JP2006272125A - 金属帯状材料の連続塗装装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2コート1ベーク方式によって2層塗装を行う場合に、下塗り液と上塗り液の混合を阻止して、上塗り塗装ひいては塗膜特性の劣化を防止する。
【解決手段】上塗り塗装装置と下塗り塗装装置をそなえる金属帯状材料の連続塗装装置において、
アプリケーターロールとピックアップロールの接点からピックアップロールと塗料パン液面の接点までの間に、ピックアップロールに対して均一押付け構造になり、かつ金属帯状材料とアプリケーターロールの接点にてアプリケーターロールに転移され、引き続きアプリケータ一ロールとピックアップロールとの接点にてピックアップロールに転移された下塗り液をかき取るための液切り板を設置すると共に、かき取った下塗り液を受ける廃液槽を設置する。
【選択図】図2
【解決手段】上塗り塗装装置と下塗り塗装装置をそなえる金属帯状材料の連続塗装装置において、
アプリケーターロールとピックアップロールの接点からピックアップロールと塗料パン液面の接点までの間に、ピックアップロールに対して均一押付け構造になり、かつ金属帯状材料とアプリケーターロールの接点にてアプリケーターロールに転移され、引き続きアプリケータ一ロールとピックアップロールとの接点にてピックアップロールに転移された下塗り液をかき取るための液切り板を設置すると共に、かき取った下塗り液を受ける廃液槽を設置する。
【選択図】図2
Description
本発明は、鋼帯等の連続塗装に供して好適な金属帯状材料の連続塗装装置に関するものである。
走行する鋼帯等の金属帯状材料の表面に連続塗装を施す装置として、ロールコータ式塗装装置が知られている。かようなロールコータ式塗装装置を用いた塗装方法には、金属帯状材料の進行方向と同じ方向にアプリケータロールを回転させるナチュラルコー夕方式と、逆方向にアプリケータロールを回転させるリバースコー夕方式があるが、塗膜の均一性の面ではリバースコー夕方式が好適とされている。
通常、ロールコータ式塗装装置を用いて塗装を行う場合、プライマ塗装と呼ばれる薄膜の下塗り塗装と、本塗装となる厚膜の上塗り塗装の2工程で行われることが多い。
上記したように、下塗り塗装と上塗り塗装の2度塗りを行う場合には、2塗装2加熱ラインで2回の塗料の塗布と乾燥を連続して行うか、または1塗装1加熱のラインを2回通過させることが行われている。
上記したように、下塗り塗装と上塗り塗装の2度塗りを行う場合には、2塗装2加熱ラインで2回の塗料の塗布と乾燥を連続して行うか、または1塗装1加熱のラインを2回通過させることが行われている。
しかしながら、2塗装2加熱ラインでは、ライン長が長くなって設備費が嵩むだけでなく、乾燥−焼付け処理を2度行う必要があるためランニングコストも嵩むという問題があった。
一方、1塗装1加熱ラインを2度通過させる方法では、コイルの巻戻し、巻取りも2回必要となるため、巻戻し時や巻取り時に欠陥が発生し易くなるという問題があった。
一方、1塗装1加熱ラインを2度通過させる方法では、コイルの巻戻し、巻取りも2回必要となるため、巻戻し時や巻取り時に欠陥が発生し易くなるという問題があった。
上記の問題を解決するために、下塗り塗装と上塗り塗装を連続して行ったのち、1回の加熱処理で2層塗装を行う方法が提案された(例えば特許文献1)。
特開平7−108214号公報
しかしながら、上記の技術には、以下に述べるような問題を残していた。
すなわち、下塗り塗装装置にてブラシ等によって塗布された下塗り液が、鋼帯とアプリケターロールとの接点でアプリケターロールに転移され、引き続きアプリケーターロールとピックアップロールの接点にてピックアップロールに転移され、さらにピックアップロールと塗料パン液面の接点にて上塗り液中に混入する結果、上塗り液の清浄性が低下し、上塗り塗装ひいては塗膜特性が劣化することである。
すなわち、下塗り塗装装置にてブラシ等によって塗布された下塗り液が、鋼帯とアプリケターロールとの接点でアプリケターロールに転移され、引き続きアプリケーターロールとピックアップロールの接点にてピックアップロールに転移され、さらにピックアップロールと塗料パン液面の接点にて上塗り液中に混入する結果、上塗り液の清浄性が低下し、上塗り塗装ひいては塗膜特性が劣化することである。
本発明は、上記の問題を有利に解決するもので、下塗り塗装と上塗り塗装を連続して行った後に1回の加熱で2層塗装を行う、いわゆる2コート1ベーク方式によって2層塗装を行う場合であっても、下塗り液と上塗り液の混合を阻止することにより、上塗り塗装ひいては塗膜特性の劣化を効果的に防止することができる金属帯状材料の連続塗装装置を提案することを目的とする。
すなわち、本発明は、金属帯状材料と接しつつ、この金属帯状材料の進行方向と逆方向に回転するアプリケーターロールと、このアプリケーターロールと接しつつ、その接点においてアプリケーターロールの回転方向と逆方向に回転するピックアップロールと、このピックアップロールに対し所定のギャップを隔てて配置したミタリングロールと、同じくピックアップロールに上塗り液を供給するための塗料パンからなる上塗り塗装装置と、この上塗り塗装装置の上流側に設置された下塗り液塗布用の下塗り塗装装置を有する連続塗装装置において、
アプリケーターロールとピックアップロールの接点からピックアップロールと塗料パン液面の接点までの間に、ピックアップロールに対して均一押付け構造になり、かつ金属帯状材料とアプリケーターロールの接点にてアプリケーターロールに転移され、引き続きアプリケータ一ロールとピックアップロールとの接点にてピックアップロールに転移された下塗り液をかき取るための液切り板を設置すると共に、かき取った下塗り液を受ける廃液槽を有することを特徴とする金属帯状材料の連続塗装装置である。
アプリケーターロールとピックアップロールの接点からピックアップロールと塗料パン液面の接点までの間に、ピックアップロールに対して均一押付け構造になり、かつ金属帯状材料とアプリケーターロールの接点にてアプリケーターロールに転移され、引き続きアプリケータ一ロールとピックアップロールとの接点にてピックアップロールに転移された下塗り液をかき取るための液切り板を設置すると共に、かき取った下塗り液を受ける廃液槽を有することを特徴とする金属帯状材料の連続塗装装置である。
本発明によれば、2コート1ベーク方式による2層塗装の際に懸念された下塗り液の塗料パンへの混入を適切に阻止することができ、その結果、上塗り塗装ひいては塗膜特性の劣化を効果的に防止することができる。
以下、本発明を、図面を用いて具体的に説明する。
図1に従来の連続塗装装置を、また図2に本発明に従う連続塗装装置を模式で示す。
図1において、番号1は走行する金属帯状材料、2はこの金属帯状材料1の進行方向と逆方向に回転するアプリケーターロール、3はこのアプリケーターロール2と接しつつ、その接点においてアプリケーターロール2の回転方向と逆方向に回転するピックアップロール、4は塗膜厚調整用のミタリングロールであり、このミタリングロール4は、ピックアップロール3に対し、塗膜厚に応じた所定のギャップを隔てて配置してある。5はピックアップロール3に塗料を供給するための塗料パン、6は上塗り液であり、これらで上塗り塗装装置を構成する。また、7は下塗り液、8はこの下塗り液7を金属帯状材料1に塗布するための下塗り用アプリケーターロールであり、これらで下塗り塗装装置を構成する。
図1に従来の連続塗装装置を、また図2に本発明に従う連続塗装装置を模式で示す。
図1において、番号1は走行する金属帯状材料、2はこの金属帯状材料1の進行方向と逆方向に回転するアプリケーターロール、3はこのアプリケーターロール2と接しつつ、その接点においてアプリケーターロール2の回転方向と逆方向に回転するピックアップロール、4は塗膜厚調整用のミタリングロールであり、このミタリングロール4は、ピックアップロール3に対し、塗膜厚に応じた所定のギャップを隔てて配置してある。5はピックアップロール3に塗料を供給するための塗料パン、6は上塗り液であり、これらで上塗り塗装装置を構成する。また、7は下塗り液、8はこの下塗り液7を金属帯状材料1に塗布するための下塗り用アプリケーターロールであり、これらで下塗り塗装装置を構成する。
図1に示した従来の連続塗装装置では、下塗り用アプリケーターロール8によって金属帯状材料1に塗装された下塗り液7の一部が、金属帯状材料1とアプリケターロール2との接点でアプリケターロール2に転移され、引き続きアプリケーターロール2とピックアップロール3の接点にてピックアップロール3に転移され、さらにピックアップロール3と塗料パン5の液面の接点にて上塗り液6中に混入する。
従って、塗装処理が進むに従って、塗料パン5内の上塗り液6中には、下塗り液7が次第に混入していき、上塗り液の清浄性が低下する。その結果、塗膜特性の劣化を余儀なくされていたのである。
従って、塗装処理が進むに従って、塗料パン5内の上塗り液6中には、下塗り液7が次第に混入していき、上塗り液の清浄性が低下する。その結果、塗膜特性の劣化を余儀なくされていたのである。
この点、本発明では、図2に示したように、アプリケーターロール2とピックアップロール3の接点からピックアップロール3と塗料パン5の液面の接点までの間に、液切り板9を設けているので、上記の問題を有利に解消することができる。
すなわち、この液切り板9は、ピックアップロール3に対してその幅方向に均一な押付けが可能な構造になっている。従って、ピックアップロール3に転移された下塗り液7は、この液切り板9でかき取られピックアップロール3から分離されるため、従来のようにピックアップロール3に帯同して塗料パン5に混入することはない。そして、かき取られた下塗り液7はそのまま落下して、塗料パン5とは別途に配置した廃液槽10に供給されるので、やはりこのかき取られた下塗り液7が塗料パン5に混入することはない。
かくして、本発明によれば、下塗り液7の塗料パン5への混入を効果的に防止することができるのである。
すなわち、この液切り板9は、ピックアップロール3に対してその幅方向に均一な押付けが可能な構造になっている。従って、ピックアップロール3に転移された下塗り液7は、この液切り板9でかき取られピックアップロール3から分離されるため、従来のようにピックアップロール3に帯同して塗料パン5に混入することはない。そして、かき取られた下塗り液7はそのまま落下して、塗料パン5とは別途に配置した廃液槽10に供給されるので、やはりこのかき取られた下塗り液7が塗料パン5に混入することはない。
かくして、本発明によれば、下塗り液7の塗料パン5への混入を効果的に防止することができるのである。
なお、図2では、廃液槽10として、塗料パンを中間堰11によって2槽化し、その一方を使用する場合について示したが、塗料パンとは独立して廃液槽を別途に設けてもよい。また、かかる廃液槽に対しては、かき取り量以上の廃液能力を付与しておくことが有利である。
図2に示した連続塗装装置を用い、以下の条件で実機実験を行った。
(1)液切り板:ゴムブレード、SUSブレード
(2)液切り板の押付け圧:0.02〜0.05 MPa
(3)下塗り液膜厚:100〜150 μm
(4)上塗り液膜厚:10〜20 μm
(5)アプリケーターロール周速:160〜180 mpm
(6)ピックアップロール周速:90〜110 mpm
(7)下塗り液性状:泡が混入した液体
上記の実験において、塗料パンに下塗り液の混入がない場合には、得られた塗膜は泡混入の形跡(白い斑点状のムラ)が見られず、一方、塗料パンに下塗り液が混入した場合には、得られた塗膜は泡混入の形跡(白い斑点状のムラ)が残ることになる。
その結果、本発明に従う連続塗装装置を用いた場合には、塗膜に泡混入の形跡が見られず、本発明装置の効果が確認された。
(1)液切り板:ゴムブレード、SUSブレード
(2)液切り板の押付け圧:0.02〜0.05 MPa
(3)下塗り液膜厚:100〜150 μm
(4)上塗り液膜厚:10〜20 μm
(5)アプリケーターロール周速:160〜180 mpm
(6)ピックアップロール周速:90〜110 mpm
(7)下塗り液性状:泡が混入した液体
上記の実験において、塗料パンに下塗り液の混入がない場合には、得られた塗膜は泡混入の形跡(白い斑点状のムラ)が見られず、一方、塗料パンに下塗り液が混入した場合には、得られた塗膜は泡混入の形跡(白い斑点状のムラ)が残ることになる。
その結果、本発明に従う連続塗装装置を用いた場合には、塗膜に泡混入の形跡が見られず、本発明装置の効果が確認された。
1 金属帯状材料
2 アプリケーターロール
3 ピックアップロール
4 ミタリングロール
5 塗料パン
6 上塗り液
7 下塗り液
8 下塗り用アプリケーターロール
9 液切り板
10 廃液槽
11 中間堰
2 アプリケーターロール
3 ピックアップロール
4 ミタリングロール
5 塗料パン
6 上塗り液
7 下塗り液
8 下塗り用アプリケーターロール
9 液切り板
10 廃液槽
11 中間堰
Claims (1)
- 金属帯状材料と接しつつ、この金属帯状材料の進行方向と逆方向に回転するアプリケーターロールと、このアプリケーターロールと接しつつ、その接点においてアプリケーターロールの回転方向と逆方向に回転するピックアップロールと、このピックアップロールに対し所定のギャップを隔てて配置したミタリングロールと、同じくピックアップロールに上塗り液を供給するための塗料パンからなる上塗り塗装装置と、この上塗り塗装装置の上流側に設置された下塗り液塗布用の下塗り塗装装置を有する連続塗装装置において、
アプリケーターロールとピックアップロールの接点からピックアップロールと塗料パン液面の接点までの間に、ピックアップロールに対して均一押付け構造になり、かつ金属帯状材料とアプリケーターロールの接点にてアプリケーターロールに転移され、引き続きアプリケータ一ロールとピックアップロールとの接点にてピックアップロールに転移された下塗り液をかき取るための液切り板を設置すると共に、かき取った下塗り液を受ける廃液槽を有することを特徴とする金属帯状材料の連続塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005094062A JP2006272125A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 金属帯状材料の連続塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005094062A JP2006272125A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 金属帯状材料の連続塗装装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006272125A true JP2006272125A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37207382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005094062A Withdrawn JP2006272125A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 金属帯状材料の連続塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006272125A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108325794A (zh) * | 2018-03-06 | 2018-07-27 | 瑞安市弘迪汽车零部件有限公司 | 一种刹车片钢背自动上胶烘干一体装置 |
-
2005
- 2005-03-29 JP JP2005094062A patent/JP2006272125A/ja not_active Withdrawn
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