JP2006273345A - ディスク収納ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体ディスクの収納ケース自体の付加価値を向上させて、ディスク購入即ケース廃棄という望ましくないパターンを回避する。
【解決手段】上蓋11の内面に装着されるインデックスシート18の表面を鏡面にし、このディスク収納ケースを卓上鏡として使用し得るように、下蓋1と上蓋11とを組み直す。
【選択図】 図5
【解決手段】上蓋11の内面に装着されるインデックスシート18の表面を鏡面にし、このディスク収納ケースを卓上鏡として使用し得るように、下蓋1と上蓋11とを組み直す。
【選択図】 図5
Description
本発明は、ディスク収納ケースに関し、特に、CD、DVD等の記録媒体ディスクを収納するケースに関するものである。
従来、一般に使用されている厚さ10mmの扁平なディスク収納ケースは、内面中央部に一体に立設された円筒状のディスククランパによって記録媒体ディスク(以下「ディスク」と略称する)を着脱自在に支持する、一般に不透明なプラスチック材料からなるディスクトレイと、このディスクトレイを収容固定してケースの一方の主面を形成する透明なプラスチック材料からなる下蓋と、この下蓋に開閉可能にヒンジ結合されて他方の主面を形成する透明なプラスチック材料からなる上蓋との3部品によって構成されている。
また、省スペース性への配慮から、上記ディスクトレイが上記下蓋と一体に形成された2部品からなる薄型のディスク収納ケースも従来から使用されている。この2部品からなるケースであれば、厚さ5mm程度にまで薄型化することが可能である。
しかしながら、ディスク収納ケースが厚さ5mm程度にまで薄型化されたと言っても、ディスク自体の厚さ1.2mmに比較すれば未だ十分に厚いということが言え、そのため、大量のディスクを保存する場合には、別売りのバインダ等にディスクを移して収納する場合が多い。その場合に、ディスク購入時にディスクが収納されていたケースが不要になるので、廃棄されることが多い。しかしながら、プラスチック材料をむやみに廃棄することは環境汚染の原因となり望ましくないので、ディスク収納ケースに対し、ディスク保存以外の用途を付与して、購入即廃棄という望ましくない状態を極力回避することが考えられる。
例えば、特許文献1に開示された「デジタルデータ記録媒体包装体」には、商品もしくはサービスに関する紙葉状広告媒体もしくはクーポン券をディスクとともにケース内に収容することが提案され、また、特許文献2に開示された「記録媒体収納ケース」には、ディスククランプ部に穴あき硬貨を保持し得る形状を有する部分を設けている。さらに、ディスク収納ケース自体の発明ではないが、特許文献3に開示された「CD収納盤」には、複数のディスク収納ケースを並べて収納し得る凹部と鏡を収納する凹部とを備えた収納フレームが提案されている。
しかしながら、特許文献1および2に開示されたディスク収納ケースでは、クーポン券もしくは硬貨を付加しても、ケース自体の付加価値が向上したとは言えず、クーポン券もしくは硬貨を受け取った後は、やはり即廃棄される恐れがある。また、特許文献3に開示されたものでは、CDの記録内容を示すインデックスシートを外部から容易に視認できるので、CDの記録内容の検索と判別がし易くなり、併せて室内備品としても利用できる利点は有するものの、鏡を備えることによって、ディスク収納ケースを収納すべきスペースがそれだけ狭められることになる。
特開2004−217225号公報
特開2004−238068号公報
特開2001−130677号公報
上述の事情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、ディスク収納ケース自体の付加価値を向上させることにより、ディスク購入即ケース廃棄という望ましくないパターンを極力回避することにある。
本発明は、開閉可能な上蓋および下蓋を備え、これら上蓋と下蓋との空間に、記録媒体ディスクが収納されてなる扁平なディスク収納ケースにおいて、上蓋もしくは下蓋の表面を鏡面としたことを特徴とするものである。
また、本発明は、開閉可能な上蓋および下蓋を備え、これら上蓋と下蓋との空間に、記録媒体ディスクが収納され、かつ上蓋もしくは下蓋の内面にインデックスシートが装着されてなる扁平なディスク収納ケースにおいて、上記インデックスシートの表面に鏡面を形成したことを特徴とするものである。この場合、鏡面が形成されたインデックスシートの表面は、上蓋側もしくは下蓋側とは反対側の表面であることが好ましい。
本発明によれば、上蓋もしくは下蓋の表面を鏡面としたことにより、ディスク収納ケースを携帯用手鏡として利用することができるので、ケースの付加価値が向上しケースの廃棄を抑制する一助となり、環境汚染の軽減となる効果がある。
また、ケースの表面に銀もしくはアルミニウムのような金属をコーティングして鏡面とすることにより、ケースの強度が増大するとともに、ディスクの記録面に対する遮光効果ならびにケースを構成するプラスチック材料の紫外線による劣化を軽減する効果も期待でき、ケースに対し高級感を付与する手段にもなる利点がある。
さらに、上蓋もしくは下蓋の内面に装着されるインデックスシートの表面を鏡面にすることにより、上蓋と下蓋とを組み直せば、このディスク収納ケースを卓上鏡として使用することも可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態についた詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す2部品で構成された薄型ディスク収納ケースにおける上蓋を開いた状態の斜視図、図2(a)は、ヒンジ部を示す図1のA−A線に沿った拡大断面図、図2(b)はヒンジ部の拡大平面図、図3は図1のディスク収納ケースの閉状態を下蓋が上側になった状態で示す概略的斜視図である。
このケース20は、平坦な外表面2aを有する主板部2の内面の中央部にディスククランパCを備えてディスクトレイを兼ねる不透明なプラスチック材料からなる下蓋1と、この下蓋1に開閉可能に(回転軸線L)ヒンジ結合された透明なプラスチック材料からなる上蓋11とからなり、下蓋1は、軸線L側の端部においてこの軸線Lと平行に延びる端壁3と、この端壁3に直交する両側板4,4とを備えており、上蓋11は、平坦な外表面を有する主板部12と、この主板部12の軸線L側の端部においてこの軸線Lと平行に延びる背板13と、この背板13に直交する両側板14,14とを備えている。
下蓋1と上蓋11とのヒンジ部は、下蓋1の両側板4,4の軸線L側の端部から軸線Lと直交する方向に突出し、かつ内面に短い軸6をそれぞれ備えたヒンジアーム5,5と、上記軸6に嵌合する軸孔19をそれぞれ備えてヒンジアーム5,5の内側に取り付けられる上蓋11側の取付けリブ15,15とによって構成されている。なお、図1および図2(b)においては、軸6の存在を明らかにするために、軸6が取付けリブ15の軸孔19から突出するように長めに描かれているが、実際には、ヒンジアーム5を弾性的に撓ませることにより、軸6と軸孔19との係合を外すことができるような短い軸である。
上蓋11の両側板14,14の内側には、上蓋11の主板部12の内面にインデックスシート18を装着して保持するための複数の保持突起16が突設され、また上蓋11の主板部12の内面には、背板13に近接してこの背板13とほぼ平行に延設されたインデックスシートストッパとしての突条17が形成されている。
さらに、下蓋1の軸線L側の端壁3の外面両端には、突起7が突設され、これら突起7,7は、図2(a),(b)から明らかなように、上蓋11がほぼ180度開いた位置で上蓋11の背板13の外面に当接して、上蓋11が180度以上は開かないように規制するストッパの機能を有する。
下蓋1の主板部2の外表面2aには、例えば銀もしくはアルミニウムのような金属の無電解メッキ法により表面2a上に金属を膜状に析出させて形成された鏡面膜が施されており、このディスク収納ケース20を携帯用手鏡として利用することができるようになっている。さらに、上蓋11の主板部12の裏面に保持されるインデックスシート18の裏面(主板部12側とは反対側の面)にも、例えば鏡面シートをインデックスシート18の面上にラミネートする方法によって鏡面が形成されている。
下蓋1の主板部2の外表面2aに対する上記鏡面膜の形成は、無電解メッキ法に限らず、真空蒸着法、スパッター法等を用いることも可能である。この場合、0.5〜2g/m2の膜厚があれば、鏡として要求される反射率と耐久性とを有する鏡面膜が得られる。また、上記外表面2aに鏡面シートをラミネートしてもよい。なお、上記鏡面膜は、下蓋1もしくはインデックスシート18のいずれか一方に施してもよく、場合によっては、上蓋11の主板部12の外表面に施してもよい。
図4の断面図および図5の斜視図は、下蓋1と上蓋11とのヒンジ部における係合を外し、下蓋1を裏返しにしてから、再び上蓋11の軸孔19に下蓋1の軸6を嵌合させた状態を示し、この状態では、図4から明らかなように、上蓋11の主板部12の外表面が下蓋1側の突起7,7に当接して、上蓋11の主板部12が下蓋1の主板部2に対して所定の傾斜角度を保つように構成されている。そして、上蓋11の主板部12の内面に装着されたインデックスシート18の鏡面になっている表面が前面を向くことにより、図5に示す状態で適当な平面F上に置くと卓上鏡として使用することができる。
次の図6は、本発明の第2の実施の形態を示す3部品で構成されたディスク収納ケース分解斜視図、図7(a)は、上蓋が下蓋に対してほぼ180度開いた状態を示すヒンジ部の拡大側面図、図7(b)は図7(a)のB−B線に沿った断面図である。また図8および図9は、下蓋24および上蓋25を、図4および図5に示す状態と同様の状態とすることができることの説明に供するヒンジ部の拡大側面図である。
このディスク収納ケース30は、ディスククランパCを上面の中心部に備えた不透明なプラスチック材料からなるディスクトレイ23と、平坦な主板部24aを備えてディスクトレイ23を着脱可能に収容固定した透明なプラスチック材料からなる下蓋24と、平坦な主板部25aを備えかつ軸線Lの周りで開閉可能に下蓋24に軸支された透明なプラスチック材料からなる上蓋25とから構成されている。
上蓋25は、その両側壁25b,25bの一端に延設された、弾性を有するヒンジアーム25c,25cのそれぞれの内側に短い軸26を備えており、これら軸26,26が下蓋24の側壁24b,24bの端部に形成された軸孔27,27にそれぞれ嵌合することにより、上蓋25が軸線Lの周りで開閉可能に、かつ着脱可能に下蓋24に軸支されている。
下蓋24は、その側壁24b,24bに沿って延びる突縁部24e,24eを備えていて、各突縁部24eは、図7(a),(b)に示すように、軸孔27,27の若干手前で終端して、ストッパとして機能する端縁28を形成している。
したがって、上蓋25を開くと、それがほぼ180度開かれた位置で、上蓋25の各ヒンジアーム25cの端縁25dが下蓋24の各突縁部24eの端縁28に当接することにより、上蓋25がそれ以上開かないように規制される。
上蓋25の裏面には上インデックスシート32が複数の押さえ舌片(図示は省略)によって着脱可能に装着保持され、また、ディスクトレイ23と下蓋24との間には下インデックスシート34が介装されている。下インデックスシート34は、平坦な主ラベル部34aと、この主ラベル部34aの両端からほぼ直角に上方へ折り曲げられた背ラベル部34c,34dを備え、これら背ラベル部34c,34dは、下蓋24の端壁24c,24dの内面に添着されるようになっている。
したがって、上インデックスシート32の表面の記載内容は、透明な上蓋25の主板部25aを通して視認することができ、下インデックスシート34の表面の記載内容は、透明な下蓋24の主板部2aおよび端壁24c,24dを通じて視認することができる。
ここまでは、従来の3部品型ディスク収納ケースと同様の構成を有するが、本実施の形態によるディスク収納ケース30は、上蓋2の裏面に装着保持される上インデックスシート32の裏面(上蓋25とは反対側の面)が鏡面を形成していること、および上蓋25の各ヒンジアーム25の根元部の上縁(図7(a)に示すように上蓋25が約180度開かれた状態では下縁になる)に微小なノッチ29が形成されていることに特徴がある。
図8は、上蓋25側のヒンジアーム25c,25cの弾性を利用して、上蓋25と下蓋24とのヒンジ部における係合を外して、下蓋24を裏返しにしてから再び、下蓋24の軸孔27に上蓋1の軸26を嵌合させた状態を示し、この状態から、上蓋25を図8の反時計方向に回動すると、図9に示すように、上蓋25のノッチ29に対し下蓋24の各突縁部24eの端縁28が係合して、上蓋25の主板部25aが下蓋24の主板部24aに対して所定の傾斜角度を保って固定されるように構成され、図5と同様の状態になる。
したがって、前述した第1の実施の形態と同様に、適当な平面F上に置いて卓上鏡として使用することができる。
1,24 下蓋
5,25c ヒンジアーム
6,26 軸
7 突起(ストッパ)
11,25 上蓋
18,32,34 インデックスシート
20,30 ディスク収納ケース
28 端縁(ストッパ)
29 ノッチ
5,25c ヒンジアーム
6,26 軸
7 突起(ストッパ)
11,25 上蓋
18,32,34 インデックスシート
20,30 ディスク収納ケース
28 端縁(ストッパ)
29 ノッチ
Claims (3)
- 開閉可能な上蓋および下蓋を備え、該上蓋と下蓋との空間に、記録媒体ディスクが収納されてなる扁平なディスク収納ケースにおいて、
前記上蓋もしくは前記下蓋の表面を鏡面としたことを特徴とするディスク収納ケース。 - 開閉可能な上蓋および下蓋を備え、該上蓋と下蓋との空間に、記録媒体ディスクが収納され、かつ前記上蓋もしくは前記下蓋の内面にインデックスシートが装着されてなる扁平なディスク収納ケースにおいて、
前記インデックスシートの表面に鏡面を形成したことを特徴とするディスク収納ケース。 - 前記鏡面が形成されたインデックスシートの表面が、上蓋側もしくは下蓋側とは反対側の表面であることを特徴とする請求項2記載のディスク収納ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005092048A JP2006273345A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | ディスク収納ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005092048A JP2006273345A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | ディスク収納ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006273345A true JP2006273345A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37208469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005092048A Withdrawn JP2006273345A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | ディスク収納ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006273345A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013119425A (ja) * | 2011-12-08 | 2013-06-17 | Fuji Plastic Kk | ディスク保護ケース |
-
2005
- 2005-03-28 JP JP2005092048A patent/JP2006273345A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013119425A (ja) * | 2011-12-08 | 2013-06-17 | Fuji Plastic Kk | ディスク保護ケース |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061209 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080603 |