JP2006270290A - 顔領域と通常領域とで処理内容を変えて行う画像処理 - Google Patents
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Abstract
【課題】 色の濃淡を表す階調値から大きさの異なる複数種類のドットの記録量を決定する際に、顔領域の画像の品質が高くなるように記録量を決定する技術を提供する。
【解決手段】 画像データは、所定の色の濃度の画像データ値で画像が表されているデータである。ドットデータは、大きさの異なる第1種および第2種のドットを含む複数種類の大きさのドットの有無で画像を表すデータである。なお、第2種のドットは、第1種のドットよりも小さい。まず、画像中において顔が存在する顔領域の範囲を決定する。そして、顔領域の画像データからドットデータを生成する際に、少なくとも一部の画像データ値については、顔領域以外の通常領域の場合よりも第2種のドットを多く使用する。
【選択図】 図4
Description
この発明は、画像データの処理に関するものであり、さらに詳しくは、画像中に含まれる顔の画像の品質が高くなるような画像データの処理に関する。
従来より、大きさの異なるインクドットを印刷媒体上に記録して、印刷媒体上に画像を表現する技術が存在した。また、そのような印刷を行うために、色の濃度を表す階調値から大きさの異なる複数種類のドットの記録率を決定する技術が存在した。
一方、特許文献1の技術は、画像中において人物の顔が存在する領域を特定するものである。
しかし、特許文献1の技術においては、色の濃淡を表す階調値から大きさの異なる複数種類のドットの記録量を決定する際に、顔領域の画像の品質が高くなるように各ドットの記録量を決定することについては考慮されていなかった。このような問題は、所定の画像データ値から大きさの異なる複数種類のドットの記録量を決定する際に、同様に生じうる。
本発明は、上記の課題を取り扱うためになされたものであり、所定の画像データ値から大きさの異なる複数種類のドットの記録量を決定する際に、顔領域の画像の品質が高くなるようにドットの記録量を決定する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、画像データ値を含む画像データからドットデータを生成する際に、以下のような処理を行う。なお、一態様において、画像データは、所定の色の濃度を表す画像データ値で画像が表されているデータとすることができる。そして、ドットデータは、上記の所定の色のドットであって大きさの異なる第1種および第2種のドットを含む複数種類の大きさのドットの有無を表すデータとすることができる。ここで、第2種のドットは、第1種のドットよりも小さいドットである。
そのような態様において、まず、画像データの画像中において顔が存在する顔領域の範囲を決定する。そして、画像データからドットデータを生成する。少なくとも一部の画像データ値については、顔領域の画像データからドットデータを生成する際に、顔領域以外の通常領域の画像データからドットデータを生成する際よりも、第2種のドットが多く使用される。
このような態様とすれば、顔領域においては、少なくとも一部の画像データ値を再現する際に、通常領域よりも小さいドットが多く使用される。このため、顔領域の出力結果において粒状性が目に付きにくくなる。よって、顔領域の画像の品質が高くなるように、ドットの記録量を決定することができる。
なお、顔領域のためにドットデータを生成する際には、画像データが含みうるすべての画像データ値について、第2種のドットを、通常領域のためにドットデータを生成する際よりも多く使用するか、または同じ量だけ使用することが好ましい。
このような態様とすれば、顔領域においては、通常領域よりも小さいドットが多く使用されるか、または同程度に使用される。このため、顔領域の出力結果において粒状性が目に付きにくくなる。よって、顔領域の画像の品質が高くなるように、ドットの記録量を決定することができる。
また、顔領域のためにドットデータを生成する際には、顔用記録率プロファイルを参照し、通常領域のためにドットデータを生成する際には、通常記録率プロファイルを参照する態様とすることもできる。そのような態様においては、通常記録率プロファイルと、顔用記録率プロファイルと、をともにあらかじめ用意しておくことが好ましい。そのような態様とすれば、顔領域の範囲が決定されてから記録率プロファイルを生成する態様に比べて、ドットデータを生成する処理を開始するまでの時間を短くすることができる。
なお、通常記録率プロファイルは、画像データ値と、第1種および第2種のドットの記録率と、を対応づけて格納している記録率プロファイルとすることができる。そして、顔用記録率プロファイルは、画像データ値と、第1種および第2種のドットの記録率と、を対応づけて格納しており、通常記録率プロファイルにくらべて、少なくとも一部の画像データ値に対応づけられた第1種のドットの記録率が低く、少なくとも一部の画像データ値に対応づけられた第2種のドットの記録率が高い記録率プロファイルとすることができる。
また、顔用記録率プロファイルは、通常記録率プロファイルにくらべて、画像データが含みうるすべての画像データ値に対応づけられた第1種のドットの記録率が低いかまたは等しく、画像データが含みうるすべての画像データ値に対応づけられた第2種のドットの記録率が高いかまたは等しいプロファイルとすることができる。
なお、画像中に顔領域が存在する場合に、顔用記録率プロファイルを、通常記録率プロファイルに基づいて生成する態様とすることもできる。このような態様においては、画像中に顔領域が存在しない場合には、顔用記録率プロファイルは生成されない。このため、そのような場合に保持する記録率プロファイルのデータ量を少なくすることができる。
なお、顔用記録率プロファイルを生成する際には、通常記録率プロファイルが格納している各画像データ値の第1種および第2種のドットの記録率に基づいて、顔用記録率プロファイルが格納すべき各画像データ値の第1種および第2種のドットの記録率を決定することが好ましい。このような態様とすれば、通常記録率プロファイルが各画像データ値について格納している第1種および第2種のドットの記録率を反映させて、顔用記録率プロファイルが格納する各画像データ値の第1種および第2種のドットの記録率を決定することができる。
また、ドットデータを生成するのに先立って、通常領域の少なくとも一部であって顔領域に隣接する中間領域と、通常領域の一部であって顔領域に隣接せず中間領域に隣接する外部領域と、を決定することが好ましい。そして、少なくとも一部の画像データ値については、中間領域のためにドットデータを生成する際に、顔領域のためにドットデータを生成する際よりも第2種のドットを少なく使用し、外部領域のためにドットデータを生成する際よりも第2種のドットを多く使用することが好ましい。
このような態様とすれば、画像中において顔の外周部分の一部が顔領域と認識されなかった場合にも、その部分が中間領域内に位置すれば、その部分を再現する際に外部領域よりも第2種のドットが多く使用されるように、ドットデータが生成される。このため、上記のような態様とすれば、顔領域外であって顔領域の周辺にある顔の一部についても画像の品質が高くなるように、ドットの記録量を決定することができる。
ドットデータが、第1種および第2種のドットの有無、ならびに、同一色のドットであって第1種のドットよりも小さく第2種のドットよりも大きい第3種のドットの有無を表すデータである場合には、以下のような態様とすることが好ましい。すなわち、少なくとも一部の画像データ値については、顔領域のためにドットデータを生成する際に、通常領域のためにドットデータを生成する際よりも、第3種のドットを多く使用する。このような態様とすれば、顔領域において小さいドットおよび中間的な大きさのドットがより多く使用されることとなる。よって、顔領域の画像の品質がより高くなるように、ドットの記録量を決定することができる。
また、顔領域を決定する際には、画像中の特徴点を抽出し、特徴点に基づいて顔領域の範囲を決定することが好ましい。そのような態様とすれば、色に基づいて顔領域を特定する態様に比べて、肌の色や光源の色の違いによって顔領域を特定する際の精度が低下しにくい。
なお、本発明は、以下に示すような種々の態様で実現することが可能である。
(1)画像処理装置。印刷装置、印刷制御装置、印刷装置。印刷データ生成装置。
(2)画像処理方法。印刷方法、印刷制御方法。印刷データ生成方法。
(3)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラム。
(4)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
(5)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号。
(1)画像処理装置。印刷装置、印刷制御装置、印刷装置。印刷データ生成装置。
(2)画像処理方法。印刷方法、印刷制御方法。印刷データ生成方法。
(3)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラム。
(4)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
(5)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A1.装置構成:
A2.各モジュールにおける処理:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A1.装置構成:
A2.各モジュールにおける処理:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A1.装置構成:
図1は第1実施例の印刷システムのソフトウェアの構成を示すブロック図である。コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からはこれらのドライバを介してプリンタ22に転送するための初期画像データPIDが出力されることになる。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、CD−R140から画像を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ21に画像を表示している。CD−R140から供給されるデータORGは、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなる原カラー画像データORGである。
A1.装置構成:
図1は第1実施例の印刷システムのソフトウェアの構成を示すブロック図である。コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からはこれらのドライバを介してプリンタ22に転送するための初期画像データPIDが出力されることになる。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、CD−R140から画像を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ21に画像を表示している。CD−R140から供給されるデータORGは、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなる原カラー画像データORGである。
マウス130やキーボード120からユーザの指示が入力され、アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96が初期画像データPIDをアプリケーションプログラム95から受け取り、これをプリンタ22が処理可能な印刷画像データFNL(ここではシアン、ライトシアン、マゼンダ、ライトマゼンタ、イエロー、ブラックの各色についての多値化された信号)に変換する。
図1に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、顔認識モジュール101と、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、並べ替えモジュール100と、が備えられている。プリンタドライバ96の内部には、さらに、通常色変換テーブル104sと、LUT生成モジュール103と、通常ドット分配テーブル105sと、分配テーブル生成モジュール106と、が備えられている。
顔認識モジュール101は、アプリケーションプログラム95から受け取った初期画像データPIDの画像の中で人間の顔が存在する部分を特定する。そして、その情報を色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、に送る。
解像度変換モジュール97は、アプリケーションプログラム95が扱っている初期画像データPIDの解像度を、印刷の際の解像度に変換する。こうして解像度変換された画像データMID1はまだRGBの3色からなる画像情報である。
LUT生成モジュール103は、初期画像データPID中に顔領域が存在する場合に、通常色変換テーブル104sに基づいて、顔用色変換テーブル104fを生成する。図1において、顔用色変換テーブル104fを破線で示す。
色変換モジュール98は、RGBの階調値で各画素の色が現されている画像データMID1を、プリンタ22が使用するシアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンダ(M)、ライトマゼンタ(LM)、イエロー(Y)、ブラック(K)の階調値で各画素の色が表された画像データMID2に変換する。色変換モジュール98は、画像データMID1の画像中の顔領域を表すデータを変換する際には、顔用色変換テーブル104fを参照して、画像データMID2を生成する。また、画像データMID1の画像中の他の領域を表すデータを変換する際には、通常色変換テーブル104sを参照して画像データMID2を生成する。こうして色変換された画像データMID2は例えばC、LC、M、LM、Y、Kの各色について256階調等の幅で階調値を有している。
分配テーブル生成モジュール106は、初期画像データPID中に顔領域が存在する場合に、通常ドット分配テーブル105sに基づいて、顔用ドット分配テーブル105fを生成する。図1において、顔用ドット分配テーブル105fを破線で示す。
ハーフトーンモジュール99は、画像データMID2中の各画素のC、LC、M、LM、Y、Kの各色の階調値を、各色の大ドット、中ドット、小ドットの記録率に変換する。その際、ハーフトーンモジュール99は、画像データMID2の画像中の顔領域を表すデータについては顔用ドット分配テーブル105fを参照して記録率を決定する。そして、画像データMID2の画像中の他の領域を表すデータについては通常ドット分配テーブル105sを参照する。
その後、ハーフトーンモジュール99は、C、LC、M、LM、Y、Kの各色の大中小のドットの記録率で表されたデータに対して、ディザマトリクスDMまたは誤差拡散マトリクスEDMを使用して、各画素における大中小ドットの記録または不記録の決定を行う(図1参照)。その結果、各画素の各色の濃度が各色の階調値で表された画像データMID2は、各色の濃度が各画素における大中小のドットの有無で表される画像データMID3(「印刷データ」または「ドットデータ」とも呼ぶ)に変換される。なお、ディザマトリクスDMおよび誤差拡散マトリクスEDMは、コンピュータ90のメモリ内に格納されている。
こうして生成された画像データMID3は、並べ替えモジュール100によりプリンタ22に転送すべきデータ順に並べ替えられて、最終的な印刷画像データFNLとして出力される。プリンタ22は、印刷画像データFNLを受け取って印刷を実行する。
プリンタ22は、紙送りモータによって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータによってキャリッジ31を用紙Pの搬送方向SSと垂直な方向MSに往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載されインクの吐出およびドットの形成を行う印刷ヘッド28と、各種の設定データを格納しているP−ROM42と、これらの紙送りモータ,キャリッジモータ,印刷ヘッド28、P−ROM42および操作パネル32を制御するCPU41とから構成されている。なお、本明細書においては、「印刷装置」とは、狭義にはプリンタ22のみをさすが、広義にはコンピュータ90とプリンタ22とを含む印刷システム全体を表す。
印刷ヘッド28上には、複数のインクを吐出するための複数のノズル列が設けられている(図示省略)。印刷ヘッド28は、これらの各ノズルから、互いに量が異なる3種類のインク滴を吐出することができる。そして、印刷ヘッド28は、3種類のインク滴をそれぞれ印刷用紙上に着弾させることによって、各インク色について印刷用紙上に大中小の3種類の大きさのドットを形成することができる。
A2.各モジュールにおける処理:
(1)顔認識処理:
図2は、初期画像データPID中の顔領域Afを示す図である。顔認識モジュール101は、アプリケーションプログラム95から受け取った初期画像データPIDの画像の中で人間の顔が存在する部分を特定する。
(1)顔認識処理:
図2は、初期画像データPID中の顔領域Afを示す図である。顔認識モジュール101は、アプリケーションプログラム95から受け取った初期画像データPIDの画像の中で人間の顔が存在する部分を特定する。
より具体的には、顔認識モジュール101は、初期画像データPIDの画像から特徴点pcを抽出する。そして、予め用意したテンプレートを特徴点抽出画像に対して平行移動、拡大・縮小、および回転させて、特徴点抽出画像の各部分とテンプレートとの類似度を計算する。類似度が所定のしきい値を越える部分があった場合には、その部分を含む所定の領域を、「顔領域」と判定する。一方、顔領域以外の領域は、「通常領域」と判定される。
画像中の各領域が顔領域Afであるか通常領域Asであるかの情報は、色変換モジュール98およびハーフトーンモジュール99に伝えられる(図1参照)。また、画像中に顔領域が存在するか否かの情報は、LUT生成モジュール103と、分配テーブル生成モジュール106に伝えられる。
初期画像データPIDから生成される画像データMID1〜3においても、各画像データが表す画像において顔領域が占める位置は、図2に示した初期画像データPIDの場合と同じである。よって、以下では、初期画像データPIDと、画像データMID1〜3と、を区別することなく、顔領域Af、通常領域Asの用語を用いる。
上記のように顔領域を特定することによって、顔認識モジュール101は、人種や光源などによって変化しうる画像の色に左右されずに、顔領域を特定することができる。また、そのために、上記のような手法で特徴点に基づいて特定され顔領域は、個々の顔領域ごとに色の傾向が大きく異なっている可能性がある。
(2)通常ドット分配テーブル105sと顔用ドット分配テーブル105f:
図3は、通常ドット分配テーブル105sを示す図である。図において横軸はシアンの階調値である。縦軸は、シアンの大ドット、中ドット、小ドットの記録率Rb,Rm,Rsである。通常ドット分配テーブル105sは、シアンの階調値と、シアンの大ドット、中ドット、小ドットの記録率Rb,Rm,Rsを対応づけて格納している。ここでは、C、LC、M、LM、Y、Kのうちシアンについて説明するが、通常ドット分配テーブル105sおよび顔用ドット分配テーブル105fは、他の色についても同様に、濃度を表す階調値と、大中小ドットの記録率とを対応づけて格納している。
図3は、通常ドット分配テーブル105sを示す図である。図において横軸はシアンの階調値である。縦軸は、シアンの大ドット、中ドット、小ドットの記録率Rb,Rm,Rsである。通常ドット分配テーブル105sは、シアンの階調値と、シアンの大ドット、中ドット、小ドットの記録率Rb,Rm,Rsを対応づけて格納している。ここでは、C、LC、M、LM、Y、Kのうちシアンについて説明するが、通常ドット分配テーブル105sおよび顔用ドット分配テーブル105fは、他の色についても同様に、濃度を表す階調値と、大中小ドットの記録率とを対応づけて格納している。
図4は、顔用ドット分配テーブル105fを示す図である。顔用ドット分配テーブル105fは、シアンの階調値と、シアンの大ドット、中ドット、小ドットの記録率Rbf,Rmf,Rsfを対応づけて格納している。なお、図4中には、比較のために、通常ドット分配テーブル105sが格納している大中小ドットの記録率Rb,Rm,Rsを記載している。
図4から分かるように、顔用ドット分配テーブル105fにおいては、通常ドット分配テーブル105sに比べて、同じ濃度における中ドットおよび小ドットの記録率Rsf,Rmfが高い。そして、同じ濃度における大ドットの記録率Rbfが、通常ドット分配テーブル105sに比べて低い。
通常ドット分配テーブル105s(図3参照)は、顔用ドット分配テーブル105fに比べて中ドットおよび小ドットの記録率Rs,Rmの上限が低く抑えられている。印刷において中ドットや小ドットが多く使用されると、印刷の際の用紙送りの誤差やインクの着弾位置のずれなどにより、ヘッドの移動方向に沿ってインクが記録されない部分(いわゆる「白すじ」)ができてしまうことがある。よってそのような事態を防止するために、通常領域の印刷処理において使用される通常ドット分配テーブル105sでは、中ドットおよび小ドットの記録率Rs,Rmの上限が低い。
分配テーブル生成モジュール106(図1参照)は、初期画像データPID中に顔領域が存在する場合に、通常ドット分配テーブル105sに基づいて顔用ドット分配テーブル105fを生成する。このため、初期画像データPID中に顔領域が存在しない場合には、コンピュータ90のRAMの領域の一部を顔用ドット分配テーブル105fが占有することがない。また、あらかじめ顔用ドット分配テーブル105fを保持している態様とは異なり、顔領域についての処理を行わない状態においてコンピュータ90のハードディスクを顔用ドット分配テーブル105fで占有することもない。すなわち、上記のような態様とすれば、データ処理に必要となる記憶媒体の量を少なくすることができる。
図5は、顔用ドット分配テーブル105fを生成する手順を示すフローチャートである。分配テーブル生成モジュール106は、まず、ステップS510で、通常ドット分配テーブル105sが各ドットの記録率を格納しているある階調値について、以下の式(1)に基づいて、相当インク量WI(v)を計算する。
WI(v)=wb×Rb(v)+wm×Rm(v)+ws×Rs(v)・・・(1)
式(1)において、wbは、一つの大ドットを形成するインク滴の重量である。wmは、一つの中ドットを形成するインク滴の重量である。wsは、一つの小ドットを形成するインク滴の重量である。なお、相当インク量WI(v)、ならびにドット記録率Rb(v),Rm(v),Rs(v)に付された(v)は、それらがインク色の階調値に応じて定められる数であることを示す。
なお、相当インク量WI(v)を大ドットのインク重量wbで割って得られる大ドット相当の記録率Rsum(v)を図3および図4において破線で示す。「大ドット相当の記録率」Rsum(v)とは、インク色のある階調値vを大ドットのみで表現する場合の大ドットの記録率である。
図5のステップS520では、分配テーブル生成モジュール106は、相当インク量WI(v)に基づいて、小ドットの原記録率Rsf0(v)を以下の式(2)で計算する。「小ドットの相当記録率」Rsf0(v)とは、インク色のある階調値vを小ドットのみで表現しようとする場合の小ドットの記録率である。
Rsf0(v)=WI(v)/ws ・・・(2)
ステップS530では、小ドットの原記録率Rsf0(v)が100%以下か否かが判定される。Rsf0(v)が100%以下である場合は、ステップS540において、小ドットの原記録率Rsf0(v)が小ドットの記録率Rsf(v)とされる。一方、Rsf0(v)が100%を超える場合には、ステップS550において、小ドットの記録率Rsf(v)は100%とされる。
ステップS560では、分配テーブル生成モジュール106は、相当インク量WI(v)と小ドットの記録率Rsf(v)に基づいて、以下の式(3)によって、中ドットの原記録率Rmf0(v)を計算する。
Rmf0(v)={WI(v)−ws×Rsf(v)}/wm ・・・(3)
ステップS570では、中ドットの原記録率Rmf0(v)が100%以下か否かが判定される。Rmf0(v)が100%以下である場合は、ステップS580において、中ドットの原記録率Rmf0(v)が中ドットの記録率Rmf(v)とされる。一方、Rmf0(v)が100%を超える場合には、ステップS590において、中ドットの記録率Rmf(v)は100%とされる。
ステップS600では、分配テーブル生成モジュール106は、相当インク量WI(v)と、小ドットの記録率Rsf(v)および中ドットの記録率Rmf(v)に基づいて、以下の式(4)によって、大ドットの記録率Rbf(v)を計算する。
Rbf(v)={WI(v)−ws×Rsf(v)−wm×Rmf(v)}/wb ・・・(4)
以上の処理で、ある階調値についての、顔用ドット分配テーブル105fの大中小ドットの記録率Rsf,Rmf,Rbfが得られた。
S610では、分配テーブル生成モジュール106は、通常ドット分配テーブル105sが大中小ドットの記録率Rs,Rm,Rbを格納しているすべての階調値について、顔用ドット分配テーブル105fの大中小ドットの記録率Rsf,Rmf,Rbfを計算したか否かを判定する。まだ記録率Rsf,Rmf,Rbfを計算していない階調値が存在する場合は、ステップS510に戻ってそのような階調値について記録率Rsf,Rmf,Rbfを計算する。通常ドット分配テーブル105sが記録率Rs,Rm,Rbを格納しているすべての階調値について、大中小ドットの記録率Rsf,Rmf,Rbfが決定されたときには、処理を終了する。
以上のような手順で大中小ドットの記録率Rsf,Rmf,Rbfを決定することで、通常ドット分配テーブル105sに比べて中ドットおよび小ドットの記録率が高い顔用ドット分配テーブル105f(図4参照)を生成することができる。
本実施例では、上述のように、通常ドット分配テーブル105sが格納している大中小ドットの記録率Rb,Rm,Rsに基づいて、顔用ドット分配テーブル105fの大中小ドットの記録率Rsf,Rmf,Rbfを決定している。このため、通常ドット分配テーブル105sにおけるインク色の階調値と再現される濃度との関係をほぼ維持しつつ、簡単な処理で、顔用ドット分配テーブル105f大中小ドットの記録率Rsf,Rmf,Rbfを決定することができる。
そして、通常ドット分配テーブル105sが格納している大中小ドットの記録率Rb,Rm,Rsは、プリンタドライバの設計段階で、通常ドット分配テーブル105sを生成する際に、各階調の濃度を良好にドットで再現できるように注意深く定められたものである。よって、上記のような方法で顔用ドット分配テーブル105fの大中小ドットの記録率Rsf,Rmf,Rbfを決定することで、インク色の階調値を良好に再現できる顔用ドット分配テーブル105fを生成することができる。
また、本実施例においては、顔用ドット分配テーブル105fの大中小ドットの記録率Rsf,Rmf,Rbfを決定する際のもととなる数WI(v)を計算する際に、インク滴の重量を通常ドット分配テーブル105sのドット記録率Rb,Rm,Rsに掛けて使用している。大中小ドットのインク滴の重量は、各ドットが再現する色の濃度と正の相関があると考えられる。このため、上記のようにして大中小ドットの記録率を決定すれば、簡単な計算で、各階調値が再現する濃度を定量的に表す数(WI(v))を決定することができる。その結果、通常ドット分配テーブル105sにおけるインク色の階調値と再現される濃度との関係をほぼ維持しつつ、顔用ドット分配テーブル105fの大中小ドットの記録率Rsf,Rmf,Rbfを決定することができる。
(3)ハーフトーン処理:
ハーフトーンモジュール99は、画像データMID2中の各画素のC、LC、M、LM、Y、Kの各色の階調値を、各色の大ドット、中ドット、小ドットの記録率に変換する。そして、ハーフトーンモジュール99は、C、LC、M、LM、Y、Kの各色の大中小のドットの記録率で表されたデータに対して、ディザマトリクスDMまたは誤差拡散マトリクスEDMを使用して、各画素における大中小ドットの記録または不記録の決定を行う。
ハーフトーンモジュール99は、画像データMID2中の各画素のC、LC、M、LM、Y、Kの各色の階調値を、各色の大ドット、中ドット、小ドットの記録率に変換する。そして、ハーフトーンモジュール99は、C、LC、M、LM、Y、Kの各色の大中小のドットの記録率で表されたデータに対して、ディザマトリクスDMまたは誤差拡散マトリクスEDMを使用して、各画素における大中小ドットの記録または不記録の決定を行う。
図6は、ハーフトーン処理においてドット記録率を決定する手順を示すフローチャートである。ハーフトーンモジュール99は、まず、顔認識モジュールから受け取った情報に基づいて、処理の対象である画像部分が顔領域であるか否かの判定を行う(ステップS710)。この判定を行うハーフトーンモジュール99の機能部を、顔領域決定モジュール99aとして図1に示す。ハーフトーンモジュール99の顔領域決定モジュール99aと顔認識モジュール101とが、特許請求の範囲にいう「顔領域決定部」に相当する。
処理の対象である画像部分が顔領域である場合には、ハーフトーンモジュール99は、顔用ドット分配テーブル105fを参照して、大中小ドットの記録率を決定する(ステップS720)。そして、処理の対象である画像部分が顔領域ではない場合は、ハーフトーンモジュール99は、通常ドット分配テーブル105sを参照して、大中小ドットの記録率を決定する(ステップS730)。ステップS720,S730で大中小ドットの記録率を決定するハーフトーンモジュール99の機能部を、記録率決定モジュール99bとして図1に示す。
顔用ドット分配テーブル105fは、前述のとおり、通常ドット分配テーブル105sに比べて、同じ濃度における中ドットおよび小ドットの記録率が高く、大ドットの記録率が低いテーブルである(図4参照)。このため、ハーフトーン処理の結果、生成されるドットデータMID3の顔領域においては、通常領域に比べて、中ドットおよび小ドットが多く使用される。そして、大ドットは通常領域に比べて使用されない。よって、人の注目が集まる顔領域において、粒状性を低減することができる。
また、一つの大ドットである濃度を再現する場合には、大ドット一つ分のインクが印刷用紙上の1カ所に着弾される。これに対して、同じ濃度を再現するために複数の中ドットおよび小ドットが使用される場合には、同じ量のインクが複数箇所に分けて着弾される。このため、同じ濃度を再現するために複数の中ドットおよび小ドットを使用する方が、印刷用紙上においてにじみが生じにくい。本実施例によれば、顔領域においては、通常ドット分配テーブル105sよりも中ドットおよび小ドットが多く使用される顔用ドット分配テーブル105fが参照される。このため、本実施例によれば、顔領域の印刷においてにじみが生じにくく、顔領域の印刷結果の品質が高い。
中ドットや小ドットが多く使用される場合には、印刷の際の用紙送りの誤差やインクの着弾位置のずれなどにより、ヘッドの移動方向に沿ってインクが記録されない部分、いわゆる「白すじ」ができてしまうことがある。しかし、顔の印刷においては、多くの場合、肌の色を再現するために複数のインク色が使用される。このため、顔領域においては、それぞれ異なるノズルから吐出され異なる方向に微妙に着弾位置がずれているドットの集合によって色が再現される。よって、一つのノズルについて吐出されるインクの着弾位置がずれていたとしても、その位置ズレは顔領域の印刷結果においては目に付きにくい。また、印刷の際の用紙送りの誤差があったとしても、各方向にずれたドットによって白すじが生じにくくなる。
また、ハーフトーンモジュール99は、顔領域以外の通常領域については通常ドット分配テーブル105sを参照する(ステップS730参照)。通常ドット分配テーブル105sは、顔用ドット分配テーブル105fに比べて、同じ濃度における大ドットの記録率が高いテーブルである(図3および図4参照)。空や海などの背景においては、顔に比べて単一のインク(たとえばシアン)が多く使用される傾向がある。そのような領域においては、単一のノズルのドット形成位置ズレが印刷結果に反映されやすい。その結果、印刷結果において白すじが生じやすい。しかし、本実施例においては、顔領域以外の領域では、大ドットが多く使用されるドットデータMID3が生成される。このため、そのようなドットデータMID3に基づいて行われた印刷においては、背景の印刷においても、白すじが生じにくい。
図7は、中ドットに関してディザ法を適用してドットのON/OFFを決定する方法を示す説明図である。たとえば、図7の左端の画像データMID2に示すように、階調値が56である領域の中ドットについて、記録率決定モジュール99bが顔用ドット分配テーブル105fを参照してドット記録率を定めた結果、ドット記録率は43.8%となったとする。図7において、中ドットのドット記録率を左から2番目のパネルに示す。
中ドットの記録率に基づいて、新たに、中ドット用のレベルデータLdmが作成される。中ドット用のレベルデータLdmは、各画素について0〜255の中ドット用の階調値を有するデータである。中ドット用のレベルデータLdmにおいては、階調値は、最大値255の43.8%である112とされる。中ドット用のレベルデータLdmを図7の中央に示す。そのようにして作成された中ドット用のレベルデータLdmに対してディザマトリクスが適用される。
ディザマトリクスDMは、ドットを形成するか否かの判断を行うためのしきい値を、要素ごとに有している。対応する画素の階調値がディザマトリクスDMのしきい値以上であった場合には、その画素にはドットが形成される。対応する画素の階調値がしきい値未満であった場合には、その画素にはドットが形成されない。本実施例では、各色の階調値は0から255までの値を有し、一方、ディザマトリクスDMは4×4のマトリクスである。このため、ディザマトリクスDMが有する各しきい値は、15から255まで、階調値の範囲0から255を均等に16分割する値である。
ディザ法によるハーフトーン処理においては、そのようなディザマトリクスDMのしきい値と対応するレベルデータLdmの各要素の階調値と、の比較が行われ、各画素のドットの形成の有無が決定される。図7の例においては、決定されたドットの形成状態は、右端に示すようになる。小ドットおよび大ドットに関してディザ法を適用する場合も、同様の処理が行われる。
以上のようにして、ハーフトーンモジュール99は、C、LC、M、LM、Y、Kの各色の大中小のドットの記録率で表されたデータに対して、ディザマトリクスDMを使用して、各画素における大中小ドットの記録または不記録の決定を行う。
なお、ハーフトーンモジュール99は、上記で説明したディザ法に代えて、誤差拡散マトリクスEDMを使用する誤差拡散法によって大中小ドットの記録または不記録の決定を行うことも可能である。「誤差拡散法」は、一つの対象画素へのドットの形成の有無をしきい値との比較に基づいて決定し、ドットの形成の有無による2段階の濃度表現と、多階調の階調値で指定された濃度と、のずれ(誤差)を、まだ対象画素となっていない他の画素に振り分けて、それらの画素の階調値に上乗せしてゆく方法である。
大中小ドットの記録率で表されたデータに基づいてドットの記録または不記録を決定する処理は、ハーフトーンモジュール99の機能部であるON/OFF決定モジュール99cが実行する。ON/OFF決定モジュール99cを図1に示す。記録率決定モジュール99bとON/OFF決定モジュール99cが、特許請求の範囲にいうドットデータ生成部に相当する。
以上で説明した第1実施例の印刷システムは、顔領域と、顔領域以外の通常領域とで、画像データに対して異なる処理を行う。このような処理を行うことで、顔が存在する顔領域については、顔領域の特質に焦点を合わせた処理を行うことができる。よって、印刷物中で人の注意が注がれる顔について、高品質な印刷結果が得られる。一方、印刷物中の他の通常領域については、顔領域とは異なる処理が行われる。このため、通常領域について顔領域の特質に合わせた処理が行われることによって印刷結果の品質が低下することはない。
B.第2実施例:
図8は、初期画像データPID中の顔領域Afおよび中間領域Aiを示す図である。第2実施例では、顔認識モジュール101(図1参照)は、通常領域As中に中間領域Aiを決定する。そして、ハーフトーンモジュール99は、中間領域Aiについては、中間ドット分配テーブル105iを参照して、大中小ドットの記録率を決定する。他の点は、第1実施例と同じである。
図8は、初期画像データPID中の顔領域Afおよび中間領域Aiを示す図である。第2実施例では、顔認識モジュール101(図1参照)は、通常領域As中に中間領域Aiを決定する。そして、ハーフトーンモジュール99は、中間領域Aiについては、中間ドット分配テーブル105iを参照して、大中小ドットの記録率を決定する。他の点は、第1実施例と同じである。
中間領域Aiは、通常領域Asに含まれる領域であって、顔領域を囲む領域とすることができる。たとえば、中間領域Aiは、顔領域Afの左右において、それぞれ顔領域Afの幅の1割の幅を有する領域とすることができる。そして、中間領域Aiは、顔領域Afの上下において、それぞれ顔領域Afの縦方向の長さの1割の幅を有する領域とすることができる。なお、通常領域Asのうち中間領域Ai以外の領域を外部領域Aoと呼ぶ(図8参照)。外部領域Aoは、通常領域Asに含まれ、顔領域Afに隣接せず、中間領域Aiに隣接する領域である。
図9は、中間ドット分配テーブル105iを示す図である。中間ドット分配テーブル105iも、各インク色の階調値と、シアンの大ドット、中ドット、小ドットの記録率Rbi,Rmi,Rsiを対応づけて格納している。なお、図4中には、比較のために、通常ドット分配テーブル105sが格納している大中小ドットの記録率Rb,Rm,Rs、および顔用ドット分配テーブル105fが格納している大ドットの記録率Rbfを記載している。
中間ドット分配テーブル105iにおいては、通常ドット分配テーブル105sに比べて、同じ濃度における中ドットおよび小ドットの記録率Rsi,Rmiが高い。そして、同じ濃度における大ドットの記録率Rbiが、通常ドット分配テーブル105sに比べて低い。
また、中間ドット分配テーブル105iにおいては、中ドットおよび小ドットは、最大50%までしか記録されない。このため、中間ドット分配テーブル105iにおいては、顔用ドット分配テーブル105fに対して、同じ濃度における中ドットおよび小ドットの記録率Rsi,Rmiは、同じであるか、または低い。そして、同じ濃度における大ドットの記録率Rbiが、顔用ドット分配テーブル105fに比べて高い。
中間ドット分配テーブル105iは、顔用ドット分配テーブル105fと同様の手順で生成することができる(図5参照)。ただし、中間ドット分配テーブル105iを生成する処理にいては、図5のステップS530,S550,S570,S590に相当する処理においては、「100%」に代えて「50%」の数値が使用される。中間ドット分配テーブル105iを生成する手順の他の点は、顔用ドット分配テーブル105fを生成する図5の手順と同じである。
図10は、第2実施例のハーフトーン処理においてドット記録率を決定する手順を示すフローチャートである。ステップS710およびS720の処理は第1実施例の図6の処理と同じである。ステップS710において、処理の対象である画像部分が顔領域でない場合には、処理の対象である画像部分が中間領域であるか否かの判定が行われる(ステップS740)。この判定を行うのは、ハーフトーンモジュール99の機能部である顔領域決定モジュール99aである(図1参照)。
処理の対象である画像部分が中間領域である場合には、ハーフトーンモジュール99は、中間ドット分配テーブル105i(図9参照)を参照して、大中小ドットの記録率を決定する(ステップS750)。そして、処理の対象である画像部分が中間領域ではない場合は、ハーフトーンモジュール99は、通常ドット分配テーブル105s(図3参照)を参照して、大中小ドットの記録率を決定する(ステップS760)。
第2実施例においては、顔領域Afの周囲の中間領域Aiについては、中間ドット分配テーブル105iを参照して、大中小ドットの記録率を決定する(ステップS750参照)。そして、中間ドット分配テーブル105iの大中小ドットの記録率は、それぞれ通常ドット分配テーブル105sと顔用ドット分配テーブル105fの大中小ドットの記録率の間の値である。このため、印刷結果において通常領域Asと顔領域Asの境界が目に付きにくくなるように、大中小ドットの記録率を決定することができる。
また、顔領域Afには、常に人間の顔全体が含まれるとは限らない。そのような、顔領域Afに含まれなかった顔の一部は、中間領域Aiに含まれる可能性が高い。第2実施例においては、中間領域Aiについて、外部領域Aoよりも中ドットおよび小ドットが多く使用されるように、ドット記録率を決定する。このため、顔認識モジュール101が決定した顔領域Af外に顔の一部が含まれた場合にも、それらの部分についても高い確率で、印刷結果において粒状性が目立ちにくい処理が行われる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記実施例では、初期画像データPIDデータ中に顔領域Afが一つだけある例について説明した。しかし、初期画像データPIDデータ中に顔領域Afが複数ある場合についても同様の処理を行うことができる。すなわち、複数の顔領域のデータに対して、顔用ドット分配テーブル105fを参照して画像処理を行うことができる。
上記実施例では、初期画像データPIDデータ中に顔領域Afが一つだけある例について説明した。しかし、初期画像データPIDデータ中に顔領域Afが複数ある場合についても同様の処理を行うことができる。すなわち、複数の顔領域のデータに対して、顔用ドット分配テーブル105fを参照して画像処理を行うことができる。
C2.変形例2:
上記実施例では、ドットデータMID3は、大中小の3種類のドットの有無で画像が表されたデータであった。しかし、ドットデータMID3は、大きさの異なる2種類または4種類以上のドットの有無で画像が表されたデータであってもよい。そして、通常ドット分配テーブル105s、顔用ドット分配テーブル105fおよび中間ドット分配テーブル105iは、インク色の階調値を、ドットデータMID3が使用する2種類または4種類以上のドットの記録率に変換するための参照用データとすることができる。すなわち、ドットデータMID3において大きさの異なる2種類のドットの有無で表されるのは、画像データMID2の画像の少なくとも一部であればよい。
上記実施例では、ドットデータMID3は、大中小の3種類のドットの有無で画像が表されたデータであった。しかし、ドットデータMID3は、大きさの異なる2種類または4種類以上のドットの有無で画像が表されたデータであってもよい。そして、通常ドット分配テーブル105s、顔用ドット分配テーブル105fおよび中間ドット分配テーブル105iは、インク色の階調値を、ドットデータMID3が使用する2種類または4種類以上のドットの記録率に変換するための参照用データとすることができる。すなわち、ドットデータMID3において大きさの異なる2種類のドットの有無で表されるのは、画像データMID2の画像の少なくとも一部であればよい。
ドットデータMID3が大きさの異なる4種類以上のドットの有無で画像が表されたデータである場合には、そのうちの2種類のドットについて、以下のように記録率が決定されるようにすることができる。すなわち、画像データMID2に含まれ顔領域の少なくとも一部を表す顔領域データに基づいてドットデータMID3の第1の部分を生成する際には、画像データMID2に含まれ通常領域の少なくとも一部を表す通常領域データに基づいてドットデータMID3の第2の部分を生成する際よりも、所定の色の所定の濃度をドットの有無で表す際に小さい方のドットが多く使用されるように、データが生成されるものであればよい。そして、それら2種類のドット以外のドットについては、顔領域と通常領域とで、同じ濃度を表す際のドットの記録率が異なっていてもよいし、同じであってもよい。
C3.変形例3:
上記実施例では、ドットの記録率の決定は、通常ドット分配テーブル105s、顔用ドット分配テーブル105fおよび中間ドット分配テーブル105iを参照しつつ行われた。しかし、ドットの記録率の決定において参照されるプロファイルは、テーブル以外の形式を有していてもよい。たとえば、ドットの記録率の決定において参照されるプロファイルは、入力階調値からドットの記録率を計算しうる関数であってもよい。すなわち、ドットの記録率の決定の際に参照されるプロファイルは、入力階調値からドットの記録率を特定することができる情報を表す様々な形式のプロファイルとすることができる。
上記実施例では、ドットの記録率の決定は、通常ドット分配テーブル105s、顔用ドット分配テーブル105fおよび中間ドット分配テーブル105iを参照しつつ行われた。しかし、ドットの記録率の決定において参照されるプロファイルは、テーブル以外の形式を有していてもよい。たとえば、ドットの記録率の決定において参照されるプロファイルは、入力階調値からドットの記録率を計算しうる関数であってもよい。すなわち、ドットの記録率の決定の際に参照されるプロファイルは、入力階調値からドットの記録率を特定することができる情報を表す様々な形式のプロファイルとすることができる。
また、ハーフトーン処理においては、ドットの記録率は、パーセント以外の単位で取り扱われてもよい。たとえば、通常ドット分配テーブル105s、顔用ドット分配テーブル105fおよび中間ドット分配テーブル105iは、上記実施例におけるレベルデータLdm(図7参照)のような階調値を格納しているものであってもよい。すなわち、0〜255の階調値であって、0がまったくドットを記録しない状態に相当し、255が最も多くドットを記録する状態を表す階調値を、パーセントの値に変えて使用することもできる。すなわち、ハーフトーン処理においては、色の濃度を表す階調値に基づいて、実質的にドット記録率を表す数値が決定される態様とすることができる。
C4.変形例4:
上記実施例においては、顔用ドット分配テーブル105fに格納する大中小ドットのドット記録率を計算する際には、通常ドット分配テーブル105sが格納している大中小ドットのドット記録率に、それぞれのインク滴の重量をかけて相当インク量WI(v)を計算した。そして、相当インク量WI(v)と、大中小ドットのインク滴の重量に基づいて、顔用ドット分配テーブル105fに格納する大中小ドットのドット記録率を計算していた。
上記実施例においては、顔用ドット分配テーブル105fに格納する大中小ドットのドット記録率を計算する際には、通常ドット分配テーブル105sが格納している大中小ドットのドット記録率に、それぞれのインク滴の重量をかけて相当インク量WI(v)を計算した。そして、相当インク量WI(v)と、大中小ドットのインク滴の重量に基づいて、顔用ドット分配テーブル105fに格納する大中小ドットのドット記録率を計算していた。
しかし、通常ドット分配テーブル105sに基づいて、他のドット分配テーブルのドット記録率を計算する際には、他の手法を用いてもよい。たとえば、インク重量に変えて、実際の大中小の各ドットの面積をそれぞれの記録率に掛けて、各階調値について所定の評価値を計算し、その評価値と各ドットの面積とに基づいて、新たに大中小ドットのドット記録率を計算してもよい。
また、実際に人間の目に与える印象の強さを大中小ドットそれぞれについて評価し、それをインク重量やドットの面積に代えて使用してもよい。すなわち、顔用記録率プロファイルが格納すべき各階調値のドットの記録率を決定する際には、通常記録率プロファイルが格納している各階調値の各種のドットの記録率の重みづけ和に基づいて、記録率を決定する態様とすることができる。
C5.変形例5:
上記実施例においては、顔用ドット分配テーブル105fおよび中間ドット分配テーブル105iは、通常ドット分配テーブル105sに基づいて生成されていた。しかし、顔用ドット分配テーブル105fおよび中間ドット分配テーブル105iは、あらかじめコンピュータ90のハードディスク等の記録媒体内に格納されていてもよい。そのような態様とすれば、通常ドット分配テーブル105sに基づいて顔用ドット分配テーブル105fおよび中間ドット分配テーブル105iを生成する態様に比べて、ハーフトーン処理を迅速に開始することができる。その結果、画像データの処理に要する時間を短くすることができる。
上記実施例においては、顔用ドット分配テーブル105fおよび中間ドット分配テーブル105iは、通常ドット分配テーブル105sに基づいて生成されていた。しかし、顔用ドット分配テーブル105fおよび中間ドット分配テーブル105iは、あらかじめコンピュータ90のハードディスク等の記録媒体内に格納されていてもよい。そのような態様とすれば、通常ドット分配テーブル105sに基づいて顔用ドット分配テーブル105fおよび中間ドット分配テーブル105iを生成する態様に比べて、ハーフトーン処理を迅速に開始することができる。その結果、画像データの処理に要する時間を短くすることができる。
C6.変形例6:
上記実施例では、顔領域Afにおける中ドットまたは小ドットの記録率は、すべての階調値について、通常領域Asにおける中ドットまたは小ドットの記録率よりも高かった(図4参照)。しかし、中ドットまたは小ドットの記録率が、一部の階調値についてのみ、通常領域Asにおける記録率よりも高い態様とすることもできる。たとえば、顔領域において使用される頻度が高い階調値の近傍の階調値において、中ドットまたは小ドットの記録率が、通常領域Asにおける記録率よりも高くなる態様とすることもできる。ただし、顔領域Afにおける中ドットおよび小ドットの記録率は、すべての階調値について、それぞれ通常領域Asにおける中ドットおよび小ドットの記録率以上であることが好ましい。
上記実施例では、顔領域Afにおける中ドットまたは小ドットの記録率は、すべての階調値について、通常領域Asにおける中ドットまたは小ドットの記録率よりも高かった(図4参照)。しかし、中ドットまたは小ドットの記録率が、一部の階調値についてのみ、通常領域Asにおける記録率よりも高い態様とすることもできる。たとえば、顔領域において使用される頻度が高い階調値の近傍の階調値において、中ドットまたは小ドットの記録率が、通常領域Asにおける記録率よりも高くなる態様とすることもできる。ただし、顔領域Afにおける中ドットおよび小ドットの記録率は、すべての階調値について、それぞれ通常領域Asにおける中ドットおよび小ドットの記録率以上であることが好ましい。
すなわち、画像処理は、以下のようなものであればよい。顔領域の少なくとも一部を表す顔領域データに基づいてドット記録率を決定する際には、通常領域の少なくとも一部を表す通常領域データに基づいてドット記録率を決定する際よりも、少なくとも一部の濃度をドットの有無で表す際に大小のドットのうち小さい方のドットが多く使用されるように決定する。
C7.変形例7:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、プリンタドライバ96(図1参照)の機能の一部をプリンタのCPU41が実行するようにすることもできる。
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、プリンタドライバ96(図1参照)の機能の一部をプリンタのCPU41が実行するようにすることもできる。
このような機能を実現するコンピュータプログラムは、フロッピディスクやCD−ROM等の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。ホストコンピュータは、その記録媒体からコンピュータプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送する。あるいは、通信経路を介してプログラム供給装置からホストコンピュータにコンピュータプログラムを供給するようにしてもよい。コンピュータプログラムの機能を実現する時には、内部記憶装置に格納されたコンピュータプログラムがホストコンピュータのマイクロプロセッサによって実行される。また、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをホストコンピュータが直接実行するようにしてもよい。
この明細書において、コンピュータとは、ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作するハードウェア装置を意味している。コンピュータプログラムは、このようなコンピュータに、上述の各部の機能を実現させる。なお、上述の機能の一部は、アプリケーションプログラムでなく、オペレーションシステムによって実現されていても良い。
なお、この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
21…CRTディスプレイ
22…プリンタ
28…印刷ヘッド
31…キャリッジ
32…操作パネル
41…CPU
42…ROM
50…最大
90…コンピュータ
91…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…解像度変換モジュール
98…色変換モジュール
99…ハーフトーンモジュール
99a…顔領域決定モジュール
100…モジュール
101…顔認識モジュール
103…LUT生成モジュール
104f…顔用色変換テーブル
104s…通常色変換テーブル
105f…顔用ドット分配テーブル
105i…中間ドット分配テーブル
105s…通常ドット分配テーブル
106…分配テーブル生成モジュール
120…キーボード
130…マウス
Af…顔領域
Ai…中間領域
Ao…外部領域
As…通常領域
DM…ディザマトリクス
EDM…誤差拡散マトリクス
FNL…印刷画像データ
MID1…印刷用の解像度に変換された画像データ
MID2…インク色の階調値で画像が表された画像データ
MID3…ドットの有無で画像が表された画像データ(ドットデータ)
MS…キャリッジの移動方向(主走査方向)
ORG…原カラー画像データ
P…用紙
PID…初期画像データ
Rb…通常ドット分配テーブル105sにおける大ドットの記録率
Rm…通常ドット分配テーブル105sにおける中ドットの記録率
Rs…通常ドット分配テーブル105sにおける小ドットの記録率
Rbf…顔用ドット分配テーブル105fにおける大ドットの記録率
Rmf…顔用ドット分配テーブル105fにおける中ドットの記録率
Rsf…顔用ドット分配テーブル105fにおける小ドットの記録率
Rbi…中間ドット分配テーブル105iにおける大ドットの記録率
Rmi…中間ドット分配テーブル105iにおける中ドットの記録率
Rsi…中間ドット分配テーブル105iにおける小ドットの記録率
Rsum…大ドットに換算した場合の記録率
SS…印刷媒体の搬送方向(副走査方向)
WI(v)…相当インク量
pc…特徴点
wb…大ドットを形成するインク滴の重量
wm…中ドットを形成するインク滴の重量
ws…小ドットを形成するインク滴の重量
22…プリンタ
28…印刷ヘッド
31…キャリッジ
32…操作パネル
41…CPU
42…ROM
50…最大
90…コンピュータ
91…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…解像度変換モジュール
98…色変換モジュール
99…ハーフトーンモジュール
99a…顔領域決定モジュール
100…モジュール
101…顔認識モジュール
103…LUT生成モジュール
104f…顔用色変換テーブル
104s…通常色変換テーブル
105f…顔用ドット分配テーブル
105i…中間ドット分配テーブル
105s…通常ドット分配テーブル
106…分配テーブル生成モジュール
120…キーボード
130…マウス
Af…顔領域
Ai…中間領域
Ao…外部領域
As…通常領域
DM…ディザマトリクス
EDM…誤差拡散マトリクス
FNL…印刷画像データ
MID1…印刷用の解像度に変換された画像データ
MID2…インク色の階調値で画像が表された画像データ
MID3…ドットの有無で画像が表された画像データ(ドットデータ)
MS…キャリッジの移動方向(主走査方向)
ORG…原カラー画像データ
P…用紙
PID…初期画像データ
Rb…通常ドット分配テーブル105sにおける大ドットの記録率
Rm…通常ドット分配テーブル105sにおける中ドットの記録率
Rs…通常ドット分配テーブル105sにおける小ドットの記録率
Rbf…顔用ドット分配テーブル105fにおける大ドットの記録率
Rmf…顔用ドット分配テーブル105fにおける中ドットの記録率
Rsf…顔用ドット分配テーブル105fにおける小ドットの記録率
Rbi…中間ドット分配テーブル105iにおける大ドットの記録率
Rmi…中間ドット分配テーブル105iにおける中ドットの記録率
Rsi…中間ドット分配テーブル105iにおける小ドットの記録率
Rsum…大ドットに換算した場合の記録率
SS…印刷媒体の搬送方向(副走査方向)
WI(v)…相当インク量
pc…特徴点
wb…大ドットを形成するインク滴の重量
wm…中ドットを形成するインク滴の重量
ws…小ドットを形成するインク滴の重量
Claims (9)
- 画像データ値を含む画像データからドットデータを生成する画像処理装置であって、
前記ドットデータは、同一色のドットであって大きさの異なる第1種および第2種のドットを含む複数種類の大きさのドットの有無を表すデータであり、
前記第2種のドットは、前記第1種のドットよりも小さいドットであり、
前記画像処理装置は、
前記画像データの画像中において顔が存在する顔領域の範囲を決定することができる顔領域決定部と、
前記画像データから前記ドットデータを生成するドットデータ生成部と、を備え、
前記ドットデータ生成部は、少なくとも一部の画像データ値については、前記顔領域の画像データから前記ドットデータを生成する際に、前記顔領域以外の通常領域の画像データから前記ドットデータを生成する際よりも、前記第2種のドットを多く使用する、画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置であって、
前記ドットデータ生成部は、前記顔領域のために前記ドットデータを生成する際には、前記画像データが含みうるすべての画像データ値について、前記第2種のドットを、前記通常領域のために前記ドットデータを生成する際よりも多く使用するか、または同じ量だけ使用する、画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置であって、さらに、
前記画像データ値と、前記第1種および第2種のドットの記録率と、を対応づけて格納している通常記録率プロファイルと、
前記画像データ値と、前記第1種および第2種のドットの記録率と、を対応づけて格納しており、前記通常記録率プロファイルにくらべて、少なくとも一部の画像データ値に対応づけられた前記第1種のドットの記録率が低く、前記少なくとも一部の画像データ値に対応づけられた前記第2種のドットの記録率が高い顔用記録率プロファイルと、を備え、
前記ドットデータ生成部は、
前記顔領域のために前記ドットデータを生成する際に前記顔用記録率プロファイルを参照し、
前記通常領域のために前記ドットデータを生成する際に前記通常記録率プロファイルを参照する、画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置であって、
前記画像処理装置は、さらに、
前記画像データ値と、前記第1種および第2種のドットの記録率と、を対応づけて格納する通常記録率プロファイルと、
前記画像データ値と、前記第1種および第2種のドットの記録率と、を対応づけて格納する顔用記録率プロファイルを、前記画像中に前記顔領域が存在する場合に、前記通常記録率プロファイルに基づいて生成する記録率プロファイル生成部と、を有し、
前記顔用記録率プロファイルは、前記通常記録率プロファイルにくらべて、少なくとも一部の画像データ値に対応づけられた前記第1種のドットの記録率が低く、前記少なくとも一部の画像データ値に対応づけられた前記第2種のドットの記録率が高く、
前記ドットデータ生成部は、
前記顔領域のために前記ドットデータを生成する際には、前記顔用記録率プロファイルを参照し、
前記通常領域のために前記ドットデータを生成する際には、前記通常記録率プロファイルを参照する、画像処理装置。 - 請求項4記載の画像処理装置であって、
前記記録率プロファイル生成部は、前記通常記録率プロファイルが格納している各画像データ値の前記第1種および第2種のドットの記録率に基づいて、前記顔用記録率プロファイルが格納すべき前記各画像データ値の前記第1種および第2種のドットの記録率を決定する、画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置であって、
前記顔領域決定部は、
前記通常領域の少なくとも一部であって前記顔領域に隣接する中間領域と、
前記通常領域の一部であって前記顔領域に隣接せず前記中間領域に隣接する外部領域と、を決定することができ、
前記ドットデータ生成部は、少なくとも一部の画像データ値については、前記中間領域のために前記ドットデータを生成する際に、前記顔領域のために前記ドットデータを生成する際よりも前記第2種のドットを少なく使用し、前記外部領域のために前記ドットデータを生成する際よりも前記第2種のドットを多く使用する、画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置であって、
前記ドットデータは、前記第1種および第2種のドットの有無、ならびに、前記同一色のドットであって前記第1種のドットよりも小さく前記第2種のドットよりも大きい第3種のドットの有無を表すデータであり、
前記ドットデータ生成部は、少なくとも一部の画像データ値については、
前記顔領域のために前記ドットデータを生成する際には、前記通常領域のために前記ドットデータを生成する際よりも、前記第3種のドットを多く使用する、画像処理装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記顔領域決定部は、前記画像中の特徴点を抽出し、前記特徴点に基づいて前記顔領域の範囲を決定する、画像処理装置。 - 画像データ値を含む画像データからドットデータを生成する方法であって、
前記ドットデータは、同一色のドットであって大きさの異なる第1種および第2種のドットを含む複数種類の大きさのドットの有無を表すデータであり、
前記第2種のドットは、前記第1種のドットよりも小さいドットであり、
前記方法は、
(a)前記画像データの画像中において顔が存在する顔領域の範囲を決定する工程と、
(b)前記画像データから前記ドットデータを生成する工程と、を備え、
前記工程(b)は、
(b1)前記顔領域の画像データから前記ドットデータを生成する工程と、
(b2)前記顔領域以外の通常領域の画像データから前記ドットデータを生成する工程と、を備え、
前記工程(b1)は、
少なくとも一部の画像データ値については、前記工程(b2)よりも前記第2種のドットを多く使用する工程を含む、方法。
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JP2005083039A JP2006270290A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 顔領域と通常領域とで処理内容を変えて行う画像処理 |
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