以下、本発明に係る遊技機の好適な一実施形態をスロットマシンを例に図面を参照して説明する。なお、図1は、スロットマシン1の外観構造を表した斜視図、図2は、前扉3を開放した状態におけるスロットマシン1の内部構造を表した図、図3は、スロットマシン1に設けられている制御システムについて説明する。
図1において、スロットマシン1は、前方に開口を有する矩形状の筐体2と、前記筐体2に対して回動可能に取り付けられることで前記開口を閉塞させる前扉3とを備えている。前記筐体2内の上段側にはリール装置としてのリールユニット100が設置されている。リールユニット100には、回転することで周面の図柄を変動表示させる円筒状のリール101a、101b、101cが複数並設されている。
以下、スロットマシン1の構成要素について詳細に説明する。
前扉3の前面側は、フロントパネルとしての上部パネル部4と下部パネル部5に略区分けされている。
下部パネル部5は視覚効果を高めてデザインされたいわゆる化粧板として、硬質プラスチックにより一体的に形成されている。更に、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダル(遊技媒体)を貯留する受皿部6aが一体的に形成された受皿ユニット6が設けられている。
また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技者側に突出し、ゲーム操作を行うためのスイッチ類が配置されている操作卓7が一体的に形成されている。操作卓7の前記スイッチ類には、前記リール101a、101b、101cの回転動作を操作するための操作手段も含まれている。
上部パネル部4の中央には、硬質プラスチック板等で形成されたパネル面41が設けられている。パネル面41のほぼ中央には略長方形の透明な表示窓42が形成され、表示窓42を通して筐体2内に設けられているリールユニット100の3個のリール101a、101b、101cが目視される。
ここで、筐体2内に設置されているリールユニット100は、円筒形状のリール101a、101b、101cがそれぞれ回転軸方向に並べられ、各リール101a、101b、101cの外周面にはその周方向に沿って複数種類の図柄が描かれている。遊技者は、表示窓42を通して3列のリールに描かれたそれぞれ上下方向3個の図柄を目視できるようになっている。
また、パネル面41には、裏面側に設けられている図示しないランプを点灯させることで例えば入賞役への内部当選など遊技状態に関する情報を演出表示する遊技状態表示部43と、複数の発光ダイオードを点灯させてドット画像を演出表示するドットマトリクス表示部44、スロットマシン1にクレジット(貯留)されているメダル数や、入賞によって獲得したメダル数、又は入賞役への当選回数等の情報を数値表示する数値情報表示部45が、それぞれ表示窓42の周辺に設けられている。
上部パネル部4の上部には、高輝度発光ダイオード等のランプ類を内蔵する演出用照明部46と、ゲームに係る効果音を発生させるスピーカを内蔵する左右の演出用放音部47a、47bがそれぞれ配置されている。
また、演出用放音部47a、47bの間には、透明な硬質プラスチック板等が嵌め込まれて形成された表示窓に面して液晶表示ユニット48が配置されている。なお、液晶表示ユニット48は、ゲームの演出に係る映像やゲーム(遊技)に関する情報を主に表示する。
上部パネル部4の側部には、蛍光灯や高輝度発光ダイオードで形成された演出用照明部49a、49bが設けられている。ゲームの進行に応じて上述した複数の演出用照明部46、49a、49b等が点灯又は点滅することで、ゲームにおける視覚的な演出効果を高めるように形成されている。
操作卓7の上面右側には、メダルを投入するための投入口を有するメダル投入部71が設けられている。また、当該上面の左側には、押しボタンスイッチである2個のベットボタン72、73が設けられている。
ベットボタン72、73はスロットマシンの1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。ゲームを開始する際に、ベットボタン72が押圧操作されることで、貯留されているメダルから1枚のメダルがゲームに対して賭けられる。同様に、ベットボタン73が押圧操作されることで3枚の当該ゲームにメダルが賭けられる。なお、ベットボタン73は、最大枚数のメダルを賭けることから、特に「マックスベットボタン」と呼ばれている。
操作卓7の前面左側には、リール101a、101b、101cの回転開始を指示するためのスタートレバー74が設けられている。スタートレバー74は、先端に球形の操作ノブを有する揺動可能な操作旱を備え、操作旱が傾倒操作されるとオン、操作旱から手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフ状態となるスイッチユニットで形成されている。
また、操作卓7の中央には、各リール101a、101b、101cの回転停止をそれぞれ指示するためのストップボタン75a、75b、75cが各リールの配列に対応して並設されている。
操作卓7の前面右側には、前扉3を開錠するための鍵が挿入される鍵穴76が設けられている。スロットマシン1の管理者等が鍵穴76に所定の鍵を挿入して開錠操作すると、蝶番機構12、13(図2参照)によって筐体2に取り付けられている前扉3を前方へ開くことができ、また前扉3を筐体2側に閉じると、自動的にこれらを施錠するようになっている。
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵などを表示するパネル51が設けられている。下部パネル部5の下側に配置された受皿ユニット6には、入賞時にメダルを排出するメダル払出口61と、払い出されたメダルを貯留する受皿部6aと、演出効果音を発生させるスピーカを内蔵する左右の演出用放音部62a、62bがそれぞれ配置されている。
次に、図2を参照して、筐体2の内部構造と前扉3の裏面構造とを説明する。同図において、筐体2の前面側には開口11が形成されている。前扉3は、上下の蝶番12、13を介して前記筐体2の左側の枠に対して回動可能に取り付けられている。前扉3は、蝶番機構12、13を中心にして上から見て反時計回り回転させることで、前記開口11を閉塞させることができる。
筐体2内の上部には、スロットマシン1の全体動作を集中制御するCPU(マイコン)を備え硬質プラスチックのケースに収納された主制御基板20が取り付けられている。
筐体2内の中央には、リール101a、101b、101cを備えるリールユニット100が設けられている。リールユニット100は、前扉3が筐体2側に閉じられると前扉3の表示窓42にリール101a、101b、101cが対向するように、所定フレームに位置決めされて取り付けられている。なお、各リール101a、101b、101cは、それぞれに内蔵されたステッピングモータによって回転駆動される。
また、リールユニット100の上部には、各リールを回転駆動する上記ステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出する回胴装置基板が取り付けられており、主制御基板20が回胴装置基板に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リールの回転と制動及び停止の制御を行っている。
リールユニット100の下方には、ホッパ装置21と、ホッパ装置21から溢れたメダルを収容するための補助貯留部22と、主電源装置23が設けられている。主電源装置23の側面には、いわゆる配電盤に相当する電源装置基板24が設けられている。更に、筐体2の上部右側の内壁に、遊技場に設置されている「ホールコンピュータ」と呼ばれる管理用コンピュータと接続可能な外部集中端子基板25が取り付けられている。
次に、前扉3の裏面側上部には、演出用照明部46の光源である高輝度の発光ダイオードを複数配列した発光駆動装置31が取り付けられと共に、本実施形の要部である画像表示アッセンブリ300が取り付けられている。
画像表示アッセンブリ300は、前記液晶表示ユニット48の左右両側に左右一対の取付補助部材301a、301bを取り付けたものである。取付補助部材301a、301bには、それぞれスピーカ32a、32bが取り付けられている。
スピーカ32a、32bは、それぞれ取付補助部材301a、301bを介して上述の演出用放音部47a、47b(図1参照)にそれぞれ対向して配置している。更に、液晶表示ユニット48の裏面側には、電気回路基板で形成され硬質プラスチックのケースに収納されたサブ制御基板50が取り付けられている。
なお、スロットマシン1全体の動作は、筐体2側に設けられている主制御基板20によって統括制御されており、サブ制御基板50は、液晶表示ユニット48による演出映像の表示制御、演出用照明部46、49a、49bを使った照明制御、及び演出用放音部47a、47b、62a、62b(図1参照)を使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行っている。
サブ制御基板50の下方には、リール101a、101b、101cを目視させるための透明な表示窓42が形成されたパネル板が配置され、表示窓42の下方には、前面側のスタートレバー74及びストップボタン75a、75b、75c等の操作スイッチ類の出力信号を主制御基板20へ転送する中継基板として機能する中央表示基板33が設けられている。
中央表示基板33の下方には、メダル選別装置34が取り付けられている。メダル選別装置34は、メダル投入部71に投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。また、メダル選別装置34はメダルセンサを内蔵しており、ゲームの待機状態等において正規のメダルが投入され、メダルセンサがこのメダルを検出することによって、メダル投入の受け付けを示す信号を主制御基板20へ送出する。
メダル選別装置34の装置本体の下方には、メダル選別装置34によって振り分けられた正規のメダルを筐体2内に設けられているホッパ装置21へ案内するガイド部材35と、メダル選別装置34により排除されたメダル(又は異物)をメダル排出口61へ案内するガイド部材36が設けられている。また、前扉3の裏面側下部には、ホッパ装置21から排出されたメダルをメダル排出口61へ案内するガイド部材37が設けられている。更に、メダル排出口61に隣接して、上述した演出用放音部62a、62b(図1参照)に対向するスピーカ38a、38bが取り付けられている。
次に、図3のブロック図を参照して、スロットマシン1に設けられている制御システムについて説明する。
主制御基板20は、CPU201と、乱数発生装置202と、記憶部203と、タイマ212と、タイマ割込生成部213と、メダルクレジット手段214を備えている。
記憶部203は、ROM、RAM等の半導体メモリによって構成され、スロットマシンゲーム用のシステムプログラム204が予め記憶されている。主制御基板20は、記憶部203に記憶されたシステムプログラム204に従ってCPU201が演算処理を実行することで、スロットマシン1全体の動作を統括制御している。
主制御基板20には、ベットボタン72、73、スタートレバー74、ストップボタン75a、75b、75c等の操作スイッチ類、メダル選別装置34のメダルセンサ34a等の検出スイッチ類が配線ケーブルで接続されている。主制御基板20は、前記スイッチ類からの出力信号によりゲームに係る操作を検出する。
主制御基板20のメダルクレジット手段214は、メダル選別装置34に投入されメダルセンサ34aにより検出されたメダルの枚数を、内部貯留しているメダルのクレジット数に加算する。
また、主制御基板20は、各リール101a、101b、101cに設けられる基準位置センサ120a、120b、120cの検出信号を入力し、各リールの基準となる回転位置を把握しながら、回胴装置基板130に所定の回胴駆動パルスデータを送出する。回胴装置基板130は、主制御基板20からの回胴駆動パルスデータに従って各ステッピングモータ110a、110b、110cを回転駆動することで、各リール101a、101b、101cの回転及び停止の動作制御を行っている。
また、主制御基板20には、ホッパ装置21等のメダル払出装置、及びサブ制御基板50がそれぞれ配線ケーブルによって接続されている。主制御基板20は、入賞が確定した場合等において、ホッパ装置21を制御することで、所定数のメダルを受皿部6a(図1参照)に払い出す。
サブ制御基板50は、主制御基板20からの制御信号に基づいて演出装置140(図2に示した液晶表示ユニット48、スピーカ32a、32b、38a、38b、図1に示した演出用照明部46、49a、49b)を制御駆動することで、遊技者の視覚や聴覚に訴える演出をゲームの進行に応じて行っている。
また、主制御基板20の記憶部203には、入賞抽選テーブル205及び内部抽選フラグ206が記憶されている。例えばCPU201は、スタートレバー74が操作された時点で乱数発生装置202を起動して乱数値を取得し、入賞抽選テーブル205を参照することで、得られた乱数値に割り当てられた入賞役またはハズレを抽選する。そして、CPU201は、乱数値に対応する入賞役が存在すると、それを当該ゲームの入賞役として抽選結果を当選にし、当該入賞役を記憶部203の内部抽選フラグ206に記憶する。ここでは、かかる入賞役の抽選方法を「内部抽選」と呼んでいる。
また、記憶部203には、図柄配列データ207、リール停止位置検索テーブル208、リール停止位置選択テーブル209等の書き換え不可の参照データテーブルが記憶され、更にリール停止コマフラグ210、リール制御フラグ211等の書き換え可能なデータフラグ用のメモリ領域が確保されている。これら参照データテーブル及びデータフラグは、リール101a、101b、101cの回転及び停止制御の際に用いられる。
尚、タイマ212は、例えばリール101a、101b、101cの自動停止制御を起動するまでの時間を計測する。タイマ割込生成部213は、各リール101a、101b、101cのステッピングモータ110a、110b、110cを制御するパルス信号(回胴駆動パルスデータ)の同期を取るためのものである。
次に、スロットマシン1におけるゲーム動作の概要を説明する。
スロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの配当が完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この待機状態においては、当該状態を液晶表示ユニット48によって遊技者に示唆するとともにゲーム操作を促す待機モードの演出が行われる。次に、遊技者がメダル投入部71にメダルを投入し何れかのベットボタン72、73を押圧操作することで、スロットマシン1は、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームに所定枚数のメダルが賭けられゲームを準備する。
ゲーム準備の状態でスタートレバー74が傾倒操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始めるとともに、上述した内部抽選を実行する。内部抽選の結果は、内部抽選フラグ206に記憶される。
次に、遊技者により何れかのストップボタン75a、75b、75cが押圧操作されることで、主制御基板20がリール停止の操作を検出すると、主制御基板20は、押圧操作されたストップボタンに対応するリールを停止させる制御を行う。そして、主制御基板20は、全てのリール101a、101b、101cが停止したことを検知すると、各リールが表示する図柄と上述の内部抽選フラグ206に対応する入賞役に係る図柄の組み合せとが一致しているかどうか判定する。
役への入賞が確定すると、スロットマシン1は、主制御基板20の制御に基づいて、内部貯留しているメダルのクレジット数が所定の数になるまで、当該役の種類に応じて予め決められた配当数のメダルをクレジット数に加算する。さらに、スロットマシン1は、前記配当数と前記クレジット数の加算結果が前記所定の数を超過すると、この超過した数のメダルを受皿部6aへ払い出す。
次に、図4乃至図9を参照して本実施形態の要部となる画像表示アッセンブリ300及びその周辺部の構造について詳細に説明する。
図4は、画像表示アッセンブリ300及びその周辺部の分解斜視図、図5は、取付補助部材301a、301bに液晶表示ユニット48を取り付ける場合の作業を説明する説明図、図6は、取付補助部材301a、301bに液晶表示ユニット48を取り付けた状態を示す説明図、図7は、画像表示アッセンブリ300の背面図、図8は、取付補助部材301bと前記液晶表示ユニット48の間の取り付け部を拡大して示す説明図、図9は、取付補助部材301bの掛止部338b及びその周辺部を拡大して示す説明図である。尚、図4乃至図9を用いた説明において、各部材の左側及び右側はそれぞれスロットマシン1の前面側から見た場合を左側及び右側を示しており、背面側から見た図4乃至図8では、図面に向かって左側が各部材の右側になっている。
図4において、画像表示アッセンブリ300は、スロットマシン1の上部パネル部4に形成された表示窓401に向けてその裏面側から取り付けられるようになっている。
画像表示アッセンブリ300は、前記液晶表示ユニット48の左右両側に左右一対の取付補助部材301a、301bを取り付けたものである。
取付補助部材301a、301bは、液晶表示ユニット48の両側に装着され前記表示窓401の両辺にそれぞれ固定されることで当該液晶表示ユニット48を前記上部パネル部4の裏面側に取り付ける。
以下、液晶表示ユニット48についてさらに詳細に説明する。
液晶表示ユニット48は、平板状の液晶表示モジュール311を矩形の枠体312に収容して組み立てられる。液晶表示モジュール311は、画像の表示を行う平板状の画像表示モジュールである。枠体312は、液晶表示モジュール311を支持する。
液晶表示ユニット48は、枠体312の四隅近傍に設けたブラケット部313a、313b、314a、314bを介して上部パネル部4に形成した表示窓401に向けてネジ303a、303b、304a、304bにより取付補助部材301a、301bに取り付けられる。
液晶表示モジュール311は、表示窓401側から順に矩形板状の保護パネル321、液晶パネル322、偏光板323、バックライト324を備えている。
保護パネル321、液晶パネル322、偏光板323及びバックライト324は、外周が同径に形成され、重ね合わせた状態で、枠体312の内側にネジ止めによって取り付ける構造になっている。
バックライト324はその前面に複数の高輝度白色発光ダイオードをマトリクス状に配設したものである。バックライト324の左辺からは、サブ制御基板50(図2参照)と接続する配線325が延出している。
偏光板323は、バックライト324からの照明光を所定の方向に偏光させる。
液晶パネル322は高分子分散液晶を2枚の電極基板間に挟み込んだものを用いている。液晶パネル322は、各画素にスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(以下TFTと呼ぶ)が設けられ、ソース信号線とゲート信号線によって選択的にTFTがオンオフすることで高分子分散液晶の向きを変え各画素に透過する光の偏光方向を変化させる。さらに液晶パネル322の前面には、図示しない偏光板が配置され、さらにその表側には、各画素に対応して赤、緑、青のカラーフィルタが配置されている。液晶パネル322の左辺からは、サブ制御基板50と接続する配線326が延出している。
保護パネル321は、液晶パネル322の前面を保護するためのものであり、透明の硬質樹脂で形成されている。
一方、枠体312の左右側面には、それぞれ左右外方に延出する第1ブラケット部313a、313bと、該第1ブラケット部313a、313bから下方向に所定距離だけ離間して左右外方に延出する第2ブラケット部314a、314bとが設けられている。
第1ブラケット部313a、313b(図8参照)は、それぞれネジ303a、303bのネジ部の先端が当接する当接面315a、315b(図8参照)を有している。
第2ブラケット部314a、314b(図8参照)は、それぞれネジ304a、304bのネジ部が挿入される貫通孔316a、316b(図8参照)が形成されている。
枠体312の左側の側壁333には、バックライト324の配線325、液晶パネル322の配線326がそれぞれ挿入される切欠き318、319が形成されている。
以下、取付補助部材301a、301bについてさらに詳細に説明する。
取付補助部材301a、301bは、合成樹脂等を縦長の板状に形成したものである。
前記取付補助部材301a、301bは、下辺、液晶パネル322側となる一方の側辺が直線で形成され、上辺、画像表示アッセンブリ300の外側となる他方の側辺の間が湾曲して形成されている。
前記取付補助部材301a、301bの下辺、上辺、他方の側辺の縁部には、後方に突出する段部331a、331bがそれぞれ形成されている。
取付補助部材301a、301bの上辺の段部331a、331bの外周には、ブラケット部332a、332bが形成されている。
取付補助部材301a、301bの他方の側辺の段部331a、331bの外周には、ブラケット部333a、333bが形成されている。
ブラケット部332a、332b、333a、333b(図8参照)には、ネジ305a、305b、306a、306bのネジ部がそれぞれ挿入される貫通孔334a、334b、335a、335b(図8参照)がそれぞれ形成されている。
取付補助部材301a、301bの後面中央には、それぞれスピーカ32a、32b(図2参照)がネジ止めにより取り付けられるスピーカ取り付け部336a、336b(図8参照)が後方に突出してそれぞれ形成されている。
スピーカ取り付け部336a、336bには、それぞれスピーカ32a、32b(図2参照)からの音を通過させるための貫通部337a、337b(図8参照)が形成されている。
スピーカ取り付け部336a、336bの上側には、前記画像表示ユニット48の第1ブラケット部332a、332bを掛止する断面L字形状の掛止部338a、338b(図8及び図9参照)がそれぞれ形成されている。掛止部338a、338bには後方突出してネジ取り付け部339a、339b(図8及び図9参照)がそれぞれ形成されている。ネジ取り付け部339a、339bには、ネジ303a、303bのネジ部が螺入されるネジ孔340a、340b(図8及び図9参照)がそれぞれ形成されている。
スピーカ取り付け部336a、336bの下側には、前記画像表示ユニット48の第2ブラケット部314a、314bを固着する固着手段としてのネジ止め部342a、342b(図8参照)が突出して形成されている。ネジ止め部342a、342bには、ネジ303a、303bのネジ部が螺入されるネジ穴343a、343b(図8参照)が形成されている。
スロットマシン1の上部パネル部4には、前記表示窓401の前側から見て左側及び右側が演出用放音部47a、47bとなっている。
演出用放音部47aには、スピーカ32a(図2参照)からの出力音を通過させるためのスロット402aが複数形成されている。演出用放音部47bには、スピーカ32b(図2参照)からの出力音を通過させるためのスロット402bが複数形成されている。
上部パネル部4の裏面の演出用放音部47a、47bの上側には、それぞれネジ止め部403a、403bが後方に突出して形成されている。ネジ止め部403a、403bには、ネジ305a、305bのネジ部が螺入されるネジ穴404a、404bが形成されている。
上部パネル部4の裏面の演出用放音部47aの左側には、ネジ止め部405aが突出して形成されている。ネジ止め部405aには、ネジ306aのネジ部が螺入されるネジ穴406aが形成されている。
上部パネル部4の裏面の演出用放音部47aの右側には、ネジ止め部405bが突出して形成されている。ネジ止め部405bには、ネジ306bのネジ部が螺入されるネジ穴406bが形成されている。
ネジ305a、305b、306a、306bは、それぞれのネジ部がブラケット部332a、332b、333a、333bの貫通孔334a、334b、335a、335bにそれぞれ挿入し、ネジ止め部403a、403b、405a、405bのネジ穴404a、404b、406a、406bにそれぞれ螺入することで、取付補助部材301a、301bを上部パネル部4の裏面に取り付けている。
ネジ303a、303bは、それぞれのネジ部がネジ取り付け部339a、339bのネジ孔340a、340bにそれぞれ螺入し、掛止部338a、338bにそれぞれ掛止された第1ブラケット部313a、313bの当接面315a、315bをそれぞれ押圧することで、第1ブラケット部313a、313bを取付補助部材301a、301bの本体側に壁面に圧着させて、掛止部338a、338bに第1ブラケット部313a、313bをネジ止め固定する。
ネジ304a、304bは、それぞれのネジ部が第2ブラケット部314a、314bの貫通孔316a、316bに挿入し、ネジ止め部342a、342bのネジ穴343a、343bにそれぞれ螺入することで、ネジ止め部342a、342bに第2ブラケット部314a、314bをネジ止め固定する。
以下、上部パネル部4への画像表示アッセンブリ300の取り付け方法について説明する。
図4において、上部パネル部4への画像表示アッセンブリ300の取り付ける場合、まず、取付補助部材301a、301bを上部パネル部4の裏面の表示窓401の左右両側の位置に、ネジ305a、305b、306a、306bを用いてネジ止め固定することで、図5の状態にする。
次に、取付補助部材301a、301bの掛止部338a、338bに液晶表示ユニット48の第1ブラケット部313a、313bをそれぞれ掛止させることで、液晶表示ユニット48の画面を表示窓401に向けて、液晶表示ユニット48を取付補助部材301a、301bに掛止状態で取り付ける。次に、ネジ304a、304bのネジ部を、第2ブラケット部314a、314bの貫通孔316a、316bに挿入し、ネジ止め部342a、342bのネジ穴343a、343bに螺入することで、取付補助部材301a、301bのネジ止め部342a、342bに液晶表示ユニット48の第2ブラケット部314a、314bをそれぞれネジ止め固定する。
次に、ネジ303a、303bのネジ部を、取付補助部材301a、301bのネジ取り付け部339a、339bのネジ孔340a、340bに螺入し、ネジ303a、303bのネジ部の先端を掛止部338a、338bに掛止された第1ブラケット部313a、313bの当接面315a、315bに押圧させることで、掛止部338a、338bに第1ブラケット部313a、313bをネジ止め固定し、図6及び図7に示すように取付補助部材301a、301bに液晶表示ユニット48をネジ止め固定し画像表示アッセンブリ300を組み立てた状態にする。
画像表示アッセンブリ300を組み立てた状態において、図9に示すように右側の第1ブラケット部313bは、ネジ取り付け部339bのネジ孔340bに螺入され、掛止部338bの内側に突出したネジ303bのネジ部の先端により押圧され、取付補助部材301bの本体側に壁面341bに圧着されて固定される。これにより、ネジ取り付け部339bとネジ303bは、前記取付補助部材301bの掛止部338bに設けられ、当該第1ブラケット部313bを取付補助部材301bの本体側に圧着して固定する圧着手段となっている。
このような取付補助部材と第1ブラケット部の固定構造は、左側の取付補助部材301aと第1ブラケット部313aにおいても同様である。
かかる構成の画像表示アッセンブリ300によれば、前記上部パネル部4にそれぞれ単体の部品の状態である一対の取付補助部材301a、301bを固定してから、液晶表示ユニット48を一対の取付補助部材301a、301bに固定して、画像表示アッセンブリ300を組み立てた状態にすることができる。ここで、図12に示したような上部パネル部に液晶表示ユニットに直接取り付ける構造の場合、上部パネル部に成型するネジ止め部の構造に金型成型上の制約が加わり、ネジ止め部をあまり突出させることができないことや、掛止部338a、338bのような形状を形成するのが困難である等の問題がある。一方、本実施形態の画像表示アッセンブリ300では、取付補助部材301a、301bが別体であるため、金型成型上の制約が少なく、液晶表示ユニット48を固定するネジ止め部342a、342bや掛止部338a、338bの形状の自由度を高く、ネジ止め部342a、342bや掛止部338a、338bの形状をネジ止め作業に適した形状(例えばネジ止め部342a、342bを作業者の側に大きく突出させる)にすることができる。これにより、画像表示アッセンブリ300による画像表示装置をコンパクト化し、また周辺機器やその他配線等との干渉をできるだけ無くすことができるので、大型画面を採用した場合にも遊技機の筐体内への取り付けを容易に行える。
また、画像表示アッセンブリ300によれば、前記取付補助部材301a、301bに設けられた断面L字形状の掛止部338a、338bに、前記画像表示ユニット48の第1ブラケット部313a、313bに掛止することで、前記掛止部338a、338bに前記画像表示ユニット48を仮固定し、この後、前記取付補助部材301a、301bに設けられた固着手段としてのネジ止め部342a、342bに第2ブラケット部314a、314bを固着することができるので、前記取付補助部材301a、301bに画像表示ユニット48を固定する作業を容易に行える。
さらに、第1ブラケット部313a、313bは、ネジ取り付け部339a、339bのネジ孔340a、340bに螺入されたネジ303a、303bのネジ部の先端により押圧され、取付補助部材301a、301bの本体側に壁面に圧着されて固定されるので、取付補助部材301a、301bに画像表示ユニット48をより強固に固定することができる。
尚、本実施形態では、上側の第1ブラケット部313a、313bを断面L字形状の掛止部338a、338bに掛止し、下側の第2ブラケット部314a、314bにネジを挿入してネジ止め部342a、342bに固着する構造としたが、画像表示ユニット48の下側に設けたブラケット部を取付補助部材の下側に形成した断面L字形状の掛止部に掛止し、画像表示ユニット48の上側に設けたブラケット部を取付補助部材の上側のネジ止め部に固着する構造としてもよい。
以下、本発明に係る遊技機の好適な他の実施形態をスロットマシンの画像表示アッセンブリを例に図面を参照して説明する。なお、図10は、他の実施形態の画像表示アッセンブリ500を分解した状態の背面図、図11は、他の実施形態の画像表示アッセンブリ500を組み立てた状態の背面図である。尚、図1乃至図9に示した実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付けて説明を省略する。
図10において、画像表示アッセンブリ500は、スロットマシンの上部パネル部4(図11参照)に形成された表示窓に向けてその裏面側から取り付けられるようになっている。
画像表示アッセンブリ500は、前記液晶表示ユニット600の左右両側に左右一対の取付補助部材501a、501bを取り付けたものである。
液晶表示ユニット600は、画像の表示を行う液晶表示モジュール311とそれを支持する矩形の枠体512とから組み立てられ、枠体312の四隅近傍に設けたブラケット部513a、513b、314a、314bを介して上部パネル部に形成した表示窓に向けてネジ503a、503b、304a、304b(図11参照)により取付補助部材501a、501bに取り付けられる。
次に、枠体312のブラケット部513a、513b、314a、314bについて更に詳細に説明する。
ブラケット部513a、513b、314a、314bは、それぞれネジ503a、503b、304a、304b(図11参照)のネジ部が挿入される貫通孔515a、515b、316a、316bがそれぞれ形成されている。
取付補助部材501a、501bについて更に詳細に説明する。
取付補助部材501a、501bのスピーカ取り付け部336a、336bの上側には、前記液晶表示ユニット600の第1ブラケット部513a、513bを固着する固着手段としてのネジ止め部539a、539bが突出して形成されている。
取付補助部材501a、501bのスピーカ取り付け部336a、336bの下側には、前記液晶表示ユニット600の第2ブラケット部314a、314bを固着する固着手段としてのネジ止め部342a、342bが突出して形成されている。
ネジ止め部539a、539b、342a、342bには、それぞれネジ503a、503b、304a、304b(図11参照)のネジ部が螺入されるネジ穴540a、540b、343a、343bがそれぞれ形成されている。
ネジ503a、503b、304a、304b(図11参照)は、そのネジ部がブラケット部513a、513b、314a、314bの貫通孔515a、515b、316a、316bに挿入し、ネジ止め部539a、539b、342a、342bのネジ穴540a、540b、343a、343bに螺入することで、ネジ止め部539a、539b、342a、342bに液晶表示ユニット600のブラケット部513a、513b、314a、314bをネジ止め固定する。これにより、図11に示すように上部パネル部4に固定された取付補助部材501a、501bに液晶表示ユニット600をネジ止め固定することができる。
かかる構成の画像表示アッセンブリ500によれば、上部パネル部4にそれぞれ単体の部品の状態である一対の取付補助部材501a、501bを固定してから、液晶表示ユニット600を一対の取付補助部材501a、501bに固定して、画像表示アッセンブリ500を組み立てた状態にすることができるので、図1乃至図9に示した実施形態と同様に、画像表示アッセンブリ500による画像表示装置をコンパクト化し、また周辺機器やその他配線等との干渉をできるだけ無くすことができるので、大型画面を採用した場合にも遊技機の筐体内への取り付けを容易に行える。
尚、もう一つの他の実施形態として、図1乃至図11に示した取付補助部材には、前記画像表示ユニットを駆動するためのハーネスを配線してもよい。このような構造を用いることにより、画像表示装置をさらにコンパクト化し、また周辺機器やその他配線等との干渉をさらに無くすことができる。
また、図1乃至図11に示した実施形態では、平板状の画像表示モジュールを矩形枠体に収容して組み立てられる画像表示ユニットとして液晶表示ユニットを用いたが、他の画像表示ユニット、例えばプラズマディスプレイユニットを用いることも可能である。