JP2006259654A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、プロジェクタ、家庭用リアプロジェクションテレビ等に関するものであり新たにNDフィルタを付加することなく、光源を制御することによって、投影画像の階調を改善することを目的としている。
【解決手段】本発明は、請求項1に記載するように、交流で駆動されるランプを含む光源と、このランプを制御するランプ駆動回路と、前記光源から発生する光を、移動する複数のカラーフィルタによって受光し、赤、青、緑の光を時系列に出力するカラーホイール装置と、このカラーホイール装置からの出力光を投影画像に変調する画像形成装置と、この画像形成部品からの出力光を拡大投影する投影レンズとを有するプロジェクタにおいて、
前記各色の光の出力期間内に、前記ランプの交流切替えが1サイクル以上含まれる周波数で前記ランプを駆動することを特徴としている。
【選択図】 図3
【解決手段】本発明は、請求項1に記載するように、交流で駆動されるランプを含む光源と、このランプを制御するランプ駆動回路と、前記光源から発生する光を、移動する複数のカラーフィルタによって受光し、赤、青、緑の光を時系列に出力するカラーホイール装置と、このカラーホイール装置からの出力光を投影画像に変調する画像形成装置と、この画像形成部品からの出力光を拡大投影する投影レンズとを有するプロジェクタにおいて、
前記各色の光の出力期間内に、前記ランプの交流切替えが1サイクル以上含まれる周波数で前記ランプを駆動することを特徴としている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、投影形の高精細度テレビジョン(HDTV)システムやビデオプロジェクタ等に使用される投影形の画像表示装置に関し、例えばリアプロジェクションテレビに関する。
本件発明者は、先に、特願2001−71937号に示される画像表示装置を発明した。この画像表示装置は、白色光源と、白色光源からの光線を2次光源として集光する集光ミラーと、2次光源の位置に配置され、白色光を時間的に光の3原色に分解するカラーフィルタと、コンデンサレンズと、第1及び第2の折り返しミラーと、2次元に配列された各ピクセルの微小ミラーの傾きを変化させることにより反射光の角度を変化させてオン/オフ状態を作る反射表示手段と、この反射表示手段によって表された画像をスクリーンに拡大して投影する投影レンズとを備えるものである。
図6は、上記従来技術の構造図であり、220は白色光源(ランプ)のアーク(発光点)、221は集光ミラーとしての楕円ミラー、222は輪帯部分が光の三原色(赤、緑、青)に分割された回転可能なカラーフィルタ、223は光学部品であるライトトンネル、224はコンデンサレンズ、225は折り返しミラーとしての平面ミラー、226は第2の折り返しミラーとしての球面ミラー、227は後述する反射表示手段としてのDMD(ディジタルマイクロミラーデバイス)、228はフィールドレンズ、229は投影レンズである。
ここで、DMD227は、「光学」(vol.25,No.6,p.313〜314,1996年)に記載されているように、2次元的に配列した各ピクセルが微小なミラーから構成され、各ピクセルごとにその直下に配置されたメモリー素子による静電界作用によって上記微小ミラーの傾きを制御し、反射光の反射角度を変化させることによってオン/オフ状態を作る反射形表示素子である。そして、ピクセルがオフの状態では、当該ピクセルの微小ミラーによる反射光が投影レンズに入射せず、ピクセルがオンの状態では、当該ピクセルの微小ミラーによる反射光が投影レンズ29に入射してスクリーンに画像を形成するように光学系部品を配置する必要がある。なお、各ピクセルの微小ミラーのオン時の傾き角は、DMD227の光線の入射面に対して10から12度程度と決められている。
従来、プロジェクタ装置では、高圧水銀灯からなる放電ランプと、カラーホイール装置を用いているが、例えば、緑色の出力光による投影画像において、暗い緑の再現性が悪かった。
この対策として、通常の緑の光を出力するフィルタに加えて、濃い緑色を出力するためのND(ニュートラルデンシティー)フィルタを追加することが考えられ、光の出力を下げることにより、電気的には分解能ビット数を増加させて、階調を表現できるようにされている。
この対策として、通常の緑の光を出力するフィルタに加えて、濃い緑色を出力するためのND(ニュートラルデンシティー)フィルタを追加することが考えられ、光の出力を下げることにより、電気的には分解能ビット数を増加させて、階調を表現できるようにされている。
しかしながら、このように新たにフィルタを追加する場合、通常の緑の光を出力するフィルタとの光の透過率比を正確に調整する工程が必要となる。
また、NDフィルタを用いることによって、投影画像の全体光量が減少するという問題があり、またコストが高くなる。
また、NDフィルタを用いることによって、投影画像の全体光量が減少するという問題があり、またコストが高くなる。
本発明は、プロジェクタにおいて、新たにNDフィルタを付加することなく、光源を制御することによって、投影画像の階調を改善することを目的としている。
尚、上記、特許文献1、及び2には、カラーホイール装置とランプとの制御について記載されているが、本発明は、これらの特許文献に記載された光源の駆動周波数より高い周波数で駆動することで、上記問題点を解決するものである。
尚、上記、特許文献1、及び2には、カラーホイール装置とランプとの制御について記載されているが、本発明は、これらの特許文献に記載された光源の駆動周波数より高い周波数で駆動することで、上記問題点を解決するものである。
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載するように、交流で駆動されるランプと、このランプを制御するランプ駆動回路と、前記ランプから発生する光を、移動する複数のカラーフィルタによって受光し、赤、青、緑の光を時系列に出力するカラーホイール装置と、このカラーホイール装置からの出力光を投影画像に変調する画像形成装置と、この画像形成部品からの出力光を拡大投影する投影レンズとを有するプロジェクタにおいて、
前記各色の光の出力期間内に、前記ランプの交流切替えが1サイクル以上含まれる周波数で前記ランプを駆動することを特徴としている。
前記各色の光の出力期間内に、前記ランプの交流切替えが1サイクル以上含まれる周波数で前記ランプを駆動することを特徴としている。
更に、請求項2項から3項に記載するように、前記ランプ駆動回路は、所定の色の光の出力期間内に、光量を変更する駆動電流調節手段を有することを特徴とし、また、
前記カラーホイール装置の駆動時におけるスポーク時間に、前記ランプの交流切替えが半サイクル以上含まれる周波数で前記ランプを駆動することを特徴としている。
前記カラーホイール装置の駆動時におけるスポーク時間に、前記ランプの交流切替えが半サイクル以上含まれる周波数で前記ランプを駆動することを特徴としている。
本発明の装置は、交流光源の駆動周波数を高く設定することによって、このデューティー比を各カラーフィルタの動作期間と対応(同じ程度に)できるため、カラーホイール装置に新たなるフィルタを付加することなく、投影画像の階調を改善することが可能となる。
更に、駆動電流を調節可能とすることによって、先のデューティー比を各カラーフィルタの動作期間と対応(同じ程度に)した場合、ランプの電極磨耗のバランスが取れるため、容易に光源の長寿命化を図ることが可能となる。
更に、駆動電流を調節可能とすることによって、先のデューティー比を各カラーフィルタの動作期間と対応(同じ程度に)した場合、ランプの電極磨耗のバランスが取れるため、容易に光源の長寿命化を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に記載する要素部品以外のプロジェクタの要素部品は、先に従来技術として示した要素部品と同様である。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るランプ駆動回路1の構成を示すブロック図である。
ランプ駆動回路1は、交流電源10と、交流電源10の交流電圧を直流電圧に整流する整流回路20と、放電ランプ90へ安定的な電力を供給する電力供給回路30と、放電ランプ90を駆動する駆動回路40と、電力供給回路30の電力供給を制御するPWM制御回路50と、放電ランプのアーク異常を検出するアーク異常検出部60と、駆動回路40等の各部を制御する制御部70とを含む。
ランプ駆動回路は、さらに電力供給回路30と駆動回路40との間の電源供給ライン間に介在されたランプ電圧検出回路80と、一方の電源供給ラインに接続されたランプ電流検出回路82とを含む。
ランプ電圧検出回路80は放電ランプ90の動作電圧を検出し、その検出した出力をPWM制御回路50及び制御部70にそれぞれ供給し、一方
ランプ電流検出回路82は放電ランプ90の動作電流を検出し、その検出した出力をPWM制御回路50及び制御部70にそれぞれ供給することによって、電圧と電流が演算され、この演算値によって、PWM制御回路50は制御される。
尚、PWM制御回路50には、パルスの高さを設定する設定回路73が接続されている。
尚、以下に記載する要素部品以外のプロジェクタの要素部品は、先に従来技術として示した要素部品と同様である。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るランプ駆動回路1の構成を示すブロック図である。
ランプ駆動回路1は、交流電源10と、交流電源10の交流電圧を直流電圧に整流する整流回路20と、放電ランプ90へ安定的な電力を供給する電力供給回路30と、放電ランプ90を駆動する駆動回路40と、電力供給回路30の電力供給を制御するPWM制御回路50と、放電ランプのアーク異常を検出するアーク異常検出部60と、駆動回路40等の各部を制御する制御部70とを含む。
ランプ駆動回路は、さらに電力供給回路30と駆動回路40との間の電源供給ライン間に介在されたランプ電圧検出回路80と、一方の電源供給ラインに接続されたランプ電流検出回路82とを含む。
ランプ電圧検出回路80は放電ランプ90の動作電圧を検出し、その検出した出力をPWM制御回路50及び制御部70にそれぞれ供給し、一方
ランプ電流検出回路82は放電ランプ90の動作電流を検出し、その検出した出力をPWM制御回路50及び制御部70にそれぞれ供給することによって、電圧と電流が演算され、この演算値によって、PWM制御回路50は制御される。
尚、PWM制御回路50には、パルスの高さを設定する設定回路73が接続されている。
駆動回路40は、放電ランプ90を交流駆動(AC駆動)するためのAC駆動回路41と、放電ランプ90の起動時にランプに高電圧を印加するイグナイタ回路42とを有する。放電ランプ90は、例えばキセノンランプ、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプなどである。このようなランプ駆動回路1は、DMDを用いたプロジェクタに用いられる。
100は、赤色の光を透過するフィルタ、青色の光を透過するフィルタ、及び緑色の光を透過するフィルタを同心円状に保持・固定したカラーホイール装置、101は、このカラーホイール100を回転駆動するカラーホイール制御回路であり、映像信号処理回路72と接続されている。
102は、前述のカラーフィルタの回転位置を検出する回転位置センサである。この回転位置センサ102は、制御部70に接続され、フィルタの位置信号を、映像信号処理回路72の映像信号と同期させて、制御部70に供給している。
102は、前述のカラーフィルタの回転位置を検出する回転位置センサである。この回転位置センサ102は、制御部70に接続され、フィルタの位置信号を、映像信号処理回路72の映像信号と同期させて、制御部70に供給している。
図2は図1に示すランプ駆動回路の構成を示す図である。電力供給回路30は、MOSトランジスタ31、パルストランス32、ダイオード33、インダクター(コイル)34、コンデンサ35を含む。MOSトランジスタ31のゲートはパルストランス32の二次側コイルに接続され、その一次側コイルはPWM制御回路50のPWM出力信号51に接続される。PWM出力信号51から出力されるパルス信号に応答してMOSトランジスタ31のオン・オフが制御され、直流電圧の降圧が行われる。インダクター34及びコンデンサ35は、変圧された直流電圧から脈動する成分を取り除き平滑化された直流電圧を供給する。
電力供給回路30の電源供給ライン間にランプ電圧検出回路80が接続される。ランプ電圧検出回路80は、ライン間に直列に接続された抵抗R2、R3と、抵抗R3に並列に接続されたコンデンサとを含む。抵抗R2とR3との接続ノードはPWM制御回路50および制御部70へ供給される。
ランプ電流検出回路82は、電力供給回路30からの一方の電源供給ラインに直列接続されたランプ電流検出用の抵抗R1を含む。抵抗R1の出力は、PWM制御回路50および制御部70へ供給される。
PWM制御回路50は、スイッチSW1を閉じることによって動作を開始し、スイッチSW1は制御部70から出力される制御信号71によって制御される。PWM制御回路50は、ランプ電圧検出回路80の出力およびランプ電流検出回路82の出力を入力し、これらの出力からランプ電力を演算し、放電ランプ90の動作に必要な電力が安定的に供給されるように電力供給回路30を制御する。
AC駆動回路41は、電源供給ラインを介して電力供給回路30に接続され、直流電圧を交流電圧に変換するためのCMOSトランジスタQ1、Q2とQ3、Q4とを有する。CMOSトランジスタQ1、Q2と、CMOSトランジスタQ3、Q4により一対のCMOSインバータを構成し、それらのゲート電極は制御部70からの駆動信号74を介して相補的に駆動される。
従って、トランジスタQ1、Q4がオンするときトランジスタQ2、Q3がオフであり、反対にトランジスタQ2、Q3がオンするとき、トランジスタQ1、Q4がオフである。こうして電力供給回路30からの直流電圧は、各インバータによって交流電圧に変換され、放電ランプ90に印加される。
直流−交流の変換周波数は制御部70からの駆動信号74のパルス周波数を可変することによって任意に選択する。
従って、トランジスタQ1、Q4がオンするときトランジスタQ2、Q3がオフであり、反対にトランジスタQ2、Q3がオンするとき、トランジスタQ1、Q4がオフである。こうして電力供給回路30からの直流電圧は、各インバータによって交流電圧に変換され、放電ランプ90に印加される。
直流−交流の変換周波数は制御部70からの駆動信号74のパルス周波数を可変することによって任意に選択する。
各インバータの出力は、イグナイタ回路42の電源供給ラインを介して放電ランプ90に接続される。イグナイタ回路42は、放電ランプ90の起動時に放電ランプ90に高電圧を印加し放電ランプ90にアーク放電を引き起こす。
PWM制御回路50によって制御された電力供給回路30は、約250ないし370ボルトの電圧を電源供給ラインに出力し、この電圧はAC駆動回路41を介してイグナイタ回路42に供給される。AC駆動回路41の高電位側出力からダイオード121を介してコンデンサ122に電流が蓄積され、この電圧が一定値を超えるとトリガー素子123が導通し、トランス124の一次側コイルに電流が流され、これによって二次側コイルに発生された電流がダイオード125を介してコンデンサ126に充電される。コンデンサ126の電圧がバリスタ127のしきい値を越えると、トランス128の一次側コイルに電流が流れ、これによって二次側コイルに非常に高い十数キロボルトの電圧が発生される。そして、放電ランプ90の端子間に絶縁破壊が生じ、アーク放電が開始される。
PWM制御回路50によって制御された電力供給回路30は、約250ないし370ボルトの電圧を電源供給ラインに出力し、この電圧はAC駆動回路41を介してイグナイタ回路42に供給される。AC駆動回路41の高電位側出力からダイオード121を介してコンデンサ122に電流が蓄積され、この電圧が一定値を超えるとトリガー素子123が導通し、トランス124の一次側コイルに電流が流され、これによって二次側コイルに発生された電流がダイオード125を介してコンデンサ126に充電される。コンデンサ126の電圧がバリスタ127のしきい値を越えると、トランス128の一次側コイルに電流が流れ、これによって二次側コイルに非常に高い十数キロボルトの電圧が発生される。そして、放電ランプ90の端子間に絶縁破壊が生じ、アーク放電が開始される。
アーク異常検出部60は、比較回路61、62を含む。比較回路61の一方の入力には、ランプ電圧検出回路80からの出力電圧が接続され、他方の入力には基準電圧が接続される。比較回路62の一方の入力には、ランプ電流検出回路82からの出力が接続され、他方の入力には基準電圧が接続される。比較回路61、62の出力は制御部70へ入力される。
比較回路61は、ランプ電圧検出回路80からの出力電圧を基準電圧と比較し、放電ランプ90の電極間において発生されるアークジャンプやアークフリッカ等のアーク異常を検出する。アークジャンプやアークフリッカが発生すると、アークは定常の経路から外れた経路で放電するため、それによって放電電圧が変化する。比較回路61の基準電圧を所定の値に選択することにより、ランプ動作電圧が一定の値よりも大きく変化した場合には、それをアーク異常と判定する。
比較回路62は、ランプ電流検出回路82からの出力電圧を基準電圧と比較し、ランプ動作電流の変化が一定の値よりも大きい場合にはアーク異常と判定する。
制御部70は、スイッチSW1、のオン、オフを制御する制御信号71と、AC駆動回路41の駆動を制御する駆動信号74とを出力する。
また、制御部70は、比較回路61、62の出力を入力するオア回路を含み、比較回路61または比較回路62のいずれか一方からアーク異常を示す検出信号が入力された場合、放電ランプのアーク異常を抑制させる。
更に、カラーホイール装置の回転位置センサ102から回転位置信号が入力される。
また、制御部70は、比較回路61、62の出力を入力するオア回路を含み、比較回路61または比較回路62のいずれか一方からアーク異常を示す検出信号が入力された場合、放電ランプのアーク異常を抑制させる。
更に、カラーホイール装置の回転位置センサ102から回転位置信号が入力される。
次に、本実施の形態に係るランプ駆動回路の動作について説明する。
スイッチSW1をオンすることによって、交流電源10からの交流電圧が整流・平滑化回路20により直流電圧に変換され、PWM制御回路50からPWM出力信号51がパルストランス32へ出力される。
これによって、MOSトランジスタ31のオン・オフが制御され、電力供給回路30からは約250−370ボルトの直流電圧が供給される。
スイッチSW1をオンすることによって、交流電源10からの交流電圧が整流・平滑化回路20により直流電圧に変換され、PWM制御回路50からPWM出力信号51がパルストランス32へ出力される。
これによって、MOSトランジスタ31のオン・オフが制御され、電力供給回路30からは約250−370ボルトの直流電圧が供給される。
AC駆動回路41のトランジスタQ2、Q3は駆動信号74によりオン状態にされており、イグナイタ回路42により放電ランプ90の電極間に10キロ−20キロボルトの高電圧が印加され、アーク放電により電流が流れ始まる。
PWM制御回路50は、放電初期時のランプ動作電圧が低いためランプが安全に動作できる電流制御を行い、その後、温度上昇と共にランプ動作電圧が上昇(例えば65ボルト)した時点で電力(ワット)制御に切り替える。
他方、制御部70は、駆動信号74によりAC駆動回路41のインバータ駆動を開始させ、直流電圧を交流駆動電圧に変換させる。
尚、暗い緑色の階調表現に用いるフィルタ領域を、カラーホイールの中心角Xの範囲とし、カラーホイールの回転数をR(rpm)とすると、光源の駆動周波数は、X/360*60/Rで表される。
本実施例では、この光源の駆動周波数(インバータの駆動周波数)は、1kHz〜10kHzであり、これは、カラーホイール装置の緑色の光を透過するフィルタの動作時間内に1サイクル以上含まれる周波数である。
これによって放電ランプ90の電極間には、ランプ電流が印加される。
またイグナイタ回路42は、そのトリガー素子123のしきい値電圧を200ボルト程度としているため、AC駆動回路41からの交流駆動電流によって動作しない。
他方、制御部70は、駆動信号74によりAC駆動回路41のインバータ駆動を開始させ、直流電圧を交流駆動電圧に変換させる。
尚、暗い緑色の階調表現に用いるフィルタ領域を、カラーホイールの中心角Xの範囲とし、カラーホイールの回転数をR(rpm)とすると、光源の駆動周波数は、X/360*60/Rで表される。
本実施例では、この光源の駆動周波数(インバータの駆動周波数)は、1kHz〜10kHzであり、これは、カラーホイール装置の緑色の光を透過するフィルタの動作時間内に1サイクル以上含まれる周波数である。
これによって放電ランプ90の電極間には、ランプ電流が印加される。
またイグナイタ回路42は、そのトリガー素子123のしきい値電圧を200ボルト程度としているため、AC駆動回路41からの交流駆動電流によって動作しない。
カラーホイール装置の回転と、DMDの駆動、及び交流光源の駆動回路は、プロジェクタに入力される画像信号に同期して制御される。
放電ランプ90においては、カラーホイール装置の回転数、及びカラーフィルタの位置が検出され、このカラーフィルタの位置信号に同期してランプの駆動電流は制御される。
本実施例では、緑色の光を出力する期間において、パルスの高さ設定回路73による、PWM制御回路50からのPWM出力信号51を低減することによって、緑色光の光量が調節され、投影画像の暗い緑色の階調が改善される。
尚、ランプ駆動電流の立ち上がり、立ち下がり時間は、10マイクロセカンド以下に設定するのが好ましい。
放電ランプ90においては、カラーホイール装置の回転数、及びカラーフィルタの位置が検出され、このカラーフィルタの位置信号に同期してランプの駆動電流は制御される。
本実施例では、緑色の光を出力する期間において、パルスの高さ設定回路73による、PWM制御回路50からのPWM出力信号51を低減することによって、緑色光の光量が調節され、投影画像の暗い緑色の階調が改善される。
尚、ランプ駆動電流の立ち上がり、立ち下がり時間は、10マイクロセカンド以下に設定するのが好ましい。
図3(1)は、各カラーフィルタの動作領域におけるランプの駆動状態を示している。
緑色光を出力する領域では、ランプは1サイクル含まれ、その他の色の光出力領域では、それより大きなサイクルが含まれる。
図3(2)は、一定期間、緑色領域で、ランプ駆動電流を減少させた状態を示している。このような動作によって、暗い緑色の階調が良好に再現される。
緑色光を出力する領域では、ランプは1サイクル含まれ、その他の色の光出力領域では、それより大きなサイクルが含まれる。
図3(2)は、一定期間、緑色領域で、ランプ駆動電流を減少させた状態を示している。このような動作によって、暗い緑色の階調が良好に再現される。
図4(1)には、図3の例よりも、ランプの駆動周波数を上げることによって、緑色光を出力する領域で、ランプの交流切替えが4回(4サイクル)行われる例が示されている。
この場合は、この4サイクルの内、2サイクル分のランプ駆動電流を減少させて、この2サイクルにおいて、暗い緑色の階調と明るい部分の階調が良好に表現される。
図4(2)は、緑色光を出力する領域で、ランプの交流切替えが1サイクルの整数倍でない場合の例が示されている。
このように、非整数倍となる周波数でランプを駆動しても、駆動電流の制御を、各色のフィルタの領域内で制御する場合は、問題なく動作する。
この場合は、この4サイクルの内、2サイクル分のランプ駆動電流を減少させて、この2サイクルにおいて、暗い緑色の階調と明るい部分の階調が良好に表現される。
図4(2)は、緑色光を出力する領域で、ランプの交流切替えが1サイクルの整数倍でない場合の例が示されている。
このように、非整数倍となる周波数でランプを駆動しても、駆動電流の制御を、各色のフィルタの領域内で制御する場合は、問題なく動作する。
放電ランプ90に、アークジャンプやアークフリッカ等のアーク異常が発生すると、ランプ動作電圧あるいはランプ動作電流が変動する。
アークフリッカは、比較的早い周期でアーク経路を変動もしくは遷移させるため、それに応じてランプ電圧およびランプ電流の変化の周波数が比較的高い。これに対してアークジャンプは、アークが異なる経路を比較的遅い周期で行き来するため、ランプ電圧およびランプ電流の変化の周波数も比較的低くなる。
アークフリッカは、比較的早い周期でアーク経路を変動もしくは遷移させるため、それに応じてランプ電圧およびランプ電流の変化の周波数が比較的高い。これに対してアークジャンプは、アークが異なる経路を比較的遅い周期で行き来するため、ランプ電圧およびランプ電流の変化の周波数も比較的低くなる。
ランプ電圧検出回路80は、放電ランプ90の電極と並列に接続された関係にあり、ランプ動作電圧が変動すると、抵抗R2、R3の接続ノードからの検出電圧が変動する。
比較回路61の入力Vinに、アークジャンプを伴う出力電圧が入力されると、RC回路によりその脈動(変動)成分が除去された電圧が基準電圧としてコンパレータ61aに入力される。
他方、その反転入力端子には脈動成分を有する信号が入力されるため、その比較によりパルス信号が出力電圧Voutとして出力される。
ランプ電圧検出回路80の出力から基準電圧を生成することで、ランプの経年変化等による動作電圧の変化(例えば電極の磨耗等により動作電圧が変化する)を考慮し的確にアーク異常の電圧を検出することが可能となる。こうして比較回路61によって検出されたアーク異常を示す信号が制御部70へ供給される。
比較回路61の入力Vinに、アークジャンプを伴う出力電圧が入力されると、RC回路によりその脈動(変動)成分が除去された電圧が基準電圧としてコンパレータ61aに入力される。
他方、その反転入力端子には脈動成分を有する信号が入力されるため、その比較によりパルス信号が出力電圧Voutとして出力される。
ランプ電圧検出回路80の出力から基準電圧を生成することで、ランプの経年変化等による動作電圧の変化(例えば電極の磨耗等により動作電圧が変化する)を考慮し的確にアーク異常の電圧を検出することが可能となる。こうして比較回路61によって検出されたアーク異常を示す信号が制御部70へ供給される。
ランプ電流検出回路82は、放電ランプ90の一方の電極と直列に接続された電流検出用の抵抗R1を含む。
ランプ動作電流が変動すると、抵抗R1の出力電圧が変動される。この出力電圧は、比較回路62の入力電圧Vinとしてコンパレータ62aに供給され、上述した比較回路61と同様の動作が行われる。
こうして比較回路62によって検出されたアーク異常を示す信号が制御部70へ出力される。
ランプ動作電流が変動すると、抵抗R1の出力電圧が変動される。この出力電圧は、比較回路62の入力電圧Vinとしてコンパレータ62aに供給され、上述した比較回路61と同様の動作が行われる。
こうして比較回路62によって検出されたアーク異常を示す信号が制御部70へ出力される。
比較回路61、62は必ずしもコンパレータに限られるものではない。例えば、差動増幅器を用いて、アーク異常を検出することが可能なことは云うまでもない。この場合、検出結果から増幅された出力電圧を得ることができる。
制御部70は、比較回路61、62の出力をオアする回路を有するが、これに代えてアンド回路を用いてもよい。さらに、制御部70は、駆動パルス電流に重畳する脈電流91の期間をタイマーにより制御することも可能である。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1:ランプ駆動回路、
90:放電ランプ、
100:カラーホイール装置
90:放電ランプ、
100:カラーホイール装置
Claims (3)
- 交流で駆動されるランプと、このランプを制御するランプ駆動回路と、前記ランプから発生する光を、移動する複数のカラーフィルタによって受光し、赤、青、緑の光を時系列に出力するカラーホイール装置と、このカラーホイール装置からの出力光を投影画像に変調する画像形成装置と、この画像形成部品からの出力光を拡大投影する投影レンズとを有するプロジェクタにおいて、
前記各色の光の出力期間内に、前記ランプの交流切替えが1サイクル以上含まれる周波数で前記ランプを駆動することを特徴とするプロジェクタ。 - 前記ランプ駆動回路は、所定の色の光の出力期間内に、光量を変更する駆動電流調節手段を有することを特徴とする請求項1項記載のプロジェクタ。
- 前記カラーホイール装置の駆動時におけるスポーク時間に、前記ランプの交流切替えが半サイクル以上含まれる周波数で前記ランプを駆動することを特徴とする請求項1項記載のプロジェクタ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2005
- 2005-03-19 JP JP2005118869A patent/JP2006259654A/ja active Pending
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