JP2006262154A - 情報処理装置、システムおよび情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 送信側・受信側両ノード間の信号の同期状態を維持することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 スレーブ装置2との間でデータ転送を行うマスター装置1は、スレーブ装置2に対して同期伝送に用いるマスター側フレームクロック信号に同期させてマスターデータ信号を送信する送信器13と、スレーブ装置2が同期伝送に用いるスレーブ側フレームクロック信号に同期させて送信するスレーブデータ信号を受信する受信器14と、データ転送の実行中に、マスター側フレームクロック信号とスレーブ側フレームクロック信号の位相差変位の度合いを判定する受信タイミング検出ブロック111と、受信タイミング検出ブロック111の判定結果に基づきマスター側フレームクロック信号に対するスレーブ側フレームクロック信号の位相差変位を修正するため、データ受信時のラッチタイミングを変更するCPU11とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、情報処理装置、システムおよび情報処理方法に関する。
従来、演算モジュールとメモリ・モジュール間を光伝送する装置が提案されている。この技術は特許文献1及び特許文献2で紹介されている。これは従来バス配線を電気的に接続したときの、消費電力の増加、コスト・アップ、スキューによる伝送エラーなどの課題を解決するというものである。光伝送を実現させるには、送信側と受信側には様々な手段が設けられている。具体的には、光電変換手段、電光変換手段、パラレル/シリアル変換手段、シリアル/パラレル変換手段、誤り訂正符号のエンコード/デコード手段、DCバランスをとるための符号のエンコード/デコード手段、光伝送のためのクロックとデータのタイミング調整手段などがあり、これらを組み合わせることで正確な信号の送受信が可能となる。
CPU(Central Processing Unit)バスのような双方向データバス信号を光ファイバ接続で実現しようとするとき、光信号の系統を送信側と受信側の2系統に分割する必要がある。CPU側からメモリやASIC(Application Specific Integrated Circuit)にデータを書き込み(Write)に行くとき、CPU側では光信号送信側を、メモリやASICのある側では光信号受信側を使用し、逆にCPU側がメモリやASICのデータを読み取り(Read)に行くときはCPU側では光信号受信側を、メモリやASICのある側では光信号送信側を使用する。
ここで問題になるのが、ビット・エラー・レート(BER)の確保である。光ファイバを使うような高速シリアルデータ伝送においては、誤り訂正符号のエンコード/デコード手段を用意することが必須である。CPUバスにおけるデータの読み書きでは誤り発生時にデータを再送する余裕はなく、誤り訂正もリアルタイムで行う必要がある。物理レベルでのBERとエラー訂正アルゴリズムを組み合わせた状態での実質BERが要求仕様を上回らなければならない。物理レベルでのBERの確保のためには、伝送路の距離の違い、結合損失の大小、部品の個体差などに起因する光量損失のバラツキを考慮して、発光素子ごとに適切な光強度の設定をするだけでなく、各ノードから送信されるデータと受信ノード側でそれをラッチするクロックとの間で同期が取れていることが求められる。
高速シリアルデータの伝送方式には、フレームクロック信号とデータ信号とを併送する方式、そしてフレームクロック信号は送らずデータ信号にクロック信号周波数を埋め込む方式(CDR; Clock Data Recovery)がある。受信ノードにおいてシリアル信号をパラレル信号に復元するためにフレームクロック信号が必要であるが、CDRとPLL(Phase Locked Loop)回路等を組み合わせる方法でフレームクロック信号を自動生成することが可能である。
しかしながら、PLL回路等から受信側のフレームクロック信号を生成する場合、入力信号の変化により安定化するまでに一定の時間(通常はミリ秒オーダ)を要するため、その間はシリアルデータの伝送が中断される。ノードが切り替わってからデータ転送が開始されるまでに、十分な時間の余裕があるシステムであれば、上記の中断は問題とならない。
しかし例えばCPUとキャッシュメモリ間のデータ転送のように、メモリアクセス時間を極力短縮する必要のあるシステムにおいては、このような中断は全体システムの性能を大きく低下させてしまうので問題となる。そこで、上記事情に鑑み、シリアル伝送路によって接続された1対多のノード間伝送を高速に行うことができる信号伝送システムを提供することを目的とする方法が特許文献3で紹介されている。
この技術は、実データの送受信に先立ち、タイミング調整シーケンスを実行し、互いに異なるスレーブ装置から送られてきたシリアルデータであっても受信側マスター装置でそれをラッチするクロックにおいては同期が取れているように調整し、ノードの切り替わりが行われても、シリアルデータの伝送の中断が発生しないようにするものである。
特開平11−39069号公報 特開平11−39521号公報 特開2003−244175号公報
しかしながら、タイミング調整シーケンスを実行してからの経過時間によっては、たとえば各スレーブ装置上のデバイス間の個体差、周囲温度などの環境変化などにより、各スレーブ装置とマスター装置間の同期状態を維持できなくなってくるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、送信側・受信側両ノード間の信号の同期状態を維持することができる情報処理装置、システムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、外部装置との間でデータ転送を行う情報処理装置であって、前記外部装置に対して同期伝送に用いる第1のフレームクロック信号に同期させて第1のデータ信号を送信する送信手段と、前記外部装置が同期伝送に用いる第2のフレームクロック信号に同期させて送信する第2のデータ信号を受信する受信手段と、データ転送の実行中に、前記第1のフレームクロック信号と前記第2のフレームクロック信号の位相差変位の度合いを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき前記第1のフレームクロック信号に対する前記第2のフレームクロック信号の位相差変位を修正するため、前記外部装置に対して前記第2のフレームクロック信号の位相設定値の変更を促すコマンドを送信する制御手段とを有する情報処理装置である。
本発明によれば、位相ずれの傾向をデータ転送の実行中も常に監視し続けることができ、必要に応じて位相ずれを修正するために第2のフレームクロック信号の位相設定値の変更を促すコマンドを送信することで、双方向バス・システムのビット・エラー・レート(BER)を確保することが可能になる。これにより、シリアル伝送路によって接続された1対多のノード間伝送を行う際、送信側・受信側両ノード間の信号の同期状態を維持した、双方向バス・システムの実現することができる。
前記判定手段は、前記第2のフレームクロック信号に同期したクロックと、前記第2のフレームクロック信号から位相を進めたクロックと、前記第2のフレームクロック信号から位相を遅らせたクロックを用いて、前記第1のフレームクロック信号と前記第2のフレームクロック信号の位相差を判定することを特徴とする。
前記判定手段は、前記外部装置における調整ステップ間隔に基づいて、前記第2のフレームクロック信号から位相を進めたクロックと、前記第2のフレームクロック信号から位相を遅らせたクロックをそれぞれ生成するための位相調整ステップ間隔を決定することを特徴とする。前記第1のフレームクロック信号および前記第2のフレームクロック信号は、同一の発振源を基準にして生成されることを特徴とする。前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号の少なくとも一方は、光伝送媒体を介して伝送されることを特徴とする。前記第1のフレームクロック信号は、光伝送媒体を介して伝送されることを特徴とする。
本発明のシステムは、上記情報処理装置と、前記情報処理装置との間で光伝送媒体を介してデータ転送を行う外部装置とを備えたシステムである。
本発明は、外部装置に対して同期伝送に用いる第1のフレームクロック信号に同期させて第1のデータ信号を送信する送信ステップと、外部装置が同期伝送に用いる第2のフレームクロック信号に同期させて送信する第2のデータ信号を受信する受信ステップと、データ転送の実行中に、前記第1のフレームクロック信号と前記第2のフレームクロック信号の位相差変位の度合いを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に基づき前記第1のフレームクロック信号に対する前記第2のフレームクロック信号の位相差変位を修正するため、データ受信時のラッチタイミングを変更する変更ステップとを有する情報処理方法である。
本発明によれば、位相ずれの傾向をデータ転送の実行中も常に監視し続けることができ、必要に応じて位相ずれを修正するために受信データのラッチタイミング変更を促すことで、双方向バス・システムのビット・エラー・レート(BER)を確保することが可能になる。これにより、シリアル伝送路によって接続された1対多のノード間伝送を行う際、送信側・受信側両ノード間の信号の同期状態を維持した、双方向バス・システムの実現することができる。
本発明は、外部装置に対して同期伝送に用いる第1のフレームクロック信号に同期させて第1のデータ信号を送信する送信ステップと、外部装置が同期伝送に用いる第2のフレームクロック信号に同期させて送信する第2のデータ信号を受信する受信ステップと、データ転送の実行中に、前記第1のフレームクロック信号と前記第2のフレームクロック信号の位相差変位の度合いを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に基づき前記第1のフレームクロック信号に対する前記第2のフレームクロック信号の位相差変位を修正するため、前記外部装置に対して前記第2のフレームクロック信号の位相設定値の変更を促すコマンドを送信するステップとを有する情報処理方法である。
本発明によれば、送信側・受信側両ノード間の信号の同期状態を維持することができる情報処理装置、システムおよび情報処理方法を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明に係る双方向光伝送システムの構成例を示す概略図である。機構系の動作や画像系処理用のASICなどを制御する場合などに使われるCPUには、CPUとその周辺デバイスを電気的に接続し制御するためにCPUインターフェースとも呼ばれるCPUバスがある。そのCPUバスの双方向データバスを光ファイバ接続で実現しようとするとき、図1に示すように、光信号の系統を送信側と受信側の2系統に分割する必要がある。
信号伝送システム100は、マスター装置(情報処理装置)1とメインスレーブ装置2および複数のサブスレーブ装置3、4を備える。マスター装置1は、スレーブ装置2〜4との間でデータ転送を行うものである。マスター装置1は、CPU(プロセッサ)11、ASIC12、光送信器13、および光受信器14を有する。光送信器13は、レーザダイオード(LD)等の発光素子131、その駆動回路132、および光ファイバとの結合用の光コネクタ133を有する。光受信器14は、フォトダイオード(PD)等の受光素子141、受信回路142、および光ファイバとの結合用の光コネクタ143を有する。ASIC12には発振器15より所定のクロックが与えられる。
メインスレーブ装置2およびサブスレーブ装置3、4は同一構成とすることができる。メインスレーブ装置2およびサブスレーブ装置3、4は、それぞれメモリ21、31、41、ASIC22、32、42、光送信器23、33、43、および光受信器24、34、44を有する。光送信器23、33、43はマスター装置の場合と同様に、レーザダイオード(LD)等の発光素子、その駆動回路、および光ファイバとの結合用の光コネクタ233、333、433を有する。光受信器24、34、44も同様に、フォトダイオード(PD)等の受光素子、受信回路、および光ファイバとの結合用の光コネクタ243、343、443を有する。
マスター装置1と各スレーブ装置2〜4との間は、下り用の光伝送路5と上り用の光伝送路6とにより接続される。下り用の光伝送路5は、光ファイバ51、光分岐装置55、および複数の光ファイバ52〜54を有する。上り用の光伝送路6は、光ファイバ61、光結合装置65、および複数の光ファイバ62〜64を有する。光ファイバ51は光コネクタ133に接続され、光ファイバ52〜54は光コネクタ243、343、443に接続される。また、光ファイバ61は光コネクタ143に接続され、光ファイバ62〜64は光コネクタ233、333、433に接続される。ここで、光ファイバは、例えばプラスチック光ファイバ(POF)を用いることができるが、これに限定されない。光分岐装置55および光結合装置65は、例えばスターカプラ、または透過光拡散部を備えた光シートバスを用いることができる。
図2は図1に示した双方向光伝送システムにおけるマスター装置1及びメインスレーブ装置の詳細ブロック図である。なお、サブスレーブ装置3および4はメインスレーブ装置と同様の構成であるため省略している。図2に示すように、マスター装置1は、CPU11、光送信器13、光受信器14、発振器15、送信PLL回路16、受信PLL回路17、並列直列変換部(SERDES)18、直列並列変換部(SERDES)19、タイミング調整回路110、受信タイミング検出ブロック111を備える。CPU11はCPUバスを通じてメインスレーブ装置2、サブスレーブ装置3、4とのデータの送受信を行うとともに、必要に応じてタイミング調整回路110に対してタイミング調整起動信号の送信、タイミング調整回路110からはビジー信号の受信を行う。
マスター装置1及びスレーブ装置2、3、4から出力されるフレームクロック信号は、同一の発振器15より生成することができる。このようにして、マスター側フレームクロック信号およびスレーブ側フレームクロック信号は、同一の発振源を基準にして生成される。発振器15で生成されたマスター側フレームクロック信号をスレーブ装置2に伝送し、スレーブ装置2側にて受信フレームクロック信号と送信フレームクロック信号を接続することで実現できる。
タイミング調整回路110は、CPU11からのタイミング調整起動信号が有効であればタイミング調整シーケンスを起動し、無効の場合は外部との入出力信号をそのまま内部に接続する。送信PLL16は発振器15から出力された基準クロック信号を入力し、デューティ比を整えられたフレームクロック信号を出力する。並列直列変換部18は、パラレルデータ信号の速度変換を行い、シリアルデータ信号を出力する。例えば入力信号として伝送速度各50Mbpsのパラレルデータ信号が16本、、送信PLL16から出力される50MHzのフレームクロック信号が与えられ、DCバランスを取るための8B10B符号化を含めて10逓倍の並列直列変換を行った場合、並列直列変換部18の出力信号は500Mbpsのシリアルデータ信号が2本となる。光送信器13は、スレーブ装置2に対して同期伝送に用いるマスター側フレームクロック信号(第1のフレームクロック信号)に同期させてマスターデータ信号(第1のデータ)を送信する。
光受信器14は、スレーブ装置2が同期伝送に用いるスレーブ側フレームクロック信号(第2のフレームクロック信号)に同期させて送信するスレーブデータ信号(第2のデータ)を受信する。受信PLL17は、フレームクロック信号をシリアルバスより入力し、送信PLL16と同様の動作を行う。直列並列変換部19は、シリアルデータ信号の直列並列変換を行い、パラレルデータ信号を出力する。例えば入力信号として伝送速度各500Mbpsのシリアルデータ信号が2本、受信PLL17から出力される50MHzのフレームクロック信号が与えられ、8B10B復号化を行った場合、直列並列変換部19の出力信号は50Mbpsのパラレルデータ信号が16本となる。
受信タイミング検出ブロック111は、データ転送の実行中に、マスター側フレームクロック信号とスレーブ側フレームクロック信号の位相差変位の度合いを判定するものである。マスター側フレームクロック信号とスレーブ側フレームクロック信号との間は一定の位相差関係を確立するようにあらかじめ調整されている。
また、受信タイミング検出ブロック111は、データ転送を実行する期間中において、スレーブデータを受信する際に、スレーブ側フレームクロック信号に同期した中心位相クロックと、スレーブ側フレームクロック信号から位相を進めた前シフト位相クロックと、スレーブ側フレームクロック信号から位相を遅らせた後シフト位相クロックを用意し、それぞれのクロックを用いて受信した結果を比較することで、マスター側フレームクロック信号とスレーブ側フレームクロック信号の位相差を判定する。これによりスレーブ側フレームクロック信号の位相がマスター側フレームクロック信号に対して進んでいるか、遅れているかあるいはそのいずれでもないのかを判定することができる。
また、受信タイミング検出ブロック111は、スレーブ装置2における調整ステップ間隔に基づいて、スレーブ側フレームクロック信号から位相を進めた前シフト位相クロックと、スレーブ側フレームクロック信号から位相を遅らせた後シフト位相クロックをそれぞれ生成するための位相調整ステップ間隔を決定する。
CPU11は、受信タイミング検出ブロック111の判定結果に基づきマスター側フレームクロック信号に対するスレーブ側フレームクロック信号の位相差変位を修正するため、スレーブ装置2に対してスレーブ側フレームクロック信号の位相設定値の変更を促すコマンドを送信するようにしてもよい。これを受けたスレーブ装置2は、スレーブ側フレームクロック信号の位相設定値を保存しているレジスタをコマンドに従って書き換える。ここで、レジスタは図2のタイミング調整回路26の中に包含されている。タイミング調整回路26は最適な位相設定値パラメータを記憶する必要があり、そのパラメータを保持するのがレジスタである。そのレジスタ内の位相設定値パラメータに基づき、8ビット信号線を通じてプログラマブルディレイライン27のディレイ値設定を行う。通常のデータ送信をしていない合間に、スレーブ装置側2のタイミング調整回路26の設定値を修正することで、スレーブ側フレームクロック信号の位相をずらし、結果的にマスター側においてスレーブデータを正しいタイミングで受信できるようにする。
メインスレーブ装置2は、光送信器23、光受信器24、直列並列変換部(SERDES)25、タイミング調整回路26、プログラマブルディレイライン27、並列直列変換部(SERDES)28を備える。サブスレーブ装置3、4も同様の構成である。光受信器24は、マスター装置1からマスターデータ信号とマスター側フレームクロック信号をセットで受信する。光送信器23はマスター装置1に対してスレーブ側フレームクロック信号に同期したスレーブデータ信号を送信する。
タイミング調整回路26は、タイミング調整起動信号が有効であればタイミング調整シーケンスを起動するが、無効の場合は外部との入出力信号をそのまま内部と接続する。プログラマブルディレイライン27は、マスター装置1に対して送信するスレーブデータ信号の同期伝送に用いるスレーブ側フレームクロック信号を、光受信器24により受信したマスター側フレームクロック信号を基にして生成する。プログラマブルディレイライン27は、遅延時間を可変させられるデバイスであり、シリアルバスより入力されるシリアルデータ信号を、タイミング調整回路26からの指示信号に従って遅延させたタイミングに同期して出力する。
図3はタイミング調整シーケンス全体のフローチャートである。ステップS31で、タイミング調整起動信号の検知を行うと、ステップS32で、ビジー信号をアクティブにし、外部に対してビジー状態を通知する。これにより、タイミング調整処理中はデータ信号の入出力は禁止される。ステップS33で受信調整シーケンスを実行し、ステップS34で送信調整シーケンスを実行する。これらが終了すると、ステップS35で外部に対するビジー状態を解除し、全体を終了する。
図4は受信調整シーケンスのフローチャートを示す図である。図4〜図6において、太い矢印は、マスター装置1とスレーブ装置2間の信号のやり取りを表す。受信調整シーケンスは、マスター側タイミング調整回路110が実行するステップSM41が起動される。これはテストパターン信号を並列直列変換部18より全スレーブ装置に送信する処理を表す。
このテストパターンは、マスター側タイミング調整回路110、スレーブ側タイミング調整回路26の両方において予めメモリ等の記憶手段に格納されている。テストパターンは、例えば10ビット信号の場合であれば以下の繰り返しパターンを用いる。
・ビット列1.“0001110101”
・ビット列2.“0011010101”
テストパターンに必要な条件は伝送路の仕様に依存するが、例えば以下が必要である。
・条件1.ビット列の中に論理値“1”が4割から6割を占めていること
・条件2.先頭ビットがどれであるかをパターン自身から判定できること
ビット列1と2はいずれも条件1と2を満たしている。
次にマスター側タイミング調整回路110は、ステップSM42で、一定時間だけテストパターン信号を送信し続けた後、処理を終了する。ここでの一定時間とは、以下で説明するスレーブ側タイミング調整回路26のステップSS41〜SS51の処理時間よりも十分に長い時間を表す。
続いてスレーブ側タイミング調整回路26の処理を説明する。ステップSS41で、スレーブ側タイミング調整回路26は、ステップSM41で送信されたテストパターン信号を受信する。このときスレーブ側のタイミング調整回路26は、プログラマブルディレイライン27に対して、受信タイミングの初期値を予め設定しておく必要がある。ステップSS42で、スレーブ側タイミング調整回路26は、受信されたテストパターンと、予め格納されている正解パターンとの照合を行い、ステップSS43で、照合結果をメモリに格納する。ここで例えば上記のビット列1が正解パターンである場合に、受信されたテストパターンが、ビット列3.“1000111010”であったとする。この場合、各ビットは正しく受信されているが、先頭ビットの位置が1ビット下位側にずれているだけであるため、ワードアライメントを行えば正解となる。よって照合結果としては、以下の2つを記憶する。
・結果1.全ての個別ビットは正しく受信されているかどうか。
・結果2.もし結果1がOKであれば、何ビットシフトすれば正解となるか。
ステップSS44では、全ての受信タイミングに関するテストを終了したか否かの判定を行う。未終了の場合はステップSS45で、受信タイミングを変更し、ステップSS41に戻る。ここで受信タイミングの変更は、スレーブ側のタイミング調整回路26の指示によりプログラマブルディレイライン27が実行する。テスト終了の場合は、ステップSS46で、全ての照合結果をメモリから読み出し、ステップSS47で、最適な受信タイミングを決定する。
以下の表1に、一例として連続的に変化させた8種類の受信タイミングによる照合結果の例を示す。ここでは「結果1」がOKである受信タイミング3〜7のうち、中間である受信タイミング5を最適受信タイミングとして決定している。決定方法として例えば、「結果1」を表す8ビットをアドレスとし、各アドレスに対する最適受信タイミングを予め格納したルックアップテーブルを用いることができる。
表1の例でOKを値“1”、NGを値“0”、受信タイミング8の「結果1」をMSB、受信タイミング1の「結果1」をLSBとすると、アドレス“01111100”即ち124番地に、受信タイミング5を示す値を格納しておく。
Figure 2006262154
全ての結果がNGである場合も考えられるため、ステップSS49で、スレーブ側タイミング調整回路26は、受信可能な結果が得られたかどうかの判定を行い、もしもNGの場合は受信タイミングを設定できなかったものとして、ステップSS50で、エラー信号を外部に出力する。そうでない場合、ステップSS48で、スレーブ側タイミング調整回路26は、結果をメモリに格納し、ステップSS51で、プログラマブルディレイライン27に対して最適な受信タイミングを設定する。以上でスレーブ側タイミング調整回路26の処理が終了する。
図5はマスター装置1における送信調整シーケンス、図6はスレーブ装置2における送信調整シーケンスを示す図である。両図は各図中の「A」、「B」、「C」同士で接続される。送信調整シーケンスでは、マスター側タイミング調整回路110が実行するステップSM81が起動される。これはID信号を、並列直列変換部18より全スレーブ装置に送信する処理を表す。なおID信号は各スレーブノードを識別するために予め設定されたID番号をデータ信号として信号である。
送信調整シーケンスは、個々のスレーブ装置2〜4とマスター装置1との1対1の伝送により実行するため、マスター装置1側からスレーブ装置を1つずつ指定するためにステップSM81が必要となる。ステップSM82で、マスター側タイミング調整回路110は、一定時間だけID信号を送信し続けた後、ステップSM83で、スレーブ装置2から送信されるテストパターンを受信する。
続いてスレーブ側タイミング調整回路26の処理を説明する。以下でのスレーブ側タイミング調整回路26の処理は全てのスレーブ装置において実行する。図6においてまずステップS92で、タイミング調整回路26は、送信タイミングの初期化を行う。ステップSS81で、タイミング調整回路26は、ステップSM81により送信されたID信号を受信し、それがID信号であるか、終了通知信号であるかを判別する。終了通知信号を受信した場合は、処理を終了する。ID信号を受信した場合は、ステップSS82で各スレーブ装置のID番号との照合を行い、ステップSS83で、自ノードが指定されているか否かを判定する。この判定結果はレジスタ等の記憶手段により保持する。ステップSS83の結果、ID信号によって指定されたスレーブ装置2は、ステップSS84でテストパターン信号をマスター装置1に対して送信する。テストパターン信号については図4のステップSM41と同様であるため、説明を省略する。
またID信号によって指定されていないスレーブ装置は、ステップSS85で全ての論理値が“0”であるテストパターン信号を送信する。ステップSS84とステップSS85は同様のタイミングで実行され、かつ各信号がシリアルバスにおいて合流される。よって、ステップSS84のテストパターン信号が合流による影響を受けず、正しくマスター装置1に伝送されるように、ステップSS85の信号を選ぶことが必要である。
次にマスター側タイミング調整回路110の処理を説明するが、テストパターンを受信するステップSM83からステップSM86までの4つは、図4のステップSS41〜S44と同様であるため説明を省略する。ステップSM86で、現在指定中のスレーブ装置の関して全ての送信タイミングに関するテストを終了したか否かの判定を行い、未終了の場合はステップSM90でタイミング変更指示信号をスレーブ装置に送信する。ここでタイミング変更指示信号とは、スレーブ装置2からの送信タイミングを変更して再度テストを行う指示信号である。
次にステップSM95で、一定時間だけタイミング変更指示信号を送信し続けた後にステップSM83に戻り、ステップSM83〜M86を実行する。ステップSM95における一定時間とは、後述するスレーブ側タイミング調整回路26によるステップSS86〜SS87、SS83〜SS85の処理時間よりも十分に長い時間とする。一方テスト終了の場合は、ステップSM87により全ての照合結果をメモリから読み出し、ステップSM88により最適なタイミングを決定し、その結果を選択結果信号としてステップSM89で、スレーブ装置に送信する。ステップSM87、SM88は図4のステップSS46、S47と各々同様であるので説明を省略する。
続いてステップSM91で、全てのスレーブ装置に関して送信タイミング調整を終えたかどうかの判定を行う。まだ終えていない場合は、ステップSM92で、スレーブ装置のID番号を更新し、ステップSM81に戻り、次のスレーブ装置の送信タイミング調整を行う。調整終了の場合は、ステップSM96とSM97で、終了通知信号を一定時間だけスレーブ装置に送信し続ける。ここで一定時間とは、スレーブ側タイミング調整回路26によるS81の処理時間よりも十分に長い時間を示す。最後にステップSM93において最終結果とステータスを出力し、処理を終了する。
スレーブ側タイミング調整回路26は、マスター側タイミング調整回路110によるステップSM89もしくはSM90により送信された信号を、ステップSS86により受信する。受信信号がタイミング変更指示信号である場合、ステップSS87によりデータ送信タイミングの変更を送信タイミング制御部24bに対して指示し、更にステップSS83に戻る。受信信号が選択結果信号である場合、ステップSS88によりその結果をメモリに格納し、ステップSS89により送信タイミング制御部24bに対して設定する。更にステップSS90によりマスター装置1に対するテストパターンの送信を中止した後、ステップSS81に戻る。またステップSS86において上記以外の信号を受信している場合は、ステップSS83に戻りテストパターン信号の送信を継続する。
図7は、受信タイミング検出ブロック111の構成を示す図である。図7に示すように、受信タイミング検出ブロック111は、遅延回路191〜193、ラッチ回路194〜196及び比較回路197を備える。参照符号202は比較回路197から出力結果を所定の処理後にCPU11に結果を通知する後処理回路である。
受信タイミング検出ブロック111のタイミングモニタ用シリアルデータ信号入力部ISは、シリアルデータ受信、直列並列変換回路19、パラレルデータ出力という本来の処理の流れと並行して存在する。受信タイミング検出ブロック111のタイミングモニタ用シリアルデータ信号入力チャネル数は、少なくとも1つ必要で、通常のシリアルデータ受信部と同じチャネル数を設けても良い。一方、受信タイミング検出ブロック111のクロック信号入力部ICには、マスター装置1の発振器15(システム・クロック)に接続される。これを次の3通りのクロックに分ける。
遅延回路191は、入力されたシステム・クロックを1周期遅延させて中心位相クロックを生成する。この中心位相クロックがスレーブ側フレームクロック信号に同期したクロックとなる。遅延回路192は、中心位相クロックに対してスレーブ装置2における送信タイミング調整最小ステップ間隔の整数(N)倍だけ前に位相を前にずらして前シフト位相クロックを生成する。このシフト位相クロックがスレーブ側フレームクロック信号から位相を進めたクロックである。遅延回路193は、中心位相クロックに対してスレーブ装置2における送信タイミング調整最小ステップ間隔の整数(N)倍だけ前に位相を後にずらした後シフト位相クロックを生成する。この後シフト位相クロックがスレーブ側フレームクロック信号から位相を遅らせたクロックである。
前述のタイミングモニタ用シリアルデータ信号を3系統に分け、それぞれを3通りの異なる位相を持つクロックの立ち上がりエッジでラッチする。各クロックは逓倍させていないため、シリアルデータの成り立ちが10:1伝送によるものであるとすると、各クロックの立ち上がりエッジがシリアルデータをラッチできるチャンスは10分の1である。すなわち、あるチャネルに10個のシリアルデータが入ってきたときに、各クロックがそのシリアルデータをラッチするのは1個だけということになる。
比較回路197は、上記3通りの中心位相クロック、前シフト位相クロック、後シフト位相クロックで、ラッチ回路194〜196でラッチした結果の比較を行い、結果を出力する。すなわち、比較回路197は、上記3通りのクロックを用いて受信した結果を比較することで、CPU11は、マスター側フレームクロック信号とスレーブ側フレームクロック信号の位相差を判定する。これによりスレーブ側フレームクロック信号の位相がマスター側フレームクロック信号に対して進んでいるか、遅れているかあるいはそのいずれでもないのかを判定することができる。
図8は、データ転送時におけるフレームクロック信号の位相ずれ検出方法を説明する図である。今回ラッチタイミングテスト対象「0」、次回ラッチタイミングテスト対象「0」を示す。また、(a)は前シフト位相クロック、(b)は中心位相クロック、(c)は後シフト位相クロックをそれぞれ示す。図8では、位相ずれの3パターンを示している。また、図中「○」「×」はCPU11の判定結果を示す。CPU11は、中心位相クロックと前シフト位相クロックと後位相クロックでのラッチ結果が同一であれば、スレーブ同期信号の調整値はそのままで良い、と判定する。CPU11は、正常のタイミングで受信可能であるため、記憶したスレーブタイミング調整値をそのまま使用する。
CPU11は、中心位相クロックと後シフト位相クロックでのラッチ結果が同一で、前シフト位相クロックでのラッチ結果だけが異なる場合は、スレーブ同期信号の調整値は修正が必要で、中心位相クロックを後にずらす必要がある、と判定する。CPU11は、中心位相クロックを後にずらすため、記憶しているスレーブタイミング調整値の修正を促すコマンドをスレーブ装置2に送信する。CPU11は、中心位相クロックと前シフト位相クロックでのラッチ結果が同一で、後シフト位相クロックでのラッチ結果だけが異なる場合は、スレーブ同期信号の調整値は修正が必要で、中心位相クロックを前にずらす必要がある、と判定する。CPU11は、中心位相クロックを前にずらすため、記憶したスレーブタイミング調整値の修正を促すコマンドをスレーブ装置2に送信する。
図9は、ラッチタイミングテスト対象のタイミングバジェットを説明するための図である。図9において、(a)〜(c)はマスター側フレームクロック信号、(d)は受信側デバイス(マスター装置1)のタイミングスペック、(e)はスレーブ装置2から送信されるシリアルデータをそれぞれ示す。サンプリング・ウィンドウ(Sampling Window)は、受信デバイス1がデータを受信できる最小時間、RSKMは受信デバイス1がデータに許容するジッタマージン、System SWは、伝送システムが作り出せるデータのセットアップ・ホールド時間、System RSKMは伝送システムで発生するジッタをそれぞれ示す。図中「○」の箇所は、セットアップ時間、ホールド時間が足りているため、データをラッチ可能であることを示し、「×」の箇所は、セットアップ時間、ホールド時間が不足のためデータをラッチ不可能であることを示す。
上記整数Nの値は、図9に示すタイミングバジェットに示した、受信側デバイス1におけるサンプリング・ウィンドウ(SW:Sampling Window)の間隔と送信タイミング調整最小ステップ間隔Sとの関係が式(1)の関係を満たすように決定される。
s×N×2<SW<s×N×3 (1)
ここで、Nは整数である。これらはいずれもディレイラインなどの遅延素子とPLLの組合せにより実現することが出来る。
図10は、位相ずれを修正する際の動作フローチャートである。ステップS91で、CPU11は、前シフト位相クロック、中心位相クロックのラッチ結果が一致かどうかを判断し、ラッチ結果が一致する場合はステップS95に進み、ラッチ結果が一致しない場合は、ステップS92に進む。ステップS92で、CPU11は、単位時間中にN回発生したかどうかを判断し、N回発生していない場合、ステップS91に戻り、N回発生した場合はステップS93に進む。ここで、Nはあらかじめ設定した整数である。ステップS93で、CPU11は、記憶したスレーブタイミング調整値の修正を促すコマンドをスレーブ装置2に送信し、結果的にマスター側フレームクロック信号の位相に対してスレーブデータを1ステップ前にずらす。
ステップS94で、CPU11は、前シフト位相クロック、中心位相クロックのラッチ結果が一致するかどうかを判断し、ラッチ結果が一致しない場合は、ステップS93に戻り、前シフト位相クロックと中心位相クロックのラッチ結果が一致するまでループし、前シフト位相クロックと後シフト位相クロックのラッチ結果が一致した場合はステップS95に進む。ステップS95で、CPU11は、中心位相クロック、後シフト位相クロックのラッチ結果が一致したかどうかを判断し、中心位相クロックと後シフト位相クロックのラッチ結果が一致した場合は、記憶したスレーブタイミング調整値をそのまま使用し、ステップS99に進む。
ステップS95で、CPU11は、中心位相クロックと後シフト位相クロックのラッチ結果が一致していない場合、ステップS96で、単位時間中にN回発生したかどうかを判断し、単位時間中にN回発生しない場合はステップS95に戻り、N回発生した場合はステップS97に進む。ここでNはあらかじめ設定した整数である。
ステップS97で、CPU11は、記憶したスレーブタイミング調整値の修正を促すコマンドをスレーブ装置2に送信し、結果的にマスター側フレームクロックの位相に対してスレーブデータを1ステップ後ろにずらす。ステップS98で、CPU11は、中心位相クロック、後シフト位相クロックのラッチ結果が一致しているかどうかを判断し、ラッチ結果が一致していない場合はステップS97に戻り、中心位相クロックと後シフト位相クロックのラッチ結果が一致するまでループし、一致している場合はステップS99に進む。ステップS99で、CPU11は、データ伝送を中止しない場合はステップS91に戻り、データ伝送を中止する場合は処理を終了する。
なお、中心位相クロックを前にずらすべきか、後にずらすべきか、全くずらす必要が無いかの判定は1度で行うのではなく、図10に示すように複数回の累積カウント結果を基に行う。このとき単純な累積結果ではなく、単位時間あたりのカウント数に着目し、一定時間同じ傾向が続いた場合のみ、ずれが発生したと判定する。これによりバラツキから来る誤検知の発生を抑えるようにする。あらかじめ設定した規定回数を上回る判定結果が累積した場合に、CPU11からスレーブタイミング調整値の修正を促すコマンドをスレーブ装置2に送信する。
なお、前述のコマンド送信はデータ伝送を行っていないときに実行する必要がある。
上記実施例によれば、位相ずれの傾向をデータ転送の実行中も常に監視し続けることができ、必要に応じて位相ずれを修正するために受信データのラッチタイミング変更を促すことで、双方向バス・システムのビット・エラー・レート(BER)を確保することが可能になる。これにより、シリアル伝送路によって接続された1対多のノード間伝送を行う際、送信側・受信側両ノード間の信号の同期状態を維持した、双方向バス・システムの実現することができる。マスター装置1が情報処理装置に、光送信器13が送信手段、光受信器14が受信手段、受信タイミング検出ブロック111が判定手段、CPU11が制御手段に対応する。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。たとえばマスター装置1を情報処理装置として例にとって説明したが、スレーブ装置2を情報処理装置とすることもできる。
本発明に係る双方向光伝送システムの構成例を示す概略図である。 図1に示した双方向光伝送システムにおけるマスター装置1及びメインスレーブ装置の詳細ブロック図である。 タイミング調整シーケンス全体のフローチャートである。 受信調整シーケンスのフローチャートを示す図である。 マスター装置1における送信調整シーケンスである。 スレーブ装置2における送信調整シーケンスである。 受信タイミング検出ブロックの構成を示す図である。 データ転送時におけるフレームクロック信号の位相ずれ検出方法を説明する図である。 ラッチタイミングテスト対象のタイミングバジェットを説明するための図である。 位相ずれを修正する際の動作フローチャートである。
符号の説明
100 信号伝送システム
1 マスター装置
2 メインスレーブ装置
3、4 サブスレーブ装置
11 CPU
12 ASIC
13 光送信器
14 光受信器
110 タイミング調整回路
111 受信タイミング検出ブロック

Claims (8)

  1. 外部装置との間でデータ転送を行う情報処理装置であって、
    前記外部装置に対して同期伝送に用いる第1のフレームクロック信号に同期させて第1のデータ信号を送信する送信手段と、
    前記外部装置が同期伝送に用いる第2のフレームクロック信号に同期させて送信する第2のデータ信号を受信する受信手段と、
    データ転送の実行中に、前記第1のフレームクロック信号と前記第2のフレームクロック信号の位相差変位の度合いを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づき前記第1のフレームクロック信号に対する前記第2のフレームクロック信号の位相差変位を修正するため、前記外部装置に対して前記第2のフレームクロック信号の位相設定値の変更を促すコマンドを送信する制御手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記第2のフレームクロック信号に同期したクロックと、前記第2のフレームクロックから位相を進めたクロックと、前記第2のフレームクロック信号から位相を遅らせたクロックを用いて、前記第1のフレームクロック信号と前記第2のフレームクロック信号の位相差を判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記外部装置における調整ステップ間隔に基づいて、前記第2のフレームクロック信号から位相を進めたクロックと、前記第2のフレームクロック信号から位相を遅らせたクロックをそれぞれ生成するための位相調整ステップ間隔を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1のフレームクロック信号および前記第2のフレームクロック信号は、同一の発振源を基準にして生成されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号の少なくとも一方は、光伝送媒体を介して伝送されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1のフレームクロック信号は、光伝送媒体を介して伝送されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置と、前記情報処理装置との間で光伝送媒体を介してデータ転送を行う外部装置とを備えたシステム。
  8. 外部装置に対して同期伝送に用いる第1のフレームクロック信号に同期させて第1のデータ信号を送信する送信ステップと、
    外部装置が同期伝送に用いる第2のフレームクロック信号に同期させて送信する第2のデータ信号を受信する受信ステップと、
    データ転送の実行中に、前記第1のフレームクロック信号と前記第2のフレームクロック信号の位相差変位の度合いを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果に基づき前記第1のフレームクロック信号に対する前記第2のフレームクロック信号の位相差変位を修正するため、前記外部装置に対して前記第2のフレームクロック信号の位相設定値の変更を促すコマンドを送信するステップと
    を有することを特徴とする情報処理方法。
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