JP2006265007A - 燃料改質装置 - Google Patents

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計宏 桜井
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Abstract

【課題】 燃料改質装置に関し、発熱反応による触媒の過熱と放熱や吸熱反応による触媒の温度低下とを同時に解消する。
【解決手段】 両面に触媒20,22が担持された隔壁12を設ける。そして、この隔壁12の一方の面に接して流れた混合気が、その後、他方の面にも接して流れるようにガス流路14,18を設ける。これにより、隔壁12の一方の面に担持された触媒20上では発熱反応である部分酸化反応を生じさせ、隔壁12の他方の面に担持された触媒22上では水蒸気改質反応等の吸熱反応を生じさせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、炭化水素系燃料を触媒によって改質し、水素を含む改質ガスを生成する燃料改質装置に関する。
従来、例えば特許文献1等に開示されるように、炭化水素系燃料と空気の混合気を触媒に供給し、触媒上での改質反応により得られた改質ガスを内燃機関に供給する技術が知られている。特許文献1に記載された燃料改質装置では、改質反応として部分酸化反応を利用している。炭化水素系燃料の部分酸化反応では、下記の反応式に示すようにH2とCOを含む改質ガスが生成される。
mn+(m/2)O2 → mCO+(n/2)H2 ・・・(1)
また、炭化水素系燃料と空気の混合気にさらに水蒸気を加え、これを触媒に供給することで改質ガスを得るようにした燃料改質装置も知られている。この場合、上記の部分酸化反応に加え、触媒上では下記の反応式に示す炭化水素系燃料の水蒸気改質反応も生じている。
mn+mH2O → mCO+(m+n/2)H2 ・・・(2)
上記の部分酸化反応や水蒸気改質反応で生成されるH2やCOは燃焼性に優れているため、例えば、冷間始動時にH2やCOを含む改質ガスを内燃機関に供給することで、内燃機関の始動性を向上させることができ、また、排気エミッションを向上させることができる。
特開2004−251273号公報 特公平5−65708号公報 特開2001−227419号公報
ところで、上記の部分酸化反応の反応速度は速く、混合気が触媒に流入した際、反応は触媒の上流域でほぼ終了する。図5は、ガスの流れ方向における触媒内の位置と触媒床温との関係を示すグラフである。このグラフに示すように、部分酸化反応(P.O反応)が進行している触媒の上流域では触媒床温は極めて高温になる。これは、部分酸化反応が発熱反応であり、反応により発生した熱によって触媒が加熱されることによる。一方、部分酸化反応がほとんど終わっている触媒の下流域では、触媒からの放熱によって触媒床温は次第に低下していく。さらに、混合気中の燃料の霧化不良やミキシング不良により、リーン域ではH2やCO以外にCO2やH2Oが生成される。一方、リッチ域では未改質のHCが発生する。これらCO2,H2O及び未改質のHCは、触媒の下流域で下記の反応式に示す反応を起こす。
aCmn+bCO2+cH2O → dCO+eH2 ・・・(3)
上記の反応は吸熱反応であるため、触媒の下流域における触媒床温はさらに低下することになる。
また、部分酸化反応と水蒸気改質反応(S.R反応)とを比較した場合、反応速度は水蒸気改質反応のほうが遅い。このため、炭化水素系燃料と空気と水蒸気とを含む混合気が触媒に流入した際、触媒の上流域では主として部分酸化反応が起こり、触媒の下流域で主として水蒸気改質反応が起こることになる。図6は、この場合のガスの流れ方向における触媒内の位置と触媒床温との関係を示すグラフである。このグラフに示すように、発熱反応である部分酸化反応が進行している触媒の上流域では触媒床温は極めて高温になる。一方、水蒸気改質反応が進行している触媒の下流域では触媒床温は大きく低下していく。これは、触媒からの放熱に加え、吸熱反応である水蒸気改質反応の進行に伴い触媒から熱が奪われていくことによる。
以上のように、従来の燃料改質装置には、触媒の上流域では部分酸化反応の反応熱によって触媒が過熱しやすく、逆に触媒の下流域では放熱や水蒸気改質反応等の吸熱反応によって触媒床温が低下しやすいという特徴があった。
しかし、触媒が過熱しすぎると、触媒中の貴金属がシンタリング等をおこして劣化してしまうおそれがある。また、触媒を担持するハニカム構造体が金属製であれば、高温酸化等でハニカム構造体が腐食してしまう可能性もある。セラミクス製のハニカム構造体が用いられている場合であっても強度低下が起きる可能性は有り、外筒等は金属のためやはり高温酸化腐食が発生する可能性もある。
一方、触媒の下流域での触媒床温の低下は、改質ガス中のH2及びCOの濃度を低下させ、THCの濃度を上昇させてしまう。これは、触媒床度の低下に伴い進行する下記のメタン生成反応が原因である。
2H2+2CO → CO2+CH4 ・・・(4)
上記反応が進むことによって改質ガス中のH2やCOの濃度は低下し、CH4の濃度が上昇することになる。図7に示すグラフは、改質ガスのTHC濃度と触媒床温との関係を示している。図7に示すように、触媒床温にはTHC濃度が最小になる適正温度が存在しており、適正温度より触媒温度が低くなるほどTHC濃度は上昇してしまう。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、発熱反応による触媒の過熱と放熱や吸熱反応による触媒の温度低下とを同時に解消できるようにした燃料改質装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、少なくとも炭化水素系燃料と空気とを含む混合気を触媒に供給し、前記混合気を触媒上で反応させることで改質ガスを生成する燃料改質装置において、
両面に触媒が担持された隔壁と、
前記混合気が前記隔壁の一方の面に接して流れた後に前記隔壁の他方の面に接して流れるように形成されたガス流路と、
を備えることを特徴としている。
また、第2の発明は、上記の目的を達成するため、炭化水素系燃料と空気とを含む第1の混合気、及び、炭化水素系燃料と水蒸気とを含む第2の混合気をそれぞれ触媒に供給し、前記の各混合気をそれぞれ触媒上で反応させることで改質ガスを生成する燃料改質装置において、
両面に触媒が担持された隔壁と、
前記第1の混合気が前記隔壁の一方の面に接して流れるように形成された第1のガス流路と、
前記第2の混合気が前記隔壁の他方の面に接して流れるように形成された第2のガス流路と、
を備えることを特徴としている。
少なくとも炭化水素系燃料と空気とを含む混合気を触媒に供給したとき、触媒の上流側では発熱反応である部分酸化反応が起きる。その後、触媒の下流側では未改質の炭化水素系燃料、CO2及びH2Oを反応物質として、吸熱反応であるCO及びH2の生成反応が起きる。また、混合気中に水蒸気が含まれる場合には、触媒の下流側では、部分酸化反応に遅れて吸熱反応である水蒸気改質反応も起きる。第1の発明によれば、混合気が隔壁の一方の面に接して流れる際、発熱反応である部分酸化反応が主として起き、その後、混合気が隔壁の他方の面に接して流れる際、水蒸気改質反応等の吸熱反応が主として起きる。つまり、第1の発明によれば、発熱反応と吸熱反応とを隔壁の表裏で起こすことができ、発熱反応によって生じる熱を吸熱反応によって消費させることができる。これにより、発熱反応による触媒の過熱と吸熱反応による触媒の温度低下とを同時に解消することができる。
炭化水素系燃料と空気とを含む第1の混合気を触媒に供給したとき、触媒では発熱反応である部分酸化反応が起きる。炭化水素系燃料と水蒸気とを含む第2の混合気を触媒に供給したとき、触媒では吸熱反応である水蒸気改質反応が起きる。第2の発明によれば、第1の混合気が接する隔壁の一方の面では部分酸化反応が起き、第2の混合気が接する他方の面では水蒸気改質反応が起きる。つまり、第2の発明によれば、発熱反応と吸熱反応とを隔壁の表裏で起こすことができ、発熱反応によって生じる熱を吸熱反応によって消費させることができる。これにより、発熱反応による触媒の過熱と吸熱反応による触媒の温度低下とを同時に解消することができる。
実施の形態1.
以下、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は本発明の実施の形態1としての燃料改質装置の特徴部を示す断面図である。図2は本発明の実施の形態1としての燃料改質装置の内部を示す断面図であり、図2中のA部を拡大して示したのが図1に相当する。本実施形態の燃料改質装置は、例えば、内燃機関用の燃料改質装置として用いることができる。
図2に示すように、燃料改質装置の外筒2の内部には、外筒2内を流れるガスの流路を塞ぐように触媒反応部4が設けられている。外筒2内に流入した混合気は、この触媒反応部4を通過する際に改質される。外筒2内へ供給される混合気は、炭化水素系燃料(例えばガソリン)と空気と水蒸気とからなる混合気であり、触媒反応部4では炭化水素系燃料の部分酸化反応と水蒸気改質反応が起きる。これら反応により生成されたH2及びCOを含む改質ガスは、内燃機関の吸気系へ供給され、内燃機関の燃料として使用される。
本実施形態の燃料改質装置は、触媒反応部4の構造に特徴を有している。図1に示すように、触媒反応部4は、ガスの流れを上流側と下流側とに仕切る仕切り壁10を備えている。仕切り壁10に複数の穴10aが設けられ、各穴10aからガスの流れ方向の下流側に向けて内管12が延びている。各内管12には、内管12よりも径の大きいガイド管16が被せられている。ガイド管16の一方の端部は蓋16aで閉じられている。内管12の外壁面とガイド管16の内壁面との間には隙間が設けられ、内管12の先端とガイド管16の蓋16aとの間にも隙間が設けられている。
上記のような構造により、仕切り壁10の穴10aに入った混合気は、内管12内のガス流路(内管ガス流路)14を通ってガイド管16内に流入し、さらに、内管12とガイド管16との間に形成されるガス流路(ガイド管ガス流路)18を通ってガイド管16の外へ流出する。つまり、触媒反応部4を通過する混合気は、内管12の内壁面に沿って流れた後、その裏面にあたる外壁面に沿って流れることになる。
触媒は、上記のように内管12の内側から外側に折り返されたガスの流路に沿って配置されている。具体的には、内管12の内壁面に触媒のコート層20が設けられ、内管12の外壁面にも触媒のコート層22が設けられている。本実施の形態では、内管12が第1の発明の「両面に触媒が担持された隔壁」に相当している。外側の触媒コート層22は、内管12の先端からガイド管16と重なっている領域の末端まで設けられている。このように、内管12のガイド管16と重なっている部分にのみ外側触媒コート層22を設けることで、混合気を確実に外側触媒コート層22に接触させることができる。内側の触媒コート層20は、外側触媒コート層22と背中合わせになるように、外側触媒コート層22の位置に合わせて設けられている。
このように触媒コート層20,22が設けられる結果、仕切り壁10の穴10aから内管12内に流入した混合気は、内管ガス流路14を流れる際に内側触媒コート層20上で反応を起こし、さらに、ガイド管ガス流路18を通る際に外側触媒コート層22上で反応を起こす。このとき、ガスの流れ方向において内側触媒コート層20のほうが外側触媒コート層22よりも上流になるため、上流側の内側触媒コート層20上では反応速度の速い部分酸化反応が主として起き、下流側の外側触媒コート層22上では比較的反応速度の遅い水蒸気改質反応や反応式(3)で示す反応が主として起きることになる。内管12とガイド管16の重なり部分の長さ、つまり、触媒コート層20,22のガスの流れ方向における長さは、ガスの流量と各反応の反応速度を考慮して設定されている。
したがって、本実施形態の燃料改質装置によれば、発熱反応である部分酸化反応と、吸熱反応である水蒸気改質反応や反応式(3)で示す反応とを内管12を挟んで表裏で起こすことができる。これにより、部分酸化反応によって生じる反応熱をその裏側で起きている水蒸気改質反応や反応式(3)で示す反応によって消費させることができ、反応熱によって内側触媒コート層20が過熱するのを防止することができる。また、外側触媒コート層22には内側触媒コート層20から熱が供給されるので、放熱や吸熱反応による外側触媒コート層22の温度低下を防止することもできる。外側触媒コート層22の温度低下が防止されることで、外側触媒コート層22上での水蒸気改質反応や反応式(3)で示す反応は促進され、逆にメタン生成反応は抑制される。
実施の形態2.
以下、図3及び図4を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
図3は本発明の実施の形態2としての燃料改質装置の特徴部を示す断面図である。図4は本発明の実施の形態2としての燃料改質装置を示す図(一部断面図)であり、図4中のB部を拡大して示したのが図3に相当する。本実施形態の燃料改質装置は、例えば、内燃機関用の燃料改質装置として用いることができる。
図4に示すように、燃料改質装置の外筒32には、混合気を作るための予混合室36,38が2つ設けられている。第1の予混合室36は、外筒32の上流先端に設けられている。この第1予混合室36には、炭化水素系燃料(例えばガソリン)と空気とが供給され、炭化水素系燃料と空気とからなる第1混合気が作られている。第2の予混合室38は、外筒32の側面に設けられている。この第2予混合室38には、炭化水素系燃料(例えばガソリン)と水蒸気とが供給され、炭化水素系燃料と水蒸気とからなる第2混合気が作られている。燃料改質装置の外筒32の内部には、外筒32内を流れるガスの流路を塞ぐように触媒反応部34が設けられている。第2予混合室38はこの触媒反応部34の外側に設けられ、第2予混合室38と触媒反応部34の内部とは連通している。第1予混合室36から供給される第1混合気と、第2予混合室38から供給される第2混合気は、それぞれ触媒反応部34を通過し、その際、H2及びCOを含む改質ガスに改質される。得られた改質ガスは、内燃機関の吸気系へ供給され、内燃機関の燃料として使用される。
本実施形態の燃料改質装置は、触媒反応部34の構造に特徴を有している。図3に示すように、触媒反応部34は、平行に配置された2つの仕切り壁40,46備えている。上記の第1予混合室36は第1仕切り壁40側に配置され、第1混合気は、触媒反応部34の第1仕切り壁40側に供給されるようになっている。また、2つの仕切り壁40,46に囲まれた空間に上記の第2予混合室38が連通しており、第2混合気は、仕切り壁40,46に囲まれた空間内に供給されるようになっている。
第1仕切り壁40には複数の穴40aが設けられ、各穴40aから第2仕切り壁46に向けて内管42が延びている。第2仕切り壁46にも複数の穴46aが設けられ、各穴46aから第1仕切り壁40に向けて外管48が延びている。外管48の径は内管42の径よりも大きく、外管48は内管42に被せられている。内管42の外壁面と外管48の内壁面との間には隙間が設けられている。また、外管48の先端と第1仕切り壁40との間には隙間が設けられ、内管42の先端は外管48の中に収まっている。
上記のような構造により、第1予混合室36から供給される第1混合気は、第1仕切り壁40の穴40aから内管42内に流入し、内管42内のガス流路(内管ガス流路)44を通って第2仕切り壁46の穴46aから流出する。一方、第2予混合室38から供給される第2混合気は、2つの仕切り壁40,46に囲まれた空間から内管42と外管48との間に流入し、内管42と外管48との間に形成されるガス流路(外管ガス流路)50を通って第2仕切り壁46の穴46aから流出する。つまり、第1混合気は内管42の内壁面に沿って流れ、第2混合気は内管42の外壁面に沿って流れることになる。
内管42の内壁面には触媒のコート層52が設けられ、内管42の外壁面にも触媒のコート層54が設けられている。本実施の形態では、内管42が第2の発明の「両面に触媒が担持された隔壁」に相当している。外側の触媒コート層54は、内管42の先端から外管48と重なっている領域の末端まで設けられている。このように、内管42の外管48と重なっている部分にのみ外側触媒コート層54を設けることで、混合気を確実に外側触媒コート層54に接触させることができる。内側の触媒コート層52は、外側触媒コート層54と背中合わせになるように、外側触媒コート層54の位置に合わせて設けられている。
このように触媒コート層52,54が設けられる結果、仕切り壁40の穴40aから内管42内に流入した第1混合気は、内管ガス流路44を流れる際に内側触媒コート層52に接触する。その際、第1混合気を構成する炭化水素系燃料と空気は、内側触媒コート層52上で部分酸化反応を起こす。一方、内管42と外管48との間に流入した第2混合気は、外管ガス流路50を流れる際に外側触媒コート層54に接触する。その際、第2混合気を構成する炭化水素系燃料と水蒸気は、外側触媒コート層54上で水蒸気改質反応を起こす。
したがって、本実施形態の燃料改質装置によれば、発熱反応である部分酸化反応と、吸熱反応である水蒸気改質反応とを内管42を挟んで表裏で起こすことができる。これにより、部分酸化反応によって生じる反応熱をその裏側で起きている水蒸気改質反応によって消費させることができ、反応熱によって内側触媒コート層52が過熱するのを防止することができる。また、外側触媒コート層54には内側触媒コート層52から熱が供給されるので、放熱や吸熱反応による外側触媒コート層54の温度低下を防止することもできる。外側触媒コート層54の温度低下が防止されることで、外側触媒コート層54上での水蒸気改質反応は促進され、逆にメタン生成反応は抑制される。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において変形して実施することもできる。例えば、次のように変形して実施してもよい。
実施の形態1では、炭化水素系燃料と空気と水蒸気とからなる混合気を供給しているが、炭化水素系燃料と空気とからなる混合気を供給してもよい。この場合、混合気中の炭化水素系燃料と空気は触媒に接触することで部分酸化反応を起こすが、部分酸化反応が起こるのは触媒の上流域、つまり、内管ガス流路14の内側触媒コート層20上となる。混合気がガイド管ガス流路18を通り外側触媒コート層22に接触したときには、部分酸化反応は既に終わっており、外側触媒コート層22では熱の放出の他、反応式(3)で示す吸熱反応が起きる。このため、内側触媒コート層20上での部分酸化反応によって生じる反応熱をその裏側で起きている放熱や吸熱反応によって消費させることができ、反応熱によって内側触媒コート層20が過熱するのを防止することができる。また、外側触媒コート層22には内側触媒コート層20から熱が供給されるので、放熱や吸熱反応による外側触媒コート層22の温度低下を防止し、メタン生成反応を抑制することができる。
実施の形態1において、混合気の流れ方向を逆方向にしてもよい。つまり、ガイド管ガス流路18内に流入した混合気が内管ガス流路14を通って仕切り壁10の穴10aから流れ出るようにしてもよい。この場合でも、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態2において、第1混合気と第2混合気の供給先を入れ替えてもよい。つまり、内管ガス流路44には第2混合気が流れ、外管ガス流路50には第1混合気が流れるようにしてもよい。この場合でも、実施の形態2と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では、本発明の燃料改質装置を内燃機関への改質ガスの供給源として用いているが、本発明の燃料改質装置の用途はこれに限定されるものではない。
本発明の実施の形態1としての燃料改質装置の特徴部を示す、図2中のA部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態1としての燃料改質装置の内部を示す断面図である。 本発明の実施の形態2としての燃料改質装置の特徴部を示す、図2中のB部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態2としての燃料改質装置を示す図(一部断面図である。 炭化水素系燃料と空気の混合気を触媒に供給したときの、ガスの流れ方向における触媒内の位置と触媒床温との関係を示すグラフである。 炭化水素系燃料と空気と水蒸気の混合気を触媒に供給したときの、ガスの流れ方向における触媒内の位置と触媒床温との関係を示すグラフである。 触媒床温とTHC濃度との関係を示す図である。
符号の説明
2 外筒
4 触媒反応部
10 仕切り壁
10a 穴
12 内管
14 内管ガス流路
16 ガイド管
16a 蓋
18 ガイド管ガス流路
20 内側触媒コート層
22 外側触媒コート層
32 外筒
34 触媒反応部
36 第1予混合室
38 第2予混合室
40 第1仕切り壁
40a 穴
42 内管
44 内管ガス流路
46 第2仕切り壁
46a 穴
48 外管
50 外管ガス流路
52 内側触媒コート層
54 外側触媒コート層

Claims (2)

  1. 少なくとも炭化水素系燃料と空気とを含む混合気を触媒に供給し、前記混合気を触媒上で反応させることで改質ガスを生成する燃料改質装置において、
    両面に触媒が担持された隔壁と、
    前記混合気が前記隔壁の一方の面に接して流れた後に前記隔壁の他方の面に接して流れるように形成されたガス流路と、
    を備えることを特徴とする燃料改質装置。
  2. 炭化水素系燃料と空気とを含む第1の混合気、及び、炭化水素系燃料と水蒸気とを含む第2の混合気をそれぞれ触媒に供給し、前記の各混合気をそれぞれ触媒上で反応させることで改質ガスを生成する燃料改質装置において、
    両面に触媒が担持された隔壁と、
    前記第1の混合気が前記隔壁の一方の面に接して流れるように形成された第1のガス流路と、
    前記第2の混合気が前記隔壁の他方の面に接して流れるように形成された第2のガス流路と、
    を備えることを特徴とする燃料改質装置。
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