JP2012116724A - 燃料改質装置および燃料改質方法 - Google Patents

燃料改質装置および燃料改質方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱機関の燃焼状態に関わらず燃料改質器の温度を最適にできる燃料改質装置等の提供。
【解決手段】燃料改質装置1は、水素を生成する燃料改質器9と、熱機関2の排ガスの少なくとも一部を燃料改質器に導入する排ガス供給通路11と、改質用燃料を燃料改質器に導入する改質用燃料供給手段14,15と、改質用空気を燃料改質器に導入する改質用空気供給手段16,17と、燃料改質器の温度が所定温度より低い時に改質用空気供給手段から改質用空気を燃料改質器に添加する制御装置8とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料から、水素を主成分とする改質ガスを得る燃料改質装置等に関するものである。
水素を利用して燃料電池で発電したり、また、ガソリン燃料と空気とのエンジン燃焼用混合気に水素を添加することでエンジンの燃焼性を向上させたりと、水素の利用は多岐にわたっている。一般的なエンジンの燃料であるガソリンなどの炭化水素燃料から水素を生成するためには、水蒸気改質反応や部分酸化反応により改質する必要がある。この水蒸気改質反応を生じさせるためには炭化水素燃料と水蒸気が必要であり、また、部分酸化反応を生じさせるためには炭化水素燃料と酸素すなわち空気が必要である。
水蒸気改質反応を生じさせる一つの方法として、エンジンの排ガスを利用する改質装置(以下、排ガス改質装置と呼ぶ)がある(例えば特許文献1参照)。この種の改質装置は、エンジン排ガスの少なくとも一部を改質装置の改質用触媒に導入し、これに炭化水素燃焼を添加して、排ガス中の水蒸気と炭化水素燃料で水蒸気改質反応を生じさせるものである。水蒸気改質反応は吸熱反応であり、外部からの加熱量が不足する場合には、改質用触媒の温度が低下して十分な改質反応を行えない場合がある。特許文献1には、この対策として、改質用触媒の温度が低下した場合に、エンジンにリーン燃焼を行わせて排ガス中に酸素を残し、この酸素と炭化水素燃料とで発熱反応である部分酸化反応を生じさせて改質用触媒の温度を上昇させることが開示されている。
特開2006−57625号公報
しかしながら、従来の排ガス改質装置では、改質用触媒の温度が低下して部分酸化反応を生じさせたい場合であっても、加速時などのエンジンが量論燃焼を行う必要がある場合にはリーン燃焼を行えず、部分酸化反応を生じさせられないという課題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、熱機関の燃焼状態に関わらず燃料改質器の温度を最適にできる燃料改質装置等を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するための本発明の燃料改質装置は、水素を生成する燃料改質器と、熱機関の排ガスの少なくとも一部を前記燃料改質器に導入する排ガス供給通路と、改質用燃料を前記燃料改質器に導入する改質用燃料供給手段と、改質用空気を前記燃料改質器に導入する改質用空気供給手段と、前記燃料改質器の温度が所定温度より低い時に前記改質用空気供給手段から改質用空気を前記燃料改質器に添加する制御装置とを備える。
さらに、同目的を達成するための本発明の燃料改質方法は、水素を生成する燃料改質器と、熱機関の排ガスの少なくとも一部を前記燃料改質器に導入する排ガス供給通路と、改質用燃料を前記燃料改質器に導入する改質用燃料供給手段と、改質用空気を前記燃料改質器に導入する改質用空気供給手段とを用意し、前記燃料改質器の温度が所定温度より低い時に前記改質用空気供給手段から改質用空気を前記燃料改質器に添加し、該燃料改質器を昇温させる。
本発明の燃料改質装置によれば、燃料改質装置に必要な時にいつでも空気を供給できるため、排ガス中の酸素濃度を熱機関の燃焼状態に関わらず任意の濃度に保て、高温化に必要な酸化反応を熱機関の燃焼状態に関わらず生じさせることができる。
この発明の実施の形態1における燃料改質装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態1における燃料改質器を示す構成図である。 この発明の実施の形態2における燃料改質装置の始動時の制御を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態2におけるブタン燃料の触媒燃焼温度特性図である。
以下、本発明に係る燃料改質装置の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態による燃料改質装置の全体構成図、図2は燃料改質器を示す構成図である。ここでは、炭化水素燃料としてガソリンを用いる。
燃料改質装置1は、図1のように、エンジン2と、このエンジン2に空気を導入する吸気流路3と、エンジン2から排出された排ガスを外部に排出する排気流路4を備えている。
エンジン2には、駆動用燃料供給手段である第1燃料供給路7が接続されている。第1燃料供給路7は、同じく駆動用燃料供給手段である第1燃料ポンプ5を用いて燃料タンク6のガソリン(駆動用燃料)をエンジン2に供給する。ガソリンの供給量は電子制御装置8により制御される。
排気流路4には、燃料改質器9が配置され、排ガスの熱を利用して改質用触媒を加熱するようになっている。燃料改質器9は、図2のように、流れ方向に沿ってその順で並ぶ整流部9Aと酸化触媒9Bと水蒸気改質触媒9Cとで構成されている。整流部9Aは、発泡金属などで構成し、酸化触媒9Bに流入するガスの流れを均一化し、上流に供給されたガソリンの蒸発を完了させるための空間である。酸化触媒9Bと水蒸気改質触媒9Cは、メタルハニカムやコージェライトセラミックなどの基体にアルミナなどの担体を塗布し、酸化触媒9Bには白金やパラジウムなどを、水蒸気改質触媒9Cにはロジウムなどを担持したものである。酸化触媒9Bの白金やパラジウムは、供給される空気が十分な場合には完全酸化反応を、供給される空気が少ない場合は後述するように部分酸化反応を生じる。この酸化触媒9Bの温度は温度センサ10で検知して電子制御装置8へ取り込む。
燃料改質器9には、排気流路4と燃料改質器9をつなぐ排ガス供給通路11と、燃料改質器9と吸気流路3をつなぐ改質ガス供給通路12を設置している。排ガス供給通路11には排ガスの流量を調節するコントロールバルブ13を設けている。さらに、排ガス供給通路11には、燃料タンク6のガソリン(改質用燃料)を供給するための第2燃料ポンプ(改質用燃料供給手段)14及び第2燃料供給路(改質用燃料供給手段)15と、排気流路4の外部の空気(改質用空気)を供給する空気ブロワ(改質用空気供給手段)16及び空気供給路(改質用空気供給手段)17とが設置されている。コントロールバルブ13、第2燃料ポンプ14及び空気ブロワ16は、電子制御装置8によって制御される。なお、燃料タンク6のガソリンは、駆動用燃料でもあり改質用燃料でもあり、すなわち、その後、駆動用燃料供給手段を通るか改質用燃料供給手段を通るかによって、駆動用燃料として機能するか改質用燃料として機能するかが決まる。
次に、本実施の形態における燃料改質装置の動作について説明する。エンジン2が量論燃焼(ストイキオメトリック燃焼)している条件では、排気流路4に酸素をほとんど含まない排ガスが流れる。この排ガスの少なくとも一部が、排ガス供給通路11を介して燃料改質器9へと流される。燃料改質器9に流す排ガスの流量はコントロールバルブ13で制御する。排ガスの温度は通常400℃程度であり、この排ガスで燃料改質器9の温度を400℃近くに保つ。更に、空気ブロワ16から改質用空気を燃料改質器9に供給し、第2燃料ポンプ14から改質用燃料として機能するガソリンを燃料改質器9に供給する。定常状態の燃料改質装置において、ガソリンは、燃料改質器9の整流部9Aで蒸発し、空気と混合して、酸化触媒9Bで部分酸化反応が生じる。
少なくとも定常状態で供給する空気の流量は、ガソリンの完全酸化反応に必要な流量より少ない流量である。ガソリンの分子式をC13とすると、ガソリンの完全酸化反応は以下の式1で表される。
13+10.3O+38.6N
→6.5HO+7CO+38.6N (式1)
すなわち、ガソリン1モルに対して10.3+38.6=48.9モルの空気を供給すれば完全酸化反応が生じるが、ここではそれより少ない空気とする。例えば、ガソリン1モルに対して空気を7+26.3=33.3モル供給した場合には、下記の式2の部分酸化反応が生じる。
13+7O+26.3N
→6.5H+7O+26.3N (式2)
この部分酸化反応で、水素Hを生成すると同時に、酸化による発熱を生じて、酸化触媒9Bおよび水蒸気改質触媒9Cの温度を700℃以上に昇温する。
第2燃料ポンプ14から供給するガソリンの流量は、部分酸化反応に必要なガソリン流量以上であり、酸化触媒9Bを通過したガスにはガソリンが残っている。このガソリンと排ガス中の水蒸気HOは、水蒸気改質触媒9Cで下記の式3の水蒸気改質反応が生じる。
13+14HO→20.5H+7O (式3)
したがって、燃料改質器9全体では、部分酸化反応と水蒸気改質反応とを併用する自己熱改質(オートサーマル改質)となる。燃料改質器9から出たガスには水素Hが含まれており、改質ガス供給通路12を介して吸気流路3に戻されて、エンジン2へと供給される。改質反応で生成した水素をエンジン2の吸気流路3に混入すると、燃焼性に優れた水素の効果でエンジン2の燃焼性が向上し、ノッキングを防止して高圧縮比が可能になったり、リーン燃焼によるガソリン使用料削減が可能となったりする。
燃料改質器9に供給する排ガス流量、空気流量およびガソリン流量は全て電子制御装置8で制御する。電子制御装置8による自己熱改質反応の制御目標値の設定は以下のようにした。
まず、吸気流路3に供給する水素の量、すなわちエンジン2に供給する混合気中の水素濃度に応じて、燃料改質器9に流す排ガスの流量をコントロールバルブ13で制御する。エンジン2の混合気中の水素濃度の目標値を約3%に設定して、排ガス再循環率は20%とする。ここで排ガス再循環率は以下の式で定義する。
排ガス再循環率=燃料改質器へ流す排ガス/(エンジンへ流す空気+燃料改質器へ 流す排ガス)×100
なお、排ガス再循環率20%の排ガス流量を相対値100とする。
燃料改質器9に流す排ガスの流量が決まると、その中に含まれる水蒸気の流量も決まる。エンジン2で生じるガソリンの完全酸化反応は上記の式1で表される。式1を参照すると、排ガス中の水蒸気濃度は6.5/(6.5+7+38.6)×100=12.5%であるため、水蒸気流量の相対値は12.5である。
この水蒸気流量に適したガソリン流量と空気流量の組み合わせとして、それぞれの相対値を3と40にした場合をケース1とする。この組み合わせは、自己熱改質(オートサーマル改質)の平衡計算に基づき、反応温度が約700℃になる場合である。燃料改質器9の反応温度が700℃以上であると、定常的に改質反応が維持されるためである。
以上から、排ガス流量相対値100、ガソリン流量相対値3、空気流量相対値40のガスを燃料改質器9に400℃(排ガスの代表的な温度)で導入した場合を想定し、平衡計算を行った結果、燃料改質器9の出口すなわち改質ガス供給通路12に流れる改質ガスの水素濃度は14%となる。排ガス再循環率が20%であるため、エンジン2の燃焼用空気と混合した後のエンジン混合気中の水素濃度は0.14×0.2=0.028となり、目標値の3%に近い2.8%の水素濃度となる。
次に、ケース2として、ガソリン流量を相対値4とすると、空気流量の相対値を50にすれば、改質温度は700℃となり、水素濃度16.5%の改質ガスを得ることができる。この場合のエンジン混合気中の水素濃度は、0.165×0.2=0.033となり、目標値の3%に近い3.3%の水素濃度となる。
このように、排ガス再循環率に応じて、ガソリン流量と空気流量の組み合わせは多数存在する。しかしながら、ケース1とケース2を比較すると、ケース1は相対値3のガソリンで14%の水素濃度を得たのに対して、ケース2は相対値4のガソリンで16.5%の水素濃度を得た。ガソリン供給を4/3=1.3倍にしたのに、得られた水素濃度は16.5/14=1.18倍であり、水素の生成効率は低下している。したがって、ガソリン流量の相対値は低い方が効果的である。
一方、ガソリン流量の相対値が低すぎると、燃料改質器の反応温度が700℃になる場合の水素濃度が低くなる。例えば、ガソリン流量の相対値を2にすると、空気流量相対値30で反応温度700℃になり、この場合の水素濃度は10.5%である。エンジン混合気中の水素濃度は0.105×0.2=0.021、つまり2.1%となり、最終的なエンジン混合気中の水素濃度が3%に届かなくなる。したがって、排ガス再循環率を20%とした場合には、ケース1のガソリン流量と空気流量の組み合わせ=相対値3と相対値40に近い条件が最適である。
ここで、本願発明とは異なり燃料改質器9に改質用空気を供給しない場合を述べる。エンジン2は量論燃焼であるため排ガスには酸素がほとんど含まれていない。排ガスを燃料改質器9へと流すことで、燃料改質器9の温度を400℃近くに保つことは可能である。しかし、この状態で、燃料改質器9へ第2燃料ポンプ14でガソリンを供給しても、吸熱反応の水蒸気改質反応は十分に進行せず、改質温度の700℃に達していないため水素の生成量は殆ど期待できないものであり、さらに酸化触媒9Bや水蒸気改質触媒9Cなどにガソリンに含まれる炭素Cが析出してしまう不都合が生じる。
自動車の加速状態などではエンジン2をリーン燃焼にしないため、排ガス中に含まれる酸素はほぼゼロであり、排ガス中の酸素だけを利用するシステムでは反応に必要な温度を確保できず、十分な水素生成を実現することができない。したがって、排ガス中の酸素だけを利用するシステムでは、排ガスで燃料改質器9を反応温度の700℃まで昇温することもできないし、さらに、吸熱反応の水蒸気改質反応を定常的に維持することもできない。
これに対して、本願発明のシステムは、燃料改質器9に空気ブロワ16で改質用空気を供給することで、エンジンが量論燃焼の場合でも、燃料改質器9を700℃以上に保つことが可能であり、良好な水素生成を実現することができる。エンジン2がリーン燃焼を行う場合は、そのリーン度合いに応じた酸素が排ガスに含まれるため、空気ブロワ16から供給する空気流量を減少させることで、上述した最適な条件を実現することもできる。
上述のように本実施の形態の燃料改質装置においては、エンジン2が量論燃焼でもリーン燃焼でも燃料改質器に最適量の空気を供給することで、燃料改質器を反応温度に保つことができ、定常的に水素をエンジンへ導入して、エンジンの燃焼性を向上させることが可能となる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態は、上記実施の形態1において、特に、燃料改質装置の始動時の動作を以下に説明するようにしたものであり、したがって、燃料改質装置に関する構成や定常状態の動作については、上記実施の形態1と同様であってもよいものとする。図3は燃料改質装置の始動時の制御を説明するフローチャート、図4はブタン燃料の触媒燃焼温度特性図である。この実施の形態の運転制御は電子制御装置9により実現できる。
第1燃料ポンプ5により駆動用燃料であるガソリンが供給されてエンジン2が始動すると(ステップS101)、燃料改質器9を動作させるために、電子制御装置8によりコントロールバルブ13を開いて排ガスの一部を燃料改質器9へと導入し(ステップS102)、排ガスの熱で燃料改質器を加熱する。排ガスで加熱する温度は400℃を目安とする。ガソリンは炭素数4〜10の炭化水素の混合物であるため、厳密な触媒燃焼の始動温度の定義は困難であるが、炭素数4のブタンについて酸化触媒9Bで反応率の温度特性を測定した結果が図4である。酸化触媒9Bにはパラジウムを担持して、空間速度(供給混合気流量を触媒体積で割った値)を60000(1/h)に調節して測定した結果である。ブタンは図4に示すように、約300℃から触媒で酸化反応を生じる。ここでは、より確実に触媒燃焼を開始するために、酸化触媒9Bが400℃になるまで燃料改質器9への排ガス供給を継続する(ステップS103からのNOループ)。
酸化触媒9Bが400℃に加熱されると(ステップS103;YES)、電子制御装置8によって空気ブロワ16を回転させて燃料改質器9に外部から改質用空気を供給し(ステップS104)、第2燃料ポンプ14を動作させて燃料改質器9に改質用燃料であるガソリンを供給する(ステップS105)。
ガソリンの完全酸化反応は上述した式1で表される。供給するガソリンと空気の割合は、完全酸化反応に必要な割合である1:(10.3+38.6)=1:49.9にして、ガソリンの完全酸化反応の触媒燃焼を実行する。酸化触媒9Bが700℃になるまで燃料改質器9の昇温を継続する(ステップS106からのNOループ)。ステップS104で、供給する空気流量を完全酸化に必要な流量にすることで、ガソリンの発熱反応を最大にして、燃料改質器9の昇温時間を最大限に短縮する。
酸化触媒9Bが700℃に達すると、すぐ下流の水蒸気改質触媒9Cの入口部もほぼ700℃の温度になっているために、水蒸気改質反応が生じる温度となる(ステップS106;YES)。この時点で、空気ブロワ16を制御して空気の供給量を減少させて完全酸化反応から部分酸化反応へと移行する(ステップS107)。この時点以降の改質反応は、部分酸化反応と水蒸気改質反応を併用する自己熱改質(オートサーマル改質)となる(ステップS108)。
このように、上記実施の形態1及び2の燃料改質装置によれば、燃料改質装置に空気を必要な時にいつでも供給できるため、排ガス中の酸素濃度をエンジンの燃焼状態に関わらず任意の濃度に保て、高温化に必要な酸化反応をエンジンの燃焼状態に関わらず生じさせることができる。また、燃料と空気を、まず酸化触媒に供給して発熱させて酸化触媒を高温にして、高温のガスを水蒸気改質触媒に供給することで、水蒸気改質触媒も高温に保つことができる。さらに、特に始動時に上記図3に示す処理を行うようにすれば、始動時に燃料の完全酸化に必要な空気量に制御して、完全酸化反応の触媒燃焼を生じさせるため、燃料改質器の昇温時間を最大限に短縮することができ、改質装置の確実な起動が可能となる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
1 燃料改質装置、2 エンジン(熱機関)、3 吸気流路、4 排気流路、8 電子制御装置、9 燃料改質器、9A 整流部、9B 酸化触媒、9C 水蒸気改質触媒、11 排ガス供給通路、12 改質ガス供給通路、14 第2燃料ポンプ(改質用燃料供給手段)、15 第2燃料供給路(改質用燃料供給手段)、16 空気ブロワ(改質用空気供給手段)、17 空気供給路(改質用空気供給手段)。

Claims (5)

  1. 水素を生成する燃料改質器と、
    熱機関の排ガスの少なくとも一部を前記燃料改質器に導入する排ガス供給通路と、
    改質用燃料を前記燃料改質器に導入する改質用燃料供給手段と、
    改質用空気を前記燃料改質器に導入する改質用空気供給手段と、
    前記燃料改質器の温度が所定温度より低い時に前記改質用空気供給手段から改質用空気を前記燃料改質器に添加する制御装置と
    を備える燃料改質装置。
  2. 前記燃料改質器は、酸化触媒と、水蒸気改質触媒とを搭載し、
    前記酸化触媒は、前記燃料改質器における相対的な上流側に、前記水蒸気改質触媒は該燃料改質器における相対的な下流側に配置されており、
    前記制御装置は、前記燃料改質器の温度が所定温度より低い時に前記改質用空気供給手段から改質用空気を添加して前記酸化触媒と前記水蒸気改質触媒の両方を昇温させる
    請求項1の燃料改質装置。
  3. 水素を生成する燃料改質器と、熱機関の排ガスの少なくとも一部を前記燃料改質器に導入する排ガス供給通路と、改質用燃料を前記燃料改質器に導入する改質用燃料供給手段と、改質用空気を前記燃料改質器に導入する改質用空気供給手段とを用意し、
    前記燃料改質器の温度が所定温度より低い時に前記改質用空気供給手段から改質用空気を前記燃料改質器に添加し、該燃料改質器を昇温させる
    燃料改質方法。
  4. 前記燃料改質器は、熱機関の始動時に排ガスで予熱され、それに続き完全酸化反応に必要な改質用空気が該燃料改質装置に供給され、完全酸化反応による発熱で改質反応に必要な温度まで昇温される
    請求項3の燃料改質方法。
  5. 前記燃料改質器が完全酸化反応による発熱で水蒸気改質反応に必要な温度まで昇温されたならば、その後は、改質用空気の導入量を減少させて完全酸化反応から部分酸化反応へと移行させ、部分酸化反応と水蒸気改質反応とを併行させるオートサーマル改質反応により前記燃料改質器を所望の温度に維持する
    請求項4の燃料改質方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015040506A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 日産自動車株式会社 燃料改質システム
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