JP2006261790A - レベル生成装置 - Google Patents

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Hiroki Matsunaga
弘樹 松永
Jinsaku Kaneda
甚作 金田
Hitoshi Ando
仁 安藤
Eisaku Maeda
栄作 前田
Akihiro Maejima
明広 前島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract


【課題】 100V超の高耐圧素子を用い、かつ容量性負荷を駆動させる場合でも、ハイレベルとミドルレベルの間の電位差を高耐圧素子の耐圧の範囲内で、自由に設定することを目的とする。
【解決手段】 各ドレインが出力端子4に接続された、ハイレベルトランジスタ6とミドルレベルトランジスタ7とロウレベルトランジスタ8の3個のトランジスタを有し、それぞれオン時にハイレベル、ミドルレベル、ロウレベルを出力する。さらにミドルレベルトランジスタ7と出力端子4の間に、カソードが出力端子4に接続された逆流防止ダイオード29を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数段階、特に3段階の振幅レベルを出力するレベル生成装置に関するものである。
従来のレベル生成装置としては、レベルシフト回路を2回路と、PMOSおよびNMOSの相補型MOSトランジスタを用いた回路が知られている。本従来例として、図9に、特許文献1(特開平7−114361号公報)記載のレベル生成装置を示す。
図9において、入力端子600、610、620からそれぞれ入力信号A、B、Cが、ハイレベル/ロウレベルの2値信号で入力される。ハイレベルとしては正極電源端子670のVCC電位レベルが供給され、ロウレベルとしては接地端子820のGND(0V)電位レベルが供給される。
制御回路920において、入力信号A、BはそれぞれNOR回路640、860、870に入力され、入力信号CはNOR回路640に入力されるとともに、インバータ回路880を介してNOR回路870に入力される。NOR回路640からインバータ回路630を介して信号X1が出力され、NOR回路860からインバータ回路850を介して信号Y1が出力される。またNOR回路870から信号Z1が出力される。
信号Y1、Z1は、同一構成のレベルシフト回路650、レベルシフト回路660にそれぞれ入力され、信号Y2、Z2がそれぞれ出力される。
信号X1はハイレベルトランジスタ600のゲートに入力され、信号Y2はミドルレベルトランジスタ700のゲートに入力され、信号Z2はロウレベルトランジスタ800のゲートに入力される。
ハイレベルトランジスタ600は、PチャネルMOSトランジスタ240と、バックゲートにカソードが接続された2つの寄生ダイオード140、190とを含み、ソースおよびバックゲートおよび寄生ダイオード140のアノードは、VCC電位レベルを供給する正極電源端子670に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード190のアノードは、出力端子680に接続される。ミドルレベルトランジスタ700は、NチャネルMOSトランジスタ730と、バックゲートにアノードが接続された2つの寄生ダイオード720、710とを含み、ソースおよび寄生ダイオード720のカソードは、GND電位レベルを供給する接地端子820に接続され、バックゲートは、−VCC電位レベルを供給する負極電源端子690に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード710のカソードは、出力端子680に接続される。ロウレベルトランジスタ800は、NチャネルMOSトランジスタ280と、バックゲートにアノードが接続された2つの寄生ダイオード180、230とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード180のカソードは、負極電源端子690に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード230のカソードは、出力端子680に接続される。
以上のように構成された従来のレベル生成装置について、図9に併せて図10の信号波形図を参照しながら、その動作を説明する。
ここでハイレベルを「H」、ロウレベルを「L」として、信号A、B、Cが例えばそれぞれ「H」、「L」、「L」という論理値の組み合わせをとる場合、(A、B、C)=(H、L、L)と表す。制御回路920では、入力信号(A、B、C)=(L、L、L)の時、信号(X1、Y1、Z1)=(L、L、L)となり、入力信号(A、B、C)=(L、L、H)の時、信号(X1、Y1、Z1)=(H、L、H)になる。入力信号(A、B、C)がこれら2通りの組み合わせ以外の時、信号(X1、Y1、Z1)=(H、H、L)になる。
信号Y1はレベルシフト回路650によりレベル変換され、信号Y2として出力される。信号Z1はレベルシフト回路680によりレベル変換され、信号Z2として出力される。すなわち電圧レベルは異なるが、信号Y1とY2、信号Z1とZ2は、それぞれ同一の論理値を有し、ほぼ同様な波形となる。
信号X1、Y2、Z2は、それぞれハイレベルのVCC電位レベルをオン状態で出力するハイレベルトランジスタ600と、ミドルレベルのGND電位レベルをオン状態で出力するミドルレベルトランジスタ700と、ロウレベルの−VCC電位レベルをオン状態で出力するロウレベルトランジスタ800を制御する。これら3つのトランジスタの1つだけをオンし、オフされハイインピーダンス状態になった他の2つのトランジスタを等価的に切り離すことにより、ハイレベル、ミドルレベル、ロウレベルの3値出力を可能にする。
具体的には、信号(X1、Y1、Z1)=(L、L、L)とすると、ハイレベルトランジスタ600がオンされ、ミドルレベルトランジスタ700およびロウレベルトランジスタ800がオフされる。これによりVCC電位レベルが、出力端子680から出力される。信号(X1、Y1、Z1)=(H、H、L)とすると、ハイレベルトランジスタ600およびロウレベルトランジスタ800がオフされ、ミドルレベルトランジスタ700がオンされる。これによりGND電位レベルが、出力端子680から出力される。信号(X1、Y1、Z1)=(H、L、H)とすると、ハイレベルトランジスタ600およびミドルレベルトランジスタ700がオフされ、ロウレベルトランジスタ800がオンされる。これにより−VCC電位レベルが、出力端子680から出力される。
このような動作により、出力端子680から、ハイレベルとして正極電源端子670のVCC電位レベルが出力され、ミドルレベルとして接地端子820のGND電位レベルが出力され、ロウレベルとして負極電源端子690の−VCC電位レベルが出力される。したがって出力信号COMは、3段階の電位レベルが表現可能となる。
特開平7−114361号公報
上記従来のレベル生成装置は、ミドルレベルとしてGND電位レベルで動作し、ハイレベル、ロウレベルは正極、負極の電位レベルになるため、有極性の容量性負荷を3値で駆動すればこの容量性負荷を徐々に劣化させ、あるいは破壊に至らしめる。
また従来のレベル生成装置を100V超の高電圧で動作させたい場合、ミドルレベルトランジスタ700のバックゲートとドレイン間の寄生ダイオード710に比べ、バックゲートとソース間の寄生ダイオード720の耐圧がかなり低いため、ミドルレベルのGND電位レベルとロウレベルの−VCC電位レベルとの間の電位差を大きくとれないという課題がある。
本発明は以上のような課題を解決するもので、有極性の容量性負荷を3値で駆動するとともに、100V超の高耐圧で動作可能にすることを目的とする。
複数の異なった電位レベルの一つを選択し、選択した電位レベルに対応する信号を共通出力端に出力する装置であって、所定のハイレベルを供給するハイレベル供給源と、所定のロウレベルを供給するロウレベル供給源と、前記ハイレベルと前記ロウレベルの間のミドルレベルを供給するミドルレベル供給源と、前記ハイレベル供給源と前記共通出力端の間に接続され、導通または非導通の状態を呈する第1スイッチ手段と、前記ロウレベル供給源と前記共通出力端の間に接続され、導通または非導通の状態を呈する第2スイッチ手段と、前記ミドルレベル供給源と前記共通出力端の間に接続され、導通または非導通の状態を呈する第3スイッチ手段と、前記第1スイッチ手段と、前記第2スイッチ手段と、前記第3スイッチ手段のいずれか一つを導通にするスイッチ制御信号生成手段と、前記第3スイッチ手段と前記共通出力端の間に接続され、前記共通出力端から前記ミドルレベル供給源への逆流を防止する逆流防止手段、とを有することを特徴としている。
本発明のレベル生成装置により、有極性の容量性負荷に対して逆電圧を印加することなく3値で駆動できるため、この容量性負荷を劣化させたり破壊させたりすることが無くなる。またPDPなどの容量性負荷デバイスを駆動させる場合、100V以上の電圧印加が必要であるが、100V超の耐圧の範囲内でハイレベル、ミドルレベル、ロウレベルの3値電位レベルが自由に設定可能になる。
以下、本発明のレベル生成装置について、図面を参照しながら実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1におけるレベル生成装置の回路図である。
図1において、入力端子60、61、62からそれぞれ入力信号A、B、Cが、ハイレベル/ロウレベルの2値信号で入力される。ハイレベルとしては5V程度の電位レベルが供給され、ロウレベルとしては接地端子82のGND(0V)電位レベルが供給される。
第1制御回路90において、入力信号A、BはそれぞれNOR回路64、86、87に入力され、入力信号CはNOR回路64に入力されるとともに、インバータ回路88を介してNOR回路87に入力される。NOR回路64からインバータ回路63を介して信号D1が出力され、NOR回路86、87からそれぞれ信号E1、F1が出力される。
信号D1、E1は、同一構成のレベルシフト回路9、レベルシフト回路84にそれぞれ入力され、信号D2、E2がそれぞれ出力される。
信号D2はハイレベルトランジスタ6のゲートに入力され、信号E2はミドルレベルトランジスタ7のゲートに入力され、信号F1はロウレベルトランジスタ8のゲートに入力される。
ハイレベルトランジスタ6は、PチャネルMOSトランジスタ24と、バックゲートにカソードが接続された2つの寄生ダイオード14、19とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード14のアノードは、VDDH電位レベルを供給するハイレベル電源端子1に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード19のアノードは、出力端子4と、順方向電圧Vfd1を有する逆流防止ダイオード29のカソードに接続される。ミドルレベルトランジスタ7は、PチャネルMOSトランジスタ26と、バックゲートにカソードが接続された2つの寄生ダイオード16、21とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード16のアノードは、VDDL電位レベルを供給するミドルレベル電源端子3に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード21のアノードは、逆流防止ダイオード29のアノードに接続される。ロウレベルトランジスタ8は、NチャネルMOSトランジスタ28と、バックゲートにアノードが接続された2つの寄生ダイオード18、23とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード18のカソードは、GND電位レベルを供給する接地端子82に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード23のカソードは、出力端子4に接続される。
容量性負荷5は、出力端子4と接地端子82間に接続され、出力端子4から出力される出力信号OUTにより充放電される。
各電源が供給する電位レベルとしては、例えば、VDDH電位レベルとして100V、VDDL電位レベルとして80V、GND電位レベルとして0Vが使用される。
以上のように構成された実施の形態1のレベル生成装置について、図1に併せて図2の信号波形図を参照しながら、その動作を説明する。
ここでハイレベルを「H」、ロウレベルを「L」として、信号A、B、Cが例えばそれぞれ「H」、「L」、「L」という論理値の組み合わせをとる場合、(A、B、C)=(H、L、L)と表す。第1制御回路90では、入力信号(A、B、C)=(L、L、L)の時、信号(D1、E1、F1)=(L、H、L)となり、入力信号(A、B、C)=(L、L、H)の時、信号(D1、E1、F1)=(H、H、H)になる。入力信号(A、B、C)がこれら2通りの組み合わせ以外の時、信号(D1、E1、F1)=(H、L、L)になる。
信号D1はレベルシフト回路9によりレベル変換され、信号D2として出力される。信号E1はレベルシフト回路84によりレベル変換され、信号E2として出力される。すなわち電圧レベルは異なるが、信号D1とD2、信号E1とE2は、それぞれ同一の論理値を有し、ほぼ同様な波形となる。
信号D2、E2、F1は、それぞれハイレベルのVCCH電位レベルをオン状態で出力するハイレベルトランジスタ6と、ミドルレベルのVDDL電位レベルをオン状態で出力するミドルレベルトランジスタ7と、ロウレベルのGND電位レベルをオン状態で出力するロウレベルトランジスタ8を制御する。これら3つのトランジスタの1つだけをオンし、オフされハイインピーダンス状態になった他の2つのトランジスタを等価的に切り離すことにより、ハイレベル、ミドルレベル、ロウレベルの3値出力を可能にする。
具体的には、信号(D1、E1、F1)=(L、H、L)とすると、ハイレベルトランジスタ6がオンされ、ミドルレベルトランジスタ7およびロウレベルトランジスタ8がオフされる。これによりVDDH電位レベルが、出力端子4から出力される。信号(D1、E1、F1)=(H、L、L)とすると、ハイレベルトランジスタ6およびロウレベルトランジスタ8がオフされ、ミドルレベルトランジスタ7がオンされる。これにより、VDDL電位レベルに対し逆流防止ダイオード29の順方向電圧Vfd1を減算した電位レベルが、出力端子4から出力される。信号(D1、E1、F1)=(H、H、H)とすると、ハイレベルトランジスタ6およびミドルレベルトランジスタ7がオフされ、ロウレベルトランジスタ8がオンされる。これによりGND電位レベルが、出力端子4から出力される。
このような動作により、出力端子4から、ハイレベルとしてハイレベル電源端子1のVDDH電位レベルが出力され、ミドルレベルとしてミドルレベル電源端子3のVDDL電位レベルに対し逆流防止ダイオード29の順方向電圧Vfd1を減算した電位レベル(VDDL−Vfd1)が出力され、ロウレベルとして接地端子82のGND電位レベルが出力される。したがって出力信号OUTは、3段階の電位レベルが表現可能となる。
以上のように実施の形態1のレベル生成装置においては、出力信号OUTの電位レベルは、3段階の電位レベルともすべて0V以上であるため、出力端子4と接地端子82間に接続された有極性の容量性負荷を、劣化させたり破壊させたりすること無しに駆動できる。
また3値を生成するハイレベルトランジスタ6、ミドルレベルトランジスタ7、およびロウレベルトランジスタ8のうち、ミドルレベルトランジスタ7だけは、出力端子4からハイレベルを出力する時にドレイン/ソース間に逆電圧が加わる。通常、寄生ダイオード16の逆耐圧は十分とはいえず、このような逆電圧の印加によりミドルレベルトランジスタ7は、徐々に劣化するかもしくは破壊される。実施の形態1においては逆流防止ダイオード29を設けることにより、出力端子4からミドルレベルトランジスタ7への逆流を防いでおり、出力信号OUTがハイレベルの時にミドルレベルトランジスタ7のドレイン/ソース間に逆電圧が加わっても、ミドルレベルトランジスタ7は劣化することもなく破壊されることもない。
このように逆流防止ダイオード29の働きにより、100V超の耐圧の範囲内で、ハイレベル、ミドルレベル、ロウレベルの3値電位レベルを自由に設定可能にしている。
ここでそれぞれ、出力端子4は共通出力端、ハイレベル電源端子1はハイレベル供給源、接地端子82はロウレベル供給源、ミドルレベル電源端子3はミドルレベル供給源、ハイレベルトランジスタ6は第1スイッチ回路、ロウレベルトランジスタ8は第2スイッチ回路、ミドルレベルトランジスタ7は第3スイッチ回路、第1制御回路90とレベルシフト回路9とレベルシフト回路84を含むブロックはスイッチ制御信号生成器、逆流防止ダイオード29は逆流防止器、とも呼ぶ。
しかしながらこのような実施の形態1のレベル生成装置においては、回路の調整次第では、出力信号OUTがロウレベルからミドルレベルに遷移する時に、VDDL電位レベルを大幅に超えるオーバードライブ現象を生じる場合がある。図2に(VDDL+Vod)として示すように、ミドルレベルとしてのVDDL電位レベルに対して、オーバードライブ電圧Vodだけ加算された電位レベルになる場合がある。これは、ミドルレベルトランジスタ7がオフからオンへ100V程度の振幅で急峻に遷移した場合、出力信号OUTがオーバーシュートしてVDDL電位レベル以上となる可能性があることに原因している。その瞬間逆流防止ダイオード29は逆バイアスとなって出力端子4はハイインピーダンス状態になり、容量性負荷5の蓄積効果により、出力信号OUTがVDDL電位レベル以上の状態を保持することになる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1におけるオーバードライブ現象を解消するレベル生成装置について説明する。図3は、実施の形態2におけるレベル生成装置の回路図である。
図3において、入力端子60、61、62からそれぞれ入力信号A、B、Cが、ハイレベル/ロウレベルの2値信号で入力される。ハイレベルとしては5V程度の電位レベルが供給され、ロウレベルとしては接地端子82のGND(0V)電位レベルが供給される。
第2制御回路91において、入力信号A、BはそれぞれNOR回路64、86、87に入力され、入力信号CはNOR回路64に入力されるとともに、インバータ回路88を介してNOR回路87に入力される。NOR回路64からインバータ回路63を介して信号D1が出力され、NOR回路86、87からそれぞれ信号E1、F1が出力される。またNOR回路86からインバータ回路85を介して信号G1が出力される。
信号D1、G1、E1は、同一構成のレベルシフト回路9、レベルシフト回路83、レベルシフト回路84にそれぞれ入力され、信号D2、G2、E2がそれぞれ出力される。
信号D2はハイレベルトランジスタ6のゲートに入力され、信号G1は上限クランプスイッチ回路80に含まれるNチャネルMOSトランジスタ27のゲートに入力され、信号E2はミドルレベルトランジスタ7のゲートに入力され、信号F1はロウレベルトランジスタ8のゲートに入力される。
ハイレベルトランジスタ6は、PチャネルMOSトランジスタ24と、バックゲートにカソードが接続された2つの寄生ダイオード14、19とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード14のアノードは、VDDH電位レベルを供給するハイレベル電源端子1に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード19のアノードは、出力端子4と、順方向電圧Vfd2を有する逆流防止ダイオード30のアノードと、順方向電圧Vfd1を有する逆流防止ダイオード29のカソードに接続される。
上限クランプスイッチ回路80は、NチャネルMOSトランジスタ27と、バックゲートにアノードが接続された2つの寄生ダイオード17、22とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード17のカソードは、VDDL電位レベルを供給するミドルレベル電源端子3に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード22のカソードは、逆流防止ダイオード30のカソードに接続される。
ミドルレベルトランジスタ7は、PチャネルMOSトランジスタ26と、バックゲートにカソードが接続された2つの寄生ダイオード16、21とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード16のアノードは、ミドルレベル電源端子3に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード21のアノードは、逆流防止ダイオード29のアノードに接続される。
ロウレベルトランジスタ8は、NチャネルMOSトランジスタ28と、バックゲートにアノードが接続された2つの寄生ダイオード18、23とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード18のカソードは、GND電位レベルを供給する接地端子82に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード23のカソードは、出力端子4に接続される。
容量性負荷5は、出力端子4と接地端子82間に接続され、出力端子4から出力される出力信号OUTにより充放電される。
各電源が供給する電位レベルとしては、例えば、VDDH電位レベルとして100V、VDDM電位レベルとして90V、VDDL電位レベルとして80V、GND電位レベルとして0Vが使用される。
以上のように構成された実施の形態2のレベル生成装置について、図3に併せて図4の信号波形図を参照しながら、その動作を説明する。
第2制御回路91では、入力信号(A、B、C)=(L、L、L)の時、信号(D1、E1、F1)=(L、H、L)となり、入力信号(A、B、C)=(L、L、H)の時、信号(D1、E1、F1)=(H、H、H)になる。入力信号(A、B、C)がこれら2通りの組み合わせ以外の時、信号(D1、E1、F1)=(H、L、L)になる。また新たに信号E1の反転した値を有する、信号G1が生成される。
信号D1はレベルシフト回路9によりレベル変換され、信号D2として出力される。信号G1はレベルシフト回路83によりレベル変換され、信号G2として出力される。信号E1はレベルシフト回路84によりレベル変換され、信号E2として出力される。すなわち電圧レベルは異なるが、信号D1とD2、信号G1とG2、信号E1とE2は、それぞれ同一の論理値を有し、ほぼ同様な波形となる。
信号D2、E2、F1は、それぞれハイレベルのVCCH電位レベルをオン状態で出力するハイレベルトランジスタ6と、ミドルレベルのVDDL電位レベルをオン状態で出力するミドルレベルトランジスタ7と、ロウレベルのGND電位レベルをオン状態で出力するロウレベルトランジスタ8を制御する。これら3つのトランジスタの1つだけをオンし、オフされハイインピーダンス状態になった他の2つのトランジスタを等価的に切り離すことにより、ハイレベル、ミドルレベル、ロウレベルの3値出力を可能にする。信号G2は、実施の形態1の課題であるオーバードライブ現象を解消するため、上限クランプスイッチ回路80を制御する。
具体的には、信号(D1、E1、F1、G1)=(L、H、L、L)とすると、ハイレベルトランジスタ6がオンされ、ミドルレベルトランジスタ7およびロウレベルトランジスタ8がオフされ、上限クランプスイッチ回路80のNチャネルMOSトランジスタ27がオフされる。これによりVDDH電位レベルが、出力端子4から出力される。信号(D1、E1、F1、G1)=(H、L、L、H)とすると、ハイレベルトランジスタ6およびロウレベルトランジスタ8がオフされ、ミドルレベルトランジスタ7がオンされ、上限クランプスイッチ回路80のNチャネルMOSトランジスタ27がオンされる。これにより、VDDL電位レベルに対し逆流防止ダイオード29の順方向電圧Vfd1を減算した電位レベル(VDDL−Vfd1)と、逆流防止ダイオード30の順方向電圧Vfd2を加算した電位レベル(VDDL+Vfd2)との間の電位レベルが、出力端子4から出力される。信号(D1、E1、F1、G1)=(H、H、H、L)とすると、ハイレベルトランジスタ6およびミドルレベルトランジスタ7がオフされ、ロウレベルトランジスタ8がオンされ、上限クランプスイッチ回路80のNチャネルMOSトランジスタ27がオフされる。これによりGND電位レベルが、出力端子4から出力される。
このような動作により、出力端子4から、ハイレベルとしてハイレベル電源端子1のVDDH電位レベルが出力され、ミドルレベルとしてミドルレベル電源端子3のVDDL電位レベルに対し逆流防止ダイオード29の順方向電圧Vfd1を減算した電位レベル(VDDL−Vfd1)と、逆流防止ダイオード30の順方向電圧Vfd2を加算した電位レベル(VDDL+Vfd2)との間の電位レベルが出力され、ロウレベルとして接地端子82のGND電位レベルが出力される。したがって出力信号OUTは、3段階の電位レベルが表現可能となる。
以上のように実施の形態3のレベル生成装置においては、出力信号OUTの電位レベルは、3段階の電位レベルともすべて0V以上であるため、出力端子4と接地端子82間に接続された有極性の容量性負荷を、劣化させたり破壊させたりすること無しに駆動できる。
また逆流防止ダイオード29を設けることにより、出力端子4からミドルレベルトランジスタ7への逆流を防いでおり、出力信号OUTがハイレベルの時にミドルレベルトランジスタ7のドレイン/ソース間に逆電圧が加わっても、ミドルレベルトランジスタ7は劣化することもなく破壊されることもない。
しかも上限クランプスイッチ回路80を設けることにより、出力信号OUTがミドルレベルに遷移する時、ミドルレベル電源端子3から出力端子4への導通だけでなく、出力端子4からミドルレベル電源端子3への導通が確保される。したがってVDDL電位レベル付近にクランプされるため、出力端子4がハイインピーダンス状態になることもなく、オーバードライブ現象は生起しない。これにより高精度な3値電位の出力が可能になる。
このように逆流防止ダイオード29および上限クランプスイッチ回路80の働きにより、100V超の耐圧の範囲内で、ハイレベル、ミドルレベル、ロウレベルの3値電位レベルを自由に設定可能にしている。
ここで、逆流防止ダイオード29と上限クランプスイッチ回路80を含むブロックは、ミドルレベル一方向導通器とも呼ぶ。
(実施の形態3)
実施の形態3では、実施の形態1におけるオーバードライブ現象を解消する別のレベル生成装置について説明する。図5は、実施の形態3におけるレベル生成装置の回路図である。
図5において、入力端子60、61、62からそれぞれ入力信号A、B、Cが、ハイレベル/ロウレベルの2値信号で入力される。ハイレベルとしては5V程度の電位レベルが供給され、ロウレベルとしては接地端子82のGND(0V)電位レベルが供給される。実施の形態1と同一の第1制御回路90により、信号D1、E1、F1が出力され、信号E1から信号G1が分岐される。
信号D1、G1、E1は、同一構成のレベルシフト回路9、レベルシフト回路83、レベルシフト回路84にそれぞれ入力され、信号D2、G2、E2がそれぞれ出力される。
信号D2はハイレベルトランジスタ6のゲートに入力され、信号G2は上限クランプスイッチ回路81に含まれるPチャネルMOSトランジスタ25のゲートに入力され、信号E2はミドルレベルトランジスタ7のゲートに入力され、信号F1はロウレベルトランジスタ8のゲートに入力される。
ハイレベルトランジスタ6は、PチャネルMOSトランジスタ24と、バックゲートにカソードが接続された2つの寄生ダイオード14、19とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード14のアノードは、VDDH電位レベルを供給するハイレベル電源端子1に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード19のアノードは、出力端子4と、順方向電圧Vfd2を有する逆流防止ダイオード30のアノードと、順方向電圧Vfd1を有する逆流防止ダイオード29のカソードに接続される。
上限クランプスイッチ回路81は、PチャネルMOSトランジスタ25と、バックゲートにカソードが接続された2つの寄生ダイオード15、20と、NチャネルMOSトランジスタ27と、バックゲートにアノードが接続された2つの寄生ダイオード17、22と、NチャネルMOSトランジスタ27のゲートに片端を接続されたゲートオフ用抵抗31とを含み、PチャネルMOSトランジスタ25のソース、バックゲートおよび寄生ダイオード15のアノードは、VDDM電位レベルを供給する上限クランプスイッチ電源端子2に接続され、PチャネルMOSトランジスタ25のドレインおよび寄生ダイオード20のアノードは、NチャネルMOSトランジスタ27のゲートに接続され、NチャネルMOSトランジスタ27のソース、バックゲートおよび寄生ダイオード17のカソードは、VDDL電位レベルを供給するミドルレベル電源端子3に接続され、NチャネルMOSトランジスタ27のドレインおよび寄生ダイオード22のカソードは、逆流防止ダイオード30のカソードに接続され、ゲートオフ用抵抗31の他端は、ミドルレベル電源端子3に接続される。
ミドルレベルトランジスタ7は、PチャネルMOSトランジスタ26と、バックゲートにカソードが接続された2つの寄生ダイオード16、21とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード16のアノードは、ミドルレベル電源端子3に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード21のアノードは、逆流防止ダイオード29のアノードに接続される。
ロウレベルトランジスタ8は、NチャネルMOSトランジスタ28と、バックゲートにアノードが接続された2つの寄生ダイオード18、23とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード18のカソードは、GND電位レベルを供給する接地端子82に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード23のカソードは、出力端子4に接続される。
容量性負荷5は、出力端子4と接地端子82間に接続され、出力端子4から出力される出力信号OUTにより充放電される。
各電源が供給する電位レベルとしては、例えば、VDDH電位レベルとして100V、VDDM電位レベルとして90V、VDDL電位レベルとして80V、GND電位レベルとして0Vが使用される。
以上のように構成された実施の形態3のレベル生成装置について、図5に併せて図6の信号波形図を参照しながら、その動作を説明する。
第1制御回路90では、入力信号(A、B、C)=(L、L、L)の時、信号(D1、E1、F1)=(L、H、L)となり、入力信号(A、B、C)=(L、L、H)の時、信号(D1、E1、F1)=(H、H、H)になる。入力信号(A、B、C)がこれら2通りの組み合わせ以外の時、信号(D1、E1、F1)=(H、L、L)になる。また新たに信号E1と同一の値を有する、信号G1が生成される。
信号D1はレベルシフト回路9によりレベル変換され、信号D2として出力される。信号G1はレベルシフト回路83によりレベル変換され、信号G2として出力される。信号E1はレベルシフト回路84によりレベル変換され、信号E2として出力される。すなわち電圧レベルは異なるが、信号D1とD2、信号G1とG2、信号E1とE2は、それぞれ同一の論理値を有し、ほぼ同様な波形となる。
信号D2、E2、F1は、それぞれハイレベルのVCCH電位レベルをオン状態で出力するハイレベルトランジスタ6と、ミドルレベルのVDDL電位レベルをオン状態で出力するミドルレベルトランジスタ7と、ロウレベルのGND電位レベルをオン状態で出力するロウレベルトランジスタ8を制御する。これら3つのトランジスタの1つだけをオンし、オフされハイインピーダンス状態になった他の2つのトランジスタを等価的に切り離すことにより、ハイレベル、ミドルレベル、ロウレベルの3値出力を可能にする。信号G2は、実施の形態1の課題であるオーバードライブ現象を解消するため、上限クランプスイッチ回路81を制御する。
具体的には、信号(D1、E1、F1、G1)=(L、H、L、H)とすると、ハイレベルトランジスタ6がオンされ、ミドルレベルトランジスタ7およびロウレベルトランジスタ8がオフされ、上限クランプスイッチ回路81の2個のMOSトランジスタ25、27がオフされる。これによりVDDH電位レベルが、出力端子4から出力される。信号(D1、E1、F1、G1)=(H、L、L、L)とすると、ハイレベルトランジスタ6およびロウレベルトランジスタ8がオフされ、ミドルレベルトランジスタ7がオンされ、上限クランプスイッチ回路81の2個のMOSトランジスタ25、27がオンされる。これにより、VDDL電位レベルに対し逆流防止ダイオード29の順方向電圧Vfd1を減算した電位レベル(VDDL−Vfd1)と、逆流防止ダイオード30の順方向電圧Vfd2を加算した電位レベル(VDDL+Vfd2)との間の電位レベルが、出力端子4から出力される。信号(D1、E1、F1、G1)=(H、H、H、H)とすると、ハイレベルトランジスタ6およびミドルレベルトランジスタ7がオフされ、ロウレベルトランジスタ8がオンされ、上限クランプスイッチ回路81の2個のMOSトランジスタ25、27がオフされる。これによりGND電位レベルが、出力端子4から出力される。
このような動作により、出力端子4から、ハイレベルとしてハイレベル電源端子1のVDDH電位レベルが出力され、ミドルレベルとしてミドルレベル電源端子3のVDDL電位レベルに対し逆流防止ダイオード29の順方向電圧Vfd1を減算した電位レベル(VDDL−Vfd1)と、逆流防止ダイオード30の順方向電圧Vfd2を加算した電位レベル(VDDL+Vfd2)との間の電位レベルが出力され、ロウレベルとして接地端子82のGND電位レベルが出力される。したがって出力信号OUTは、3段階の電位レベルが表現可能となる。
以上のように実施の形態3のレベル生成装置においては、出力信号OUTの電位レベルは、3段階の電位レベルともすべて0V以上であるため、出力端子4と接地端子82間に接続された有極性の容量性負荷を、劣化させたり破壊させたりすること無しに駆動できる。
また逆流防止ダイオード29を設けることにより、出力端子4からミドルレベルトランジスタ7への逆流を防いでおり、出力信号OUTがハイレベルの時にミドルレベルトランジスタ7のドレイン/ソース間に逆電圧が加わっても、ミドルレベルトランジスタ7は劣化することもなく破壊されることもない。
しかも上限クランプスイッチ回路80を設けることにより、出力信号OUTがミドルレベルに遷移する時、ミドルレベル電源端子3から出力端子4への導通だけでなく、出力端子4からミドルレベル電源端子3への導通が確保される。したがってVDDL電位レベル付近にクランプされるため、出力端子4がハイインピーダンス状態になることもなく、オーバードライブ現象は生起しない。これにより高精度な3値電位の出力が可能になる。
このように逆流防止ダイオード29および上限クランプスイッチ回路81の働きにより、100V超の耐圧の範囲内で、ハイレベル、ミドルレベル、ロウレベルの3値電位レベルを自由に設定可能にしている。
(実施の形態4)
実施の形態4では、実施の形態1におけるオーバードライブ現象を解消するさらに別のレベル生成装置について説明する。図7は、実施の形態4におけるレベル生成装置の回路図である。
図7において、入力端子60、61、62からそれぞれ入力信号A、B、Cが、ハイレベル/ロウレベルの2値信号で入力される。ハイレベルとしては5V程度の電位レベルが供給され、ロウレベルとしては接地端子82のGND(0V)電位レベルが供給される。
第3制御回路92において、入力信号A、BはそれぞれNOR回路64、86、87に入力され、入力信号CはNOR回路64に入力されるとともに、インバータ回路88を介してNOR回路87に入力される。NOR回路64、86からそれぞれインバータ回路63、85を介してそれぞれ信号D1、E1が出力され、NOR回路86から信号F1が出力される。
信号D1、E1は、同一構成のレベルシフト回路9、レベルシフト回路84にそれぞれ入力され、信号D2、E2がそれぞれ出力される。
信号D2はハイレベルトランジスタ6のゲートに入力され、信号E2は双方向スイッチ回路48に含まれる第1ミドルレベルトランジスタ55および第2ミドルレベルトランジスタ56のゲートに入力され、信号F1はロウレベルトランジスタ8のゲートに入力される。
ハイレベルトランジスタ6は、PチャネルMOSトランジスタ24と、バックゲートにカソードが接続された2つの寄生ダイオード14、19とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード14のアノードは、VDDH電位レベルを供給するハイレベル電源端子1に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード19のアノードは、出力端子4に接続される。
双方向スイッチ回路48は、第1ミドルレベルトランジスタ55と、第2ミドルレベルトランジスタ56と、カソードが第1ミドルレベルトランジスタ55のゲートに接続されたゲート保護用ツェナーダイオード57と、片端が第1ミドルレベルトランジスタ55のゲートに接続されたゲートオフ用抵抗58とを含む。第1ミドルレベルトランジスタ55は、NチャネルMOSトランジスタ53と、バックゲートにアノードが接続された2つの寄生ダイオード51、49とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード51のカソードは、ゲート保護用ツェナーダイオード57のアノードと、ゲートオフ用抵抗58の他端と、第2ミドルレベルトランジスタ56に含まれるNチャネルMOSトランジスタ54のソース、バックゲートおよび寄生ダイオード52のカソードに接続され、ドレインおよび寄生ダイオード49のカソードは、VDDL電位レベルを供給するミドルレベル電源端子3に接続される。第2ミドルレベルトランジスタ56は、NチャネルMOSトランジスタ54と、バックゲートにアノードが接続された2つの寄生ダイオード52、50とを含み、ドレインおよび寄生ダイオード50のカソードは、出力端子4に接続される。
ロウレベルトランジスタ8は、NチャネルMOSトランジスタ28と、バックゲートにアノードが接続された2つの寄生ダイオード18、23とを含み、ソース、バックゲートおよび寄生ダイオード18のカソードは、GND電位レベルを供給する接地端子82に接続され、ドレインおよび寄生ダイオード23のカソードは出力端子4に接続される。
容量性負荷5は、出力端子4と接地端子82間に接続され、出力端子4から出力される出力信号OUTにより充放電される。
各電源が供給する電位レベルとしては、例えば、VDDH電位レベルとして100V、VDDL電位レベルとして80V、GND電位レベルとして0Vが使用される。
以上のように構成された実施の形態4のレベル生成装置について、図7に併せて図8の信号波形図を参照しながら、その動作を説明する。
第3制御回路92では、入力信号(A、B、C)=(L、L、L)の時、信号(D1、E1、F1)=(L、L、L)となり、入力信号(A、B、C)=(L、L、H)の時、信号(D1、E1、F1)=(H、L、H)になる。入力信号(A、B、C)がこれら2通りの組み合わせ以外の時、信号(D1、E1、F1)=(H、H、L)になる。
信号D1はレベルシフト回路9によりレベル変換され、信号D2として出力される。信号E1はレベルシフト回路84によりレベル変換され、信号E2として出力される。すなわち電圧レベルは異なるが、信号D1とD2、信号E1とE2は、それぞれ同一の論理値を有し、ほぼ同様な波形となる。
信号D2、E2、F1は、それぞれハイレベルのVCCH電位レベルをオン状態で出力するハイレベルトランジスタ6と、ミドルレベルのVDDL電位レベルをオン状態で出力する双方向スイッチ回路48と、ロウレベルのGND電位レベルをオン状態で出力するロウレベルトランジスタ8を制御する。これら3個の回路の1個だけをオンし、オフされハイインピーダンス状態になった他の2個の回路を等価的に切り離すことにより、ハイレベル、ミドルレベル、ロウレベルの3値出力を可能にする。
具体的には、信号(D1、E1、F1)=(L、L、L)とすると、ハイレベルトランジスタ6がオンされ、第1ミドルレベルトランジスタ55および第2ミドルレベルトランジスタ56と、ロウレベルトランジスタ8がオフされる。これによりVDDH電位レベルが、出力端子4から出力される。信号(D1、E1、F1)=(H、H、L)とすると、ハイレベルトランジスタ6およびロウレベルトランジスタ8がオフされ、第1ミドルレベルトランジスタ55および第2ミドルレベルトランジスタ56がオンされる。これにより、VDDL電位レベルが、出力端子4から出力される。信号(D1、E1、F1)=(H、L、H)とすると、ハイレベルトランジスタ6と、第1ミドルレベルトランジスタ55および第2ミドルレベルトランジスタ56がオフされ、ロウレベルトランジスタ8がオンされる。これによりGND電位レベルが、出力端子4から出力される。
このような動作により、出力端子4から、ハイレベルとしてハイレベル電源端子1のVDDH電位レベルが出力され、ミドルレベルとしてミドルレベル電源端子3のVDDL電位レベルが出力され、ロウレベルとして接地端子82のGND電位レベルが出力される。したがって出力信号OUTは、3段階の電位レベルが表現可能となる。
以上のように実施の形態4のレベル生成装置においては、出力信号OUTの電位レベルは、3段階の電位レベルともすべて0V以上であるため、出力端子4と接地端子82間に接続された有極性の容量性負荷を、劣化させたり破壊させたりすること無しに駆動できる。
また実施の形態1におけるミドルレベルトランジスタ7と逆流防止ダイオード29の代わりに、双方向スイッチ回路48を設けることにより、出力信号OUTがハイレベルの時でも、双方向スイッチ回路48を構成する第1ミドルレベルトランジスタ55および第2ミドルレベルトランジスタ56には逆電圧が加わらず、これらトランジスタ55、56は劣化することもなく破壊されることもない。
しかも出力信号OUTがミドルレベルに遷移する時、双方向スイッチ回路48を構成する第1ミドルレベルトランジスタ55および第2ミドルレベルトランジスタ56は直ちにオンされるため、ミドルレベル電源端子3から出力端子4方向への導通だけでなく、出力端子4からミドルレベル電源端子3方向への導通が確保される。したがって出力端子4がハイインピーダンス状態になることもなく、オーバードライブ現象は生起しない。これにより高精度な3値電位の出力が可能になる。
このように双方向スイッチ回路48の働きにより、100V超の耐圧の範囲内で、ハイレベル、ミドルレベル、ロウレベルの3値電位レベルを自由に設定可能にしている。
ここでそれぞれ、第1ミドルレベルトランジスタ55は順方向スイッチ回路、第2ミドルレベルトランジスタ56は逆方向スイッチ回路、とも呼ぶ。
以上、本発明を実施するための最良の形態では、特に3段階のレベル生成装置について説明したが、その他の複数段階のレベル生成装置についても同様な構成および動作により、同様な効果が得られる。
本発明は、レベル生成装置に利用できる。
本発明の実施の形態1におけるレベル生成装置の回路図。 本発明の実施の形態1におけるレベル生成装置の信号波形図。 本発明の実施の形態2におけるレベル生成装置の回路図。 本発明の実施の形態2におけるレベル生成装置の信号波形図。 本発明の実施の形態3におけるレベル生成装置の回路図。 本発明の実施の形態3におけるレベル生成装置の信号波形図。 本発明の実施の形態4におけるレベル生成装置の回路図。 本発明の実施の形態4におけるレベル生成装置の信号波形図。 従来のレベル生成装置の回路図。 従来のレベル生成装置の信号波形図。
符号の説明
1 ハイレベル電源端子
2 上限クランプスイッチ電源端子
3 ミドルレベル電源端子
4 出力信号OUTの出力端子
5 容量性負荷
6 ハイレベルトランジスタ
7 ミドルレベルトランジスタ
8 ロウレベルトランジスタ
9 レベルシフト回路
14 バックゲート−ソース間寄生ダイオード
15 バックゲート−ソース間寄生ダイオード
16 バックゲート−ソース間寄生ダイオード
17 バックゲート−ソース間寄生ダイオード
18 バックゲート−ソース間寄生ダイオード
19 バックゲート−ドレイン間寄生ダイオード
20 バックゲート−ドレイン間寄生ダイオード
21 バックゲート−ドレイン間寄生ダイオード
22 バックゲート−ドレイン間寄生ダイオード
23 バックゲート−ドレイン間寄生ダイオード
24 PチャネルMOSトランジスタ
25 PチャネルMOSトランジスタ
26 PチャネルMOSトランジスタ
27 NチャネルMOSトランジスタ
28 NチャネルMOSトランジスタ
29 逆流防止ダイオード
30 逆流防止ダイオード
31 ゲートオフ用抵抗
48 双方向スイッチ回路
49 バックゲート−ドレイン間寄生ダイオード
50 バックゲート−ドレイン間寄生ダイオード
51 バックゲート−ソース間寄生ダイオード
52 バックゲート−ソース間寄生ダイオード
53 NチャネルMOSトランジスタ
54 NチャネルMOSトランジスタ
55 第1ミドルレベルトランジスタ
56 第2ミドルレベルトランジスタ
57 ゲート保護用ツェナーダイオード
58 ゲートオフ用抵抗
60 入力信号Aの入力端子
61 入力信号Bの入力端子
62 入力信号Cの入力端子
80 上限クランプスイッチ回路
81 上限クランプスイッチ回路
82 接地端子
83 レベルシフト回路
84 レベルシフト回路
90 第1制御回路
91 第2制御回路

Claims (3)

  1. 複数の異なった電位レベルの一つを選択し、選択した電位レベルに対応する信号を共通出力端に出力する装置であって、
    所定のハイレベルを供給するハイレベル供給源と、
    所定のロウレベルを供給するロウレベル供給源と、
    前記ハイレベルと前記ロウレベルの間のミドルレベルを供給するミドルレベル供給源と、
    前記ハイレベル供給源と前記共通出力端の間に接続され、導通または非導通の状態を呈する第1スイッチ手段と、
    前記ロウレベル供給源と前記共通出力端の間に接続され、導通または非導通の状態を呈する第2スイッチ手段と、
    前記ミドルレベル供給源と前記共通出力端の間に接続され、導通または非導通の状態を呈する第3スイッチ手段と、
    前記第1スイッチ手段と、前記第2スイッチ手段と、前記第3スイッチ手段のいずれか一つを導通にするスイッチ制御信号生成手段と、
    前記第3スイッチ手段と前記共通出力端の間に接続され、前記共通出力端から前記ミドルレベル供給源への逆流を防止する逆流防止手段、とを有することを特徴とするレベル生成装置。
  2. 更に、前記ミドルレベル供給源と前記共通出力端の間に接続され、前記第3スイッチ手段の導通時に、前記共通出力端から前記ミドルレベル供給源へ一方向に導通するミドルレベル一方向導通手段を有することを特徴とする、請求項1記載のレベル生成装置。
  3. 複数の異なった電位レベルの一つを選択し、選択した電位レベルに対応する信号を共通出力端に出力する装置であって、
    所定のハイレベルを供給するハイレベル供給源と、
    所定のロウレベルを供給するロウレベル供給源と、
    前記ハイレベルと前記ロウレベルの間のミドルレベルを供給するミドルレベル供給源と、
    前記ハイレベル供給源と前記共通出力端の間に接続され、導通または非導通の状態を呈する第1スイッチ手段と、
    前記ロウレベル供給源と前記共通出力端の間に接続され、導通または非導通の状態を呈する第2スイッチ手段と、
    前記ミドルレベル供給源と前記共通出力端の間に接続され、導通または非導通の状態を呈する第3スイッチ手段と、
    前記第1スイッチ手段と、前記第2スイッチ手段と、前記第3スイッチ手段のいずれか一つを導通にするスイッチ制御信号生成手段とを有し、
    第3スイッチ手段は、
    前記ミドルレベル供給源に接続された順方向スイッチ手段と、
    前記共通出力端に接続された逆方向スイッチ手段を含み、
    前記順方向スイッチ手段と前記逆方向スイッチ手段は互いに直列接続され、
    前記順方向スイッチ手段は、導通時に前記ミドルレベル供給源から共通出力端に向かう方向に導通し、
    前記逆方向スイッチ手段は、導通時に前記共通出力端から前記ミドルレベル供給源に向かう方向に導通する、
    ことを特徴とするレベル生成装置。
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