JP2001116556A - 緊急通報システム - Google Patents

緊急通報システム

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JP2001116556A
JP2001116556A JP29401599A JP29401599A JP2001116556A JP 2001116556 A JP2001116556 A JP 2001116556A JP 29401599 A JP29401599 A JP 29401599A JP 29401599 A JP29401599 A JP 29401599A JP 2001116556 A JP2001116556 A JP 2001116556A
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Japan
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mobile phone
vehicle
data
center
vehicle device
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JP29401599A
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English (en)
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Kazunari Wada
一成 和田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急通報システムの車載電話に搭載されてい
る携帯電話を有効に使用し、通信環境を改善したり、持
ち運び可能な緊急通報を実現する。 【解決手段】 携帯電話機21は、GPS21bとエマージ
ェンシーボタン27を備えている。そして、車載電話機7
から着脱可能に構成されている。車載電話機7の所有者
が携帯電話機21を外し、乗車しているとき以外でも、携
帯電話機21のGPS21bにより位置情報を取得すること
ができる。そして、携帯電話機21を外して持ち歩き、エ
マージェンシーボタン27を押下した場合、GPS21bで
検出した位置データをセンター2へ送信することがで
き、緊急の対処を受けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急通報システム
に関し、特に、事故等の緊急発生時に、車両の現在位置
などを緊急サービスセンターに自動的に通報する緊急通
報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両緊急情報システムは、車両の衝突な
どの事故発生時に、車両に搭載した車両緊急情報通報装
置から無線回線を介して、自動で緊急サービスセンター
へ車両緊急情報を通報するシステムである。事故発生時
の自動通報は、車両の衝突や事故発生時、自動で緊急サ
ービスセンターへ通報し、さらに引き続いて公的援助機
関へ通報するものである。
【0003】このシステムにより、救急車やパトカーな
どの緊急車両が現場へ到着するまでの時間を短縮し、怪
我人をより迅速に救出、救済することができる。また、
急病人発生などの緊急事態においても、車両緊急情報通
報装置のエマージェンシーボタンを押下することによ
り、無線回線を介して車両緊急情報が緊急サービスセン
ターに通報され、緊急サービスセンターのサービス要員
との通話を行うことができる。
【0004】従来の車両緊急情報システムには、例え
ば、特開平6-251292号公報に開示されたものがある。こ
の公報に開示されているシステムは、図7に示すよう
に、車載電話を利用して、車両の衝突時の情報を自動的
に緊急サービスセンターに通報するものである。信号処
理部は、エアバッグ展開装置などの信号を監視してお
り、衝突などの事故発生を検出すると、モデムを介して
無線機により、自動的に車両の位置データや事故状況デ
ータをセンターへ送信する。データ送信が終了すると、
切替スイッチを受話器側に切り替えて、車両の乗員とセ
ンターの要員の間で音声通話ができるようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の緊急通報シ
ステムでは、車載電話が車両に固定されており、かつ固
定された状態でないと緊急通報ができなかった。また、
ナビゲーション装置が現在位置検出手段としてGPSを
搭載しているため、ナビゲーション装置が高価であっ
た。さらに、緊急通報システムのセンターは、緊急通報
サービス以外のサービスを行っていなかった。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決し、車載
電話に搭載されている携帯電話を有効に利用し、通信環
境を改善したり、持ち運び可能な緊急通報を実現したり
することを目的とする。
【0007】また、本発明は、非接触ICカードを携帯
電話機に搭載し、センタとの通信により、各種の便利な
サービスを受けられるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の車載装置は、エ
マージェシーボタンを有する着脱可能な携帯電話機と、
ナビゲーション装置とを備えたものである。この構成に
より、ナビゲーション装置のローコスト化が図れるとと
もに、携帯電話機を車載装置から外した状態でも位置検
出と緊急通報を行うことが可能となる。
【0009】また、有線の電話網に接続するための接続
手段を具備した。この構成により、携帯電話機を有線の
電話機として使用し、携帯電話を有効活用できる。
【0010】さらに、PHS基地局を車載装置に搭載
し、かつ携帯電話機にPHS通信機能を設け、携帯電話
機が車載装置に接続されているときにPHS基地局を動
作させる。この構成により、PHSを高速移動でも使用
できるようにし、さらにネットワークエリアも携帯電話
と同等にして、常に圏内にすることが可能となる。
【0011】また、ミリ波レーダの方向をナビゲーショ
ン装置の位置検出出力と連動させて制御する。この構成
により、精度の良い、車間距離の検出が可能となる。
【0012】そして、車両に搭載された左右と後部の撮
像装置をブレーキと連動させて制御できるようにした。
この構成により、車両の走行状態に応じて、必要な撮像
出力を自動的に取得することができる。
【0013】本発明の緊急通報システムによれば、ナビ
ゲーション装置は、センターから取得した地図データを
用いてナビゲーション機能を実現する。この構成によ
り、ナビゲーション装置で地図データを保持する必要が
なく、かつメンテナンスも不要となる。
【0014】また、非接触型ICカードへ各種キャッシ
ュの取り込みを携帯電話機を用いて、センターとの通信
で行い、さらに各種機関で利用できるようにした。この
構成により、携帯電話機内の非接触型ICカードを電子
マネーとして利用できるので、携帯電話機の利便性が向
上する。
【0015】さらに、センタにおいて詳細な気象情報や
渋滞情報を作成できるようにした。この構成により、車
載装置で取得された情報の有効利用が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の実施の形態のモバイル緊
急通報システム全体の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0018】このモバイル緊急通報システムは、車両1
と、センター2と、ネットワーク管理センター3と、携
帯電話システムの基地局群4とを備えている。車両1
は、車載電話機7と、PHS基地局8と、ナビゲーショ
ン装置9と、各種車載機器等10とを備えている。
【0019】センター2は、車両1の車載電話機7、所
轄の警察署5、および所轄の消防署6との間で、データ
通信および音声通信が可能である。ネットワーク管理セ
ンター3は、PHS基地局の制御データを携帯電話網の
制御プロトコル上に追加して基地局制御通信を行い、そ
の制御データにより、携帯電話網の基地局群4の制御お
よびPHS基地局8の制御の両方を行う。携帯電話網の
基地局群4は、ネットワーク管理センター3により制御
される。車載電話機7は、着脱自在な携帯電話機を備え
ており、その携帯電話機を用いてセンター2内の電話
(図示せず)との間でデータ通信および音声通信が可能
である。PHS基地局8は、携帯電話機が車載電話機7
に装着されているときのみ、動作するように構成されて
いる。ナビゲーション装置9は、車両1の位置データと
地図データを表示装置(図示せず)に表示する。各種車
載機器10は、エアバッグ展開装置、車速検出装置、操作
装置等である。
【0020】図2は、図1における車載電話機7の内部
構成を示すブロック図である。この車載電話機7は、携
帯電話機21と、制御部22と、メモリ23と、音声合成部24
と、スピーカ25と,マイクロホン26と、エマージェンシ
ーボタン27とを備えている。
【0021】携帯電話機21は、PHS通信部21aと、G
PS(Global Positioning System)21bと、非接触型I
Cカード21cと、データ通信アダプタ21dと、有線用コネ
クタ21eと、電話番号メモリ21fとを備えている。また、
エマージェンシーボタン27を備えており、このエマージ
ェンシーボタン27とともに車載電話機7に対して着脱可
能に構成されている。制御部22は、この車載電話機7の
全体の制御などを行う。メモリ23は、制御部22が動作す
る際に必要て各種データ等を記憶する。音声合成部24
は、内部のROMなどに音声案内用の音声データを保持
していて、制御部22から指定された音声データをスピー
カ25に出力する。スピーカ25は、音声合成部24で生成し
た音声案内データ等を出力したり、センター2との間で
音声通信を行う際に、センター2からの音声を出力した
りするためのものである。マイクロホン26は、センター
2と音声通信を行う際に、センター2へ送信する音声を
入力するためのものである。
【0022】PHS通信部21aは、携帯電話機21が車載
電話機7に装着されているときに、車両1内のPHS基
地局8を介して通信を行う。GPS21bは車両1の位置
を計測し、その計測結果を制御部22へ送る。この計測結
果は、制御部22によりメモリ23に記憶されるとともに、
ナビゲーション装置9に送られる。非接触型ICカード
21cは、携帯電話機21から着脱可能に構成されており、
後述する各種アプリケーションを実行する。図3は非接
触型ICカード21c、およびリーダ/ライタの内部構成
例である。非接触型ICカード21cは、最大15cm程
度の距離で無線通信が可能な変復調手段を保持する構成
とした。同様に、リーダ/ライタ側も無線通信のための
変復調手段を保持し、非接触ICカードと無線通信が可
能な構成である。データ通信アダプタ21dは、制御部22
が携帯電話機21を介してセンター2とデータ通信を行う
際に必要な処理を行う。有線用コネクタ21eは、携帯電
話機21を有線電話用のモジュラージャックに接続するた
めのコネクタである。電話番号メモリ21fは、他の携帯
電話機の電話番号を保持していメモリである。エマージ
ェンシーボタン27は、携帯電話機21を車載電話機7から
取り外した状態において、緊急事態発生の通報をセンタ
ー2へ通知するためのボタンである。
【0023】図4は、図1におけるナビゲーション装置
9の内部構成を示すブロック図である。このナビゲーシ
ョン装置9は、制御部31と、位置検出手段32と、第1の
地図データメモリ33と、第2の地図データメモリ34と、
軌跡データメモリ35とを備えている。
【0024】制御部31は、このナビゲーション装置9全
体の制御等を行う。位置検出手段32は、GPS21bで取
得された位置データと、車速検出装置48から取得した速
度情報とを用いて、地図データによるマップマッチング
を行い、車両1の位置を検出して、制御部31へ送る。第
1の地図データ用メモリ33と第2の地図データ用メモリ
34には、位置検出手段32で検出された位置の付近の地図
データがセンター2から取得され、記憶される。地図デ
ータをセンター2から取得する手順について後述する。
軌跡データ用メモリ35には、位置検出手段32で検出され
た車両1の位置の軌跡が記憶される。
【0025】図5は、図1における各種車載機器等10の
構成を示すブロック図である。車両1には、メインバッ
テリー41、補助バッテリー42、操作装置43、表示装置4
4、ブレーキ制御装置45、エアバッグ展開装置46、エマ
ージェンシーボタン47、車速検出装置48、雨滴検出装置
49、CCDカメラ50、ETC(自動料金収受システム)
51、およびミリ波レーダ52が搭載されている。
【0026】メインバッテリー41は、車両1の全体に電
力を供給する。補助バッテリーは、メインバッテリー41
が電力供給不能になった際に、車載電話機7に電力を供
給する。操作装置43は、ナビゲーション装置9を操作す
るための装置であり、表示装置44は、ナビゲーショ装置
9から出力された位置データ等の各種データを表示する
ための装置である。ブレーキ制御装置45は、車両1のブ
レーキのオン/オフを制御する装置である。エアバッグ
展開装置46は、車両1の衝突時にエアバッグを展開する
装置である。エマージェンシーボタン47は、緊急事態発
生時に、車両の乗員により押下され、センター2へ緊急
事態の発生を通報するためのボタンである。車速検出装
置48は、車両1の走行速度を検出する装置である。雨滴
検出装置49は、車両1の車体に落下した雨量を検出する
装置である。CCDカメラ50は、車両1の側方や後方を
撮像するための装置である。CCDカメラ50で取得され
た映像情報は、表示装置44において映像として表示する
ことができる。ETC51は、高速道路の料金所通過の際
に、自動で料金を収受する装置である。ミリ波レーダ52
は、前方の車両との間の車間距離を検出する装置であ
る。
【0027】図6は、図1におけるセンター2の内部構
成を示すブロック図である。センター2は、電話機61
と、モデム62と、制御部63と、地図データ64と、顧客デ
ータベース65と、メモリ66と、操作装置67と、表示装置
68と、印刷装置69とを備えている。
【0028】電話機61は、車載電話機7内の携帯電話機
21、および所轄の警察署5、所轄の消防署6のそれぞれ
の電話機(図示せず)との間で、データ通信および音声
通信を行うことができる。モデム62は、電話機61で送信
または受信するデータを変調または復調し、制御部63か
ら入力または制御部63へ出力する。地図データ64は、地
図表示に必要なデータであり、CD−ROMなどに記憶
されている。顧客データベース65は、緊急通報システム
の顧客に関する各種情報(住所、氏名、車種)のデータ
を記憶するデータベースである。メモリ66は、ROMの
ような不揮発性メモリであり、事故情報データ(エアバ
ッグ展開のような事故種別や事故現場の位置情報)の保
持に利用する。操作装置67は、センター2のオペレータ
が各種操作を行うための装置であり、表示装置68は各種
情報を表示するための装置であり、印刷装置69は各種情
報を印刷するための装置である。
【0029】次に、以上のように構成された緊急通報シ
ステムの基本動作を説明する。
【0030】ブレーキ制御装置45は、車両1のブレーキ
を制御するとともに、その押下状態を制御部22に通知す
る。車速検出装置48は、車両の速度を検出し、制御部22
に通知する。GPS21bは車両の位置を測定し、制御部2
2に通知する。制御部22は、GPS21bの測定結果と、車
速検出装置48の車速とから検出された位置データをメモ
リ23に蓄積するとともに、ナビゲーション装置9の制御
部31へ送る。制御部31は、この位置データを軌跡データ
メモリ34に格納する。
【0031】制御部23は、エマージェンシーボタン47の
押下を検出した場合や、エアバッグ展開装置46の展開を
検出した場合、車載電話機7を介してセンター2に緊急
通報を行う。この時、ブレーキ制御装置5から取得した
ブレーキ押下状態と、車速検出装置6から取得した車速
と、メモリ23から読み出された車両の位置情報を送信す
る。
【0032】センター2では、車載電話機7から送信さ
れた各種データを電話機61およびモデム62経由で制御部
63が受け取る。制御部63は、受け取った各種データを表
示装置68に表示する。センター2のオペレータは、操作
装置67を用いて所轄の警察署5および所轄の消防署6に
電話をかけ、受け取ったデータをもとに把握した事故の
状況を伝える。
【0033】以上は本実施の形態の緊急通信システムの
基本的な動作である。この緊急通信システムは、さらに
下記(1)〜(13)の動作が可能である。
【0034】(1)車載電話機7の所有者が携帯電話機
21を外し、車両1に乗車しているとき以外でも、携帯電
話機21内のGPS21bにより位置情報を取得することが
できる。そして、携帯電話機21を外して持ち歩き、エマ
ージェンシーボタン27を押下した場合、GPS21bで検
出された位置データをセンター2へ送信することがで
き、緊急の対処を受けることができる。
【0035】(2)携帯電話機21はネットワーク管理セ
ンター3から基地局群4経由で、アンテナからGPSの
補正データを取得することにより、高精度な位置データ
を作成することができる。そして、上記高精度な位置デ
ータをセンター2へ送信し、その位置近辺の情報、例え
ばレストランや病院の情報を地図データ64から取得する
ことができる。
【0036】(3)GPS21bと、ネットワーク管理セ
ンター3からのGPS補正データとにより生成した前記
高精度な位置データを基地局群4に送信する。ネットワ
ーク管理センター3は、この位置データを用いて、携帯
電話機21と距離的に一番近い、基地局を選択することに
より、安定したデータ通信を可能にする。
【0037】(4)携帯電話機21は有線用コネクタ21e
を有線電話用のモジュラージャックに接続すると、有線
電話機として使用できるように、内部動作が切り替わ
る。
【0038】(5)PHS基地局8が車両1内に搭載さ
れているので、携帯電話網の圏内では、必ずPHS基地
局8の圏内になる。このため、通常のPHSは高速移動
中の通信はできないが、本実施の形態では、PHS基地
局の切替えが行われないため、高速移動中の通信も可能
となる。
【0039】(6)携帯電話機21が盗難にあった場合、
携帯電話機21の所有者がネットワーク管理センター3へ
盗難にあったことを連絡する。ネットワーク管理センタ
ー3では、盗まれた携帯電話機21が使用された時に、G
PS21bで検出された位置データを基地局群4を介して
検出し、携帯電話サービスを停止するとともに犯人の位
置を検出することができる。
【0040】(7)通信事業者が管理している携帯電話
機の電話番号が変更されたことを検出したネットワーク
管理センター3は、基地局群4の制御データ中に何番か
ら何番への変更かを載せて他の携帯電話機へ自動で通知
する。例えば、携帯電話機21とは別の携帯電話機の電話
番号が変更された場合、携帯電話機21へ自動で通知す
る。携帯電話機21は、内部の電話番号メモリ21fに記憶
されている他の携帯電話機の電話番号を、受信したデー
タに基づき変更する。
【0041】(8)非接触型ICカード21cを電子マネ
ーとして使用することにより、(a)〜(f)のような
各種キャッシングサービスが可能である。
【0042】(a)センター2から非接触型ICカード
21cへ電車の運賃等の各種キャッシュの取り込みを行
う。これは、以下のような手順により実行する。センタ
ー2の顧客データベース65に、予め振り込まれているキ
ャッシュの額を保持しておき、モデム62経由で制御部63
が携帯電話機21から、ある金額の要求データを受け取る
と、顧客データベース65からその金額を引き出し、その
金額を応答として携帯電話機21へ返す。残高不足等で引
き出し不可能の場合には、引き出し不可能の応答を携帯
電話機21へ返す。
【0043】(b)非接触型ICカード21cで使用可能
な予算をセンター2に音声で通知しておき、使用額の規
制を行う。これは、以下のような手順により実行する。
まず、携帯電話機21の所有者は携帯電話機21でセンター
2に電話をかけ、使用可能な金額をオペレータに知らせ
る。センター2のオペレータは、操作装置67を用いてそ
の金額を入力し、顧客データベース65にその金額を登録
する。使用可能な予算を越えた場合には、前述した
(a)の取り込みが不能となる。
【0044】(c)非接触型ICカード21cの使用量を
センター2で管理し、家計簿を作成する。これは、以下
のような手順により実行する。携帯電話機21がセンー2
からキャッシュを引き出すときに、引き出し額と使用品
目のデータを送信する。センター2では、制御部63が家
計簿作成用のソフトを動作させて家計簿を作成し、その
家計簿データを顧客データベース65に登録する。
【0045】登録された家計簿データは、操作装置67を
操作することにより、表示装置68に表示したり、印刷装
置69で印刷したりすることが可能である。また、登録さ
れた家計簿データは、携帯電話機21からの読み出し要求
を受けたときに、携帯電話機21へ送信する。携帯電話機
21は、受信した家計簿データをメモリ23に記憶するとと
もに、表示装置44に表示することができる。
【0046】(d)非接触型ICカード21cを搭載した
携帯電話機21を、電車、バス、飛行機、ガソリンスタン
ド、公共機関等に存在する図3に示したようなリーダ/
ライタにかざすことにより、非接触切符やキャッシュの
ように使用できる。例えば駅の改札の場合、以下のよう
な手順により実行する。駅の改札に入る時に、改札側の
リーダ/ライタが非接触型ICカード21c内のメモリに
乗車駅情報を書き込む。駅の改札を出る時に、改札側の
リーダ/ライタが非接触ICカード21c内のメモリに格
納された乗車駅情報を読み出し、それをもとに料金計算
を行い、運賃に相当する金額を非接触型ICカード21c
内のメモリから引き出す。
【0047】(e)高速道路の料金所では、ETC15が
高速道路料金データを料金所の端末装置から受信し、そ
の金額を非接触ICカードから引き出す。そして、引き
出したことを示す応答を料金所の端末装置へ送信する。
【0048】(f)携帯電話機21の通話可能時刻と期限
をセンター2との通信で設定して顧客データベース65
に登録し、その料金を顧客データベース65から引き出
し、プリペイド携帯電話機として使用する。
【0049】(9)ナビゲーション装置9内の制御部31
は、位置検出手段32から得られた位置近辺の地図データ
を車載電話機7の制御部22に要求し、制御部22は、携帯
電話機21のデータ通信を利用して、センター2の地図デ
ータ64を取得し、制御部31に送る。制御部31は、受信し
た地図データを第1の地図データ用メモリ33に展開し、
軌跡データメモリ34から読み出された自車位置と交互に
表示装置44に表示する。そして、位置検出手段32から得
られた位置近辺の地図データが不足しそうな場合、制御
部31は、再度、センター2から地図データを取得し、第
2の地図データ用メモリ34に展開し、第1、第2の地図
データ用メモリ33、34を交互に切替えて使用する。
【0050】この時、センター2は一定幅未満の道路情
報を携帯電話機21へ送信しないように構成されている。
一定幅未満の道路では子供が遊んでいることがあるの
で、その道路情報を送信しないことにより、車両1の表
示装置44に表示されないようにして、そのような道路に
車両1が進入しないようにする。
【0051】(10)雨滴検出装置49は現在の雨量を検
出すると制御部22へ送信し、制御部22は、雨量のデータ
を車両1の位置データとともに、携帯電話機21のデータ
通信を用いてセンター2へ送信する。車両1からの雨量
と位置データを検出したセンター2は、制御部63にて詳
細な降雨情報を作成し、メモリ66に格納する。
【0052】(11)制御部22は、ミリ波レーダ52で検
出された車間距離と車速検出装置48で検出された車速
を、車両1の位置データとともに、携帯電話機21の通信
を利用し、センター2へ送信する。センター2は、受信
した車間距離と車速を基に、制御部63にて渋滞情報を作
成し、メモリ66に格納する。
【0053】(12)ナビゲーション装置9が位置検出
手段32から取得した位置情報により、第1、第2の地図
データ用メモリ33、34上の地図データにおける進行方向
前方の道路形状に合わせて、ミリ波レーダ52の方向を制
御する。
【0054】(13)ブレーキ制御装置45が車両1の左
右と後部のCCDカメラ50に、ブレーキの踏み具合情報
を送信し、CCDカメラ50は、その情報により、撮像動
作を制御する。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明の車載装置によれ
ば、GPSを携帯電話機に搭載することにより、携帯電
話機が自分の位置を検出して、自分の周辺の詳細情報を
センターから得られるようになる。また、エマージェン
シーボタンを携帯電話に搭載したので、携帯電話機を車
載装置から外した状態であっても緊急通報が可能とな
る。さらに、GPSをナビゲーション装置に搭載しない
ようにすることにより、ナビゲーションのローコスト化
を図れるという効果が得られる。
【0056】また、携帯電話機を有線の電話機として使
用できるように構成したので、携帯電話を有効活用でき
るという効果が得られる。
【0057】PHS基地局を車載装置に搭載し、かつ携
帯電話機にPHS通信機能を設けたので、PHSを高速
移動でも使用できるようにし、さらにネットワークエリ
アも携帯電話と同等にして、常に圏内にすることが可能
となるという効果が得られる。
【0058】さらに、ミリ波レーダの方向をナビゲーシ
ョン装置の位置検出出力と連動させて行うことにより、
精度の良い、車間距離の検出が可能となるという効果が
得られる。
【0059】そして、車両に搭載された左右と後部の撮
像装置をブレーキと連動させて制御できるようにしたの
で、車両の走行状態に応じて、必要な撮像出力を自動的
に取得することができるという効果が得られる。
【0060】本発明の緊急通報システムによれば、地図
データをセンターから受信しながら、ナビゲーション機
能を実現するので、ナビゲーション装置で地図データを
保持する必要がなく、かつメンテナンスも不要となると
いう効果が得られる。
【0061】また、非接触型ICカードへ各種キャッシ
ュの取り込みを携帯電話機を用いて、センターとの通信
で行い、さらに各種機関で電子マネーとして利用できる
ようにしたので、携帯電話機の利便性が向上するという
効果が得られる。
【0062】さらに、センタにおいて詳細な気象情報や
渋滞情報を作成できるようにしたので、車載装置で取得
された情報の有効利用が可能となるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の緊急通報システム全体の
概略構成を示すブロック図、
【図2】図1における車載電話機7の内部構成を示すブ
ロック図、
【図3】図2における非接触型ICカードおよびそのリ
ーダ/ライタの構成を示すブロック図、
【図4】図1におけるナビゲーション装置9の内部構成
を示すブロック図、
【図5】図1における各種車載機器等10の構成を示す
ブロック図
【図6】図1におけるセンター2の内部構成を示すブロ
ック図
【図7】従来の緊急通報システムの構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 車両 2 センター 3 ネットワーク管理センター 7 車載電話機 8 PHS基地局 9 ナビゲーション装置 21 携帯電話機 21a PHS通信部 21b GPS 21c 非接触型ICカード 21d データ通信アダプタ 21e 有線用コネクタ 21f 電話番号メモリ 27 エマージェンシーボタン 32 位置検出手段 33、34 地図データ用メモリ 35 軌跡データ用メモリ 45 ブレーキ制御装置 48 車速検出装置 49 雨滴検出装置 50 CCDカメラ 52 ミリ波レーダ 61 電話機 64 地図データ 65 顧客データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 H04B 7/26 H 9A001 H04Q 7/34 106A Fターム(参考) 2F029 AA02 AA07 AB07 AC02 AC06 AC12 AC14 AC18 5H180 AA01 AA21 AA30 BB05 BB12 BB15 CC04 CC12 CC14 DD04 EE10 EE13 FF05 FF25 FF27 FF32 5J062 AA01 BB01 CC07 GG02 5J070 AB24 AC01 AC02 AC06 AE12 AF03 AK04 AK21 BF02 BF03 BF16 5K067 AA35 BB04 BB21 DD28 EE02 EE34 FF18 HH05 HH11 JJ52 JJ56 9A001 JJ06 JJ10 JJ11 JJ66 JJ77 JJ78

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緊急通信システムの車載装置において、
    エマージェシーボタンとGPSとを有する着脱可能な携
    帯電話機を備えたことを特徴とする車載装置。
  2. 【請求項2】 GPSを有しないナビゲーション装置を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の車載装置。
  3. 【請求項3】 前記GPSの補正データを携帯電話のネ
    ットワークから取得し、高精度な位置データを生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の車載装置。
  4. 【請求項4】 前記携帯電話機は、有線の電話に接続す
    るための接続手段を具備することを特徴とする請求項1
    記載の車載装置。
  5. 【請求項5】 前記携帯電話は非接触型ICカードを有
    することを特徴とする請求項1記載の車載装置。
  6. 【請求項6】 前記非接触型ICカードは着脱可能であ
    ることを特徴とする請求項1記載の車載装置。
  7. 【請求項7】 ミリ波レーダを備え、前記ミリ波レーダ
    の送受信方向を前記ナビゲーション装置で検出された位
    置に連動させて制御することを特徴とする請求項1記載
    の車載装置。
  8. 【請求項8】 ブレーキ制御装置と、車両の側方および
    後方に配置された撮像装置とを備え、前記ブレーキ制御
    装置の出力に連動させて前記撮像装置を制御することを
    特徴とする請求項1記載の車載装置。
  9. 【請求項9】 エマージェシーボタンとGPSとを有す
    る着脱可能な携帯電話機と、ナビゲーション装置と、雨
    滴検出装置とを備えた車載装置において、前記雨滴検出
    装置で検出された雨量データを前記携帯電話機のデータ
    通信を用いてセンターへ送信することを特徴とする車載
    装置。
  10. 【請求項10】 エマージェシーボタンとGPSとを有
    する着脱可能な携帯電話機と、ナビゲーション装置と、
    ミリ波レーダと、車速検出装置とを備えた車載装置にお
    いて、前記ミリ波レーダで検出された車間距離および前
    記車速検出装置で検出された車速をセンターへ送信する
    ことを特徴とする車載装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の車載装置から送信さ
    れた車間距離および車速をもとに、渋滞情報を作成する
    ことを特徴とするセンター。
  12. 【請求項12】 GPSの補正データを携帯電話装置に
    送信することを特徴とするネットワーク管理センター。
  13. 【請求項13】 携帯電話機で生成された高精度な位置
    データを受信し、前記携帯電話機と距離的に一番近い携
    帯電話基地局を選択することを特徴とする請求項12記
    載のネットワーク管理センター。
  14. 【請求項14】 携帯電話機の電話番号が変更されたこ
    とを検出した時に、携帯電話網の制御データ中に変更情
    報を載せて他の携帯電話に自動で通知することを特徴と
    するネットワーク管理センター。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の車載装置と、 地図データと、前記携帯電話機との間でデータ通信およ
    び音声通信が可能な通信手段とを備えたセンターとを具
    備した緊急通信システムにおいて、 前記ナビゲーション装置は前記地図データを前記データ
    通信により取得することを特徴とする緊急通報システ
    ム。
  16. 【請求項16】 所定の幅未満の道路に関する地図デー
    タの取得を行わないことを特徴とする請求項15記載の
    緊急通報システム。
  17. 【請求項17】 請求項3記載の車載装置と、 地図データと、前記携帯電話機との間でデータ通信およ
    び音声通信が可能な通信手段とを備えたセンターとを具
    備した緊急通信システムにおいて、 前記車載装置は前記高精度な位置データの近辺の詳細な
    情報をセンターの地図データから取得することを特徴と
    する緊急通報システム。
  18. 【請求項18】 請求項5記載の車載装置と、 キャッシュの残高が登録されている記憶手段と、前記携
    帯電話機との間でデータ通信および音声通信が可能な通
    信手段とを備えたセンターとを具備した緊急通信システ
    ムにおいて、 前記車載電話機は、前記記憶手段に登録されているキャ
    ッシュを前記データ通信により前記非接触型ICカード
    に取込可能であることを特徴とする緊急通報システム。
  19. 【請求項19】 予め前記車載装置より前記センターへ
    使用可能な予算の額を通知して前記センターに登録して
    おき、前記車載装置からの取込時に取込額を制限するこ
    とを特徴とする請求項18記載の緊急通報システム。
  20. 【請求項20】 前記車載装置は、前記非接触型ICカ
    ードから引き出されたキャッシュの額を前記データ通信
    を用いて前記センターへ送信し、前記センターは受信し
    たデータをもとに家計簿データを作成することを特徴と
    する請求項17記載の緊急通報システム。
  21. 【請求項21】 前記車載装置は、前記家計簿データを
    前記データ通信を用いて受信することを特徴とする請求
    項20記載の緊急通報システム。
  22. 【請求項22】 所定の場所に設置された料金徴収用の
    リーダ/ライタに前記携帯電話機をかざすことにより、
    前記非接触型ICカードから料金に相当するキャッシュ
    を引き出すことを特徴とする請求項18記載の緊急通報
    システム。
  23. 【請求項23】 請求項1記載の車載装置と、請求項1
    3記載のネットワーク管理センターとを備え、前記ネッ
    トワーク管理センターは、前記車載装置の携帯電話機が
    盗難にあったとの連絡を受けた後に、前記携帯電話機が
    使用された時には、前記携帯電話機に内蔵されているG
    PSの位置データを取得し、前記携帯電話機の位置を特
    定することを特徴とする緊急通報システム。
  24. 【請求項24】 エマージェシーボタンとPHS通信部
    とを有する着脱可能な携帯電話機と、ナビゲーション装
    置と、PHS基地局とを備えた車載装置と、携帯電話の
    制御用データ上にPHS基地局管理プロトコル用データ
    を載せて通信するネットワーク管理センターとを備え前
    記携帯電話機が車載装置に接続されているときにPHS
    基地局を動作させることを特徴とする緊急通報システ
    ム。
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