JP2006266482A - 車両用多段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 9速の変速段を可能としつつ、コンパクトな構造の車両用多段変速機を提供する。
【解決手段】 第1、第2遊星歯車装置18、20を有し、その遊星歯車装置18、20の各要素の一部が互いに連結されることにより入力軸16の回転を減速して伝達する第1回転要素RE1(R2)およびその入力軸16の回転を逆転して伝達する第2回転要素RE2(R1)を構成する第1変速部28と、2つの遊星歯車装置22、24の各要素の一部が互いに連結されることにより4つの回転要素RE3〜RE6を構成する第2変速部30によってコンパクトで実用的な変速機10を提供できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車などの車両において、原動機と駆動輪との間に設けられる車両用多段変速機に関し、特にその変速機の多段化に関するものである。
9速の多段変速が可能な車両用多段変速機として、切換不能とされた2つの前置遊星歯車装置を備えたものが提案されている。この切換不能とは、2つの遊星歯車装置の各要素であるサンギヤ、キャリヤおよびリングギヤが互いに連結されることにより構成される複数の回転要素のうち、1つの回転要素は、入力回転部材に連結されて入力回転部材に対する相対回転速度比(出力回転/入力回転)が常に1とされ、他の1つの回転要素は、常時回転停止させられて入力回転部材に対する回転速度比が常に0とされ、それにより、残りの回転要素の入力回転部材に対する相対回転速度比も常に一定とされていることをいう。
たとえば、特許文献1の図8に記載の多段変速機がそれであり、その図8に記載された多段変速機では、2つの切換不能な前置遊星歯車装置を備えている第1変速部において、ダブルピニオン型の遊星歯車装置のリングギヤが入力回転部材の回転を減速して伝達する第1中間出力部材(第1回転要素)として機能する一方、シングルピニオン型の遊星歯車装置のリングギヤが入力回転部材の回転を逆転して伝達する第2中間出力部材(第2回転要素)として機能している。そして、上記第1変速部から出力される回転は、2つの後置遊星歯車装置を有し、それらのサンギヤ、キャリヤおよびリングギヤの一部が互いに連結されることにより4つの回転要素が構成されている第2変速部へ伝達されるようになっている。この第1、2変速部からなる多段変速機によって9速の変速段が達成されるようになっている。
特表2003−514195号公報
しかし、上記従来の多段変速機においては、第2変速部がコンパクトなものとはいえず、改善の余地があった。例えば、上記特許文献1の図8に記載された多段変速機は、第2変速部では、入力回転部材の回転が伝達される2つの軸および第1中間出力部材の回転と第2中間出力部材の回転とを選択的に伝達する1つの軸を要する。また、入力回転部材の回転が伝達される2つの軸の一方を第2ブレーキ要素により回転停止させる必要があるため、その軸を前側に配置された後置遊星歯車装置よりも前方へと延設している。そのため、この延設された軸が上述した3つの軸と径方向に重なり、第2変速部をコンパクト化できないという問題があった。また、別の視点では、2組の後置遊星歯車装置のサンギヤ、キャリヤおよびリングギヤの一部を互いに連結するための軸が必要となり、第2変速部をコンパクト化できないという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、コンパクトな車両用多段変速機を提供することにある。
かかる目的を達成するための第1発明の要旨とするところは、入力回転部材の回転を減速して伝達する第1回転要素および該入力回転部材の回転を逆転して伝達する第2回転要素を構成する第1変速部と、該第1変速部側から順番に第1、第2後置遊星歯車装置を有し、該第1、第2後置遊星歯車装置のサンギヤ、キャリヤおよびリングギヤの一部が互いに連結されることにより4つの回転要素を構成する第2変速部とを備え、該第2変速部の4つの回転要素の回転速度を直線で表すことのできる共線図上において該4つの回転要素を一端から他端に向かって順番に第3回転要素、第4回転要素、第5回転要素、および第6回転要素としたとき、前記入力回転部材と該第6回転要素とを選択的に連結する第1クラッチ要素と、前記入力回転部材と該第4回転要素とを選択的に連結する第2クラッチ要素と、該第1回転要素と該第3回転要素とを選択的に連結する第3クラッチ要素と、該第2回転要素と該第3回転要素とを選択的に連結する第4クラッチ要素と、該第3回転要素を選択的に非回転部材に連結する第1ブレーキ要素と、該第4回転要素を選択的に非回転部材に連結する第2ブレーキ要素と、を有する車両用多段変速機であって、前記第1後置遊星歯車装置は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置とされる一方、前記第2後置遊星歯車装置は、シングルピニオン型の遊星歯車装置とされ、互いに連結された該第1後置遊星歯車装置のキャリヤおよび該第2後置遊星歯車装置のサンギヤによって前記第3回転要素が構成され、互いに連結された該第1後置遊星歯車装置のリングギヤおよび該第2後置遊星歯車装置のキャリヤによって前記第4回転要素が構成され、該第2後置遊星歯車装置のリングギヤによって前記第5回転要素が構成され、該第1後置遊星歯車装置のサンギヤによって前記第6回転要素が構成されていることを特徴とする。
前記目的を達成するための第2発明の要旨とするところは、入力回転部材の回転を減速して伝達する第1回転要素および該入力回転部材の回転を逆転して伝達する第2回転要素を構成する第1変速部と、該第1変速部側から順番に第1、第2後置遊星歯車装置を有し、該第1、第2後置遊星歯車装置のサンギヤ、キャリヤおよびリングギヤの一部が互いに連結されることにより4つの回転要素を構成する第2変速部とを備え、該第2変速部の4つの回転要素の回転速度を直線で表すことのできる共線図上において該4つの回転要素を一端から他端に向かって順番に第3回転要素、第4回転要素、第5回転要素および第6回転要素としたとき、前記入力回転部材と該第6回転要素とを選択的に連結する第1クラッチ要素と、前記入力回転部材と該第4回転要素とを選択的に連結する第2クラッチ要素と、該第1回転要素と該第3回転要素とを選択的に連結する第3クラッチ要素と、該第2回転要素と該第3回転要素とを選択的に連結する第4クラッチ要素と、該第3回転要素を選択的に非回転部材に連結する第1ブレーキ要素と、該第4回転要素を選択的に非回転部材に連結する第2ブレーキ要素と、を有する車両用多段変速機であって、前記第1後置遊星歯車装置は、シングルピニオン型の遊星歯車装置とされる一方、前記第2後置遊星歯車装置は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置とされ、該第1後置遊星歯車装置のサンギヤによって前記第3回転要素が構成され、互いに連結された該第1後置遊星歯車装置のキャリヤおよび該第2後置遊星歯車装置のキャリヤによって前記第4回転要素が構成され、互いに連結された該第1後置遊星歯車装置のリングギヤおよび該第2後置遊星歯車装置のリングギヤによって前記第5回転要素が構成され、前記第2後置遊星歯車装置のサンギヤによって前記第6回転要素が構成され、かつ、前記第1後置遊星歯車装置および前記第2後置遊星歯車装置は、該第1後置遊星歯車装置のサンギヤが相対的に大径とされ、該第2後置遊星歯車装置のサンギヤが相対的に小径とされるとともに、キャリヤおよびリングギヤが共通とされたラビニヨ式遊星歯車列と、されていることを特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明の車両用多段変速機において、前記第1変速部は、第1、第2前置遊星歯車装置を有し、該第1、第2前置遊星歯車装置のサンギヤ、キャリヤおよびリングギヤの一部が互いに連結されることにより4つの回転要素を構成するとともに、該4つの回転要素の2つが前記第1、第2回転要素をそれぞれ構成し、残りの2つの回転要素の1つが前記入力回転部材に連結されており、他の1つが常時回転停止させられていることを特徴とする。
第4発明は、第3発明の車両用多段変速機において、前記第1変速部は、シングルピニオン型の第1前置遊星歯車装置およびダブルピニオン型の第2前置遊星歯車装置を有し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のキャリヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のサンギヤが常に非回転部材に連結されるとともに、前記第2前置遊星歯車装置のリングギヤが前記第1回転要素として機能し、前記第1前置遊星歯車装置のリングギヤが前記第2回転要素として機能し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のキャリヤが前記入力回転部材に連結されていることを特徴とする。
第5発明は、第3発明の車両用多段変速機において、前記第1変速部は、シングルピニオン型の第1前置遊星歯車装置およびダブルピニオン型の第2前置遊星歯車装置を有し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のキャリヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のリングギヤが常に非回転部材に連結されるとともに、前記第2前置遊星歯車装置のサンギヤが前記第1回転要素として機能し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のキャリヤが前記第2回転要素として機能し、前記第1前置遊星歯車装置のサンギヤが前記入力回転部材に連結されていることを特徴とする。
第6発明は、第3発明の車両用多段変速機において、前記第1変速部は、シングルピニオン型の第1前置遊星歯車装置およびダブルピニオン型の第2前置遊星歯車装置を有し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のキャリヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のリングギヤが常に非回転部材に連結されるとともに、前記第2前置遊星歯車装置のキャリヤが前記第1回転要素として機能し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のサンギヤが前記第2回転要素として機能し、前記第1前置遊星歯車装置のサンギヤが前記入力回転部材に連結されていることを特徴とする。
上記第1発明の車両用多段変速機によれば、入力回転部材の回転が伝達される2つの軸の一方を第2ブレーキ要素により回転停止させるにあたり、その軸を第1後置遊星歯車装置より前方に延設させないため、第2変速部をコンパクト化することができる。
また、第2発明の車両用多段変速機によれば、第2変速部ではラビニヨ式の遊星歯車列が用いられているため第1、第2後置遊星歯車装置のサンギヤ、キャリヤおよびリングギヤの一部を互いに連結するための軸を設ける必要がなく、第2変速部を一層コンパクト化することができる。
また、第3発明乃至第6発明の車両用多段変速機によれば、第1変速部は、入力回転部材の回転を減速して伝達する第1回転要素および該入力回転部材の回転を逆転して伝達する第2回転要素を備えるため、広範囲のギア比幅を有する車両用多段変速機を提供することができる。
本発明の車両用多段変速機(以下、変速機という)の車両に対する搭載姿勢は、変速機の軸線が車両の幅方向となるFF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両などの横置き型でも、変速機の軸線が車両の前後方向となるFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車両などの縦置き型でも良い。
変速機は、アクセル操作量や車速などの運転状態に応じて自動的に変速段を切り換えるものでも良いが、運転者のスイッチ操作(アップダウン操作など)に従って変速段を切り換えるものでも良い。
第1クラッチ要素〜第4クラッチ要素、第1、第2ブレーキ要素としては、油圧シリンダによって摩擦係合させられる多板式や単板式、ベルト式などの油圧式摩擦係合装置が好適に用いられるが、電磁式等の他の形式の係合装置を採用することもできる。変速制御を容易にするため、それ等のブレーキやクラッチと並列または直列に一方向クラッチを設けることもできる。
第1変速部と第2変速部とは、同軸上に配置されてもよいが、第1変速部が第1軸上に配置されるとともに、第2変速部が第1軸と平行な第2軸上に配置され、第1軸と第2軸とがカウンタギヤ対により連結されてもよい。
駆動力源としては、エンジンが好適に用いられるが、エンジンに代えて、あるいは、エンジンに加えて電動モータ等の他の駆動力源を用いてもよい。また、好ましくは、エンジンなどの駆動力源の出力は、流体伝動装置を介して前記入力回転部材に入力される。このようにすれば、コンパクトな変速機の設計が可能となる。流体転動装置としては、トルクコンバータが好適に用いられるが、トルクコンバータに代えてフルードカップリングを用いてもよい。なお、流体伝動装置にはロックアップクラッチが備えられることが好ましいが、ロックアップクラッチが備えられていなくても良いし、また、流体伝動装置に代えて、磁粉式電磁クラッチ、多板或いは単板式の油圧クラッチが設けられていてもよい。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された変速機10の構成を説明する骨子図である。図1において、変速機10は車体に取り付けられるトランスミッションケース(以下、単にケースという)12内において共通の軸心上に、流体伝動装置としてのロックアップクラッチ13付のトルクコンバータ14、このトルクコンバータ14に連結された入力軸16、第1遊星歯車装置18と第2遊星歯車装置20とを主体として構成されている第1変速部28、第3遊星歯車装置22と第4遊星歯車装置24とを主体として構成されている第2変速部30、および出力軸26が順次配設されている。この変速機10は、車両において縦置きされるFR用自動変速機として好適に用いられるものであり、エンジン8と図示しない駆動輪との間に設けられ、エンジン8の出力を駆動輪に伝達する。上記入力軸16はトルクコンバータ14のタービン軸であり、入力軸16は入力回転部材に相当する。また、出力軸26は出力回転部材に相当し、たとえば図示しない差動歯車装置等を介して左右の駆動輪を回転駆動する。また、トランスミッションケース12は非回転部材に相当し、トルクコンバータ14はエンジン8のクランク軸9に連結されている。なお、変速機10はその軸心に対して対称的に構成されているため、図1の骨子図においてはその下側が省略されている。
上記第1変速部28を構成している第1遊星歯車装置18および第2遊星歯車装置20はそれぞれシングルピニオン型およびダブルピニオン型であり、第1遊星歯車装置18は第1前置遊星歯車装置に相当し、第2遊星歯車装置20は第2前置遊星歯車装置に相当する。第1遊星歯車装置18は、第1サンギヤS1、第1ピニオンギヤP1、その第1ピニオンギヤP1を自転および公転可能に支持する第1キャリヤCA1、第1ピニオンギヤP1を介して第1サンギヤS1と噛み合う第1リングギヤR1を備えており、第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、互いに噛み合う複数対の第2ピニオンギヤP2、その第2ピニオンギヤP2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2ピニオンギヤP2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えている。
上記第1変速部28においては、第1キャリヤCA1および第2サンギヤS2は互いに連結されるとともに、ケース12に一体的に固定されて回転不能とされている。また、第1サンギヤS1および第2キャリヤCA2は互いに連結されるとともに、入力軸16に一体的に連結され回転駆動させられる。この構成により、第2リングギヤR2は入力軸16に対して減速回転させられるので第1回転要素RE1に相当し、第1リングギヤR1は入力軸16の回転に対して逆回転させられるので第2回転要素RE2に相当する。
第2変速部30を構成している第3遊星歯車装置22はダブルピニオン型、第4遊星歯車装置24はシングルピニオン型の遊星歯車装置であり、第3遊星歯車装置22は第1後置遊星歯車装置に相当し、第4遊星歯車装置24は第2後置遊星歯車装置に相当する。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、互いに噛み合う複数対の第3ピニオンギヤP3、その第3ピニオンギヤP3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3ピニオンギヤP3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4ピニオンギヤP4、その第4ピニオンギヤP4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4ピニオンギヤP4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えている。
上記第2変速部30においては、第3キャリヤCA3と第4サンギヤS4とが互いに連結され第3回転要素RE3が構成され、第3リングギヤR3と第4キャリヤCA4とが互いに連結されて第4回転要素RE4が構成され、第4リングギヤR4によって第5回転要素RE5が構成され、第3サンギヤS3によって第6回転要素RE6が構成されている。また、第4回転要素RE4(R3,CA4)の回転軸を第2ブレーキ要素B2で回転停止させるにあたり、その軸を前記第1後置遊星歯車装置より前方に延設させない構造としたため、第2変速部30をコンパクト化することができる。
また、変速機10は、第1乃至第4クラッチC1〜C4(すなわち第1クラッチ要素乃至第4クラッチ要素)、および第1、第2ブレーキB1、B2(すなわち第1、第2ブレーキ要素)を備えている。第1クラッチC1は、入力軸16と第6回転要素RE6(S3)とを選択的に連結し、第2クラッチC2は入力軸16と第4回転要素RE4(R3、CA4)とを選択的に連結し、第3クラッチC3は第1回転要素RE1(R2)と第3回転要素RE3(CA3、S4)とを選択的に連結し、第4クラッチC4は第2回転要素RE2(R1)と第3回転要素RE3(CA3,S4)とを選択的に連結している。また、第1ブレーキB1は第3回転要素RE3(CA3,S4)を選択的にケース12に連結して回転停止させ、第2ブレーキB2は第4回転要素RE4(R3,CA4)を選択的にケース12に連結して回転停止させる。なお、第1クラッチC1乃至第4クラッチC4、および第1、第2ブレーキB1、B2は、何れも油圧シリンダによって摩擦係合させられる多板式等の油圧式摩擦係合装置である。
図3は、変速機10を制御するための電子制御装置35に入力される信号およびその電子制御装置35から出力される信号を例示している。この電子制御装置35は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより変速機10における変速制御をはじめとする駆動制御を実行するものである。
上記電子制御装置35には、図示しない各センサやスイッチから、エンジン水温を示す信号、シフトポジションを表す信号、エンジン8の回転速度であるエンジン回転速度NEを表す信号、エアコンの作動を示すエアコン信号、出力軸26の回転速度に対応する車速信号、変速機10の作動油温を示すAT油温信号、サイドブレーキ操作を示す信号、フットブレーキ操作を示す信号、触媒温度を示す触媒温度信号、アクセルペダルの操作量を示すアクセル開度信号Acc、カム角信号、スノーモード設定を示すスノーモード設定信号、車両の前後加速度を示す車両加速度信号、図示しない第1電動機MG1の回転速度を表す信号等がそれぞれ供給されるようになっている。また、上記電子制御装置35からは、図示しない電子スロットル弁の開度を操作するスロットルアクチュエータへの駆動信号、過給圧を調整するための過給圧調整信号、電動エアコンを作動させるための電動エアコン駆動信号、前記エンジン8の点火時期を指令する点火信号、図示しない第1電動機MG1及び第2電動機MG2の作動を指令する指令信号、ギヤ比を表示させるためのギヤ比表示信号、スノーモードであることを表示させるためのスノーモード表示信号、制動時の車輪のスリップを防止するABSアクチュエータを作動させるためのABS作動信号、前記変速機10に備えられた油圧式摩擦係合装置の油圧アクチュエータを制御するための電磁弁を作動させるATソレノイド指令信号、図示しない電動油圧ポンプを作動させるための駆動指令信号、電動ヒータを駆動するための信号、クルーズコントロール制御用コンピュータへの信号等がそれぞれ出力されるようになっている。
図2は、各変速段を成立させる際の係合要素および変速比を説明する作動表(係合作動表)であり、「○」は係合を表しており、空欄は解放である。各変速段は上記電子制御装置35の指示に従って係合される。第1遊星歯車装置18、第2遊星歯車装置20、第3遊星歯車装置22、第4遊星歯車装置24の各ギヤ比ρ1〜ρ4を適宜定めることにより、図2に示される各変速段の変速比が得られる。また、各変速段のギア比ステップ(各変速段間の変速比の比)は、第1ギヤ段の変速比γ1と第2ギヤ段の変速比γ2とのギア比ステップが「1.607」とされ、第2ギヤ段の変速比γ2と第3ギヤ段の変速比γ3とのギア比ステップが「1.315」とされ、第3ギヤ段の変速比γ3と第4ギヤ段の変速比γ4とのギア比ステップが「1.394」とされ、第4ギヤ段の変速比γ4と第5ギヤ段の変速比γ5とのギア比ステップが「1.260」とされ、第5ギヤ段の変速比γ5と第6ギヤ段の変速比γ6とのギア比ステップが「1.299」とされ、第6ギヤ段の変速比γ6と第7ギヤ段の変速比γ7とのギア比ステップが「1.277」とされ、第7ギヤ段の変速比γ7と第8ギヤ段の変速比γ8とのギア比ステップが「1.149」とされ、第8ギヤ段の変速比γ8と第9ギヤ段の変速比γ9とのギア比ステップが「1.141」とされ、各変速比γが略等比的に変化させられており、特に、オーバードライブ変速段間(すなわち第7変速段と第8変速段との間および第8変速段間と第9変速段間との間)のギア比ステップが比較的小さくなっている。また、第1ギヤ段の変速比γ1と第9ギヤ段の変速比γ9との比であるギヤ比幅(=γ1/γ9)が比較的大きな値である「8.075」とされている。また、クラッチC1〜C4およびブレーキB1、B2の何れか2つを掴み替えるだけで各変速段の変速を行うことができるため、変速制御が容易で変速ショックの発生が抑制される。また、飛び変速の場合にも、クラッチC1〜C4およびブレーキB1、B2の何れか2つを掴み替えることにより変速が達成できるので、飛び変速も容易となる。
図4は、上記第1変速部28および第2変速部30の各回転要素の回転速度を直線で表すことができる共線図であり、下の横線X1が回転速度「0」で、上の横線X2が回転速度「1.0」すなわち入力軸16と同じ回転速度である。また、第1変速部28の各縦線は、左側から順番に一体的に連結された第1サンギヤS1および第2キャリヤCA2、第1回転要素RE1(R2)、一体的に連結された第1キャリヤCA1および第2サンギヤS2、第2回転要素RE2(R1)を表しており、それらの間隔は、サンギヤとキャリヤとの間を「1」とするとキャリヤとリングギヤとの間がρとなるように、第1遊星歯車装置18および第2遊星歯車装置20のギヤ比(=サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)ρ1、ρ2に応じて定められる。また、第2変速部30の4本の縦線は、左側から順番に第3回転要素RE3(CA3,S4)、第4回転要素RE4(R3,CA4)、第5回転要素RE5(R4)、第6回転要素RE6(S3)を表しており、それ等の間隔は第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ3および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρ4に応じて定められる。
また、この共線図から示されるように、第4クラッチC4が係合させられることにより、第3回転要素RE3が入力軸16に対して逆回転させられるとともに、第2ブレーキB2が係合させられることにより第4回転要素RE4が回転停止させられると、出力軸26に連結された第5回転要素RE5は「1st」で示す回転速度で回転し、最も大きい変速比(=入力軸16の回転速度/出力軸26の回転速度)、例えば「4.822」程度である第1変速段「1st」が成立する。
また、第1クラッチC1が係合させられることにより第6回転要素RE6が入力軸16に連結されるとともに、第2ブレーキB2が係合させられることにより第4回転要素RE4が回転停止させられると、第5回転要素RE5は「2nd」で示す回転速度で回転させられ、第1変速段「1st」よりも変速比が小さい値、例えば「3.000」程度である第2変速段「2nd」が成立する。
また、第1クラッチC1が係合させられることにより第6回転要素RE6が入力軸16に連結されるとともに、第4クラッチC4が係合させられることにより第3回転要素RE3が入力軸16に対して逆回転させられると、第5回転要素RE5は「3rd」で示す回転速度で回転させられ、第2変速段「2nd」よりも変速比が小さい値、例えば「2.282」程度である第3変速段「3rd」が成立する。
また、第1クラッチC1が係合させられることにより第6回転要素RE6が入力軸16に連結されるとともに、第1ブレーキB1が係合させられることにより第3回転要素RE3が回転停止させられると、第5回転要素RE5は「4th」で示す回転速度で回転させられ、第3変速段「3rd」よりも変速比が小さい値、例えば「1.637」程度である第4変速段「4th」が成立する。
また、第1クラッチC1が係合させられることにより第6回転要素RE6が入力軸16に連結されるとともに、第3クラッチC3が係合させられることにより第3回転要素RE3が入力軸16に対して減速回転させられると、第5回転要素RE5は「5th」で示す回転速度で回転させられ、第4変速段「4th」よりも変速比が小さい値、例えば「1.299」程度である第5変速段「5th」が成立する。
また、第1クラッチC1および第2クラッチC2が係合させられることにより、第6回転要素RE6および第4回転要素RE4がともに入力軸16に連結されると、第2変速部30は入力軸16と同じ回転速度で一体回転するので、第5回転要素RE5は「6th」で示す回転速度で回転させられ、第5変速段「5th」よりも変速比が小さい値、例えば「1.000」程度である第6変速段「6th」が成立する。
また、第2クラッチC2が係合させられることにより第4回転要素RE4が入力軸16に連結されるとともに、第3クラッチC3が係合させられることにより第3回転要素RE3が入力軸16に対して減速回転させられると、第5回転要素RE5は「7th」で示す回転速度で回転させられ、第6変速段「6th」よりも変速比が小さい値、例えば「0.783」程度である第7変速段「7th」が成立する。
また、第2クラッチC2が係合させられることにより第4回転要素RE4が入力軸16に連結されるとともに、第1ブレーキB1が係合させられることにより第3回転要素RE3が回転停止させられると、第5回転要素RE5は「8th」で示す回転速度で回転させられ、第7変速段「7th」よりも変速比が小さい値、例えば「0.682」程度である第8変速段「8th」が成立する。
また、第2クラッチC2が係合させられることにより第4回転要素RE4が入力軸16に連結されるとともに、第4クラッチC4が係合させられることにより第3回転要素RE3が入力軸16に対して逆回転させられると、第5回転要素RE5は「9th」で示す回転速度で回転させられ、第8変速段「8th」よりも変速比が小さい値、例えば「0.597」程度である第9変速段「9th」が成立する。
さらに、第2ブレーキB2が係合させられることにより第4回転要素RE4が回転停止させられるとともに、第3クラッチC3が係合させられることにより第3回転要素RE3が第1回転要素RE1に連結されると、第5回転要素RE5は「Rev」で示す回転速度で逆回転させられ、例えば後進ギア比が「5.241」程度である後進変速段「Rev」が成立する。
このように、本実施例によれば、第1変速部28は入力回転部材16の回転を減速して伝達する第1回転要素RE1および該入力回転部材16の回転を逆転して伝達する第2回転要素RE2を含む4つの回転要素を備えるため、変速機10は比較的広範囲のギア比幅を構成することができ、また、第2変速部30は第4回転要素RE4の回転軸を第2ブレーキB2で回転停止させるにあたり、その軸を前記第1後置遊星歯車装置より前方に延設させない構造としたため、コンパクトな車両用多段変速機10を提供することができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図5は本発明の第2実施例の変速機40の構成を説明する骨子図である。図6はその変速機40の変速ギア段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図7は各ギア段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例の変速機40は第1実施例の変速機10と比較すると、第1変速部42の構成が相違しているのみであり、第1実施例の変速機10と同一の第2変速部30を備えているため第1実施例と同様の効果が得られる。以下、変速機40と変速機10との相違する部分について説明する。
第1変速部42は、シングルピニオン型の第1遊星歯車装置44およびダブルピニオン型の第2遊星歯車装置46を主体として構成されており、第1遊星歯車装置44が第1前置遊星歯車装置に相当し、第2遊星歯車装置46が第2前置遊星歯車装置に相当する。第1遊星歯車装置44は、第1サンギヤS1、第1ピニオンギヤP1、その第1ピニオンギヤP1を自転および公転可能に支持する第1キャリヤCA1、第1ピニオンギヤP1を介して第1サンギヤS1と噛み合う第1リングギヤR1を備えており、第2遊星歯車装置46は、第2サンギヤS2、互いに噛み合う複数対の第2ピニオンギヤP2、その第2ピニオンギヤP2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2ピニオンギヤP2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えている。
本実施例の第1変速部42は、第1サンギヤS1は入力軸16に連結されて回転駆動されており、第1キャリヤCA1および第2リングギヤR2は互いに連結されるとともに、ケース12に一体的に固定されて回転不能とされている。この構成により、第2サンギヤS2は入力軸16の回転に対して減速回転させられるので第1回転要素RE1に相当し、第1リングギヤR1および第2キャリヤCA2は互いに連結されるとともに、入力軸16の回転に対し逆回転させられるので第2回転要素RE2に相当する。
第1変速部42は、第1遊星歯車装置44および第2遊星歯車装置46の要素の一部が互いに連結されることにより、入力軸16に連結されている回転要素(S1)、第1回転要素RE1(S2)、常時回転停止させられている回転要素(CA1、R2)、第2回転要素RE2(R1、CA2)の4つの回転要素が構成されており、この回転要素を基準とすれば第1実施例の第1変速部28と同様の変速部である。また、前述のように第2変速部30は第1実施例と同様であるため、第2変速部をコンパクト化することができる。また、図6に示される各変速段を成立させる際の係合要素および変速比を説明する作動表は、前述の図2に示されるものと同様であるため、その説明を省略する。
図7の共線図において、第1変速部42の4本の各縦線は、左から順に、第1サンギヤS1,第1回転要素RE1(S2)、一体的に連結された第1キャリヤCA1および第2リングギヤR2、第2回転要素RE2(R1,CA2)を表しており、第2変速部30の4本の縦線は前述の第1実施例と同様、左から順に第3回転要素(CA3,S4),第4回転要素(R3,CA4),第5回転要素(R4)、第6回転要素(S3)をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図7に示される共線図は、図4に示される第1実施例の共線図と同様であるため、その説明を省略する。
このように、本実施例によれば、第1変速部42は入力回転部材16の回転を減速して伝達する第1回転要素RE1および該入力回転部材16の回転を逆転して伝達する第2回転要素RE2を含む4つの回転要素を備えるため、比較的広範囲のギア比幅を設定することができ、また、第2変速部30は前記第1実施例と同様であるため、コンパクトな変速機40を提供することができる。
次に、本発明の第3実施例を説明する。図8は本発明の第3実施例の変速機50の構成を説明する骨子図である。図9はその変速機50の変速ギア段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図10は各ギア段における回転要素の回転速度を示す共線図である。この変速機50は第1実施例の変速機10と比較すると、第1変速部52の構成が相違しているのみであり、第1実施例の変速機10と同一の第2変速部30を備えているため第1実施例と同様の効果が得られる。以下、変速機50と変速機10との相違する部分について説明する。
第1変速部52は、シングルピニオン型の第1遊星歯車装置54およびダブルピニオン型の第2遊星歯車装置56を主体として構成されており、第1遊星歯車装置54が第1前置遊星歯車装置に相当し、第2遊星歯車装置56が第2前置遊星歯車装置に相当する。第1遊星歯車装置54は、第1サンギヤS1、第1ピニオンギヤP1、その第1ピニオンギヤP1を自転および公転可能に支持する第1キャリヤCA1、第1ピニオンギヤP1を介して第1サンギヤS1と噛み合う第1リングギヤR1を備えており、第2遊星歯車装置56は、第2サンギヤS2、互いに噛み合う複数対の第2ピニオンギヤP2、その第2ピニオンギヤP2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2ピニオンギヤP2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えている。
本実施例の第1変速部52は、第1サンギヤS1は入力軸16に連結されて回転駆動されており、第1キャリヤCA1および第2リングギヤR2は互いに連結されるとともに、ケース12に一体的に固定されて回転不能とされている。この構成により、第2キャリヤCA2は入力軸16の回転に対して減速回転させられるので第1回転要素RE1に相当し、第1リングギヤR1および第2サンギヤS2は互いに連結されるとともに、入力軸16の回転に対し逆回転させられるので第2回転要素RE2に相当する。
第1変速部52は、第1遊星歯車装置54および第2遊星歯車装置56の要素の一部が互いに連結されることにより、入力軸16に連結されている回転要素(S1)、第1回転要素RE1(CA2)、常時回転停止させられている回転要素(CA1、R2)、第2回転要素RE2(R1、S2)の4つの回転要素が構成されており、回転要素を基準とすれば第1実施例の第1変速部28と同様の変速機である。また、前述のように第2変速部30は第1実施例と同様であるため、第2変速部30をコンパクト化することができる。また、図9に示される各変速段を成立させる際の係合要素および変速比を説明する作動表は、前述の図2に示されるものと同様であるため、その説明を省略する。
図10の共線図において、第1変速部52の4本の各縦線は、左から順番に、第1サンギヤS1,第1回転要素RE1(CA2)、一体的に連結された第1キャリヤCA1および第2リングギヤR2、第2回転要素RE2(R1,S2)を表しており、第2変速部30の4本の縦線は前述の第1実施例と同様、左から順に第3回転要素(CA3,S4),第4回転要素(R3,CA4),第5回転要素(R4)、第6回転要素(S3)をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図10に示される共線図は、図4に示される第1実施例の共線図と同様であるため、その説明を省略する。
このように、本実施例によれば、第1変速部52は入力回転部材16の回転を減速して伝達する第1回転要素RE1および該入力回転部材16の回転を逆転して伝達する第2回転要素を含む4つの回転要素を備えるため、比較的広範囲のギア比幅を設定することができ、また、第2変速部30が前記第1実施例と同様であるため、コンパクトな変速機50を提供することができる。
次に、本発明の第4実施例について説明する。図11は本発明の第4実施例の変速機60の構成を説明する骨子図である。図12はその変速機60の変速ギア段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置との関係を示す図表であり、図13は各ギア段における回転要素の回転速度を示す共線図である。この変速機60を第1実施例の変速機10と比較すると、第2変速部72の構成が相違しているのみであり、第1実施例の変速機10と同一の第1変速部28を備えている。以下、変速機60と変速機10との相違する部分について説明する。
第2変速部72は、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置74およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置76を主体として構成されており、第3遊星歯車装置74が第1後置遊星歯車装置に相当し、第4遊星歯車装置76が第2後置遊星歯車装置に相当する。また、第3遊星歯車装置74と第4遊星歯車装置76とは、キャリヤ同士、リングギヤ同士が互いに連結されて共用化されている所謂ラビニヨ型となっている。すなわち、第4遊星歯車装置76は、第4サンギヤS4、互いに噛み合う複数対の第4ピニオンギヤP4、その第4ピニオンギヤP4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4ピニオンギヤP4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、第3遊星歯車装置74は、上記第4サンギヤS4よりも大径の第3サンギヤS3、第4遊星歯車P4のいずれか一つと共通の第3遊星歯車P3、第4キャリヤCA4と共通の第3キャリヤCA3、第4遊星歯車P4を介して第3サンギヤS3と噛み合う第4リングギヤR4と共通の第3リングギヤR3を備えている。このように、第3遊星歯車装置74および第4遊星歯車装置76がラビニヨ式遊星歯車列とされていることから、第2変速部72は一層コンパクトになる。
上記第2変速部72においては、第3サンギヤS3によって第3回転要素RE3が構成され、共用化された第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4によって第4回転要素RE4が構成され、共用化された第3リングギヤR3および第4リングギヤR4によって第5回転要素RE5が構成され、第4サンギヤS4によって第6回転要素RE6が構成されている。
また、図12に示される各変速段を成立させる際の係合要素および変速比を説明する作動表は変速機10と同様である。図13の共線図では、第1変速部28の4本の各縦線は、前述の第1実施例と同様、左から順に、一体的に連結された第1サンギヤS1および第2キャリヤCA2、第1回転要素RE1(R2)、一体的に連結された第1キャリヤCA1および第2サンギヤS2、第2回転要素RE2(R1)を表しており、第2変速部72の4本の直線は左から順番に第3回転要素RE3(S3)、第4回転要素RE4(CA3,CA4)、第5回転要素RE5(R3,R4)、第6回転要素RE6(S4)を表している。これより、第3乃至第6回転要素を構成する具体的な部材は第1実施例と異なるが各回転要素に対する上記クラッチおよびブレーキの係合関係は第1実施例と同様であるため、共線図は図4に示される第1実施例の共線図と同一となるのでその説明を省略する。
このように、本実施例によれば、第1変速部28は入力回転部材16の回転を減速して伝達する第1回転要素RE1および該入力回転部材16の回転を逆転して伝達する第2回転要素RE2を含む4つの回転要素を備えるため、比較的広範囲のギア比幅を設定することができ、さらに、第2変速部72は、第3遊星歯車装置74および第4遊星歯車装置76がラビニヨ式遊星歯車列とされていることから第2変速部72は一層コンパクト化することができる。
次に、本発明の第5実施例を説明する。図14は本発明の第5実施例の変速機70の構成を説明する骨子図である。図15はその変速機70の変速ギア段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置との関係を示す図表であり、図16は各ギア段における回転要素の回転速度を示す共線図である。この変速機70は、入力軸16と共通の軸心上において、トルクコンバータ14と出力軸26との間に、第2実施例と同様の第1変速部42および第4実施例と同様の第2変速部72を備えているため、第4実施例と同様の効果が得られる。
第1変速部42は、第1遊星歯車装置44および第2遊星歯車装置46の要素の一部が互いに連結されることにより入力軸16に連結されている回転要素(S1)、第1回転要素RE1(S2)、常時回転停止させられている回転要素(CA1,R2)、第2回転要素RE2(R1,CA2)の4つの回転要素が構成されており、第2変速部72は第4実施例と同様であることから、共線図は回転要素に基づけば図13と同様となり、各変速段を成立させる際の係合要素および変速比を説明する作動表は、前述の図2に示されるものと同様であるのでその説明を省略する。
また、本実施例の第2変速部72は、ラビニヨ式遊星歯車列を有するので、第3遊星歯車装置74、第4遊星歯車装置76のキャリヤおよびリングギヤを共通化することで構成部品が少なくなり軸方向の寸法が短くなるため、第2変速部72を一層コンパクト化することができる。
次に、本発明の第6実施例を説明する。図17は本発明の第6実施例の変速機80の構成を説明する骨子図である。図18はその変速機80の変速ギア段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置との関係を示す図表であり、図19は各ギア段における回転要素の回転速度を示す共線図である。この変速機80は、入力軸16と共通の軸心上において、トルクコンバータ14と出力軸26との間に、第3実施例と同様の第1変速部52および第4実施例と同様の第2変速部72を備えているため、第4実施例と同様の効果が得られる。
第1変速部52は、第1遊星歯車装置54および第2遊星歯車装置56の要素の一部が互いに連結されることにより入力軸16に連結されている回転要素(S1)、第1回転要素RE1(CA2)、常時回転停止させられている回転要素(CA1,R2)、第2回転要素RE2(R1,S2)の4つの回転要素が構成されており、第2変速部72は第4実施例と同様であることから、共線図は回転要素に基づけば図13と同様となり、各変速段を成立させる際の係合要素および変速比を説明する作動表は、前述の図2に示されるものと同様であるのでその説明を省略する。
また、本実施例の第2変速部72は、ラビニヨ式遊星歯車列を有するので、第3遊星歯車装置74、第4遊星歯車装置76のキャリヤおよびリングギヤを共通化することで構成部品が少なくなり軸方向の寸法が短くなるため、第2変速部72を一層コンパクト化することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例である車両用多段変速機の要部構成を説明する骨子図である。 図1の変速機の変速段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す作動表である。 図1の変速機を制御するための電子制御装置に入力される信号およびその電子制御装置から出力される信号を例示する図である。 図1の変速機の作動を説明する共線図である。 本発明の第2実施例における車両用多段変速機の要部構成を説明する骨子図である。 図5の変速機の変速段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す作動表である。 図5の変速機の作動を説明する共線図である。 本発明の第3実施例における車両用多段変速機の要部構成を説明する骨子図である。 図8の変速機の変速段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す作動表である。 図8の変速機の作動を説明する共線図である。 本発明の第4実施例における車両用多段変速機の要部構成を説明する骨子図である。 図11の変速機の変速段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す作動表である。 図11の変速機の作動を説明する共線図である。 本発明の第5実施例における車両用多段変速機の要部構成を説明する骨子図である。 図14の変速機の変速段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す作動表である。 図14の変速機の作動を説明する共線図である。 本発明の第6実施例における車両用多段変速機の要部構成を説明する骨子図である。 図17の変速機の変速段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す作動表である。 図17の変速機の作動を説明する共線図である。
符号の説明
10、40、50、60、70、80:車両用多段変速機
16:入力軸(入力回転部材)
18、44、54:第1遊星歯車装置(第1前置遊星歯車装置)
20、46、56:第2遊星歯車装置(第2前置遊星歯車装置)
22、74:第3遊星歯車装置(第1後置遊星歯車装置)
24、76:第4遊星歯車装置(第2後置遊星歯車装置)
28、42、52:第1変速部
30、72:第2変速部
RE1:第1回転要素
RE2:第2回転要素
RE3:第3回転要素
RE4:第4回転要素
C1:第1クラッチ
C2:第2クラッチ
C3:第3クラッチ
C4:第4クラッチ
B1:第1ブレーキ
B2:第2ブレーキ

Claims (6)

  1. 入力回転部材の回転を減速して伝達する第1回転要素および該入力回転部材の回転を逆転して伝達する第2回転要素を構成する第1変速部と、
    該第1変速部側から順番に第1、第2後置遊星歯車装置を有し、該第1、第2後置遊星歯車装置のサンギヤ、キャリヤおよびリングギヤの一部が互いに連結されることにより4つの回転要素を構成する第2変速部とを備え、
    該第2変速部の4つの回転要素の回転速度を直線で表すことのできる共線図上において該4つの回転要素を一端から他端に向かって順番に第3回転要素、第4回転要素、第5回転要素および第6回転要素としたとき、前記入力回転部材と該第6回転要素とを選択的に連結する第1クラッチ要素と、前記入力回転部材と該第4回転要素とを選択的に連結する第2クラッチ要素と、該第1回転要素と該第3回転要素とを選択的に連結する第3クラッチ要素と、該第2回転要素と該第3回転要素とを選択的に連結する第4クラッチ要素と、該第3回転要素を選択的に非回転部材に連結する第1ブレーキ要素と、該第4回転要素を選択的に非回転部材に連結する第2ブレーキ要素と、を有する車両用多段変速機であって、
    前記第1後置遊星歯車装置は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置とされる一方、前記第2後置遊星歯車装置は、シングルピニオン型の遊星歯車装置とされ、
    互いに連結された該第1後置遊星歯車装置のキャリヤおよび該第2後置遊星歯車装置のサンギヤによって前記第3回転要素が構成され、
    互いに連結された該第1後置遊星歯車装置のリングギヤおよび該第2後置遊星歯車装置のキャリヤによって前記第4回転要素が構成され、
    該第2後置遊星歯車装置のリングギヤによって前記第5回転要素が構成され、
    該第1後置遊星歯車装置のサンギヤによって前記第6回転要素が構成されていることを特徴とする車両用多段変速機。
  2. 入力回転部材の回転を減速して伝達する第1回転要素および該入力回転部材の回転を逆転して伝達する第2回転要素を構成する第1変速部と、
    該第1変速部側から順番に第1、第2後置遊星歯車装置を有し、該第1、第2後置遊星歯車装置のサンギヤ、キャリヤおよびリングギヤの一部が互いに連結されることにより4つの回転要素を構成する第2変速部とを備え、
    該第2変速部の4つの回転要素の回転速度を直線で表すことのできる共線図上において該4つの回転要素を一端から他端に向かって順番に第3回転要素、第4回転要素、第5回転要素および第6回転要素としたとき、前記入力回転部材と該第6回転要素とを選択的に連結する第1クラッチ要素と、前記入力回転部材と該第4回転要素とを選択的に連結する第2クラッチ要素と、該第1回転要素と該第3回転要素とを選択的に連結する第3クラッチ要素と、該第2回転要素と該第3回転要素とを選択的に連結する第4クラッチ要素と、該第3回転要素を選択的に非回転部材に連結する第1ブレーキ要素と、該第4回転要素を選択的に非回転部材に連結する第2ブレーキ要素と、を有する車両用多段変速機であって、
    前記第1後置遊星歯車装置は、シングルピニオン型の遊星歯車装置とされる一方、前記第2後置遊星歯車装置は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置とされ、
    該第1後置遊星歯車装置のサンギヤによって前記第3回転要素が構成され、
    互いに連結された該第1後置遊星歯車装置のキャリヤおよび該第2後置遊星歯車装置のキャリヤによって前記第4回転要素が構成され、互いに連結された該第1後置遊星歯車装置のリングギヤおよび該第2後置遊星歯車装置のリングギヤによって前記第5回転要素が構成され、前記第2後置遊星歯車装置のサンギヤによって前記第6回転要素が構成され、
    かつ、前記第1後置遊星歯車装置および前記第2後置遊星歯車装置は、該第1後置遊星歯車装置のサンギヤが相対的に大径とされ、該第2後置遊星歯車装置のサンギヤが相対的に小径とされるとともに、キャリヤおよびリングギヤが共通とされたラビニヨ式遊星歯車列と、
    されていることを特徴とする車両用多段変速機。
  3. 前記第1変速部は、第1、第2前置遊星歯車装置を有し、該第1、第2前置遊星歯車装置のサンギヤ、キャリヤおよびリングギヤの一部が互いに連結されることにより4つの回転要素を構成するとともに、該4つの回転要素の2つが前記第1、第2回転要素をそれぞれ構成し、残り2つの回転要素の1つが前記入力回転部材に連結されており、他の1つが常時回転停止させられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用多段変速機。
  4. 前記第1変速部は、シングルピニオン型の第1前置遊星歯車装置およびダブルピニオン型の第2前置遊星歯車装置を有し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のキャリヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のサンギヤが常に非回転部材に連結されるとともに、前記第2前置遊星歯車装置のリングギヤが前記第1回転要素として機能し、前記第1前置遊星歯車装置のリングギヤが前記第2回転要素として機能し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のキャリヤが前記入力回転部材に連結されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用多段変速機。
  5. 前記第1変速部は、シングルピニオン型の第1前置遊星歯車装置およびダブルピニオン型の第2前置遊星歯車装置を有し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のキャリヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のリングギヤが常に非回転部材に連結されるとともに、前記第2前置遊星歯車装置のサンギヤが前記第1回転要素として機能し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のキャリヤが前記第2回転要素として機能し、前記第1前置遊星歯車装置のサンギヤが前記入力回転部材に連結されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用多段変速機。
  6. 前記第1変速部は、シングルピニオン型の第1前置遊星歯車装置およびダブルピニオン型の第2前置遊星歯車装置を有し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のキャリヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のリングギヤが常に非回転部材に連結されるとともに、前記第2前置遊星歯車装置のキャリヤが前記第1回転要素として機能し、互いに連結された前記第1前置遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第2前置遊星歯車装置のサンギヤが前記第2回転要素として機能し、前記第1前置遊星歯車装置のサンギヤが前記入力回転部材に連結されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用多段変速機。
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