とされ、携帯電話機保持手段は、非接触ICモジュールのアンテナとリーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で携帯電話機を保持する構成とされ、ナビゲーション処理手段は、非接触ICモジュールのメモリに書き込まれた現在位置情報を読み込んでナビゲーション画面の表示処理を行う構成とされていることを特徴とするものである。
ここで、「移動体」とは、主として自動車であるが、その他に、例えば、オートバイ、自転車等も含まれ、また、陸上の移動体に限らず、船舶や航空機も含まれる。以下の発明においても同様である。
また、「携帯電話機」には、パーソナル・ハンディフォーン・システム(PHS)も含まれる。以下の発明においても同様である。
さらに、「携帯電話機保持手段」は、携帯電話機とリーダ/ライタとの相対姿勢を一定の状態に保持することができればよく、必ずしも移動体自体に固定される必要はなく、例えば、移動体内の座席の上に置いてもよい。但し、機器の性能を十分に発揮させるという観点や、機器の破損防止等の観点から、移動体自体に固定しておくことが好ましい。以下の発明においても同様である。
そして、「現在位置情報取得手段」とは、例えば、GPSやD−GPS(Differential GPS)による測位システム等である。
また、「ナビゲーション画面を表示する処理を含むナビゲーションに関する処理」とは、ナビゲーション処理手段が、ナビゲーション画面の表示処理の他に、例えば、通信網を介してナビゲーションセンタ装置との通信を行い、ナビゲーションセンタ装置から経路データを取得する処理等を行ってもよい趣旨である。
このような本発明においては、携帯電話機保持手段により、非接触ICモジュールを内蔵した携帯電話機をリーダ/ライタに対して一定の状態に保持しておき、現在位置情報取得手段により、移動体の現在位置情報を取得し、現在位置情報供給手段により、取得した現在位置情報をリーダ/ライタを用いて携帯電話機の非接触ICモジュールのメモリからなる現在位置情報記憶手段に書き込み、ナビゲーション処理手段により、現在位置情報記憶手段に記憶された現在位置情報を読み込んでナビゲーション画面を表示する。
従って、携帯電話機の非接触ICモジュールのアンテナと、リーダ/ライタのアンテナとが、所定の距離間隔に保たれた状態で保持されるので、携帯電話機への現在位置情報の継続的な供給が実現されるとともに、次々に供給されてくる最新の現在位置情報を用いて携帯電話機でナビゲーション画面の表示を行うことが可能となる。
このため、ユーザが非接触ICを搭載した携帯電話機を所持している場合には、その非接触ICによる通信機能、すなわち携帯電話機の既存の機能を利用してナビゲーションシステムを実現することができるので便利であり、携帯電話機の機能を向上させるとともに、ユーザにとって使い勝手のよい移動体搭乗者向けサービス提供システムを実現することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
また、前述した移動体搭乗者向けサービス提供システムにおいて、現在位置情報供給手段は、一定の時間間隔で非接触ICモジュールのメモリへの現在位置情報の書込みを行う構成とされ、ナビゲーション処理手段は、現在位置情報供給手段による非接触ICモジュールのメモリへの現在位置情報の書込みの時間間隔と同一の時間間隔で非接触ICモジュールのメモリからの現在位置情報の読込みを行う構成とされ、現在位置情報供給手段による非接触ICモジュールのメモリへの現在位置情報の書込みのタイミングと、ナビゲーション処理手段による非接触ICモジュールのメモリからの現在位置情報の読込みのタイミングとは、互いにずれていることが望ましい。
このように現在位置情報のメモリへの書込みとメモリからの読込みの時間間隔を同じにし、かつ、書込みと読込みのタイミングをずらす構成とした場合には、現在位置情報の受渡しが円滑に行われ、ナビゲーション画面の安定かつ継続的な表示を行うことが可能となる。
さらに、上述したように現在位置情報のメモリへの書込みとメモリからの読込みの時間間隔を同じにし、かつ、書込みと読込みのタイミングをずらす構成とした場合において、現在位置情報供給手段による非接触ICモジュールのメモリへの現在位置情報の書込時に衝突によるエラーが出た場合に現在位置情報供給手段による書込みのタイミングをずらす処理と、ナビゲーション処理手段による非接触ICモジュールのメモリからの現在位置情報の読込時に衝突によるエラーが出た場合にナビゲーション処理手段による読込みのタイミングをずらす処理とのうち、少なくとも一方の処理が行われる構成とされていることが望ましい。
このように書込時や読込時に衝突によるエラーが出た場合に書込みや読込みのタイミングをずらす処理を行う構成とした場合には、一度、エラーが出ても、書込みや読込みのタイミングの修正後には、書込みや読込みを行うことができるようになり、ナビゲーション画面の安定かつ継続的な表示を行うことが可能となる。
以上においては、ナビゲーションサービスを行うシステムについて述べたが、以下では、コンテンツ呈示サービスを行うシステムについて述べる。
コンテンツ呈示サービスを行うシステムとしては、コンテンツを利用した分だけ課金するシステムと、解除キーを購入したコンテンツを利用できるシステムとがある。さらに、前者の場合は、携帯電話機内のプロセッサで実行されるプログラムにより利用可否の判断および課金処理を行うシステム(例えば、図5の場合等)と、リーダ/ライタ側のプロセッサで実行されるプログラムにより利用可否の判断および課金処理を行うシステム(例えば、図7の場合等)とがある。後者の場合は、購入した解除キーを利用対象コンテンツの選択入力受付前に予め携帯電話機から読み取っておくシステム(例えば、図8の場合等)と、利用対象コンテンツの選択入力受付後にリーダ/ライタ側のプロセッサで実行されるプログラムにより解除キーを検索するシステム(例えば、図9の場合等)と、利用対象コンテンツの選択入力受付後に携帯電話機内のプロセッサで実行されるプログラムにより解除キーを検索するシステム(例えば、図10の場合等)とがある。
このうち、コンテンツを利用した分だけ課金するシステムであって、携帯電話機内のプロセッサで実行されるプログラムにより利用可否の判断および課金処理を行うシステム(例えば、図5の場合等)は、次のような構成となる。すなわち、本発明は、移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してコンテンツ呈示サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、移動体に設置されて複数のコンテンツ並びにこれらの各コンテンツの利用料情報または利用料の算出に必要な利用料算出用情報を予め記憶するコンテンツ記憶手段と、このコンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツをユーザに呈示するための出力を行うコンテンツ呈示手段と、コンテンツを利用するために予め購入してチャージされた電子マネーの残高情報または残高の算出に必要な残高算出用情報を携帯電話機内で記憶する電子マネー情報記憶手段と、ユーザによる利用対象とするコンテンツまたはコンテンツ群の選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、この選択入力受付手段により受け付けたユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料情報または利用料算出用情報を携帯電話機に送信する選択コンテンツ情報送信手段と、この選択コンテンツ情報送信手段により送信されてきた利用料情報または利用料算出用情報を携帯電話機内で記憶する選択コンテンツ情報記憶手段と、この選択コンテンツ情報記憶手段に記憶された利用料情報または利用料算出用情報と電子マネー情報記憶手段に記憶された残高情報または残高算出用情報とに基づき、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を利用するのに電子マネーの残高が足りるか否かを携帯電話機内で判断する利用可否判断手段と、この利用可否判断手段による判断結果を携帯電話機内で記憶する判断結果記憶手段と、この判断結果記憶手段に記憶された判断結果を携帯電話機から取得してコンテンツ呈示手段に送信する判断結果伝達手段と、利用可否判断手段による判断結果が選択コンテンツ利用可能という判断結果となった場合に、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料に応じて電子マネー情報記憶手段に記憶された残高情報または残高算出用情報を更新する課金処理を携帯電話機内で行う課金処理手段とを備え、電子マネー情報記憶手段、選択コンテンツ情報記憶手段、および判断結果記憶手段は、携帯電話機に内蔵された非接触ICモジュールのメモリにより構成され、携帯電話機保持手段は、非接触ICモジュールのアンテナとリーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で携帯電話機を保持する構成とされ、選択コンテンツ情報送信手段は、リーダ/ライタを用いて利用料情報または利用料算出用情報を非接触ICモジュールのメモリに書き込む構成とされ、判断結果伝達手段は、リーダ/ライタを用いて判断結果を非接触ICモジュールのメモリから読み取る構成とされ、コンテンツ呈示手段は、判断結果伝達手段から選択コンテンツ利用可能という判断結果を受信した場合に、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群をユーザに呈示するための出力を行う構成とされていることを特徴とするものである。
ここで、「コンテンツ」には、例えば、映像、画像、音楽、講義・講演録、マニュアル等の各種のものが含まれ、コンテンツの「利用」とは、コンテンツが地図等の静止画像やビデオ等の動画像のような画像情報あるいは文字情報である場合には、見ることであり、コンテンツが音楽や講義・講演録等の音情報の場合には、聞くことである。以下の発明においても同様である。
また、「利用料情報」とは、例えば、200円、2ドル等の金額情報そのもの(但し、ポイント数やグレード情報等の代替情報でもよい。)であり、「利用料の算出に必要な利用料算出用情報」とは、例えば、1コンテンツの利用料が定額である場合には、利用対象とするコンテンツ数や、利用対象とするコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報(コンテンツ番号等)等である。より具体的には、例えば、1コンテンツの利用料が200円で定額であるときに、ユーザが利用対象として3個のコンテンツを一括選択した場合には、利用料は200円×3=600円となる。また、例えば、レコード会社Aの音楽が1曲につき150円で、レコード会社Bの音楽が1曲につき200円であるときに、ユーザがA−4027というコンテンツ識別情報(レコード会社Aの4027番目の曲という意味)の曲を利用対象として選択した場合には、利用料は150円となり、ユーザがB−687というコンテンツ識別情報(レコード会社Bの687番目の曲という意味)の曲を利用対象として選択した場合には、利用料は200円となる。なお、このようにコンテンツ記憶手段に複数のコンテンツ制作者(レコード会社等)のコンテンツが含まれている場合に、選択されたコンテンツの制作者を判別することができるようにしておけば、複数のコンテンツ制作者による利用料の分配(収入の分配)を行うことも可能となる。以下の発明においても同様である。
さらに、「コンテンツ群」とは、複数のコンテンツを1つ1つ個別に選択できる場合において、ユーザが複数のコンテンツを一括選択したときのそれらの複数のコンテンツでもよく、あるいはユーザによる選択の単位がそもそも複数のコンテンツからなるコンテンツ群となっている場合(例えば、複数の曲が入っているレコード単位となっている場合)において、ユーザが選択したコンテンツ群でもよい。以下の発明においても同様である。
そして、「残高情報」とは、購入した電子マネーのうち使用されていない残りの金額そのもの(但し、ポイント数等の代替情報でもよい。)であり、「残高の算出に必要な残高算出用情報」とは、例えば、購入した電子マネーの元の金額と使用金額合計(コンテンツの利用料の合計)との組み合わせ、あるいは購入した電子マネーの元の金額と利用コンテンツ数との組み合わせ等である。以下の発明においても同様である。
また、「コンテンツ呈示手段」による「出力」は、例えば、音楽や講義・講演録等の音の再生、ビデオ映像の再生、地図等の画像の表示、あるいはこれらの組み合わせ等である。以下の発明においても同様である。
このような本発明(例えば、図5の場合等)においては、携帯電話機保持手段により、非接触ICモジュールを内蔵した携帯電話機をリーダ/ライタに対して一定の状態に保持しておくとともに、コンテンツ記憶手段に複数のコンテンツ並びにそれらの利用料情報または利用料算出用情報(以下、利用料情報等という。)を予め記憶させておき、さらに、ユーザが購入した電子マネーの残高情報または残高算出用情報(以下、残高情報等という。)を、携帯電話機の非接触ICモジュールのメモリからなる電子マネー情報記憶手段に記憶させておく。そして、選択入力受付手段により、ユーザ選択を受け付け、選択コンテンツ情報送信手段により、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料情報等を、リーダ/ライタを用いて携帯電話機の非接触ICモジュールのメモリからなる選択コンテンツ情報記憶手段に書き込み、利用可否判断手段により、選択コンテンツ情報記憶手段に記憶された利用料情報等と電子マネー情報記憶手段に記憶された残高情報等とに基づきコンテンツを利用するために必要な残高があるか否かを判断し、その判断結果を携帯電話機の非接触ICモジュールのメモリからなる判断結果記憶手段に書き込み、判断結果伝達手段により、判断結果をリーダ/ライタを用いて携帯電話機から読み取り、この判断結果がコンテンツ利用可能という結果であった場合に、コンテンツ呈示手段によりコンテンツ呈示のための出力を行う。また、コンテンツ利用可能という結果であった場合には、課金処理手段により、電子マネー情報記憶手段に記憶された残高情報等を更新する処理を行う。
従って、携帯電話機の非接触ICモジュールのアンテナと、リーダ/ライタのアンテナとが、所定の距離間隔に保たれた状態で保持されるので、携帯電話機への利用料情報等の送信および携帯電話機からの利用可否の判断結果の取得が可能となる。
このため、ユーザが非接触ICを搭載した携帯電話機を所持している場合には、その非接触ICによる通信機能、すなわち携帯電話機の既存の機能を利用してコンテンツ呈示サービスを行うシステムを実現することができるので便利であり、携帯電話機の機能を向上させるとともに、ユーザにとって使い勝手のよい移動体搭乗者向けサービス提供システムを実現することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
また、前述したコンテンツ呈示サービスを行う各種のシステムのうち、コンテンツを利用した分だけ課金するシステムであって、リーダ/ライタ側のプロセッサで実行されるプログラムにより利用可否の判断および課金処理を行うシステム(例えば、図7の場合等)は、次のような構成となる。すなわち、本発明は、移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してコンテンツ呈示サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、移動体に設置されて複数のコンテンツ並びにこれらの各コンテンツの利用料情報または利用料の算出に必要な利用料算出用情報を予め記憶するコンテンツ記憶手段と、このコンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツをユーザに呈示するための出力を行うコンテンツ呈示手段と、コンテンツを利用するために予め購入してチャージされた電子マネーの残高情報または残高の算出に必要な残高算出用情報を携帯電話機内で記憶する電子マネー情報記憶手段と、ユーザによる利用対象とするコンテンツまたはコンテンツ群の選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、電子マネー情報記憶手段に記憶された残高情報または残高算出用情報を携帯電話機から取得する電子マネー情報取得手段と、選択入力受付手段により受け付けたユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料情報または利用料算出用情報と電子マネー情報取得手段により取得した残高情報または残高算出用情報とに基づき、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を利用するのに電子マネーの残高が足りるか否かを判断してこの判断結果をコンテンツ呈示手段に送信する利用可否判断手段と、この利用可否判断手段による判断結果が選択コンテンツ利用可能という判断結果となった場合に、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料に応じて電子マネー情報記憶手段に記憶された残高情報または残高算出用情報を更新する課金処理を行う課金処理手段とを備え、電子マネー情報記憶手段は、携帯電話機に内蔵された非接触ICモジュールのメモリにより構成され、携帯電話機保持手段は、非接触ICモジュールのアンテナとリーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で携帯電話機を保持する構成とされ、電子マネー情報取得手段は、リーダ/ライタを用いて残高情報または残高算出用情報を非接触ICモジュールのメモリから読み取る構成とされ、課金処理手段は、リーダ/ライタを用いて課金処理に必要な情報を非接触ICモジュールのメモリに書き込む構成とされ、コンテンツ呈示手段は、利用可否判断手段から選択コンテンツ利用可能という判断結果を受信した場合に、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群をユーザに呈示するための出力を行う構成とされていることを特徴とするものである。
このような本発明(例えば、図7の場合等)においては、携帯電話機保持手段により、非接触ICモジュールを内蔵した携帯電話機をリーダ/ライタに対して一定の状態に保持しておくとともに、コンテンツ記憶手段に複数のコンテンツおよびそれらの利用料情報等を予め記憶させておき、さらに、ユーザが購入した電子マネーの残高情報等を、携帯電話機の非接触ICモジュールのメモリからなる電子マネー情報記憶手段に記憶させておく。そして、選択入力受付手段により、ユーザ選択を受け付け、電子マネー情報取得手段により、リーダ/ライタを用いて携帯電話機の電子マネー情報記憶手段から残高情報等を取得し、利用可否判断手段により、選択入力受付手段により利用対象として受け付けたコンテンツまたはコンテンツ群の利用料情報等と電子マネー情報記憶手段から取得した残高情報等とに基づきコンテンツを利用するために必要な残高があるか否かを判断し、その判断結果がコンテンツ利用可能という結果であった場合に、コンテンツ呈示手段によりコンテンツ呈示のための出力を行う。また、コンテンツ利用可能という結果であった場合には、課金処理手段により、リーダ/ライタを用いて携帯電話機の電子マネー情報記憶手段に記憶された残高情報等を更新する処理を行う。
従って、携帯電話機の非接触ICモジュールのアンテナと、リーダ/ライタのアンテナとが、所定の距離間隔に保たれた状態で保持されるので、携帯電話機からの電子マネーの残高情報等の取得が可能となる。
このため、ユーザが非接触ICを搭載した携帯電話機を所持している場合には、その非接触ICによる通信機能、すなわち携帯電話機の既存の機能を利用してコンテンツ呈示サービスを行うシステムを実現することができるので便利であり、携帯電話機の機能を向上させるとともに、ユーザにとって使い勝手のよい移動体搭乗者向けサービス提供システムを実現することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
さらに、前述したコンテンツ呈示サービスを行う各種のシステムのうち、解除キーを購入したコンテンツを利用できるシステムであって、購入した解除キーを利用対象コンテンツの選択入力受付前に予め携帯電話機から読み取っておくシステム(例えば、図8の場合等)は、次のような構成となる。すなわち、本発明は、移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してコンテンツ呈示サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、移動体に設置されて複数のコンテンツを予め記憶するコンテンツ記憶手段と、このコンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを前記ユーザに呈示するための出力を行うコンテンツ呈示手段と、コンテンツを利用するために予め購入された解除キーを携帯電話機内で記憶する解除キー記憶手段と、この解除キー記憶手段に記憶された解除キーを携帯電話機から取得してコンテンツ呈示手段に送信する解除キー取得手段とを備え、解除キー記憶手段は、携帯電話機に内蔵された非接触ICモジュールのメモリにより構成され、携帯電話機保持手段は、非接触ICモジュールのアンテナとリーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で携帯電話機を保持する構成とされ、解除キー取得手段は、リーダ/ライタを用いて解除キーを非接触ICモジュールのメモリから読み取る構成とされ、コンテンツ呈示手段は、ユーザによるコンテンツまたはコンテンツ群の利用要求に対し、この利用要求に係るコンテンツまたはコンテンツ群が解除キー取得手段から受信した解除キーに対応するコンテンツまたはコンテンツ群である場合に、利用要求に係るコンテンツまたはコンテンツ群を前記ユーザに呈示するための出力を行う構成とされていることを特徴とするものである。
このような本発明(例えば、図8の場合等)においては、携帯電話機保持手段により、非接触ICモジュールを内蔵した携帯電話機をリーダ/ライタに対して一定の状態に保持しておくとともに、コンテンツ記憶手段に複数のコンテンツを予め記憶させておき、さらに、ユーザが購入した解除キーを、携帯電話機の非接触ICモジュールのメモリからなる解除キー記憶手段に記憶させておく。そして、解除キー取得手段により、リーダ/ライタを用いて携帯電話機の解除キー記憶手段から解除キーを取得してコンテンツ呈示手段に送信しておき、その後、ユーザによるコンテンツまたはコンテンツ群の選択を受け付け、コンテンツ呈示手段により、対応する解除キーが受信されている場合に、コンテンツ呈示のための出力を行う。
従って、携帯電話機の非接触ICモジュールのアンテナと、リーダ/ライタのアンテナとが、所定の距離間隔に保たれた状態で保持されるので、携帯電話機からの解除キーの取得が可能となる。
このため、ユーザが非接触ICを搭載した携帯電話機を所持している場合には、その非接触ICによる通信機能、すなわち携帯電話機の既存の機能を利用してコンテンツ呈示サービスを行うシステムを実現することができるので便利であり、携帯電話機の機能を向上させるとともに、ユーザにとって使い勝手のよい移動体搭乗者向けサービス提供システムを実現することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
そして、前述したコンテンツ呈示サービスを行う各種のシステムのうち、解除キーを購入したコンテンツを利用できるシステムであって、利用対象コンテンツの選択入力受付後にリーダ/ライタ側のプロセッサで実行されるプログラムにより解除キーを検索するシステム(例えば、図9の場合等)は、次のような構成となる。すなわち、本発明は、移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してコンテンツ呈示サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、移動体に設置されて複数のコンテンツおよびこれらの各コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を予め記憶するコンテンツ記憶手段と、このコンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツをユーザに呈示するための出力を行うコンテンツ呈示手段と、コンテンツを利用するために予め購入された解除キーおよびこの解除キーに対応するコンテンツまたはコンテンツ群を識別するコンテンツ識別情報を携帯電話機内で記憶する解除キー記憶手段と、ユーザによる利用対象とするコンテンツまたはコンテンツ群の選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、この選択入力受付手段により受け付けたユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についてのコンテンツ識別情報をキーとして、解除キー記憶手段に記憶された解除キーの中に、ユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群に対応する解除キーが存在するか否かを検索し、検索して得られた解除キーをコンテンツ呈示手段に送信する解除キー検索手段とを備え、解除キー記憶手段は、携帯電話機に内蔵された非接触ICモジュールのメモリにより構成され、携帯電話機保持手段は、非接触ICモジュールのアンテナとリーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で携帯電話機を保持する構成とされ、解除キー検索手段は、リーダ/ライタを用いて解除キーおよびコンテンツ識別情報を非接触ICモジュールのメモリから読み取る構成とされ、コンテンツ呈示手段は、解除キー検索手段から解除キーを受信した場合に、ユーザにより利用対象として選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を前記ユーザに呈示するための出力を行う構成とされていることを特徴とするものである。
このような本発明(例えば、図9の場合等)においては、携帯電話機保持手段により、非接触ICモジュールを内蔵した携帯電話機をリーダ/ライタに対して一定の状態に保持しておくとともに、コンテンツ記憶手段に複数のコンテンツおよびそれらのコンテンツ識別情報を予め記憶させておき、さらに、ユーザが購入した解除キーを、携帯電話機の非接触ICモジュールのメモリからなる解除キー記憶手段に記憶させておく。そして、選択入力受付手段により、ユーザ選択を受け付け、解除キー検索手段により、リーダ/ライタを用いて利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についてのコンテンツ識別情報に基づき携帯電話機の解除キー記憶手段に記憶された解除キーの中から対応する解除キーを検索し、対応する解除キーがあった場合に、コンテンツ呈示手段により、コンテンツ呈示のための出力を行う。
従って、携帯電話機の非接触ICモジュールのアンテナと、リーダ/ライタのアンテナとが、所定の距離間隔に保たれた状態で保持されるので、携帯電話機からの解除キーの検索取得が可能となる。
このため、ユーザが非接触ICを搭載した携帯電話機を所持している場合には、その非接触ICによる通信機能、すなわち携帯電話機の既存の機能を利用してコンテンツ呈示サービスを行うシステムを実現することができるので便利であり、携帯電話機の機能を向上させるとともに、ユーザにとって使い勝手のよい移動体搭乗者向けサービス提供システムを実現することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
また、前述したコンテンツ呈示サービスを行う各種のシステムのうち、解除キーを購入したコンテンツを利用できるシステムであって、利用対象コンテンツの選択入力受付後に携帯電話機内のプロセッサで実行されるプログラムにより解除キーを検索するシステム(例えば、図10の場合等)は、次のような構成となる。すなわち、本発明は、移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してコンテンツ呈示サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、移動体に設置されて複数のコンテンツおよびこれらの各コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を予め記憶するコンテンツ記憶手段と、このコンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツをユーザに呈示するための出力を行うコンテンツ呈示手段と、コンテンツを利用するために予め購入された解除キーおよびこの解除キーに対応するコンテンツまたはコンテンツ群を識別するコンテンツ識別情報を携帯電話機内で記憶する購入解除キー記憶手段と、ユーザによる利用対象とするコンテンツまたはコンテンツ群の選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、この選択入力受付手段により受け付けたユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についてのコンテンツ識別情報を携帯電話機に送信する選択コンテンツ情報送信手段と、この選択コンテンツ情報送信手段から受信したコンテンツ識別情報を携帯電話機内で記憶する選択コンテンツ情報記憶手段と、この選択コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツ識別情報をキーとして、購入解除キー記憶手段に記憶された解除キーの中に、ユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群に対応する解除キーが存在するか否かを検索する解除キー検索手段と、この解除キー検索手段により検索して得られた解除キーを携帯電話機内で記憶する利用解除キー記憶手段と、この利用解除キー記憶手段に記憶された解除キーを携帯電話機から取得し、取得した解除キーをコンテンツ呈示手段に送信する解除キー取得手段とを備え、購入解除キー記憶手段は、携帯電話機に内蔵された非接触ICモジュールのメモリまたは携帯電話機に内蔵された他のメモリにより構成され、利用解除キー記憶手段および選択コンテンツ情報記憶手段は、携帯電話機に内蔵された非接触ICモジュールのメモリにより構成され、携帯電話機保持手段は、非接触ICモジュールのアンテナとリーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で携帯電話機を保持する構成とされ、選択コンテンツ情報送信手段は、リーダ/ライタを用いてコンテンツ識別情報を非接触ICモジュールのメモリに書き込む構成とされ、解除キー取得手段は、リーダ/ライタを用いて解除キーを非接触ICモジュールのメモリから読み取る構成とされ、コンテンツ呈示手段は、解除キー取得手段から解除キーを受信した場合に、ユーザにより利用対象として選択されたコンテンツまたはコンテンツ群をユーザに呈示するための出力を行う構成とされていることを特徴とするものである。
このような本発明(例えば、図10の場合等)においては、携帯電話機保持手段により、非接触ICモジュールを内蔵した携帯電話機をリーダ/ライタに対して一定の状態に保持しておくとともに、コンテンツ記憶手段に複数のコンテンツおよびそれらのコンテンツ識別情報を予め記憶させておき、さらに、ユーザが購入した解除キーを、携帯電話機の非接触ICモジュールのメモリからなる購入解除キー記憶手段に記憶させておく。そして、選択入力受付手段により、ユーザ選択を受け付け、選択コンテンツ情報送信手段により、リーダ/ライタを用いて利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についてのコンテンツ識別情報を携帯電話機の非接触ICモジュールのメモリからなる選択コンテンツ情報記憶手段に書き込み、解除キー検索手段により、選択コンテンツ情報記憶手段に記憶されたコンテンツ識別情報に基づき携帯電話機の購入解除キー記憶手段に記憶された解除キーの中から対応する解除キーを検索し、対応する解除キーがあった場合に、その解除キーを携帯電話機の非接触ICモジュールのメモリからなる利用解除キー記憶手段に書き込み、解除キー取得手段により、リーダ/ライタを用いて携帯電話機の利用解除キー記憶手段に記憶された解除キーを取得し、コンテンツ呈示手段により、取得した解除キーを用いてコンテンツ呈示のための出力を行う。
従って、携帯電話機の非接触ICモジュールのアンテナと、リーダ/ライタのアンテナとが、所定の距離間隔に保たれた状態で保持されるので、携帯電話機へのコンテンツ識別情報の送信および携帯電話機からの解除キーの取得が可能となる。
このため、ユーザが非接触ICを搭載した携帯電話機を所持している場合には、その非接触ICによる通信機能、すなわち携帯電話機の既存の機能を利用してコンテンツ呈示サービスを行うシステムを実現することができるので便利であり、携帯電話機の機能を向上させるとともに、ユーザにとって使い勝手のよい移動体搭乗者向けサービス提供システムを実現することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
以上においては、コンテンツ呈示サービスを行うシステムについて述べたが、以下では、自動料金収受サービスを行うシステムについて述べる。
自動料金収受サービスを行うシステムとしては、入口料金所の路側アンテナから送信されてきた入口情報を出口料金所に到着するまで携帯電話機に記憶させておくシステム(例えば、図6の場合等)と、入口情報をリーダ/ライタ側の機器に記憶させておくシステム(例えば、図11の場合等)とがあり、いずれの場合も、次のような構成となる。
すなわち、本発明は、移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対して有料道路またはこれに類する設備の自動料金収受サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、料金所に設けられた路側アンテナとの間で料金収受に必要なETC情報の送受信を行うETCアンテナおよびETCチューナと、このETCチューナとの間でETC情報の受渡しを行うとともに携帯電話機との間でETC情報の送受信を行う料金収受処理手段とを備え、料金収受処理手段は、リーダ/ライタを用いてETC情報について非接触ICモジュールのメモリからの読込みおよび/または非接触ICモジュールのメモリへの書込みを行う構成とされていることを特徴とするものである。
ここで、「有料道路またはこれに類する設備」とは、有料道路の他に、例えば、有料駐車場、カーフェリー等のETCシステムに基づく自動料金収受が可能な設備に適用してもよい趣旨である。
また、「ETC情報」とは、例えば、入口料金所の路側アンテナから送信されてくる入口情報、携帯電話機またはそのユーザに固有のID情報、出口料金所の路側アンテナから送信されてくる料金情報等である。
このような本発明においては、携帯電話機保持手段により、非接触ICモジュールを内蔵した携帯電話機をリーダ/ライタに対して一定の状態に保持しておくとともに、料金収受に必要なETC情報を携帯電話機の非接触ICモジュールのメモリに記憶させておき、リーダ/ライタを用いて携帯電話機からETC情報を取得し、料金収受に必要な処理を行う。
従って、携帯電話機の非接触ICモジュールのアンテナと、リーダ/ライタのアンテナとが、所定の距離間隔に保たれた状態で保持されるので、携帯電話機へのETC情報の送信および/または携帯電話機からのETC情報の取得が可能となる。
このため、ユーザが非接触ICを搭載した携帯電話機を所持している場合には、その非接触ICによる通信機能、すなわち携帯電話機の既存の機能を利用して自動料金収受サービスを行うシステムを実現することができるので便利であり、携帯電話機の機能を向上させるとともに、ユーザにとって使い勝手のよい移動体搭乗者向けサービス提供システムを実現することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
なお、以上に述べたナビゲーションサービスを行うシステムの発明と、コンテンツ呈示サービスを行うシステムの発明と、自動料金収受サービスを行うシステムの発明とは、組み合わせて用いてもよい。
以上に述べたように本発明によれば、非接触ICモジュールを内蔵した携帯電話機をリーダ/ライタに対して一定の状態に保持し、非接触ICによる通信機能を利用して携帯電話機とその他の機器との間で情報の送受信を行うことによりナビゲーションサービス、コンテンツ呈示サービス、自動料金収受サービス、あるいはこれらを組み合わせたサービスを実現することができるので、携帯電話機の機能を向上させることができるうえ、ユーザにとって使い勝手のよい移動体搭乗者向けサービス提供システムを実現することができるという効果がある。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本発明の移動体搭乗者向けサービス提供システムである本実施形態の自動車搭載用の車載システム10の全体構成が示されている。図2には、車載システム10の構成機器のうち自動車内に搭載される機器のハードウェア構成が示されている。図3は、自動車内に搭載される機器の外観を示す斜視図である。また、図4は、ナビゲーションサービスを行う際の処理やデータの流れを示す説明図であり、図5は、コンテンツ呈示サービスを行う際の処理やデータの流れを示す説明図であり、図6は、有料道路等の自動料金収受サービスを行う際の処理やデータの流れを示す説明図である。
図1および図2において、車載システム10は、移動体(ここでは、一例として自動車とする。)とともに移動する携帯電話機20と、車内に設置されて携帯電話機20の機能を補助する補助端末装置50と、カーオーディオシステム等のコンテンツ呈示システム120と、ナビゲーションセンタ装置140と、コンテンツ管理センタ装置150と、ETC管理センタ装置160とを備えて構成されている。
図1において、携帯電話機20と、ナビゲーションセンタ装置140、コンテンツ管理センタ装置150、およびETC管理センタ装置160とは、それぞれ携帯電話網2、携帯電話会社管理センタ3、およびインターネット4を含んで構成された通信網5を介して接続されている。なお、通信網5は、このような構成に限定されず、例えば、インターネット4に、LAN、MAN、WAN、イントラネット、エクストラネット等を組み合わせた構成としてもよく、携帯電話会社管理センタ3と、ナビゲーションセンタ装置140、コンテンツ管理センタ装置150、およびETC管理センタ装置160とは、それぞれインターネット4ではなく専用線により接続してもよい。
図1において、携帯電話機20は、非接触ICモジュール30と、カーナビゲーション、コンテンツ呈示、有料道路等の自動料金収受に関する各種処理を行うための処理手段40とを備えている。また、図2に示すように、ハードウェア構成としては、携帯電話機20には、非接触ICモジュール30の他に、中央演算処理装置(CPU)45、メモリ46、10芯インターフェース47が設けられている。
図1および図2において、非接触ICモジュール30は、アンテナ31とICチップ32とにより構成されている。この非接触ICモジュール30は、通信の相手方であるリーダ/ライタ60から電磁誘導の原理で電力を供給されて動作するモジュールであり、具体的には、例えば、フェリカ(FeliCa)チップ(商標)等を採用することができる。このフェリカチップ(商標)による通信技術は、ベースの波(搬送波)に信号を載せる(変調する)ことで電力と信号とを同時に伝える技術であり、例えば、搬送波周波数:13.56MHz、通信速度:212Kbps、変調方式:振幅変調、符号化方式:マンチェスタ方式という仕様のものであるが、これに限定されるものではない。
アンテナ31は、図3中の点線で示すように、携帯電話機20のキー操作部21の裏面と略平行になる状態でループ状に張られたRFアンテナである。
ICチップ32は、補助端末装置50に設けられたリーダ/ライタ60との間の信号の送受信に必要な変調や復調を含む各種制御を行うR/Wコントローラ33と、メモリ34とを含んで構成されている。
メモリ34は、例えば、EEPROMやフラッシュメモリ等である。このメモリ34は、複数の領域に区画され、携帯電話機20に搭載されて実行される各アプリケーション毎に異なる領域が使用されるようになっている。本実施形態では、図1に示すように、メモリ34のうち、カーナビゲーションに関する処理で使用される領域により現在位置情報記憶手段35が構成され、コンテンツ呈示に関する処理で使用される領域によりコンテンツ呈示サービス用情報記憶手段36が構成され、有料道路等の自動料金収受に関する処理で使用される領域によりETC情報記憶手段37が構成されている。また、コンテンツ呈示サービス用情報記憶手段36を構成するメモリ領域には、電子マネー情報記憶手段36Aを構成する領域と、選択コンテンツ情報記憶手段36Bを構成する領域と、判断結果記憶手段36Cを構成する領域とが含まれている。
現在位置情報記憶手段35は、補助端末装置50の現在位置情報供給手段71により供給されてくる自動車(ユーザの搭乗している自動車)の現在位置情報(GPSによる緯度・経度情報等)を記憶するものである。
コンテンツ呈示サービス用情報記憶手段36の中の電子マネー情報記憶手段36Aは、コンテンツを利用するために予め購入してチャージされた電子マネーの残高情報を記憶するものである。
コンテンツ呈示サービス用情報記憶手段36の中の選択コンテンツ情報記憶手段36Bは、補助端末装置50の選択コンテンツ情報送信手段72Aにより送信されてきた利用料情報を記憶するものである。
コンテンツ呈示サービス用情報記憶手段36の中の判断結果記憶手段36Cは、利用可否判断手段42Bによる判断結果を記憶するものである。
ETC情報記憶手段37は、携帯電話機20のETC情報設定手段43により書き込まれたID情報、補助端末装置50の料金収受処理手段73により書き込まれた入口情報および料金情報を記憶するものである。
図1において、処理手段40は、カーナビゲーションに関する各種処理を行うナビゲーション処理手段41と、コンテンツ呈示に関する各種処理を行う携帯電話機側コンテンツ呈示サービス処理手段42と、有料道路等の自動料金収受に関する各種処理を行うETC情報設定手段43とを含んで構成されている。
ナビゲーション処理手段41は、現在位置情報記憶手段35に記憶された現在位置情報に基づき携帯電話機20でナビゲーション画面を表示する処理を含むナビゲーションに関する処理を行うものである。この際、ナビゲーション処理手段41は、図4に示すように、非接触ICモジュール30のメモリ34からなる現在位置情報記憶手段35に書き込まれた現在位置情報を、一定の時間間隔Pで読み込んでナビゲーション画面の表示処理を行う。この読込みの時間間隔Pは、補助端末装置50の現在位置情報供給手段71による現在位置情報記憶手段35への現在位置情報の書込みの時間間隔N(例えば1秒間隔)と同一の時間間隔とされている。
また、ナビゲーション処理手段41は、現在位置情報記憶手段35からの現在位置情報の読込時に、補助端末装置50の現在位置情報供給手段71による書込みとの衝突によるエラーが出た場合に、読込みのタイミングをずらす処理を行う。つまり、図4に示すように、ナビゲーション処理手段41による現在位置情報の1回の読込処理時間をQとし、現在位置情報供給手段71による現在位置情報の1回の書込処理時間をMとすると、処理時間Qだけかかる毎回の読込処理が行われれる時刻と、処理時間Mだけかかる毎回の書込処理が行われる時刻とに重なりが生じないようにする。
さらに、ナビゲーション処理手段41は、ナビゲーションセンタ装置140に設けられたプログラム提供用のサーバから、例えばJAVAプログラム等のアプリケーションプログラムをダウンロードして取得し、取得したプログラムを携帯電話機20のメモリ46に記憶保存させる処理も行う。
より詳細に述べると、ナビゲーション処理手段41により行われるナビゲーションに関する処理には、ユーザによる目的地の入力設定(音声による入力設定でもよい。)を受け付ける処理と、受け付けた目的地情報(目的地を示す音声情報でもよい。)を通信網5を介してナビゲーションセンタ装置140に送信する処理と、目的地までの経路情報(例えば、経路を構成する交差点や分岐点等の各ポイントの緯度・経度情報、交差点や分岐点等の各ポイントの名称のデータ、通りの名称のデータ、直進・右折・左折等の別を示すデータ等が含まれる。)を算出するために用いられる始点情報としての現在位置情報を通信網5を介してナビゲーションセンタ装置140に設けられた経路情報算出用のサーバに送信する処理と、ナビゲーションセンタ装置140から通信網5を介して送信されてきた経路情報を受信してメモリ46(図2参照)に記憶保存させる処理と、メモリ46に記憶された経路情報および補助端末装置50から供給されてきて非接触ICモジュール30のメモリ34に記憶された自動車(ユーザが搭乗している自動車)の現在位置情報に基づき経路上でのその自動車の相対位置(つまり、その自動車が経路上のどの位置を走行しているか)を算出する処理(具体的には、例えば、経路情報を構成する交差点、曲がり角、分岐点等の各ポイントまでの距離等を算出する処理)と、経路上での相対位置の算出結果に基づき携帯電話機20の表示部25(図3参照)にナビゲーション画面を表示する処理とがある。このナビゲーション画面の表示には、例えば、走行中の通りの名称のテキスト表示、近傍交差点等の名称のテキスト表示、近傍交差点等までの残りの距離のテキスト表示、直進・右折・左折等の別を示すテキスト表示および図形表示(拡大図形表示もある。)等が含まれる。
また、ナビゲーション処理手段41は、経路上での相対位置の算出結果に基づき、音声によるナビゲーション情報の提供処理も行う。具体的には、例えば、ナビゲーション(ルートガイド)開始時には、「ピー」等の開始効果音を発し、右左折100m手前では、「100m先右折です。」、「100m先左折です。」等の案内音を発し、目的地到着時には、「ピンポン」等の到着効果音を発する処理を行う。
さらに、ナビゲーション処理手段41は、メモリ46(図2参照)に記憶された経路情報と、補助端末装置50から供給されてきて非接触ICモジュール30のメモリ34に記憶された現在位置情報とに基づき、ユーザが搭乗(運転または同乗)している自動車が、始点から目的地までの経路を外れているか否かを判断する処理も行う。なお、経路を外れていると判断された場合には、その時の現在位置情報を新たな始点情報として、再び経路情報の算出処理を行う。
携帯電話機側コンテンツ呈示サービス処理手段42は、電子マネーチャージ手段42Aと、利用可否判断手段42Bと、課金処理手段42Cとを含んで構成されている。
電子マネーチャージ手段42Aは、通信網5を介してコンテンツ管理センタ装置150に設けられた電子マネー購入用のサーバにアクセスし、電子マネーの購入手続を携帯電話機20を用いてオンラインで行い、購入した電子マネーを電子マネー情報記憶手段36Aに書き込んでチャージする処理を行うものである。
利用可否判断手段42Bは、選択コンテンツ情報記憶手段36Bに記憶された利用料情報と電子マネー情報記憶手段36Aに記憶された残高情報とを読み込み、これらの利用料情報と残高情報とに基づき、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を利用するのに電子マネーの残高が足りるか否かを判断する処理を行うものである。具体的には、残高が利用料以上あれば、そのコンテンツまたはコンテンツ群を利用可能と判断し、残高が利用料を下回っていれば、利用不可と判断する。
課金処理手段42Cは、利用可否判断手段42Bによる判断結果が選択コンテンツ利用可能という判断結果となった場合に、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料に応じて、電子マネー情報記憶手段36Aに記憶された残高情報を更新する課金処理を行うものである。具体的には、現在の残高から利用料を差し引いた額を、新たな残高情報として電子マネー情報記憶手段36Aに書き込む処理を行う。
ETC情報設定手段43は、通信網5を介してETC管理センタ装置160に設けられたユーザ情報管理サーバにアクセスし、携帯電話機20またはそのユーザに固有のID情報、すなわち有料道路等の料金収受に必要となる料金支払者を特定するための情報の登録手続を行うとともに、このID情報を携帯電話機20のETC情報記憶手段37に書き込む処理を行うものである。
そして、処理手段40を構成する各手段41,42(42A,42B,42C),43は、携帯電話機20の内部に設けられたCPU45(図2参照)、およびこのCPU45の動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。例えば、JAVAプログラミング言語(JAVAは、登録商標)により記述されたプログラム、およびこのJAVAプログラムの実行環境を形成するJAVA仮想マシン(KVM)により実現される。より具体的には、例えば、携帯電話会社の提供するネットワーク接続サービスの一種である「EZアプリ」(商標)や「iアプリ」(商標)等の対象となるJAVAアプリケーション等、すなわちCLDC(Connected Limited Device Configuration)の規格に従ったJAVA実行環境(MIDP(Mobile Information Device Profile)も含む。)に対応するJAVAアプリケーション等である。また、ワイヤレス端末向けアプリケーションプラットフォームBREW(Binary Runtime Environment for Wireless)(商標)を採用し、例えばC言語やC++言語で記述されたBREWプログラムとしてもよい。
これらのアプリケーションプログラムは、携帯電話機20の外部から取得して携帯電話機20に搭載したプログラム、すなわちナビゲーションセンタ装置140、コンテンツ管理センタ装置150、ETC管理センタ装置160等に設けられたサーバからダウンロードして取得した外部取得プログラムでもよく、あるいは工場出荷時から携帯電話機20に搭載されているプログラムでもよい。また、処理手段40を構成する各手段41,42(42A,42B,42C),43は、WEBブラウザ、あるいはアプリケーションプログラムとWEBブラウザとの組合せにより実現してもよい。
図2において、メモリ46は、外部から取得したプログラムやデータを保存するEEPROMやフラッシュメモリ、WEBブラウザ等の工場出荷時からの内蔵プログラムを記憶するROM、プログラム実行時の作業領域として用いられるRAM等である。
10芯インターフェース47は、本実施形態では、補助端末装置50のハンドフリー回路100と携帯電話機20との間で音声信号を送受信するためのインターフェースとして用いられる。この10芯インターフェース47には、コネクタ110(図3参照)が接続されるようになっている。なお、音声信号の送受信は、10芯インターフェース47の代わりに、例えば、赤外線通信用のIrDA(Infrared Data Association)ポート、USBポート、ブルートゥースポート等を用いてもよい。
図1において、補助端末装置50は、リーダ/ライタ60と、カーナビゲーション、コンテンツ呈示、有料道路等の自動料金収受に関する各種処理を行うための処理手段70と、自動車(ユーザの搭乗している自動車)の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段80を構成するGPSチューナ81およびGPSアンテナ82と、料金所に設けられた路側アンテナ130との間でETC情報の送受信を行うETCチューナ91およびETCアンテナ92とを備えている。この補助端末装置50は、例えば、ダッシュボードやエアコンの中央の吐出口の近傍等に取り付ける。また、図2に示すように、ハードウェア構成としては、補助端末装置50には、リーダ/ライタ60、GPSチューナ81およびGPSアンテナ82、ETCチューナ91およびETCアンテナ92の他に、CPU75、メモリ76、ハンドフリー回路100、スピーカ101、マイクロホン102を接続するマイク入力端子103、他の機器から車速データを取り込むための車速入力端子104、シリアル信号入力端子105、シリアル信号出力端子106が設けられとともに、電源供給用のシガープラグ107(図3参照)が先端に接続されたケーブル108、アース線109、音声操作や通話用の音声信号の送受信を行うためのコネクタ110(図3参照)が先端に接続されたケーブル111が外部に向かって延びている。
図3において、補助端末装置50は、携帯電話機20を載せて固定するための台(クレードル)としても機能する。すなわち、補助端末装置50の箱状の筐体の上部には、上方に向かって突出する4つの支持用突起部51,52,53,54が設けられ、これらの内向面側には、例えばゴム製の弾性部材51A,52A,53A,54Aが設けられている。また、補助端末装置50の筐体の上面55にも、例えばゴム製の弾性部材55Aが設けられている。
このうち支持用突起部51,52の弾性部材51A,52Aは、携帯電話機20の左側の側面22(本実施形態では、キー操作部21の側面)に当接し、支持用突起部53,54の弾性部材53A,54Aは、携帯電話機20の右側の側面23に当接し、上面55の弾性部材55Aは、携帯電話機20の裏面24(本実施形態では、キー操作部21の裏面)に当接するようになっている。そして、これらの支持用突起部51〜54および上面55、並びに弾性部材51A〜55Aにより、携帯電話機20を保持する携帯電話機保持手段56が構成されている。
また、支持用突起部53,54は、図中の矢印の如く、左右方向に摺動自在とされるとともに、ばね等で内向き方向に付勢されている。従って、携帯電話機20を固定する際には、支持用突起部53,54を外向き方向に手で引っ張り、携帯電話機20を置いてから、手を離せばよい。そして、固定された携帯電話機20は、弾性部材51A〜55Aに当接しているので、傷が付かないうえ、滑って落下することもない。なお、左側の支持用突起部51,52を摺動させてもよく、あるいは左側の支持用突起部51,52および右側の支持用突起部53,54の双方を摺動させてもよい。
このように携帯電話機保持手段56により携帯電話機20が補助端末装置50に固定された状態では、携帯電話機20の非接触ICモジュール30のアンテナ31(図3中の点線参照)と、補助端末装置50のリーダ/ライタ60のアンテナ61(図3中の点線参照)とが、無線通信に適した所定の距離間隔に保たれた状態で保持されるようになっている。
なお、本実施形態では、4つの支持用突起部51〜54が設けられていたが、支持用突起部の個数は、これに限定されるものではなく、任意であり、例えば、左右にそれぞれ3個ずつ以上設けてもよく、支持用突起部の横幅が比較的大きい場合には、左右にそれぞれ1個ずつとしてもよく、あるいは左右の支持用突起部の個数が違っていてもよい。なお、支持のバランス、引っ張り易さ等の観点からは、本実施形態のように片側2個が好適である。
図1および図2において、リーダ/ライタ60は、携帯電話機20に搭載された非接触ICモジュール30との間で無線通信を行ってメモリ34からの情報の読取りおよびメモリ34への情報の書込みを非接触で行うためのモジュールであり、アンテナ61と、R/Wコントローラ62とにより構成されている。
アンテナ61は、図3中の点線で示すように、補助端末装置50の筐体の内部にこの筐体の上面55と略平行になる状態でループ状に張られたRFアンテナである。従って、アンテナ61は、携帯電話機保持手段56により携帯電話機20が補助端末装置50に固定された状態では、携帯電話機20の非接触ICモジュール30のアンテナ31と略平行に配置される。
R/Wコントローラ62は、携帯電話機20に搭載された非接触ICモジュール30との間の信号の送受信に必要な変調や復調を含む各種制御を行うものである。
図1において、処理手段70は、カーナビゲーションに関する各種処理を行う現在位置情報供給手段71と、コンテンツ呈示に関する各種処理を行う補助端末装置側コンテンツ呈示サービス処理手段72と、有料道路等の自動料金収受に関する各種処理を行う料金収受処理手段73とを含んで構成されている。
現在位置情報供給手段71は、現在位置情報取得手段80により取得した現在位置情報(GPS情報)を携帯電話機20に供給する処理を行うものである。この際、現在位置情報供給手段71は、リーダ/ライタ60を用いて現在位置情報を、一定の時間間隔N(例えば1秒間隔)で携帯電話機20の非接触ICモジュール30のメモリ34からなる現在位置情報記憶手段35に書き込む処理を行う(図4参照)。
また、現在位置情報供給手段71は、現在位置情報記憶手段35への現在位置情報の書込時に、ナビゲーション処理手段41による現在位置情報記憶手段35からの現在位置情報の読込みとの衝突によるエラーが出た場合に、書込みのタイミングをずらす処理を行う。
補助端末装置側コンテンツ呈示サービス処理手段72は、選択コンテンツ情報送信手段72Aと、判断結果伝達手段72Bとを含んで構成されている。
選択コンテンツ情報送信手段72Aは、コンテンツ呈示システム120から選択入力受付手段121により送信されてくるユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料情報を携帯電話機20に送信する処理を行うものである。この際、選択コンテンツ情報送信手段72Aは、リーダ/ライタ60を用いて利用料情報を、携帯電話機20の非接触ICモジュール30のメモリ34からなる選択コンテンツ情報記憶手段36Bに書き込む処理を行う。
判断結果伝達手段72Bは、携帯電話機20の非接触ICモジュール30のメモリ34からなる判断結果記憶手段36Cに記憶されたコンテンツ利用可否の判断結果を、リーダ/ライタ60を用いて読み取ることにより携帯電話機20から取得し、コンテンツ呈示システム120のコンテンツ呈示手段122に送信する処理を行うものである。
料金収受処理手段73は、ETCチューナ91との間でETC情報の受渡しを行うとともに、携帯電話機20との間でETC情報を送受信する処理を行うものである。より具体的には、料金収受処理手段73は、ETCアンテナ92により入口料金所に設けられた路側アンテナ130から受信した入口情報をETCチューナ91から受け取り、この入口情報をリーダ/ライタ60を用いて携帯電話機20の非接触ICモジュール30のメモリ34からなるETC情報記憶手段37に書き込む処理と、出口料金所に到着したときにETC情報記憶手段37に記憶された入口情報およびID情報をリーダ/ライタ60を用いて読み取り、これらの入口情報およびID情報を出口料金所に設けられた路側アンテナ130に送信するためにETCチューナ91に引き渡す処理と、ETCアンテナ92により出口料金所に設けられた路側アンテナ130から受信した料金情報をETCチューナ91から受け取り、この料金情報をリーダ/ライタ60を用いて携帯電話機20のETC情報記憶手段37に書き込む処理とを行う。
そして、処理手段70を構成する各手段71,72(72A,72B),73は、補助端末装置50の内部に設けられたCPU75(図2参照)、およびこのCPU75の動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
図2において、メモリ76は、データを保存するEEPROMやフラッシュメモリ、プログラムを記憶するROM、プログラム実行時の作業領域として用いられるRAM等である。
GPSチューナ81は、GPSアンテナ82により受信したGPS信号を変換して緯度・経度情報を求めるとともに、緯度・経度情報から速度や方位等の情報を生成する処理も行う。
GPSアンテナ82は、GPS衛星83から送信されてくるGPS信号を受信するものである。
ETCチューナ91は、ETCアンテナ92により受信したETC情報を変換して料金収受処理手段73に送るとともに、料金収受処理手段73から受け取ったETC情報を料金所に設けられた路側アンテナ130に送信するためにETCアンテナ92に変換して送る処理を行うものである。
ETCアンテナ92は、料金所に設けられた路側アンテナ130との間でETC情報の送受信を行うものである。
ハンドフリー回路100は、携帯電話機20から10芯インターフェース47を介して送信されてくる音声信号をスピーカ101で出力させる処理や、マイクロホン102で入力されたユーザの音声信号を10芯インターフェース47を介して携帯電話機20に送信する処理を行うものである。
図1において、コンテンツ呈示システム120は、選択入力受付手段121と、コンテンツ呈示手段122と、コンテンツ記憶手段123とを含んで構成されている。なお、図示は省略されているが、コンテンツ呈示システム120には、キーやボタン等による操作部、画面表示部、スピーカ等が設けられている。
選択入力受付手段121は、ユーザによる利用対象とするコンテンツまたはコンテンツ群の選択入力(手入力でも音声入力でもよい。)を受け付け、受け付けたコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料情報をコンテンツ記憶手段123から取得し、補助端末装置50に送信する処理を行うものである。
コンテンツ呈示手段122は、コンテンツ記憶手段123に記憶されたコンテンツをユーザに呈示するための出力処理を行うものである。この際、コンテンツ呈示手段122は、補助端末装置50の判断結果伝達手段72Bから選択コンテンツ利用可能という判断結果を受信した場合に、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群をユーザに呈示するための出力を行う。例えば、コンテンツ呈示システム120がオーディオシステムである場合には、ユーザが選択した曲(1曲または複数曲)を再生する。
これらの選択入力受付手段121およびコンテンツ呈示手段122は、コンテンツ呈示システム120の内部に設けられたCPU、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
コンテンツ記憶手段123は、複数のコンテンツと、これらの各コンテンツの利用料情報とを対応させて記憶するものである。なお、コンテンツとその利用料情報とは、必ずしも直接に対応している必要はなく、例えば、あるテーブルでコンテンツとコンテンツ識別情報とが対応し、別のテーブルで利用料情報とコンテンツ識別情報とが対応し、コンテンツ識別情報を介して2つのテーブルに跨って記憶されたコンテンツとその利用料情報とが繋がるようにしてもよく、要するにコンテンツとその利用料情報とが対応していればよい。このコンテンツ記憶手段123は、例えば、CD、DVD、ハードディスク等により実現することができる。なお、図3に示した例は、CDまたはDVDの場合である。また、コンテンツ記憶手段123には、利用料情報として、金額情報そのもの(例えば、何円、何ドル等の情報)ではなく、その代替情報(例えば、1,2,3…やA,B,C…、あるいは高、中、低のようなグレード情報等)を記憶させてもよい。さらに、利用料情報に加えて各コンテンツ毎または各コンテンツ群毎にコンテンツ制作者情報を記憶させてもよい。
ナビゲーションセンタ装置140には、携帯電話機20に搭載するカーナビゲーション用のアプリケーションプログラムを提供するためのプログラム提供用のサーバ、始点から目的地までの経路情報を算出するための経路情報算出用のサーバ、ユーザの音声による入力操作を実現するための音声認識処理や音声によるユーザへの情報伝達処理を行うための音声サーバ等が設けられている。
コンテンツ管理センタ装置150には、ユーザによる電子マネーの購入処理を受け付けるための電子マネー購入用のサーバ等が設けられている。
ETC管理センタ装置160には、携帯電話機20またはそのユーザに固有のID情報を管理するためのユーザ情報管理サーバ、各料金所に設置された料金所装置131から送信されてくる情報に基づき各ユーザ毎の料金の決済に関する処理を行う決済処理用のサーバ等が設けられている。
このような本実施形態においては、以下のようにして車載システム10により、自動車を運転するユーザまたは同乗するユーザに対し、カーナビゲーションサービス、コンテンツ呈示サービス、有料道路等の自動料金収受サービスの提供が行われる。
<カーナビゲーションサービス>
先ず、ユーザは、図3に示すように、携帯電話機保持手段56により、非接触ICモジュール30を内蔵した携帯電話機20を補助端末装置50に固定する。これにより、携帯電話機20は、リーダ/ライタ60に対して一定の姿勢を保った状態で保持され、携帯電話機20の非接触ICモジュール30のアンテナ31と、リーダ/ライタ60のアンテナ61とは所定の距離間隔に保持される。
そして、ユーザは、携帯電話機20でナビゲーション処理手段41により目的地の設定を行い、目的地情報を通信網5を介してナビゲーションセンタ装置140(図1参照)に送信して登録しておく。
この状態で、図4に示すように、補助端末装置50から携帯電話機20へ、一定の時間間隔で次々に自動車の現在位置情報が供給されると、携帯電話機20で経路情報の取得処理およびナビゲーション画面の表示処理が行われる。すなわち、図4において、GPSアンテナ82でGPS衛星83(図1参照)からのGPS信号を受信し、これをGPSチューナ81に送信する(ステップS1)。GPSチューナ81は、受信したGPS信号を変換し、現在位置情報として緯度・経度情報および速度や方位等の情報を現在位置情報供給手段71に送り(ステップS2)、現在位置情報供給手段71は、リーダ/ライタ60を用いて現在位置情報を携帯電話機20へ送信する(ステップS3)。すると、現在位置情報は、リーダ/ライタ60のR/Wコントローラ62からアンテナ61へ送られ(ステップS4)、このアンテナ61から携帯電話機20の非接触ICモジュール30のアンテナ31へ無線送信され(ステップS5)、さらにR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS6)、メモリ34からなる現在位置情報記憶手段35に書き込まれる(ステップS7)。
続いて、ナビゲーション処理手段41により、現在位置情報記憶手段35から現在位置情報を読み込み、これを通信網5を介してナビゲーションセンタ装置140(図1参照)に送信し、ナビゲーションセンタ装置140の経路情報算出用のサーバにより算出されて通信網5を介して送信されてくる経路情報を受信し、これをメモリ46(図2参照)に記憶しておく(ステップS8)。
その後、前述したステップS1〜S7と同様な現在位置情報の供給が行われるので、ナビゲーション処理手段41により、現在位置情報記憶手段35から現在位置情報を読み込み、この現在位置情報とメモリ46(図2参照)に記憶された経路情報とを用いてナビゲーション画面の表示処理を行う(ステップS9)。そして、以降、ステップS1〜S7と同様な現在位置情報の供給処理と、ステップS9と同様なナビゲーション画面の表示処理とが繰り返される。
<コンテンツ呈示サービス>
図5において、携帯電話機20の補助端末装置50への固定が済んでいるものとすると、先ず、ユーザは、携帯電話機20を操作し、電子マネーチャージ手段42Aにより、コンテンツ管理センタ装置150にアクセスして電子マネーを購入する(ステップS21)。電子マネーチャージ手段42Aは、購入された電子マネーを、メモリ34からなる電子マネー情報記憶手段36Aに書き込んでチャージする(ステップS22)。
続いて、ユーザがコンテンツ呈示システム120を操作して自分の利用したいコンテンツ(例えば、自分の聞きたい音楽、自分の見たい画像や映像等)を選択すると、選択入力受付手段121(図1参照)により、この選択入力が受け付けられ(ステップS23)、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料情報がコンテンツ記憶手段123から取得され(ステップS24)、取得された利用料情報が選択コンテンツ情報送信手段72Aに送信される(ステップS25)。なお、ユーザによる選択は、例えば、コンテンツが音楽の場合には、1曲を単位として行ってもよく、複数曲の集合として予め定められたコンテンツ群を単位として(例えば、レコード単位等で)行ってもよく、その場で複数曲をランダムに指定して集合させることにより形成されたコンテンツ群を単位として行ってもよい。また、利用料情報の他に、コンテンツ制作者(例えば、レコード会社等)の識別情報が、コンテンツと対応した状態でコンテンツ記憶手段123に記憶されている場合には、利用料情報とコンテンツ制作者の識別情報とを選択コンテンツ情報送信手段72Aに送信してもよい。
選択コンテンツ情報送信手段72Aは、リーダ/ライタ60を用いて利用料情報(コンテンツ制作者の識別情報が付加されていてもよい。)を携帯電話機20へ送信する(ステップS26)。すると、利用料情報は、リーダ/ライタ60のR/Wコントローラ62からアンテナ61へ送られ(ステップS27)、このアンテナ61から携帯電話機20の非接触ICモジュール30のアンテナ31へ無線送信され(ステップS28)、さらにR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS29)、メモリ34からなる選択コンテンツ情報記憶手段36Bに書き込まれる(ステップS30)。
それから、携帯電話機20では、利用可否判断手段42Bにより、選択コンテンツ情報記憶手段36Bに書き込まれた利用料情報(コンテンツ制作者の識別情報が付加されていてもよい。)を読み込むとともに(ステップS31)、電子マネー情報記憶手段36Aに記憶されている電子マネーの残高情報を読み込み(ステップS32)、これらの利用料情報と残高情報とを比較し、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を利用するのに残高が足りるか否かを判断し(ステップS33)、その判断結果をメモリ34からなる判断結果記憶手段36Cに書き込む(ステップS34)。
続いて、補助端末装置50の判断結果伝達手段72Bにより、リーダ/ライタ60を用いて判断結果を携帯電話機20から読み取る。すると、判断結果は、判断結果記憶手段36CからR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS35)、R/Wコントローラ33からアンテナ31に送られ(ステップS36)、このアンテナ31からリーダ/ライタ60のアンテナ61へ無線送信され(ステップS37)、さらにR/Wコントローラ62へ送られ(ステップS38)、判断結果伝達手段72Bで取得される(ステップS39)。
判断結果伝達手段72Bは、取得した判断結果をコンテンツ呈示システム120のコンテンツ呈示手段122(図1参照)に送信する(ステップS40)。そして、コンテンツ呈示手段122は、判断結果伝達手段72Bからコンテンツ利用可能という判断結果を受信した場合にのみ、ユーザに対し、コンテンツ記憶手段123に記憶された当該コンテンツを呈示するための出力処理(再生処理)を行う(ステップS41)。例えば、コンテンツが音楽である場合には、その音楽を再生し、スピーカやイヤホンで出力する処理を行う。
また、このコンテンツ呈示処理と並行して、利用可否判断手段42Bによる判断結果がコンテンツ利用可能という結果であった場合には、携帯電話機20で、課金処理手段42Cにより、現在の残高から今回の利用料を差し引く課金処理を行い(ステップS42)、新たに算出した更新後の残高情報を電子マネー情報記憶手段36Aに書き込む(ステップS43)。
なお、課金処理手段42Cは、利用可否判断手段42Bによる判断結果がコンテンツ利用可能という結果であった場合において、利用料情報に付加してコンテンツ制作者の識別情報がコンテンツ呈示システム120から送信されてきているときには、利用されたコンテンツについてのコンテンツ制作者の識別情報を、利用料情報またはその代替情報とともに、逐次、あるいは集計してから、通信網5を介してコンテンツ管理センタ装置150(図1参照)に送信する処理を行ってもよい。これにより、例えば、コンテンツ記憶手段123に複数のコンテンツ制作者のコンテンツが記憶されている場合には、複数のコンテンツ制作者間での利用料収入の分配を行うことができる。また、電子マネーチャージ手段42Aにより購入される電子マネーを、各コンテンツ制作者毎の電子マネーとし、利用されるコンテンツのコンテンツ制作者に応じ、課金処理の対象とする電子マネーを切り替えてもよい。
<有料道路等の自動料金収受サービス>
図6において、携帯電話機20の補助端末装置50への固定が済んでいるものとすると、先ず、ユーザは、携帯電話機20を操作し、ETC情報設定手段43により、ETC管理センタ装置160(図1参照)にアクセスし、ID情報の登録手続を行うとともに(ステップS51)、ID情報をメモリ34からなるETC情報記憶手段37に書き込む(ステップS52)。
続いて、ユーザが運転または同乗している自動車が入口料金所を通過する際には、入口料金所に設けられた路側アンテナ130から無線送信されてくる入口情報がETCアンテナ92で受信される(ステップS53)。この入口情報は、ETCアンテナ92からETCチューナ91へ送られ(ステップS54)、ETCチューナ91の変換処理を経て料金収受処理手段73に送られる(ステップS55)。
それから、料金収受処理手段73は、リーダ/ライタ60を用いて入口情報を携帯電話機20へ送信する(ステップS56)。すると、入口情報は、リーダ/ライタ60のR/Wコントローラ62からアンテナ61へ送られ(ステップS57)、このアンテナ61から携帯電話機20の非接触ICモジュール30のアンテナ31へ無線送信され(ステップS58)、さらにR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS59)、メモリ34からなるETC情報記憶手段37に書き込まれる(ステップS60)。
その後、ユーザが運転または同乗している自動車が出口料金所を通過する際には、出口料金所に設けられた路側アンテナ130から無線送信されてくる入口情報やID情報の要求信号がETCアンテナ92で受信される(ステップS61)。この要求信号は、ETCアンテナ92からETCチューナ91へ送られ(ステップS62)、ETCチューナ91の変換処理を経て料金収受処理手段73に送られる(ステップS63)。
料金収受処理手段73は、要求信号を受け取ると、リーダ/ライタ60を用いて入口情報およびID情報を携帯電話機20から読み取る処理を行う。すると、入口情報およびID情報は、ETC情報記憶手段37からR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS64)、R/Wコントローラ33からアンテナ31に送られ(ステップS65)、このアンテナ31からリーダ/ライタ60のアンテナ61へ無線送信され(ステップS66)、さらにR/Wコントローラ62へ送られ(ステップS67)、料金収受処理手段73で取得される(ステップS68)。
そして、料金収受処理手段73が、取得した入口情報およびID情報をETCチューナ91へ送ると(ステップS69)、これらの入口情報およびID情報は、ETCチューナ91の変換処理を経てETCアンテナ92へ送られ(ステップS70)、さらにETCアンテナ92から出口料金所に設けられた路側アンテナ130に無線送信される(ステップS71)。
続いて、出口料金所では、路側アンテナ130により入口情報およびID情報を受信すると、入口情報を用いて料金所装置131(図1参照)で料金の算出処理を行い、算出した料金情報を路側アンテナ130からETCアンテナ92へ無線送信する(ステップS72)。
そして、ETCアンテナ92で受信された料金情報は、ETCアンテナ92からETCチューナ91へ送られ(ステップS73)、ETCチューナ91の変換処理を経て料金収受処理手段73に送られる(ステップS74)。
それから、料金収受処理手段73は、リーダ/ライタ60を用いて料金情報を携帯電話機20へ送信する(ステップS75)。すると、料金情報は、リーダ/ライタ60のR/Wコントローラ62からアンテナ61へ送られ(ステップS76)、このアンテナ61から携帯電話機20の非接触ICモジュール30のアンテナ31へ無線送信され(ステップS77)、さらにR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS78)、メモリ34からなるETC情報記憶手段37に書き込まれる(ステップS79)。また、料金収受処理手段73は、料金情報の携帯電話機20への送信と併せて、ユーザに対し、「料金は〜円です。」等の音声出力による告知を行ってもよい。
なお、料金所装置131で算出された料金情報およびこの料金の支払者を特定するためのID情報は、図1に示すように、料金所装置131からネットワークまたは専用線を介してETC管理センタ装置160に送信され、料金の決済に関する処理が行われる。なお、料金の決済に関する処理は、携帯電話機20の通信機能(非接触ICモジュール30による近接非接触通信機能ではない。)を用いて通信網5を介してETC管理センタ装置160に料金情報およびID情報を送信することにより行ってもよい。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、車載システ10には、携帯電話機保持手段56(図3参照)が設けられているので、非接触ICモジュール30を内蔵した携帯電話機20を、リーダ/ライタ60に対して一定の姿勢を保った状態で保持することがきできる。
従って、携帯電話機20の非接触ICモジュール30のアンテナ31と、リーダ/ライタ60のアンテナ61とが、所定の距離間隔に保たれた状態で保持されるので、カーナビゲーションサービスについては、非接触ICによる通信機能を利用して、携帯電話機20への現在位置情報の継続的な供給を実現することができるとともに、次々に供給されてくる最新の現在位置情報を用いて携帯電話機20でナビゲーション画面の表示処理を行うことができる。
また、コンテンツ呈示サービスや有料道路等の自動料金収受サービスについても、同様に非接触ICによる通信機能を利用して、各処理に必要な情報の送受信を行うことができる。
このため、ユーザが非接触ICモジュール30を内蔵した携帯電話機20を所持している場合には、その携帯電話機20の既存の機能を利用して、カーナビゲーション、コンテンツ呈示、自動料金収受を行う各システムを実現することができるので便利であり、携帯電話機20の機能を向上させることができるとともに、ユーザにとって使い勝手のよい車載システム10を実現することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
すなわち、前記実施形態では、図5に示すように、コンテンツ利用可否の判断処理および課金処理を携帯電話機20で行う構成とされていたが、図7に示すように、これらの処理を、携帯電話機220ではなく、補助端末装置250で行う構成としてもよい。
図7において、携帯電話機側コンテンツ呈示サービス処理手段240には、電子マネーチャージ手段241が設けられているが、利用可否判断手段および課金処理手段は、設けられていない。一方、補助端末装置側コンテンツ呈示サービス処理手段270には、電子マネー情報取得手段271と、利用可否判断手段272と、課金処理手段273とが設けられている。
携帯電話機220の補助端末装置250への固定が済んでいるものとすると、先ず、ユーザは、携帯電話機220を操作し、電子マネーチャージ手段241により、コンテンツ管理センタ装置150(図1参照)にアクセスして電子マネーを購入する(ステップS201)。電子マネーチャージ手段241は、購入された電子マネーを、メモリ34からなる電子マネー情報記憶手段230に書き込んでチャージする(ステップS202)。
続いて、ユーザがコンテンツ呈示システム120を操作して自分の利用したいコンテンツ(例えば、自分の聞きたい音楽、自分の見たい画像や映像等)を選択すると、選択入力受付手段121(図1参照)により、この選択入力が受け付けられ(ステップS203)、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料情報がコンテンツ記憶手段123から取得され(ステップS204)、取得された利用料情報が利用可否判断手段272に送信される(ステップS205)。
利用可否判断手段272が利用料情報を受信すると、電子マネー情報取得手段271により、リーダ/ライタ60を用いて電子マネーの残高情報を携帯電話機220から取得する処理が行われる。すると、電子マネーの残高情報は、電子マネー情報記憶手段230からR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS206)、R/Wコントローラ33からアンテナ31に送られ(ステップS207)、このアンテナ31からリーダ/ライタ60のアンテナ61へ無線送信され(ステップS208)、さらにR/Wコントローラ62へ送られ(ステップS209)、電子マネー情報取得手段271で取得される(ステップS210)。
それから、利用可否判断手段272により、コンテンツ呈示システム120から受信した利用料情報と、電子マネー情報取得手段271により取得した電子マネーの残高情報とを比較し、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を利用するのに残高が足りるか否かを判断し(ステップS211)、その判断結果をコンテンツ呈示システム120のコンテンツ呈示手段122(図1参照)に送信する(ステップS212)。そして、コンテンツ呈示手段122は、利用可否判断手段272からコンテンツ利用可能という判断結果を受信した場合にのみ、ユーザに対し、コンテンツ記憶手段123に記憶された当該コンテンツを呈示するための出力処理(再生処理)を行う(ステップS213)。
また、このコンテンツ呈示処理と並行して、利用可否判断手段272による判断結果がコンテンツ利用可能という結果であった場合には、課金処理手段273により、現在の残高から今回の利用料を差し引く課金処理を行い(ステップS214)、新たに算出した更新後の残高情報を、リーダ/ライタ60を用いて携帯電話機220に送信する処理を行う(ステップS215)。すると、更新後の残高情報は、リーダ/ライタ60のR/Wコントローラ62からアンテナ61へ送られ(ステップS216)、このアンテナ61から携帯電話機220の非接触ICモジュール30のアンテナ31へ無線送信され(ステップS217)、さらにR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS218)、メモリ34からなる電子マネー情報記憶手段230に書き込まれる(ステップS219)。
また、前記実施形態では、図5に示すように、利用した分だけ課金される構成とされていたが、図8に示すように、解除キーを購入する構成としてもよい。
図8において、携帯電話機320の非接触ICモジュール30のメモリ34により、コンテンツを利用するために予め購入された解除キーを記憶する解除キー記憶手段330が構成されている。また、携帯電話機側コンテンツ呈示サービス処理手段340には、電子マネーチャージ手段ではなく、解除キー購入手段341が設けられている。この解除キー購入手段341は、コンテンツ管理センタ装置150(図1参照)にアクセスし、ユーザが利用したいコンテンツまたはコンテンツ群を利用可能にするための解除キー(有効期限のある解除キーでもよい。)を購入する手続を支援し、購入した解除キーを解除キー記憶手段330に書き込む処理を行うものである。一方、補助端末装置側コンテンツ呈示サービス処理手段370には、解除キー取得手段371が設けられている。この解除キー取得手段371は、解除キー記憶手段330に記憶された解除キーを携帯電話機320から取得してコンテンツ呈示システム380に送信する処理を行うものである。さらに、コンテンツ呈示システム380のコンテンツ記憶手段381には、前記実施形態とは異なり、利用料情報を記憶させておく必要はない。
携帯電話機320の補助端末装置350への固定が済んでいるものとすると、先ず、ユーザは、携帯電話機320を操作し、解除キー購入手段341により、コンテンツ管理センタ装置150(図1参照)にアクセスし、利用したいコンテンツまたはコンテンツ群についての解除キーを購入する(ステップS301)。解除キー購入手段341は、購入された解除キーおよびこの解除キーにより利用可能になるコンテンツまたはコンテンツ群についてのコンテンツ識別情報を、メモリ34からなる解除キー記憶手段330に書き込む(ステップS302)。
続いて、コンテンツ呈示システム380から、自動的に(例えば、電源投入時等に)、またはユーザの解除キー取得操作に基づき、購入された解除キーの取得要求信号が補助端末装置350の解除キー取得手段371に送信される(ステップS303)。解除キー取得手段371は、要求信号を受信すると、リーダ/ライタ60を用いて解除キーおよびそれに対応するコンテンツ識別情報を携帯電話機320から取得する処理を行う。すると、解除キーおよびそれに対応するコンテンツ識別情報は、解除キー記憶手段330からR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS304)、R/Wコントローラ33からアンテナ31に送られ(ステップS305)、このアンテナ31からリーダ/ライタ60のアンテナ61へ無線送信され(ステップS306)、さらにR/Wコントローラ62へ送られ(ステップS307)、解除キー取得手段371で取得される(ステップS308)。
その後、解除キー取得手段371は、取得した解除キーおよびそれに対応するコンテンツ識別情報をコンテンツ呈示システム380のコンテンツ呈示手段に送信する(ステップS309)。コンテンツ呈示システム380では、既に解除キーを受け取っている状態で、ユーザによるコンテンツまたはコンテンツ群の選択を受け付ける(ステップS310)。そして、コンテンツ呈示手段は、ユーザによるコンテンツまたはコンテンツ群の利用要求に対し、この利用要求に係るコンテンツまたはコンテンツ群が、解除キー取得手段371から既に受け取っている解除キーに対応するコンテンツまたはコンテンツ群に含まれる場合に、コンテンツ記憶手段381に記憶された当該利用要求に係るコンテンツまたはコンテンツ群をユーザに呈示するための出力処理(再生処理)を行う(ステップS311)。
また、上述した図8の例では、ユーザによる選択入力の受付前に解除キーをコンテンツ呈示システム380のコンテンツ呈示手段に送信する構成とされていたが、図9に示すように、ユーザによる選択入力の受付後に、補助端末装置450で携帯電話機420に記憶された解除キーの中から、利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群に対応する解除キーを検索し、取得する構成としてもよい。
図9において、携帯電話機420の非接触ICモジュール30のメモリ34により、解除キー記憶手段430が構成されている。また、携帯電話機側コンテンツ呈示サービス処理手段440には、解除キー購入手段441が設けられている。一方、補助端末装置側コンテンツ呈示サービス処理手段470には、解除キー検索手段471が設けられている。この解除キー検索手段471は、コンテンツ呈示システム480の選択入力受付手段により受け付けたユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についてのコンテンツ識別情報をキーとして、解除キー記憶手段430に記憶された解除キーの中に、ユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群に対応する解除キーが存在するか否かを検索し、検索して得られた解除キーをコンテンツ呈示システム480のコンテンツ呈示手段に送信する処理を行うものである。さらに、コンテンツ記憶手段481は、複数のコンテンツとこれらの各コンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報とを対応させて記憶している。
携帯電話機420の補助端末装置450への固定が済んでいるものとすると、先ず、ユーザは、携帯電話機420を操作し、解除キー購入手段441により、コンテンツ管理センタ装置150(図1参照)にアクセスし、利用したいコンテンツまたはコンテンツ群についての解除キーを購入する(ステップS401)。解除キー購入手段441は、購入された解除キーおよびこの解除キーにより利用可能になるコンテンツまたはコンテンツ群についてのコンテンツ識別情報を、メモリ34からなる解除キー記憶手段430に書き込む(ステップS402)。
続いて、コンテンツ呈示システム480で、選択入力受付手段により、ユーザによるコンテンツまたはコンテンツ群の選択を受け付け(ステップS403)、受け付けたコンテンツまたはコンテンツ群についてのコンテンツ識別情報をコンテンツ記憶手段481から取得し、このコンテンツ識別情報を解除キー検索手段471に送信する(ステップS404)。
解除キー検索手段471は、コンテンツ識別情報を受信すると、リーダ/ライタ60を用いて携帯電話機420の解除キー記憶手段430に記憶された解除キーの中から、コンテンツ呈示システム480から受信したコンテンツ識別情報に対応する解除キーを検索する(ステップS405)。この際、解除キーおよびそれに対応するコンテンツ識別情報は、解除キー記憶手段430からR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS406)、R/Wコントローラ33からアンテナ31に送られ(ステップS407)、このアンテナ31からリーダ/ライタ60のアンテナ61へ無線送信され(ステップS408)、さらにR/Wコントローラ62へ送られ(ステップS409)、解除キー検索手段471により読み取られる(ステップS410)。そして、解除キー検索手段471は、コンテンツ呈示システム480から受信したコンテンツ識別情報と同一のコンテンツ識別情報を解除キー記憶手段430から読み取ったときに、そのコンテンツ識別情報に対応する解除キーを目的の解除キーとし、コンテンツ呈示システム480のコンテンツ呈示手段に送信する(ステップS411)。
その後、コンテンツ呈示システム480では、目的の解除キーを受信した場合にのみ、コンテンツ呈示手段により、その解除キーを用いてコンテンツ記憶手段481に記憶された当該利用要求に係るコンテンツまたはコンテンツ群をユーザに呈示するための出力処理(再生処理)を行う(ステップS412)。
また、上述した図9の例では、補助端末装置450で携帯電話機420に記憶された解除キーの中から、利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群に対応する解除キーを検索する構成とされていたが、図10に示すように、携帯電話機520で携帯電話機520に記憶された解除キーの中から、利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群に対応する解除キーを検索する構成としてもよい。
図10において、携帯電話機520の非接触ICモジュール30のメモリ34により、選択コンテンツ情報記憶手段530および利用解除キー記憶手段531が構成され、携帯電話機520のメモリ46(図2参照)により、購入解除キー記憶手段546が構成されている。また、携帯電話機側コンテンツ呈示サービス処理手段540には、解除キー購入手段541と、解除キー検索手段542が設けられている。この解除キー検索手段542は、選択コンテンツ記憶手段530に記憶されたコンテンツ識別情報をキーとして、購入解除キー記憶手段546に記憶された解除キーの中に、ユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群に対応する解除キーが存在するか否かを検索する処理を行うものである。一方、補助端末装置側コンテンツ呈示サービス処理手段570には、選択コンテンツ情報送信手段571と、解除キー取得手段572とが設けられているが、解除キー検索手段は設けられていない。さらに、コンテンツ記憶手段581は、複数のコンテンツとこれらの各コンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報とを対応させて記憶している。
携帯電話機520の補助端末装置550への固定が済んでいるものとすると、先ず、ユーザは、携帯電話機520を操作し、解除キー購入手段541により、コンテンツ管理センタ装置150(図1参照)にアクセスし、利用したいコンテンツまたはコンテンツ群についての解除キーを購入する(ステップS501)。解除キー購入手段541は、購入された解除キーおよびこの解除キーにより利用可能になるコンテンツまたはコンテンツ群についてのコンテンツ識別情報を、メモリ46からなる購入解除キー記憶手段546に書き込む(ステップS502)。なお、購入された解除キーおよびこれに対応するコンテンツ識別情報を記憶する購入解除キー記憶手段は、メモリ46ではなく、非接触ICモジュール30のメモリ34により構成してもよく、この際には、メモリ34において、購入解除キー記憶手段の領域は、利用解除キー記憶手段531の領域とは別の領域とする。
続いて、コンテンツ呈示システム580で、選択入力受付手段により、ユーザによるコンテンツまたはコンテンツ群の選択を受け付け(ステップS503)、受け付けたコンテンツまたはコンテンツ群についてのコンテンツ識別情報をコンテンツ記憶手段581から取得し、このコンテンツ識別情報を選択コンテンツ情報送信手段571に送信する(ステップS504)。
選択コンテンツ情報送信手段571は、コンテンツ識別情報を受信すると、このコンテンツ識別情報をリーダ/ライタ60を用いて携帯電話機520に送信する処理を行う(ステップS505)。すると、コンテンツ識別情報は、リーダ/ライタ60のR/Wコントローラ62からアンテナ61へ送られ(ステップS506)、このアンテナ61から携帯電話機520の非接触ICモジュール30のアンテナ31へ無線送信され(ステップS507)、さらにR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS508)、メモリ34からなる選択コンテンツ情報記憶手段530に書き込まれる(ステップS509)。
それから、携帯電話機520では、解除キー検索手段542により、選択コンテンツ情報記憶手段530からコンテンツ識別情報を読み込み(ステップS510)、このコンテンツ識別情報をキーとして、購入解除キー記憶手段546に記憶された解除キーの中から、コンテンツ呈示システム580から受信したコンテンツ識別情報に対応する解除キーを検索する(ステップS511)。この際、解除キー検索手段542は、選択コンテンツ情報記憶手段530から読み込んだコンテンツ識別情報と同一のコンテンツ識別情報を購入解除キー記憶手段546から読み取ったときに(ステップS512)、そのコンテンツ識別情報に対応する解除キーを目的の解除キーとし、この解除キーをメモリ34からなる利用解除キー記憶手段531に書き込む(ステップS513)。
続いて、補助端末装置550の解除キー取得手段572により、リーダ/ライタ60を用いて携帯電話機520の利用解除キー記憶手段531から目的の解除キーを取得する処理を行う。すると、目的の解除キーは、利用解除キー記憶手段531からR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS514)、R/Wコントローラ33からアンテナ31に送られ(ステップS515)、このアンテナ31からリーダ/ライタ60のアンテナ61へ無線送信され(ステップS516)、さらにR/Wコントローラ62へ送られ(ステップS517)、解除キー取得手段572により読み取られる(ステップS518)。そして、解除キー取得手段572は、読み取った解除キーをコンテンツ呈示システム580のコンテンツ呈示手段に送信する(ステップS519)。
その後、コンテンツ呈示システム580では、目的の解除キーを受信した場合にのみ、コンテンツ呈示手段により、その解除キーを用いてコンテンツ記憶手段581に記憶された当該利用要求に係るコンテンツまたはコンテンツ群をユーザに呈示するための出力処理(再生処理)を行う(ステップS520)。
また、前記実施形態では、図6に示すように、入口情報を携帯電話機20に記憶する構成とされていたが、図11に示すように、入口情報を補助端末装置650に記憶する構成としてもよい。
図11において、携帯電話機620の補助端末装置650への固定が済んでいるものとすると、先ず、ユーザは、携帯電話機620を操作し、ETC情報設定手段43により、ETC管理センタ装置160(図1参照)にアクセスし、ID情報の登録手続を行うとともに(ステップS601)、ID情報をメモリ34からなるETC情報記憶手段637に書き込む(ステップS602)。
続いて、ユーザが運転または同乗している自動車が入口料金所を通過する際には、入口料金所に設けられた路側アンテナ130から無線送信されてくる入口情報がETCアンテナ92で受信される(ステップS603)。この入口情報は、ETCアンテナ92からETCチューナ91へ送られ(ステップS604)、ETCチューナ91の変換処理を経て料金収受処理手段673に送られ(ステップS605)、料金収受処理手段673により、補助端末装置650のメモリ76(図2参照)に書き込まれる(ステップS606)。
その後、ユーザが運転または同乗している自動車が出口料金所を通過する際には、出口料金所に設けられた路側アンテナ130から無線送信されてくる入口情報やID情報の要求信号がETCアンテナ92で受信される(ステップS607)。この要求信号は、ETCアンテナ92からETCチューナ91へ送られ(ステップS608)、ETCチューナ91の変換処理を経て料金収受処理手段673に送られる(ステップS609)。
料金収受処理手段673は、要求信号を受け取ると、リーダ/ライタ60を用いてID情報を携帯電話機620から読み取る処理を行う。すると、ID情報は、ETC情報記憶手段637からR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS610)、R/Wコントローラ33からアンテナ31に送られ(ステップS611)、このアンテナ31からリーダ/ライタ60のアンテナ61へ無線送信され(ステップS612)、さらにR/Wコントローラ62へ送られ(ステップS613)、料金収受処理手段673に読み取られる(ステップS614)。また、料金収受処理手段673は、メモリ76から入口情報を読み込む(ステップS615)。
なお、携帯電話機620からのID情報の読取処理は、出口料金所に到着する前に行ってもよく、この場合には、料金収受処理手段673によりID情報をETC情報記憶手段637から予め読み取ってメモリ76に記憶しておき、出口料金所で要求信号を受け取ったときに、料金収受処理手段673により、メモリ76から入口情報およびID情報を読み込むようにすればよい。
そして、料金収受処理手段673が、入口情報およびID情報をETCチューナ91へ送ると(ステップS616)、これらの入口情報およびID情報は、ETCチューナ91の変換処理を経てETCアンテナ92へ送られ(ステップS617)、さらにETCアンテナ92から出口料金所に設けられた路側アンテナ130に無線送信される(ステップS618)。
続いて、出口料金所では、路側アンテナ130により入口情報およびID情報を受信すると、入口情報を用いて料金所装置131(図1参照)で料金の算出処理を行い、算出した料金情報を路側アンテナ130からETCアンテナ92へ無線送信する(ステップS619)。
そして、ETCアンテナ92で受信された料金情報は、ETCアンテナ92からETCチューナ91へ送られ(ステップS620)、ETCチューナ91の変換処理を経て料金収受処理手段673に送られる(ステップS621)。
それから、料金収受処理手段673は、リーダ/ライタ60を用いて料金情報を携帯電話機620へ送信する(ステップS622)。すると、料金情報は、リーダ/ライタ60のR/Wコントローラ62からアンテナ61へ送られ(ステップS623)、このアンテナ61から携帯電話機620の非接触ICモジュール30のアンテナ31へ無線送信され(ステップS624)、さらにR/Wコントローラ33へ送られ(ステップS625)、メモリ34からなるETC情報記憶手段637に書き込まれる(ステップS626)。
また、前記実施形態では、コンテンツ呈示システム120と補助端末装置50とが別体の機器とされていたが、コンテンツ呈示システム120のコンテンツ呈示手段122の機能を補助端末装置50内に設け、コンテンツ呈示システム120と補助端末装置50とを一体化してもよい。
さらに、前記実施形態では、GPSチューナ81やETCチューナ91は、補助端末装置50に内蔵されていたが、これらは補助端末装置50の外部に出して別体の機器としてもよい。
以上のように、本発明の移動体搭乗者向けサービス提供システムは、例えば、自動車や自転車等を誘導するナビゲーションサービス、音楽や映像等の各種コンテンツを呈示するコンテンツ呈示サービス、有料道路またはこれに類する設備の自動料金収受サービス、あるいはこれらのサービスを含む複合的なサービスを行うシステムに用いるのに適している。
本発明の一実施形態の自動車搭載用の車載システムの全体構成図。 前記実施形態の車載システムの構成機器のうち自動車内に搭載される機器のハードウェア構成図。 前記実施形態の車載システムの自動車内に搭載される機器の外観を示す斜視図。 前記実施形態の車載システムでナビゲーションサービスを行う際の処理やデータの流れを示す説明図。 前記実施形態の車載システムでコンテンツ呈示サービスを行う際の処理やデータの流れを示す説明図。 前記実施形態の車載システムで有料道路等の自動料金収受サービスを行う際の処理やデータの流れを示す説明図。 本発明の第1の変形の形態の車載システムでコンテンツ呈示サービスを行う際の処理やデータの流れを示す説明図。 本発明の第2の変形の形態の車載システムでコンテンツ呈示サービスを行う際の処理やデータの流れを示す説明図。 本発明の第3の変形の形態の車載システムでコンテンツ呈示サービスを行う際の処理やデータの流れを示す説明図。 本発明の第4の変形の形態の車載システムでコンテンツ呈示サービスを行う際の処理やデータの流れを示す説明図。 本発明の第5の変形の形態の車載システムで有料道路等の自動料金収受サービスを行う際の処理やデータの流れを示す説明図。
符号の説明
10 移動体搭乗者向けサービス提供システムである車載システム
20,220,320,420,520,620 携帯電話機
30 非接触ICモジュール
31 非接触ICモジュールのアンテナ
34 非接触ICモジュールのメモリ
35 現在位置情報記憶手段
36A,230 電子マネー情報記憶手段
36B,530 選択コンテンツ情報記憶手段
36C 判断結果記憶手段
41 ナビゲーション処理手段
42B,272 利用可否判断手段
42C,273 課金処理手段
56 携帯電話機保持手段
60 リーダ/ライタ
61 リーダ/ライタのアンテナ
71 現在位置情報供給手段
72A,571 選択コンテンツ情報送信手段
72B 判断結果伝達手段
80 現在位置情報取得手段
81 現在位置情報取得手段を構成するGPSチューナ
82 現在位置情報取得手段を構成するGPSアンテナ
121 選択入力受付手段
122 コンテンツ呈示手段
123,381,481,581 コンテンツ記憶手段
271 電子マネー情報取得手段
330,430 解除キー記憶手段
371,572 解除キー取得手段
471,542 解除キー検索手段
531 利用解除キー記憶手段
546 購入解除キー記憶手段
673 料金収受処理手段

Claims (9)

  1. 移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してナビゲーションサービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、
    アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して前記移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、
    前記非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、
    前記移動体の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
    この現在位置情報取得手段により取得した前記現在位置情報を前記携帯電話機に供給する現在位置情報供給手段と、
    この現在位置情報供給手段により供給された前記現在位置情報を前記携帯電話機内で記憶する現在位置情報記憶手段と、
    この現在位置情報記憶手段に記憶された前記現在位置情報に基づき前記携帯電話機でナビゲーション画面を表示する処理を含むナビゲーションに関する処理を行うナビゲーション処理手段とを含んで構成され、
    前記現在位置情報供給手段は、前記リーダ/ライタを用いて前記現在位置情報を前記非接触ICモジュールのメモリに書き込む構成とされ、
    前記携帯電話機保持手段は、前記非接触ICモジュールのアンテナと前記リーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で前記携帯電話機を保持する構成とされ、
    前記ナビゲーション処理手段は、前記非接触ICモジュールのメモリに書き込まれた前記現在位置情報を読み込んで前記ナビゲーション画面の表示処理を行う構成とされている
    ことを特徴とする移動体搭乗者向けサービス提供システム。
  2. 請求項1に記載の移動体搭乗者向けサービス提供システムにおいて、
    前記現在位置情報供給手段は、一定の時間間隔で前記非接触ICモジュールのメモリへの前記現在位置情報の書込みを行う構成とされ、
    前記ナビゲーション処理手段は、前記現在位置情報供給手段による前記非接触ICモジュールのメモリへの前記現在位置情報の書込みの時間間隔と同一の時間間隔で前記非接触ICモジュールのメモリからの前記現在位置情報の読込みを行う構成とされ、
    前記現在位置情報供給手段による前記非接触ICモジュールのメモリへの前記現在位置情報の書込みのタイミングと、前記ナビゲーション処理手段による前記非接触ICモジュールのメモリからの前記現在位置情報の読込みのタイミングとは、互いにずれている
    ことを特徴とする移動体搭乗者向けサービス提供システム。
  3. 請求項2に記載の移動体搭乗者向けサービス提供システムにおいて、
    前記現在位置情報供給手段による前記非接触ICモジュールのメモリへの前記現在位置情報の書込時に衝突によるエラーが出た場合に前記現在位置情報供給手段による書込みのタイミングをずらす処理と、
    前記ナビゲーション処理手段による前記非接触ICモジュールのメモリからの前記現在位置情報の読込時に衝突によるエラーが出た場合に前記ナビゲーション処理手段による読込みのタイミングをずらす処理とのうち、
    少なくとも一方の処理が行われる構成とされていることを特徴とする移動体搭乗者向けサービス提供システム。
  4. 移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してコンテンツ呈示サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、
    アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して前記移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、
    前記非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、
    前記移動体に設置されて複数のコンテンツ並びにこれらの各コンテンツの利用料情報または利用料の算出に必要な利用料算出用情報を予め記憶するコンテンツ記憶手段と、
    このコンテンツ記憶手段に記憶された前記コンテンツを前記ユーザに呈示するための出力を行うコンテンツ呈示手段と、
    前記コンテンツを利用するために予め購入してチャージされた電子マネーの残高情報または残高の算出に必要な残高算出用情報を前記携帯電話機内で記憶する電子マネー情報記憶手段と、
    前記ユーザによる利用対象とするコンテンツまたはコンテンツ群の選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、
    この選択入力受付手段により受け付けた前記ユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についての前記利用料情報または前記利用料算出用情報を前記携帯電話機に送信する選択コンテンツ情報送信手段と、
    この選択コンテンツ情報送信手段により送信されてきた前記利用料情報または前記利用料算出用情報を前記携帯電話機内で記憶する選択コンテンツ情報記憶手段と、
    この選択コンテンツ情報記憶手段に記憶された前記利用料情報または前記利用料算出用情報と前記電子マネー情報記憶手段に記憶された前記残高情報または前記残高算出用情報とに基づき、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を利用するのに前記電子マネーの残高が足りるか否かを前記携帯電話機内で判断する利用可否判断手段と、
    この利用可否判断手段による判断結果を前記携帯電話機内で記憶する判断結果記憶手段と、
    この判断結果記憶手段に記憶された前記判断結果を前記携帯電話機から取得して前記コンテンツ呈示手段に送信する判断結果伝達手段と、
    前記利用可否判断手段による判断結果が選択コンテンツ利用可能という判断結果となった場合に、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料に応じて前記電子マネー情報記憶手段に記憶された前記残高情報または前記残高算出用情報を更新する課金処理を前記携帯電話機内で行う課金処理手段とを備え、
    前記電子マネー情報記憶手段、前記選択コンテンツ情報記憶手段、および前記判断結果記憶手段は、前記携帯電話機に内蔵された前記非接触ICモジュールのメモリにより構成され、
    前記携帯電話機保持手段は、前記非接触ICモジュールのアンテナと前記リーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で前記携帯電話機を保持する構成とされ、
    前記選択コンテンツ情報送信手段は、前記リーダ/ライタを用いて前記利用料情報または前記利用料算出用情報を前記非接触ICモジュールのメモリに書き込む構成とされ、
    前記判断結果伝達手段は、前記リーダ/ライタを用いて前記判断結果を前記非接触ICモジュールのメモリから読み取る構成とされ、
    前記コンテンツ呈示手段は、前記判断結果伝達手段から選択コンテンツ利用可能という判断結果を受信した場合に、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を前記ユーザに呈示するための出力を行う構成とされている
    ことを特徴とする移動体搭乗者向けサービス提供システム。
  5. 移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してコンテンツ呈示サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、
    アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して前記移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、
    前記非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、
    前記移動体に設置されて複数のコンテンツ並びにこれらの各コンテンツの利用料情報または利用料の算出に必要な利用料算出用情報を予め記憶するコンテンツ記憶手段と、
    このコンテンツ記憶手段に記憶された前記コンテンツを前記ユーザに呈示するための出力を行うコンテンツ呈示手段と、
    前記コンテンツを利用するために予め購入してチャージされた電子マネーの残高情報または残高の算出に必要な残高算出用情報を前記携帯電話機内で記憶する電子マネー情報記憶手段と、
    前記ユーザによる利用対象とするコンテンツまたはコンテンツ群の選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、
    前記電子マネー情報記憶手段に記憶された前記残高情報または前記残高算出用情報を前記携帯電話機から取得する電子マネー情報取得手段と、
    前記選択入力受付手段により受け付けた前記ユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についての前記利用料情報または前記利用料算出用情報と前記電子マネー情報取得手段により取得した前記残高情報または前記残高算出用情報とに基づき、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を利用するのに前記電子マネーの残高が足りるか否かを判断してこの判断結果を前記コンテンツ呈示手段に送信する利用可否判断手段と、
    この利用可否判断手段による判断結果が選択コンテンツ利用可能という判断結果となった場合に、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群についての利用料に応じて前記電子マネー情報記憶手段に記憶された前記残高情報または前記残高算出用情報を更新する課金処理を行う課金処理手段とを備え、
    前記電子マネー情報記憶手段は、前記携帯電話機に内蔵された前記非接触ICモジュールのメモリにより構成され、
    前記携帯電話機保持手段は、前記非接触ICモジュールのアンテナと前記リーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で前記携帯電話機を保持する構成とされ、
    前記電子マネー情報取得手段は、前記リーダ/ライタを用いて前記残高情報または前記残高算出用情報を前記非接触ICモジュールのメモリから読み取る構成とされ、
    前記課金処理手段は、前記リーダ/ライタを用いて課金処理に必要な情報を前記非接触ICモジュールのメモリに書き込む構成とされ、
    前記コンテンツ呈示手段は、前記利用可否判断手段から選択コンテンツ利用可能という判断結果を受信した場合に、選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を前記ユーザに呈示するための出力を行う構成とされている
    ことを特徴とする移動体搭乗者向けサービス提供システム。
  6. 移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してコンテンツ呈示サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、
    アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して前記移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、
    前記非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、
    前記移動体に設置されて複数のコンテンツを予め記憶するコンテンツ記憶手段と、
    このコンテンツ記憶手段に記憶された前記コンテンツを前記ユーザに呈示するための出力を行うコンテンツ呈示手段と、
    前記コンテンツを利用するために予め購入された解除キーを前記携帯電話機内で記憶する解除キー記憶手段と、
    この解除キー記憶手段に記憶された前記解除キーを前記携帯電話機から取得して前記コンテンツ呈示手段に送信する解除キー取得手段とを備え、
    前記解除キー記憶手段は、前記携帯電話機に内蔵された前記非接触ICモジュールのメモリにより構成され、
    前記携帯電話機保持手段は、前記非接触ICモジュールのアンテナと前記リーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で前記携帯電話機を保持する構成とされ、
    前記解除キー取得手段は、前記リーダ/ライタを用いて前記解除キーを前記非接触ICモジュールのメモリから読み取る構成とされ、
    前記コンテンツ呈示手段は、前記ユーザによるコンテンツまたはコンテンツ群の利用要求に対し、この利用要求に係るコンテンツまたはコンテンツ群が前記解除キー取得手段から受信した前記解除キーに対応するコンテンツまたはコンテンツ群である場合に、利用要求に係るコンテンツまたはコンテンツ群を前記ユーザに呈示するための出力を行う構成とされている
    ことを特徴とする移動体搭乗者向けサービス提供システム。
  7. 移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してコンテンツ呈示サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、
    アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して前記移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、
    前記非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、
    前記移動体に設置されて複数のコンテンツおよびこれらの各コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を予め記憶するコンテンツ記憶手段と、
    このコンテンツ記憶手段に記憶された前記コンテンツを前記ユーザに呈示するための出力を行うコンテンツ呈示手段と、
    前記コンテンツを利用するために予め購入された解除キーおよびこの解除キーに対応するコンテンツまたはコンテンツ群を識別するコンテンツ識別情報を前記携帯電話機内で記憶する解除キー記憶手段と、
    前記ユーザによる利用対象とするコンテンツまたはコンテンツ群の選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、
    この選択入力受付手段により受け付けた前記ユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についてのコンテンツ識別情報をキーとして、前記解除キー記憶手段に記憶された前記解除キーの中に、前記ユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群に対応する解除キーが存在するか否かを検索し、検索して得られた前記解除キーを前記コンテンツ呈示手段に送信する解除キー検索手段とを備え、
    前記解除キー記憶手段は、前記携帯電話機に内蔵された前記非接触ICモジュールのメモリにより構成され、
    前記携帯電話機保持手段は、前記非接触ICモジュールのアンテナと前記リーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で前記携帯電話機を保持する構成とされ、
    前記解除キー検索手段は、前記リーダ/ライタを用いて前記解除キーおよび前記コンテンツ識別情報を前記非接触ICモジュールのメモリから読み取る構成とされ、
    前記コンテンツ呈示手段は、前記解除キー検索手段から前記解除キーを受信した場合に、前記ユーザにより利用対象として選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を前記ユーザに呈示するための出力を行う構成とされている
    ことを特徴とする移動体搭乗者向けサービス提供システム。
  8. 移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対してコンテンツ呈示サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、
    アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して前記移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、
    前記非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、
    前記移動体に設置されて複数のコンテンツおよびこれらの各コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を予め記憶するコンテンツ記憶手段と、
    このコンテンツ記憶手段に記憶された前記コンテンツを前記ユーザに呈示するための出力を行うコンテンツ呈示手段と、
    前記コンテンツを利用するために予め購入された解除キーおよびこの解除キーに対応するコンテンツまたはコンテンツ群を識別するコンテンツ識別情報を前記携帯電話機内で記憶する購入解除キー記憶手段と、
    前記ユーザによる利用対象とするコンテンツまたはコンテンツ群の選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、
    この選択入力受付手段により受け付けた前記ユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群についての前記コンテンツ識別情報を前記携帯電話機に送信する選択コンテンツ情報送信手段と、
    この選択コンテンツ情報送信手段から受信した前記コンテンツ識別情報を前記携帯電話機内で記憶する選択コンテンツ情報記憶手段と、
    この選択コンテンツ記憶手段に記憶された前記コンテンツ識別情報をキーとして、前記購入解除キー記憶手段に記憶された前記解除キーの中に、前記ユーザの利用対象のコンテンツまたはコンテンツ群に対応する解除キーが存在するか否かを検索する解除キー検索手段と、
    この解除キー検索手段により検索して得られた前記解除キーを前記携帯電話機内で記憶する利用解除キー記憶手段と、
    この利用解除キー記憶手段に記憶された前記解除キーを前記携帯電話機から取得し、取得した前記解除キーを前記コンテンツ呈示手段に送信する解除キー取得手段とを備え、
    前記購入解除キー記憶手段は、前記携帯電話機に内蔵された前記非接触ICモジュールのメモリまたは前記携帯電話機に内蔵された他のメモリにより構成され、
    前記利用解除キー記憶手段および前記選択コンテンツ情報記憶手段は、前記携帯電話機に内蔵された前記非接触ICモジュールのメモリにより構成され、
    前記携帯電話機保持手段は、前記非接触ICモジュールのアンテナと前記リーダ/ライタのアンテナとを所定の距離間隔に保った状態で前記携帯電話機を保持する構成とされ、
    前記選択コンテンツ情報送信手段は、前記リーダ/ライタを用いて前記コンテンツ識別情報を前記非接触ICモジュールのメモリに書き込む構成とされ、
    前記解除キー取得手段は、前記リーダ/ライタを用いて前記解除キーを前記非接触ICモジュールのメモリから読み取る構成とされ、
    前記コンテンツ呈示手段は、前記解除キー取得手段から前記解除キーを受信した場合に、前記ユーザにより利用対象として選択されたコンテンツまたはコンテンツ群を前記ユーザに呈示するための出力を行う構成とされている
    ことを特徴とする移動体搭乗者向けサービス提供システム。
  9. 移動体を運転操作するユーザまたは同乗するユーザに対して有料道路またはこれに類する設備の自動料金収受サービスを含むサービスを提供するための移動体搭乗者向けサービス提供システムであって、
    アンテナおよびメモリを含んで構成された非接触ICモジュールを内蔵して前記移動体とともに移動する携帯電話機を保持する携帯電話機保持手段と、
    前記非接触ICモジュールのメモリからの情報の読取りおよびこのメモリへの情報の書込みを非接触で行うリーダ/ライタと、
    料金所に設けられた路側アンテナとの間で料金収受に必要なETC情報の送受信を行うETCアンテナおよびETCチューナと、
    このETCチューナとの間で前記ETC情報の受渡しを行うとともに前記携帯電話機との間で前記ETC情報の送受信を行う料金収受処理手段とを備え、
    前記料金収受処理手段は、前記リーダ/ライタを用いて前記ETC情報について前記非接触ICモジュールのメモリからの読込みおよび/または前記非接触ICモジュールのメモリへの書込みを行う構成とされている
    ことを特徴とする移動体搭乗者向けサービス提供システム。
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