JP2006264216A - 静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び静電デバイス並びにそれらの製造方法 - Google Patents

静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び静電デバイス並びにそれらの製造方法 Download PDF

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JP2006264216A JP2005087918A JP2005087918A JP2006264216A JP 2006264216 A JP2006264216 A JP 2006264216A JP 2005087918 A JP2005087918 A JP 2005087918A JP 2005087918 A JP2005087918 A JP 2005087918A JP 2006264216 A JP2006264216 A JP 2006264216A
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Akira Sano
朗 佐野
Yasushi Matsuno
靖史 松野
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Abstract

【課題】 確実な封止を行い、長寿命化を図ることができる静電アクチュエータ、液滴吐
出ヘッド、液滴吐出装置及び静電駆動デバイス並びにそれらの製造方法を得る。
【解決手段】 可動部である振動板4及び封止部材20が形成される面を有するキャビテ
ィ基板1と、振動板4と一定距離で対向し、振動板4との間で静電力を発生させて振動板
4を動作させる電極部を有する電極基板2とを備え、封止部材20は、電極部と振動板と
の間で形成される振動室19を外気と遮断するために、開口部分(封止部)にキャビティ
基板1が有する面と電極基板2とにまたがって形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、微細加工素子において、加わった力により可動部が変位等し、動作等を行う
静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド等の静電駆動デバイス等やその製造方法に関するも
のである。特に微細加工素子で行われる封止に関するものである。
例えばシリコン等を加工して微小な素子等を形成する微細加工技術(MEMS:Micro
Electro Mechanical Systems)が急激な進歩を遂げている。微細加工技術により形成され
る微細加工素子の例としては、例えば液滴吐出方式のプリンタのような記録(印刷)装置
で用いられている液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド)、マイクロポンプ、光可変フ
ィルタ、モータのような静電アクチュエータ等がある。
ここで、微細加工素子の一例として静電アクチュエータである液滴吐出ヘッドについて
説明する。液滴吐出方式の記録(印刷)装置は、家庭用、工業用を問わず、あらゆる分野
の印刷に利用されている。液滴吐出方式とは、例えば複数のノズルを有する液滴吐出ヘッ
ドを対象物との間で相対移動させ、対象物の所定の位置に液滴を吐出させて印刷等の記録
をするものである。この方式は、液晶(Liquid Crystal)を用いた表示装置を作製する際
のカラーフィルタ、有機化合物等の電界発光(ElectroLuminescence )素子を用いた表示
パネル(OLED)、DNA、タンパク質等、生体分子のマイクロアレイ等の製造にも利
用されている。
液滴吐出ヘッドの中で、流路の一部に液体を溜めておく吐出室を備え、吐出室の少なく
とも一面の壁(ここでは、底部の壁とし、以下、この壁のことを振動板ということにする
)を撓ませて(動作させて)形状変化により吐出室内の圧力を高め、連通するノズルから
液滴を吐出させる方法がある。可動部となる振動板を変位させる力として、例えば、振動
板と一定距離を空けて対向する、電極(固定電極)との間に発生する静電気力(ここでは
、特に静電引力を用いている。以下、静電力という)を利用している。
ここで、上記のような静電力を利用した静電アクチュエータにおいて、可動部(振動板
)と電極の間に、それらの少なくとも一方の表面に水分等が付着すると、水等の極性分子
が帯電する等の原因で静電吸引特性が低下するおそれがある。さらに、極性分子が相互に
裾結合し、可動部が固定されている電極に貼り付いてしまい、動作不能となることがある
。したがって、可動部と個別電極の周囲を外気と遮断することが望ましい。ここで、土台
となる基板同士を接合することで、可動部と個別電極の周囲をほとんど塞ぐことはできる
が、完全に塞いでしまうと外部から個別電極に電荷供給することが困難となるため、一部
に電極取り出しをおこなうための開口部分を設ける。そこで、基板で塞ぐことができない
この開口部分(以下、この部分を封止部という)には、封止部材等を用いて気密封止を行
い、水分等が侵入することを阻止している(例えば特許文献1参照)。
特開2002−1972号公報
封止部材を形成する方法としては、例えば封止材料を封止部に堆積、塗布等させる方法
があるが、何らかの対策をしておかないと(特に封止材料を堆積する場合)、形成した封
止部材と基板との間に隙間を生じさせてしまうことがあり、有効に封止を行うことができ
ず、長寿命化の障害になる。
そこで、本発明はこのような問題を解決するため、確実な封止を行い、長寿命化を図る
ことができる静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び静電駆動デバイス
並びにそれらの製造方法を得ることを目的とする。
本発明に係る静電アクチュエータは、可動部及び封止部材が形成される面を有する第1
の基板と、可動部と一定距離で対向し、可動部との間で静電力を発生させて可動部を動作
させる電極部を有する第2の基板とを備え、封止部材は、電極部と可動部との間で形成さ
れる空間を外気と遮断するために、空間の開口部分に第1の基板が有する面と第2の基板
とにまたがって形成される。
本発明によれば、第1の基板に少なくとも封止部材が形成される面を有し、その面と第
2の基板とにまたがって形成される封止部材とを備えるので、電極部と可動部との間で形
成される空間を確実に外気と遮断することができ、長寿命の静電アクチュエータを製造す
ることができる。
また、本発明に係る静電アクチュエータでは、第1の基板が有する封止部材が形成され
る面は、斜面である。
本発明によれば、封止部材が形成される面は斜面でもよいので、基板をウェットエッチ
ングすることにより、形成される斜面を用いることができ、他の部材形成と同じ工程で形
成することができる。
また、本発明に係る静電アクチュエータは、酸化シリコン、窒化シリコン、窒酸化シリ
コン、酸化アルミニウム又はポリパラキシリレンのうち、1又は複数を封止材料とする。
本発明によれば、以上の封止材料でCVD、スパッタ、蒸着等による堆積をさせた場合
に、第1の基板に面を形成することの効果を最も発揮させることができる。
また、本発明に係る静電アクチュエータは、表面が(100)面方位のシリコン単結晶
基板を第1の基板の材料とする。
本発明によれば、表面が(100)面方位のシリコン単結晶基板を第1の基板の材料と
することで、ウェットエッチングにより、封止部材を形成するのに適した斜面を形成する
ことができる。
また、本発明に係る静電アクチュエータは、表面が(110)面方位のシリコン単結晶
基板を第1の基板の材料とする。
本発明によれば、表面が(110)面方位のシリコン単結晶基板を第1の基板の材料と
することで、ウェットエッチングにより、封止部材を形成するのに適した斜面を形成する
ことができる。
また、本発明に係る静電アクチュエータにおいては、電極部と可動部との間で形成され
る空間により、第1の基板と第2の基板との間に形成される開口部分について、第1の基
板の開口部分の端面に形成された鋸歯形状の間隔が、第2の基板の開口部分に配列された
電極部の間隔の整数倍であり、配列された電極部の間に鋸歯の下刃となる部分が配される

本発明によれば、(110)面方位のシリコン単結晶基板をウェットエッチングした際
に、開口部分にできる鋸歯形状の端面について、若干斜面が形成されにくい鋸歯の下刃の
部分が電極部の直上に位置しないようにすることで、少なくとも必要な部分について確実
な封止を行うことができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドは、上記の静電アクチュエータを有し、液体が充填
される吐出室の少なくとも一部分を可動部として、可動部の変位により吐出室と連通する
ノズルから液滴を吐出させる。
本発明によれば、第1の基板と第2の基板とにまたがった封止部材により、確実に封止
を行うことができるので、長寿命の液滴吐出ヘッドを得ることができる。
また、本発明に係る液滴吐出装置は、上記の液滴吐出ヘッドを搭載するものである。
本発明によれば、確実に封止した封止部材により、長寿命の液滴吐出装置を得ることが
できる。
また、本発明に係る静電デバイスは、上記の静電アクチュエータを有するものである。
本発明によれば、第1の基板と第2の基板とにまたがった封止部材により、確実に封止
を行うことができるので、長寿命の静電デバイスを得ることができる。
また、本発明に係る静電アクチュエータの製造方法は、可動部が設けられる第1の基板
に封止部材を形成するための面を設ける工程と、第1の基板の面と可動部を駆動させるた
めの電極を有する第2の基板とにまたがって封止材料を付し、電極と可動部との間に形成
される空間を外気と遮断するための封止部材を形成する工程とを少なくとも有する。
本発明によれば、第1の基板に封止部材を形成するための面を設け、第1の基板と第2
の基板にまたがった封止部材を形成するようにしたので、電極と可動部との間に形成され
る空間を外気と遮断するための封止を確実に行うことができ、長寿命の静電アクチュエー
タを製造することができる。
また、本発明に係る静電アクチュエータの製造方法は、CVD、スパッタ又は蒸着のう
ち、1又は複数の方法で、封止材料を堆積させる。
本発明によれば、CVD、スパッタ又は蒸着のうち、1又は複数の方法で、封止材料を
堆積させるようにしたので、第1の基板と第2の基板の双方にまたがって封止材料を堆積
させ、容易に封止部材を形成することができる。また、複数の静電アクチュエータ又はウ
ェハに対し、一度に行うことが可能であるので、生産性を高めることができる。
また、本発明に係る静電アクチュエータの製造方法は、表面が(100)面方位のシリ
コン単結晶基板を第1の基板の材料とし、ウェットエッチングにより、封止部材を形成す
るための斜面を形成する。
本発明によれば、斜面形成のための特別な工程を行わなくても、ウェットエッチングで
形成する他の部材形成と同一の工程で、第1の基板に封止部材を形成するための斜面を形
成することができる。
また、本発明に係る静電アクチュエータの製造方法は、表面が(110)面方位のシリ
コン単結晶基板を第1の基板の材料とし、ウェットエッチングにより、封止部材を形成す
るための斜面を形成する。
本発明によれば、斜面形成のための特別な工程を行わなくても、ウェットエッチングで
形成する他の部材形成と同一の工程で、第1の基板に封止部材を形成するための斜面を形
成することができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法は、上記の静電アクチュエータの製造方
法を適用して液滴吐出ヘッドを製造するものである。
本発明によれば、第1の基板と第2の基板とにまたがった封止部材を形成し、確実な封
止を行うことができるので、長寿命の液滴吐出ヘッドを製造することができる。
また、本発明に係る液滴吐出装置の製造方法は、上記の液滴吐出ヘッドの製造方法を適
用して液滴吐出装置を製造するものである。
本発明によれば、確実な封止部材を形成した液滴吐出ヘッドを用いているので、長寿命
の液滴吐出装置を製造することができる。
また、本発明に係る静電駆動デバイスの製造方法は、上記の静電アクチュエータの製造
方法を適用してデバイスを製造するものである。
本発明によれば、第1の基板と第2の基板とにまたがった封止部材を形成し、確実な封
止を行うことができるので、長寿命の静電デバイスを製造することができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る液滴吐出ヘッドを分解して表した図である。図1は
静電アクチュエータの代表として、フェイスイジェクト型の液滴吐出ヘッドを表している
(なお、構成部材を図示し、見やすくするため、図1を含め、以下の図面では各構成部材
の大きさの関係が実際のものと異なる場合がある。また、図の上側を上とし、下側を下と
して説明する)。図1において、キャビティ基板1は、例えば表面が(100)面方位の
シリコン単結晶基板(以下、単にシリコン基板という)を材料としている。キャビティ基
板1には、吐出室5となる凹部(底壁が可動部となる振動板4となる)及び各ノズル共通
に吐出する液体を貯めておくためのリザーバ7となる凹部を形成している。本実施の形態
では、吐出室5となる凹部の形成には、ドライエッチング法(以下、ドライエッチングと
いう)を用いる。これは、壁面を垂直に形成することにより、吐出室5(ノズル12)の
間隔を狭めて密度を高めるためである。また、リザーバ7となる凹部の形成には、例えば
異方性ウェットエッチング法(以下、ウェットエッチングという)を用いる。リザーバ7
は各吐出室5に液体を供給するために、タンク(図示せず)から液体供給口13を介して
供給される液体を一旦貯めておく。
キャビティ基板1上に設けられた電極端子17は、個別電極9に供給される電荷とは反
対の電荷をキャビティ基板1(振動板4)に供給するためのものである。また、個別電極
9と振動板4との絶縁性をはかるため、振動板4の下面には絶縁膜14が成膜されている
。また、本実施の形態では、封止材料を堆積し、キャビティ基板1側にも封止部材20の
一部分を形成するための封止部斜面21を有している。これにより、キャビティ基板1か
ら電極基板2にまたがる封止部材20を形成でき、さらに封止部材20を堆積させる面積
(以下、堆積面積という)を拡げることで、封止部を確実に封止することができる。封止
部斜面21は、前述のウェットエッチングによる工程において形成する。
電極基板2は厚さ約1mmであり、図1では、キャビティ基板1の下面に、振動板4と
対向して接合される。本実施の形態では、電極基板2を構成する基板として硼珪酸系の耐
熱硬質ガラスを材料とする。電極基板2には、キャビティ基板1に形成される各吐出室5
に合わせ、例えば深さ約0.25μmの溝部8を設け、その内側(特に底部)に各吐出室
5(振動板4)と対向する個別電極9、リード部10及び端子部11(以下、これらを合
わせて電極部という)を設けている。溝部8により振動板4と個別電極9との間には振動
板4が撓む(変位する)ことができる、一定のギャップ(空隙)を有する空間が設けられ
る(以下、この部分を振動室19という)。本実施の形態では、電極部の材料として、酸
化錫を不純物としてインジウムにドープしたITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸
化物)を用い、スパッタ法により溝部8底面に例えば0.1μmの厚さで成膜する。また
、後述するように、外部から電荷を供給するために設ける端子部11は、外部に露出させ
るため、電極部を有する電極基板2はキャビティ基板1よりも長い。そのため、封止部斜
面21のような面を形成しなくても、電極基板2に封止材料を堆積させ、封止部材20を
形成することができる。
ノズル基板3には、例えば厚さ約180μmのシリコン基板を用いる。ノズル基板3は
電極基板2とは反対の面(図1の場合には上面)でキャビティ基板1と接合する。図1で
はノズル基板3が上面となり、電極基板2を下面としているが、実際に用いられる場合に
は、通常、ノズル基板3の方が電極基板2よりも下面となる。本実施の形態のノズル基板
3には、吐出室5と連通する2段のノズル12が形成されている。16はダイヤフラムで
ある。また、ノズル基板3の内側の面(図1の場合には下面)にはオリフィス6となる細
溝を設け、吐出室5とリザーバ7とを連通させる連通溝とする。
図2は液滴吐出ヘッドの断面図である。ノズル12のノズル孔から吐出させる液体を吐
出室5で溜めておき、吐出室5の底壁である振動板4を変位(動作)させることにより、
吐出室5内の液体に圧力を加え、ノズル孔から液滴を吐出させる。発振駆動回路15は、
例えばFPC18を介して端子部11と接続され、個別電極9等への電荷の供給及び停止
を制御する。FPC18と端子部11とは、例えばACF(Anisotropic Conductive Fil
m )、ACP(Anisotropic Conductive Paste)等の異方性導電材料等を用いて、個々の
端子部11とFCP21上の各配線とがそれぞれ接続できるようにする。また、個々の端
子部11と発振駆動回路15の端子とをFPC18を介さずに接続してもよい。発振駆動
回路15が駆動し、個別電極9に電荷を供給して正に帯電させると、キャビティ基板1の
振動板4は負に帯電し、静電力により個別電極9に引き寄せられて撓む。これにより吐出
室5の容積は広がる。そして、個別電極9への電荷供給を止めると振動板4は元に戻るが
、そのとき吐出室5の容積も元に戻るから、そのとき発生する圧力によりノズル孔から液
滴が吐出し、例えば記録紙に液滴が着弾することによって画像、文字等の記録が行われる
ここで、封止部材20について説明する。本実施の形態では封止部材20を形成する封
止材料として酸化シリコン(SiO2 )を用い、CVD(Chemical Vapor Deposition )
、スパッタ法等により堆積させ、封止部を封止する。例えば接着剤等のエポキシ樹脂等を
用いて封止部に塗布をしてもよいが、例えば、毛細管現象による個別電極9と振動板4と
の間への接着剤の侵入を防ぐため、リード部10を長くとらなければならず、これが液滴
吐出ヘッドのサイズを小さくするための障害となる。酸化シリコンではこのようなことが
生じないので都合がよい。特に本実施の形態で行う、封止部斜面21を用いた封止は、封
止材料を堆積させて封止部材20を形成する場合に最も効果を発揮する。ここでは酸化シ
リコンを封止材料に用いるが、例えば窒化シリコン(SiN)、窒酸化シリコン(SiO
N)、酸化アルミニウム(アルミナ:Al23)等を材料としてCVD、スパッタ法等に
より堆積させてもよい。また、ポリパラキシリレン(poly-pala-xylylene)を蒸着させ、
堆積させても同じ効果を得ることができる。
本発明は、可動部を有する基板(キャビティ基板1)と電極部を有する基板(電極基板
2)との間にできる封止部(特に振動室19と連通し、開口している部分)を確実に封止
するため、キャビティ基板1にも封止材料を堆積する場所(面)を確保するものである。
そこで、本実施の形態では、封止部斜面21を有するキャビティ基板1を製造する。封止
部斜面21を設けることにより、CVD、スパッタ法等、飛散した封止部材20の材料を
、電極基板2だけでなくキャビティ基板1にも堆積させ、キャビティ基板1と電極基板2
とにまたがった封止部材20を形成することで、封止部全体を確実に隙間なく封止する。
また、電極基板2への封止材料の堆積についても、キャビティ基板1が陰となって封止材
料を遮ることなく、有効に封止部材20を堆積させる。特に本実施の形態では、表面が(
100)面方位のシリコン基板を用い、ウェットエッチングを用いてキャビティ基板1を
製造するようにする。(100)面方位でのウェットエッチングを行った場合、エッチン
グされにくい(111)面があらわれる。これにより、他の部材形成と同じ工程で約54
.7゜の角度を成す封止部斜面21を形成することができる。封止材料を堆積できるため
には、堆積する高さ等にもよるが10μm以上の幅があることが望ましい。ここで、上面
からみると封止部斜面21は約100μmの幅を有しているので、キャビティ基板1側に
封止材料を堆積できる場所は十分確保できているといえる。
図3は電極基板2の製造工程を表す図である。なお、図3は電極基板2となる基板等の
一部を表しているが、実際にはシリコンウェハ単位で製造されるので複数個分の液滴吐出
ヘッドの電極基板2を一体形成することとなる(後に説明するキャビティ基板1、場合に
よってはノズル基板3についても同様である)。硼珪酸系のガラス基板30を用意し(図
3(a))、その表面にマスクを成膜した後、フォトリソグラフィ法により溝部8を形成
するためのパターニングを行う。そして、溝部8となる部分以外の部分についてガラス基
板30を露出させる。さらに、フッ化アンモニウム水溶液等を用い、ガラス基板30の露
出部分をエッチングして溝部8を形成する(図3(b))。
溝部8を形成した後、さらにパターニングを行い、ガラス基板30の溝部8の底部以外
の部分についてはレジストで覆う。そして、例えばスパッタ法により、電極部となるIT
Oを成膜する。その後、溝部8の底部のITOのみ残してレジスト等を除去する。また、
図には現れていないが、液体供給口13となる穴を開ける処理を行う。ただし、後にウェ
ットエッチング等の工程を行うため、ここでは穴は貫通させないようにする。以上の工程
により、ITOによる電極部が形成された電極基板2が完成する(図3(c))。
図4はキャビティ基板1となるシリコン基板40の処理工程を表す図である。まず、キ
ャビティ基板1となるシリコン基板40(この時点では、通常ウェハ状となっている)に
洗浄等の処理を施す(図4(a))。そして、シリコン基板40の一方の面をB23を主
成分とする固体の拡散源に対向させ、石英ボードにセットし、さらに拡散炉にその石英ボ
ートをセットしてボロン(硼素)をシリコン基板40中に拡散させ、ボロン拡散(ボロン
ドーブ)層42を形成する(図4(b))。
次に絶縁膜14となる酸化シリコン(SiO2 )膜の層をボロン拡散層41表面に形成
する(図4(c))。成膜方法としては、例えばCVDを用いる。ここで、絶縁膜14を
成膜する前にO2 プラズマ処理を行ってボロン拡散層41の表面をクリーニングし、成膜
した絶縁膜14の絶縁耐圧の均一性を向上させるようにしてもよい。また、場合によって
は、絶縁膜14上にアニール処理を施し、膜の緻密性を向上させて絶縁耐圧を向上させる
ようにしてもよい。
図5は接合及び液滴吐出ヘッド作製の最終工程を表す図である。シリコン基板40と電
極基板2との陽極接合を行う(図5(a))。陽極接合とは、キャビティ基板1となるシ
リコン基板40と電極基板2とを重ね合わせ、加熱した後、両基板間に電圧を印加するこ
とで行う表面活性化接合である。陽極接合によって、電極基板2とシリコン基板40(絶
縁膜14)とは原子レベルで接合する。ここでは陽極接合で接合しているが、他の表面活
性化接合、接着剤による接合等を行ってもよい。
陽極接合後、例えば水酸化カリウム(KOH)水溶液に接合した基板を浸し、シリコン
基板40を所望の厚さ(吐出室5等の高さ)になるまでエッチングする(図5(b))。
シリコン基板の厚さを調整する方法としては他にグラインドする方法がある。例えば所望
の厚さよりも約10μm多い厚さまでグラインドした後、グラインドにより生じた表面の
加工変質層をフッ酸・硝酸混合液を用いて取り除く方法こともできる。
次にCVD等により、リザーバ7、封止部斜面21を形成するためのエッチングマスク
(レジスト)となる酸化シリコン膜を成膜、パターニングする。その後、基板全体を水酸
化カリウム(KOH)水溶液に浸し、シリコン基板40のウェットエッチングを行い、リ
ザーバ7となる凹部、封止部斜面21を形成する(図5(c))。このウェットエッチン
グ工程により、約54.7の傾斜角を有する封止部斜面21が形成される。凹部の底面に
はボロン拡散層41が現れ、リザーバ7の底壁面となる。
さらに例えばRIE(Reactive Ion Etching)等のドライエッチングを行って、吐出室
5となる凹部を形成する(図5(d))。さらに、封止部(電極取り出し部分)に残され
たボロン拡散層41、絶縁膜14についても除去する(図5(e))。本実施の形態では
、吐出室5となる凹部を垂直な壁面で形成するため、ドライエッチングにより形成するが
、前述したウェットエッチング工程において、リザーバ7、封止部斜面21と同時に吐出
室5となる凹部を形成してもよい。
図6はノズル基板3接合前の液滴吐出ヘッドを上面から見た図である。ノズル基板3を
接合した後に封止部材20を堆積させてもよいが、ここでは、ノズル基板3を接合前にC
VD、スパッタ等で、封止材料を封止部に堆積させてキャビティ基板1と電極基板2とに
またがった封止部材20を形成し、振動室19を気密封止する(図5(f))。本実施の
形態では、封止材料を約2μm堆積させる。溝部8が約0.25μmの高さ(深さ)であ
るため十分に封止が可能である。また、液体供給口13等の穴を貫通させる処理を行う。
ここで、封止部材20を封止部に堆積させる前に、封止部斜面21を含む封止部以外の部
分に封止部材20が堆積しないように、又は堆積した封止部材20を除去できるように、
封止部斜面21を含む封止部以外の部分にマスク等の処理を行っておく。
ノズル基板3については、例えば200μmのシリコン基板にノズル孔を開ける。また
、ウェットエッチング等を用いて細溝8、ダイヤフラム16を形成する。そして、例えば
エポキシ樹脂等の接着剤を用いてノズル基板3とキャビティ基板1とを接着する(図5(
g))。最後に、一体形成されている複数の液滴吐出ヘッドをダイシングを行って個々に
切り離し、液滴吐出ヘッドが完成する(図5(h))。
以上のように実施の形態1によれば、キャビティ基板1に封止部斜面21を形成し、例
えばCVD、スパッタ、蒸着等に飛散してくる封止部材20が堆積する際にキャビティ基
板1に遮られることなく、また、堆積面積を拡げて飛散してきた封止部材20をできるだ
け有効に堆積させるようにしたので、封止部に隙間なく封止部材20を堆積し、振動室1
9の気密封止を確実に行うことができる。これにより、液滴吐出ヘッドの長寿命化を図る
ことができる。また、キャビティ基板1を表面が(100)面方位のシリコン基板により
作製するようにしたので、部材形成と同一の工程で、工程数を増やすことなく封止部斜面
21を形成することができる。そして、酸化シリコン等の封止部材20をCVD、スパッ
タ、蒸着等で飛散させ、堆積して封止部を封止するようにしたので、接着剤等のエポキシ
樹脂等よりも効果が高い封止を行うことができる。一度に複数の基板に対して封止部材2
0を堆積させる処理を行うことができるので、生産性を高めることができ、全体として時
間短縮を図ることができる。また、リード部10を短くして電極部を形成することができ
るので、液滴吐出ヘッドの小型化を図ることもできる。
実施の形態2.
図7は本発明の実施の形態2に係る液滴吐出ヘッドを分解して表した図である。実施の
形態1と同じ符号を付しているものは、形状は異なっていたとしても同様の機能を果たす
ものであるため、説明を省略する。実施の形態1の液滴吐出ヘッドは、表面が(100)
面方位のシリコン基板をキャビティ基板1に用いたが、本実施の形態では、表面が(11
0)面方位のシリコン基板を用いてキャビティ基板1Aを作製する。(110)面方位の
シリコン基板の場合、ウェットエッチングにより、(111)面が垂直にあらわれる。そ
のため、リザーバ7となる凹部形成と同じウェットエッチング工程で、壁面(吐出室が配
列されている方向と垂直な方向に伸びる壁)が垂直な吐出室5となる凹部を形成すること
ができる。他の基板、部材の形成等については、実施の形態1で説明したことと同様の処
理を行うので説明を省略する。
図8は封止部斜面21Aとなる部分のウェットエッチングを行う際に付されるマスク形
状の一例を表す図である。表面が(110)面方位のシリコン基板のエッチングでは、基
板上面から見て、結晶構造に合わせて約70.19゜の角度をもって斜線(鋸歯における
上刃)とノズル12配列方向に対して垂線(鋸歯における下刃)が組合わさった鋸歯形状
となるようにし、そのためのマスクを形成してシリコン基板に付す。ただし、鋸歯形状の
いわゆる刃先となる部分が過度にエッチングされないようにマスクに補正パターンを設け
て調整する。
ウェットエッチングにより封止部に垂直な面が形成されていくが、例えば、別の(11
1)面により、封止材料を堆積させることができるだけの斜面も形成される。また、封止
部となる部分は、シリコンの露出面積が大きいため、エッチャントが侵入しやすく、エッ
チングも進行しやすくなる。特に刃先の部分等、角の部分がエッチングされやすいので、
これによっても、特に、厳密には垂直な面ではなく斜面が形成される。このため、実施の
形態1で形成した封止部斜面21よりは複雑な形状となるが、キャビティ基板1Aには封
止材となる材料を堆積させることができる封止部斜面21Aが形成される。封止材料を堆
積できる幅を有する斜面を形成するためには、角の部分が過度にエッチングされ、リザー
バ7となる凹部に影響を与えない範囲内で、補正パターンを短くしたマスクを形成すると
よい。
図9は封止部斜面21Aを含む封止部の一部を拡大した図である。ここで、上記の鋸歯
形状において斜線部分に比べて垂線部分には、若干、斜面が形成されにくい傾向にある。
もし、斜面が形成されないと、キャビティ基板1には封止部材20が形成されず隙間が生
じる可能性がある。ここで、封止部のうち、確実に封止を必要とするのは、振動室19と
連通している溝部8の壁面で囲まれた部分である。そこで、例えば、封止部における電極
部(溝部8)の間隔(ピッチ)の整数倍の間隔で鋸歯となる部分を形成し、上面から見て
垂線部分が溝部8の縁(壁)の直上になる(電極部の直上にならない)ようにする。そし
て、封止部斜面21Aが形成された斜線の部分が電極部の直上に位置するようにして、封
止材料を堆積する場所を確保するとさらに確実な封止を行うことができる。
以上のように実施の形態2によれば、表面が(110)面方位のシリコン基板を用いて
キャビティ基板1Aを作製するようにしたので、実施の形態1による効果に加え、同じ工
程で吐出室となる凹部を垂直な壁面で形成することができる。また、(110)面方位の
場合、封止部における形状が鋸波形状となるが、封止部斜面21Aが斜線部分より形成さ
れにくい垂線の部分が溝部8の縁の直上になるように電極部(溝部8)との間隔を合わせ
て鋸歯形状を形成するようにしたので、確実な封止が必要な電極部の直上部分には少なく
とも封止部斜面21Aを形成することができる。
実施の形態3.
上述の実施の形態では、シリコン基板の面方位に基づいて封止部斜面21、21Aを形
成したが、本発明は封止部材20となる材料を堆積する場所を斜面に限定するものではな
い。例えば、通常、除去するボロン拡散層41の一部を残す等、キャビティ基板1上に封
止部材20となる封止材料を堆積できる場所を確保できる面があればよい。ドライエッチ
ング等により任意に封止部斜面等、キャビティ基板1に封止部材20となる封止材料を堆
積する場所となる部材を形成することも可能である。この場合、キャビティ基板1の基板
材料について、任意のものを選択することができる。また、上述の実施の形態では、電極
基板2はキャビティ基板1より長く、封止材料を堆積する場所を積極的に設ける必要がな
かったが、例えば配線等の関係等、場合によっては積極的に設け、両基板にまたがるよう
に封止部材20を形成してもよい。
実施の形態4.
図10は上述の実施の形態で製造した液滴吐出ヘッドを用いた液滴吐出装置の主要な構
成手段を表す図である。図10の液滴吐出装置は液滴吐出方式(インクジェット方式)に
よる印刷を目的とする。また、いわゆるシリアル型の装置である。図10において、被印
刷物であるプリント紙50が支持されるドラム51と、プリント紙50にインクを吐出し
、記録を行う液滴吐出ヘッド52とで主に構成される。また、図示していないが、液滴吐
出ヘッド52にインクを供給するためのインク供給手段がある。プリント紙50は、ドラ
ム51の軸方向に平行に設けられた紙圧着ローラ53により、ドラム51に圧着して保持
される。そして、送りネジ54がドラム51の軸方向に平行に設けられ、液滴吐出ヘッド
52が保持されている。送りネジ54が回転することによって液滴吐出ヘッド52がドラ
ム51の軸方向に移動するようになっている。
一方、ドラム51は、ベルト55等を介してモータ56により回転駆動される。また、
プリント制御手段57は、印画データ及び制御信号に基づいて送りネジ54、モータ56
を駆動させ、また、ここでは図示していないが、発振駆動回路を駆動させて振動板4を振
動させ、制御をしながらプリント紙50に印刷を行わせる。
ここでは液体をインクとしてプリント紙50に吐出するようにしているが、液滴吐出ヘ
ッドから吐出する液体はインクに限定されない。例えば、カラーフィルタとなる基板に吐
出する用途ではカラーフィルタ用の顔料を含む液体、有機化合物等の電界発光(ElectroL
uminescence )素子を用いた表示パネル(OLED等)の基板に吐出する用途では、発光
素子となる化合物を含む液体、基板上に配線する用途では例えば導電性金属を含む液体を
、それぞれの装置において設けられた液滴吐出ヘッドから吐出させるようにしてもよい。
また、液滴吐出ヘッドをディスペンサとし、生体分子のマイクロアレイとなる基板に吐出
する用途に用いる場合では、DNA(Deoxyribo Nucleic Acids :デオキシリボ核酸)、
他の核酸(例えば、Ribo Nucleic Acid:リボ核酸、Peptide Nucleic Acids:ペプチド核
酸等)タンパク質等のプローブを含む液体を吐出させるようにしてもよい。その他、染料
の吐出等にも利用することができる。
実施の形態5.
図11は本発明を利用した波長可変光フィルタを表す図である。上述の実施の形態は、
液滴吐出ヘッドを例として説明したが、本発明は液滴吐出ヘッドだけに限定されず、他の
微細加工のアクチュエータにも適用することができる。例えば、図11の波長可変光フィ
ルタは、ファブリ・ペロー干渉計の原理を利用し、可動鏡60と固定鏡61との間隔を変
化させながら選択した波長の光を出力するものである。可動鏡60を変位させるためには
、可動鏡60が設けられている、シリコンを材料とする可動体62を変位させる。そのた
めに固定電極63と可動体62(可動鏡60)とを所定の間隔(ギャップ)で対向配置す
る。ここで、固定電極に電荷を供給するために固定電極端子64を取り出す。その際、可
動体を有する基板と固定電極63を有する基板との間を封止部材65により確実に気密封
止するため、本発明のように、可動体を有する基板に封止材料を堆積できる面を形成し、
封止を確実にする。
同様にモータ、センサ、SAWフィルタのような振動素子(レゾネータ)、波長可変光
フィルタ、ミラーデバイス等、他の種類の微細加工のアクチュエータ、圧力センサ等のセ
ンサ等にも上述の封止部材の形成等を適用することができる。また、本発明は、静電型の
アクチュエータ等には特に有効であるが、他に基板間の小さな開口部分の封止する場合に
も適用することができる。
実施の形態1に係る液滴吐出ヘッドを分解して表した図である。 液滴吐出ヘッドの断面図である。 電極基板2の製造工程を表す図である。 キャビティ基板1となるシリコン基板40の処理工程を表す図である。 接合及び液滴吐出ヘッド作製の最終工程を表す図である。 ノズル基板3接合前の液滴吐出ヘッドを上面から見た図である。 実施の形態1に係る液滴吐出ヘッドを分解して表した図である。 封止部斜面21Aとなる部分のマスク形状を表す図である。 封止部斜面21Aを含む封止部の一部を拡大した図である。 液滴吐出記録装置の主要な構成手段を表す図である。 本発明を利用した圧力センサを表す図である。
符号の説明
1、1A キャビティ基板、2 電極基板、3 ノズル基板、4 振動板、5 吐出室
、6 オリフィス、7 リザーバ、8 溝部、9 個別電極、10 リード部、11 端
子部、12 ノズル、13 液体供給口、14 絶縁膜、15 発振駆動回路、16 ダ
イヤフラム、17 電極端子、18 FPC、19 振動室、20 封止部材、21、2
1A 封止部斜面、30 ガラス基板、40 シリコン基板、41 ボロン拡散層、50
プリント紙、51 ドラム、52 液滴吐出ヘッド、53 紙圧着ローラ、54 送り
ネジ、55 ベルト、56 モータ、57 プリント制御手段、60 可動鏡、61 固
定鏡、62 可動体、63 固定電極、64 固定電極端子、65 封止部材

Claims (16)

  1. 可動部及び封止部材が形成される面を有する第1の基板と、
    前記可動部と一定距離で対向し、前記可動部との間で静電力を発生させて前記可動部を
    動作させる電極部を有する第2の基板とを備え、
    前記封止部材は、前記電極部と前記可動部との間で形成される空間を外気と遮断するた
    めに、該空間の開口部分に前記第1の基板が有する前記面と前記第2の基板とにまたがっ
    て形成されることを特徴とする静電アクチュエータ。
  2. 前記第1の基板が有する前記封止部材が形成される面は、斜面であることを特徴とする
    請求項1記載の静電アクチュエータ。
  3. 酸化シリコン、窒化シリコン、窒酸化シリコン、酸化アルミニウム又はポリパラキシリ
    レンのうち、1又は複数を前記封止材料とすることを特徴とする請求項1又は2記載の静
    電アクチュエータ。
  4. 表面が(100)面方位のシリコン単結晶基板を前記第1の基板の材料とすることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の静電アクチュエータ。
  5. 表面が(110)面方位のシリコン単結晶基板を前記第1の基板の材料とすることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の静電アクチュエータ。
  6. 前記開口部分について、前記第1の基板の前記開口部分の端面に形成された鋸歯形状の
    間隔が、前記第2の基板の前記開口部分に配列された電極部の間隔の整数倍であり、前記
    配列された電極部の間に前記鋸歯の下刃となる部分が配されることを特徴とする請求項5
    記載の静電アクチュエータ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の静電アクチュエータを有し、
    液体が充填される吐出室の少なくとも一部分を前記可動部として、前記可動部の変位に
    より前記吐出室と連通するノズルから液滴を吐出させることを特徴とする液滴吐出ヘッド
  8. 請求項7に記載の液滴吐出ヘッドを搭載したことを特徴とする液滴吐出装置。
  9. 請求項1〜6のいずれかに記載の静電アクチュエータを搭載したことを特徴とする静電
    デバイス。
  10. 可動部が設けられる第1の基板に封止部材を形成するための面を設ける工程と、
    前記第1の基板の前記面と可動部を駆動させるための電極を有する第2の基板とにまた
    がって前記封止材料を付し、前記電極と前記可動部との間に形成される空間を外気と遮断
    するための封止部材を形成する工程と
    を少なくとも有することを特徴とする静電アクチュエータの製造方法。
  11. CVD、スパッタ又は蒸着のうち、1又は複数の方法で、前記封止材料を堆積させるこ
    とを特徴とする請求項10記載の静電アクチュエータの製造方法。
  12. 表面が(100)面方位のシリコン単結晶基板を前記第1の基板の材料とし、ウェット
    エッチングにより、前記封止部材を形成するための斜面を形成することを特徴とする請求
    項10又は11記載の静電アクチュエータの製造方法。
  13. 表面が(110)面方位のシリコン単結晶基板を前記第1の基板の材料とし、ウェット
    エッチングにより、前記封止部材を形成するための斜面を形成することを特徴とする請求
    項10又は11記載の静電アクチュエータの製造方法。
  14. 請求項10〜13のいずれかに記載の静電アクチュエータの製造方法を適用して液滴吐
    出ヘッドを製造することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  15. 請求項14に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法を適用して液滴吐出装置を製造すること
    を特徴とする液滴吐出装置の製造方法。
  16. 請求項10〜13のいずれかに記載の静電アクチュエータの製造方法を適用してデバイ
    スを製造することを特徴とする静電デバイスの製造方法。
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