JP2006264449A - 洗車機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 洗車機において、車体面に泡状処理剤を散布する泡散布行程で、トランクリッドやボンネットの溝などにに入り込んだ泡が、風邪の影響をうけて残り易くなるのを防止する。
【解決手段】
泡散布行程のあとの散水行程で、散水装置15の散水管22の吐出口23から被洗浄車両Vの車幅方向全体に水を直線状に滴下する。
【選択図】 図2
【解決手段】
泡散布行程のあとの散水行程で、散水装置15の散水管22の吐出口23から被洗浄車両Vの車幅方向全体に水を直線状に滴下する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、泡状処理剤を車体面に散布する泡散布装置と、車体面に散布された泡状処理剤を流し落す水を車体面に滴下する散水装置とを備えた洗車機に関する。
従来、上記洗車機は、たとえば、後記特許文献1に開示されている。
ところで、前記特許文献1に記載されるような散水装置(リンス水噴射装置R1,R2)には、車体上面へ水を噴霧する複数のノズル(37,38)が設けられるが、これらのノズル(37,38)から噴霧された水は、扇形に広がってから、車体面に掛かるようにされるのが一般的である。
特開昭60−176851号公報
しかしながら、上記のようにノズルから水が扇形に噴霧されると、噴霧された水は粒径が小さい水滴になり、風を受けて飛散しやすいため(上記洗車機は一般に屋外で使用される)、前記ノズルから噴霧された水は、風の影響で被洗浄車両の前後方向へ大きく広がる傾向にある。
このように、前記ノズルから噴霧された水が前後方向へ大きく広がると、被洗浄車両のトランクリッドやボンネットの周囲の溝等の隙間内へ流れ込む水の単位時間当りの水量が減少するので、前記隙間内を流れる水の流量が減少する。これにより、前行程である泡状処理剤の散布行程で、該隙間内に入り込んだ泡を、前記ノズルから噴霧された水で押し流す作用が弱くなり、該隙間内に泡が残り易くなるという問題があった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、トランクリッドやボンネットの溝等の隙間内へ入り込んだ泡が風の影響を受けて残り易くなるのを防止することを目的とする。
上記目的達成のため、請求項1記載の発明は、洗車機本体に、被洗浄車両の車体面に泡状処理剤を散布する泡散布装置と、その泡散布装置で散布した泡状処理剤を流し落す水を車体面に滴下する散水装置とを備えた洗車機において、
前記散水装置は、被洗浄車両の上方を、その車幅方向に沿って延びる散水管を有し、該散水管には散水範囲が被洗浄車両の車幅方向全体に及ぶように複数の吐出口が設けられており、該吐出口から下方へ水を直線状に吐出することを特徴としている。
前記散水装置は、被洗浄車両の上方を、その車幅方向に沿って延びる散水管を有し、該散水管には散水範囲が被洗浄車両の車幅方向全体に及ぶように複数の吐出口が設けられており、該吐出口から下方へ水を直線状に吐出することを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、被洗浄車両のトランクリッドやボンネットの溝等の隙間内へ入り込んだ泡が風の影響を受けて残り易くなるのを防止できる。
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて、以下に具体的に説明する。
図1は、洗車機の側面図、図2は、図2は、図1の2−2線に沿う断面図、図3は、図2の3−3に沿う拡大断面図、図4は、図2の4−4線に沿う拡大断面図、図5は、水噴射装置、水垢除去装置および散水装置の配管回路図、図6〜12は、洗車機の作用図、図12は、被洗浄車両のボンネットおよびトランクリッドの溝に水が流れ込んだ状態を示す平面図である。
以下の説明において、洗車機本体1の往行方向の前方側(図1右側)を「前」、その後方側(図1左側)を「後」とする。
図1,2において、洗車機本体1は門型のフレーム2を有し、走行モータmで駆動される左右一対の駆動輪3,3と従動輪4,4とにより左右一対の走行レール5,5上を往復走行する。
フレーム2には、通常のように、トップブラシ6と、左右一対のサイドブラシ7,7と、トップノズル8と、左右一対のサイドノズル9,9と、前部水噴射装置11と、後部水噴射装置12と、前部水垢除去剤散布装置13と後部水垢除去剤散布装置14と、散水装置15とが設けられている。
トップブラシ6は、被洗浄車両Vの上面を洗浄できるようになっており、サイドブラシ7,7は、トップブラシ6よりも後部に設けられており、車両の側面を洗浄できるようになっている。
また、トップノズル8は、トップブラシ6よりも前部に設けられており、被洗浄車両Vの上面を乾燥できるようになっており、サイドノズル9,9は、トップノズル8よりも前部に設けられており、被洗浄車両V車両の側面を乾燥できるようになっている。
前部水噴射装置11は、トップブラシ6とトップノズル8との間に設けられており、噴射配管16と、この噴射配管16に取り付けた複数のノズル17とで構成されている。
後部水噴射装置12は、サイドブラシ7,7よりも後部に設けられており、噴射配管18と、この噴射配管18に取り付けた複数のノズル19とで構成されている。
前部水垢除去剤散布装置13は、前部水噴射装置11とトップノズル8との間に設けられており、2つのノズル20で構成されている。
後部水垢除去剤散布装置14は、後部水噴射装置12よりも後部に設けられており、4つのノズル21で構成されている。
本発明に従う散水装置15は、前部水垢除去剤散布装置13とトップノズル8との間に設けられている。この散水装置15は、図2に示すように、門型のフレーム2の上部を、左右方向に略水平に延長される散水管22を有しており、この散水管22は、フレーム2に取り付けられている。図3,4に示すように、この散水管22の下部には、その長手方向に略等間隔P(実施例では16mm間隔)をおいて複数の吐出口23…が下向きに設けられている。これらの吐出口23…は、この実施例では直径4.2mmの円孔である。
図4に明瞭に示すように、前記散水管22の一端には、水入口22aが設けられ、またその他端には、蓋24が水密に被せられている。この蓋24には、吐出口23…と同列で、同じ直径の水抜き孔24aが設けられている。
散水管22は、吐出口23…から水の吐出を停止した後に、散水管22内に水が残るのを防ぐため、図2において、水入口22a側が蓋24側よりも若干高くなるようにフレーム2に取り付けてある。この実施例では、散水管22中心線22bにおいて、左端22L(水入口22a側)は右端22R(蓋24側)よりも5mm高くしてある。そして、水の吐出を停止した後は、蓋24側に残った水は、水抜き孔24aから排水されるようになっている。
つぎに、図5を参照して、水噴射装置11,12、水垢除去装置13,14および散水装置15の配管回路の構成について説明する。
噴射配管16,18は、電磁弁25,26を介して給水配管27に接続されている。給水配管27は、水槽28内の給水ポンプ29に接続されている。
ノズル20は、気液混合器30、液剤混合器31、電磁弁32を介して給水配管27に接続されている。気液混合器30には、電磁弁33を介して給気配管34が接続されており、給気配管34はエア源35に接続されている。液剤混合器31には、液剤ポンプ36を介して液剤タンク37が接続されており、液剤タンク37には、水垢除去剤が貯められている。
ノズル21は、気液混合器38、液剤混合器39、電磁弁40を介して給水配管27に接続されている。気液混合器38には、電磁弁41を介して給気配管34が接続されている。液剤混合器39には、液剤ポンプ42を介して液剤タンク37が接続されている。散水管22は、電磁弁43を介して給水配管27に接続されている。
しかして、給水ポンプ29を稼働させ、電磁弁25を開弁すれば、ノズル17から水を噴射できる。このノズル17から噴射した水は扇状に広がる。
また、給水ポンプ29を稼働させ、電磁弁26を開弁すれば、ノズル19から水を噴射できる。このノズル19から噴射した水も扇状に広がる。
また、給水ポンプ29を稼働させ、電磁弁32,33を開弁し、液剤ポンプ36を稼働すれば、液剤混合器31で電磁弁32を介して送られてきた水と液剤ポンプ36から送られてきた水垢除去剤とが混合される。そして、水と混合した水垢除去剤は気液混合器30へ送られる。気液混合器30では、水と混合した水垢除去剤と電磁弁33から送られてきたエアとが混合されて、水垢除去剤は泡状になる。その泡状になった水垢除去剤はノズル20から噴射される。このノズル20から噴射した泡状水垢除去剤は扇状に広がる。
また、給水ポンプ29を稼働させ、電磁弁40,41を開弁し、波剤ポンプ42を稼働すれば、液剤混合器39で電磁弁40を介して送られてきた水と液剤ポンプ42から送られてきた水垢除去剤とが混合される。そして、水と混合した水垢除去剤は気液混合器38に送られる。気液混合器38では、水と混合した水垢除去剤と電磁弁41から送られてきたエアとが混合されて、水垢除去剤は泡状になる。その泡状になった水垢除去剤はノズル21から噴射される。このノズル21から噴射した泡状水垢除去剤は扇状に広がる。
また、給水ポンプ29を稼働させ、電磁弁43を開弁すれば、散水管22の複数の吐出口23…および水抜き孔24aから下向きに水を吐出できる。このとき、水は、図2に示すように、吐出口23…から、霧状にならずに滴状になって直線状に下向きに吐出されるので、これにより、吐出口23…から吐出した水は、風を受けても飛散することが少なくなる。
なお、図中符号44は、洗車機を制御する制御装置である。
つぎに、この実施例の作用を、主に図6〜11を参照して説明する。
制御装置44に設けた、図示されていないスタートキーが押されると、図6に示すように、洗車機本体1は、走行レール5,5の左端から右方向へ第1往行を始める。この第1往行のとき、前部水噴射装置11と後部水噴射装置12とから水の噴射を行いながら、トップブラシ6とサイドブラシ7,7とを回転させて、被洗浄車両Vのブラッシング洗浄が行われる。
洗車機本体1が被洗浄車両Vの後端を通過すると、両水噴射装置11,12からの水の
噴射が停止される。
噴射が停止される。
つぎに、図7に示すように、洗車機本体1は、左方向へ第1復行を始める。この第1復行のとき、後部水垢除去剤散布装置14から被洗浄車両Vの車体面へ泡状水垢除去剤を散布しながら、トップブラシ6とサイドブラシ7,7とを回転させて、泡状水垢除去剤が散布された車体面のブラッシングが行われる。
洗車機本体1がスタート位置に戻ると、洗車機1は一旦休止する。洗車機本体1が休止に入ったら手作業で手直しを行う。
つぎに、2〜3分の休止後に、作業者は再度、前記スタートキーを押す。該スタートキーが押されると、図8に示すように、洗車機本体1は、右方向へ第2往行を始める。この第2往行のとき、前部水垢除去剤散布装置13から被洗浄車両Vの車体面へ泡状水垢除去剤を散布しながら、トップブラシ6とサイドブラシ7,7とを回転させて、泡状水垢除去剤が散布された車体面のブラッシングが行われる。
洗車機本体1が被洗浄車両Vの後端を通過すると、前部水垢除去剤散布装置13からの
水垢除去剤の散布が停止される。
水垢除去剤の散布が停止される。
つぎに、図9に示すように、洗車機1は、左方向へ第2復行を始める。この第2復行のとき、両水噴射装置11,12から水の噴射を行いながら、トップブラシ6とサイドブラシ7,7とを回転させて、被洗浄車両Vのブラッシングが行われる。これにより、車体面上の泡状水垢除去剤を両水噴射装置11,12から噴射された水で流し落す。
洗車機本体1がスタート位置に戻ると、トップブラシ6とサイドブラシ7,7の回転を停止し、トップブラシ6とサイドブラシ7,7とを格納位置に保持する。また、前部水噴射装置11の水の噴射が停止される。
つぎに、本発明にかかる散水装置15から水の散水が始まり、図10に示すように、洗車機本体1は、右方向へ第3往行を始める。この第3往行のとき、散水装置15から散水される水と後部水噴射装置12から噴射される水とにより、車体面上に残る泡状水垢除去剤を流し落す。
このとき、図2に示すように、散水装置15の散水管22の複数の吐出口23…から吐出されて、車体面上に直線状に滴下した水は、風による飛散が少ないので、風が吹いていてもボンネットの縁に沿う溝51(図12参照)やトランクリッドの縁に沿う溝52(図12を参照)等の隙間内へとスムーズに流れ込んで、四方へ分散されることが殆どない。これにより、風が吹いていても該隙間内を流れる水の水量が減少しないので、この水による、該隙間内に既に入り込んでいる泡状水垢除去剤を押し流す作用が弱くならない。よって、該隙間内の泡状水垢除去剤が風の影響を受けて残り易くなるのを防止できる。
洗車機本体1が被洗浄車両車両Vの後端を通過すると、散水装置15の水の散水と後部
水噴射装置12の水の噴射が停止される。
水噴射装置12の水の噴射が停止される。
つぎに、図11に示すように、洗車機本体1は、左方向へ第3復行を始める。この第3復行のとき、トップノズル8とサイドノズル9から空気が噴射されて、車体面の乾燥が行われる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、前記実施例では、泡状処理剤として泡状水垢除去剤を車体面上に散布する場合を説明したが、泡状洗剤などの他の泡状処理剤を車体面上に散布する場合にも実施できることは勿論である。
1・・・・・・・・・・洗車機本体
13・・・・・・・・・泡散布装置(前部水垢除去散布装置)
14・・・・・・・・・泡散布装置(後部水垢除去散布装置)
15・・・・・・・・・散水装置
22・・・・・・・・・散水管
23・・・・・・・・・吐出口
V・・・・・・・・・・被洗浄車両
13・・・・・・・・・泡散布装置(前部水垢除去散布装置)
14・・・・・・・・・泡散布装置(後部水垢除去散布装置)
15・・・・・・・・・散水装置
22・・・・・・・・・散水管
23・・・・・・・・・吐出口
V・・・・・・・・・・被洗浄車両
Claims (1)
- 洗車機本体に、被洗浄車両の車体面に泡状処理剤を散布する泡散布装置と、その泡散布装置で散布した泡状処理剤を流し落す水を車体面に滴下する散水装置とを備えた洗車機において、
前記散水装置は、被洗浄車両の上方を、その車幅方向に沿って延びる散水管を有し、該散水管には散水範囲が被洗浄車両の車幅方向全体に及ぶように複数の吐出口が設けられており、該吐出口から下方へ水を直線状に吐出することを特徴とする洗車機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005083638A JP2006264449A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 洗車機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005083638A JP2006264449A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 洗車機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006264449A true JP2006264449A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37200868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005083638A Pending JP2006264449A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 洗車機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006264449A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102270197B1 (ko) * | 2020-01-13 | 2021-07-02 | 한림기계 주식회사 | 자동세차기용 폭포수 거품세제 분사장치 |
-
2005
- 2005-03-23 JP JP2005083638A patent/JP2006264449A/ja active Pending
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KR102270197B1 (ko) * | 2020-01-13 | 2021-07-02 | 한림기계 주식회사 | 자동세차기용 폭포수 거품세제 분사장치 |
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