JP2006269027A - データ記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
自動交代処理において欠陥の大きいセクタから交代処理し、磁気ディスクに記録されているデータの安全性を向上する。
【解決手段】
本発明の一実施形態においては、リード・コマンドに応じて磁気ディスク11から読み出した複数のデータ・セクタについて、各信頼度を決定した後、信頼度の低いデータ・セクタから交代処理を実行する。これによって、限られた時間内において、データ回復不能となる可能性が高いデータ・セクタを優先的に交代することができ、データの安全性、HDD1の信頼性を高めることができる。データ・セクタの信頼度の決定は、ECC訂正バイト数に従ってなされる。
【選択図】 図2

Description

本発明はデータ記憶装置に関し、特に、データ記憶装置における複数欠陥セクタの交代処理における実行順序制御に関する。
データ記憶装置として、光ディスクや磁気テープあるいは半導体メモリなどの様々な態様のメディアを使用する装置が知られている。その中で、ハードディスク・ドライブ(以下、HDD)は、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。さらに、コンピュータにとどまらず、動画像記録再生装置、カーナビゲーション・システム、あるいはデジタル・カメラなどで使用されるリムーバブルメモリなど、HDDの用途はその優れた特性により益々拡大している。
HDDで使用される磁気ディスクは、同心円状に形成された複数のトラックを有しており、各トラックは複数のセクタ(サーボ・セクタ)に区分されている。各サーボ・セクタにはサーボ・データと、ユーザ・データが記録される。サーボ・セクタ内には複数セクタ(データ・セクタ)のユーザ・データが記録されている。ヘッド素子部がサーボ・データに従って移動することによって、所望アドレスへのデータ書き込みあるいは所望アドレスからのデータ読み出しを行うことができる。データ読み出し処理において、ヘッド素子部が磁気ディスクから読み出した信号は信号処理回路によって波形整形や復号処理などの所定の信号処理が施され、ホストに転送される。ホストからの転送データは、信号処理回路によって同様に所定処理された後に、ヘッド素子部によって磁気ディスクに書き込まれる。
データ・セクタに欠陥があると、そのデータ・セクタに記録されているユーザ・データが消失する恐れがある。そのため、欠陥セクタを別のセクタに交代することが行われる。つまり、特定のデータ・セクタが欠陥セクタであると決定される場合、当該セクタのデータは磁気ディスク上の交代領域内に書きなおされる。交代領域は、欠陥を有するユーザ・セクタに代わってユーザ・データを記憶するための複数の交代セクタを備えており、1つの欠陥セクタは一つの交代セクタにリアサインされる(例えば特許文献1を参照)。
欠陥セクタ交代処理の一手法として、リード・コマンドの実行シーケンスにおける自動交代処理が知られている。HDDは、ホストからリード・コマンドを受信し、そのリード・コマンドで指定された範囲のデータ・セクタから、データを読み出す。このとき、読み出したデータ・セクタが欠陥セクタである場合、その欠陥セクタについて交代処理を実行する。
具体的には、HDDは、ホストから複数データ・セクタにおよぶリード・コマンドを取得する。最初のデータ・セクタからデータを読み出すと、そのデータ・セクタが欠陥セクタであるかを判定する。欠陥セクタでない場合は、次のデータ・セクタからデータを読み出す。そのデータ・セクタが欠陥セクタの場合は、そのデータ・セクタの交代処理を実行した後に、次のデータ・セクタ読み出しを開始する。この処理を繰り返すことによって、特定データ・セクタが回復不能となる前に、交代セクタを割り当て、記録データの信頼性を向上する。
特開平11−185210
しかし、HDDは、所定の規定時間(タイム・アウト時間)内にリード・コマンドを完了することが必要とされる。タイム・アウト時間内にリード・コマンド処理が完了しない場合、ホストはそのHDDをディスコネクトし、他のHDDからデータ・リードを実行する。これによって、ホストは、アプリケーション・トランザクションの低下を抑制する。
従って、HDDは、タイム・アウト時間内の限られた時間で欠陥セクタの交代処理を行わなければならない。一方、交代処理は、交代セクタへのアクセス、交代データの書き込み、書き込まれたデータの確認処理などを含み、交代処理には相応の時間が必要とされる。このため、タイム・アウト時間内に全ての欠陥セクタについて交代処理を完了することができるとは限らない。
上述のように、従来の自動交代処理は、データの読み出し順序に従って欠陥セクタ交代処理を実行する。このため、読み出し順序が後ろにある欠陥セクタについて、交代処理ができない場合がある。例えば、10のデータ・セクタからデータを読み出す場合において、1番目、2番目及びの9番目のデータ・セクタが欠陥セクタであるとする。HDDは、まず、1番目のデータ・セクタの読み出し、欠陥セクタ判定及び交代処理を実行する。その後、2番目のデータ・セクタを読み出し、同様に、欠陥セクタ判定及び交代処理を実行する。その後、順次、データ読み出し及び欠陥セクタ判定を実行するが、タイム・アウト時間が近づくと、欠陥セクタ判定及び交代処理を実行することなく、各データ・セクタからデータを読み出し、全セクタの読み出し終了後にホストにデータ転送する。このため、9番目データ・セクタについて交代処理が実行されない。
ここで重要なことは、欠陥セクタの信頼度は均一ではないことである。つまり、データ回復不能となる可能性は、欠陥セクタ毎に異なる。データ安全性の点から、欠陥セクタの交代処理は、信頼度が低いものから優先して実行することが望ましい。しかし、従来の自動交代処理は読み出し順序で交代処理を行うため、例えば、最も信頼度が低い欠陥セクタの交代処理がなされないことがある。上述の例において、9番目のセクタが1番目及び2番目のデータ・セクタよりも大きな欠陥をもっており、データ回復不能となる可能性が最も高い場合であっても、そのデータ・セクタについて交代処理が実行されない。
本発明は上述のような事情を背景としてなされたものであって、データ記憶装置における欠陥セクタ交代処理の実行順序の決定手法を改善し、データ安全性の向上を図ることを目的とする。
本発明の第1の態様は、データ記憶装置であって、リード・コマンドを取得し、そのリード・コマンドに対応する複数セクタのデータをメディアから読み出すように制御する、読み出し制御部と、前記読み出した複数セクタ内の欠陥セクタについて交代処理順序を決定する、交代処理順序決定部と、前記交代処理順序決定部が決定した交代処理順序に従って、欠陥セクタの交代処理を制御する、交代処理制御部と、を備えるものである。読み出した複数セクタ内の欠陥セクタについて交代処理を決定することによって、優先すべき欠陥セクタから交代処理を実行することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記交代処理順序決定部は、各セクタの読み出しにおけるエラー訂正量に基づいて前記交代処理順序を決定する。これによって、簡便、的確に欠陥セクタの信頼度を決定することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様において、前記交代処理順序決定部は、各セクタの読み出しにおけるリトライ処理に基づいて前記交代処理順序を決定するこれによって、欠陥セクタの信頼度を的確に決定することができる。
本発明の第4の態様は、上記第2の態様において、前記交代処理順序決定部は、前記交代処理順序を、各セクタの読み出しにおけるエラー訂正量の多い順序に設定する。これによって、的確に信頼度の低い欠陥セクタから交代処理することができる。
本発明の第5の態様は、上記第2の態様において、前記読み出し制御部は、前記リード・コマンドで指定され、前記メディアから読み出すべき全セクタのリード・データを読み出し、前記交代処理順序決定部は、その全セクタ内の欠陥セクタについて交代処理順序を決定する。これによって、指定範囲において確実に優先すべき欠陥セクタから交代処理を実行することができる。
本発明の第6の態様は、上記第2の態様において、前記読み出し制御部は、前記リード・コマンドに対応して前記メディアから読み出すべき全セクタのリード・データを読み出し、前記交代処理順序決定部は、その全セクタ内の欠陥セクタについて交代処理順序を決定する。
さらに、本発明の第7の態様は、上記第6の態様において、前記リード・コマンドに対応して前記メディアから読み出すべき全セクタは、前記リード・コマンドで指定されたセクタの前及び/もしくは後の位置のデータを含む。これによって、前読みや、後読みなどを含む全読み出しデータについて、確実に優先すべき欠陥セクタから交代処理を実行することができる。
本発明の第8の態様は、上記第1の態様において、前記リード・コマンドのタイム・アウト時間経過前に前記リード・コマンドに対するコマンド完了を通知するように、複数の欠陥セクタの交代処理の終了タイミングを決定する。これによって、ホストでのタイム・アウト・エラーを防止する。
本発明の第9の態様は、上記第8の態様において、予め定められた値と欠陥セクタの交代処理数とを使用して、前記終了タイミングを決定する。これにより、簡便な処理によりタイミング決定をすることができる。
本発明の第10の態様は、上記第1の態様において、前記交代処理順序は信頼度の低いセクタから交代処理を行う。これによって、データ回復不能となる可能性が高いセクタを優先した交代処理し、データ安全性を高めることができる。
本発明の第11の態様は、上記第1の態様において、前記データ記憶装置は、前記メディアから読み出したデータのエラー訂正処理を行う訂正処理部をさらに備え、前記交代処理順序決定部は、前記読み出した各セクタの訂正量を使用して欠陥セクタの交代処理順序を決定する、請求項1に記載のデータ記憶装置。これによって、欠陥セクタの信頼度を的確に決定することができる。
本発明の第12の態様は、上記第11の態様において、前記交代処理順序決定部は、最も訂正量の多いセクタを最初の交代処理順序に設定する。これによって、最も欠陥の大きいセクタを最優先で交代処理することができる。
本発明の第13の態様は、上記第1の態様において、前記読み出し制御部は、前記リード・コマンドで指定され、前記メディアから読み出すべき全セクタのリード・データを読み出すように制御し、前記交代処理順序決定部は、読み出した全セクタ内の欠陥セクタについて、各セクタの読み出しにおけるエラー訂正量に基づいて交代処理順序を決定する。これによって、指定範囲において確実に優先すべき欠陥セクタから交代処理を実行することができる。
本発明によれば、メディアに記録されているデータの安全性を向上することができる。
実施の形態1
以下に、本発明を適用可能な実施の形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。
本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態は、データ記憶装置における不良セクタの交代処理に関する。本発明の理解の容易のため、最初に、データ記憶装置の一例であるハードディスク・ドライブ(HDD)の全体構成の概略を説明する。
図1は、本実施の形態に係るHDD1の構成を模式的に示すブロック図である。図1に示すように、HDD1は、密閉されたエンクロージャ10内に、メディア(記録媒体)の一例である磁気ディスク11、ヘッド素子部12、アーム電子回路(アームエレクトロニクス:AE)13、スピンドル・モータ(SPM)14、ボイス・コイル・モータ(VCM)15、そしてアクチュエータ16を備えている。
HDD1は、エンクロージャ10の外側に固定された回路基板20を備えている。回路基板20上には、リード・ライト・チャネル(R/Wチャネル)21、モータ・ドライバ・ユニット22、ハードディスク・コントローラ(HDC)とMPUの集積回路(以下、HDC/MPU)23、及びメモリの一例であるRAM24などの各ICを備えている。尚、各回路構成は一つのICに集積すること、あるいは、複数のICに分けて実装することができる。
外部ホスト51からのライト・データは、HDC/MPU23によって受信され、R/Wチャネル21、AE13を介して、ヘッド素子部12によって、不揮発性の記録媒体である磁気ディスク11に書き込まれる。また、磁気ディスク11に記憶されているリード・データはヘッド素子部12によって読み出され、そのリード・データは、AE13、R/Wチャネル21を介して、HDC/MPU23から外部ホスト51に出力される。
次に、HDD1の各構成要素について説明する。磁気ディスク11は、SPM14に固定されている。SPM14は所定の速度で磁気ディスク11を回転する。HDC/MPU23からの制御データに従って、モータ・ドライバ・ユニット22がSPM14を駆動する。本例の磁気ディスク11は、データを記録する記録面を両面に備え、各記録面に対応するヘッド素子部12が設けられている。
各ヘッド素子部12はスライダ(不図示)に固定されている。また、スライダはアクチュエータ16に固定されている。アクチュエータ16はVCM15に連結され、回動軸を中心に揺動することによって、ヘッド素子部12(及びスライダ)を磁気ディスク11上において半径方向に移動する。モータ・ドライバ・ユニット22は、HDC/MPU23からの制御データに従ってVCM15を駆動する。
ヘッド素子部12には、典型的には、磁気ディスク11への記録データに応じて電気信号を磁界に変換する記録ヘッド、及び磁気ディスク11からの磁界を電気信号に変換する再生ヘッドを備えている。なお、磁気ディスク11は、1枚以上あればよく、記録面は磁気ディスク11の片面あるいは両面に形成することができる。
AE13は、複数のヘッド素子部12の中からデータ・アクセスが行われる1つのヘッド素子部12を選択し、選択されたヘッド素子部12により再生される再生信号を一定のゲインで増幅(プリアンプ)し、R/Wチャネル21に送る。また、R/Wチャネル21からの記録信号を選択されたヘッド素子部12に送る。
R/Wチャネル21は、ホスト51から転送されたデータについて、ライト処理を実行する。ライト処理において、R/Wチャネル21はHDC/MPU23から供給されたライト・データをコード変調し、更にコード変調されたライト・データをライト信号に変換してAE13に供給する。また、ホスト51にデータを供給する際にはリード処理を行う。リード処理において、R/Wチャネル21はAE13から供給されたリード信号を一定の振幅となるように増幅し、取得したリード信号からデータを抽出し、デコード処理を行う。読み出されるデータは、ユーザ・データとサーボ・データを含む。デコード処理されたリード・データは、HDC/MPU23に供給される。
HDC/MPU23において、MPUはRAM24にロードされたマイクロ・コードに従って動作する。HDD1の起動に伴い、RAM24には、制御データとして、MPU上で動作するマイクロ・コードの他、制御及びデータ処理に必要とされるデータが磁気ディスク11あるいはROM(不図示)からロードされる。HDC/MPU23は、ホスト110から取得したユーザ・データについて、誤り訂正(ECC)のための符号生成処理を実行し、R/Wチャネル21に転送する。さらに、磁気ディスク121から読み出した読み出しデータについて誤り訂正処理を実行した後に、ホスト51にデータを転送する。また、HDC/MPU23は、コマンド実行順序の管理、ヘッド素子部12のポジショニング制御、インターフェース制御、ディフェクト管理などのデータ処理に関する必要な処理の他、HDD1の全体制御を実行する。
本形態のHDD1は、ホスト51からリード・コマンドを受信すると、そのリード・コマンドの実行シーケンスにおいて、不良セクタの自動交代処理を実行する。具体的には、ホスト51からリード・コマンドを受信してから、そのコマンドの完了をホスト51に通知するまでの間に、欠陥セクタを検出し、その欠陥セクタの交代処理を実行する。コマンドの完了は、リード・データのホスト51への転送完了により、あるいは、リード・データとは別のコマンド完了通知によって、ホスト51へ通知される。
磁気ディスク11には、製造段階において検出される一次欠陥セクタの他、出荷の後に二次欠陥セクタが発生する。磁気ディスク11の記録面は情報の書き換えや時間経過によって劣化が進み、ユーザ・セクタからの読み取りや書き込みの信頼度が低下しうる。セクタの信頼度が基準値以下に低下したと判断される場合、該セクタを使用しないで交代セクタを使用することが決定される。欠陥セクタのデータは、典型的には、そのセクタと同一ゾーン内の交代セクタに記録される。その後、ホスト51から欠陥セクタへのアクセスがあった場合、HDD1は、内部的にはそれに対応する交代セクタにアクセスする。
リード・コマンドの実行シーケンスにおいて、磁気ディスク11から読み出したデータ・セクタの内、信頼度が基準値以下の欠陥セクタについて交代処理を実行する。これによって、その欠陥セクタがデータ回復不能なセクタとなる前に使用を禁止し、必要なユーザ・データが消失することを防止することができる。
ここで、HDD1は、ホスト51からリード・コマンドを受信してからタイム・アウト時間内に、ホスト51にコマンド完了を通知することが必要とされる。ホスト51は、タイム・アウト時間内にHDD1からの返信がない場合は、HDD1をディスコネクトし、他のHDDからデータ・リードを実行する。このため、タイム・アウト時間内にホスト51へのリード・データの転送と欠陥セクタの交代処理を終了することが必要である。
交代処理は、交代セクタへのアクセス、交代データの書き込み、書き込まれたデータの確認処理などを含み、交代処理には相応の時間が必要とされる。このため、タイム・アウト時間内に全ての欠陥セクタについて交代処理を完了することができるとは限らない。本形態においては、リード・コマンドに応じて磁気ディスク11から読み出した複数のデータ・セクタについて、各信頼度を決定した後、信頼度の低いデータ・セクタから交代処理を実行する。これによって、限られた時間内において、データ回復不能となる可能性が高いデータ・セクタを優先的に交代することができ、データの安全性、HDD1の信頼性を高めることができる。
データ・セクタの信頼度の決定は、好ましくは、ECC訂正データ量(訂正バイト数)に従ってなされる。磁気ディスク11のデータ・セクタに記録されるデータは、ホスト51から転送されたユーザ・データに加えて、誤り訂正のためのコードを含んでいる。誤り訂正のためのコードは、ECCコード及びCRCC(Cyclic Redundancy Check Code)を含んでいる。CRCCは、ECCコードからまれな確率で起こる誤検出を防止するため、誤り訂正の検証に使用される。ECC及びCRCC生成のため、典型的には、リードソロモン符号が使用される。
上述のように、HDC/MPU23は、磁気ディスク11から読み出したデータについて誤り訂正処理を実行する。このときのECCによる訂正バイト数を使用して、データ・セクタの信頼度を決定する。具体的には、訂正バイト数が基準値を超える場合には、そのデータ・セクタを交代が必要な欠陥セクタと判定し、基準値以下の場合には交代が不要なセクタと判定する。基準値の具体的な値は、各HDDに応じて設計によって適切な値に設定される。HDC/MPU23は、訂正バイト数が多いほど信頼度が低いと判断し、訂正バイト数が多い順にデータ交代処理を実行する。
具体例を使用して、本形態の欠陥セクタ自動交代処理を説明する。図2は、磁気ディスク11上のトラックの一部を示しており、セクタNO.101−110の複数データ・セクタが示されている。ホスト51からのリード・コマンドに応じて、HDD1はこれらの全てのデータ・セクタ101−110からデータを読み出す。データの読み出し順序は、データ・セクタ101からデータ・セクタ110への方向である。この例において、リード・コマンドにおいて指定されたアドレス範囲(LBA:Logical Block Address)が、データ・セクタ101−110に相当する。なお、キャッシュ・ヒットの場合、データは磁気ディスク11から読み出されないため、そのデータは除かれる。
HDC/MPU23は、磁気ディスク11からデータ・セクタ101−110のデータを順次読みし、読み出した各データ・セクタのデータについて訂正処理を実行した後、RAM24内のリード・バッファに格納する。HDC/MPU23は、さらに、各セクタの訂正処理結果に関するデータを自動交代テーブルに格納する。図3(a)は、その自動交代テーブルの一例を示している。自動交代テーブルは、各データ・セクタに対応して、その訂正バイト数と、それに応じて決定された交代順序が登録されている。交代順序は、訂正バイト数が大きいほど前に設定されている(先に実行される)。また、本例においては、簡単のため、1バイトでもエラー訂正されると、そのデータ・セクタは交代処理の対象(欠陥セクタ)とされる。なお、上述のように、典型的には、訂正バイト数が予め設定された基準値よりも大きい場合に、そのデータ・セクタは欠陥セクタとして認定される。
図3(a)において、例えば、データ・セクタ101の訂正バイト数は4であり、実行順序は3番目に設定されている。データ・セクタ108の訂正バイト数は12であり、読み出されたデータ・セクタ101−110の内で最も訂正バイト数が多いため、実行順序は1番目に設定されている。データ・セクタ103、105、106は、訂正バイト数が0であるので非欠陥セクタ(正常セクタ)と判定され、交代順序は設定されていない。このテーブルに従った交代処理順序は、図3(b)に示す順序となる。
HDC/MPU23は、決定された順序に従って、欠陥セクタの交代処理を実行する。タイム・アウト時間内で可能なセクタ数の交代処理を実行した後、ホスト51に対してリード・バッファに格納されているデータ転送を開始する。タイム・アウト時間は、ホスト51がコマンド完了の通知を受けるまでの時間であるので、HDC/MPU23はホスト51へのデータ転送時間を残して、自動交代処理を終了する。
図4は、リード・コマンドの実行シーケンスにおける各処理ステップと時間との関係を示している。図4において、横軸はデータ・セクタに対応し、縦軸が時間に対応している。白箱101a−110aは、磁気ディスク11の各データ・セクタからのデータ読み出し処理を示し、ハッチング箱101b、107b、108b、110bは欠陥セクタの交代処理を示している。図4は、図3の自動交代テーブルと対応している。
まず、HDC/MPU23は、リード・コマンドで指定された全てのデータ・セクタからデータを読み出す101a−110a。その後、自動交代テーブルに登録されている実行順序に従って、欠陥セクタの自動交代処理を実行する。まず、データ・セクタ108について自動交代処理108bを実行し、続いてデータ・セクタ110の自動交代処理110b、次に、データ・セクタ101の自動交代処理101b、そして最後にデータ・セクタ107の自動交代処理107bを実行する。このタイミングで自動交代処理終了時間T1が近づき、次のデータ・セクタ102の自動交代処理をする時間が残されていないため、自動交代処理を終了する。
HDD1は、リード・コマンドで指定された全てのデータ・セクタからデータを読み出した後、各データ・セクタの信頼度を決定し、信頼度が低いデータ・セクタから自動交代処理を実行する。これによって、データ回復不能となる可能性が高いデータ・セクタを優先的に交代処理することができる。また、データ・セクタの信頼度決定の基準として訂正バイト数を使用することで、的確、迅速な信頼度の決定を行うことができる。
続いて、本形態の自動交代処理を伴うリード・コマンドの実行シーケンスの詳細について図5−7を参照して説明する。このシーケンスの主な処理は、HDC/MPU23が実行するため、その処理の詳細を説明する。図5は、自動交代処理に関するHDD1の一部構成を示すブロック図であり、R/Wチャネル21及びAE13は省略されている。ホスト51は、HDD1のパワーオン時に、モード・パラメータとしてタイム・アウト時間をHDD1に設定する。MPU231は、パワーオン時の初期化処理において、ホスト51が設定したタイム・アウト時間から、自動交代処理を終了すべき時間を決定する。また、HDD1は、1回(1データ・セクタ)の交代処理に必要とされることが予想される交代処理時間を予め備えている。この時間は、設計によって適切な値が設定される
図5及び6を参照して、ホスト51は、リード・データのアドレスを指定して、HDD1にリード・コマンドを発行する。MPU231は、HDC232を介してホスト51からリード・コマンドを受信する(S11)。MPU231は、リード・コマンドの受信に応答して、自動交代処理を終了すべき時間を変数T1に設定し(S12)、1回の交代処理の予想時間を変数T2に設定する(S13)。また、変数TIMEを初期化する(S14)。変数TIMEは規定値、もしくはリード・コマンドの指定データ・セクタ数に応じて変化する値が設定される。MPU231は読み出し制御部として機能し、HDC231に対して、リード・コマンドに対応するデータ・セクタからのデータ・リードを指示する。HDC232は、MPU231からの指示に応じて、磁気ディスク11の指定された全てのデータ・セクタからデータを読み出す(S15)。
読み出し処理(S15)において、HDC232は、読み出した各データ・セクタのデータについてECCによるエラー訂正処理を実行した上で、RAM24内のリード・バッファ241に格納する。具体的には、読み出したデータに誤りがあるかどうかを判別し、誤りがある場合、誤り位置及び誤りパターンからなる誤りデータを計算し、計算した誤りデータが全て正しいか否かをCRCCによって検証する。さらに、HDC232は、各データ・セクタの訂正バイト数をMPU231に出力する。
MPU231は、HDC232から取得した訂正バイト数を参照して、自動交代テーブル242(図3(a)を参照)を生成(自動交代テーブル242へのデータ登録)する(S16)。なお、高速処理のために、エラー訂正処理はHDC232内のハードウェアを使用することが好ましいが、MPU231上で実行されるマイクロ・コードによってエラー訂正処理を行うことも可能である。
MPU231は交代順序を決定する交代処理順序決定部として機能する。MPU231は交代対象となる欠陥セクタがあるかを判定し(S17)、欠陥セクタが存在しない場合は、自動交代処理を行うことなく、ホスト51へのデータ転送を開始する(S18)。欠陥セクタが存在する場合、変数TIMEに交代処理の予想時間T2を加算し(TIME+T2)、自動交代処理終了時間T1と比較する(S19)。(TIME+T2)は、次のデータ・セクタの交代処理を完了した段階における経過時間を示している。(TIME+T2)がT1以上の場合、MPU231は、ホスト51へのデータ転送を開始する(S18)。
(TIME+T2)がT1よりも小さい場合、MPU231は、自動交代処理を開始する(S20)。MPU231は、交代処理制御部として機能する。図5及び7を参照して、自動交代処理において、まず、MPU231は、欠陥セクタとして判定され、自動交代の対象となるデータ・セクタ数を変数CNTに設定し、変数LOOPに0を設定する(S201)。変数LOOPは、交代処理を実行したデータ・セクタ数に相当する。続いて、変数CNTと変数LOOPを比較する(S202)。最初の交代処理の実行前においては変数LOOPが小さいため(S202におけるN)、MPU231は、訂正バイト数が最も大きいデータ・セクタについて、交代処理を実行する(S203)。
交代処理(S203)は、リード・バッファ241に記憶されている欠陥セクタのデータを、磁気ディスク11の交代セクタに書き込む。交代セクタの管理は、RAM24に記憶されたディフェクト・マップ243によって行われる。MPU231は、一つのデータ・セクタについて交代処理を終了すると、ディフェクト・マップ243を最新の情報に更新する。ディフェクト・マップ243は、欠陥セクタと、それに対応する交代セクタを特定するためのデータを登録する。
例えば、欠陥セクタのアドレス(LBA)と、交代セクタのアドレス(CHS:シリンダ番号、ヘッド番号、セクタ番号)とを登録する。ホスト51から該当するLBAへのアクセス要求があると、HDC/MPU23は、ディフェクト・マップ243を参照して、対応する交代セクタへアクセスする。尚、ディフェクト・マップによる処理は広く知られた技術であり、本明細書において詳細な説明は省略する。
訂正バイト数が最も大きいデータ・セクタの交代処理が終了すると、MPU231は、現在のTIME変数にT2を加算してT1と比較する(S204)。このときの(TIME+T2)は、次のデータ・セクタの交代処理を完了した段階における経過時間を示している。(TIME+T2)がT1よりも小さい場合は、MPU231は自動交代処理を終了し、リード・バッファ241に格納されているユーザ・データを、ホスト51に転送開始する(S18)。具体的には、MPU231は、HDC232に対してデータ転送の開始を指示し、HDC232は、リード・バッファからユーザ・データをホスト51に転送する。ホスト51へのデータ転送が終了すると、必要な場合は、MPU231は、転送ユーザ・データとは別にコマンドの完了通知を送信する。
(TIME+T2)がT1以上である場合(TIME+T2≧T1)、MPU231は、現在の変数LOOPに1を加算し(S205)、S232に戻って変数CNTと比較する。未交代の欠陥セクタが存在しない場合、変数LOOPは変数CNT以上(LOOP≧CON)となり、MPU231は自動交代処理を終了する。一方、未交代の欠陥セクタが存在する場合、変数LOOPは変数CNT未満(LOOP<CON)となる。MPU231は、未交代欠陥セクタ中で、訂正バイト数が最も大きかったデータ・セクタについて、交代処理を開始する(S203)。以下、MPU231は、上述の各ステップを繰り返し、リード・コマンドの実行シーケンスが完了する。
その他の実施形態
以下において、上述の実施形態に対する、いくつかの変形例を説明する。上述の例において、交代処理すべき欠陥セクタ及びその交代順序を、訂正バイト数を基準として決定している。この他、エラー・リカバリ・プロシージャにおけるリトライ処理を基準としてデータ・セクタの信頼度を決定することができる。通常の読み取りモードで磁気ディスク11から読み取りができないような不良が生じた場合、HDD1はリカバリ・プロシージャを開始する。HDD1は、読み取りのタイミングの変更、ヘッド素子部12の半径方向位置の微調整、ヘッド素子部12におけるMRヘッドのセンス電流の変更、R/Wチャネル21内部のVGA(Variable Gain Amplifier)ゲイン値の変更、デジタル・フィルタ・パラメータ値の変更など、読み取りパラメータを変更して、データを読み取るための試み(リトライ・ステップ)を繰り返す。
HDD1は、ホスト51からのリード・コマンドに対応するデータ・セクタから、データを読み出す(図6、S15)。このとき、いずれかのデータ・セクタの最初の読み取りステップにおいてデータを正確に読み取れなかった場合、MPU231はリカバリ・プロシージャを開始する。MPU231は、HDD1内の各部に読み取りパラメータの変更を指示し、異なるパラメータにおけるリトライ・ステップを実行する。読み取りパラメータを変更することによってデータを正確に読み取ることができた場合、MPU231は、そのリトライ・ステップの種類と、読み取るまでに必要としたリトライ・ステップ数(リトライの深さ)を自動交代テーブル232に登録する。MPU231は、読み出した各データ・セクタについて、これらのデータを登録する。
MPU231は、例えば、データ読み取りのために基準回数以上のリトライ・ステップが必要であった場合、そのセクタの信頼度が低いと判断して、欠陥セクタと認定する。また、自動交代処理における交代順序を、リトライ回数に従って決定する。例えば、リトライ回数が多い順序で、自動交代処理を実行する。欠陥セクタの認定、交代順序の決定においては、読み出しに成功したリトライ・ステップの種類・内容を参照することが好ましい。例えば、ヘッド素子部12の半径位置を変更することによってデータを読み出すことができた場合、そのデータ・セクタを非欠陥セクタと認定する。また、リトライ・ステップとECCによるエラー訂正バイト数とを併用することも可能である。
上述の例において、HDD1はホスト51から指定されたアドレス範囲のデータのみを磁気ディスク11から読み出している。HDDによっては、リード・コマンドの指定範囲の他に、その範囲の前のアドレスに記録されているデータを読み出す(前読み)もの、あるいは、指定範囲の後に記憶されているデータを読み出す(先読み)ものが知られている。これらのデータは、ホスト51から続けてリード要求されることが多いため、予め磁気ディスク11から読み出しておくことで、キャッシュ・ヒット率を上げ、パフォーマンスを向上することができる。
HDD1は、この先読み及び前読みのデータ・セクタも、上述の自動交代処理に含めることができる。つまり、MPU231は、先読み及び前読みのデータ・セクタを含む、リード・コマンドに対応する全てのデータ・セクタについて訂正バイト数を比較し、訂正バイト数の多いデータ・セクタから順次交代処理を実行する。あるいは、HDD1は、先読み及び前読みのデータ・セクタを、自動交代処理に含めず、リード・コマンドで指定された範囲のデータ・セクタのみについて、自動交代処理を実行することも可能である。
また、上述の例において、HDD1は、ホスト51に指定された全てのデータ・セクタからデータを読み出した後、各データ・セクタの交代順序を決定している。回復不能となる可能性が高いデータ・セクタから優先的に交代処理を行うためには、リード・コマンドに対応するデータを全て読み出した上で、交代順序を決定することが好ましい。しかし、HDD1は、リード・コマンドに対応する一部のデータ・セクタからデータを読み出した段階で、交代順序を決定することができる。
例えば、MPU231は、1トラック分のデータ・セクタからデータを読み出したタイミングで、各データ・セクタについて欠陥セクタの認定及び交代順序を決定する。さらに、決定された順序に従って、欠陥セクタの交代処理を実行する。自動交代処理の終了後、HDD1は、リード・バッファ241に格納されているユーザ・データをホスト51に転送する。続いて、HDD1は、別の1トラック分のデータ・セクタから新たにデータを読み出し、同様の処理を繰り返し実行する。
リード・コマンドに対応する一部の複数データ・セクタ毎に交代順序の決定及び欠陥セクタの交代処理を実行することは、磁気ディスク11から読み出すユーザ・データに対してリード・バッファの容量が不足する場合などに有効である。リード・バッファ241内の欠陥セクタのデータが、磁気ディスク11から新たに読み出されたデータによって上書き消去される前に交代処理を実行することで、交代処理のために新たにデータを読み出すための処理を省き、また、欠陥セクタから新たにデータを読み出すことができない危険性を避けることができる。
あるいは、リード・バッファ容量が小さい場合に、欠陥セクタのデータを、RAM24内の別の領域に確保することは、好ましい他の方法の一つである。つまり、MPU231は、例えば1トラック分のデータ・セクタからデータを読み出し、各データ・セクタについて、訂正バイト数に従った欠陥セクタの判定を行う。MPU231は、欠陥セクタと判定されたデータ・セクタのユーザ・データを、リード・バッファ241とは異なる領域にも格納する。MPU231は、さらに、各データ・セクタの訂正バイト数を自動交代テーブルに登録する。
MPU231は、このタイミングで欠陥セクタの交代処理を実行することなく、リード・バッファ241内のユーザ・データをホスト51に転送する。続いて、新たに磁気ディスク11から1トラック分のユーザ・データを読み出し、同様の処理を繰り返し実行する。MPU231は、全データを磁気ディスク11から読み出した後に、全ての欠陥セクタについて交代処理順序を決定する。さらに、RAM24に確保されているユーザ・データを使用して、決定された順序に従って各欠陥セクタの交代処理を実行する。これによって、リード・バッファ容量が小さい場合において、読み出されるデータ・セクタの内で最も信頼度の低いデータ・セクタから交代処理を開始することができ、記録データの安全性を高めることができる。
上述の例において、HDD1は、自動交代処理が終了した後に、読み出したユーザ・データをホスト51に転送する(図6、S18)。これに代えて、ホスト51へのデータ転送を、自動交代処理と並行して、あるいは磁気ディスク11からの読み出し処理と並行して行うことができる。こうすることによって、ホスト51へのデータ転送時間を、自動交代処理のために利用することができる。この場合、自動交代処理の時間を確保するため、ホスト51へのデータ転送終了後にコマンド完了通知の送信を遅らせ、ホスト51が新たなコマンドを発行しないようにする。あるいは、データ転送の完了がコマンド完了の通知に相当する場合、最後のデータ転送を遅らせる。
上述の例において、MPU231は、規定値としての交代処理予想時間T2と、交代処理回数(交代したセクタ数)を使用して、自動交代処理の終了タイミングを決定する。MPU231は、タイマを使用して実際に計測された時間を使用して、自動交代処理の終了タイミングを決定することも可能である。
尚、上記の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。例えば、本形態の自動交代処理を、磁気ディスク以外のメディアを利用するデータ記憶装置に適用することができる。
本実施形態に係るHDDの全体構成を模式的に示すブロック図である。 本実施形態に係る自動交代処理において、読み出されるデータ・セクタを示す図である。 本実施形態に係る自動交代処理において生成された自動交代テーブルの一例を示す図である。 本実施形態に係るリード・コマンド実行シーケンスにおいて、読み出し処理と自動交代処理を示す図である。 本実施形態に係るHDDにおいて、自動交代処理に関する一部構成を模式的に示すブロック図である。 本実施形態に係るリード・コマンド実行シーケンスの処理フローである。 本実施形態に係る自動交代処理の処理フローである。
符号の説明
10 エンクロージャ、11 磁気ディスク、12 ヘッド素子部、
13 アーム・エレクトロニクス、14 スピンドル・モータ、
15 ボイス・コイル・モータ、16 アクチュエータ、20 回路基板、
21 リード・ライト・チャネル、22 モータ・ドライバ・ユニット、51 ホスト
231 MPU、232 HDC、241 リード・バッファ、
242 自動交代テーブル、243 ディフェクト・マップ

Claims (13)

  1. リード・コマンドを取得し、そのリード・コマンドに対応する複数セクタのデータをメディアから読み出すように制御する、読み出し制御部と、
    前記読み出した複数セクタ内の欠陥セクタについて交代処理順序を決定する、交代処理順序決定部と、
    前記交代処理順序決定部が決定した交代処理順序に従って、欠陥セクタの交代処理を制御する、交代処理制御部と、
    を備えるデータ記憶装置。
  2. 前記交代処理順序決定部は、各セクタの読み出しにおけるエラー訂正量に基づいて前記交代処理順序を決定する、請求項1に記載のデータ記憶装置。
  3. 前記交代処理順序決定部は、各セクタの読み出しにおけるリトライ処理に基づいて前記交代処理順序を決定する、請求項1に記載のデータ記憶装置。
  4. 前記交代処理順序決定部は、前記交代処理順序を、各セクタの読み出しにおけるエラー訂正量の多い順序に設定する、請求項2に記載のデータ記憶装置。
  5. 前記読み出し制御部は、前記リード・コマンドで指定され、前記メディアから読み出すべき全セクタのリード・データを読み出し、
    前記交代処理順序決定部は、その全セクタ内の欠陥セクタについて交代処理順序を決定する、
    請求項2に記載のデータ記憶装置。
  6. 前記読み出し制御部は、前記リード・コマンドに対応して前記メディアから読み出すべき全セクタのリード・データを読み出し、
    前記交代処理順序決定部は、その全セクタ内の欠陥セクタについて交代処理順序を決定する、請求項2に記載のデータ記憶装置。
  7. 前記リード・コマンドに対応して前記メディアから読み出すべき全セクタは、前記リード・コマンドで指定されたセクタの前及び/もしくは後の位置のデータを含む、請求項6に記載のデータ記憶装置。
  8. 前記リード・コマンドのタイム・アウト時間経過前に前記リード・コマンドに対するコマンド完了を通知するように、複数の欠陥セクタの交代処理の終了タイミングを決定する、請求項1に記載のデータ記憶装置。
  9. 予め定められた値と欠陥セクタの交代処理数とを使用して、前記終了タイミングを決定する、請求項8に記載のデータ記憶装置。
  10. 前記交代処理順序は信頼度の低いセクタから交代処理を行う、請求項1に記載のデータ記憶装置。
  11. 前記データ記憶装置は、前記メディアから読み出したデータのエラー訂正処理を行う訂正処理部をさらに備え、
    前記交代処理順序決定部は、前記読み出した各セクタの訂正量を使用して欠陥セクタの交代処理順序を決定する、
    請求項1に記載のデータ記憶装置。
  12. 前記交代処理順序決定部は、最も訂正量の多いセクタを最初の交代処理順序に設定する、請求項11に記載のセクタ交代処理方法。
  13. 前記読み出し制御部は、前記リード・コマンドで指定され、前記メディアから読み出すべき全セクタのリード・データを読み出すように制御し、
    前記交代処理順序決定部は、読み出した全セクタ内の欠陥セクタについて、各セクタの読み出しにおけるエラー訂正量に基づいて交代処理順序を決定する、
    請求項1に記載のデータ記憶装置。
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