JP2006266031A - 泥水式シールド工法の泥水処理設備及び泥水処理方法 - Google Patents

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克巳 内田
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Abstract

【課題】泥水式シールド工法において、地上に設置する泥水処理プラントの占有スペースを小さくする。
【解決手段】トンネルの切羽に対し泥水を充満させた状態でシールド機1により掘削する泥水式シールド工法において、シールド機1の後方のトンネル坑内に配置される台車6・7・8と、この台車に搭載され、シールド機1に泥水を供給し、かつシールド機1から掘削土とともに排出される排泥水を砂礫と泥水に分離処理する坑内泥水処理プラント10を備える。そして、トンネル坑口近辺の地上には、坑内泥水処理プラント10から排出された砂礫分離処理後の泥水を濾過水と粘土塊とに分離処理する地上泥水処理プラント(40)を設置する。また、坑内泥水処理プラント10と地上泥水処理プラント40の間に接続される排泥水管37及び送泥水管63を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、泥水式シールド工法における泥水処理設備と、そのような設備を用いて行う泥水処理方法に関する。
トンネルの切羽全面に対し泥水を充満させた状態でシールド機により掘削する泥水式シールド工法において、当該工事のために工事用地(地上)に設置された泥水処理設備から立坑を通しトンネル坑内のシールド機まで送泥水管及び排泥水管を配設して、ポンプにより加圧した泥水を切羽面に向けて循環させるようにしている(例えば特許文献1参照)。
なお、地上の泥水処理設備では、シールド機から掘削土とともに排出される排泥水を砂礫と泥水に分離処理する1次処理から、その砂礫分離処理後の泥水を濾過水と粘土塊とに分離処理する2次処理を経て、その濾過水をpH調整、濁度管理等の3次処理まで行われる。
特開平10−115180号公報
前述したように従来は、排泥水を砂礫と泥水に分離処理する1次処理、その砂礫分離処理後の泥水を濾過水と粘土塊とに分離処理する2次処理、その濾過水をpH調整、濁度管理等を行う3次処理までの全ての泥水処理設備を地上に設置しており、地上の設備設置に処理容量にもよるが大きなスペースを必要としていた。
本発明の課題は、泥水式シールド工法において、地上に設置する泥水処理プラントのための占有スペースを小さくすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1から図4に示すように、トンネルの切羽に対し泥水を充満させた状態でシールド機1により掘削する泥水式シールド工法において、前記シールド機1の後方のトンネル坑内に配置される台車6・7・8と、この台車に搭載され、前記シールド機1に泥水を供給し、かつ前記シールド機1から掘削土とともに排出される排泥水を砂礫と泥水に分離処理する坑内泥水処理プラント10と、トンネル坑口近辺の地上に配置され、前記坑内泥水処理プラント10から排出された砂礫分離処理後の泥水を濾過水と粘土塊とに分離処理する地上泥水処理プラント40とを備える泥水処理設備を特徴とする。
このように、トンネル坑内のシールド機後方に配置される台車に、シールド機に泥水を供給し、かつシールド機から掘削土とともに排出される排泥水を砂礫と泥水に分離処理する坑内泥水処理プラントを搭載することにより、地上のトンネル坑口近辺には、坑内泥水処理プラントから排出された砂礫分離処理後の泥水を濾過水と粘土塊とに分離処理する地上泥水処理プラントを設置するだけで良くなる。従って、地上の泥水処理プラントの設置スペースが小さくなる。
しかも、トンネル坑内のシールド機後方において、直ぐに排泥水を砂礫と泥水に分離処理できるので、シールド機への泥水輸送効率が向上するとともに、シールド機に対する泥水輸送設備も簡略化できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の泥水式シールド工法の泥水処理設備であって、例えば図3及び図4に示すように、前記坑内泥水処理プラント10と地上泥水処理プラント40の間に接続される排泥水管37及び送泥水管63を備えることを特徴とする。
このように、坑内泥水処理プラントと地上泥水処理プラントを排泥水管で接続することで、坑内泥水処理プラントから排出された砂礫分離処理後の泥水を排泥水管により地上泥水処理プラントに直ぐに送れる。
そして、坑内泥水処理プラントと地上泥水処理プラントを送泥水管で接続することで、坑内泥水処理プラントからシールド機への泥水供給ラインに対し、地上泥水処理プラントから送泥水管により送泥水を補給することもできる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1から図4に示すように、トンネルの切羽に対し泥水を充満させた状態で掘削するシールド機1の後方のトンネル坑内において、前記シールド機1から掘削土とともに排出される排泥水を砂礫と泥水に分離処理し、その砂礫分離処理後の泥水をトンネル坑口の近辺の地上に排出し、地上において、トンネル坑内から排出された泥水を濾過水と粘土塊とに分離処理する泥水処理方法を特徴とする。
このように、トンネル坑内のシールド機後方で排泥水を砂礫と泥水に分離処理することにより、地上のトンネル坑口近辺では、坑内泥水処理プラントから排出された砂礫分離処理後の泥水を濾過水と粘土塊とに分離処理するだけで良くなる。従って、地上の泥水処理プラントの占有スペースが小さくなる。
しかも、トンネル坑内のシールド機後方において、直ぐに排泥水を砂礫と泥水に分離処理するので、シールド機への泥水輸送効率が向上するとともに、シールド機に対する泥水輸送設備も簡略化できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の泥水式シールド工法の泥水処理方法であって、例えば図1から図3に示すように、前記トンネル坑内で砂礫と分離処理後の泥水を前記シールド機1に供給することを特徴とする。
このように、トンネル坑内で砂礫と分離処理後の泥水をシールド機に供給することで、泥水輸送効率を向上できて、泥水輸送設備を簡略化できる。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の泥水式シールド工法の泥水処理方法であって、例えば図3に示すように、前記トンネル坑内で泥水と分離処理後の砂礫を分級処理し、その分級処理後の処理土を、トンネル坑内に構築される構造物の隙間に充填することを特徴とする。
このように、例えばトンネル坑内に構築される構造物の例えば隙間に充填するなど、従来建設発生土として処分されていたものを再利用できることにより処分の減量化が図れる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の泥水式シールド工法の泥水処理方法であって、例えば図3に示すように、前記処理土をインバートの隙間に充填することを特徴とする。
このように、トンネル坑内で泥水と分離処理後の砂礫を分級処理し、その分級処理された処理土を、トンネル坑内の構造物の隙間、例えばインバートの隙間に充填することで、掘削土を有効利用できるとともに、地上への砂礫排出量を削減できる。
本発明によれば、坑内のシールド機後方で排泥水を砂礫と泥水に分離処理して、地上の坑口近辺では、坑内から排出された砂礫分離処理後の泥水を濾過水と粘土塊とに分離処理するだけで良いため、地上の泥水処理プラント設置のための占有スペースを小さくできる。
しかも、坑内のシールド機後方で直ぐに排泥水を砂礫と泥水に分離処理することから、シールド機に対する泥水輸送効率の向上並びに泥水輸送設備の簡略化も達成できる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
本発明を適用した一実施形態の構成を示す図1及び図2において、1はシールド機、2はセグメント供給受台車(後方台車)、3はコントロールルーム、4はセグメント台車、5は牽引車両、6は流体輸送台車、7・8は1次処理台車、9はホイスト、10は坑内泥水処理プラント、11は牽引トラス(桟橋、ホイストビーム)である。
図示のように、大断面のトンネルを掘削するシールド機1の直後に配置されてシールド機1により牽引されるセグメント供給受台車2の上部にコントロールルーム3が設けられている。セグメント供給受台車2には、図示例では、3両連結のセグメント台車4に搭載されたセグメントが後述するようにして供給される。なお、セグメント台車4の前後に牽引車両5が連結されている。
そして、シールド機1の後方近傍、すなわち、セグメント供給受台車2の後方近傍には、図示例では、3両連結の台車6・7・8が配置されており、その3両連結の台車6・7・8に坑内泥水処理プラント10が搭載されている。
坑内泥水処理プラント10を搭載する台車6・7・8は、一両目の台車6が、図示のような牽引トラス11を介してセグメント供給受台車2に連結されており、シールドトンネル底部に施工された床版上を移動する。なお、台車6・7・8は、牽引車両5の牽引により同じく床版上を移動するセグメント台車4が通過できるようほぼ門形のものである。
また、牽引トラス11は、桟橋を兼ねるとともに、ホイストビームを装備している。
なお、牽引トラス11の上部にはセグメント輸送のコンベア設備を設けることができ、その両端にセグメント専用のエレベータを設けることにより、ホイストを使用しない方式でセグメント供給を提供できる。
ホイスト9は、床版上を移動してほぼ門形の台車6・7・8を通過してその前方に停止したセグメント台車4上からセグメントを吊り上げて、ホイストビーム(牽引トラス;桟橋)11に沿って移動することによりセグメント供給受台車2に載せるものである。セグメント供給受台車2に載せたセグメントは、図示しないセグメント供給装置によりシールド機1内のエレクターにより組立てられて、これにより覆工が行われる。
また、ホイスト9は、セグメント台車4(または図略のカルバート台車)上からプレキャストボックスカルバートを吊り上げて図示のようにシールドトンネル底部にセットすることもできる。
坑内泥水処理プラント10は、図2に示すように、1両目の流体輸送台車6に搭載した送泥水ポンプ(送泥水サンドポンプ)12及び調整槽14と、2両目及び3両目の1次処理ライン台車7・8に搭載した1次処理ライン等により構成される。
1次処理ラインは、図3に詳細に示すように、ローヘッドスクリーン15、サンドセパレータ17、泥水受槽18、サイクロン19、余剰泥水槽21、排泥水ポンプ(排泥水サンドポンプ)22、溶解槽23、CMC(増粘剤、カルボキシルメチルセルロース)24、濃縮槽25、デキャンタ26、セメントタンク27、計量ホッパ28及びミキサー29等により構成されている。
以上の機器は、例えば図によるとほぼ門形をなす1両目から3両目までの台車6・7・8の左右に分けてそれぞれ搭載されている。
さらに、送泥水ポンプ12とシールド機1とをつなぐ送泥水管13が設けられるとともに、ローヘッドスクリーン15とシールド機1とをつなぐ排泥水管16が設けられている。
また、3両目の1次処理ライン台車8にはベルトコンベア31・32が搭載されていて、その後方には坑内ベルトコンベア33が連続して設けられている。
こうして泥水式シールド掘進を行うシールド機1直後のセグメント供給受台車2の後方近傍において、シールドトンネル内に移動式の坑内泥水処理プラント10を配置構成する。
そして、図示しないトンネル坑口近辺の地上には、図4に示すような地上泥水処理プラント40が設置されている。この地上泥水処理プラント40は2次処理ライン及び3次処理ライン等により構成される。
2次処理ラインは、図示のように、余剰泥水槽41、スラリー槽42、PAC(凝集剤(沈殿促進剤)、ポリ塩化アルミニウム)タンク43、高分子(凝集剤)タンク44、打込みポンプ45、フィルタープレス46により構成されている。
3次処理ラインは、図示のように、希釈水槽51、原水槽52、シックナー53、中和ユニット54、中和原水槽55、清水槽56等により構成されている。
また、地上泥水処理プラント40の余剰泥水槽41と坑内泥水処理プラント10の排泥水ポンプ22とをつなぐ排泥水管36が設けられている。この排泥水管36には、その管長の延長に応じて排泥水ポンプ37が増設される。
さらに、地上には、図4に示すように、調整槽61及び補助送泥水ポンプ62が設けられている。そして、補助送泥水ポンプ62と坑内泥水処理プラント10の調整槽14及びシールド機1とをつなぐ補助送泥水管63が設けられている。
以上の泥水処理設備による排泥水処理について以下に説明する。
まず、坑内泥水処理プラント10において、シールド機1から排出された掘削土を含む排泥水は、図3に示したように、排泥水管16を通りローヘッドスクリーン15を経て泥水受槽18に溜められ、通常の水中サンドポンプによるサイクロンポンプによりサイクロン19を経てサンドセパレータ17に送られ、1次処理として排泥水から砂が除去される。
ここで、ローヘッドスクリーン15は、排泥水に含まれる礫・固結シルトを泥水から分離して、礫・固結シルトをベルトコンベア31に落下する。このローヘッドスクリーン15により礫・固結シルトが分離された泥水が泥水受槽18に溜められる。
サイクロン19は、サンドセパレータ17の上部に設置され、泥水にサイクロン(渦流)を発生させて、比重差を利用し砂と粘土水に分離する。このサイクロンで分離された砂がサンドセパレータ17に落下し、粘土水(余泥水)が調整槽14に送られる。
サンドセパレータ17は、砂粒子に付着している水分を脱水することを目的とする振動式の篩い装置である。このサンドセパレータ17により脱水された砂が取り出されてベルトコンベア32に落下し、水分は泥水受槽18に落下する。
ここで、処理土は、一部がトンネル坑内に構築される構造物の隙間、実施形態ではインバートの隙間に充填されて、残りがトンネル坑外へ排出される。
すなわち、図3に点線ラインで示したように、1次処理ラインで分級処理された礫(及び固結シルト)と砂は、一部が図示例ではプレキャストボックスカルバートの両側方に充填されて、残りが坑内ベルトコンベア33により坑外へ排出される。従って、掘削土を有効利用できるとともに、トンネル坑外への砂礫排出量を削減できる。
そして、調整槽14の泥水は送泥水ポンプ12により送泥水管13を通ってシールド機1(切羽)に供給される。
ここで、調整槽14の泥水はポンプにより余剰泥水槽21に送られる。この余剰泥水槽21の泥水は排泥水ポンプ22により排泥水管36を介して地上泥水処理プラント40の余剰泥水槽41に送られる。排泥水管36には三方バルブ38が設けられており、この三方バルブ38の切換動作により調整槽14または濃縮槽25のデキャンタ26に泥水が必要量送られる。
また、調整槽14には溶解槽23のベントナイト溶液などの溶液がポンプにより送られる。溶解槽23にはCMC24からベントナイトなどの溶剤(増粘剤)がポンプにより送られる。すなわち、調整槽14において、ベントナイト溶液などの溶液を添加して比重及び粘性を調整し、再び送泥水として使用される。
さらに、濃縮槽25の濃縮泥水はポンプにより計量ホッパ28に送られるとともに、セメントタンク27のセメントもポンプにより計量ホッパ28に送られる。この計量ホッパ28で計量された濃縮泥水及びセメントはミキサー29に落下する。
このミキサー29において、濃縮泥水及びセメントとともに前述した1次処理ラインで分級処理された礫(及び固結シルト)と砂が混合攪拌されて流動化処理土となる。その流動化処理土が例えばベルトコンベア34を介してプレキャストボックスカルバートの両側方に充填される。なお、処理土は流動性を持っているのでポンプによる圧送も可能である。
以上のように、シールド機1直後のセグメント供給受台車2の後方近傍に坑内泥水処理プラント10が位置しているため、台車6・7・8に搭載した坑内泥水処理プラント10による泥水処理のための配管(送泥水管13)はシールド機1直後からセグメント供給受台車2の後方近傍の坑内泥水処理プラント10に延ばすだけの最小限の長さで足りるものとなる。しかも、シールド機1に牽引されることにより、配管(送泥水管13)長さも変わらず、延長や中継ポンプの設置も必要としない。
そして、このようなシールド機1直後のセグメント供給受台車2の後方近傍において、移動式の坑内泥水処理プラント10により直ぐに泥水を処理でき、泥水輸送効率を向上できる。しかも、処理後の泥水をシールド機1に最短で戻すことができる。従って、泥水輸送設備も簡略化できる。また、刻々と変化する切羽条件による泥水供給の制御に対してもその応答速度が向上し各ポンプの運転制御にも有利である。
また、地上泥水処理プラント40においては、図4に示したように、2次処理及び3次処理が行われる。
すなわち、図示のように、坑内泥水処理プラント10から排泥水管36を介して送られた余剰泥水槽41の泥水はポンプによりスラリー槽42に送られ、スラリー槽42の泥水はポンプにより打込みポンプ45に送られてから、この打込みポンプ45によりフィルタープレス46に送られる。
なお、スラリー槽42には、必要に応じてPACタンク43から凝集剤がポンプにより送り込まれるとともに、高分子タンク44から別の凝集剤がポンプにより送り込まれる。こうしてスラリー槽42で混合された泥水が打込みポンプ45によりフィルタープレス46に送られる。
そして、フィルタープレス46において粘土塊が脱水処理されたケーキになる。これが2次処理である。
さらに、フィルタープレス46において、その濾過水が希釈水槽51に落下して計量される。希釈水槽51の水はポンプにより原水槽52に送られる。この原水槽52には、前述したPACタンク43から凝集剤がポンプにより送り込まれるとともに、高分子タンク44から別の凝集剤がポンプにより送り込まれる。こうして原水槽52で混合された水がポンプによりシックナー53に送られ、シックナー53からポンプにより中和ユニット54を介して中和原水槽55に送られる。中和原水槽55の水はポンプにより清水槽56に送られる。これが3次処理である。
この清水槽56の水は、送水管57を通して前述した坑内泥水処理プラント10の調整槽14に供給されるとともに、現場外へ下水として放流するに耐えうる水質であるが、再度坑内へ供給し泥水の希釈や、サイクロン19の冷却、坑内洗浄水などとして再利用のため供給される。
また、実施形態では、図4に示されるように、地上泥水処理プラント40に調整槽61及び補助送泥水ポンプ62が設けられている。この補助送泥水ポンプ62に接続した補助送泥水管63は、図3に示されるように、シールド機1まで延びるとともに、三方バルブ64を介して坑内泥水処理プラント10の調整槽14にも延びている。
このように、坑内泥水処理プラント10と地上泥水処理プラント40を補助送泥水管63で接続すると、坑内泥水処理プラント10からシールド機1への泥水供給ラインに対し、必要に応じて坑内泥水処理プラント10の調整槽14に送泥水を補給することができる。すなわち、地上泥水処理プラント40の調整槽61から補助送泥水ポンプ62により補助送泥水管63を介して(三方バルブ64の切換動作により)坑内泥水処理プラント10の調整槽14に送泥水を補給できる。
また、万一、坑内泥水処理プラント10からシールド機1への泥水供給ラインによる送泥圧が不足した場合、地上泥水処理プラント40の調整槽61から補助送泥水ポンプ62により補助送泥水管63を介して(三方バルブ64の切換動作により)シールド機1に送泥水を供給して送泥圧を加勢することもできる。
以上のように、2次処理及び3次処理の地上泥水処理プラント40を設置するだけで良いため、地上の泥水処理プラントの設置スペースを小さくできるものとなる。
なお、以上の実施形態においては、三両の台車に分けて搭載した坑内泥水処理プラントとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、具体的な台車の編成や坑内泥水処理プラントの構成は他の構成であっても良い。
また、実施形態では坑内泥水処理プラントによる処理土をインバートの隙間に充填したが、インバートに限らずトンネル坑内に構築される他の構造物の隙間に充填しても良い。
さらに、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明を適用した一実施形態の構成を示すもので、シールド機及び坑内泥水処理プラントを示した概略斜視図である。 同じく概略側面図である。 坑内泥水処理プラントの構成及び処理フローを示した図である。 地上泥水処理プラントの構成及び処理フローを示した図である。
符号の説明
1 シールド機
2 セグメント供給受台車(後方台車)
3 コントロールルーム
4 セグメント台車
5 牽引車両
6 流体輸送台車
7・8 1次処理ライン台車
9 ホイスト
10 坑内泥水処理プラント
11 牽引トラス(桟橋、ホイストビーム)
12 送泥水ポンプ
13 送泥水管
14 調整槽
15 ローヘッドスクリーン
16 排泥水管
17 サンドセパレータ
18 泥水受槽
19 サイクロン
21 余剰泥水槽
22 排泥水ポンプ
23 溶解槽
24 CMC
25 濃縮槽
26 デキャンタ
27 セメントタンク
28 計量ホッパ
29 ミキサー
31・32 搭載ベルトコンベア
33 坑内ベルトコンベア
34 ベルトコンベア
36 排泥水管
37 排泥水ポンプ
40 地上泥水処理プラント
41 余剰泥水槽
42 スラリー槽
43 PACタンク
44 高分子タンク
45 打込みポンプ
46 フィルタープレス
51 希釈水槽
52 原水槽
53 シックナー
54 中和ユニット
55 中和原水槽
56 清水槽
57 送水管
61 調整槽
62 補助送泥水ポンプ
63 補助送泥水管

Claims (6)

  1. トンネルの切羽に対し泥水を充満させた状態でシールド機により掘削する泥水式シールド工法において、
    前記シールド機の後方のトンネル坑内に配置される台車と、
    この台車に搭載され、前記シールド機に泥水を供給し、かつ前記シールド機から掘削土とともに排出される排泥水を砂礫と泥水に分離処理する坑内泥水処理プラントと、
    トンネル坑口近辺の地上に配置され、前記坑内泥水処理プラントから排出された砂礫分離処理後の泥水を濾過水と粘土塊とに分離処理する地上泥水処理プラントとを備えることを特徴とする泥水式シールド工法の泥水処理設備。
  2. 前記坑内泥水処理プラントと地上泥水処理プラントの間に接続される排泥水管及び送泥水管を備えることを特徴とする請求項1に記載の泥水式シールド工法の泥水処理設備。
  3. トンネルの切羽に対し泥水を充満させた状態で掘削するシールド機の後方のトンネル坑内において、前記シールド機から掘削土とともに排出される排泥水を砂礫と泥水に分離処理し、
    その砂礫分離処理後の泥水をトンネル坑口の近辺の地上に排出し、
    地上において、トンネル坑内から排出された泥水を濾過水と粘土塊とに分離処理することを特徴とする泥水式シールド工法の泥水処理方法。
  4. 前記トンネル坑内で砂礫と分離処理後の泥水を前記シールド機に供給することを特徴とする請求項3に記載の泥水式シールド工法の泥水処理方法。
  5. 前記トンネル坑内で泥水と分離処理後の砂礫を分級処理し、その分級処理後の処理土を、トンネル坑内に構築される構造物の隙間に充填することを特徴とする請求項3または4に記載の泥水式シールド工法の泥水処理方法。
  6. 前記処理土をインバートの隙間に充填することを特徴とする請求項5に記載の泥水式シールド工法の泥水処理方法。
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