JP2006263349A - 心臓治療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 心房性期外収縮を検出した場合、神経刺激を停止する、またさらに心房性期外収縮を検出しなかった場合と比較して減少させたエネルギーを与えることにより、迷走神経刺激を最適に制御する。
【解決手段】 迷走神経13を刺激する神経刺激信号を発生する刺激部と、心房の収縮を検出する心房収縮検出部2と、心房収縮検出部2に接続して、検出した心房収縮が心房性期外収縮であるかどうかを判定する心房性期外収縮判定部17と、刺激部と心房性期外収縮判定部17に接続する神経刺激制御部14とを備え、神経刺激制御部14が、心房性期外収縮判定部17に応答して迷走神経13への刺激信号の発生を停止するか、あるいは迷走神経13への刺激の程度を制御できるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、迷走神経の電気刺激療法を組み入れた心臓治療装置に関し、特に、心房性期外収縮の検出に応答して神経刺激信号の発生を制御することが可能な心臓治療装置に関する。
突然死の中で特に心臓病に起因するものを心臓突然死といい、その数は国内で年間約5万人にのぼる。心臓突然死の直接的な原因は、致死的不整脈と呼ばれる、血行動態の破綻をきたす心室頻拍や心室細動の発生である。心室頻拍では心室が発作的に異常に早く拍動し、心室細動では心室を構成する個々の筋繊維が無秩序に興奮を始めて心室全体として小刻みに震えるだけの状態となる。致死的不整脈が発生すると、心臓のポンプ機能が低下あるいは消失し、必要な血液を全身に送り出すことができなくなるため、脳血流の減少に伴う意識消失をきたし、直ちに適切な処置を施さなければ死に至ることもある。
ところで、心臓活動は、自律神経系の支配を受けるが、自律神経系には交感神経系と副交感神経系があり、心臓の副交感神経系は迷走神経である。交感神経の活動が高まる(緊張する)と心活動(心拍数及び心拍出量)が上昇し、迷走神経の活動が高まると心活動(心拍数)は低下する。交感神経及び迷走神経における活動は、通常拮抗しており、心臓は適切な静止時心拍、約70拍/分を維持するように安定的に制御されている。すなわち、交感神経が緊張すると心臓に対して興奮的に作用するのに対し、迷走神経が緊張すると心臓に対して抑制的に作用する。
このような作用を利用して、最近、迷走神経の電気刺激を行うことにより心室性不整脈を治療することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この提案は、頻脈性不整脈を検知した際に、神経刺激用の電流発生器からの賦活電流を迷走神経に送り、心臓の細動を除く(除細動を行う)ものである。
また、自律神経系から心臓への情報を伝達する神経信号の活動に応答して不整脈を検出する装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。この不整脈検出装置は、神経活動を検知するためのセンサと、不整脈の存在に対する条件を形成する閾値を備えたコンパレータを有し、このコンパレータは、不整脈の発生を示す出力信号を神経活動が条件に一致するか否かに依存して出力する。すなわち、自律神経系の活動の変化などから慢性細動又はその他の危険な頻脈性不整脈を検知すると直ちに、迷走神経を5秒間軽く賦活する。そして通常状態への戻りを検知すると治療は終了するが、心臓に対する異常状態を継続して検知する場合は、治療は継続し、追加的に交感神経のブロックが有利であれば星状神経節で数秒間行われる。電流が迷走神経及び交感神経に供給されたことで心活動が所定レートを下回る場合は、ペースメーカブロックが自動的に心臓への刺激を開始し、これによって正常の心拍を維持又は修復しようとするものである。
また、迷走神経刺激に基づく心臓治療装置において、頻拍リスクイベントの検出に応答して神経刺激波形様式を制御する装置も提案されている(例えば、特許文献3参照)。この心臓治療装置には、各種リスクイベント検出時に神経刺激波形の特性(パラメータ)を選択的に変更することが開示されている。
特開平8−38625号公報 特開平8−52121号公報 特開2004−180988号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の発明は、いずれも賦活電流を迷走神経及び/又は交感神経に供給することによって頻脈性不整脈を停止、あるいは予防するものであるが、心房性期外収縮発生時に迷走神経に対する刺激を最適に制御する機構を備えておらず、所望の効果を維持できなかったり、心房性不整脈を発症するという問題があった。
迷走神経に対する電気刺激は心房不応期を短縮させ、過度な刺激は心房細動等の心房性不整脈を発症させることが知られている。特に、心房性期外収縮などの心房性不整脈の発症時には心房内の不応期分布が不安定となり、過度ではない刺激においても発症した不整脈をより増悪させる可能性があった。
また、特許文献3に記載の発明は、心房性期外収縮もリスクイベントの一例として開示されたものであり、心房心拍数の増加に応答した通常の神経刺激制御に比較し、心房性期外収縮検出に対してより神経刺激効果の強いパラメータが用いられていた。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、心房性期外収縮を検出した場合、神経刺激を停止する、またさらに心房性期外収縮を検出しなかった場合と比較して減少させたエネルギーを与えることにより、迷走神経刺激を最適に制御することができる心臓治療装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の心臓治療装置は、迷走神経を刺激する神経刺激信号を発生する神経刺激手段と、心房の収縮を検出する心房収縮検出手段と、前記心房収縮検出手段に接続して、前記検出した心房収縮が心房性期外収縮であるかどうかを判定する心房性期外収縮判定手段と、前記神経刺激手段と前記心房性期外収縮判定手段に接続する制御手段とを備え、前記制御手段が、前記心房性期外収縮判定手段に応答して前記神経刺激信号の発生を停止することを特徴としている。
これにより、心房性期外収縮の検出に応答して、迷走神経に対する刺激を停止するようにして、迷走神経刺激を停止するように制御することができる。
また、本発明の心臓治療装置は、前記神経刺激信号発生の停止が、所定時間為されるものである。
また、本発明の心臓治療装置は、前記神経刺激信号発生の停止が、所定回数の心臓サイクルの間為されることを特徴としている。
また、本発明の心臓治療装置は、上述した手段の他に、調節可能な神経刺激エネルギーで迷走神経を刺激する神経刺激信号を発生する神経刺激手段と、心房の収縮を検出する心房収縮検出手段と、前記心房収縮検出手段に接続して、前記検出した心房収縮が心房性期外収縮であるかどうかを判定する心房性期外収縮判定手段と、前記神経刺激手段と前記心房性期外収縮判定手段に接続する制御手段とを備え、前記制御手段が、前記心房性期外収縮判定手段に応答して前記神経刺激信号の前記神経刺激エネルギーを減少させるものである。
これにより、心房性期外収縮の検出に応答して、迷走神経に対する刺激エネルギーを低減させるようにして、迷走神経刺激エネルギーを最適に制御することができる。
また、本発明の心臓治療装置は、前記神経刺激エネルギーの減少が、前記神経刺激信号の前記神経刺激エネルギーを前記調節可能な神経刺激エネルギーの下限値に設定することによって為されることを特徴としている。
また、本発明の心臓治療装置は、前記神経刺激エネルギーの減少が、前記神経刺激信号のパラメータのパルス電圧、パルス電流、パルス幅の少なくとも1つを減少させることによって為されるものである。
また、本発明の心臓治療装置は、前記減少させる値が、前記減少させるパラメータの固定値であることを特徴としている。
また、本発明の心臓治療装置は、更に、前記減少させる値が、前記減少させるパラメータの所定割合であるものである。
また、本発明の心臓治療装置は、前記神経刺激信号のエネルギーの減少が、所定時間為されることを特徴とする。
また、本発明の心臓治療装置は、更に前記神経刺激信号のエネルギーの減少が、所定回数の心臓サイクルの間為されるものである。
また、本発明の心臓治療装置は、迷走神経を刺激する神経刺激信号を発生する神経刺激手段と、前記神経刺激手段に接続して、少なくとも2つの動作モードで前記神経刺激信号の発生を調節する神経刺激治療手段と、心房の収縮を検出する心房収縮検出手段と、前記心房収縮検出手段に接続して、前記検出した心房収縮が心房性期外収縮であるかどうかを判定する心房性期外収縮判定手段と、前記神経刺激治療手段と前記心房性期外収縮判定手段に接続する制御手段とを備え、前記制御手段が、前記心房性期外収縮判定手段が前記検出した心房収縮を心房性期外収縮であると判定した場合に、前記神経刺激治療手段を第1モードから第2モードの動作に切り換えることを特徴としている。
これにより、心房性期外収縮の検出に応答して、迷走神経に対する刺激頻度を抑えた制御モードに移行させるようにして、迷走神経刺激頻度を最適に制御することができる。
また、本発明の心臓治療装置は、前記神経刺激治療手段の切り換えが、所定時間為されることを特徴としている。
また、本発明の心臓治療装置は、前記神経刺激治療手段の切り換えが、所定回数の心臓サイクルの間為されるものである。
また、本発明の心臓治療装置は、前記第2モードが、前記第1モードの動作に比較して前記神経刺激信号の発生の頻度が小さい動作であることを特徴としている。
また、本発明の心臓治療装置は、連続する2つの前記検出した心房収縮の時間間隔を計測する心房収縮間隔計測手段を備え、前記心房性期外収縮の判定が、前記心房収縮間隔計測手段の出力に基づいて為されることを特徴としている。
また、本発明の心臓治療装置は、前記心房性期外収縮の判定が、前記計測した心房収縮間隔と直前に計測した心房収縮間隔との比較に基づいて為されるものである。
また、本発明の心臓治療装置は、前記心房性期外収縮の判定が、前記計測した心房収縮間隔とそれよりも以前に計測した複数の心房収縮間隔の平均との比較に基づいて為されるものである。
また、本発明の心臓治療装置は、前記心房性期外収縮判定手段が、前記計測した心房収縮間隔が前記直前あるいは以前に計測した心房収縮間隔の所定の割合を下回った場合に、前記検出した心房収縮を心房性期外収縮として判定することを特徴としている。
本発明によれば、例えば、心房性期外収縮を検出した場合、神経刺激を停止することにより、心房性不整脈の発症を防止して迷走神経刺激の実行又は停止を適正に制御することができる。
また心房性期外収縮を検出した場合、心房性期外収縮を検出しなかった場合と比較して減少させたエネルギーを与えることにより、心房性不整脈の発症を防止して迷走神経刺激エネルギーの程度を適正に制御することができる。
さらに心房性期外収縮を検出した場合、迷走神経に対する刺激頻度を抑えた制御モードに移行させることにより、心房性不整脈の発症を防止して迷走神経刺激頻度を適正に制御することができる。
以下、本発明による心臓治療装置の実施の形態の例について、図面を参照にして詳細に説明する。
図1は、本発明による心臓治療装置の実施の形態の例を示すブロック図である。
本例の心臓治療装置1は、その基本的な構成要素として、心房の収縮を検出する心房収縮検出部2と、心房に心房刺激パルスを供給する心房刺激部3と、心室の収縮を検出する心室収縮検出部6と、心室に心室刺激パルスを供給する心室刺激部7を備える。心房収縮検出部2と心房刺激部3は共通の心房電極リード4を介して、心臓10の右心房11に配置される心房刺激/検出電極5に接続されている。また、心室収縮検出部6と心室刺激部7は、共通の心室電極リード8を介して、心臓10の右心室12内に配置された心室刺激/検出電極9に接続されている。
また、本例においては、迷走神経13を刺激するための神経刺激パルスを発生する神経刺激制御部14が設けられており、この神経刺激制御部14は神経電極リード15を介して迷走神経13に巻きつけられた神経刺激電極16に接続されている。
一般に、心房電極リード4と心室電極リード8は、いずれも最初は大静脈を通って心臓10の右心房11に導かれる。そして、大静脈から右心房11に挿入された心房電極リード4は、J字状に曲げられた先端部を右心房11の壁から出っ張った袋状の右心耳内に引っ掛けるように挿入し、心房刺激/検出電極5が右心耳内壁に接触するように配置される。
また、大静脈から右心房11に挿入された心室電極リード8は、更に、右心房11と右心室12の間に位置する弁である三尖弁を通って右心室12に挿入され、その先端部にある心室刺激/検出電極9は右心室12の下部に配置される。
神経刺激電極16は上述したように通常は迷走神経13に巻きつけるようにして配置される。神経刺激電極16を巻きつける領域としては、頚部領域、詳しくは右外頚動脈中央に伴走する迷走神経部位が好適である。また、神経刺激電極16は、血管内から血管壁に隣接した迷走神経13を刺激するように配置することも可能である。配置領域としては、鎖骨下静脈内が好適である。
本例の心臓治療装置1は、上記基本的な構成のほかに、心房刺激部3、心室刺激部7及び神経刺激制御部14を制御するための一連の制御手段を備えている。
心房収縮検出部2からの出力は、OR回路18の一方の入力端子に接続されている。OR回路18の出力端子は心房刺激のインターバルを計測する心房刺激インターバルタイマ部19のリセット/スタート端子に接続されている。
そして、心房刺激インターバルタイマ部19と心房刺激インターバル設定値記憶部20が心房刺激インターバル比較部21に接続され、心房刺激インターバル比較部21の出力が心房刺激部3に供給されるとともに、OR回路18の他方の比較入力端子を介して心房刺激インターバルタイマ部19にフィードバックされている。
心室収縮検出部6は、心房の興奮が心室に達するまでの時間を示す房室伝導時間(AVD)を計測するAVD計測タイマ部22のストップ端子に接続され、AVD計測タイマ部22のスタート端子にはOR回路18の出力が接続されている。そして、AVD計測タイマ部22とAVD設定値記憶部23は、AVD比較部24に接続されており、このAVD比較部24の出力が心室刺激部7に供給されるように接続されている。
また、心房刺激インターバルタイマ部19の出力が心房性期外収縮判定部17に接続され、心房性期外収縮判定部17の出力が神経刺激制御部14に接続されている。
また、神経刺激制御部14には、心房収縮検出部2、心室収縮検出部6がそれぞれ接続されている。心房刺激インターバル比較部21の出力は心房刺激部3に接続されるとともに、神経刺激制御部14に接続されている。AVD比較部24の出力は心室刺激部7に接続されるとともに、神経刺激制御部14に接続されている。神経刺激制御部14の出力は、神経電極リード15を介して神経刺激電極16に接続されている。
図2は、心房性期外収縮判定部17の詳細構成を示すブロック図である。
図2Aにおいて、心房性期外収縮判定部17は、心房刺激インターバルタイマ部19の出力から直前の心臓サイクルの心房収縮間隔を記憶する直前サイクル心房収縮間隔記憶部25と、所定割合が予め記憶された所定割合設定部26と、直前サイクル心房収縮間隔記憶部25に記憶される直前の心臓サイクルの心房収縮間隔と所定割合設定部26に記憶された所定割合とを乗算する乗算部27と、心房刺激インターバルタイマ部19の出力と乗算部27からの出力とを比較する比較部28とから構成されている。そして、比較部28は、この比較結果を神経刺激制御部14に供給するようにしている。
また、図2Aに示す心房性期外収縮判定部17に代えて、図2Bに示されるような心房性期外収縮判定部29を用いる実施の形態例が考えられている。
図2Bにおいて、心房性期外収縮判定部29は、心房刺激インターバルタイマ部19の出力から過去の心臓サイクルの心房収縮間隔を複数リング状に記憶する前サイクル心房収縮間隔リング記憶部30と、前サイクル心房収縮間隔リング記憶部30にリング状に記憶される過去の心臓サイクルの複数の心房収縮間隔を平均化する平均部31と、所定割合が予め記憶された所定割合設定部33と、平均部31により平均化された心房収縮間隔の平均化出力と所定割合設定部33に記憶された所定割合とを乗算する乗算部32と、心房刺激インターバルタイマ部19の出力と乗算部32からの出力とを比較する比較部34とから構成されている。そして、比較部34は、この比較結果を神経刺激制御部14に供給するようにしている。
上述した心房性期外収縮判定部17、29により、心房収縮間隔が前回と今回とで所定割合を超える程度に急激に変化をしたときに、心房性期外収縮が発生していると判定される。
図3は、神経刺激制御部14の詳細構成を示すブロック図である。
図3Aにおいて、神経刺激制御部14は、心房性期外収縮判定部17の出力によりタイマ計測をスタートする切換タイマ部35と、予め設定された切換期間の設定値が記憶された切換期間設定値記憶部36と、切換タイマ部35で計測されるタイマ値と切換期間設定値記憶部36に記憶された切換期間の設定値とを比較する比較部37と、心房収縮検出部2、心室収縮検出部6、心房刺激インターバル比較部21、又はAVD比較部24の出力に基づいて心房心拍数や心室心拍数を算出し、この心房心拍数や心室心拍数のうちのいずれかが所定の閾値を超えたときトリガを出力する制御部38と、心房性期外収縮判定部17の出力により非能動化されると共に比較部37の出力により能動化されることにより制御部38からのトリガ出力に基づいて刺激出力を出力する刺激部39とから構成されている。そして、刺激部39は、この刺激出力を迷走神経13に供給するようにしている。
また、神経刺激制御部14の代わりに、図3Bに示されるような神経刺激制御部40を用いる実施の形態の例も考えられる。
図3Bにおいて、神経刺激制御部40は、心房性期外収縮判定部17の出力によりカウンタ値がリセットされる切換カウンタ部41と、予め設定された切換カウンタ部41が計数する最大値を記憶する切換カウント設定値記憶部42と、切換カウンタ部41で計数されるカウンタ値と切換カウント設定値記憶部42に記憶された設定値とを比較する比較部43と、心房収縮検出部2、心室収縮検出部6、心房刺激インターバル比較部21、又はAVD比較部24の出力に基づいて心房心拍数や心室心拍数を算出し、この心房心拍数や心室心拍数のうちのいずれかが所定の閾値を超えたときトリガを出力する制御部44と、心房性期外収縮判定部17の出力により非能動化されると共に比較部43の出力により能動化されることにより制御部44からのトリガ出力に基づいて刺激出力を出力する刺激部45と、心房収縮検出部2又は心房刺激インターバル比較部21の出力により切換カウンタ部41のカウンタ値を+1するOR回路46とから構成されている。そして、刺激部45は、この刺激出力を迷走神経13に供給するようにしている。
上述した神経刺激制御部14、40により、心房性期外収縮判定部17の判定出力があったとき、神経刺激の停止をタイマによる所定の時間計測(神経刺激制御部14を用いた場合)又はカウンタによる所定の心房イベント計数(神経刺激制御部40を用いた場合)の期間行う。これにより、心房性期外収縮発生後の心臓の電気的に不安定な期間中に、神経刺激を停止する。
また、図3Aに示す神経刺激制御部14に代えて、図4に示されるような神経刺激制御部46を用いた他の実施形態の例も考えられる。
図4に示されるように、神経刺激制御部46は、図3Aに示した神経刺激制御部14と同様に、心房性期外収縮判定部17の出力によりタイマ計測をスタートする切換タイマ部47と、予め設定された切換期間の設定値が記憶された切換期間設定値記憶部48と、切換タイマ部47で計測されるタイマ値と切換期間設定値記憶部48に記憶された設定値とを比較する比較部49と、心房収縮検出部2、心室収縮検出部6、心房刺激インターバル比較部21、又はAVD比較部24の出力に基づいて心房心拍数や心室心拍数を算出し、この心房心拍数や心室心拍数のうちのいずれかが所定の閾値を超えたときトリガを出力する制御部50と、制御部50からのトリガ出力に基づいて迷走神経13に刺激出力を出力する刺激部56とを備えている。
また、上述した構成に加えて、神経刺激制御部46は、制御部50から出力される電流値に対して所定量だけ小さい電流値を演算するパルス電流演算部51と、心房性期外収縮判定部17の出力によりパルス電流演算部51で演算された電流値を選択し、比較部49の出力によって制御部50から出力される電流値を選択するパルス電流選択部53と、制御部50から出力されるパルス幅値に対して所定量だけ小さいパルス幅値を演算するパルス幅演算部52と、心房性期外収縮判定部17の出力によりパルス幅演算部52で演算されたパルス幅値を選択し、比較部49の出力によって制御部50から出力されるパルス幅値を選択するパルス幅選択部54と、パルス電流選択部53で選択されたパルス電流値、パルス幅選択部54で選択されたパルス幅値、及び制御部50から出力されるパルス電流値及びパルス幅値以外の神経刺激信号パラメータ、例えば、ディレイ時間、刺激波形、繰り返し回数などのパラメータを受け取り刺激部56に設定する刺激信号パラメータ設定部55とを有して構成されている。
なお、パルス電流演算部51及びパルス電流選択部53、又はパルス幅演算部52及びパルス幅選択部54のいずれかを選択的に設けるようにしてもよい。また、切換タイマ部47、切換期間設定値記憶部48、及び比較部49の代わりに、図3Bの神経刺激制御部40における心房イベント計数によって神経刺激制御の切り換えを行う構成としての、切換カウンタ部41、切換カウント設定値記憶部42、比較部43、及びOR回路46を使用することも可能である。
上述した神経刺激制御部46により、心房性期外収縮判定部17からの心房性期外収縮の判定出力があったとき、神経刺激パラメータのパルス電流及び/又はパルス幅の減少をタイマによる所定の時間計測の期間行う。これにより、心房性期外収縮発生後の心臓の電気的に不安定な期間中に、神経刺激エネルギーを減少させた神経刺激を行う。
図5は、図4に示したパルス電流演算部51及びパルス幅演算部52の詳細構成を示すブロック図である。図5Aはパルス電流演算部51のブロック図である。
図5Aにおいて、パルス電流演算部51は、予めパルス電流の固定値を記憶するパルス電流固定値記憶部57と、制御部50から出力されるパルス電流値からパルス電流固定値記憶部57に記憶されたパルス電流の固定値を減算する減算部58とから構成されている。そして、減算部58は、この減算結果をパルス電流選択部53に供給するようにしている。
この図5Aに示すパルス電流演算部51に代えて、図5Bに示されるようなパルス電流演算部59を用いた実施形態の例も考えられる。
図5Bにおいて、パルス電流演算部59は、予めパルス電流の所定割合を記憶するパルス電流所定割合記憶部60と、制御部50から出力されるパルス電流値とパルス電流所定割合記憶部60に記憶されたパルス電流値の所定割合を乗算する乗算部61と、制御部50から出力されるパルス電流値から乗算部61の乗算出力を減算する減算部62とから構成されている。そして、減算部62は、この減算結果をパルス電流選択部53に供給するようにしている。
図5Cは、パルス幅演算部52の詳細な構成を示すブロック図である。
図5Cにおいて、パルス幅演算部52は、予めパルス幅の固定値を記憶するパルス幅固定値記憶部63と、制御部50から出力されるパルス幅値からパルス幅固定値記憶部63に記憶されたパルス幅の固定値を減算する減算部64とから構成されている。そして、減算部64は、この減算結果をパルス幅選択部54に供給するようにしている。
この図5Cに示すパルス幅演算部52に代えて、図5Dに示されるようなパルス幅演算部65を用いた実施形態例も考えられている。
図5Dにおいて、パルス幅演算部65は、予めパルス幅の所定割合を記憶するパルス幅所定割合記憶部66と、制御部50から出力されるパルス幅値とパルス幅所定割合記憶部66に記憶されたパルス幅値の所定割合を乗算する乗算部67と、制御部50から出力されるパルス幅値から乗算部67の乗算出力を減算する減算部68とから構成されている。そして、減算部68は、この減算結果をパルス幅選択部54に供給するようにしている。
また、図3に示す神経刺激制御部14、40、あるいは図4に示す神経刺激制御部46の代わりに、図6に示されるような神経刺激制御部70を用いた他の実施形態例も考えられる。
図6に示されるように、神経刺激制御部70は、心房性期外収縮判定部17の出力によりタイマ計測をスタートする切換タイマ部47と、予め設定された切換期間の設定値が記憶された切換期間設定値記憶部48と、切換タイマ部47で計測されるタイマ値と切換期間設定値記憶部48に記憶された切換期間の設定値とを比較する比較部49と、心房収縮検出部2、心室収縮検出部6、心房刺激インターバル比較部21、又はAVD比較部24の出力に基づいて心房心拍数や心室心拍数を算出し、この心房心拍数や心室心拍数のうちのいずれかが所定の閾値を超えたときトリガを出力する制御部71の刺激制御部73と、制御部71の刺激制御部73からのトリガ出力に基づいて刺激出力を出力する刺激部56とを有して構成されている。そして、刺激部56は、この刺激出力を迷走神経13に供給するようにしている。
さらに、制御部71はパラメータ制御部72を有し、このパラメータ制御部72は、制御部71からの制御出力に基づいてパルス電流値を演算するパルス電流演算部75と、パルス電流演算部75によって演算したパルス電流値をパルス電流下限値に基づいて制限するパルス電流制限部77と、制御部71からの制御出力に基づいてパルス幅値を演算するパルス幅演算部76と、パルス幅演算部76によって演算したパルス幅値をパルス幅下限値に基づいて制限するパルス幅制限部78と、制御部71からの制御出力に基づいたパルス電流値及びパルス幅値以外の神経刺激信号パラメータ、例えば、ディレイ時間、刺激波形、繰り返し回数などのパラメータを演算するパラメータ演算部74とをさらに有して構成されている。ここで、制御部71からの制御出力は、制御部71において算出した心房心拍数や心室心拍数と所定の閾値との較差に基づいて設定される。
また、神経刺激制御部70は、予めパルス電流下限値を記憶するパルス電流下限値記憶部79と、予めパルス幅下限値を記憶するパルス幅下限値記憶部80と、心房性期外収縮判定部17の出力によりパルス電流下限値記憶部79に記憶されるパルス電流下限値を選択すると共に比較部49の出力によりパルス電流制限部77から出力されるパルス電流値を選択するパルス電流選択部53と、心房性期外収縮判定部17の出力によりパルス幅下限値記憶部80に記憶されるパルス幅下限値を選択すると共に比較部49の出力によりパルス幅制限部78から出力されるパルス幅値を選択するパルス幅選択部54と、パルス電流選択部53で選択されたパルス電流値、パルス幅選択部54で選択されたパルス幅値、又はパラメータ演算部74で演算された、例えば、ディレイ時間、刺激波形、繰り返し回数などの他のパラメータを受け取り刺激部56に設定する刺激信号パラメータ設定部55とをさらに有して構成されている。
なお、パルス電流演算部75、パルス電流制限部77、パルス電流下限値記憶部79及びパルス電流選択部53、又はパルス幅演算部76、パルス幅制限部78、パルス幅下限値記憶部80及びパルス幅選択部54のいずれかを選択的に設けるようにしてもよい。また、切換タイマ部47、切換期間設定値記憶部48、及び比較部49の代わりに、図3Bの神経刺激制御部40における心房イベント計数によって神経刺激制御の切り換えを行う構成としての、切換カウンタ部41、切換カウント設定値記憶部42、比較部43、及びOR回路46を使用することも可能である。
上述した神経刺激制御部70により、心房性期外収縮判定部17からの心房性期外収縮の判定出力があったとき、神経刺激パラメータのパルス電流及び/又はパルス幅の下限値設定をタイマによる所定の時間計測の期間行う。これにより、心房性期外収縮発生後の心臓の電気的に不安定な期間中に、神経刺激エネルギーを減少させた神経刺激を行う。
更に、上述した神経刺激制御部14、40、46、及び神経刺激制御部70の代わりに、図7に示されるような神経刺激制御部81を用いて構成する実施形態の例も考えられる。
図7に示すように、神経刺激制御部81は、心房性期外収縮判定部17の出力によりタイマ計測をスタートする切換タイマ部47と、予め設定された切換期間の設定値が記憶された切換期間設定値記憶部48と、切換タイマ部47で計測されるタイマ値と切換期間設定値記憶部48に記憶された切換期間の設定値とを比較する比較部49と、心房収縮検出部2、心室収縮検出部6、心房刺激インターバル比較部21、又はAVD比較部24の出力に基づいて心房心拍数や心室心拍数を算出し、この心房心拍数や心室心拍数のうちのいずれかが所定の閾値を超えたとき比較的刺激頻度の高いトリガを出力する第1制御部82と、心房収縮検出部2、心室収縮検出部6、心房刺激インターバル比較部21、又はAVD比較部24の出力に基づいて心房心拍数や心室心拍数を算出し、この心房心拍数や心室心拍数のうちのいずれかが所定の閾値を超えたとき比較的刺激頻度の低いトリガを出力する第2制御部83と、心房性期外収縮判定部17の出力により第2制御部83からのトリガ出力を選択すると共に比較部49の出力により第1制御部82からのトリガ出力を選択する選択部84と、第1制御部82又は第2制御部83からのトリガ出力に基づいて刺激出力を出力する刺激部56とを有して構成されている。そして、刺激部56は、この刺激出力を迷走神経13に供給するようにしている。
ところで、第1制御部82及び第2制御部83は、いずれも、心房収縮検出部2、心室収縮検出部6、心房刺激インターバル比較部21、又はAVD比較部24の出力に基づいて心房心拍数や心室心拍数を算出し、この心房心拍数や心室心拍数のうちのいずれかが所定の閾値を超えたとき選択部84を介して刺激部56に対してトリガを出力するものであるが、第2制御部83における所定の閾値は、第1制御部82における所定の閾値に比較して高く設定され、その結果、第2制御部83が出力するトリガの頻度は第1制御部82が出力するトリガの頻度よりも小さくなる。なお、切換タイマ部47、切換期間設定値記憶部48、及び比較部49の代わりに、図3Bの神経刺激制御部40における心房イベント計数によって神経刺激制御の切り換えを行う構成としての、切換カウンタ部41、切換カウント設定値記憶部42、比較部43、及びOR回路46を使用することも可能である。
上述した神経刺激制御部81により、心房性期外収縮判定部17からの心房性期外収縮の判定出力があったとき、神経刺激頻度が減少した神経刺激制御の実施をタイマによる所定の時間計測の期間行う。これにより、心房性期外収縮発生後の心臓の電気的に不安定な期間中に、神経刺激頻度を減少させた神経刺激を行う。
次に、上述した神経刺激制御部14、40(図3)、神経刺激制御部46(図4)、神経刺激制御部70(図6)、又は神経刺激制御部81(図7)に入力される心房収縮検出部2、心室収縮検出部6、心房刺激インターバル比較部21、又はAVD比較部24の出力の扱いについて説明する。
図13は、心房心拍数及び心室心拍数の比較結果に基づいた神経刺激パラメータの選択を示す図である。
上述した神経刺激制御部14、40、神経刺激制御部46、神経刺激制御部70、神経刺激制御部81において、心房収縮検出部2及び心房刺激インターバル比較部21の出力から心房心拍数が計測され、心室収縮検出部6及びAVD比較部24の出力から心室心拍数が計測される。そして、上述した神経刺激制御部14、神経刺激制御部40、神経刺激制御部46、神経刺激制御部70、神経刺激制御部81において、計測された心房心拍数及び心室心拍数の比較結果と心房心拍数に基づいて、予め定められた神経刺激パラメータの選択が行われる。
例えば、図13に示されているように、欄91に示すように、心房心拍数の一分あたりの回数が毎分80回未満であって、心房心拍数が心室心拍数以上の場合(欄92)には、神経刺激は行われない。
心房心拍数が毎分80回以上で100回未満の場合、心房心拍数が心室心拍数以上のときは、単発、3mA、0.5msecのパルス電流による神経刺激を示す神経刺激パラメータの選択が行われる。
また、心房心拍数が毎分100回以上で120回未満であって、心房心拍数が心室心拍数以上のときは、単発、5mA、0.5msecのパルス電流による神経刺激を示す神経刺激パラメータの選択が行われる。
さらに、心房心拍数が毎分120回以上で140回未満であって、心房心拍数が心室心拍数以上のときは、2連発(パルス間隔:50msec)、5mA、1msecのパルス電流による神経刺激を示す神経刺激パラメータの選択が行われる。
また、心房心拍数が毎分140回以上であって、心房心拍数が心室心拍数以上のときは、神経刺激は行われず、不図示の心房抗頻脈治療が実施される。
また、すべての心房心拍数で、すなわち心房心拍数には関係なく、欄93に示されるように心房心拍数が心室心拍数未満のときは、神経刺激は行われず、不図示の心室抗頻脈治療が実施される。
次に、以上のように構成された本例の心臓治療装置1の動作について説明する。
まず、心房収縮検出部2の心房収縮の検出により、心房刺激インターバルタイマ部19がスタートする。心房刺激インターバル設定値記憶部20には、許容できる最大の心房収縮間隔(最低心拍数)、例えば1000ms(60回/分)が記憶されており、心房刺激インターバルタイマ部19のタイマ値が心房刺激インターバル設定値記憶部20に記憶されている設定値に達する前に心房収縮を検出すると、この心房収縮の検出信号がOR回路18を介して心房刺激インターバルタイマ部19のリセット/スタート端子に供給され、心房刺激インターバルタイマ部19は再びリセットしてスタートする。一方、心房刺激インターバルタイマ部19のタイマ値が、心房刺激インターバル設定値記憶部20に記憶されている設定値に達しても心房収縮が検出されない場合には、心房刺激インターバル比較部21から出力が発せられ、心房刺激部3、心房電極リード4、及び心房刺激電極5を介して右心房11が刺激されて、最大心房収縮間隔(最低心拍数)が確保される。同時に、心房刺激インターバル比較部21の出力は、OR回路18を介して心房刺激インターバルタイマ部19のリセット/スタート端子に供給され、心房刺激インターバルタイマ部19はそのタイマ値をリセットして再びスタートする。
心房収縮の検出(心房収縮検出部2出力)や心房刺激(心房刺激インターバル比較部21出力)はOR回路18によって、AVD計測タイマ部22をスタートさせる。また、心室収縮の検出(心室収縮検出部6出力)は、AVD計測タイマ部22をストップさせる。自発的あるいは刺激によって心房が収縮すると、その興奮は心房と心室を連絡する房室伝導路を通って心室に伝わり、心室の収縮が起こる。心房の収縮から心室が収縮するまでの時間は、通常、120ms程度である。AVD設定値記憶部23には、この120msよりも若干大きい値、例えば150msが記憶されており、AVD計測タイマ部22の出力がAVD設定値記憶部23に記憶された設定値を超えても心室収縮が検出されない場合は、AVD比較部24から出力が発せられ、心室刺激部7、心室電極リード8、及び心室刺激電極9を介して右心室12が刺激されて、心室収縮が確保される。
また、心房性期外収縮判定部17は、心房刺激インターバルタイマ部19の出力に基づいて心房性期外収縮の判定を行う。心房性期外収縮判定部17は、心房性期外収縮の判定出力を神経刺激制御部14に出力する。
また、神経刺激制御部14は、心房収縮検出部2、心室収縮検出部6、心房刺激インターバル比較部21の出力又はAVD比較部24の出力に基づいて心房心拍数や心室心拍数を算出し、この心房心拍数や心室心拍数のうちのいずれかが所定の閾値を超えたとき刺激出力を迷走神経13に供給する。
神経刺激制御部14は、心房性期外収縮判定部17からの心房性期外収縮の判定出力があったとき、神経刺激の停止をタイマによる所定の時間計測の期間又はカウンタによる所定の心房イベント計数の期間行う。また、神経刺激パラメータのパルス電流及び/又はパルス幅の減少をタイマによる所定の時間計測の期間行う。また、神経刺激パラメータのパルス電流及び/又はパルス幅の下限値設定を所定の時間計測の期間行う。また、神経刺激頻度が減少した神経刺激制御の実施をタイマによる所定の時間計測の期間行う。
これにより、心房性期外収縮発生後の心臓の電気的に不安定な期間中に、神経刺激の停止、あるいは神経刺激エネルギーや神経刺激頻度を減少させた神経刺激を行う。
以上、本発明の心臓治療装置の実施形態例の構成と動作を説明したが、以下では本例の動作を図8〜図12に示すフローチャートに基づいて更に詳細に説明する。
図1に示す心臓治療装置1における神経刺激制御部14の詳細構成として、図3Aに示す神経刺激制御部14、図4に示す神経刺激制御部46、図6に示す神経刺激制御部70、及び図7に示す神経刺激制御部81を用いた場合の動作を図8、図9に示す同一のフローチャートを用いて説明する。図3A、図4、図6、図7に示される神経刺激制御部は、いずれも切換タイマ部が使用されている(図3Aでは切換タイマ部35、図4、図6、図7では切換タイマ部47)。
図8において、まず、スタートすると神経刺激制御部において通常モードでの初期化動作が行われる(ステップS1)。この神経刺激制御部の初期化では、切換タイマ部がリセット/ストップされる。図3Aの神経刺激制御部14においては、切換タイマ部35がリセット/ストップされ、比較部37の出力は刺激部39を能動化させる。また、図4の神経刺激制御部46においては、切換タイマ47部がリセット/ストップされ、比較部49の出力は、パルス電流選択部53とパルス幅選択部54に制御部50からのパルス電流値とパルス幅値を選択させる。また、図6の神経刺激制御部70においては、切換タイマ部47がリセット/ストップされ、比較部49は、パルス電流選択部53に対してパルス電流制限部77からの信号を選択させ、パルス幅選択部54に対してはパルス幅制限部78からの信号を選択させる。また、図7の神経刺激制御部81においては、切換タイマ部47がリセット/ストップされ、比較部49の出力は、選択部84に対して第1制御部からの信号を選択させる。次に、心房性期外収縮判定部17において初期化動作が行われる(ステップS2)。この心房性期外収縮判定部17の初期化では、直前サイクル心房収縮間隔記憶部25に心房刺激インターバル設定値記憶部20に記憶された設定値が書き込まれる。
そして、心房刺激インターバルタイマ部19をリセットしタイマをスタートさせる(ステップS3)。続いて、心房刺激インターバルタイマ部19がタイムアウトしているか否かを判断する(ステップS4)。この判断ステップS4で心房刺激インターバルタイマ部19がタイムアウトしたと判断された場合、すなわち、心房刺激インターバルタイマ部19のタイマ値が心房刺激インターバル設定値記憶部20に記憶された設定値を超えた場合には、心房刺激インターバル比較部21からの出力信号が心房刺激部3に送られ、心房刺激が行われる(ステップS5)。そして、心房性期外収縮判定部17は、心房刺激インターバルタイマ部19のタイマ値を心房収縮間隔として直前サイクル心房収縮間隔記憶部25に保存する(ステップS6)。
次に、判断ステップS4で、心房刺激インターバルタイマ部19のタイマ値が心房刺激インターバル設定値記憶部20に記憶された設定値を超えずに、心房刺激インターバルタイマ部19がタイムアウトしていないと判断された場合には、心房収縮検出部2において心房収縮が検出されたかどうかが判断される(ステップS7)。
判断ステップS7で心房収縮の検出が行われた場合(1A)には、図9のフローチャート(1A)に進み、心房性期外収縮判定部17は心房刺激インターバルタイマ部19のタイマ値から心房収縮間隔を取得する(ステップS11)。続いて、心房性期外収縮判定部17は心房収縮間隔比較値を演算する(ステップS12)。ここで演算される心房収縮間隔比較値は、直前の心臓サイクルにおける心房収縮間隔に所定割合を乗算した値である。なお、心房性期外収縮判定部17の代わりに図2Bに示す心房性期外収縮判定部29を用いて、心房収縮間隔比較値を何回かの過去の心臓サイクルにおける心房収縮間隔の平均値に所定割合を乗算した値とすることもできる。
次に、心房性期外収縮判定部17において、上記取得された心房収縮間隔が上記演算された比較値より小さいか否かが判断される(ステップS13)。この判断ステップS13で心房収縮間隔が比較値より小さいと判断された場合、すなわち心房性期外収縮が起こったと判定された場合は、心房性期外収縮判定部17は取得された心房収縮間隔を保存せずに破棄する(ステップS14)。そして、この結果を受けて神経刺激制御部は、神経刺激制御を神経刺激制御PAC後モード切換ルーチンに切り換える(ステップS15)。図12Bに示すように、神経刺激制御PAC後モード切換ルーチンでは、図3Aで示した神経刺激部停止化(ステップS71)、図4及び図6に示した演算値あるいは下限値選択(ステップS72)、図7に示した第2制御部選択が実行される(ステップS73)。続いて、神経刺激制御部は切換タイマ部をリセットしタイマをスタートさせ(ステップS16)、図8に戻る(1B)。図9の判断ステップS13で心房収縮間隔が比較値より小さくないと判断された場合は、心房性期外収縮の起こっていない通常状態であると判定され、心房性期外収縮判定部17は取得された心房収縮間隔を直前サイクル心房収縮間隔記憶部25に保存して(ステップS17)、図8のフローチャートに戻る(1B)。
次に、図8において、心房収縮検出部2の心房収縮の検出により、心房刺激インターバルタイマ部19がリセットされて再びタイマの計時が開始される(ステップS18)とともに、AVD計測タイマ部22の計時が開始される(ステップS19)。このAVD計測タイマ部22は、心房収縮検出部2による心房収縮の検出、あるいは心房刺激インターバルタイマ部19のタイムアウト、つまり心房刺激により、その計時を開始することになる。
続いて、心室収縮検出部6において心室の収縮が検出されたか否かが判断される(ステップS20)。そして、判断ステップS20で心室収縮検出部6において心室の収縮が検出されたと判断されると、AVD計測タイマ部22は、AVD計測を停止して(ステップS21)、ステップS4に戻る。
判断ステップS20において心室収縮検出部6から心室の収縮が検出されないと判断されたときは、続いてAVD計測タイマ部22がタイムアウトしているか否かを判断する(ステップS22)。そして判断ステップS22でAVD計測タイマ部22がタイムアウトしていると判断された場合、すなわちAVD計測タイマ部22のタイマ値がAVD設定値記憶部23に記憶されている設定値を超えた場合には、AVD比較部24は心室刺激部7に刺激信号を供給し右心室12を刺激し(ステップS23)、ステップS4に戻る。
判断ステップS22において、AVD計測タイマ部22のタイマ値がAVD設定値記憶部23に記憶されている設定値を超えておらず、AVD計測タイマ部22がタイムアウトしていないと判断された場合は、神経刺激制御部は切換タイマ部がタイムアウトしているか否かを判断する(ステップS24)。そして判断ステップS24で切換タイマ部がタイムアウトしていると判断された場合は、神経刺激制御部は神経刺激制御を神経刺激制御通常モード切換ルーチンに切り換える(ステップS25)。この神経刺激制御通常モード切換ルーチンでは、図12Aに示すように、図3Aで示した神経刺激部能動化(ステップS61)、図4及び図6に示した制御値選択(ステップS62)、図7に示した第1制御部選択が実行される(ステップS63)。そして、神経刺激制御部は切換タイマ部をリセット/ストップさせて(ステップS26)、ステップS4に戻る。
また、判断ステップS7において心房収縮の検出がされていないと判断された場合も、神経刺激制御部は切換タイマ部がタイムアウトしているか否かを判断する(ステップS8)。そして判断ステップS8で切換タイマ部がタイムアウトしていると判断された場合は、神経刺激制御部は神経刺激制御を神経刺激制御通常モード切換ルーチンに切り換える(ステップS9)。ここでも、図12Aに示すように、上述した神経刺激制御通常モード切換ルーチンの動作が実行される。その後、神経刺激制御部は切換タイマ部をリセット/ストップさせて(ステップS10)、ステップS4に戻る。
図10、図11は、図1に示す心臓治療装置1における神経刺激制御部14の詳細構成として、図3Bに示す神経刺激制御部40を用い、神経刺激制御部40において切換カウンタ部41を使用した場合の動作を示すフローチャートである。
図10において、まず、スタートすると図3Bに示した神経刺激制御部40において通常モードでの初期化動作が行われる(ステップS31)。この神経刺激制御部40の初期化では、切換カウンタ部41のカウンタ値がリセットされ、比較部43の出力は刺激部45を能動化させる。次に、心房性期外収縮判定部17において初期化動作が行われる(ステップS32)。この心房性期外収縮判定部17の初期化では、直前サイクル心房収縮間隔記憶部25に心房刺激インターバル設定値記憶部20に記憶された設定値が書き込まれる。次に、神経刺激制御部40は神経刺激制御切換フラグを通常モードを示すローレベルLにする(ステップS33)。
そして、心房刺激インターバルタイマ部19をリセットしタイマをスタートさせる(ステップS34)。続いて、心房刺激インターバルタイマ部19がタイムアウトしているか否かを判断する(ステップS35)。この判断ステップS35で心房刺激インターバルタイマ部19がタイムアウトしたと判断された場合には、心房刺激インターバル比較部21からの出力信号が心房刺激部3に送られ、心房刺激が行われる(ステップS36)。そして、心房性期外収縮判定部17は心房刺激インターバルタイマ部19のタイマ値を心房収縮間隔として直前サイクル心房収縮間隔記憶部25に保存する(ステップS37)。
次に、判断ステップS35で心房刺激インターバルタイマ部19がタイムアウトしていないと判断された場合には、心房収縮検出部2において心房収縮の検出が行われたか否かが判断される(ステップS38)。この判断ステップS38において心房収縮の検出がされていないと判断された場合は、ステップS35に戻り、再び心房刺激インターバルタイマ部19がタイムアウトしているか否かが判断される。
判断ステップS38で心房収縮の検出が行われたと判断された場合(2A)は、図11に進み、図11に示されるように、心房性期外収縮判定部17は心房刺激インターバルタイマ部19のタイマ値から心房収縮間隔を取得する(ステップS39)。続いて、心房性期外収縮判定部17は心房収縮間隔比較値を演算する(ステップS40)。ここで演算される心房収縮間隔比較値は、直前の心臓サイクルにおける心房収縮間隔に所定割合を乗算した値である。なお、心房性期外収縮判定部17の代わりに図2Aに示す心房性期外収縮判定部29を用いて、心房収縮間隔比較値を何回かの過去の心臓サイクルにおける心房収縮間隔の平均値に所定割合を乗算した値とすることもできる。
次に、心房性期外収縮判定部17は心房収縮間隔が比較値より小さいか否かを判断する(ステップS41)。この判断ステップS41で心房収縮間隔が比較値より小さいと判断されたときは心房性期外収縮が起こったと判定され、心房性期外収縮判定部17は取得された心房収縮間隔を保存せずに破棄する(ステップS42)。このとき、神経刺激制御部40は神経刺激制御を神経刺激制御PAC後モード切換ルーチンに切り換える(ステップS43)。この神経刺激制御PAC後モード切換ルーチンでは、図12BのステップS71に示すように、神経刺激部停止化が実行される。
続いて、神経刺激制御部40は切換カウンタ部41をリセットさせる(ステップS44)。その後、神経刺激制御部40において、神経刺激制御切換フラグを通常モードから神経刺激制御PAC後モードを示すハイレベルHにし(ステップS45)、図10の(2C)に戻る。
また、判断ステップS41で心房収縮間隔が比較値より小さくないと判断されたとき、つまり心房性期外収縮が起こっていない通常状態であると判定された場合は、心房性期外収縮判定部17は心房刺激インターバルタイマ部19のタイマ値を心房収縮間隔として直前サイクル心房収縮間隔記憶部25に保存し(ステップS46)、図10の(2B)に戻る。
次に、図11のステップ46以降の動作(2B)を図10のフローチャートに基づいて説明する。図10に示すように、ステップS46の通常状態判定時の心房収縮間隔を保存する処理の後に、神経刺激制御部40は神経刺激制御切換フラグが通常モードを示すローレベルLになっているか否かを判断する(ステップS47)。そして判断ステップS47で神経刺激制御切換フラグが通常モードを示すローレベルLになっていると判断された場合は、ステップS53に移行する。
判断ステップS47で神経刺激制御切換フラグが通常モードを示すローレベルLになっていないと判断された場合は、神経刺激制御部40は切換カウンタ部41に1だけ加算する(ステップS48)。そして、神経刺激制御部40の比較部43は、切換カウンタ部41で計数されたカウンタ値と切換カウント設定値記憶部42に記憶された設定値とを比較して、切換カウンタ部41のカウンタ値がこの設定値に等しいか否かを判断する(ステップS49)。
この判断ステップS49で、切換カウンタ部41のカウンタ値が設定値に等しいと判断された場合は、神経刺激制御部40は神経刺激制御を神経刺激制御通常モード切換ルーチンに切り換える(ステップS50)。この神経刺激制御通常モード切換ルーチンでは、図12AのステップS61に示すように、神経刺激部能動化が実行される。
次に、神経刺激制御部40は切換カウンタ部41をリセットさせ(ステップS51)、神経刺激制御切換フラグを通常モードを示すローレベルLにさせて(ステップS52)、ステップS53に移行する。判断ステップS49で切換カウンタ41のカウンタ値が設定値になっていないと判断された場合は、直ちにステップS53に移行する。
続いて、心房刺激インターバルタイマ部19がリセットされて再びタイマの計時が開始される(ステップS53)とともに、AVD計測タイマ部22の計時が開始される(ステップS54)。
このAVD計測タイマ部22は、心房収縮検出部2による心房収縮の検出、あるいは心房刺激インターバルタイマ部19のタイムアウト、つまり心房刺激により、その計時を開始することになる。
次に、心室収縮検出部6において心室の収縮が検出されたか否かが判断される(ステップS55)。そして、判断ステップS55で心室収縮検出部6から心室の収縮が検出されたと判断されると、AVD計測タイマ部22は、AVD計測を停止して(ステップS56)、ステップS35に戻る。
判断ステップS55において心室収縮検出部6から心室の収縮が検出されないと判断されたときは、続いてAVD計測タイマ部22がタイムアウトしているか否かを判断する(ステップS57)。そして判断ステップS57でAVD計測タイマ部22がタイムアウトしていると判断された場合は、AVD比較部24は心室刺激部7に刺激信号を供給し右心室12を刺激して(ステップS58)、ステップS35に戻る。
判断ステップS57においてAVD計測タイマ部22がタイムアウトしていないと判断された場合は、ステップS55に戻り、次の心室収縮の検出を待つ。
なお、図4の神経刺激制御部46、図6の神経刺激制御部70、及び図7の神経刺激制御部81において神経刺激制御の切り換えに使用されている、切換タイマ部47、切換期間設定値記憶部48、及び比較部49の代わりに、図3Bの神経刺激制御部40における心房イベント計数によって神経刺激制御の切り換えを行う構成としての、切換カウンタ部41、切換カウント設定値記憶部42、比較部43、及びOR回路46を使用できることは言うまでもない。
その場合、神経刺激制御PAC後モード切換ルーチンは、図4の神経刺激制御部46では、ステップS72に示すようにパルス電流演算部75の演算値とパルス幅演算部76の演算値が選択され、図6の神経刺激制御部70では、同様に、ステップS72に示すようにパルス電流下限値記憶部79のパルス電流下限値とパルス幅下限値記憶部80のパルス幅下限値が選択され、図7の神経刺激制御部81では、ステップS73に示すように第2制御部83の信号が選択される。
一方、神経刺激制御通常モード切換ルーチンでは、図4の神経刺激制御部46では、ステップS62に示すように制御部50からの制御値が選択され、図6の神経刺激制御部70では、同様に、ステップS62に示すようにパルス電流制限部77出力とパルス幅制限部78出力が選択され、図7の神経刺激制御部81では、ステップS63が示すように第1制御部82の信号が選択される。
以上、本発明の心臓治療装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本願発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更した実施形態にも適用することができるものである。
本発明の実施の形態の心臓治療装置の構成例を示したブロック図である。 心房性期外収縮判定部の詳細構成を示すブロック図であり、図2Aは今回取得した心房収縮間隔と直前の心臓サイクルの心房収縮間隔の所定割合との比較、図2Bは今回取得した心房収縮間隔と何回かの過去の心臓サイクルの平均化された心房収縮間隔とを比較するものである。 神経刺激制御部の詳細構成を示すブロック図であり、図3Aは切換タイマ部で計測されるタイマ値と切換期間の設定値とを比較して刺激部を能動化するもので、図3Bは切換カウンタ部で計数されるカウンタ値と切換カウンタの設定値とを比較して刺激部を能動化するものである。 神経刺激制御部の他の実施形態の構成例を示すブロック図である。 パルス電流演算部及びパルス幅演算部の詳細構成を示すブロック図である。図5Aは比較的大きい値のパルス電流出力からパルス電流の固定値を減算するパルス電流演算部、図5Bは比較的大きい値のパルス電流出力から所定割合乗算値を減算するパルス電流演算部、図5Cは比較的大きいパルス幅出力からパルス幅の固定値を減算するパルス幅演算部、図5Dは比較的大きいパルス幅出力からパルス幅の所定割合乗算値を減算するパルス幅演算部である。 神経刺激制御部の他の実施形態の構成例を示すブロック図である。 神経刺激制御部の他の実施形態の構成例を示すブロック図である。 神経刺激制御部に切換タイマを使用した場合の動作を示すフローチャートである。 神経刺激制御部に切換タイマを使用した場合の動作を示すフローチャートである。 神経刺激制御部に切換カウンタを使用した場合の動作を示すフローチャートである。 神経刺激制御部に切換カウンタを使用した場合の動作を示すフローチャートである。 共通ルーチンを示すフローチャートであり、図12Aは通常モード切換ルーチン、図12Bは心房性期外収縮判定(PAC後モード)モード切換ルーチンである。 心房心拍数及び心室心拍数の比較結果に基づいた神経刺激パラメータの選択を示す図である。
符号の説明
1…心臓治療装置、2…心房収縮検出部、3…心房刺激部、6…心室収縮検出部、7…心室刺激部、13…迷走神経、14、40、46、70、81…神経刺激制御部、19…心房刺激インターバルタイマ部、21…心房刺激インターバル比較部、22…AVD計測タイマ部、24…AVD比較部、17、29…心房性期外収縮判定部

Claims (18)

  1. 迷走神経を刺激する神経刺激信号を発生する神経刺激手段と、
    心房の収縮を検出する心房収縮検出手段と、
    前記心房収縮検出手段に接続して、前記検出した心房収縮が心房性期外収縮であるかどうかを判定する心房性期外収縮判定手段と、
    前記神経刺激手段と前記心房性期外収縮判定手段に接続する制御手段とを備え、
    前記制御手段が、前記心房性期外収縮判定手段に応答して前記神経刺激信号の発生を停止することを特徴とする心臓治療装置。
  2. 前記神経刺激信号発生の停止が、所定時間為されることを特徴とする請求項1に記載の心臓治療装置。
  3. 前記神経刺激信号発生の停止が、所定回数の心臓サイクルの間為されることを特徴とする請求項1に記載の心臓治療装置。
  4. 調節可能な神経刺激エネルギーで迷走神経を刺激する神経刺激信号を発生する神経刺激手段と、
    心房の収縮を検出する心房収縮検出手段と、
    前記心房収縮検出手段に接続して、前記検出した心房収縮が心房性期外収縮であるかどうかを判定する心房性期外収縮判定手段と、
    前記神経刺激手段と前記心房性期外収縮判定手段に接続する制御手段とを備え、
    前記制御手段が、前記心房性期外収縮判定手段に応答して前記神経刺激信号の前記神経刺激エネルギーを減少させることを特徴とする心臓治療装置。
  5. 前記神経刺激エネルギーの減少が、前記神経刺激信号の前記神経刺激エネルギーを前記調節可能な神経刺激エネルギーの下限値に設定することによって為されることを特徴とする請求項4に記載の心臓治療装置。
  6. 前記神経刺激エネルギーの減少が、前記神経刺激信号のパラメータのパルス電圧、パルス電流、パルス幅の少なくとも1つを減少させることによって為されることを特徴とする請求項4または5に記載の心臓治療装置。
  7. 前記減少させる値が、前記減少させるパラメータの固定値であることを特徴とする請求項6に記載の心臓治療装置。
  8. 前記減少させる値が、前記減少させるパラメータの所定割合であることを特徴とする請求項6に記載の心臓治療装置。
  9. 前記神経刺激信号のエネルギーの減少が、所定時間為されることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の心臓治療装置。
  10. 前記神経刺激信号のエネルギーの減少が、所定回数の心臓サイクルの間為されることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の心臓治療装置。
  11. 迷走神経を刺激する神経刺激信号を発生する神経刺激手段と、
    前記神経刺激手段に接続して、少なくとも2つの動作モードで前記神経刺激信号の発生を調節する神経刺激治療手段と、
    心房の収縮を検出する心房収縮検出手段と、
    前記心房収縮検出手段に接続して、前記検出した心房収縮が心房性期外収縮であるかどうかを判定する心房性期外収縮判定手段と、
    前記神経刺激治療手段と前記心房性期外収縮判定手段に接続する制御手段とを備え、
    前記制御手段が、前記心房性期外収縮判定手段が前記検出した心房収縮を心房性期外収縮であると判定した場合に、前記神経刺激治療手段を第1モードから第2モードの動作に切り換えることを特徴とする心臓治療装置。
  12. 前記神経刺激治療手段の切り換えが、所定時間為されることを特徴とする請求項11に記載の心臓治療装置。
  13. 前記神経刺激治療手段の切り換えが、所定回数の心臓サイクルの間為されることを特徴とする請求項11に記載の心臓治療装置。
  14. 前記第2モードの動作は、前記第1モードの動作に比較して前記神経刺激信号の発生の頻度が小さい動作であることを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の心臓治療装置。
  15. 連続する2つの前記検出した心房収縮の時間間隔を計測する心房収縮間隔計測手段を備え、前記心房性期外収縮の判定が、前記心房収縮間隔計測手段の出力に基づいて為されることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の心臓治療装置。
  16. 前記心房性期外収縮の判定が、前記計測した心房収縮間隔と直前に計測した心房収縮間隔との比較に基づいて為されることを特徴とする請求項15に記載の心臓治療装置。
  17. 前記心房性期外収縮の判定が、前記計測した心房収縮間隔とそれよりも以前に計測した複数の心房収縮間隔の平均との比較に基づいて為されることを特徴とする請求項15に記載の心臓治療装置。
  18. 前記心房性期外収縮判定手段が、前記計測した心房収縮間隔が前記直前あるいは以前に計測した心房収縮間隔の所定の割合を下回った場合に、前記検出した心房収縮を心房性期外収縮として判定することを特徴とする請求項16または17に記載の心臓治療装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010536530A (ja) * 2007-09-25 2010-12-02 カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド 心臓状況についての神経刺激システム
JP2011251045A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Livedo Corporation 使い捨ておむつ

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