JP2006263875A - 切断砥石 - Google Patents

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進 小柳
Toshinori Takakura
稔典 高倉
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Abstract

【課題】 結合材中に含有される繊維の配置状態を考慮し、かつ種類の異なる繊維を含有することによって、切断性能に優れた切断砥石を提供する。
【解決手段】 切断砥石1においては、円盤状の基板2の外周側に砥粒層3が設けられており、基板2の中心には、取付用の穴4が設けられている。砥粒層3には、その上面側と下面側とに周期的に切欠部5、6が設けられている。外層7には、ファイバー状の金属繊維9が円周方向に配置されている。このファイバー状の金属繊維9は、切欠部5、6を囲むようにも配置されている。内層8には、ファイバー状の無機質繊維10が円周方向に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タイルやカワラ及び石材、コンクリート等の切断に用いられる切断砥石に関する。
タイルやカワラ及び石材、コンクリート等を切断する目的で、ダイヤモンド等の砥粒を結合材によって砥粒層を形成した切断砥石が用いられている。この切断砥石においては、砥粒を結合材で結合して砥粒層が形成されているが、結合材の強度が良好な状態で維持されることが切断性能の向上のために必要である。例えば、結合材の強度が低いと砥粒層に割れを生じやすく、結合材が脆いと、砥粒層の柔軟性が低下してクラックを生じやすい。
切断砥石の砥粒層について、その強度等を改善して切断性能を高めることを目的とした技術の一例が、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4に記載されている。
特開昭63−52972号公報 特開昭63−34073号公報 特開平11−151673号公報 特許第3261712号公報
特許文献1には、結合材である硬化樹脂中にシリコン系繊維や炭素繊維などの短繊維を分散含有させたレジノイド砥石が記載されている。特許文献2には、金属被膜を施した炭素繊維を分散させたメタルボンド砥石が記載されている。特許文献3には、結合材であるポリビニルアセタール系樹脂に短繊維を含有した弾性砥石が記載されている。特許文献4には、熱硬化性樹脂にアルミナ質長繊維を含有した研磨材料が記載されている。
これらの先行技術はいずれも、繊維を結合材に含有させて砥粒層の強度等の改善を図ったものであるが、いずれの場合も繊維は結合材中で分散した状態で含有されている。本発明者らは、結合材中での繊維の配置を考慮すること、および含有する繊維の種類を異ならせることによって、砥粒層の切断性能を改善できることを見出した。
従って、本発明の課題は、結合材中に含有される繊維の配置状態を考慮し、かつ種類の異なる繊維を含有することによって、切断性能に優れた切断砥石を提供することにある。
以上の課題を解決するために、本発明は、円盤状の基板の外周側に砥粒層が設けられた切断砥石において、砥粒層にはその上面側と下面側とに周期的に切欠部が設けられ、上面側の切欠部に挟まれた領域、および下面側の切欠部に挟まれた領域である外層と、切欠部を囲む領域とに、ファイバー状の金属繊維が円周方向に配置され、砥粒層のうち前記外層以外の領域である内層に、ファイバー状の無機質繊維が円周方向に配置されていることを特徴とする切断砥石である。
上面側の切欠部に挟まれた領域、および下面側の切欠部に挟まれた領域である外層に、ファイバー状の金属繊維が円周方向に配置されていることによって、砥粒層の強度と延性が向上し、砥粒層の欠けやクラックの発生を抑制することができる。
また、切欠部を囲む領域に、ファイバー状の金属繊維が円周方向に配置されていることにより、切欠部の周囲の強度が向上し、この領域での破損を防止できる。
また、内層にファイバー状の無機質繊維が円周方向に配置されていることにより、砥粒層での摩耗速度が速くなり、自生作用を高めることができるとともに、無機質繊維の部分が切粉のポケットとして機能するため、回転方向に対する切粉の排出効果が高まる。
本発明においては、前記ファイバー状の金属繊維は、外径が10μm以上200μm以下であり、長さが5mm以上50mm以下であり、含有量が砥粒層に対して5体積%以上50体積%以下であることを特徴とする。
金属繊維の外径が10μm未満であると、金属繊維が細すぎるため強度不足となって好ましくなく、200μmを超えると金属繊維が切断抵抗となって好ましくない。また、金属繊維の長さが5mm未満であると、上面側、下面側の切欠部を充分に包み込むことができず延性不足となって好ましくなく、50mmを超えると金属繊維が切断抵抗となって好ましくない。また、金属繊維の含有量が砥粒層に対して5体積%未満であると、充分な強度と延性を得ることが出来ないため好ましくなく、50体積%を超えるとやはり、切断抵抗となり加工能率が低下して好ましくない。
本発明においては、前記ファイバー状の無機質繊維は、外径が1μm以上20μm以下であり、長さが10mm以下であり、含有量が砥粒層に対して0.5体積%以上20体積%以下であることを特徴とする。
無機質繊維の外径が1μm未満であると、結合材の摩耗速度を速める効果が少なくなって好ましくなく、20μmを超えると突出した砥粒を脱落させやすくなって好ましくない。また、無機質繊維の長さが10mmを超えると切粉ポケットが広がりやすく、砥粒の脱落を起こしやすいため好ましくない。また、無機質繊維の含有量が砥粒層に対して0.5体積%未満であると、結合材の摩耗速度を速めることが出来ないため好ましくなく、20体積%を超えると結合材の強度が低下し砥粒の脱落が多くなって好ましくない。
本発明においては、前記外層の厚みは、砥粒層の全体厚みの1/10倍以上1/3倍以下であることを特徴とする。
外層の厚みが砥粒層の全体厚みの1/10未満であると、砥粒層に充分な強度と延性が得られず好ましくなく、1/3倍を超えると切断時の抵抗となり加工能率を低下させるため好ましくない。
本発明によると、ファイバー状の金属繊維が円周方向に配置されていることによって、砥粒層の強度と延性が向上し、砥粒層の欠けやクラックの発生を抑制することができる。また、外層と内層とで異なる種類の繊維が含有されていることにより、外層と内層での摩耗のバランスが均整化して砥粒層の形状を良好な状態に保つことができ、切断性能が向上する。
以下に、本発明をその実施形態に基づいて説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る切断砥石の構造を示す。図1(a)は、切断砥石の全体図であり、図1(b)は砥粒層3の詳細を示す斜視図である。
切断砥石1においては、円盤状の基板2の外周側に砥粒層3が設けられており、基板2の中心には、取付用の穴4が設けられている。砥粒層3には、その上面側と下面側とに周期的に切欠部5、切欠部6が設けられており、図1において図示する砥粒層3の厚み方向について、上面側の切欠部5と下面側の切欠部6のいずれか一方のみが設けられている。このように切欠部5、切欠部6を設けることにより、砥粒層3の厚みが減少して強度不足となることを防止できる。
砥粒層3を側面側から見たときに、上面側の切欠部5に挟まれた領域、および下面側の切欠部6に挟まれた領域を外層7と呼び、砥粒層3のうち外層7以外の領域を内層8と呼ぶ。外層7の厚みは、砥粒層3の全体厚みTの1/10〜1/3としている。
外層7には、ファイバー状の金属繊維9が円周方向に配置されている。このファイバー状の金属繊維9は、切欠部5、6を囲むようにも配置されている。金属繊維9は、Fe、ステンレス、真鍮等の延性のある金属からなり、外径は10μm〜200μm、長さは5mm〜50mmとしている。また、金属繊維9の含有量は、砥粒層3に対して5〜50体積%としている。
内層8には、ファイバー状の無機質繊維10が円周方向に配置されている。無機質繊維10は、C、Si、B等からなり、外径は1μm〜20μm、長さは10mm以下としている。また、無機質繊維10の含有量は、砥粒層3に対して0.5〜20体積%としている。
以下に具体的な試験例を示す。
切断砥石の性能を確認するため、以下の試験を実施した。試験に用いたテスト品の寸法、仕様を表1に示す。
Figure 2006263875
外層に金属繊維を含有したテスト品の詳細を表2に示す。
Figure 2006263875
また、テスト品2と同様の仕様で外層に金属繊維を含有するものについて、内層に無機質繊維を含有するテスト品を用いて試験を行った。その詳細を表3に示す。
Figure 2006263875
これらのテスト品について、図2に示す試験装置を用いて、テスト品の刃先強度を調査するため、曲げ試験を行った。試験条件を表4に示す。
Figure 2006263875
曲げ試験の試験結果を図3に示す。図3においては、従来品の曲げ強度を100とした指数で表している。
試験例1は、外層と内層の厚み比を変化させたものである。外層の厚みが大きいテスト品3が強度の点では優れている。
試験例2は、外層に含まれる金属繊維の外径と長さを変化させたものである。
テスト品5、2、6と、比較例としてのテスト品4、テスト品7とを比較すると、テスト品4は、金属繊維が細いために強度が弱い。また、テスト品7はテスト品6と強度については同等であるが、金属繊維が太いために、切断抵抗となりやすい。
試験例3は、外層に含まれる金属繊維の含有量を変化させたものである。
テスト品9、2、10と、比較例としてのテスト品8、テスト品11とを比較すると、テスト品8は、金属繊維の含有量が少ないために強度が弱い。また、テスト品11はテスト品10に比べて金属繊維の含有量が多いために、結合材の焼結性が低下し強度が低下するとともに、金属繊維が切断抵抗となりやすい。
試験例4は、外層に含まれる金属繊維の材質を変えたものである。
Cuを用いたテスト品12では、従来品より強度が低下しているが、ステンレスを用いたテスト品2、Feを用いたテスト品13、Wを用いたテスト品14では、これらの金属繊維を含有することにより、従来品より強度が向上している。このことから、外層にこれらの金属繊維を含ませることのみによっても、強度を高めることが可能であることが実証されている。
試験例5は、内層に含まれる無機質繊維の外径と長さを変化させたものである。
内層に含まれる無機質繊維の外径が小さく、長さが短いテスト品15、16が強度の点では優れており、テスト品15では、強度の点ではテスト品16と同等であるが、無機質繊維の外径が小さいために、結合材の摩耗速度を速める効果は低下するため好ましくない。テスト品16〜テスト品18は、強度の点では大きな差はないが、テスト品19は無機質繊維の外径が大きすぎて強度が低下している。
試験例6は、内層に含まれる無機質繊維の含有量を変化させたものである。
内層に含まれる無機質繊維の含有量が小さいテスト品20が強度の点では優れているが、無機質繊維の含有量が小さいために、結合材の摩耗速度を速める効果が低下するため好ましくない。テスト品21〜テスト品23は、十分な強度を有しているが、テスト品24は無機質繊維の含有量が多すぎて強度が低下し、従来品の強度に近づいている。
次に、テスト品のうち、切断性能に最も影響を与えやすい内層の無機質繊維量を変化させて、切断性能試験を行った。試験条件を表5に示す。
Figure 2006263875
切断性能試験の試験結果を図4に示す。
外層のみに金属繊維を添加すると、外層と内層の寸法比率が1:5であるテスト品2では、従来品と同等の切断速度が得られるが、外層と内層の寸法比率が1:3であるテスト品3では、切断速度が従来品の60%まで低下した。外層の金属繊維量の含有量を30%まで増加させたテスト品10では、切断速度が従来品の80%に低下した。
また、外層に含有した金属繊維の材質がステンレスであるテスト品2、Feであるテスト品13については、従来品と同等の切断速度が得られるが、外層に含有した金属繊維の材質がWであるテスト品14では、切断速度が従来品の80%まで低下した。
これに対し、内層に無機質繊維を含ませたテスト品20、テスト品21では、切断速度が大きく増加した。このことから、切断速度を高めるためには、内層に無機質繊維を含ませることが効果的であることがわかる。
寿命は内層に含まれる無機質繊維量が増加するとともに低下するが、テスト品21についても、従来品と比べると寿命は長い。刃先の摩耗に伴って、従来品ではかまぼこ型に摩耗するのに対して、発明品では、外層の強度を高め、内層の摩耗を促進させることで、刃先がフラットとなるため、切断性能が向上している。
本発明は、砥粒層の欠けやクラックの発生を抑制することが可能な切断砥石として利用することができる。
本発明の実施形態に係る切断砥石の構造を示す図である。 曲げ試験の試験装置を示す図である。 曲げ試験の試験結果を示す図である。 切断性能試験の試験結果を示す図である。
符号の説明
1 切断砥石
2 基板
3 砥粒層
4 穴
5,6 切欠部
7 外層
8 内層
9 金属繊維
10 無機質繊維

Claims (4)

  1. 円盤状の基板の外周側に砥粒層が設けられた切断砥石において、砥粒層にはその上面側と下面側とに周期的に切欠部が設けられ、上面側の切欠部に挟まれた領域、および下面側の切欠部に挟まれた領域である外層と、切欠部を囲む領域とに、ファイバー状の金属繊維が円周方向に配置され、砥粒層のうち前記外層以外の領域である内層に、ファイバー状の無機質繊維が円周方向に配置されていることを特徴とする切断砥石。
  2. 前記ファイバー状の金属繊維は、外径が10μm以上200μm以下であり、長さが5mm以上50mm以下であり、含有量が砥粒層に対して5体積%以上50体積%以下であることを特徴とする請求項1記載の切断砥石。
  3. 前記ファイバー状の無機質繊維は、外径が1μm以上20μm以下であり、長さが10mm以下であり、含有量が砥粒層に対して0.5体積%以上20体積%以下であることを特徴とする請求項1または2記載の切断砥石。
  4. 前記外層の厚みは、砥粒層の全体厚みの1/10倍以上1/3倍以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の切断砥石。
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JP7501919B2 (ja) 2021-12-27 2024-06-18 株式会社リード 切断ブレード及びその製造方法

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