JP2006272223A - 異物除去装置および基板保持装置、電気光学装置の製造方法および異物除去方法 - Google Patents

異物除去装置および基板保持装置、電気光学装置の製造方法および異物除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 基板の表面に付着した異物を隈なく除去すると共に、ワイピングクロスからの発塵や除去された異物の再付着を低減した異物除去装置および基板保持装置、これらの装置を用いた電気光学装置の製造方法および異物除去方法を提供すること。
【解決手段】 異物除去装置100は、FPC7を両面から把持して液晶表示パネル1を支えると共に、液晶表示パネル1の表面3aを下方に向けて保持搬送する基板保持装置101と、該表面3aと対向配置されたワイピングクロス10の供給を行うクロス供給機構111とを備えている。また、ワイピングクロス10を下面から支持する押圧部115と、ワイピングクロス10の表面に溶剤を塗布するディスペンサ124とを備えている。そして、ワイピングクロス10を該表面3aに押圧部115で押圧した状態で、液晶表示パネル1を移動させて異物を除去する拭き取り動作を行わせる制御部とを備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電気光学パネルの基板の表面に付着した異物を除去するための異物除去装置および基板保持装置、これらの装置を用いた電気光学装置の製造方法および異物除去方法に関する。
電気光学パネルに用いられる基板の表面を洗浄して、付着した異物や汚れを除去する装置としては、特許文献1の基板洗浄装置が知られている。この基板洗浄装置は、基板を洗浄位置に搬送する基板搬送機構と、先端部分が先細にされたクリーニングヘッドとを有している。また、該先端部分を洗浄位置に設定される基板の表面に向け、クリーニングヘッドを基板表面に垂直に移動可能に支持しているヘッド駆動機構と、クリーニングヘッドの後端部に取り付けられ、超音波をクリーニングヘッドの先端部分から発射させる超音波発生装置とを有している。そして、洗浄用の布であるワイピングクロスが、洗浄位置に設定された基板表面とクリーニングヘッドの先端部分との間に配置されるように、ワイピングクロスの両端を支持してワイピングクロスの供給および巻き取りを行う機構を有している。さらに、クリーニングヘッドに対してワイピングクロスの供給側においてワイピングクロスに溶剤を含浸させる溶剤供給装置と、各機構および装置を制御する制御部とを有している。
また上記基板洗浄装置を用いた基板洗浄方法は、基板搬送機構により洗浄位置に搬入させた基板の表面に、ワイピングクロスの溶剤を含浸させた部分を、超音波を発生するクリーニングヘッドの先端部分により押圧させた状態で、基板とワイピングクロスとを相互に摺動させ、基板表面を洗浄するものである。
さらには、ワイピングクロスへの溶剤の供給は、間欠的または連続的に行われる。そして、溶剤が含浸されていないワイピングクロスの部分と基板表面とを相互に摺動させて乾燥させることも可能としている。
特開平9−205074号公報
上記基板洗浄装置は、基板の表面に溶剤を付与してブラッシングする洗浄装置や基板を溶剤中に浸漬して超音波をあてる洗浄装置の機能を1つの装置に集約しようと試みたものである。しかしながら、洗浄中に超音波振動により基板が動いてしまい十分に洗浄できない部分が発生する可能性があった。また、洗浄される基板表面を上向きにして上方からワイピングクロスを押圧して相互に摺動させると、除去された異物がワイピングクロスに捕捉された後に、クリーニングヘッドの超音波振動によって落下し、洗浄された基板表面に再付着してしまう惧れがあった。
また、電気光学パネルに駆動用の中継基板等が接続された状態で、電気光学パネルの基板の表面に付着した異物を上記基板洗浄装置でクリーニングすることは非常に困難である。実際には中継基板等を避けるようにクリーニングすると共に、電気光学パネルを保持して必要なクリーニング範囲でワイピングクロスと電気光学パネルの基板の表面とを相互に摺動させる工夫が必要である。
本発明は、上記課題の少なくとも1つを解決するためになされたものであり、基板の表面に付着した異物を隈なく除去すると共に、ワイピングクロスからの発塵や除去された異物の再付着を低減した異物除去装置および基板保持装置、これらの装置を用いた電気光学装置の製造方法および異物除去方法を提供することを目的とする。
本発明の異物除去装置は、基板の表面に付着した異物を除去する異物除去装置であって、基板の表面を下方に向けて保持するパネル保持部と、パネル保持部に保持された基板の表面に、ワイピングクロスが対向するように配置されると共に、ワイピングクロスの両端を支持して供給を行うクロス供給手段と、基板の表面との間にワイピングクロスを介して位置すると共に、ワイピングクロスの幅方向に渡ってワイピングクロスを下面から基板の表面側に向かって支持する押圧部と、パネル保持部と押圧部で支持されたワイピングクロスとのうち、少なくとも一方を基板の表面を拭き取り可能な拭き取り方向に移動させる移動手段と、基板の表面にワイピングクロスを押圧部の先端部で押圧した状態で、移動手段を制御して基板とワイピングクロスとを相対的に拭き取り方向に移動させて、ワイピングクロスで基板の表面を拭う拭き取り動作を行わせる制御部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、制御部は、パネル保持部によって下方に向けられた基板の表面にワイピングクロスを押圧部の先端部で押圧した状態で、移動手段を制御して基板とワイピングクロスとを相対的に拭き取り方向に移動させて、ワイピングクロスで基板の表面を拭う拭き取り動作を行わせる。したがって、異物を除去しようとする基板の表面が上向きになっている場合に比べて、拭き取り動作によって発生したワイピングクロスからの発塵や除去された異物がワイピングクロスから落下して、基板の表面に再付着することを低減することができる。すなわち、基板の表面に付着した異物を除去すると共に、ワイピングクロスからの発塵や除去された異物の再付着を低減した異物除去装置を提供することができる。
本発明の他の異物除去装置は、外部駆動回路に接続させるための中継基板を有する電気光学パネルの基板の表面に付着した異物を除去する異物除去装置であって、基板の表面を下方に向けて保持するパネル保持部と、パネル保持部に保持された基板の表面に、ワイピングクロスが対向するように配置されると共に、ワイピングクロスの両端を支持して供給を行うクロス供給手段と、基板の表面との間にワイピングクロスを介して位置すると共に、ワイピングクロスの幅方向に渡ってワイピングクロスを下面から基板の表面側に向かって支持する押圧部と、パネル保持部と押圧部で支持されたワイピングクロスとのうち、少なくとも一方を基板の表面を拭き取り可能な拭き取り方向に移動させる移動手段と、基板の表面にワイピングクロスを押圧部の先端部で押圧した状態で、移動手段を制御して基板とワイピングクロスとを相対的に拭き取り方向に移動させて、ワイピングクロスで基板の表面を拭う拭き取り動作を行わせる制御部とを備え、パネル保持部は、中継基板を把持して電気光学パネルを支えると共に、基板の表面とは反対側の表面の一部を支持して電気光学パネルを保持することを特徴とする。
この構成によれば、パネル保持部は、中継基板を把持して電気光学パネルを支えると共に、基板の表面とは反対側の表面の一部を支持して電気光学パネルを保持する。したがって、基板の表面側には、基板を保持する部分がはみ出していないので、異物を除去しようとする基板の表面にワイピングクロスを押圧部の先端部で押し当てて隈なく拭うことができる。ゆえに、電気光学パネルが中継基板を有していても、パネル保持部が拭き取り動作において、邪魔にならずに基板に付着した異物を除去することができる。また、基板の表面は下向きにワイピングクロスと対向するように配置されるため、異物を除去しようとする基板の表面が上向きになっている場合に比べて、拭き取り動作によって発生したワイピングクロスからの発塵や除去された異物がワイピングクロスから落下して、基板の表面に再付着することを低減することができる。すなわち電気光学パネルの基板の表面に付着した異物を隈なく除去すると共に、ワイピングクロスからの発塵や除去された異物の再付着を低減した異物除去装置を提供することができる。パネル保持部が基板の表面とは反対側の表面の一部を支持する構成としては、吸着パッドを用いた真空吸着、あるいは中継基板を把持したときに、電気光学パネルの姿勢がほぼ一定した状態に把持できるならば、把持した部分を支点とし、作用点として機能する支持体でもよい。
上記パネル保持部は、電気光学パネルの一辺側に接続された中継基板を両面から把持する把持部と、基板の表面とは反対側の表面における一辺側と対向する辺側の少なくとも一部に当接して支持するパネル支持部とを有し、把持部とパネル支持部とによって電気光学パネルを保持することが好ましい。
この構成によれば、把持部により中継基板が両面から把持され、パネル支持部が基板の表面とは反対側の表面における中継基板が接続された一辺側と対向する辺側の少なくとも一部に当接して、電気光学パネルが保持される。したがって、パネル保持部は、電気光学パネルの中継基板を把持して落下させることなく保持すると共に、中継基板が把持された部位とパネル支持部が当接した部位との少なくとも2点で電気光学パネルを支え、異物を除去しようとする表面に触れることなく、該表面を下方に向けて保持することができる。
これらの本発明の異物除去装置において、押圧部に対してワイピングクロスの供給側に位置して、ワイピングクロスに溶剤を塗布する溶剤塗布部をさらに備え、制御部は、溶剤塗布部からワイピングクロスの供給方向における押圧部の先端部側を含む手前の部分のワイピングクロスに溶剤を吐出して含浸させることが好ましい。
この構成によれば、ワイピングクロスの供給方向における押圧部の先端部側を含む手前の部分のワイピングクロスに溶剤を塗布する溶剤塗布部をさらに備えているため、拭き取り動作時に溶剤が塗布されたワイピングクロスを基板の表面に押圧部の先端部で押し当てて、異物や溶剤に可溶な汚れを除去することができる。すなわち、異物と汚れの除去を同時に行うことができ、より効率的な拭き取りを行うことができる。
また、上記溶剤塗布部は、溶剤と空気とを混合した状態で、ノズルからワイピングクロスの表面に吐出することが好ましい。
この構成によれば、溶剤単独で吐出する場合に比べて、溶剤と空気とを混合した状態でワイピングクロスに吐出されるため、溶剤は、噴霧された状態となり、より広い範囲に渡って溶剤をワイピングクロスの表面に含浸させることができる。
上記制御部は、基板の表面の一方の端部にワイピングクロスを押圧部の先端部で押圧した状態で、移動手段を制御して基板とワイピングクロスとを相対的に第1の拭き取り方向に移動させて、押圧部の先端部が相対的に、基板の表面の一方の端部とは反対側の他方の端部を通過する第1の拭き取り動作を少なくとも1回行わせた後に、基板の表面の他方の端部にワイピングクロスを押圧部の先端部で押圧した状態で、移動手段を制御して基板とワイピングクロスとを相対的に第1の拭き取り方向とは反対の第2の拭き取り方向に移動させて、押圧部の先端部が相対的に一方の端部を通過する第2の拭き取り動作を少なくとも1回行わせることが好ましい。
この構成によれば、第1の拭き取り方向に拭き取りを行う第1の拭き取り動作において、押圧部の先端部が触れた基板の表面の一方の端部に拭き取りができない部分が生じても、第2の拭き取り動作では、第1の拭き取り方向とは反対の第2の拭き取り方向に該一方の端部を通過するように拭き取りを行う。したがって、基板の表面に付着した異物や汚れをより隈なく除去することができる。また、基板の表面の一方の端部にワイピングクロスを押圧部の先端部で押圧した状態で、第1および第2の拭き取り動作を行う。したがって、ワイピングクロスの表面に基板のエッジ部が押圧されるように侵入しないので、基板のエッジ部でワイピングクロスが損傷することによる発塵を低減することができる。
また、上記制御部は、拭き取り動作1回ごとに、押圧部の先端部で押圧されるワイピングクロスの部分を更新するようにクロス供給手段を制御することが好ましい。
この構成によれば、制御部は、拭き取り動作1回ごとに、押圧部の先端部で押圧されるワイピングクロスの部分を更新するようにクロス供給手段を制御するため、基板の表面は、常にワイピングクロスの未使用部分が押圧されて拭き取り動作が行われる。したがって、除去された異物が再付着するような不具合をより低減することができる。
また、上記クロス供給手段は、開口した部分から押圧部が突出する吸気口を有すると共に、排気装置に接続する排気口を備えた排気フードによって覆われていることが好ましい。
この構成によれば、クロス供給機構は、吸気口側に位置する押圧部を除いて排気フードによって覆われているため、排気口を排気装置に配管接続すれば、拭き取り動作時にワイピングクロスから発生した発塵や除去した異物を、周囲の空気と一緒に吸気口から吸い込んで排気することができる。すなわち、拭き取り動作をよりクリーンな環境下で行わせることができるので、ワイピングクロスから発生した発塵や除去した異物の基板の表面への再付着をより低減した異物除去装置を提供することができる。
また、上記押圧部には、硬質体であり且つ導電体からなる本体の先端部に、軟質部材が前記ワイピングクロスの幅方向に渡って設けられていることが好ましい。
この構成によれば、押圧部の先端部には、軟質部材が設けられているため、ワイピングクロスは、基板の表面により密着した状態で押圧部の先端部で押圧される。よって、ムラなく基板の表面の異物を除去することができる。また、押圧部の本体は導電体であるため、基板の表面とワイピングクロスとの摺動により発生する静電気を、押圧部を通じて逃がすことができる。すなわち、静電気によりワイピングクロスの未使用部分に異物が付着して、その異物が基板の表面に転着してしまう不具合や、静電気による基板の表面破壊が起こることを低減することができる。
本発明の基板保持装置は、外部駆動回路に接続させるための中継基板を有する電気光学パネルの基板の表面を所定の方向に向けて保持する基板保持装置であって、電気光学パネルの一辺側に接続された中継基板を両面から把持して電気光学パネルを支える把持部と、基板の表面とは反対側の表面の少なくとも一部に当接して電気光学パネルを支えるパネル支持部とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、把持部により電気光学パネルの一辺側に接続された中継基板を両面から把持して電気光学パネルを支え、パネル支持部により基板の表面とは反対側の表面の少なくとも一部に当接して電気光学パネルを支える。したがって、電気光学パネルを所定の方向に向けて保持する際に、該基板の表面に把持部やパネル支持部が掛かることなく、電気光学パネルを保持することができる。そして、例えば電気光学パネルの該基板の表面に付着した異物をワイピングクロスで除去する場合、本発明の基板保持装置を用いて電気光学パネルを保持すれば、ワイピングクロスによって隈なく基板の表面を拭って付着した異物を除去することができる。
また、上記把持部と、上記パネル支持部とを一体として所定の方向に移動させる移動手段をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、把持部と、パネル支持部とを一体として所定の方向に移動させる移動手段をさらに備えている。したがって、例えば、電気光学パネルの基板の表面に付着した異物をワイピングクロスで除去する場合、ワイピングクロスに対して電気光学パネルが押圧されるように移動させると共に、押圧した状態で電気光学パネルを拭き取り可能な方向に移動させて基板の表面に付着した異物を除去することができる。
本発明の電気光学装置の製造方法は、上記発明の異物除去装置を用いて電気光学パネルの基板の表面に付着した異物を除去する工程と、電気光学パネルの両方の表面のうち少なくとも一方の表面に、透明基板を装着する工程と、透明基板が装着された電気光学パネルを筐体に収容する組立工程と、を備えたことを特徴する。
この方法によれば、異物を除去する工程では、電気光学パネルの基板の表面にワイピングクロスからの発塵や除去された異物が再付着することが低減され、基板の表面を隈なく拭って付着した異物を除去する。したがって、透明基板を装着する工程では、基板の表面に異物がほぼ残留することなく、電気光学パネルの少なくとも一方の表面に透明基板を装着することができる。すなわち、このような電気光学パネルを組立工程で筐体に収容すれば、異物の付着不良を低減して歩留まりよく透明基板が装着された電気光学装置を製造することができる。
本発明の異物除去方法は、基板の表面に付着した異物を除去する異物除去方法であって、基板の表面を下方に向けると共に、基板とワイピングクロスとを所定の位置に対向配置する工程と、所定の位置に対向配置された基板の表面の一方の端部に、ワイピングクロスの少なくとも一部が押圧された状態で、第1の拭き取り方向に基板を相対的に移動させて、押圧されたワイピングクロスの部分が基板の他方の端部を通過する拭き取り動作を少なくとも1回行う第1の拭き取り工程と、基板の他方の端部に、ワイピングクロスの少なくとも一部が押圧された状態で、第1の拭き取り方向とは反対の第2の拭き取り方向に基板を相対的に移動させて、押圧されたワイピングクロスの部分が一方の端部を通過する拭き取り動作を少なくとも1回行う第2の拭き取り工程とを備えたことを特徴とする。
この方法によれば、第1の拭き取り工程において、基板の表面に付着した異物を除去する際に、一方の端部に拭き取りできない部分が生じても、第2の拭き取り工程では、該一方の端部を通過するように第1の拭き取り方向とは反対の第2の拭き取り方向に基板を相対的に移動させて拭き取り動作を少なくとも1回行う。したがって、基板の表面を隈なく拭き取りして異物を除去することができる。また、基板の表面は、下方に向けられてワイピングクロスによって拭き取られるので、拭き取り動作時に、ワイピングクロスからの発塵や除去された異物がワイピングクロスから落下しても、基板の表面に再付着することを低減することができる。さらに、所定の位置に対向配置された基板の表面の一方の端部あるいは他方の端部に、ワイピングクロスの少なくとも一部が押圧された状態で、第1の拭き取り工程および第2の拭き取り工程を行う。したがって、ワイピングクロスの表面に基板のエッジ部が押圧されるように侵入しないので、基板のエッジ部でワイピングクロスが損傷することによる発塵を低減することができる。
また、上記第1の拭き取り工程と上記第2の拭き取り工程では、拭き取り動作1回ごとに基板の表面に押圧されるワイピングクロスの部分を更新して拭き取り動作を行うことが好ましい。
この方法によれば、第1の拭き取り工程と第2の拭き取り工程では、拭き取り動作1回ごとに、基板の表面にワイピングクロスの未使用部分が押圧されるため、除去された異物や汚れが基板の表面に再付着することを低減することができる。
また本発明において、さらにワイピングクロスの表面に含浸するように溶剤を塗布する溶剤塗布工程を備え、溶剤塗布工程は、第1の拭き取り工程および/または第2の拭き取り工程が開始される前に、少なくとも1回溶剤を塗布することが好ましい。
この方法によれば、溶剤塗布工程では、第1の拭き取り工程および/または第2の拭き取り工程が開始される前に少なくとも1回溶剤を塗布するので、溶剤が塗布されたワイピングクロスによって、基板の表面を隈なく拭き取りして付着した異物や溶剤に可溶な汚れを除去することができる。すなわち、基板の表面をよりクリーンな状態にすることができる。
本発明の実施形態は、投射型表示装置(プロジェクタ)に用いられる電気光学装置としての液晶表示装置(液晶ライトバルブ)において、液晶表示パネルの基板の表面に付着した異物や汚れを除去する異物除去装置、異物除去方法、並びにこの異物除去装置を用いた電気光学装置としての液晶表示装置の製造方法を例に説明する。
(電気光学装置としての液晶表示装置)
まず、液晶表示装置および液晶表示パネルについて説明する。図1は、液晶表示装置を示す概略図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は同図(a)のA−A線で切った断面図である。
図1(a)に示すように液晶表示装置20は、中継基板としてのフレキシブル配線基板(FPC)7を有する液晶表示パネル1と、液晶表示パネル1を収容する筐体としてのケース23と、液晶表示パネル1を覆う開口部25aを有する金属枠25とを備えている。液晶表示パネル1は、FPC7がケース23の切り欠き部23cから突出するように収容されている。また、金属枠25は、アーム部25bに設けられた開口部25cとケース23の側面に設けられたフック部23aとが係合することによってケース23に取り付けられている。
図1(b)に示すように、液晶表示パネル1は、外部から光が入射する側の対向基板3の表面と入射した光が出射する側の素子基板2の表面とに、透明基板としての防塵ガラス21,22を備えている。そして、防塵ガラス22の光の入射面22aがケース23の額縁部23bによって支持され、ケース23の内壁面23dと液晶表示パネル1の外周側面1aとの隙間に接着剤24が充填されてケース23と液晶表示パネル1とが接着固定されている。
液晶表示パネル1の光の入射側と出射側の表面に設けられる防塵ガラス21,22は、液晶表示パネル1の表面にゴミや異物が付着することを防止し、投射型表示装置に液晶表示装置20が取り付けられて、投影されたときに付着したゴミや異物が目立たないようにするためのものである。
(電気光学パネルとしての液晶表示パネル)
図2は、液晶表示パネルを示す概略図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。液晶表示パネル1は、高温ポリシリコンタイプのTFT(Thin Film Transister)アクティブマトリクス型の液晶表示パネルである。
図2(a)および(b)に示すように、液晶表示パネル1は、TFT素子とTFT素子の一端子に接続された画素電極とを有する素子基板2と、対向電極を有する対向基板3と、素子基板2と対向基板3とに挟持され、シール材によって封止された液晶とを有している。また、素子基板2には、TFT素子のゲート電極に接続された配線としての走査線と、同じくソース電極に接続された配線としての信号線とを有している。各配線は、素子基板2の周縁部に引き出されて、端子部2bに配設されたドライバIC4の出力端子と、左右の周縁部に配設されたドライバIC5,6の出力端子とにそれぞれ接続されている。さらに各ドライバIC4,5,6の入力端子は、図示省略の配線によって素子基板2の端子部2bに導かれ、中継基板であるFPC7の端子部7aと電気的に接続されている。FPC7の他方の端子部7bは、外部の駆動回路(図示せず)に接続される。
このような液晶表示パネル1は、駆動回路からの入力信号に基づいて各ドライバIC4,5,6が駆動用の電気信号をTFT素子に送り、TFT素子がスイッチングされる。これにより液晶表示パネル1の表示エリア8内にマトリクス状に配置された画素電極(素子基板2側)と対向電極(対向基板3側)との間に電界が加わることによって、各基板2,3の表面に配向した液晶分子の方向が電界方向に向くことにより、偏向された入射光を光変調して出射することができる。尚、本実施形態において、TFT素子、画素電極、対向電極、配線等の配置および液晶等は、公知のものを用いており、図1および図2では図示を省略した。
(異物除去装置)
次に本実施形態の異物除去装置について、図3〜図7に基づいて説明する。図3は、異物除去装置の要部構造を示す模式図である。尚、図3は、対向基板3の表面3aに付着した異物を除去するように異物除去装置100に液晶表示パネル1をセットした状態を示している。
図3に示すように、本実施形態の異物除去装置100は、液晶表示パネル1の表面3aを下方に向けて保持し、液晶表示パネル1を所定の位置に搬送する基板保持装置101を備えている。また、所定の位置に配置された液晶表示パネル1の表面3aに、異物を拭き取る布であるワイピングクロス10が対向するように配置されると共に、ワイピングクロス10の両端を支持してワイピングクロス10の供給および巻き取りを行うクロス供給手段としてのクロス供給機構111を備えている。また、液晶表示パネル1の表面3aとの間にワイピングクロス10を介して位置すると共に、ワイピングクロス10の幅方向に渡ってワイピングクロス10を下面から基板としての対向基板3の表面3a側に向かって支持する押圧部115と、クロス供給機構111と押圧部115とを一体として移動させるクロス部搬送機構141とを備えている。また、液晶表示パネル1の表面3aにワイピングクロス10を押圧部115の先端部115aで押圧した状態で、液晶表示パネル1を拭き取り方向に移動させて、ワイピングクロス10で液晶表示パネル1の表面3aを拭う拭き取り動作を行わせる制御部131(図8参照)とを備えている。さらに押圧部115に対してワイピングクロス10の供給側に位置して、ワイピングクロス10に溶剤を塗布する溶剤塗布部としてのディスペンサ124を備えている。
図4は、基板保持装置を示す模式図である。詳しくは、図3のX方向から見た要部模式図である。基板保持装置101は、中継基板としてのFPC7を両面から把持して電気光学パネルとしての液晶表示パネル1を支えると共に、液晶表示パネル1の異物を除去する表面とは反対側の表面の一部を支持して液晶表示パネル1を支えるパネル保持部101aを備えている。基板保持装置101は、パネル保持部101aを所望の方向に移動させる移動手段としてのスライド機構110を有している。スライド機構110は、シリンダ固定フレーム106をZ方向に上下動させる上下駆動用シリンダ109と、上下駆動用シリンダ109が配設されたスライド部110dと、スライド部110dをレール部110cに沿ってY方向に移動させるY軸駆動用モータ110bとを備えている。また、レール部110cが配置されたスライド部110eと、スライド部110eをレール部110fに沿ってX方向に移動させるX軸駆動用モータ110aとを備えている。
図5は、パネル保持部を示す概略図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は平面図である。同図(a)に示すように、パネル保持部101aは、液晶表示パネル1の端子部2bからはみ出たFPC7をZ方向において上下に把持する把持部としての上側把持部102と下側把持部103と、パネル保持部駆動用シリンダ107とを有している。上側把持部102は、シリンダ固定フレーム106にバネ108を介して取付られている。パネル保持部駆動用シリンダ107は、シリンダ固定フレーム106の上部に配置され、ロッド107aは、コイル状のバネ108の内側と上側把持部102の孔102cとを貫通して、ロッド先端部107bが下側把持部103に固定されている。
同図(b)に示すように、上側把持部102は、平面視でコの字型の形状となっており、アーム部105とアーム部105の先端側に設けられたパネル支持部104を有している。
パネル保持部101aは、液晶表示パネル1の端子部2bからはみ出したFPC7を上側把持部102の下面102bと下側把持部103の上面103aとで挟むと共に、上側把持部102の側面102aが端子部2bの側端面2cに当接するようにFPC7を把持する。また、同時にパネル支持部104の下面104aが、液晶表示パネル1の表面3aとは反対側の表面2aの周縁部(FPC7が接続された液晶表示パネル1の一辺部としての端子部と対向する辺部)に当接して支持する。これにより、液晶表示パネル1の表面3aがZ方向において下向きとなると共に、X方向に対して略平行な状態に保持される。したがって、異物を除去しようとする表面3aに当接して保持するような機構となっていないので、表面3aを隈なくワイピングクロス10で拭き取りすることが可能な構造となっている。
また、液晶表示パネル1の表面2aに付着した異物を除去する場合、パネル保持部101aは、表面2aがZ方向において下向きとなるようにFPC7を上側把持部102の下面102bと下側把持部103の上面103aとで挟むと共に、下側把持部103の側面103cが端子部2bの側端面2cに当接するようにFPC7を把持する。また、同時にパネル支持部104の下面104aが表面2aとは反対側の表面3aの周縁部に当接して支持する。これにより、液晶表示パネル1の表面2aがZ方向において下向きとなると共に、X方向に対して略平行な状態に保持される。ゆえに、パネル保持部101aが異物を除去しようとする表面2aに当接して保持しないので、表面2aを隈なくワイピングクロス10で拭き取りすることが可能である。
同図(b)に示すように、平面視では、パネル保持部101aのコの字の内側に液晶表示パネル1の表示エリア8が位置しており、表示エリア8がパネル保持部101aのいずれの部位とも接触しない構造となっている。すなわち、パネル保持部101aの各部位に異物等が付着しても、少なくとも表示エリア8内に異物等が転着することを防止する構造となっている。
図3に示すように、クロス供給機構111は、帯状のワイピングクロス10の両端を支持してワイピングクロス10の供給(巻き出し)を行うリール状の巻き出し部113と、同じくリール状の巻き取り部114とを有している。ワイピングクロス10は、巻き出し部113から送り出され、回転自在な状態で取り付けられた各クランプローラ116〜120を経由して巻き取り部114に巻き取られる。押圧部115は、クランプローラ116とクランプローラ117との間に位置して取り付けられ、ワイピングクロス10をZ方向において下面から上方向に支持している。クランプローラ117には、X方向にクランプローラ117をワイピングクロス10に押し付けてワイピングクロス10が緩まないようにテンションを与えるクランプ用シリンダ123が設けられている。巻き出し部113には、巻き出し用モータ121が取り付けられ、巻き取り部114には、巻き取り用モータ122が取り付けられている。各モータ121,122は、例えばサーボモータである。
巻き出し部113、巻き取り部114、押圧部115、各クランプローラ116〜120、クランプ用シリンダ123、各モータ121,122の機構部品は、すべて支持プレート112に取り付けられている。支持プレート112は、異物除去装置100の骨組みの一部であるアングル140に設けられたクロス部搬送機構141に取り付けられている。クロス部搬送機構141は、アングル140上に設けられたレール143と、レール143上を移動可能な状態に設けられたスライド部142とを備えている。支持プレート112は、スライド部142に取り付けられて、X方向に移動可能な状態となっている。
また、クロス供給機構111は、開口した部分から押圧部115が突出する吸気口126bと排気装置に配管によって接続される排気口126aとを有する排気フード126によって覆われている。
ワイピングクロス10は、頻繁に交換する手間を省くために、帯状の布またはテープ等を用いるのが好ましい。本実施形態において用いられたワイピングクロス10は、帝人(株)製のミクロスターワイピングロール(R)であり、ポリエステル70%、ナイロン30%の割合で各繊維を織り込んだものである。幅は、およそ40mm、長さは、およそ40mである。このワイピングクロス10は、不要な異物等が取り除かれていると共に、低発塵で高い異物捕集性能を備えている。ワイピングクロス10を新しいものと交換する際には、クロス部搬送機構141により、排気フード126ごとクロス供給機構111をX方向の装置手前に引き出して、開閉可能な状態に取り付けられた排気フード126の一部を開いて、使用済みのワイピングクロス10が巻き取られた巻き取り部114と巻き出し部113とを新しいものに交換する。
溶剤塗布部としてのディスペンサ124は、排気フード126の吸気口126bから突出した押圧部115に対してワイピングクロス10の供給側に位置すると共に、排気フード126の外側に配設されている。
図6は、溶剤塗布部を示す概略図である。溶剤塗布部は、2本のノズル125を有するディスペンサ124からなり、ディスペンサ124には、取り入れ口124aに配管が取付られて圧縮空気が導入されると共に、取り入れ口124bに配管が取り付けられて溶剤が導入される。導入された圧縮空気と溶剤は、ディスペンサ124の内部で混合されノズル125からワイピングクロス10の表面に向けて吐出される。2本のノズル125は、吐出された溶剤がワイピングクロス10の幅方向において含浸されるように、適度な間隔を持ってディスペンサ124に取り付けられている。ノズル125から吐出される溶剤は、圧縮空気が混合されているので、噴霧された状態となりワイピングクロス10の表面にムラなく溶剤を塗布できるようになっている。また、ワイピングクロス10の供給方向において押圧部115の先端部115a側を含む手前のワイピングクロス10に溶剤を含浸させることができるように、ノズル125の向きや角度、ノズル径、長さが調整されている。
図7は、押圧部を示す概略斜視図である。押圧部115の本体は、導電性の硬質部材であるステンレス等の金属からなり、先端部115aは剣先状となっている。また、先端部115aには、ワイピングクロス10の幅方向に対応するように、長さLに渡って例えば発泡ウレタン樹脂シート等の軟質部材115bが接着固定されている。このような押圧部115の先端部115aでワイピングクロス10を下面から支持して液晶表示パネル1の各表面2a,3aを押圧すれば、ワイピングクロス10を各表面2a,3aに密着させて拭き取りを行うことが可能である。
押圧部115は、Z方向に対して傾斜して支持プレート112に固定されている。これは、液晶表示パネル1の表面をワイピングクロス10に押圧した時に、面接触するように考慮したものである。尚、パネル保持部101aに保持された液晶表示パネル1のX方向における移動方向に対応して、押圧部115の傾斜角度を変える駆動部を支持プレート112に設けてもよい。また好ましくは、移動する液晶表示パネル1の表面に対して、先端部115aが略垂直な方向でワイピングクロス10を押圧したほうがよい。このようにすれば、液晶表示パネル1の移動方向の変化に対して、ワイピングクロス10の面接触状態をほぼ一定な状態に維持することが可能である。
図8は、異物除去装置の電気的、機械的な構成を示すブロック図である。図8に示すように、異物除去装置100の電気的、機械的な構成は、基板保持装置101と、クロス供給機構111と、溶剤塗布機構130と、基板保持装置101および各機構111,130を制御する制御部131とに大別される。制御部131には、演算と実行命令を行う演算部(CPU)132と、記憶部133と、時間を計測するタイマ134と、拭き取り回数をカウントするカウンタ135とが内蔵されている。
基板保持装置101において、パネル保持部101aをZ方向に上下動させる上下駆動用シリンダ109は、電磁バルブ109aを介して圧空源129に配管接続されている。電磁バルブ109aは、電気的に制御部131と接続されている。ロッド先端部107bが下側把持部103に固定されたパネル保持部駆動用シリンダ107は、電磁バルブ107cを介して圧空源129に配管接続されている。電磁バルブ107cは、電気的に制御部131と接続されている。パネル保持部101aをX,Y方向に移動させるX軸駆動用モータ110aとY軸駆動用モータ110bとは、それぞれ電気的に制御部131と接続されている。制御部131は、電磁バルブ109aを電気的に開閉することにより、上下駆動用シリンダ109に圧空を送り込んでパネル保持部101aをZ方向に上下動させる。また、電磁バルブ107cを開閉することによりパネル保持部駆動用シリンダ107に圧空を送り込み、下側把持部103を動かして上側把持部102との間にFPC7を把持させる。また、X軸駆動用モータ110aとY軸駆動用モータ110bとを駆動してパネル保持部101aをX,Y方向に移動させる。基板保持装置101のスライド機構110には、液晶表示パネル1をX,Y,Z方向における所定の位置に位置決めするために、液晶表示パネル1の位置を検出する複数のセンサ(図示省略)が設けられている。センサは、光感応式や接触式、電磁式等の方式のものを採用することができる。これらのセンサも当然のことながら電気的に制御部131に接続されている。
クロス供給機構111において、巻き出し部113を駆動する巻き出し用モータ121は、内部にエンコーダ121aを有し、いずれも制御部131に電気的に接続されている。巻き取り部114を駆動する巻き取り用モータ122は、電気的に制御部131に接続されている。クランプ用シリンダ123は、電磁バルブ123aを介して圧空源129に配管接続されている。電磁バルブ123aは、電気的に制御部131に接続されている。制御部131は、巻き出し用モータ121と巻き取り用モータ122とを駆動して、ワイピングクロス10を供給する。また、エンコーダ121aからの信号を基に巻き出し用モータ121の回転数を記憶部133に随時記憶させ、巻き出し用モータ121の回転による巻き出し量を演算部132で演算させて、所定の巻き出し量となるように巻き出し用モータ121を駆動する。また、巻き出し用モータ121の回転に応じて巻き取り用モータ122を駆動させる。さらには、記憶部133に記憶された回転数の累積からワイピングクロス10の終点を予測して、終点検出を知らせるアラーム用の図示しないランプ等を点灯させる。制御部131は、電磁バルブ123aを開閉してクランプ用シリンダ123に圧空を送り込み、クランプローラ117をX方向に移動させてワイピングクロス10にテンションを与える。
溶剤塗布機構130は、溶剤が貯留される溶剤タンク127と、2つの電磁バルブ124c,128と、ディスペンサ124とを有している。溶剤タンク127は、電磁バルブ128を介して圧空源129に配管接続されている。また、溶剤タンク127は、ディスペンサ124と配管接続され、配管を通じて溶剤が送り込まれる。ディスペンサ124は、電磁バルブ124cを介して圧空源129と配管接続されている。電磁バルブ124cは、電気的に制御部131に接続されている。制御部131は、電磁バルブ128を開閉して圧空を溶剤タンク127に送り込み、貯留された溶剤がディスペンサ124に送られる。また、電磁バルブ124cを開閉して圧空をディスペンサ124に送り、送られた圧空は、ディスペンサ124内で溶剤と混合されてノズル125から吐出される。制御部131は、記憶部133に記憶された拭き取り動作のプログラムとこれに対応する溶剤塗布のプログラムを読み出して、溶剤塗布のタイミングを電気信号として電磁バルブ124cに送り、ディスペンサ124から溶剤をワイピングクロス10に塗布させる。
本実施形態の異物除去装置100では、制御部131は、まず液晶表示パネル1の基板の表面の一方の端部に、ワイピングクロス10を押圧部115の先端部115aで押圧した状態で、第1の拭き取り方向にパネル保持部101aを移動させて、押圧部115の先端部115aが相対的に、基板の表面の一方の端部とは反対側の他方の端部を通過する第1の拭き取り動作を3回行わせる。次に基板の表面の他方の端部にワイピングクロス10を押圧部115の先端部115aで押圧した状態で、第1の拭き取り方向とは反対の第2の拭き取り方向に基板保持装置101を移動させて、押圧部115の先端部115aが相対的に、基板の表面の上記一方の端部を通過する第2の拭き取り動作を3回行わせる。また、拭き取り動作1回ごとに、押圧されるワイピングクロス10の部分が更新されるように、クロス供給機構111の巻き出し用モータ121と巻き取り用モータ122とを駆動させる。さらに、第1および第2の拭き取り動作の最初の1回目の拭き取り動作を行う前に、ワイピングクロス10にディスペンサ124から溶剤を吐出して含浸させる。
(異物除去方法)
次に本実施形態の異物除去装置を用いた異物除去方法について図9〜図11に基づいて説明する。図9は、異物除去方法を示すフローチャート、図10(a)〜(d)および図11(e)〜(h)は、異物除去方法を示す異物除去装置の概略図である。
図9に示すように、本実施形態の異物除去方法は、液晶表示パネル1の表面を下方に向けると共に、液晶表示パネル1とワイピングクロス10とを所定の位置に対向配置するパネル搬送位置決め工程を備えている。また、所定の位置に対向配置された液晶表示パネル1の表面の一方の端部に、ワイピングクロス10が押圧された状態で、第1の拭き取り方向に液晶表示パネル1を相対的に移動させて、押圧されたワイピングクロス10の部分が液晶表示パネル1の表面の他方の端部を通過する拭き取り動作を3回行う第1の拭き取り工程と、液晶表示パネル1の表面の他方の端部に、ワイピングクロス10が押圧された状態で、第1の拭き取り方向とは反対の第2の拭き取り方向に液晶表示パネル1を相対的に移動させて、押圧されたワイピングクロス10の部分が一方の端部を通過する拭き取り動作を3回行う第2の拭き取り工程とを備えている。
また、第1の拭き取り工程および第2の拭き取り工程では、拭き取り動作1回ごとに、液晶表示パネル1の表面に押圧部115の先端部115aで押圧されるワイピングクロス10の部分を更新する工程を含んでいる。また、それぞれ1回目の拭き取り動作を行う前に、ワイピングクロス10の表面に溶剤を塗布する溶剤塗布工程を備えている。
図9のステップS1は、パネル搬送位置決め工程である。ステップS1では、図10(a)に示すように、制御部131は、基板保持装置101の電磁バルブ107cを開いて、パネル保持部駆動用シリンダ107を駆動し、パネル保持部101aに液晶表示パネル1を保持させる。この場合、液晶表示パネル1の表面3aに付着した異物を除去するように、表面3aをZ方向において下向きに保持させる。そして、制御部131は、X軸駆動用モータ110aおよびY軸駆動用モータ110bを駆動して、パネル保持部101aを移動させ、表面3aがワイピングクロス10と対向する所定の位置に液晶表示パネル1を搬送して位置決めする。そしてステップS2へ進む。
図9のステップS2は、溶剤塗布工程である。ステップS2では、図10(a)に示すように、制御部131は、溶剤塗布機構130の電磁バルブ128,124cを開いて溶剤タンク127から溶剤11をディスペンサ124に送り込むと共に、圧空源129からディスペンサ124に圧空を送り込んで、ディスペンサ124のノズル125から溶剤11をワイピングクロス10に塗布(噴霧)する。制御部131は、タイマ134を作動させ、所定の設定時間で溶剤11を塗布し、その後、電磁バルブ128,124cを閉じて溶剤塗布を終了する。ステップS2は、ステップS1のパネル保持位置決め工程と同時進行してもよい。尚、溶剤11としては、有機溶剤のアセトンを用いたが、適度な揮発性と脱脂力を有する有機溶剤を用いることが好ましい。溶剤11としては、アルコール類やケトン類、あるいはこれらの有機溶剤の混合物でもよい。そしてステップS3へ進む。
図9のステップS3は、液晶表示パネル1の表面をワイピングクロス10に押圧する工程である。ステップS3では、図10(b)に示すように、制御部131は、基板保持装置101の電磁バルブ109aを開閉して、上下駆動用シリンダ109を駆動させ、パネル保持部101aをZ方向において下降させる。そして押圧部115の先端部115aで支持されたワイピングクロス10の部分に液晶表示パネル1の表面3aの一方の端部3cを押圧する。この場合、液晶表示パネル1の対向基板3の周縁部のエッジによって、ワイピングクロス10が損傷することを避けるために、表面3a上の一方の端部3cにワイピングクロス10が押圧されるように設定されている。そしてスッテップS4へ進む。
図9のステップS4は、液晶表示パネル1をワイピングクロス10に対して拭き取り方向に摺動するパネル摺動工程である。ステップS4では、図10(b)及び(c)に示すように、液晶表示パネル1の表面3aの一方の端部3cにワイピングクロス10を押圧した状態で、制御部131は、X軸駆動用モータ110aを駆動させて、パネル保持部101aをX方向において第1の拭き取り方向に移動させ、押圧部115の先端部115aが相対的に表面3aの他方の端部3bを通過したところで止める。これにより表面3aを隈なくワイピングクロス10で拭って、付着した異物を除去する拭き取り動作を行う。そして、ステップS5へ進む。
図9のステップS5は、押圧されるワイピングクロス10の部分を更新する工程である。ステップS5では、図10(d)に示すように、制御部131は、電磁バルブ109aを開閉して上下駆動用シリンダ109を駆動させ、パネル保持部101aをZ方向において上昇させる。そして、巻き出し用モータ121と巻き取り用モータ122とを駆動して、巻き出し部113から所定の長さ分でワイピングクロス10を送り出し、巻き取り部114に巻き取る。これにより、押圧されるワイピングクロス10の部分が未使用状態に更新される。そしてステップS6へ進む。
図9のステップS6は、拭き取り動作によるクリーニング回数(拭き取り動作の回数)を判定する工程である。ステップS6では、制御部131は、所定の回数拭き取り動作が行われたか否か判定する。この場合、第1の拭き取り工程における所定の回数は、3回に設定されているため、制御部131は、カウンタ135でカウントした回数を読み取って、3回終了していなければ、ステップS3に戻って拭き取り動作を繰り返させる。3回終了すれば、ステップS7へ進む。
図9のステップS7は、先のステップS1と同様に、液晶表示パネル1を所定の位置に位置決めするパネル搬送位置決め工程である。ステップS7では、この場合、図11(e)に示すように、制御部131は、液晶表示パネル1の表面3aにおいて、前述の一方の端部3cと反対側の他方の端部3bが、押圧部115の先端部115aと対向する所定の位置に、X軸駆動用モータ110aを駆動してパネル保持部101aを移動させる。そしてステップS8へ進む。
図9のステップS8は、溶剤塗布工程である。ステップS8では、図11(e)に示すように、制御部131は、ディスペンサ124のノズル125から溶剤11をワイピングクロス10に塗布させる。詳細は、ステップS2と同様なため、説明は省く。そしてステップS9へ進む。
図9のステップS9は、液晶表示パネル1の表面3aをワイピングクロス10に押圧する工程である。ステップS9では、図11(f)に示すように、制御部131は、電磁バルブ109aを開閉して上下駆動用シリンダ109を駆動させ、パネル保持部101aをZ方向に下降させる。これにより、押圧部115の先端部115aで支持されたワイピングクロス10の部分に液晶表示パネル1の表面3aの他方の端部3bを押圧する。そしてステップS10へ進む。
図9のステップS10は、液晶表示パネル1をワイピングクロス10に対して摺動するパネル摺動工程である。ステップS10では、図11(f)及び(g)に示すように、液晶表示パネル1の表面3aの他方の端部3bにワイピングクロス10を押圧した状態で、制御部131は、X軸駆動用モータ110aを駆動させて、パネル保持部101aをX方向において第1の拭き取り方向とは反対の第2の拭き取り方向に移動させ、押圧部115の先端部115aが相対的に表面3aの一方の端部3cを通過したところで止める。これにより表面3aを隈なくワイピングクロス10で拭って、付着した異物を除去する拭き取り動作を行う。そして、ステップS11へ進む。
図9のステップS11は、押圧されるワイピングクロス10の部分を更新する工程である。ステップS11では、図11(h)に示すように、制御部131は、電磁バルブ109aを開閉して上下駆動用シリンダ109を駆動させ、パネル保持部101aをZ方向において上昇させる。そして、巻き出し用モータ121と巻き取り用モータ122とを駆動して、巻き出し部113から所定の長さ分でワイピングクロス10を送り出し、巻き取り部114に巻き取る。これにより、押圧されるワイピングクロス10の部分が未使用状態に更新される。そしてステップS12へ進む。
図9のステップS12は、拭き取り動作によるクリーニング回数を判定する工程である。ステップS12では、制御部131は、所定の回数拭き取り動作が行われたか否か判定する。この場合、第2の拭き取り工程における所定の回数は、3回に設定されているため、制御部131は、カウンタ135でカウントした回数を読み取って、3回終了していなければ、ステップS9に戻って拭き取り動作を繰り返させる。3回終了すれば、拭き取り動作を終了させる。
以上の工程により液晶表示パネル1の表面3aに付着した異物の除去が終了する。もちろん、表面3aとは反対側の表面2aに付着した異物を除去する場合は、表面2aがZ方向において下向きになるようにパネル保持部101aに液晶表示パネル1を保持して、上記ステップS1からスッテップS12を行えばよい。また、異物除去装置100を2台用意して、一方の装置では、表面3aに付着した異物を除去し、他方の装置で表面2aに付着した異物を除去してもよい。
本実施形態の異物除去方法は、第1の拭き取り工程で第1の方向に3回拭き取り動作を行い、第2の拭き取り工程では第1の方向とは反対の第2の方向に3回拭き取り動作を行う。したがって、第1の拭き取り工程で液晶表示パネル1の表面の一方の端部3cに拭き取りできない部分が生じても、第2の拭き取り工程で先に拭き取りできなかった部分を含めて拭き取りがされ、表面を隈なく拭き取れるような動作となっている。
また、拭き取り動作ごとに液晶表示パネル1の表面に押圧されるワイピングクロス10が更新され、常に未使用状態のワイピングクロス10で拭き取り動作が行われる。よって、拭き取られた異物が液晶表示パネル1の表面に再付着する不具合が起こることが低減される。さらに、第1の拭き取り工程と第2の拭き取り工程がそれぞれ開始される前に、未使用状態のワイピングクロス10の表面に溶剤11が塗布される。よって、異物の除去と同時に、溶剤11に可溶性の汚れも除去される。また、溶剤塗布工程は、それぞれ3回行われる拭き取り動作が開始される前に、1回行われる。したがって、2回目以降では、溶剤が塗布されていないワイピングクロス10の未使用部分によって表面の拭き取り動作が行われるので、1回目の拭き取り動作で表面に溶剤分が残留しても、2回目以降で乾燥させることが可能である。すなわち、溶剤によるシミ等が目立つことなく、表面をクリーンな状態とすることが可能である。
本実施形態の異物除去方法は、液晶表示パネル1に中継基板としてのFPC7が接続されていても、パネル保持部101aは、FPC7を両面から把持して液晶表示パネル1を保持するため、拭き取り動作時に、FPC7にワイピングクロス10が触れることなく、液晶表示パネル1の表面に付着した異物や汚れが除去される。
(電気光学装置としての液晶表示装置の製造方法)
上記液晶表示装置20の製造方法は、液晶表示パネル1の表面に付着した異物を除去する工程と、液晶表示パネル1の光の入射側と出射側の表面に透明基板としての防塵ガラス21,22を装着する工程と、液晶表示パネル1を筐体としてのケース23に収容する組立工程とを備えている。異物を除去する工程では、防塵ガラス21,22を装着する前に、各基板2,3の表面に付着した異物や汚れを取り除いて、表面をクリーンな状態にする。防塵ガラス21,22を装着する工程では、表面がクリーンな状態となった液晶表示パネル1に防塵ガラス21,22を接着剤を用いて装着する。組立工程では、防塵ガラス21,22が装着された液晶表示パネル1を、ケース23に収容して金属枠25を取り付ける。本実施形態の液晶表示装置20の製造方法は、異物を除去する工程において、上記実施形態の異物除去装置100を用いている。液晶表示パネル1には、電子部品として各ドライバIC4,5,6やFPC7が配設されている。異物除去装置100は、これらの電子部品に影響を与えないように表面を隈なくワイピングクロス10で拭き取りして、異物や汚れを除去できるため、異物不良や汚れ不良を低減して歩留まりよく液晶表示装置20の製造が可能である。
本実施形態の効果は、以下の通りである。
(1)本実施形態の異物除去装置100において、パネル保持部101aは、FPC7を両面から把持して液晶表示パネル1を支えると共に、液晶表示パネル1の異物を除去しようとする表面とは反対側の表面の周縁部を支持して液晶表示パネル1を保持する。したがって、液晶表示パネル1の異物を除去しようとする表面側には、液晶表示パネル1を保持する部分が当接していないので、異物を除去しようとする表面をワイピングクロス10に押圧部115の先端部115aで押し当てて隈なく拭うことができる。ゆえに、液晶表示パネル1がFPC7を有していても、パネル保持部101aが拭き取り動作において、邪魔にならずに表面に付着した異物を除去することができる。また、液晶表示パネル1の表面は下向きにワイピングクロス10と対向するように配置されるため、異物を除去しようとする表面が上向きになっている場合に比べて、拭き取り動作によって発生したワイピングクロス10からの発塵や除去された異物がワイピングクロス10から落下して、液晶表示パネル1の表面に再付着することを低減することができる。すなわち液晶表示パネル1の各基板2,3の表面を隈なく拭って付着した異物を除去すると共に、ワイピングクロス10からの発塵や除去された異物の再付着を低減した異物除去装置100を提供することができる。
(2)異物除去装置100は、押圧部115に対してワイピングクロス10の供給側に位置すると共に、ワイピングクロス10の表面に溶剤を塗布する溶剤塗布部としてのディスペンサ124を備えている。したがって、溶剤が塗布されて含浸したワイピングクロス10を液晶表示パネル1の表面に押圧した状態で、制御部131によって拭き取り動作を行わせることによって、液晶表示パネル1の各表面2a,3aに付着した異物を除去すると共に、各表面2a,3aに付着した汚れも同時に除去することができる。
(3)異物除去装置100において、クロス供給機構111は、押圧部115が開口した部分から突出する吸気口126bと排気口126aとを備えた排気フード126によって覆われている。よって、排気口126aを排気装置に配管接続すれば、拭き取り動作時に発生するワイピングクロス10の発塵や除去された異物を、周囲の空気と一緒に吸気口126bから吸引して排気口126aから排気することができる。すなわち、ワイピングクロス10の発塵や除去された異物が液晶表示パネル1の表面に再付着することをより低減した異物除去装置100を提供することができる。
(4)異物除去装置100において、押圧部115の先端部115aには、軟質部材115bがワイピングクロス10の幅方向に対応して設けられている。したがって、先端部115aに支持されたワイピングクロス10に液晶表示パネル1の表面が押圧された場合、該表面とワイピングクロス10の押圧された部分とがより密着して、該表面をワイピングクロス10でムラなく拭き取りすることができる。また、押圧部115の本体は導電性の金属からなるため、該表面とワイピングクロス10との摩擦によって発生する静電気を押圧部115側に逃がすことができる。すなわち、静電気によるゴミなどの異物が該表面に再付着することを低減すると共に、液晶表示パネル1を構成する各基板2,3の静電気による表面破壊を低減することができる。
(5)異物除去装置100を用いた本実施形態の異物除去方法は、異物を除去しようとする液晶表示パネル1の表面を、第1の拭き取り工程で第1の拭き取り方向に拭き取り動作を行った後に、第2の拭き取り工程で第1の拭き取り方向とは反対の第2の拭き取り方向に拭き取り動作を行う。したがって、第1の拭き取り工程で液晶表示パネル1の表面の一方の端部に拭き取りできない部分が生じても、第2の拭き取り工程で先に拭き取りできなかった部分を含めて拭き取りがされ、表面を隈なく拭き取って付着した異物や汚れを除去することができる。
(6)本実施形態の異物除去方法は、拭き取り動作1回ごとに、押圧されるワイピングクロス10の部分を更新する工程を備えているので、常に未使用な状態のワイピングクロス10の表面で、液晶表示パネル1の表面を拭き取って付着した異物を除去することができる。すなわち、除去された異物や汚れが表面に再付着することを低減することができる。
(7)本実施形態の異物除去方法は、第1の拭き取り方向と第2の拭き取り方向のいずれか一方向で液晶表示パネル1とワイピングクロス10とを相対的に摺動させる。したがって、液晶表示パネル1の表面をワイピングクロス10に押圧した状態で、拭き取り方向を変えることがないので、押圧されたワイピングクロス10が異なる方向に引っ張られて発塵することを低減することができる。
(8)本実施形態の異物除去方法は、液晶表示パネル1の表面の一方の端部をワイピングクロス10に押圧してから拭き取り動作を開始し、押圧部115が相対的に他方の端部を通過した位置で、拭き取り動作が止まる。したがって、液晶表示パネル1の側端部のエッジがワイピングクロス10に侵入するように拭き取りがされないので、側端部のエッジでワイピングクロス10が損傷して発塵したり、最悪の場合は、断裂してしまうことを低減することができる。
(9)本実施形態の液晶表示装置20の製造方法は、異物除去装置100を用いて液晶表示パネル1の表面を隈なく拭き取りして、付着した異物や汚れを除去した後に、液晶表示パネル1の光の入射側と出射側の表面に防塵ガラス21,22を装着する。したがって、異物不良や汚れ不良を低減して、歩留まりよく防塵ガラス21,22を備えた液晶表示装置20を製造することができる。
前記実施形態以外の変形例は、以下の通りである。
(変形例1)異物除去装置100において、液晶表示パネル1の表面とワイピングクロス10とを相対的に摺動させる構成は、前記実施形態に限定されない。所定の位置に配置された液晶表示パネル1に対して、クロス供給機構111と押圧部115とを一体としてクロス部搬送機構141を移動させて摺動させてもよい。また、基板保持装置101とクロス部搬送機構141の双方を移動させて摺動させてもよい。
(変形例2)パネル保持部101aの構造は、前記実施形態に限定されない。例えば、上側把持部102と下側把持部103とによってFPC7を両面から把持すると共に、パネル支持部104が、液晶表示パネル1のFPC7が設けられた側と反対側の側端面を支持して液晶表示パネル1を保持してもよい。このようにすれば、異物を除去しようとする表面にパネル支持部104が触れない状態で液晶表示パネル1を保持することができる。すなわち、パネル保持部101aに邪魔されることなく、ワイピングクロス10で表面を隈なく拭き取りすることができる。また、液晶表示パネル1の片側の表面のみ異物の除去を行う場合は、反対側の表面のいずれの部分でも支持が可能である。例えば、吸着パッドをアーム部105に取り付けて反対側の表面を真空吸着することにより液晶表示パネル1を支持することも可能である。さらに、把持部としての上側把持部102と下側把持部103とによってFPC7を把持したときに、略水平状態に把持することができれば、パネル支持部104およびアーム部105は、不要とすることができる。
(変形例3)異物除去装置100を用いた異物除去方法において、液晶表示パネル1の表面の一端部にワイピングクロス10を押圧して拭き取る方法は、前記実施形態に限定されない。例えば、第1の拭き取り工程と第2の拭き取り工程とを逆にしてもよい。また、必ずしもそれぞれ3回拭き取りを行わなくてもよい。例えば、第1の拭き取り工程で3回拭き取り動作を行って、第2の拭き取り工程では、1回の拭き取り動作で済ませてもよい。また、それぞれ1回ずつ拭き取り動作を行わせてもよい。
(変形例4)異物除去装置100を用いた異物除去方法において、溶剤塗布工程は、拭き取り動作1回ごと、ワイピングクロス10を更新する工程の後に、1回ごと行ってもよい。
(a)は、液晶表示装置を示す概略斜視図、(b)は、(a)のA−A線で切った断面図。 (a)は、液晶表パネルを示す正面図、(b)は、液晶表示パネルを示す側面図。 異物除去装置の要部構造を示す模式図。 基板保持装置を示す模式図。 (a)は、パネル保持部を示す概略正面図、(b)は、パネル保持部を示す概略平面図。 溶剤塗布部を示す概略図。 押圧部を示す概略斜視図。 異物除去装置の電気的、機械的な構成を示すブロック図。 異物除去方法を示すフローチャート。 (a)〜(d)は、異物除去方法を示す異物除去装置の概略図。 (e)〜(h)は、異物除去方法を示す異物除去装置の概略図。
符号の説明
1…電気光学パネルとしての液晶表示パネル、2…基板としての素子基板、2a…基板の表面としての素子基板の表面、3…基板としての対向基板、3a…基板の表面としての対向基板の表面、3b…基板の表面の一方の端部、3c…基板の表面の他方の端部、7…中継基板としてのFPC、10…ワイピングクロス、11…溶剤、20…電気光学装置としての液晶表示装置、21,22…透明基板としての防塵ガラス、23…筐体としてのケース、100…異物除去装置、101a…パネル保持部、102…把持部としての上側把持部、103…把持部としての下側把持部、104…パネル支持部、110…移動手段としてのスライド機構、111…クロス供給手段としてのクロス供給機構、115…押圧部、115a…押圧部の先端部、115b…軟質部材、124…溶剤塗布部としてのディスペンサ、125…ノズル、126…排気フード、126a…排気口、126b…吸気口。

Claims (15)

  1. 基板の表面に付着した異物を除去する異物除去装置であって、
    前記基板の表面を下方に向けて保持するパネル保持部と、
    前記パネル保持部に保持された前記基板の表面に、ワイピングクロスが対向するように配置されると共に、前記ワイピングクロスの両端を支持して供給を行うクロス供給手段と、
    前記基板の表面との間に前記ワイピングクロスを介して位置すると共に、前記ワイピングクロスの幅方向に渡って前記ワイピングクロスを下面から前記基板の表面側に向かって支持する押圧部と、
    前記パネル保持部と前記押圧部で支持された前記ワイピングクロスとのうち、少なくとも一方を前記基板の表面を拭き取り可能な拭き取り方向に移動させる移動手段と、
    前記基板の表面に前記ワイピングクロスを前記押圧部の先端部で押圧した状態で、前記移動手段を制御して前記基板と前記ワイピングクロスとを相対的に前記拭き取り方向に移動させて、前記ワイピングクロスで前記基板の表面を拭う拭き取り動作を行わせる制御部と、を備えたことを特徴とする異物除去装置。
  2. 外部駆動回路に接続させるための中継基板を有する電気光学パネルの基板の表面に付着した異物を除去する異物除去装置であって、
    前記基板の表面を下方に向けて保持するパネル保持部と、
    前記パネル保持部に保持された前記基板の表面に、ワイピングクロスが対向するように配置されると共に、前記ワイピングクロスの両端を支持して供給を行うクロス供給手段と、
    前記基板の表面との間に前記ワイピングクロスを介して位置すると共に、前記ワイピングクロスの幅方向に渡って前記ワイピングクロスを下面から前記基板の表面側に向かって支持する押圧部と、
    前記パネル保持部と前記押圧部で支持された前記ワイピングクロスとのうち、少なくとも一方を前記基板の表面を拭き取り可能な拭き取り方向に移動させる移動手段と、
    前記基板の表面に前記ワイピングクロスを前記押圧部の先端部で押圧した状態で、前記移動手段を制御して前記基板と前記ワイピングクロスとを相対的に前記拭き取り方向に移動させて、前記ワイピングクロスで前記基板の表面を拭う拭き取り動作を行わせる制御部とを備え、
    前記パネル保持部は、前記中継基板を把持して前記電気光学パネルを支えると共に、前記基板の表面とは反対側の表面の一部を支持して前記電気光学パネルを保持することを特徴とする異物除去装置。
  3. 前記パネル保持部は、前記電気光学パネルの一辺側に接続された前記中継基板を両面から把持する把持部と、前記基板の表面とは反対側の表面おける前記一辺側と対向する辺側の少なくとも一部に当接して支持するパネル支持部とを有し、前記把持部と前記パネル支持部とによって前記電気光学パネルを保持することを特徴とする請求項2に記載の異物除去装置。
  4. 前記押圧部に対して前記ワイピングクロスの供給側に位置して、前記ワイピングクロスに溶剤を塗布する溶剤塗布部をさらに備え、
    前記制御部は、前記溶剤塗布部から前記ワイピングクロスの供給方向における前記押圧部の先端部側を含む手前の部分の前記ワイピングクロスに溶剤を吐出して含浸させることを特徴とする請求項1または2に記載の異物除去装置。
  5. 前記溶剤塗布部は、溶剤と空気とを混合した状態で、ノズルから前記ワイピングクロスの表面に吐出することを特徴とする請求項4に記載の異物除去装置。
  6. 前記制御部は、前記基板の表面の一方の端部に前記ワイピングクロスを前記押圧部の先端部で押圧した状態で、前記移動手段を制御して前記基板と前記ワイピングクロスとを相対的に第1の拭き取り方向に移動させて、前記押圧部の先端部が相対的に、前記基板の表面の一方の端部とは反対側の他方の端部を通過する第1の拭き取り動作を少なくとも1回行わせた後に、前記基板の表面の前記他方の端部に前記ワイピングクロスを前記押圧部の先端部で押圧した状態で、前記移動手段を制御して前記基板と前記ワイピングクロスとを相対的に前記第1の拭き取り方向とは反対の第2の拭き取り方向に移動させて、前記押圧部の先端部が相対的に前記一方の端部を通過する第2の拭き取り動作を少なくとも1回行わせることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の異物除去装置。
  7. 前記制御部は、拭き取り動作1回ごとに、前記押圧部の先端部で押圧される前記ワイピングクロスの部分を更新するように前記クロス供給手段を制御することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の異物除去装置。
  8. 前記クロス供給手段は、開口した部分から前記押圧部が突出する吸気口を有すると共に、排気装置に接続する排気口を備えた排気フードによって覆われていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の異物除去装置。
  9. 前記押圧部には、硬質体であり且つ導電体からなる本体の先端部に、軟質部材が前記ワイピングクロスの幅方向に渡って設けられていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の異物除去装置。
  10. 外部駆動回路に接続させるための中継基板を有する電気光学パネルの基板の表面を所定の方向に向けて保持する基板保持装置であって、
    前記電気光学パネルの一辺側に接続された前記中継基板を両面から把持して前記電気光学パネルを支える把持部と、
    前記基板の表面とは反対側の表面の少なくとも一部に当接して前記電気光学パネルを支えるパネル支持部とを備えたことを特徴とする基板保持装置。
  11. 前記把持部と、前記パネル支持部とを一体として所定の方向に移動させる移動手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10に記載の基板保持装置。
  12. 請求項1ないし9のいずれか一項に記載の異物除去装置を用いて電気光学パネルの基板の表面に付着した異物を除去する工程と、
    前記電気光学パネルの両方の表面のうち少なくとも一方の表面に、透明基板を装着する工程と、
    前記透明基板が装着された前記電気光学パネルを筐体に収容する組立工程と、を備えたことを特徴する電気光学装置の製造方法。
  13. 基板の表面に付着した異物を除去する異物除去方法であって、
    前記基板の表面を下方に向けると共に、前記基板とワイピングクロスとを所定の位置に対向配置する工程と、
    前記所定の位置に対向配置された前記基板の表面の一方の端部に、前記ワイピングクロスの少なくとも一部が押圧された状態で、第1の拭き取り方向に前記基板を相対的に移動させて、押圧された前記ワイピングクロスの部分が前記基板の他方の端部を通過する拭き取り動作を少なくとも1回行う第1の拭き取り工程と、
    前記基板の他方の端部に、前記ワイピングクロスの少なくとも一部が押圧された状態で、前記第1の拭き取り方向とは反対の第2の拭き取り方向に前記基板を相対的に移動させて、押圧された前記ワイピングクロスの部分が前記一方の端部を通過する拭き取り動作を少なくとも1回行う第2の拭き取り工程とを備えたことを特徴とする異物除去方法。
  14. 前記第1の拭き取り工程と前記第2の拭き取り工程では、拭き取り動作1回ごとに前記基板の表面に押圧される前記ワイピングクロスの部分を更新して拭き取り動作を行うことを特徴とする請求項13に記載の異物除去方法。
  15. さらに前記ワイピングクロスの表面に含浸するように溶剤を塗布する溶剤塗布工程を備え、
    前記溶剤塗布工程は、前記第1の拭き取り工程および/または第2の拭き取り工程が開始される前に少なくとも1回溶剤を塗布することを特徴とする請求項13または14に記載の異物除去方法。
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