JP2006275116A - 歯車式変速装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 変速時に、出力軸からの出力を連続的にさせるようにする歯車式変速装置が、簡単な構成で得られるようにする。
【解決手段】 歯車式変速装置5は、原動機3からの駆動力により回転可能とされる駆動軸10と、この駆動軸10に第1クラッチ11により断接可能とされる第1入力軸12と、駆動軸10に第2クラッチ13により断接可能とされる第2入力軸14と、第1入力軸12と駆動力を外部に出力する出力軸18とを互いに連動連結させる第1変速歯車装置22と、第2入力軸14と出力軸18とを互いに連動連結させる第2変速歯車装置30とを備える。また、歯車式変速装置5は、駆動軸10から第1、第2入力軸12,14に向かってのみ駆動力を伝達可能とするワンウェイクラッチ38と、このワンウェイクラッチ38の従動側40を第1、第2入力軸12,14のいずれか一方の入力軸に選択的に接続可能とする切換装置42とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 歯車式変速装置5は、原動機3からの駆動力により回転可能とされる駆動軸10と、この駆動軸10に第1クラッチ11により断接可能とされる第1入力軸12と、駆動軸10に第2クラッチ13により断接可能とされる第2入力軸14と、第1入力軸12と駆動力を外部に出力する出力軸18とを互いに連動連結させる第1変速歯車装置22と、第2入力軸14と出力軸18とを互いに連動連結させる第2変速歯車装置30とを備える。また、歯車式変速装置5は、駆動軸10から第1、第2入力軸12,14に向かってのみ駆動力を伝達可能とするワンウェイクラッチ38と、このワンウェイクラッチ38の従動側40を第1、第2入力軸12,14のいずれか一方の入力軸に選択的に接続可能とする切換装置42とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車等に用いられる歯車式変速装置に関し、より詳しくは、原動機側から出力軸への動力伝達が、変速時に一時的に切断されないようにして、上記出力軸からの出力が連続的になされるようにした歯車式変速装置に関するものである。
上記歯車式変速装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、歯車式変速装置は、原動機からの駆動力により回転可能とされる駆動軸と、この駆動軸に第1クラッチにより断接可能とされる第1入力軸と、上記駆動軸に第2クラッチにより断接可能とされる第2入力軸と、上記第1入力軸と上記駆動力を外部の車輪側に出力する出力軸とを互いに連動連結させる第1変速歯車装置と、上記第2入力軸と上記出力軸とを互いに連動連結させる第2変速歯車装置と、上記第1クラッチの従動側から第1入力軸に向かってのみ駆動力を伝達可能とする第1ワンウェイクラッチと、上記第2クラッチの従動側から第2入力軸に向かってのみ駆動力を伝達可能とする第2ワンウェイクラッチとを備えている。
上記歯車式変速装置において、例えば、第1クラッチの接続状態では、上記原動機の駆動力は、上記駆動軸、第1クラッチ、第1ワンウェイクラッチ、第1入力軸、および第1変速歯車装置を介し出力軸に伝達され、この出力軸から出力される。これにより、上記第1変速歯車装置に基づく第1の変速状態が得られる。
上記第1の変速状態から上記第2変速歯車装置に基づく第2の変速状態に変速させようとする場合には、上記第1クラッチを切断状態にさせる一方、第2クラッチを接続状態にさせればよい。ところで、この変速時において、仮に、上記第1クラッチを切断状態にし、これから少し遅れた後、上記第2クラッチを接続状態にさせたとする。すると、この時間遅れの間、上記原動機側から出力軸への動力伝達は一時的に切断される。このため、上記変速時には出力軸からの出力が不連続になって、好ましくない。
そこで、上記変速操作は次のようになされる。即ち、上記変速時には、第1クラッチを接続状態にした第1の変速状態のままで、上記第2クラッチを接続状態にさせる。すると、上記原動機の駆動力は、上記したように、第1クラッチを介し上記出力軸に伝達される一方、上記駆動軸、第2クラッチ、第2ワンウェイクラッチ、第2入力軸、および第2変速歯車装置を介し上記出力軸に伝達され、この出力軸から出力される。次に、上記第1クラッチを切断状態にさせれば、上記第1の変速状態に連続して上記第2変速歯車装置に基づく第2の変速状態が得られる。そして、このようにすれば、変速時、原動機側から出力軸への動力伝達が一時的に切断される、ということは防止され、この出力軸からの出力は連続的になされる。
なお、上記したように変速操作時に、第1クラッチを接続状態にした第1の変速状態のままで、上記第2クラッチを接続状態にさせると、この第2クラッチを介して上記出力軸に伝達された駆動力が上記第1ワンウェイクラッチを介し上記第1クラッチに伝達されようとする。そして、この伝達が生じた場合には、上記歯車式変速装置はロック状態となって機能しなくなる。しかし、この伝達は、上記第1ワンウェイクラッチが空転することにより防止される。よって、上記のように第1、第2クラッチが一時的に同時に接続状態にされたとしても、歯車式変速装置がロック状態になることは防止される。この結果、上記したように、変速時に、出力軸からの出力は連続的になされる。
ところで、上記したように、従来の技術の歯車式変速装置では、変速時に、出力軸からの出力を連続的にさせるために、上記第1、第2ワンウェイクラッチを設けているが、構成が複雑なワンウェイクラッチを上記のように複数設けたことにより、上記歯車式変速装置の構成が全体として複雑になりがちである。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、変速時に、出力軸からの出力を連続的にさせるようにする歯車式変速装置が、簡単な構成で得られるようにすることである。
請求項1の発明は、原動機3からの駆動力により回転可能とされる駆動軸10と、この駆動軸10に第1クラッチ11により断接可能とされる第1入力軸12と、上記駆動軸10に第2クラッチ13により断接可能とされる第2入力軸14と、上記第1入力軸12と上記駆動力を外部に出力する出力軸18とを互いに連動連結させる第1変速歯車装置22と、上記第2入力軸14と上記出力軸18とを互いに連動連結させる第2変速歯車装置30とを備えた歯車式変速装置において、
上記駆動軸10から上記第1、第2入力軸12,14に向かってのみ駆動力を伝達可能とするワンウェイクラッチ38と、このワンウェイクラッチ38の従動側40を上記第1、第2入力軸12,14のいずれか一方の入力軸に選択的に接続可能とする切換装置42とを備えたものである。
上記駆動軸10から上記第1、第2入力軸12,14に向かってのみ駆動力を伝達可能とするワンウェイクラッチ38と、このワンウェイクラッチ38の従動側40を上記第1、第2入力軸12,14のいずれか一方の入力軸に選択的に接続可能とする切換装置42とを備えたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、原動機からの駆動力により回転可能とされる駆動軸と、この駆動軸に第1クラッチにより断接可能とされる第1入力軸と、上記駆動軸に第2クラッチにより断接可能とされる第2入力軸と、上記第1入力軸と上記駆動力を外部に出力する出力軸とを互いに連動連結させる第1変速歯車装置と、上記第2入力軸と上記出力軸とを互いに連動連結させる第2変速歯車装置とを備えた歯車式変速装置において、
上記駆動軸から上記第1、第2入力軸に向かってのみ駆動力を伝達可能とするワンウェイクラッチと、このワンウェイクラッチの従動側を上記第1、第2入力軸のいずれか一方の入力軸に選択的に接続可能とする切換装置とを備えている。
上記駆動軸から上記第1、第2入力軸に向かってのみ駆動力を伝達可能とするワンウェイクラッチと、このワンウェイクラッチの従動側を上記第1、第2入力軸のいずれか一方の入力軸に選択的に接続可能とする切換装置とを備えている。
ここで、上記第1クラッチを接続状態にさせると、上記原動機の駆動力は、上記駆動軸、第1クラッチ、第1入力軸、および第1変速歯車装置を順次介して上記出力軸に伝達され、この出力軸から出力される。これにより、上記第1変速歯車装置に基づく第1の変速状態が得られる。また、この後、次の変速に備えて、予め、上記切換装置により上記駆動軸を第1入力軸に接続させておく。
そして、上記第1変速歯車装置に基づく第1の変速状態から上記第2変速歯車装置に基づく第2の変速状態に変速させようとする場合には、まず、上記第1クラッチを切断状態にさせる。この状態では、上記駆動軸からワンウェイクラッチと切換装置とを介して第1入力軸に駆動力が伝達されており、上記した第1の変速状態が維持されている。
そこで、上記第2クラッチを接続状態にさせる。すると、上記原動機からの駆動力は、駆動軸、第2クラッチ、第2入力軸、および第2変速歯車装置を順次介して上記出力軸に伝達される。このため、上記第1の変速状態に連続して第2の変速状態が得られる。そして、この第2の変速状態に基づく駆動力が上記出力軸から出力される。
ここで、上記したように、第1の変速状態から第2の変速状態に変速させたとき、この第2の変速状態で、上記原動機側から第2クラッチを介し出力軸に伝達された駆動力が上記第1変速歯車装置、切換装置、およびワンウェイクラッチを介して駆動軸に逆伝達されようとする。そして、この逆伝達が生じた場合には、上記歯車式変速装置はロック状態となって機能しなくなる。しかし、この逆伝達は、上記ワンウェイクラッチの駆動側に対し従動側が空転することにより防止される。つまり、上記歯車式変速装置がロック状態になることが防止される。
上記の結果、上記第1の変速状態から第2の変速状態への変速時に、原動機側から出力軸への動力伝達が一時的に切断される、ということは防止される。また、この変速時に、歯車式変速装置がロック状態になることも防止される。このため、上記出力軸からの出力は、上記ロック状態の発生を回避しつつ、連続的になされることとなって好ましい。
そして、上記したように、変速時に、出力軸からの出力を連続的にさせるようにする歯車式変速装置は、従来の技術のように複数のワンウェイクラッチを要することなく、単一のワンウェイクラッチで足りる。このため、上記ワンウェイクラッチが従来よりも少なくて足りる分、上記歯車式変速装置は、簡単な構成で得られる。また、このように歯車式変速装置の部品点数が少なくなる分、この歯車式変速装置を小型化できる。
本発明の歯車式変速装置に関し、変速時に、出力軸からの出力を連続的にさせるようにする歯車式変速装置が、簡単な構成で得られるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、歯車式変速装置は、原動機からの駆動力により回転可能とされる駆動軸と、この駆動軸に第1クラッチにより断接可能とされる第1入力軸と、上記駆動軸に第2クラッチにより断接可能とされる第2入力軸と、上記第1入力軸と上記駆動力を外部に出力する出力軸とを互いに連動連結させる第1変速歯車装置と、上記第2入力軸と上記出力軸とを互いに連動連結させる第2変速歯車装置とを備えている。上記駆動軸から上記第1、第2入力軸に向かってのみ駆動力を伝達可能とするワンウェイクラッチと、このワンウェイクラッチの従動側を上記第1、第2入力軸のいずれか一方の入力軸に選択的に接続可能とする切換装置とを備えている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図1に従って説明する。
図1において、符号1は自動車で例示される車両である。この車両1は、その車体に懸架される左右車輪2と、これら車輪2を駆動可能とさせるエンジンである原動機3と、上記左右車輪2を互いに連動連結させる差動装置4と、上記原動機3と差動装置4とを連動連結させる歯車式変速装置5とを備えている。この歯車式変速装置5は、電子的に制御されて自動的に変速動作をする自動式のものである。
上記歯車式変速装置5は、その外殻を構成して車体に支持されるハウジング8と、上記原動機3からの駆動力により軸心9回りに回転可能となるよう上記ハウジング8に支持される駆動軸10と、上記軸心9上に位置して、上記駆動軸10に対し第1クラッチ11により断接可能とされる第1入力軸12と、上記軸心9上に位置して、上記駆動軸10に対し第2クラッチ13により断接可能とされる第2入力軸14とを備えている。上記第1、第2入力軸12,14は、いずれも円筒形状をなして上記駆動軸10に外嵌している。また、上記第1、第2入力軸12,14は、上記第1、第2クラッチ11,13の間に配置されている。また、これら第1、第2クラッチ11,13は摩擦式のものである。
上記歯車式変速装置5は、上記軸心9と平行な他の軸心17回りに回転可能となるよう上記ハウジング8に支持される出力軸18を備えている。この出力軸18と上記差動装置4とを互いに連動連結される歯車式終減速装置19が設けられている。上記出力軸18は、上記原動機3側からの駆動力を入力する一方、この駆動力を上記終減速装置19を介し上記差動装置4に向けて出力する。
上記第1入力軸12と出力軸18とを互いに連動連結させる第1変速歯車装置22が設けられている。この第1変速歯車装置22は、上記軸心9回りで上記第1入力軸12と共に回転する第1速駆動歯車23と、上記他の軸心17回りで上記出力軸18に対し相対回転し、上記第1速駆動歯車23と噛合する第1速従動歯車24と、上記軸心9回りで上記第1入力軸12と共に回転する第3速駆動歯車25と、上記他の軸心17回りで上記出力軸18に対し相対回転し、上記第3速駆動歯車25と噛合する第3速従動歯車26と、上記出力軸18と共に回転し、この出力軸18に上記第1速従動歯車24と第3速従動歯車26とのいずれか一方を選択的に接続可能とする第1切換クラッチ27とを備えている。
上記第2入力軸14と出力軸18とを互いに連動連結させる第2変速歯車装置30が設けられている。この第2変速歯車装置30は、上記軸心9回りで上記第2入力軸14と共に回転する第2速駆動歯車31と、上記他の軸心17回りで上記出力軸18に対し相対回転し、上記第2速駆動歯車31と噛合する第2速従動歯車32と、上記軸心9回りで上記第2入力軸14と共に回転する第4速駆動歯車33と、上記他の軸心17回りで上記出力軸18に対し相対回転し、上記第4速駆動歯車33と噛合する第4速従動歯車34と、上記出力軸18と共に回転し、この出力軸18に上記第2速従動歯車32と第4速従動歯車34とのいずれか一方を選択的に接続可能とする第2切換クラッチ35とを備えている。
上記駆動軸10から上記第1、第2入力軸12,14に向かってのみ駆動力を伝達可能とする単一のワンウェイクラッチ38が設けられている。このワンウェイクラッチ38は、上記軸心9上に位置している。このワンウェイクラッチ38の駆動側39は、上記駆動軸10と共に回転することとされ、上記駆動側39から従動側40に向かってのみ駆動力が伝達可能とされている。このワンウェイクラッチ38の従動側40を、上記第1、第2入力軸12,14のいずれか一方の入力軸に選択的に接続可能とする切換装置42が設けられている。
その他、44はオイルポンプである。
図1中実線の車両1の状態は、上記第1クラッチ11、第2クラッチ13、第1切換クラッチ27、第2切換クラッチ35、および切換装置42が全て切断状態とされた中立状態を示している。この中立状態では、上記原動機3からの駆動力はいずれの車輪2にも伝達されない。
上記中立状態から第1速状態(1st)に変速させようとする場合には、まず、上記第1切換クラッチ27により出力軸18に第1速従動歯車24を接続させる(図1中、一点鎖線)。次に、上記第1クラッチ11を接続状態にさせる。すると、上記原動機3からの駆動力は、上記駆動軸10、第1クラッチ11、第1入力軸12、第1速駆動歯車23、第1速従動歯車24、および第1切換クラッチ27を順次介して上記出力軸18に伝達される。これにより、上記歯車式変速装置5には、上記第1変速歯車装置22に基づく第1の変速状態(1st,3rd)のうちの第1速状態(1st)が得られる。
そして、上記したように駆動力を与えられた上記出力軸18から、その駆動力が終減速装置19および差動装置4を介して各車輪2に出力される。すると、これら車輪2が走行面上を転動して、車両1が走行させられる。また、この後、次の変速に備えて、予め、上記切換装置42により、上記ワンウェイクラッチ38の従動側40を上記第1入力軸12に接続させておく(図1中、一点鎖線)。
次に、上記第1変速歯車装置22に基づく第1の変速状態の第1速状態から上記第2変速歯車装置30に基づく第2の変速状態(2nd,4th)のうちの第2速状態(2nd)に変速(シフトアップ)させようとする場合には、まず、この第2変速歯車装置30の第2切換クラッチ35により、上記出力軸18に第2速従動歯車32を接続させる(図1中、破線図示)。次に、上記第1クラッチ11を切断状態にさせる。この状態では、上記駆動軸10からワンウェイクラッチ38と切換装置42とを介して第1入力軸12に駆動力が伝達されており、上記した第1の変速状態の第1速状態が維持されている。
そこで、おもむろに、上記第2クラッチ13を接続状態にさせる。すると、上記原動機3からの駆動力は、上記駆動軸10、第2クラッチ13、第2入力軸14、第2速駆動歯車31、第2速従動歯車32、および第2切換クラッチ35を順次介して上記出力軸18に伝達される。このため、上記第1の変速状態の第1速状態に連続して第2の変速状態の第2速状態が得られる。そして、この第2速状態に基づく駆動力が上記出力軸18から終減速装置19および差動装置4を介して各車輪2に出力される。すると、これら車輪2が走行面上を転動して、車両1が走行させられる。
ここで、上記したように、第1速状態から第2速状態に変速させたとき、この変速の前後で、上記各車輪2の転動速度(車両1の速度)に大きな変化はない。その一方、上記第1速状態における駆動軸10の回転数(例えば、4000r.p.m)よりも、第2速状態における駆動軸10の回転数(例えば、2000r.p.m)の方が遅くなる。このため、上記第1速状態から第2速状態に変速させたとき、この第2速状態で、上記原動機3側から第2クラッチ13を介し出力軸18に伝達された駆動力が上記第1変速歯車装置22、切換装置42、およびワンウェイクラッチ38を介して駆動軸10に逆伝達されようとする。そして、この逆伝達が生じた場合には、上記歯車式変速装置5はロック状態となって機能しなくなる。しかし、この逆伝達は、上記ワンウェイクラッチ38の駆動側39に対し従動側40が空転することにより防止される。つまり、上記歯車式変速装置5がロック状態になることが防止される。ここで、上記切換装置42により、上記ワンウェイクラッチ38の従動側40を上記第2入力軸14に接続させる(図1中、破線図示)。
上記の結果、上記第1の変速状態のうちの第1速状態から第2の変速状態のうちの第2速状態への変速時に、原動機3側から出力軸18への動力伝達が一時的に切断される、ということは防止される。また、この変速時に、歯車式変速装置5がロック状態になることも防止される。このため、上記出力軸18からの出力は、上記ロック状態の発生を回避しつつ、連続的になされることとなって好ましい。
そして、上記したように、変速時に、出力軸18からの出力を連続的にさせるようにする歯車式変速装置5は、従来の技術のように複数のワンウェイクラッチ38を要することなく、単一のワンウェイクラッチ38で足りる。このため、上記ワンウェイクラッチ38が従来よりも少なくて足りる分、上記歯車式変速装置5は、簡単な構成で得られる。また、このように歯車式変速装置5の部品点数が少なくなる分、この歯車式変速装置5を小型化できる。
一方、上記第2速状態から第1速状態に変速(シフトダウン)させようとする場合には、上記第2クラッチ13を切断状態にする一方、上記第1クラッチ11を接続状態とし、上記切換装置42により、上記ワンウェイクラッチ38の従動側40を上記第1入力軸12に接続させればよい(図1中、一点鎖線)。
その他の変速(シフトアップ、シフトダウン)は、上記と同様の操作により達成される。
なお、上記各変速状態では、上記第1クラッチ11と第2クラッチ13のうち、少なくともいずれか一方が接続状態とされている。また、上記第1切換クラッチ27と第2切換クラッチ35のうち、上記第1、第2クラッチ11,13のうちの接続状態のクラッチに対応するものが接続状態とされる。このため、車両1の減速時には、上記車輪2側から原動機3に動力伝達が行なわれて、エンジンブレーキの作用が得られる。
1 車両
2 車輪
3 原動機
5 歯車式変速装置
8 ハウジング
9 軸心
10 駆動軸
11 第1クラッチ
12 第1入力軸
13 第2クラッチ
14 第2入力軸
17 他の軸心
18 出力軸
22 第1変速歯車装置
30 第2変速歯車装置
38 ワンウェイクラッチ
39 駆動側
40 従動側
42 切換装置
2 車輪
3 原動機
5 歯車式変速装置
8 ハウジング
9 軸心
10 駆動軸
11 第1クラッチ
12 第1入力軸
13 第2クラッチ
14 第2入力軸
17 他の軸心
18 出力軸
22 第1変速歯車装置
30 第2変速歯車装置
38 ワンウェイクラッチ
39 駆動側
40 従動側
42 切換装置
Claims (1)
- 原動機からの駆動力により回転可能とされる駆動軸と、この駆動軸に第1クラッチにより断接可能とされる第1入力軸と、上記駆動軸に第2クラッチにより断接可能とされる第2入力軸と、上記第1入力軸と上記駆動力を外部に出力する出力軸とを互いに連動連結させる第1変速歯車装置と、上記第2入力軸と上記出力軸とを互いに連動連結させる第2変速歯車装置とを備えた歯車式変速装置において、
上記駆動軸から上記第1、第2入力軸に向かってのみ駆動力を伝達可能とするワンウェイクラッチと、このワンウェイクラッチの従動側を上記第1、第2入力軸のいずれか一方の入力軸に選択的に接続可能とする切換装置とを備えたことを特徴とする歯車式変速装置。
Priority Applications (1)
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2005
- 2005-03-28 JP JP2005092947A patent/JP2006275116A/ja active Pending
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