JP2006274984A - 排気後処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 NOxパージ時においてスリップしたHCやCOを後段触媒によって的確に浄化可能な排気後処理装置を提供する。
【解決手段】 吸蔵型NOx触媒(42)の排気上流側にNOxパージのためのHC供給手段(50)を備えるとともに、吸蔵型NOx触媒の排気下流側に少なくとも排気中のHC、COを浄化可能な後段触媒(43)を備え、当該後段触媒をメタル担体に担持した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、排気後処理装置に係り、特に、ディーゼルエンジンの排気通路に配設された排気後処理装置に関する。
近年、内燃機関(エンジン)の排気通路にNOx浄化用のNOx触媒を配した車両が実用化されており、最近では、酸素過剰雰囲気においてもNOxを浄化可能な吸蔵型NOx触媒が開発されている。特に、ディーゼルエンジンでは、燃焼がリーン空燃比の下で実施されるため、排気中の酸素量が多く、ガソリンエンジンで実用化されている三元触媒は機能せず、排気通路に吸蔵型NOx触媒を設けることは有効である。
吸蔵型NOx触媒は、酸化雰囲気(酸素過剰状態)において排気中のNOxを硝酸塩X−NO3として吸蔵し、該吸蔵したNOxを還元雰囲気で放出しN2(窒素)に還元させる特性(同時に炭酸塩X−CO3が生成される)を有した触媒として構成されている。
そして、NOxを放出すべく吸蔵型NOx触媒を還元雰囲気にするに際し、ディーゼルエンジンでは上述したように燃焼がリーン空燃比の下で実施されるため、ガソリンエンジンのようにリッチ空燃比運転を実施することが困難であり、定期的に吸蔵型NOx触媒の排気上流側で排気中に燃料(軽油)を添加することが一般的に行われている。これにより、排気中にHC(炭化水素)が供給されて還元雰囲気が良好に生成され、排気通路内や触媒内でHCの一部がCOに酸化し、吸蔵型NOx触媒に吸蔵されたNOxの浄化還元(NOxパージ)が行われる。
ところが、排気中への燃料の供給量が多いと、燃料が還元剤としての機能を果たさずにHCやCOがそのまま吸蔵型NOx触媒をすり抜けて触媒下流側にスリップしてしまう場合があり、このような場合には排気エミッションが悪化するという問題がある。
そこで、スリップしたHCやCOを浄化することを目的として、NOx触媒の排気下流側に三元触媒、即ち後段触媒を配設する技術が開発されている(特許文献1参照)。
特開2000−170528号公報
しかしながら、NOx触媒の下流に後段触媒を設けると、当該後段触媒の位置はエンジンから遠く離れて位置することになるため、一般に排気温度が低く、特にディーゼルエンジンでは上述の如く燃焼がリーン空燃比の下で実施されるために排気温度が極めて低く、後段触媒において安定した活性状態を得られないという問題がある。
このように後段触媒が十分に活性していないと、NOxパージを行うべく吸蔵型NOx触媒の排気上流側で燃料を添加(リッチスパイク)した際に、スリップしたHCやCOを後段触媒によって十分に浄化できず、好ましいことではない。
また、一般に後段触媒は熱容量が比較的大きなコージライト担体に担持されており、エンジン負荷の増大等により排気温度を上昇させたとしても後段触媒をなかなか活性させることができない一方、その間に後段触媒に付着したHCやCOが活性(ライトオフ)後に一気に反応(燃焼)して後段触媒の過昇温を招くという問題がある。このように、後段触媒が過昇温すると、後段触媒が早期に劣化することになり、好ましいことではない。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、NOxパージ時においてスリップしたHCやCOを後段触媒によって的確に浄化可能な排気後処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の排気後処理装置は、内燃機関の排気通路に前段触媒として設けられ、酸化雰囲気中で排気中のNOxを吸蔵させ、還元雰囲気中で前記吸蔵させたNOxを放出し還元する機能を有する吸蔵型NOx触媒と、該吸蔵型NOx触媒の排気上流側に設けられ、排気中にHCを供給するHC供給手段と、前記吸蔵型NOx触媒の排気下流側に設けられ、少なくとも排気中のHC、COを浄化可能な後段触媒とを備え、前記後段触媒がメタル担体に担持されていることを特徴とする。
このように吸蔵型NOx触媒の排気下流に位置する後段触媒がメタル担体に担持されていると、メタル担体は単位体積当たりの熱容量がコージライト担体よりも小さいため、エンジン負荷の増大時等において触媒温度が早期に上昇して活性状態となり、吸蔵型NOx触媒のNOxパージのためにHC供給手段からHCが供給(リッチスパイク)され、このときHCやCOが排気下流側にスリップしても、当該スリップしたHCやCOが後段触媒によって良好に酸化除去される。
また、活性温度以下における後段触媒へのHCやCOの吸着量が低減されることにもなるため、後段触媒の活性後にこれらHCやCOが後段触媒上で一気に反応(燃焼)することが防止される。
また、例え後段触媒にHCやCOが吸着した状態で触媒が活性状態になったとしても、メタル担体は熱容量が小さく熱伝導率が高いため、HCやCOの反応熱(燃焼熱)が速やかに分散する。
請求項2の排気後処理装置は、請求項1において、内燃機関がディーゼルエンジンであることを特徴とする。
これより、ディーゼルエンジンでは、燃焼がリーン空燃比の下で実施されるために排気温度が極めて低く、故に後段触媒の温度が低い傾向にあるのであるが、メタル担体を使用することで触媒温度が早期に上昇して活性状態となる。
請求項3の排気後処理装置は、請求項2において、さらに、前記排気通路に、前記吸蔵型NOx触媒の排気下流側で且つ前記後段触媒の排気上流側に位置して排気中のパティキュレートマターを捕集するパティキュレートフィルタが設けられていることを特徴とする。
これより、ディーゼルエンジンでは、排ガス中にパティキュレートマター(PM)が多く含まれており、後段触媒の排気上流側にパティキュレートフィルタ(DPF:ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)を配設することで、当該PMが当該DPFに捕捉され、このように捕捉されたPMは、例えば前段に配設された触媒へのHC供給手段からのHCの供給により昇温されて良好に燃焼除去される(DPF強制再生)。そして、このときにもHCやCOが排気下流側にスリップする可能性があるが、メタル担体の使用により後段触媒は早期に活性化するため、HCやCOが排気下流側にスリップしても、やはり当該スリップしたHCやCOが後段触媒によって良好に酸化除去される。
請求項1の排気後処理装置によれば、後段触媒にメタル担体を使用したので、後段触媒を早期に活性化でき、吸蔵型NOx触媒のNOxパージ時においてHC供給手段からHCが供給され、このときHCやCOが排気下流側にスリップしたとしても、当該スリップしたHCやCOを後段触媒によって良好に酸化除去することができる。
また、活性温度以下における後段触媒へのHCやCOの吸着量が低減され、後段触媒の活性後にこれらHCやCOが後段触媒上で一気に反応(燃焼)することが防止されるので、後段触媒の過昇温による早期劣化を抑制することができる。
また、メタル担体は熱容量が小さく熱伝導率が高いので、後段触媒上に吸着したHCやCOの反応熱(燃焼熱)を速やかに分散させるようにでき、コージライト担体のように触媒の一部分で過昇温してしまうことを防止できる。
これにより、例えばNOxパージのためのリッチスパイクの実施頻度を増大させたり、HC供給手段からのHC供給量を増加させてリッチスパイク深さを深くすることが可能となり、NOx浄化率を向上させることができる。
請求項2の排気後処理装置によれば、内燃機関がディーゼルエンジンでは、排気温度が低いために特に後段触媒の温度が低い傾向にあるが、メタル担体を使用することで触媒温度を早期に上昇させて活性化することができる。
請求項3の排気後処理装置によれば、DPF強制再生時においても、メタル担体の使用により後段触媒を早期に活性化でき、HCやCOが排気下流側にスリップしても、やはり当該スリップしたHCやCOを後段触媒によって良好に酸化除去することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る排気後処理装置の一実施形態を説明する。
図1は本発明に係る排気後処理装置を含む内燃機関全体のシステム構成図であり、図1において、参照符号1は、内燃機関たとえばコモンレール式ディーゼルエンジンを示し、参照符号10は、エンジン制御装置の主要部をなす電子制御ユニット(以下、ECUという)を示す。
詳細な図示を省略するが、コモンレール式ディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)1は、ニードル弁ならびにこのニードル弁の先端側および基端側に設けられた燃料室および制御室を有した燃料インジェクタを気筒毎に備え、燃料室および制御室は燃料通路を介して蓄圧室に接続され、制御室は燃料戻し通路を介して燃料タンクに接続されている。そして、ECU10の制御下で、燃料インジェクタに設けられた電磁弁が開くと、蓄圧室内から供給された高圧燃料が燃料インジェクタを通じてエンジン1の燃焼室に噴射され、電磁弁が閉じると燃料噴射が終了するものとなっており、このように電磁弁の開閉弁時期を制御することで燃料噴射開始・終了時期(燃料噴射量)が調節される。
エンジン1は、吸気マニホールド11に接続された吸気管12と、排気マニホールド13に接続された排気管(排気通路)14とを有している。吸気管12の途中には、過給機20のコンプレッサ21とインタークーラ31と吸気スロットル弁32が配されている。吸気スロットル弁32の開度は、吸気スロットル弁駆動部33を介してECU10により可変調整される。一方、排気管14の途中には、過給機20のタービン22、排気ブレーキ15、軽油添加インジェクタ50、後処理装置40および図示しないマフラが設けられている。
過給機20のコンプレッサ21とタービン22は同期回転可能に連結され、エンジン1から排出される排気ガスの流れにより発生したタービン22の回転力によりコンプレッサ21を回転させ、コンプレッサ21により加圧された吸気をエンジン1に供給するようになっている。この際、加圧されて高温になった空気はインタークーラ31で冷却され、これにより吸入空気の密度を高めて充填効率を向上させてエンジン出力を増大するようにしている。
過給機20にはタービン22をバイパスする排気バイパス通路(図示略)が設けられ、このバイパス通路の途中に設けられた過給機20のウエイストゲート23をウエイストゲート駆動部24を介してECU10により開閉制御してタービン回転数を増減させて、吸気管12に供給される吸気の圧力を増減するようになっている。
図1中、参照符号36は、排気マニホールド13から吸気管12に延びるEGR通路を示し、このEGR通路36を介して排ガスの一部を再還流ガスとしてエンジン1に供給するようになっている。EGR通路36の途中には、再還流ガスを冷却してエンジン1へのガス充填密度を高めるEGRクーラ37と、再還流ガスのエンジン1への供給および供給遮断のためのEGR弁38が設けられている。EGR弁38は、EGR弁駆動部39を介してECU10により開閉制御または開度調整される。
後処理装置40は、これに流入した排ガスに含まれるNOxおよびPMを低減するものである。本実施形態の後処理装置40は、PMを捕集して燃焼除去するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)41と、当該DPF41の前段に位置して酸化雰囲気(リーン空燃比)で排ガス中のNOxを吸蔵するとともに還元雰囲気(リッチ空燃比)で吸蔵させたNOxを放出し還元除去(NOxパージ)するNOx吸蔵触媒(吸蔵型NOx触媒)42と、DPF41の後段に位置して余剰のHC、COを酸化除去する後段触媒43と、さらにDPF41の前段に位置して軽油添加インジェクタ(HC供給手段)50を有している。
ここで、本発明に係る後段触媒43について説明すると、当該後段触媒43は、例えば酸化触媒や三元触媒であり、メタル担体に活性金属を含む触媒層を担持して構成されている。メタル担体の材料としては耐食性を考慮してステンレススチール等が使用されるが、メタルであれば如何なるものであってもよい。
軽油添加インジェクタ50は、NOx吸蔵触媒42のNOxパージ時にはNOx吸蔵触媒42に対し還元雰囲気の生成及びNOxの還元剤として、或いはDPF41に捕集されたPMを燃焼除去するDPF41の強制再生時には前段のNOx吸蔵触媒42を昇温させるとともにDPF41を昇温させるために排ガス中に軽油(HC)を噴射するものであり、ECU10により軽油添加インジェクタ駆動部51を介して開閉制御されるものになっている。この際、軽油添加インジェクタ50からの軽油の噴射量は例えばエンジン回転速度と燃料噴射量とに基づいて決定される。
図1中、参照符号60は触媒出口排気温度センサであり、NOx吸蔵触媒42とDPF41との間に挿入された温度検出端を有し、NOx吸蔵触媒42の出口側における排気温度(広義には触媒温度)を検出するようになっている。
更に、ECU10には負荷センサ61、クランク角センサ62などの各種センサが接続されている。負荷センサ61は、図示しないアクセルペダルの踏込量すなわちアクセル開度をエンジン負荷として検出し、クランク角センサ62は、エンジン1のクランクシャフト(図示略)の回転をエンジン回転速度として検出するものである。
ECU10は、負荷センサ61により検出されたエンジン負荷とクランク角センサ62により検出されたエンジン回転速度とに基づいてエンジン1の運転領域を判別し、エンジン運転域に応じてエンジン1の各インジェクタ(図示略)の電磁弁をオンオフして燃料噴射タイミングおよび燃料噴射量を制御するものになっている。
以下、このように構成された本発明に係る排気後処理装置の作用及び効果について説明する。
上記構成のディーゼルエンジン1では、公知のように通常はリーン空燃比で運転され、このリーン空燃比運転中、NOx吸蔵触媒42は酸化雰囲気となり、エンジン1から排出される排ガス中に含まれるNOx(窒素酸化物)がNOx吸蔵触媒42に吸蔵される。そして、NOx吸蔵量が一定以上まで増大すると、軽油添加インジェクタ50から軽油(HC)が排ガス中に添加(リッチスパイク)が行われ、NOx吸蔵触媒42が還元雰囲気となって上記吸蔵されていたNOxが放出され、還元除去される。また、燃料中に含まれる硫黄分によりNOx吸蔵触媒42がS被毒されるとNOx吸蔵触媒42の排ガス浄化作用が低下するので、NOx吸蔵触媒42に吸蔵されたS成分を還元除去するSパージを行うべく、軽油添加インジェクタ50からの軽油添加に加え、燃料噴射時期を遅角したり膨張行程後半で追加燃料を噴射し更には排気ブレーキ15や過給機ウエイストゲート23等の吸排気アクチュエータをオン動作させるなどの、排気温度(触媒温度)を上昇させるための昇温制御も適宜実施される。
また、排ガス中に含まれるPMの大気中への排出量を低減するため、PMがDPF41により捕集されるが、PM捕集量が一定以上まで増大するとDPF41の目詰まりによる排圧上昇によってエンジン運転性能が低下するおそれがあるので、このときには、捕集されたPMを燃焼除去してDPF41を強制的に再生(DPF強制再生)するため、やはり軽油添加インジェクタ50から軽油(HC)を排ガス中に添加し、NOx吸蔵触媒42を昇温させてDPF41を昇温させる。
ところで、このようにNOxパージ時やSOxパージ時或いはDPF強制再生時において軽油添加インジェクタ50から軽油を添加するようにすると、当該添加されたHC及び当該HCが酸化したCOの一部が、NOx吸蔵触媒42やDPF41をそのまま通り抜けて下流に流出(スリップ)してしまう場合がある。
しかしながら、このようにNOx吸蔵触媒42やDPF41からスリップしたHC、COは、後段触媒43によって良好に酸化除去される。
即ち、本発明に係る排気後処理装置では、後段触媒43は活性金属を含む触媒層がメタル担体に担持して構成されているため、後段触媒43の単位体積当たりの熱容量がコージライト担体よりも小さく、負荷増大時、例えば燃料噴射量を増大させたり、排気ブレーキ15を閉じると共に過給機ウエイストゲート23を開くなど、排気ブレーキ15、ウエイストゲート23、吸気スロットル弁32、EGR弁38等を排気流量減少方向に制御することにより前段のNOx吸蔵触媒42等の昇温を促進した場合、後段触媒43が早期に上昇し、活性状態(ライトオフ状態)にある。
これより、NOx吸蔵触媒42のNOxパージのために軽油添加インジェクタ50からHCを供給(リッチスパイク)し、或いはDPF41の強制再生のためにHCを供給し、このときHCやCOが排気下流側にスリップしたとしても、当該スリップしたHCやCOが後段触媒43によって良好に酸化除去される。
特に、ディーゼルエンジン1の場合、燃焼がリーン空燃比の下で実施されるために排気温度がガソリンエンジン等に比べて低く、故にNOx吸蔵触媒42のNOxパージの実施時においても後段触媒43の温度が低い傾向にあり、また、DPF41の強制再生に比べてNOxパージの実施頻度は高いのであるが、メタル担体により後段触媒43が早期に活性化されることで、NOxパージ時におけるHC、COの浄化性能が向上する。
ここで、図2を参照すると、後段触媒43にメタル担体を使用した場合の排気温度及び後段触媒43の温度の時間変化並びにリッチスパイク時のHC、COスリップ量の時間変化がそれぞれタイムチャートで示され、一方、図3を参照すると、後段触媒43にコージライト担体を使用した場合の排気温度及び後段触媒43の温度の時間変化並びにリッチスパイク時のHC、COスリップ量の時間変化がそれぞれタイムチャートで示されているが、これらの図から明らかなように、コージライト担体を使用した場合には、負荷増大後においても後段触媒43の温度はすぐには活性温度(ライトオフ温度)まで上昇せず、その間のリッチスパイクによりスリップしたHC、COは殆ど浄化されず減少しない一方、本発明のようにメタル担体を使用した場合には、負荷増大後において速やかに後段触媒43の温度がライトオフ温度まで上昇し、リッチスパイクによりスリップしたHC、COが良好に浄化されて低減される。
また、図2、3からも明らかであるが、後段触媒43にコージライト担体を使用した場合には、ライトオフ温度に達するまでの間、後段触媒43にHC、COが吸着し、これら吸着したHC、COがライトオフ後に急激に反応(燃焼)して後段触媒43が過昇温してしまうのであるが、本発明のようにメタル担体を使用した場合には、負荷増大後ライトオフ温度に達するまでの時間が短く、故に後段触媒43にHC、COが殆ど吸着せず、コージライト担体に視られるような過昇温が発生することがない。
また、メタル担体を使用した場合には、当該メタル担体は熱容量が小さく熱伝導率が高いため、例え後段触媒43にHC、COが吸着し、これら吸着したHC、COがライトオフ後に急激に反応(燃焼)したとしても、当該反応熱(燃焼熱)は良好に分散され、コージライト担体に視られるように触媒の一部分で過昇温してしまうこともない。
このように、本発明に係る排気後処理装置では、エンジン1が特にディーゼルエンジンである場合において、DPF強制再生時もさることながら、主としてNOxパージ時においてスリップしたHC、COを後段触媒43によって的確に浄化することができる。これにより、例えばNOxパージ時において、リッチスパイクの実施頻度をさらに増大させたり、軽油添加インジェクタ50からの軽油(HC)供給量を増加させてリッチスパイク深さを深くすることが可能であり、後段触媒43の早期劣化を好適に防止しつつ、NOx浄化率のさらなる向上を図ることができる。
以上で本発明に係る排気後処理装置の一実施形態の説明を終えるが、本発明の実施形態は上記に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、HC供給手段として軽油添加インジェクタ50を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、メイン噴射に続く膨張行程で追加燃料を噴射するポスト噴射を行うことにより排気管内にHCを供給するようにしても良い。
また、上記実施形態ではNOx吸蔵触媒42とともにDPF41を配設しているが、DPF41を用いない場合であってNOx吸蔵触媒42と後段触媒43だけからなる場合であっても本発明を好適に適用可能である。
また、ここではエンジン1をディーゼルエンジンとしたが、これに限られるものではない。
本発明に係る排気後処理装置を含む内燃機関全体のシステム構成図である。 後段触媒にメタル担体を使用した本発明の場合の排気温度及び後段触媒の温度の時間変化並びにリッチスパイク時のHC、COスリップ量の時間変化をそれぞれ示すタイムチャートである。 後段触媒にコージライト担体を使用した従来の場合の排気温度及び後段触媒の温度の時間変化並びにリッチスパイク時のHC、COスリップ量の時間変化をそれぞれ示すタイムチャートである。
符号の説明
1 エンジン(ディーゼルエンジン)
40 後処理装置
41 DPF(パティキュレートフィルタ)
42 NOx吸蔵触媒(吸蔵型NOx触媒)
43 後段触媒
50 軽油添加インジェクタ(HC供給手段)

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路に前段触媒として設けられ、酸化雰囲気中で排気中のNOxを吸蔵させ、還元雰囲気中で前記吸蔵させたNOxを放出し還元する機能を有する吸蔵型NOx触媒と、
    該吸蔵型NOx触媒の排気上流側に設けられ、排気中にHCを供給するHC供給手段と、
    前記吸蔵型NOx触媒の排気下流側に設けられ、少なくとも排気中のHC、COを浄化可能な後段触媒とを備え、
    前記後段触媒がメタル担体に担持されていることを特徴とする排気後処理装置。
  2. 内燃機関がディーゼルエンジンであることを特徴とする、請求項1記載の排気後処理装置。
  3. さらに、前記排気通路には、前記吸蔵型NOx触媒の排気下流側で且つ前記後段触媒の排気上流側に位置して排気中のパティキュレートマターを捕集するパティキュレートフィルタが設けられていることを特徴とする、請求項2記載の排気後処理装置。
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