JP2006270546A - 中継装置、中継方法および中継プログラム - Google Patents

中継装置、中継方法および中継プログラム Download PDF

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信仁 宮内
Takenobu Gunji
武信 郡司
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智 小曽根
Takeshi Uesugi
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Akihiko Naito
明彦 内藤
Hiroki Morioka
寛樹 森岡
Keijiro Dobashi
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Abstract

【課題】 一定の通話品質を確保できず050番号が割り当てられていないネットワークにおいても、固定電話機や携帯電話機からIP電話端末に電話をかけることができるようにする。
【解決手段】 中継装置100は、品質保証側においてIP電話番号の割り当てを受ける。製造番号管理装置620は、中継装置100に割り当てられたIP電話番号と、IP電話番号が割り当てられていない非品質保証側の無線IP電話機210の製造番号とを対応付けて記憶管理する。ここで、一般電話機510から無線IP電話機210の製造番号に対応付いたIP電話番号にかけると中継装置100に呼情報が送信される。中継装置100は、製造番号管理装置620から一般電話機510がかけたIP電話番号に対応する製造番号を取得し、製造番号に基づいて無線IP電話機210に呼情報を中継する。これにより呼が確立し、一般電話機510と無線IP電話機210とが通話できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、IP(Internet Protocol)電話において、一般電話機から呼をIP電話番号を持たないIP電話機に中継する中継装置、中継方法および中継プログラムに関するものである。
インターネットを通信網とするIP電話では、以前は、固定電話機や携帯電話機のような電話番号がなかったため、IP電話の端末同士でしか通話することができなかった。つまり、固定電話機や携帯電話機からIP電話端末に電話をかけることはできなかった。
しかし、総務省がIP電話事業者に050番号を割り当てたことで、IP電話事業者から050番号を割り当てられたIP電話端末に固定電話機や携帯電話機から電話をかけることが可能になった。
また、IP電話事業者は、総務省から050番号の割り当てを受けるために、一定の基準でIP電話の通話品質を確保する必要がある。
この通話品質の評価値は、TTC(社団法人 情報通信技術委員会)の「IP電話の通話品質評価法」(JJ−201.01)に基づいて算出される。
特許第3519653号公報
但し、一定の通話品質を確保できないネットワークにおいては、050番号が割り当てられないため、固定電話機や携帯電話機からIP電話端末に電話をかけることはできないという課題がある。
本発明は、例えば、上記の課題を解決するためになされたもので、一定の通話品質を確保できず050番号が割り当てられていないネットワークにおいても、固定電話機や携帯電話機からIP電話端末に電話をかけることができるようにすることを目的とする。
本発明の中継装置は、電話番号の割り当てられた中継装置であり、前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出する呼検出部と、電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報と前記中継装置に割り当てられた電話番号とを対応付けて記憶する記憶装置と接続し、前記呼検出部が検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報を前記記憶装置から取得する識別情報取得部と、前記識別情報取得部が取得した識別情報に基づいて前記第1の通信端末を送信先として、前記呼検出部が検出した呼を中継する中継部とを備えたことを特徴とする。
また、前記識別情報取得部は、電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報と前記中継装置に割り当てられた電話番号とを対応付けて記憶すると共に前記第1の通信端末に対する呼確立の可否の状態と前記中継装置に割り当てられた電話番号に対する呼確立の可否の状態との少なくともいずれかの状態を記憶する記憶装置と接続し、前記呼検出部が検出した呼で発呼された電話番号に対する呼確立の可否の状態と前記呼検出部が検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて識別情報が記憶された前記第1の通信端末に対する呼確立の可否の状態との少なくともいずれかの状態を前記記憶装置から取得し、前記中継部は、前記識別情報取得部が取得した状態の全てが呼確立が可能であることを示す場合に呼を中継することを特徴とする。
また、前記識別情報取得部は、電話番号の割り当てられていない複数の第1の通信端末それぞれの識別情報を前記中継装置に割り当てられた電話番号に対応付けて記憶する記憶装置と接続し、前記呼検出部が検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された複数の前記第1の通信端末それぞれの識別情報を前記記憶装置から取得し、前記中継部は、前記識別情報取得部が取得したそれぞれの識別情報の少なくともいずれかに基づいて複数の前記第1の通信端末の少なくともいずれかを送信先として、前記呼検出部が検出した呼を中継することを特徴とする。
また本発明の中継装置は、複数の電話番号が割り当てられ、前記識別情報取得部は、電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報を前記中継装置に割り当てられた複数の電話番号に対応付けて記憶する記憶装置と接続し、前記呼検出部が検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報を前記記憶装置から取得することを特徴とする。
本発明の中継方法は、電話番号の割り当てられた中継装置の中継方法であり、前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報と前記中継装置に割り当てられた電話番号とを対応付けて記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報を前記記憶装置から取得し、取得した識別情報に基づいて前記第1の通信端末を送信先として、検出した呼を中継することを特徴とする。
本発明の中継方法は、電話番号の割り当てられた中継装置の中継方法であり、前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報と前記中継装置に割り当てられた電話番号とを対応付けて記憶すると共に前記第1の通信端末に対する呼確立の可否の状態と前記中継装置に割り当てられた電話番号に対する呼確立の可否の状態との少なくともいずれかの状態を記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対する呼確立の可否の状態と検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて識別情報が記憶された前記第1の通信端末に対する呼確立の可否の状態との少なくともいずれかの状態と、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報とを前記記憶装置から取得し、取得した状態の全てが呼確立が可能であることを示す場合に、取得した識別情報に基づいて前記第1の通信端末を送信先として、検出した呼を中継することを特徴とする。
本発明の中継方法は、電話番号の割り当てられた中継装置の中継方法であり、前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、電話番号の割り当てられていない複数の第1の通信端末それぞれの識別情報を前記中継装置に割り当てられた電話番号に対応付けて記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された複数の前記第1の通信端末それぞれの識別情報を前記記憶装置から取得し、取得したそれぞれの識別情報の少なくともいずれかに基づいて複数の前記第1の通信端末の少なくともいずれかを送信先として、検出した呼を中継することを特徴とする。
本発明の中継方法は、複数の電話番号が割り当てられた中継装置の中継方法であり、前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報を前記中継装置に割り当てられた複数の電話番号に対応付けて記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報を前記記憶装置から取得し、取得した識別情報に基づいて前記第1の通信端末を送信先として、検出した呼を中継することを特徴とする。
本発明の中継プログラムは、電話番号の割り当てられた中継装置の中継方法であり、前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報と前記中継装置に割り当てられた電話番号とを対応付けて記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報を前記記憶装置から取得し、取得した識別情報に基づいて前記第1の通信端末を送信先として、検出した呼を中継することをコンピュータに実行させる。
本発明の中継プログラムは、電話番号の割り当てられた中継装置の中継方法であり、前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報と前記中継装置に割り当てられた電話番号とを対応付けて記憶すると共に前記第1の通信端末に対する呼確立の可否の状態と前記中継装置に割り当てられた電話番号に対する呼確立の可否の状態との少なくともいずれかの状態を記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対する呼確立の可否の状態と検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて識別情報が記憶された前記第1の通信端末に対する呼確立の可否の状態との少なくともいずれかの状態と、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報とを前記記憶装置から取得し、取得した状態の全てが呼確立が可能であることを示す場合に、取得した識別情報に基づいて前記第1の通信端末を送信先として、検出した呼を中継することをコンピュータに実行させる。
本発明の中継プログラムは、電話番号の割り当てられた中継装置の中継方法であり、前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、電話番号の割り当てられていない複数の第1の通信端末それぞれの識別情報を前記中継装置に割り当てられた電話番号に対応付けて記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された複数の前記第1の通信端末それぞれの識別情報を前記記憶装置から取得し、取得したそれぞれの識別情報の少なくともいずれかに基づいて複数の前記第1の通信端末の少なくともいずれかを送信先として、検出した呼を中継することをコンピュータに実行させる。
本発明の中継プログラムは、複数の電話番号が割り当てられた中継装置の中継方法であり、前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報を前記中継装置に割り当てられた複数の電話番号に対応付けて記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報を前記記憶装置から取得し、取得した識別情報に基づいて前記第1の通信端末を送信先として、検出した呼を中継することをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、例えば、一定の通話品質を確保できず050番号が割り当てられていないネットワークにおいても、通話品質を確保したネットワークにおいて割り当てられた050番号をIP電話端末に対応付けることで、固定電話機や携帯電話機からIP電話端末に電話をかけることができる。
また例えば、050番号やIP電話端末の「通話中」などの状態を記憶管理することで、通話が可能な状態のIP電話端末に対して呼を中継し確立することができる。
実施の形態1.
IP(Internet Protocol)電話とは、音声データをIPパケットで通信することで通話を行う電話方式であり、この音声通信技術をVoIP(Voice over IP)という。
ここで、IPパケットを通信データとする通信網をIPネットワークとする。インターネット、イントラネットはIPネットワークの一例である。また、IPパケットを通信データとする通信をパケット通信とする。
以下、公衆回線網に接続する一般の電話機から電話番号が割り当てられていないIP電話機に接続して通信(通話)するための呼中継方法、呼中継システムについて説明する。
説明において、公衆回線網に接続する電話機を一般電話機、IPネットワークに接続してIP電話方式により通話する電話機をIP電話機とする。
また、一般電話機に割り当てられた電話番号を一般電話番号、IP電話機に割り当てられた電話番号(050で始まる番号)をIP電話番号とする。
また、IP電話機にIP電話番号が割り当てられた側のネットワークを品質保証側、IP電話機にIP電話番号が割り当てられない側のネットワークを非品質保証側とする。
図1は、実施の形態1における呼中継システムの構成図である。
実施の形態1における呼中継システムの構成について図1に基づいて以下に説明する。
一般電話機がIP電話方式を利用して通話する形態として、IP電話事業者に接続する方法がある。
一般電話機510は公衆回線網720に接続し、一般電話機510から電話がかけられると、交換機440がかけられた一般電話番号に対応する一般電話機に呼を接続する。
一般電話機510からIP電話方式により電話する場合、一般電話機510からかけられたIP電話番号が呼情報として公衆回線網720を経由し、ゲートウェイ430がIPネットワークに接続するIP電話事業者サーバ420に呼情報を中継する。IP電話事業者サーバ420では、IP電話番号とIPアドレスとを対応付けて記憶管理する電話番号管理装置610からIP電話番号に対応するIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスを送信先として呼情報を電話先のIP電話機に送信する。これにより一般電話機510とIP電話機との間で呼を確立して通話を行う。
また、IP電話方式を利用して通話する形態として、IPアダプタ450を利用する方法がある。
IPアダプタ450は、IPネットワークへの接続サービスを提供するプロバイダのプロバイダサーバ410に接続し、IP電話機520からかけられたIP電話番号に対応するIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスを送信先として呼情報を電話先のIP電話機に送信する。これによりIP電話機520と他のIP電話機との間で呼を確立して通話を行う。IPアダプタ450はIP電話番号に対応するIPアドレスを、電話番号管理装置610から取得したり、IP電話番号とIPアドレスとを対応付けて記憶する記憶部を自ら備えてその記憶部から取得したりする。
非品質保証側では、IP電話機(無線IP電話機210、無線IP電話機220、無線IP電話機230、無線IP電話機240)にIP電話番号が割り当てられていない。
そのため、非品質保証側のIP電話機同士はIP電話番号の代わりに各IP電話機の識別情報により通話先を指定し、IPネットワーク710経由で通話する。IP電話機の識別情報とは例えば機体の製造番号、MACアドレス、IPアドレス、ドメイン、携帯電話番号、通信ボードの機番などのIP電話機を識別できる情報のことである。以下、製造番号をIP電話機の識別情報として説明する。以下の説明において製造番号はその他の識別情報でも構わない。
ルータ310は、IPパケットのルーティング処理を行い、IP電話機の呼情報、音声データをIPネットワーク710経由で送信する。
また、アクセスポイント320は、無線通信を行うIP電話機である無線IP電話機210、無線IP電話機220、無線IP電話機230、無線IP電話機240と無線通信する無線通信装置である。
上記のように、IP電話機同士はIPネットワーク710を通信網とするため、通話先IP電話機の製造番号を指定して通話することが可能であるが、一般電話機510は公衆回線網を通信網とするため製造番号により通話先を指定することができない。つまり、IP電話番号の割り当てられていないIP電話機に一般電話機510から電話をかけることはできない。
そこで、中継装置100は、品質保証側においてIP電話番号の割り当てを受けると共に、中継装置100に割り当てられたIP電話番号とIP電話番号の割り当てられていないIP電話機(無線IP電話機210、無線IP電話機220、無線IP電話機230、無線IP電話機240)との対応付けを製造番号管理装置620により管理する。
製造番号管理装置620は、中継装置100のIP電話番号とIP電話機の製造番号とを対応付けて記憶管理すると共に、製造番号とIPアドレスとを対応付けて記憶管理する。
以下の説明において、中継装置100は、製造番号管理装置620から製造番号に対応するIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスを送信先とし呼情報をデータとするIPパケットを生成/送信することで、製造番号に対応するIP電話機に呼情報を送信することができるものとする。
上記の構成を備える呼中継システムでは、一般電話機510が無線IP電話機210に電話をかける場合、一般電話機510は、中継装置100が無線IP電話機210に対応付けたIP電話番号をかける。このIP電話番号は、中継装置100に割り当てられたものであり、電話番号管理装置610において中継装置100のIPアドレスに対応付けられている。このため、一般電話機510が無線IP電話機210に対応付いたIP電話番号をかけると呼情報は中継装置100に送信される。そして、中継装置100は製造番号管理装置620からIP電話番号に対応する無線IP電話機210の製造番号を取得し、取得した製造番号に対応する無線IP電話機210に呼情報を送信する。これにより、一般電話機510と無線IP電話機210との呼を確立し通話が可能となる。
ここで、無線IP電話機210は一般の携帯電話機でも構わない。
一般の携帯電話機は公衆回線網に接続して通話する機能に加え、IPネットワークに接続してウェブを閲覧する機能を備える場合が多い。
そのため、IPネットワークに接続する機能を利用すればIP電話機として利用できるためである。
また、実施の形態において、無線IP電話機210として説明するIP電話機は、モバイル端末ではなく固定式の端末に置き換えても構わない。例えば、音声入出力装置を備えたパーソナルコンピュータをIP電話機としても構わない。
また、実施の形態において、無線IP電話機210として説明するIP電話機は、無線通信を行うIP電話機ではなく有線通信を行うIP電話機に置き換えても構わない。
つまり、実施の形態において、無線IP電話機210として説明するIP電話機は、パケット通信を行える通信端末/通信装置であれば何でも構わない。
また、上記説明において、製造番号管理装置620が製造番号とIP電話番号とを対応付けて記憶管理し、中継装置100は製造番号管理装置620からIP電話番号に対応する製造番号を取得するとした。
但し、中継装置100自らが、製造番号とIP電話番号とを対応付けて記憶管理してもよい。
図2は、実施の形態1における中継装置100のハードウェア構成図である。
図2に示すように、実施の形態1における中継装置100はCPU(Central Processing Unit)901、メモリ902、補助記憶装置903、LAN(ローカルエリアネットワーク)I/F904、コーデック905を備え、それぞれバス906を介して接続している。
メモリ902は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置である。
また、補助記憶装置903はハードディスクなど大容量の記憶装置である。
メモリ902や補助記憶装置903は記憶部の一例である。
メモリ902や補助記憶装置903には、製造番号管理装置620に対する送信先IPアドレスが記憶されている。また、その他、呼中継処理に必要とする各IPアドレスが記憶されている。また、中継装置100自らが、製造番号とIP電話番号との対応付けを管理する場合、製造番号とIP電話番号とを対応付けたテーブルが記憶される。
メモリ902や補助記憶装置903には、以下に「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU901により読み出され実行される。
また、メモリ902や補助記憶装置903には、「〜部」の機能で処理された結果情報が記憶される。
また、以下に「〜部」として説明するものは、ROMに記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、ハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
LAN I/F904はIPネットワークに接続するインタフェースであり、信号の入出力により、IPネットワークとの間でデータの送受信を行う。図では2枚のLANインターフェースを持っているように記しているが1枚でもかまわない。
コーデック905は、LAN I/F904により接続するIPネットワーク間でデータの符号化方式、音声の圧縮方式が異なる場合にコーデック処理を行う。コーデック処理とは、入力データに対するA/D(アナログ/デジタル)変換、D/A(デジタル/アナログ)変換といった符号処理(符号化/復号化)および音声データに対する圧縮/伸長処理のことをいう。
図3は、実施の形態1における中継装置100の機能ブロック図である。
中継装置100が製造番号管理装置620からIP電話番号に対応付いたIP電話機の製造番号またはIP電話機の製造番号に対応付いたIP電話番号を取得する場合の機能ブロックについて図3に基づいて以下に説明する。
図3に示すように、実施の形態1における中継装置100は、品質保証側呼制御部110、対応処理部120、非品質保証側呼制御部130、音声パケット送受信制御部140を備える。
品質保証側呼制御部110は品質保証側のネットワークとの通信処理を行う。
非品質保証側呼制御部130は非品質保証側のネットワークとの通信処理を行う。
品質保証側呼制御部110と非品質保証側呼制御部130は、それぞれ一般電話機、無線IP電話機と呼を確立するために通信処理を行う。例えば、呼制御プロトコル処理を行う。
また、品質保証側呼制御部110と非品質保証側呼制御部130はLAN I/F904を使用することで通信処理を行う。
品質保証側呼制御部110と非品質保証側呼制御部130は呼を検出する呼検出部の一例であり、呼を中継する中継部の一例である。
対応処理部120はIP電話機の製造番号と中継装置100のIP電話番号との対応付け処理を行う。
対応処理部120は通信部121を備え、通信部121が製造番号管理装置620と通信を行い、製造番号管理装置620から製造番号またはIP電話番号の取得を行う。
対応処理部120は識別情報(製造番号)の取得を行う識別情報取得部の一例である。
音声パケット送受信制御部140は、品質保証側のネットワークと非品質保証側のネットワークとの間で通信する音声パケット(音声データを含むIPパケット)の中継の際に、送信先IPアドレスの変更を行う。
このとき、音声パケット送受信制御部140は、品質保証側からの音声パケットの送信先アドレスを、中継先となるIP電話機に対応するIPアドレスに変更する。また、非品質保証側からの音声パケットの送信先IPアドレス、中継先となる一般電話機に対応するIPアドレスに変更する。
また、音声パケット送受信制御部140は、品質保証側のネットワークと非品質保証側のネットワークとでデータの符号化方式、音声の圧縮方式が異なる場合にコーデック処理を行う。コーデック処理はコーデック905を使用して行う。
図4は、実施の形態1における中継装置100の他の機能ブロック図である。
中継装置100がIP電話機の製造番号と中継装置100のIP電話番号とを対応付けて記憶管理する場合の機能ブロックについて、図3に示す中継装置100の機能ブロックと異なる部分を図4に基づいて以下に説明する。
図4に示すように、中継装置100の対応処理部120はテーブル操作部122とテーブル記憶部129とを備える。
テーブル記憶部129はIP電話機の製造番号と中継装置100のIP電話番号とを対応付ける管理テーブルを記憶する。また、テーブル記憶部129にはメモリ902、補助記憶装置903を用いる。
テーブル操作部122はテーブル記憶部129に記憶される管理テーブルにアクセスし、IP電話機の製造番号と中継装置100のIP電話番号との対応付け、IP電話番号に対応する製造番号または製造番号に対応するIP電話番号の取得を行う。
図5は、実施の形態1における呼中継システムの管理情報のイベント発生時の登録処理を示す図である。
前述のように、非品質保証側ではIP電話機の製造番号と中継装置100のIP電話番号との対応付け(非品質保証側の管理情報)を記憶管理し、品質保証側では中継装置100のIP電話番号と中継装置100のIPアドレスとの対応付け(品質保証側の管理情報)を記憶管理する必要がある。
そこで、無線IP電話機210が一般電話機510に電話した契機または無線IP電話機210が中継装置100にIP電話番号の対応付けを要求した契機に、中継装置100が製造番号管理装置620および電話番号管理装置610に管理情報を登録する処理について、図5に基づいて以下に説明する。
以下、管理情報は管理テーブルとして記憶管理するものとする。
(1)まず、無線IP電話機210が中継装置100に通信接続する。このとき、無線IP電話機210は中継装置100に無線IP電話機210の製造番号を送信する。
(2)中継装置100は無線IP電話機210の製造番号を受信し、受信した製造番号を製造番号管理装置620に送信する。
(3)製造番号管理装置620は受信した製造番号をキーに管理テーブルを検索する。そして、受信した製造番号に対応付けられたIP電話番号を取得し中継装置100に送信する。また、受信した製造番号にIP電話番号がまだ対応付けられていない場合は空いているIP電話番号を検索して対応付けを行う。
(4)中継装置100は無線IP電話機210に対応付いたIP電話番号と中継装置100のIPアドレスとを電話番号管理装置610或いはIP電話事業者サーバ420に送信する(IP電話事業者サーバ420が電話番号管理装置610の機能を内蔵している場合やIP電話事業者サーバ420が電話番号管理装置610を制御している場合、中継装置100はIP電話番号とIPアドレスとをIP電話事業者サーバ420に送信する。以下、中継装置100が電話番号管理装置610とデータ(IP電話番号とIPアドレスなど)を送受信する旨の記述は、上記のように中継装置100がIP電話事業者サーバ420とデータを送受信する場合も含めるものとする。)。そして、電話番号管理装置610では中継装置100が送信した無線IP電話機210に対応付いたIP電話番号と中継装置100のIPアドレスとをテーブルに記憶する。
図6は、実施の形態1における中継装置100の管理情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
図5で説明した管理情報の登録処理時の中継装置100の処理について図6に基づいて以下に説明する。また、無線IP電話機210にはIP電話番号が対応付けられていないものとする。
非品質保証側呼制御部130が無線IP電話機210からの通信接続を検出する。また通信接続時に非品質保証側呼制御部130は無線IP電話機210の製造番号を取得する(S101)。
対応処理部120は無線IP電話機210の製造番号に対し中継装置100のIP電話番号の対応付けを行う(S102)。
このとき、対応処理部120の通信部121は非品質保証側呼制御部130が取得した無線IP電話機210の製造番号を製造番号管理装置620に送信する。これにより、対応処理部120は、製造番号管理装置620に、無線IP電話機210の製造番号と中継装置100のIP電話番号との対応付けをさせる。
また、中継装置100自らが製造番号とIP電話番号との対応付けを管理する場合、テーブル操作部122がテーブル記憶部129に記憶された管理テーブルから空きのIP電話番号を検索し製造番号を対応付けて管理テーブルに設定する。
対応処理部120は、無線IP電話機210に対応付いたIP電話番号を取得する(S103)。
このとき、対応処理部120の通信部121は製造番号管理装置620から無線IP電話機210に対応付いたIP電話番号を受信する。
また、中継装置100自らが製造番号とIP電話番号との対応付けを管理する場合、テーブル操作部122が無線IP電話機210に対応付けて管理テーブルに設定したIP電話番号を取得する。
品質保証側呼制御部110は無線IP電話機210に対応付いたIP電話番号と中継装置100のIPアドレスとを電話番号管理装置610に送信する。これにより、電話番号管理装置610の管理テーブルに、無線IP電話機210に対応付いたIP電話番号と中継装置100のIPアドレスとが対応付けられて登録される(S104)。
中継装置100のIPアドレスは、中継装置100のメモリ902に記憶され、図3または図4の機能ブロック図において「〜部」で示される中継装置100の各機能ブロックはメモリ902から中継装置100のIPアドレスを取得できる。
図7、図8は、実施の形態1における製造番号管理装置620の管理テーブルを示す図である。
無線IP電話機210の製造番号(No.1)に中継装置100のIP電話番号(050XXXX0001)を対応付ける場合の管理テーブルの状態について図7、図8に基づいて以下に説明する。
中継装置100自らが製造番号とIP電話番号との対応付けを管理する場合、図7、図8に示す管理テーブルはテーブル記憶部129に記憶されるテーブルであり、テーブル操作部122により製造番号とIP電話番号との対応付けが設定されるものである。
製造番号管理装置620は電話番号管理テーブル、製造番号管理テーブル、対応管理テーブルを管理テーブルとして記憶管理する。
電話番号管理テーブルは中継装置100のIP電話番号とその状態を管理するテーブルである。IP電話番号の状態とは、IP電話番号がIP電話機の製造番号に対応済みか、空いているか、そのIP電話番号を用いて通話中かなどである。
製造番号管理テーブルは製造番号とその状態を管理するテーブルである。製造番号の状態とは、IP電話機の製造番号がIP電話番号に対応済みか、未対応か、その製造番号のIP電話機が通話中かなどである。
対応管理テーブルは電話番号管理テーブルと製造番号管理テーブルとを対応付けるテーブルである。つまり、IP電話番号と製造番号とを対応付けるテーブルである。
図7の電話番号管理テーブルは、中継装置100に「050XXXX0001」、「050XXXX0002」、「050XXXX0003」、「050XXXX0004」・・・のIP電話番号が割り当てられていることを示している。また、いずれのIP電話番号にも製造番号は対応付けられておらず、「空」状態である。
図7の製造番号管理テーブルは、製造番号が「No.1」、「No.2」、「No.3」、「No.4」であるいずれのIP電話機にもIP電話番号が対応付けられていないことを示す。
図7に示す管理テーブルの設定時に無線IP電話機210(製造番号:No.1)にIP電話番号を対応付ける場合について以下に説明する。
製造番号管理装置620は、製造番号「No.1」で製造番号管理テーブルを検索し、その「状態」を取得する。
「状態」は製造番号「No.1」にIP電話番号が対応付けられていないことを示すため、電話番号管理テーブルから状態が「空」であるIP電話番号を検索する。そして、検索の結果、IP電話番号「050XXXX0001」を選択し、図8に示すように、製造番号「No.1」にIP電話番号「050XXXX0001」を対応付けて管理テーブルを設定する。
上記では、無線IP電話機210が一般電話機510に電話した契機または無線IP電話機210が中継装置100にIP電話番号の対応付けを要求した契機に、中継装置100が製造番号管理装置620および電話番号管理装置610に管理情報を登録する処理について説明した。
但し、中継装置100は定期的に管理情報を登録してもよい。
図9は、実施の形態1における呼中継システムの管理情報の定期的な登録処理を示す図である。
定期的に、中継装置100が製造番号管理装置620および電話番号管理装置610に管理情報を登録する処理について、図9に基づいて以下に説明する。
(1)中継装置100は、定期的に、製造番号に対応付いたIP電話番号の要求を製造番号管理装置620に送信する。
(2)製造番号管理装置620は管理テーブルを検索し、いずれかの製造番号に対応付いたIP電話番号を全て取得し中継装置100に送信する。
(3)中継装置100はいずれかの製造番号に対応付いた全てのIP電話番号と中継装置100のIPアドレスとを電話番号管理装置610に送信する。そして、電話番号管理装置610ではいずれかの製造番号に対応付いたIP電話番号それぞれに中継装置100のIPアドレスを対応付けて管理テーブルに記憶する。
図10は、実施の形態1における中継装置100の管理情報の登録処理を示す図である。
図9で説明した管理情報の登録処理時の中継装置100の処理について図10に基づいて以下に説明する。
対応処理部120は、タイマーを設定して一定時間の経過を検出する(S201)。
タイマーが複数あって個々に時間をカウントしてよい。
一定時間の経過を検出すると、対応処理部120は、いずれかの製造番号に対応付いたIP電話番号を全て取得する(S202)。
このとき、対応処理部120の通信部121は、製造番号に対応付いたIP電話番号の要求を製造番号管理装置620に送信する。そして、製造番号管理装置620からいずれかの製造番号に対応付いたIP電話番号の全てを受信する。
また、中継装置100自らが製造番号とIP電話番号との対応付けを管理する場合、テーブル操作部122がテーブル記憶部129に記憶された管理テーブルを検索し、いずれかの製造番号に対応付いたIP電話番号を全て取得する。
品質保証側呼制御部110はいずれかの製造番号に対応付いたIP電話番号の全てと中継装置100のIPアドレスとを電話番号管理装置610に送信する。これにより、電話番号管理装置610の管理テーブルに、いずれかの製造番号に対応付いたIP電話番号のそれぞれと中継装置100のIPアドレスとが対応付けられて登録される(S203)。
上記では、中継装置100の定期的な管理情報の登録処理において、製造番号に対応付いた全てのIP電話番号について登録処理を行ったが、一部のIP電話番号についての登録処理であっても構わない。
上記では、無線IP電話機210が一般電話機510に電話した契機や無線IP電話機210が中継装置100にIP電話番号の対応付けを要求した契機などのイベント発生時または定期的に、中継装置100が製造番号管理装置620および電話番号管理装置610に管理情報を登録することについて説明した。
これにより、中継装置100に固定のIPアドレスが割り当てられておらず、中継装置100のIPアドレスが動的である場合にも、中継装置100は一般電話機510からの呼を無線IP電話機210に中継することができる。中継装置100のIPアドレスが変更されても電話番号管理装置610に中継装置100の新たなIPアドレスを登録できるためである。
上記のように、中継装置100は、いずれかの製造番号に対応付いた中継装置100のIP電話番号と中継装置100のIPアドレスとを電話番号管理装置610に登録する。
また、前述のように、一般電話機510がIP電話方式により電話する場合、IP電話事業者サーバ420は一般電話機510のかけたIP電話番号に対応するIPアドレスを取得して、取得したIPアドレスを送信先として一般電話機510の呼情報を送信する。一般電話機510が非品質保証側のIP電話機に電話する場合の呼情報の送信先は中継装置100になる。
以下、一般電話機510が非品質保証側のIP電話機に電話する場合に、IP電話事業者サーバ420が、IP電話番号に対応するIPアドレスを送信先として、呼情報を中継装置100に送信することについての説明は省略する。
図11は、実施の形態1における呼中継システムの品質保証側から非品質保証側への呼接続処理を示す図である。
品質保証側の一般電話機510が非品質保証側の無線IP電話機210に電話した場合について図11に基づいて以下に説明する。
ここで、無線IP電話機210の製造番号は「No.1」であり「No.1」にはIP電話番号「050XXXX0001」が対応付いているものとする。「050XXXX0001」は中継装置100に割り当てられたIP電話番号である。
(1)一般電話機510は無線IP電話機210に電話するためにIP電話番号「050XXXX0001」で発呼する。「050XXXX0001」は中継装置100のIP電話番号であるため一般電話機510の呼情報は中継装置100に送信される。
(2)中継装置100は、呼情報を受信すると、製造番号管理装置620にIP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた製造番号を要求する。
(3)製造番号管理装置620は、管理テーブルを検索しIP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた製造番号「No.1」を取得して中継装置100に送信する。
(4)中継装置100は製造番号「No.1」に対応する送信先(無線IP電話機210)に呼情報を送信する。
これにより、一般電話機510と無線IP電話機210との間で呼が確立し、通話が可能になる。
図12は、実施の形態1における中継装置100の品質保証側から非品質保証側への呼接続処理の流れを示すフローチャートである。
図11で説明した品質保証側から非品質保証側への呼接続処理時の中継装置100の処理について図12に基づいて以下に説明する。
品質保証側呼制御部110が一般電話機510から無線IP電話機210への電話の呼情報を受信する(呼を検出する)(S301)。
呼情報にはIP電話番号「050XXXX0001」が設定されている。
対応処理部120はIP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた製造番号を取得する(S302)。
このとき、対応処理部120の通信部121は、IP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた製造番号の要求を製造番号管理装置620に送信する。そして、製造番号管理装置620からIP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた製造番号「No.1」を受信する。
また、中継装置100自らが製造番号とIP電話番号との対応付けを管理する場合、テーブル操作部122がテーブル記憶部129に記憶された管理テーブルを検索し、IP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた製造番号「No.1」を取得する。
非品質保証側呼制御部130が製造番号「No.1」に対応する送信先(無線IP電話機210)に呼情報を送信する(S303)。
そして、品質保証側呼制御部110と非品質保証側呼制御部130は、それぞれ一般電話機510、無線IP電話機210と通信処理を行い呼接続する(呼を確立する)。
図13は、実施の形態1における呼中継システムの非品質保証側から品質保証側への呼接続処理を示す図である。
非品質保証側の無線IP電話機210が品質保証側の一般電話機510に電話した場合について図13に基づいて以下に説明する。
ここで、無線IP電話機210の製造番号は「No.1」であり「No.1」にはIP電話番号「050XXXX0001」が対応付いているものとする。
また、一般電話機510の一般電話番号は「03XXXX0001」とする。
(1)無線IP電話機210は一般電話機510に電話するために一般電話番号「03XXXX0001」で発呼する。このとき、無線IP電話機210は呼情報を中継装置100に送信する。呼情報には無線IP電話機210の製造番号「No.1」が含まれる。
(2)中継装置100は、呼情報を受信すると、製造番号管理装置620に製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号を要求する。
(3)製造番号管理装置620は、管理テーブルを検索し製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号「050XXXX0001」を取得して中継装置100に送信する。
(4)中継装置100は発信先電話番号を「03XXXX0001」、発信元電話番号を「050XXXX0001」として呼情報を送信する。
これにより、一般電話機510と無線IP電話機210との間で呼が確立し、通話が可能になる。
また、無線IP電話機210の製造番号に対応付いたIP電話番号を取得し送信することで、一般電話機510に発信元電話番号を通知しディスプレイ表示するようなことも可能になる。
図14は、実施の形態1における中継装置100の非品質保証側から品質保証側への呼接続処理の流れを示すフローチャートである。
図13で説明した非品質保証側から品質保証側への呼接続処理時の中継装置100の処理について図14に基づいて以下に説明する。
非品質保証側呼制御部130が無線IP電話機210から一般電話機510への電話の呼情報を受信する(呼を検出する)(S401)。
呼情報には一般電話機510の一般電話番号「03XXXX0001」と無線IP電話機210の製造番号「No.1」が設定されている。
対応処理部120は製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号を取得する(S402)。
このとき、対応処理部120の通信部121は、製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号の要求を製造番号管理装置620に送信する。そして、製造番号管理装置620から製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号「050XXXX0001」を受信する。
また、中継装置100自らが製造番号とIP電話番号との対応付けを管理する場合、テーブル操作部122がテーブル記憶部129に記憶された管理テーブルを検索し、製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号「050XXXX0001」を取得する。
品質保証側呼制御部110が発信先電話番号を「03XXXX0001」、発信元電話番号を「050XXXX0001」として呼情報を送信する(S403)。
そして、品質保証側呼制御部110と非品質保証側呼制御部130は、それぞれ一般電話機510、無線IP電話機210と通信処理を行い呼接続する(呼を確立する)。
図15は、実施の形態1における呼中継システムの非品質保証側から非品質保証側への呼接続処理を示す図である。
発呼側の無線IP電話機210が着呼側の無線IP電話機230に電話した場合について図15に基づいて以下に説明する。
ここで、発呼側の無線IP電話機210の製造番号は「No.1」であり「No.1」にはIP電話番号「050XXXX0001」が対応付いているものとする。
また、着呼側の無線IP電話機230の製造番号は「No.3」である。
(1)発呼側の無線IP電話機210は着呼側の無線IP電話機230に電話するために製造番号「No.3」で発呼する。このとき、発呼側の無線IP電話機210は呼情報を中継装置100に送信する。呼情報には無線IP電話機210の製造番号「No.1」が含まれる。
(2)中継装置100は、呼情報を受信すると、製造番号管理装置620に製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号を要求する。
(3)製造番号管理装置620は、管理テーブルを検索し製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号「050XXXX0001」を取得して中継装置100に送信する。
(4)中継装置100は製造番号「No.3」に対応する送信先(無線IP電話機230)に発信元電話番号を「050XXXX0001」として呼情報を送信する。
これにより、発呼側の無線IP電話機210と着呼側の無線IP電話機230との間で呼が確立し、通話が可能になる。
また、発呼側の無線IP電話機210の製造番号に対応付いたIP電話番号を取得し送信することで、着呼側の無線IP電話機230に発信元電話番号を通知しディスプレイ表示するようなことも可能になる。
図16は、実施の形態1における中継装置100の非品質保証側から非品質保証側への呼接続処理の流れを示すフローチャートである。
図15で説明した非品質保証側から非品質保証側への呼接続処理時の中継装置100の処理について図16に基づいて以下に説明する。
非品質保証側呼制御部130が発呼側の無線IP電話機210から着呼側の無線IP電話機230への電話の呼情報を受信する(呼を検出する)(S501)。
呼情報には着呼側の無線IP電話機230の製造番号「No.3」と発呼側の無線IP電話機210の製造番号「No.1」が設定されている。
対応処理部120は製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号を取得する(S502)。
このとき、対応処理部120の通信部121は、製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号の要求を製造番号管理装置620に送信する。そして、製造番号管理装置620から製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号「050XXXX0001」を受信する。
また、中継装置100自らが製造番号とIP電話番号との対応付けを管理する場合、テーブル操作部122がテーブル記憶部129に記憶された管理テーブルを検索し、製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号「050XXXX0001」を取得する。
非品質保証側呼制御部130が製造番号「No.3」に対応する送信先(無線IP電話機230)に発信元電話番号を「050XXXX0001」として呼情報を送信する(S503)。
そして、非品質保証側呼制御部130は発呼側の無線IP電話機210と着呼側の無線IP電話機230と通信処理を行い呼接続する(呼を確立する)。
図17は、実施の形態1における呼確立時の管理テーブルを示す図である。
IP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた無線IP電話機210(製造番号:No.1)が呼を確立して通話中の場合の製造番号管理装置620の管理テーブルについて図17に基づいて以下に説明する。
IP電話番号「050XXXX0001」に電話がかけられ呼が確立した場合、製造番号管理装置620は、電話番号管理テーブルを検索しIP電話番号「050XXXX0001」の状態を「通話中」に設定する。また、対応管理テーブルを検索しIP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた製造番号「No.1」を取得し、製造番号管理テーブルを検索し製造番号「No.1」の状態を「通話中」に設定する。
製造番号管理装置620は、例えば、中継装置100がIP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた製造番号の要求を行った際に上記設定を行う。
また例えば、製造番号管理装置620は、中継装置100から呼の確立時に通知を受けて上記設定を行う。中継装置100がIP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた製造番号の要求を受けてから呼の確立の通知を受けるまでの間は、例えば「着信処理中」などの状態を設定する。
また、無線IP電話機210から電話をかけて呼が確立した場合、製造番号管理装置620は、製造番号管理テーブルを検索し製造番号「No.1」の状態を「通話中」に設定する。また、対応管理テーブルを検索し製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号「050XXXX0001」を取得し、電話番号管理テーブルを検索しIP電話番号「050XXXX0001」の状態を「通話中」に設定する。
製造番号管理装置620は、例えば、中継装置100が製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号の要求を行った際に上記設定を行う。
また例えば、製造番号管理装置620は、中継装置100から呼の確立時に通知を受けて上記設定を行う。中継装置100が製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号の要求を受けてから呼の確立の通知を受けるまでの間は、例えば「着信処理中」などの状態を設定する。
中継装置100自らが製造番号とIP電話番号との対応付けを管理する場合、上記製造番号管理装置620の各管理テーブルはテーブル記憶部129が記憶し、上記製造番号管理装置620の設定処理は、中継装置100のテーブル操作部122が行う。
管理テーブルにおいてIP電話番号および製造番号の状態を管理することで、通話時の接続などに対する処理ができる。
例えば、無線IP電話機210が「通話中」の時に別の電話機から無線IP電話機210に電話がかけられた場合、中継装置100は新たにかけてきた電話機に「通話中」を示す呼情報を返信することで新たにかけてきた電話機においてビジートーンを出力するようなことが可能になる。これは、品質保証側からの電話、非品質保証側からの電話のどちらの場合でもいえる。
また例えば、無線IP電話機210に対する「着信処理中」の時に無線IP電話機210から電話をかけようとした場合、中継装置100は無線IP電話機210に「着信処理中」を示す呼情報を返信することができる。
上記実施の形態1において、中継装置100は、品質保証側のネットワークにおいてIP電話番号が割り当てられ、電話番号の割り当てられていない非品質保証側のIP電話機に中継装置100のIP電話番号を対応付けることで、電話番号の割り当てられていない非品質保証側のIP電話機に一般電話機から電話できるようにする形態について説明した。
但し、中継装置100は、一般電話番号が割り当てられ、電話番号の割り当てられていない非品質保証側のIP電話機に中継装置100の一般電話番号を対応付けることで、電話番号の割り当てられていない非品質保証側のIP電話機に一般電話機から電話できるようにしても構わない。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、無線IP電話機210(製造番号:No.1)に一つのIP電話番号「050XXXX0001」を対応付ける場合について説明した。
但し、中継装置100は、図18に示すように、無線IP電話機210(製造番号:No.1)に複数のIP電話番号を対応付けてもよい。
IP電話機に複数のIP電話番号を対応付けることで、同一のIP電話機で複数の異なるIP電話番号による着信ができる。
また、複数のIP電話番号を対応付け、あるIP電話番号で通話中に別のIP電話番号に対して電話がかかった場合でも、「状態」を管理することで、上記実施の形態1と同様に通話時の接続に対する処理(例えば、通話中にビジートーンを出力する処理など)を行うことができる。
また、中継装置100がIP電話機に対して同時に複数のIP電話番号で呼を確立すれば、IP電話機が複数の電話機と通話するようなことも可能になる。
中継装置100の対応処理部120は、図18に示すような実施の形態2における管理テーブルを製造番号管理装置620を用いて記憶管理してもよいし、自らがテーブル記憶部129に記憶し、テーブル操作部122により管理してもよい。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、一つのIP電話番号「050XXXX0001」に一つの無線IP電話機210(製造番号:No.1)を対応付ける場合について説明した。
但し、中継装置100の対応処理部120は、図19に示すように、一つのIP電話番号に複数のIP電話機(製造番号)を対応付けてもよい。
例えば、図20に示すように、IP電話番号「050XXXX0001」に対応付いたIP電話機の内、製造番号「No.1」のIP電話機と製造番号「No.2」のIP電話機とがIP電話をしている時に電話番号「050XXXX0001」に着信があった場合、中継装置100の対応処理部120は、管理テーブルを検索し電話中でない製造番号「No.3」のIP電話機に呼を接続することができる。
また、中継装置100があるIP電話番号への発呼に対して、発呼されたIP電話番号に対応付いた各IP電話機に対して呼を確立すれば、発呼元から複数のIP電話機に対して通話するようなことも可能になる。
中継装置100の対応処理部120は、図19、図20に示すような実施の形態3における管理テーブルを製造番号管理装置620を用いて記憶管理してもよいし、自らがテーブル記憶部129に記憶し、テーブル操作部122により管理してもよい。
実施の形態4.
中継装置100は、管理テーブルを用いて、通話中に呼の接続先を切り替えてもよい。
例えば、図21に示すように、IP電話番号「050XXXX0001」に製造番号「No.1」が対応付き、IP電話番号「050XXXX0002」に製造番号「No.2」が対応付いて、IP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた製造番号「No.1」のIP電話機が通話中であるとする。
このとき、中継装置100の非品質保証側呼制御部130は、製造番号「No.1」のIP電話機から呼の接続先を「No.2」に切り替える要求(例えば、製造番号「No.1」のIP電話機から通話中に入力されたプッシュボタン「2」の信号)を受信する。
中継装置100の非品質保証側呼制御部130は、製造番号「No.2」のIP電話機に呼情報を送信して呼を確立し、製造番号「No.1」のIP電話機に呼情報を送信して呼を切断する。そして、中継装置100の対応処理部120は、図22に示すように管理テーブルを状態、対応付けを変更する。
これにより、中継装置100は通話中に呼の接続先を切り替えることができる。また、通話中に他のIP電話機に呼の接続先を切り替えたIP電話機は、変更により新たに対応付けられたIP電話番号により通話することができる。
中継装置100の対応処理部120は、図21、図22に示すような実施の形態4における管理テーブルを製造番号管理装置620を用いて記憶管理してもよいし、自らがテーブル記憶部129に記憶し、テーブル操作部122により管理してもよい。
実施の形態5.
上記実施の形態4では、通話中に呼の接続先を切り替えることでIP電話機に対応付いたIP電話番号が変わる。そのため、発呼元が同一のIP電話番号で発呼した呼を別のIP電話機でうけた。
実施の形態5では、通話中に呼の接続先を切り替えても、対応付いたIP電話番号が変わらない形態について説明する。
中継装置100の対応処理部120は、図23に示すような、電話番号と製造番号とを対応付ける電話番号−製造番号対応管理テーブルを管理する。
図23において、「電話番号1」はIP電話番号の上位桁を示し、「電話番号2」はIP電話番号の下位桁を示す。そして、「電話番号1」が同一であるIP電話番号を一つのグループとして管理する。「電話番号2」と「製造番号」はペア(対)となっている。
また、中継装置100の対応処理部120は、図24に示すような、共用番号管理テーブルと共用操作管理テーブルと製造番号管理テーブルとを管理する。
共用番号管理テーブルは、図23に示した電話番号−製造番号対応管理テーブルの「電話番号1」に対応して、グループ内で幾つの電話番号が通話中かの「状態」を記憶する。
「電話番号2」と「製造番号」はペア(対)となっている。
製造番号管理テーブルは、「製造番号」に対応するIP電話機の通話「状態」を記憶する。
共用操作管理テーブルは、グループ内のIP電話番号に対応するIP電話機の内、通話中のIP電話機の「製造番号」を記憶する。
ここで、図24に示すように、「050XXXX0001」に対応付いた製造番号「No.1」のIP電話機が通話中である時に、呼の接続先を製造番号「No.1」のIP電話機から製造番号「No.2」のIP電話機に切り替えるとする。
このとき、中継装置100の対応処理部120は、図25に示すように、共用操作管理テーブルの「製造番号」を「No.1」から「No.2」に変更する。また、製造番号管理テーブルにおいて製造番号「No.1」の状態を「通話中」から「使用可」に変更すると共に、製造番号「No.2」の状態を「使用可」から「通話中」に変更する。
製造番号「No.1」に対応付いたIP電話番号には、電話番号−製造番号対応管理テーブルにおいて「050XXXX0001」が設定されているため、上記のように、呼の接続先を製造番号「No.1」のIP電話機から製造番号「No.2」のIP電話機に切り替えても、IP電話番号「050XXXX0001」で製造番号「No.1」のIP電話機と呼を確立することができる。
このとき、IP電話番号「050XXXX0001」が発呼されると、中継装置100の対応処理部120は、電話番号−製造番号対応管理テーブルを検索し、IP電話番号「050XXXX0001」に対応付いた製造番号「No.1」を取得する。
次に、製造番号管理テーブルを検索しで製造番号「No.1」の状態を取得する。
このとき、図26に示すように、製造番号「No.1」の状態が通話中でないため、共用番号管理テーブルにおいて共用電話番号「050XXX1」の2つめの状態を「使用可」から「通話中」に変更する。
そして、共用操作管理テーブルにおいて、2つめの製造番号に新たに通話中になったIP電話機の製造番号「No.1」を設定する。
中継装置100の対応処理部120は、図23〜図26に示すような実施の形態5における管理テーブルを製造番号管理装置620を用いて記憶管理してもよいし、自らがテーブル記憶部129に記憶し、テーブル操作部122により管理してもよい。
実施の形態6.
上記各実施の形態において、非品質保証側の管理情報を記憶する管理テーブル(電話番号管理テーブル、対応管理テーブル、製造番号管理テーブル、電話番号−製造番号対応管理テーブル、共用番号管理テーブル、共用操作管理テーブル)は、製造番号管理装置620または中継装置100のテーブル操作部122により情報の設定/取得を行うことを説明した。
但し、図27に示すように、任意のパーソナルコンピュータ(PC)や電話機により、外部から管理テーブルにアクセスして情報の設定/取得を行ってもよい。
例えば、無線IP電話機210(製造番号:No.1)の使用者が車の運転時に無線IP電話機210を用いて管理テーブルにアクセスし、製造番号管理テーブルの製造番号「No.1」の状態に「運転中」を設定するなどしてもよい。これにより、中継装置100が、無線IP電話機210への発信元に対して「運転中」のため電話を取ることができない旨のメッセージを送信するようなことも可能になる。
つまり、「通話中」に限らず、任意の状態を管理テーブルに設定できることで、状態に応じた様々な処理を実行することが可能になる。
実施の形態7.
中継装置100は、非品質保証側の管理情報を記憶する管理テーブル(電話番号管理テーブル、対応管理テーブル、製造番号管理テーブル、電話番号−製造番号対応管理テーブル、共用番号管理テーブル、共用操作管理テーブル)を用いて、図28に示すような機能を実現してもよい。図28に示す表は、製造番号管理装置620や中継装置100のテーブル記憶部129に記憶して機能の参照やチェックに使用してもよい。
<空電話番号通知/対応付け電話番号指定>
中継装置100の対応処理部120は電話番号管理テーブルや電話番号−製造番号対応管理テーブルを検索して「空」状態のIP電話番号を取得し、中継装置100の品質保証側呼制御部110や非品質保証側呼制御部130がIP電話機やPCなどに通知する。
また、IP電話機が「空」状態のIP電話番号から任意のIP電話番号を指定して中継装置100に対応付けを要求する。そして、中継装置100の対応処理部120は、指定されたIP電話番号とIP電話番号を指定したIP電話機の製造番号とを対応付けて管理テーブルを設定する。
また、PCがIP電話番号を指定して複数のIP電話機とIP電話番号との対応付けを要求し、中継装置100の対応処理部120が指定されたIP電話機とIP電話番号とを対応付けて管理テーブルを設定する。
<発着信状態表示>
中継装置100の対応処理部120が電話番号管理テーブルや製造番号管理テーブルを検索し、各IP電話番号および各製造番号についての発着信状態を中継装置100の品質保証側呼制御部110や非品質保証側呼制御部130がIP電話機やPCなどに通知する。
これにより、例えば、PCでの各IP電話番号および各製造番号についての発着信状態のディスプレイ表示や発着信状態の履歴管理などが行える。
<位置情報表示>
中継装置100の対応処理部120は、無線IP電話機が無線接続したアクセスポイントの位置情報を製造番号管理テーブルの状態に設定する。
そして、中継装置100の品質保証側呼制御部110や非品質保証側呼制御部130は、製造番号管理テーブルの状態に設定したアクセスポイントの位置情報を無線IP電話機の位置情報としてIP電話機やPCなどに通知する。
無線IP電話機とアクセスポイントとは無線により通信接続するため、無線IP電話機は無線接続するアクセスポイントから一定の範囲内に位置する。このため、無線IP電話機にGPS(Global Positioning System)などの測位機能が無くても、アクセスポイントの位置を用いて、無線IP電話機の大まかな位置を取得できる。
<保留通知>
中継装置100の対応処理部120は、電話番号管理テーブルや製造番号管理テーブルの状態に「通話保留」を設定する。
例えば、中継装置100の対応処理部120は、一般電話機側から保留通知(保留ボタンの信号情報)を受信した場合、電話番号管理テーブルにおいて、一般電話機が電話中のIP電話番号の状態を「通話保留」に設定する。また、IP電話機側から保留通知を受信した場合、製造番号管理テーブルにおいて、IP電話機の製造番号の状態を「通話保留」に設定する。これにより、中継装置100の対応処理部120は、品質保証側からの保留か非品質保証側からの保留かを管理でき、中継装置100の品質保証側呼制御部110や非品質保証側呼制御部130が保留した相手先に保留音などを通知することが可能になる。
<割込通話>
中継装置100において、発呼があったときに、対応処理部120が対象のIP電話番号、製造番号を電話番号管理テーブルや製造番号管理テーブルで検索し、状態が「通話中」である場合に、非品質保証側呼制御部130が対象のIP電話機に着信があったことを示す割込み音などを通知する。
中継装置100の対応処理部120は、実施の形態7における管理テーブルを製造番号管理装置620を用いて記憶管理してもよいし、自らがテーブル記憶部129に記憶し、テーブル操作部122により管理してもよい。
上記各実施の形態において、電話番号管理テーブルの「状態」、製造番号管理テーブルの「状態」、共用番号管理テーブルの「状態」は呼の確立の可否(例えば、通話中か否かなど)を示すことができることを説明した。
上記各実施の形態において、品質保証されたネットワーク(品質保証側)に接続して、一般公衆電話番号(一般電話番号)に相当するIP電話番号(050番号)の割り当てられたIP電話端末(IP電話機)の接続地点に接続するIP電話中継装置(中継装置100)であり、品質保証されていないネットワーク(非品質保証側)に置かれたインターネット電話端末(IP電話機)との間の通話を、品質保証されたネットワークからの050番号による発着信を、その中継装置100を経由することで、インターネット電話端末(IP電話機)が仮想的に050番号にて発着信することができるIP電話中継装置(中継装置100)について説明した。
また、IP電話中継装置(中継装置100)は、品質保証ネットワーク側の呼制御サーバ装置(電話番号管理装置610)へ接続できる電話端末呼制御機能(品質保証側呼制御部の機能)を備え、非品質保証ネットワークの呼制御サーバ機能(テーブル操作部122およびテーブル記憶部129の機能)を備え、品質保証ネットワーク側の呼制御に必要な電話番号情報と非品質保証ネットワーク側の呼制御に必要な端末識別子情報(製造番号)とを対応させる変換テーブル(管理テーブル)機能を備えることについて説明した。
また、品質保証ネットワーク側のIP電話端末(一般電話機510)からの050番号による着信がなされたIP電話中継装置(中継装置100)は、変換テーブル(管理テーブル)を参照することで、非品質保証ネットワーク側の対応するインターネット電話端末(IP電話機)を、その端末識別子(製造番号)から決定し、その端末情報(製造番号および製造番号に対応する送信先IPアドレスなど)を調べた上で、そのインターネット電話端末(IP電話機)への発信処理を行ない、品質保証ネットワーク側の端末(一般電話機510)からの通話の接続(呼接続/呼確立)を行なうことができることについて説明した。
また、非品質保証ネットワーク側のインターネット電話端末(IP電話機)から、品質保証ネットワーク側への発信の場合、中継装置100は、変換テーブル(管理テーブル)を参照して、インターネット電話端末(IP電話機)に相当する050番号情報に基づいて、品質保証ネットワーク側の呼制御サーバ装置(電話番号管理装置610)へ発信を行なうことで、双方の端末の通話接続を行なうことについて説明した。
実施の形態1における呼中継システムの構成図。 実施の形態1における中継装置100のハードウェア構成図。 実施の形態1における中継装置100の機能ブロック図。 実施の形態1における中継装置100の他の機能ブロック図。 実施の形態1における呼中継システムの管理情報のイベント発生時の登録処理を示す図。 実施の形態1における中継装置100の管理情報登録処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態1における製造番号管理装置620の管理テーブルを示す図。 実施の形態1における製造番号管理装置620の管理テーブルを示す図。 実施の形態1における呼中継システムの管理情報の定期的な登録処理を示す図。 実施の形態1における中継装置100の管理情報の登録処理を示す図。 実施の形態1における呼中継システムの品質保証側から非品質保証側への呼接続処理を示す図。 実施の形態1における中継装置100の品質保証側から非品質保証側への呼接続処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態1における呼中継システムの非品質保証側から品質保証側への呼接続処理を示す図。 実施の形態1における中継装置100の非品質保証側から品質保証側への呼接続処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態1における呼中継システムの非品質保証側から非品質保証側への呼接続処理を示す図。 実施の形態1における中継装置100の非品質保証側から非品質保証側への呼接続処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態1における呼確立時の管理テーブルを示す図。 実施の形態2における管理テーブルを示す図。 実施の形態3における管理テーブルを示す図。 実施の形態3における管理テーブルを示す図。 実施の形態4における管理テーブルを示す図。 実施の形態4における管理テーブルを示す図。 実施の形態5における管理テーブルを示す図。 実施の形態5における管理テーブルを示す図。 実施の形態5における管理テーブルを示す図。 実施の形態5における管理テーブルを示す図。 実施の形態6における管理テーブルの設定/取得を示す図。 実施の形態7における中継装置100の機能を示す図。
符号の説明
100 中継装置、110 品質保証側呼制御部、120 対応処理部、121 通信部、122 テーブル操作部、129 テーブル記憶部、130 非品質保証側呼制御部、140 音声パケット送受信制御部、210,220,230,240 無線IP電話機、310 ルータ、320 アクセスポイント、410 プロバイダサーバ、420 IP電話事業者サーバ、430 ゲートウェイ、440 交換機、450 IPアダプタ、510 一般電話機、520 IP電話機、610 電話番号管理装置、620 製造番号管理装置、710 IPネットワーク、720 公衆回線網、901 CPU、902 メモリ、903 補助記憶装置、904 LAN I/F、905 コーデック、906 バス。

Claims (9)

  1. 電話番号の割り当てられた中継装置であり、
    前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出する呼検出部と、
    電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報と前記中継装置に割り当てられた電話番号とを対応付けて記憶する記憶装置と接続し、前記呼検出部が検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報を前記記憶装置から取得する識別情報取得部と、
    前記識別情報取得部が取得した識別情報に基づいて前記第1の通信端末を送信先として、前記呼検出部が検出した呼を中継する中継部と
    を備えたことを特徴とする中継装置。
  2. 前記識別情報取得部は、
    電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報と前記中継装置に割り当てられた電話番号とを対応付けて記憶すると共に前記第1の通信端末に対する呼確立の可否の状態と前記中継装置に割り当てられた電話番号に対する呼確立の可否の状態との少なくともいずれかの状態を記憶する記憶装置と接続し、前記呼検出部が検出した呼で発呼された電話番号に対する呼確立の可否の状態と前記呼検出部が検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて識別情報が記憶された前記第1の通信端末に対する呼確立の可否の状態との少なくともいずれかの状態を前記記憶装置から取得し、
    前記中継部は、
    前記識別情報取得部が取得した状態の全てが呼確立が可能であることを示す場合に呼を中継する
    ことを特徴とする請求項1記載の中継装置。
  3. 前記識別情報取得部は、
    電話番号の割り当てられていない複数の第1の通信端末それぞれの識別情報を前記中継装置に割り当てられた電話番号に対応付けて記憶する記憶装置と接続し、前記呼検出部が検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された複数の前記第1の通信端末それぞれの識別情報を前記記憶装置から取得し、
    前記中継部は、
    前記識別情報取得部が取得したそれぞれの識別情報の少なくともいずれかに基づいて複数の前記第1の通信端末の少なくともいずれかを送信先として、前記呼検出部が検出した呼を中継する
    ことを特徴とする請求項1記載の中継装置。
  4. 前記中継装置は複数の電話番号が割り当てられ、
    前記識別情報取得部は、
    電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報を前記中継装置に割り当てられた複数の電話番号に対応付けて記憶する記憶装置と接続し、前記呼検出部が検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報を前記記憶装置から取得する
    ことを特徴とする請求項1記載の中継装置。
  5. 電話番号の割り当てられた中継装置の中継方法であり、
    前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、
    電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報と前記中継装置に割り当てられた電話番号とを対応付けて記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報を前記記憶装置から取得し、
    取得した識別情報に基づいて前記第1の通信端末を送信先として、検出した呼を中継する
    ことを特徴とする中継方法。
  6. 電話番号の割り当てられた中継装置の中継方法であり、
    前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、
    電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報と前記中継装置に割り当てられた電話番号とを対応付けて記憶すると共に前記第1の通信端末に対する呼確立の可否の状態と前記中継装置に割り当てられた電話番号に対する呼確立の可否の状態との少なくともいずれかの状態を記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対する呼確立の可否の状態と検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて識別情報が記憶された前記第1の通信端末に対する呼確立の可否の状態との少なくともいずれかの状態と、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報とを前記記憶装置から取得し、
    取得した状態の全てが呼確立が可能であることを示す場合に、取得した識別情報に基づいて前記第1の通信端末を送信先として、検出した呼を中継する
    ことを特徴とする中継方法。
  7. 電話番号の割り当てられた中継装置の中継方法であり、
    前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、
    電話番号の割り当てられていない複数の第1の通信端末それぞれの識別情報を前記中継装置に割り当てられた電話番号に対応付けて記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された複数の前記第1の通信端末それぞれの識別情報を前記記憶装置から取得し、
    取得したそれぞれの識別情報の少なくともいずれかに基づいて複数の前記第1の通信端末の少なくともいずれかを送信先として、検出した呼を中継する
    ことを特徴とする中継方法。
  8. 複数の電話番号が割り当てられた中継装置の中継方法であり、
    前記中継装置に割り当てられた電話番号で発呼された呼を検出し、
    電話番号の割り当てられていない第1の通信端末の識別情報を前記中継装置に割り当てられた複数の電話番号に対応付けて記憶する記憶装置と接続し、検出した呼で発呼された電話番号に対応付けて記憶された前記第1の通信端末の識別情報を前記記憶装置から取得し、
    取得した識別情報に基づいて前記第1の通信端末を送信先として、検出した呼を中継する
    ことを特徴とする中継方法。
  9. 請求項5〜請求項8いずれかに記載の中継方法をコンピュータに実行させる中継プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010147646A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信制御方法および通信システム
JP2013005081A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Sip通信システム及びsip通信方法

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