JP2008243507A - 放電灯点灯装置およびプロジェクタ - Google Patents

放電灯点灯装置およびプロジェクタ Download PDF

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純一 長谷川
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Abstract

【課題】コスト高を招くことなく色再現性能を向上させた放電灯点灯装置およびプロジェクタを提供する。
【解決手段】制御回路13は、低周波のランプ電流波形の各半周期毎にランプ電流の極性が反転する直前に高周波動作区間を設け、低周波のランプ電流波形の各半周期において、高周波動作区間のランプ電流のピーク値のうち、直前の低周波動作区間におけるランプ電流と極性が同じ側のピーク値のみ、直前の低周波動作区間における平均ランプ電流よりも大きくする。また制御回路13は、プロジェクタから回転カラーフィルタの回転に同期した同期信号が入力される同期信号入力端子13aを備え、同期信号に基づいて、低周波動作区間において同一色のカラーセグメントに照射光が入射する間はランプ電流波形の波高値を一定とし、且つ、低周波動作区間においてランプ電流波形の波高値が少なくとも2つ以上の異なる波高値となるようにランプ電流を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電灯点灯装置およびプロジェクタに関するものである。
従来、大画面の液晶テレビやプラズマテレビは高価であったため、プロジェクタの画質向上などの技術の進歩とともに、この技術を生かした安価なリアプロジェクションテレビが北米を中心に需要が高まってきていた。しかしながら、近年、液晶テレビやプラズマテレビの低価格化が進み、リアプロジェクションテレビとの価格差が縮小していく傾向にあるため、プロジェクションテレビの市場を維持、拡大していくためには、更なる画質の向上と低価格化が重要な要素になってくる。
例えば特許文献1、2にはプロジェクタに用いられる高圧放電灯点灯装置の従来例が開示されており、図9(a)のイは特許文献1の高圧放電灯点灯装置において高圧放電灯に供給されるランプ電流波形の半周期分の波形を示し、同図(b)のロは特許文献2の高圧放電灯点灯装置において高圧放電灯に供給されるランプ電流波形の半周期分の波形を示している。
これらの高圧放電灯点灯装置では、低周波で極性が交番する矩形波のランプ電流を高圧放電灯に供給するとともに、所定周波数のランプ電流波形の各半周期毎に、ランプ電流波形の極性が反転する直前の所定区間を、上記所定周波数よりも高い周波数でランプ電流の極性が反転する高周波動作区間とし、所定周波数の半周期において、高周波動作区間のランプ電流波形のピーク値のうち、直前の低周波動作区間のランプ電流と極性が同じ側のピーク値のみ、直前の低周波動作区間における平均ランプ電流よりも大きくし、且つ、高周波動作区間のランプ電流波形のピーク値を大きくした部分のみ時間幅を広げることで、高圧放電灯の点灯中に発生するフリッカ(放電アークの揺らぎ)を抑制している。
上述の特許文献1、2の高圧放電灯点灯装置では、ランプ電流波形を上記のように制御することでフリッカを抑制して、画質の安定化を図っているのであるが、液晶テレビやプラズマテレビなどと対向するために、更なる画質の向上が要求されている。
ところで、図10は高圧放電灯点灯装置を用いたプロジェクタ10の概略構成図であり、高圧放電灯2を点灯させる放電灯点灯装置1と、周方向に沿ってR(red)、G(green)、B(blue)の3色のカラーセグメント4R,4G,4Bが設けられた回転カラーフィルタ4と、CMOS半導体上に独立して動くミラーが数十万〜数百万個形成された素子であって、個々のミラーを制御することによって濃淡画像を表示できるDMD(Digital Micromirror Device)素子6と、回転カラーフィルタ4を通過した照射光をDMD素子6に入射させるレンズ5と、DMD素子6で反射された光をスクリーン(図示せず)に投影する投射レンズ7とを備えている。
ここで、制御回路8から放電灯点灯装置1へ点灯命令信号が入力されると、放電灯点灯装置1が動作して、高圧放電灯2を点灯させる。高圧放電灯2の照射光はレンズ3により集光されて回転カラーフィルタ4に入射し、回転カラーフィルタ4を透過した光がレンズ5を介してDMD素子6に照射され、その反射光が投射レンズ7を介してスクリーン(図示せず)に投影される。ここに、レンズ3,5、DMD素子6および投射レンズ7などから光学系部品が構成される。なお図中の矢印A1,A2は照射光の光路を示している。
また制御回路8が回転カラーフィルタ4の備えるモータ(図示せず)を制御して、カラーセグメント4R,4G,4Bを回転させると、高圧放電灯Laからの照射光が照射されるカラーセグメントが例えば4R→4G→4B→4R…の順番で周期的に変化する。この時、DMD素子6に照射される光がR(red)→G(green)→B(blue)の順番で周期的に切り替わるため、回転カラーフィルタ4の回転に同期して、制御回路8からDMD素子6に三原色及び輝度の画像信号を与えることによって、スクリーンにカラー映像を投影することができる。このようなシステムは、DLPシステム(登録商標)として知られている。
特許第3738712号公報(段落[0012]、及び、第1図) 特許第3844046号公報(段落[0011]−[0017]、及び、第1図)
上述したプロジェクタにおいて、画質を向上させる方法の一つとしては、投影される映像の色再現性能を向上させることが考えられる。そのためには、回転カラーフィルタ4の色セグメントを増やせば良い。図11(a)は光の三原色を示しており、上述のプロジェクタではR,G,Bの3色のカラーセグメントを有する回転カラーフィルタ4(図11(b)参照)を用いているが、図11(c)〜(f)に示すようにR,G,Bの3原色のカラーセグメントにW(white)、C(cyan)、M(magenta)、又はY(yellow)等のカラーセグメントを1つ追加して4色のカラーセグメントで回転カラーフィルタ4を構成することで、色再現性能の向上を図ることが考えられる。しかしながら、所望の色再現性能を得るためにカラーセグメントの数を増やすと、回転カラーフィルタ4の種類が無数に増え、回転カラーフィルタ4を共通化することが出来ないために、プロジェクタ全体として低価格化が実現できないという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、コスト高を招くことなく色再現性能を向上させた放電灯点灯装置およびプロジェクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、高圧放電灯に低周波で極性が交番するランプ電流を供給する電力変換回路と、電力変換回路の出力を制御する制御回路とを備え、制御回路は、低周波のランプ電流波形の各半周期毎に、ランプ電流の極性が反転する直前の所定区間を高周波でランプ電流の極性が交番する高周波動作区間とし、低周波のランプ電流波形の各半周期において、高周波動作区間のランプ電流のピーク値のうち、直前の低周波動作区間におけるランプ電流と極性が同じ側のピーク値のみ、直前の低周波動作区間における平均ランプ電流よりも大きくした放電灯点灯装置において、回転方向に沿って少なくとも3色以上のカラーセグメントが設けられた回転カラーフィルタを有し、回転に応じて各カラーセグメントに高圧放電灯の照射光を順番に照射させ、カラーセグメントを通過した光を光学系部品を介してスクリーン上に画像を投影させる画像表示装置から、回転カラーフィルタの回転に同期した同期信号が入力される同期信号入力端子を備え、制御回路は、同期信号に基づいて、低周波動作区間において同一色のカラーセグメントに照射光が入射する間はランプ電流波形の波高値を一定とし、且つ、低周波動作区間においてランプ電流波形の波高値が少なくとも2つ以上の異なる波高値となるようにランプ電流を制御することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、同期信号の立上がりエッジ又は立下りエッジのうち一方のタイミングを、所定周波数のランプ電流波形の半周期毎に設けた高周波動作区間の開始点に合わせたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、同期信号の立上がりエッジ又は立下りエッジのうち他方のタイミングを、所定周波数のランプ電流波形の半周期毎に設けた低周波動作区間の開始点に合わせたことを特徴とする。
請求項4の発明はプロジェクタであって、請求項1乃至3の何れか1項に記載の放電灯点灯装置を用いたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、制御回路は、低周波のランプ電流波形の各半周期において、高周波動作区間のランプ電流のピーク値のうち、直前の低周波動作区間におけるランプ電流と極性が同じ側のピーク値のみ、直前の低周波動作区間における平均ランプ電流よりも大きくしているので、高圧放電灯の点灯中に発生するフリッカを抑制することで、画質を安定させることができる。しかも制御回路は、同期信号に基づいて、低周波動作区間において同一色のカラーセグメントに照射光が入射する間はランプ電流波形の波高値を一定とし、且つ、低周波動作区間においてランプ電流波形の波高値が少なくとも2つ以上の異なる波高値となるように、ランプ電流を制御しており、回転カラーフィルタの各カラーセグメント毎にランプ電流の大きさを変化させることで、カラーセグメントの種類を増やすことなく、色再現性能を向上させることができ、コストアップを招くことなく色再現性能を向上させた放電灯点灯装置を実現することができる。
請求項2の発明によれば、同期信号の立上りエッジ又は立下りエッジのうち一方のタイミングを、高周波動作区間の開始点、すなわち低周波動作区間の終了時間に合わせているので、高周波動作区間の時間幅を放電灯点灯装置に予め設定しておけば、低周波動作区間の終了時間を放電灯点灯装置に設定しておく必要が無く、メモリのデータ量を少なくできる。また、低周波動作区間や高周波動作区間の開始時間および終了時間は使用環境などによって変化するが、同期信号の立上りエッジ又は立下りエッジに同期させたタイミングで低周波動作区間を終了しているので、高周波動作区間の終了時間に誤差が発生した場合でも、低周波動作区間の時間幅で誤差を吸収することができる。
請求項3の発明によれば、同期信号の立上りエッジ又は立下りエッジのうち一方のタイミングを高周波動作区間の開始点、すなわち低周波動作区間の終了時間に合わせ、他方のタイミングを低周波動作区間の開始点、すなわち高周波動作区間の終了時間に合わせているので、高周波動作区間および低周波動作時間の終了時間を放電灯点灯装置に設定しておく必要がなく、メモリのデータ量を少なくできる。また、低周波動作区間や高周波動作区間の開始時間および終了時間は使用環境などによって変化するが、同期信号の立上りエッジおよび立下りエッジに同期させたタイミングで高周波動作区間および低周波動作区間を終了しているので、高周波動作区間や低周波動作区間の終了時間に誤差が発生した場合でも、各区間の時間幅で誤差を吸収することができる。
請求項4の発明によれば、コストアップを招くことなく色再現性能を向上させたプロジェクタを実現することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1に本実施形態の放電灯点灯装置1の回路図を示す。この放電灯点灯装置1は、図8に示すように、例えば放電ランプ(高圧放電灯)La、光学系部品31、複数の冷却用ファン32および電源部33等と共に画像表示装置としてのプロジェクタ10に搭載される。なおプロジェクタ10の概略的な構成は図10で説明したプロジェクタ10と同様であり、本実施形態では回転カラーフィルタ4としてR(red)、G(green)、B(blue)、W(white)の4色のカラーセグメントを備えるものを用いている。また光学系部品31は、図10におけるレンズ3,5、DMD素子6および投射レンズ7などで構成される。
放電灯点灯装置1は、直流電源Eを電源とするDC−DC変換回路11と、DC−DC変換回路11から出力される直流電圧を矩形波交番電圧に変換して放電ランプLaに印加する極性反転回路12とからなる電力変換回路を有し、電力変換回路に設けたスイッチング素子Q1〜Q5のオンオフを制御する制御回路13を有する。スイッチング素子Q1〜Q5としては、パワートランジスタ、MOSFET、IGBTから選択する。また、放電ランプLaとしては、高輝度放電ランプ、たとえば120〜300Wの超高圧水銀放電ランプを用いる。なお、放電ランプLaを始動するための高電圧を発生させるイグナイタは図示を省略している。
DC−DC変換回路11は、図示例では降圧形のチョッパ回路であって、直流電源E(交流電源を整流して得た直流電源でもよい)の両端間にスイッチング素子Q1とダイオードD1との直列回路を挿入し、さらにDC−DC変換回路11の出力端間に接続される平滑コンデンサC2とインダクタL1との直列回路をダイオードD1に並列接続した構成を有する。ダイオードD1のカソードは、スイッチング素子Q1とインダクタL1との接続点に接続され、ダイオードD1のアノードは平滑コンデンサC2の負極に接続される。このチョッパ回路は、周知のように、スイッチング素子Q1のオン期間において、インダクタL1を通して直流電源Eから平滑コンデンサC2に充電電流を流し、スイッチング素子Q1のオフ期間に平滑コンデンサC2とダイオードD1とを通る経路でインダクタL1のエネルギを放出させるものである。直流電源Eの負極とダイオードD1のアノードとの間には入力電流検出用の抵抗R1が挿入され、抵抗R1により入力電流を検出する電流検出回路14が構成される。また、平滑コンデンサC2と抵抗R1との直列回路には2個の抵抗R2,R3の直列回路が並列接続され、抵抗R2,R3の分圧回路により放電ランプLaの両端電圧(以下、ランプ電圧)を検出する電圧検出回路15が構成される。ここでは、直流電源Eとして放電ランプLaの点灯電圧よりも高電圧のものを想定しているから、降圧形のチョッパ回路を用いているが、直流電源Eと放電ランプLaとの関係に応じて他の構成のDC−DC変換回路を用いることも可能である。
極性反転回路12は、4個のスイッチング素子Q2〜Q5をブリッジ接続したフルブリッジ形のインバータ回路であって、各一対のスイッチング素子Q2〜Q5の直列回路からなる一対のアームが並列接続され、各アームは平滑コンデンサC2の両端間に接続される。また、各アームを構成する各一対のスイッチング素子Q2〜Q5の接続点間にはインダクタL2とコンデンサC3との直列回路が挿入され、コンデンサC3の両端間に放電ランプLaが接続される。
制御回路13は、抵抗R1,R3の各両端電圧を監視することによって、直流電源Eからの供給電流とDC−DC変換回路11の出力電圧とを監視し、スイッチング素子Q1〜Q5のオンオフを制御するための制御信号を出力する。極性反転回路12に設けたスイッチング素子Q2〜Q5のオンオフは、制御回路13からの指示によってコントロール部18で生成される2相の制御信号によって制御される。コントロール部18はドライブ回路(たとえば、IR社製のIR2111を用いる)16a,16bを介してスイッチング素子Q2〜Q5に制御信号を与える。抵抗R3の両端電圧はDC−DC変換回路11の出力電圧(平滑コンデンサC2の両端電圧)に比例する電圧であって、ランプ電圧を反映した電圧になる。
制御回路13には、例えば8bitのマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と呼ぶ。例えばルネサステクノロジ製のM37546を用いる)20が含まれ、マイコン20には抵抗R3の両端電圧が内蔵のA/D変換部17を介して入力される。上述のように抵抗R3の両端電圧は極性反転回路12の電源電圧に比例しているから、放電ランプLaの印加電圧(つまり、ランプ電圧)を反映している。またマイコン20には、プロジェクタ10の同期信号発生部30から回転カラーフィルタ4の回転に同期して出力される同期信号が同期信号入力端子13aを介して入力される。
ところで、プロジェクタやプロジェクションテレビに用いる高圧放電灯は、光出力の立上がり時間を短縮するために、始動直後の所定期間においては比較的大きな定電流(定格電流よりも大きい電流)を流す電流制御を行って水銀蒸気圧を上昇させ、水銀蒸気圧の上昇によって光出力が上昇した後の定常点灯状態においては光出力を安定に保つように定電力を供給する電力制御を行うのが一般的である。このような制御は、A/D変換器17の出力を監視してマイコン20が行っている。電流制御を行う期間と電力制御を行う期間とはDC−DC変換回路11の出力電圧の変化を監視することによってマイコン20が決定する。つまり、放電ランプLaの始動直後においては放電ランプLaの両端電圧は低電圧であるから、抵抗R3の両端電圧が、規定電圧(安定点灯時の電圧を基準にして規定した電圧)よりも低電圧である期間を始動期間として電流制御を行い、規定電圧以上になると安定点灯であるものとして電力制御を行う。
電流制御の際の電流の目標値および電力制御(以下、定電力モードという)の際の電力の目標値はマイコン20において設定されている。定電力モードの動作時においてA/D変換部17から出力されるランプ電圧に相当する電圧はデータテーブル19によって電力制御データにあらかじめ対応付けられており、マイコン20のコントロール部18がデータテーブル19を用いることによってA/D変換部17の出力値を電力制御データに変換する。この電力制御データと上述した電力の目標値との差に相当する供給電力の補正量がコントロール部18から出力される。コントロール部18の出力端子には抵抗R4およびコンデンサC1の直列回路に接続されており、PWM制御回路21では、抵抗R1の両端電圧として検出された供給電流と、コンデンサC1の両端電圧として与えられたマイコン20からの電力補正量とを用いてDC−DC変換回路11の出力電圧の補正量を求め、電圧の補正量に応じたパルス幅の制御信号を生成してスイッチング素子Q1のオンオフを制御する。ここに、抵抗R1の両端電圧は直流電源Eからの供給電流に相当するから、消費電流を反映している。なお、PWM制御回路21では所定周波数の三角波または鋸歯状波を生成しており、電力の補正量を入力電流で除算することにより求めた電圧の補正量に応じたレベルを閾値とし、三角波または鋸歯状波のうち閾値以上の区間がオンになるパルスを生成することによって、スイッチング素子Q1をオンオフさせるパルス状の制御信号を生成する。
ここで、図2(a)は高圧放電灯Laの照射光が照射されるカラーセグメントを示しており、回転カラーフィルタ4の回転に応じて照射光が照射されるカラーセグメントが、R→G→B→W→R…の順番で周期的に切り替わるようになっている。一方、図2(b)はランプ電流ILaの波形図であり、制御回路13(つまりマイコン20)では、プロジェクタ10の同期信号発生部30から与えられる同期信号に基づいて、ランプ電流ILaの極性を所定の周波数(f=1/2T)で交番させるとともに、所定周波数で交番するランプ電流波形の各半周期T毎に、ランプ電流の極性が周期Tで反転(正から負、又は、負から正に反転)する直前の所定区間を上記所定周波数に比べて高周波でランプ電流の極性が交番する高周波動作区間(図2の区間(Tb+Tc))としている。また図2(c)〜(e)は時間軸を拡大して、半周期Tにおけるスイッチング素子Q2〜Q5のオン/オフと、抵抗R1の両端電圧V1とを表したものであり、制御回路13では、低周波動作区間Taおよび高周波動作区間の区間Tb,Tcの各区間毎にスイッチング素子Q2,Q5の組と、スイッチング素子Q3,Q4の組とが交互にON/OFFを繰り返すことで、ランプ電流ILaの極性を交番させている。
ここにおいて本実施形態では、低周波動作区間Taにおいて回転カラーフィルタ4のカラーセグメントをR→G→Bの順番で切り換えるとともに、その後の高周波動作区間(Tb+Tc)においてカラーセグメントをWに切り換えており、低周波動作区間TaにおいてカラーセグメントがR,G,Bに切り替えられた区間をそれぞれ区間Ta1,Ta2,Ta3とする。すなわち区間Ta=Ta1+Ta2+Ta3となる。
ここで、各区間Ta1,Ta2,Ta3,Tb,Tcの長さは、制御回路13が備えるマイコン20のデータテーブル19内に時間制御データta1,ta2,ta3,tb,tcとして予め設定されており、マイコン20では、プロジェクタ10から与えられる同期信号と、時間制御データta1,ta2,ta3,tb,tcとに基づいて各区間Ta1,Ta2,Ta3,Tb,Tcの開始時刻および終了時刻を決定する。またマイコン20では、電圧検出回路15により検出されたランプ電圧をA/D変換部17によりA/D変換し、A/D変換されたランプ電圧の検出値に対応した電力制御データをデータテーブル19より読み込む。データテーブル19には各区間毎に電力制御データが設定されており、マイコン20は区間Ta1では電力制御データPa1を、区間Ta2では電力制御データPa2を、区間Ta3では電力制御データPa3を、区間Tbでは電力制御データPbを、区間Tcでは電力制御データPcをそれぞれ基準電圧(指令値)として読み込み、PWM制御回路21に出力するようになっており、PWM制御回路21がスイッチング素子Q1のオン/オフを制御することで、DC−DC変換回路11から必要な電力が放電灯Laに供給されるようになっている。すなわち、マイコン20では、各区間毎に放電灯Laに供給される電力を個別に制御しており、低周波のランプ電流波形の各半周期Tにおいて、高周波動作区間Tb,Tcのランプ電流のピーク値ILa-b,ILa-cのうち、直前の低周波動作区間Taにおけるランプ電流と極性が同じ側のピーク値(区間Tcのピーク値ILa-c)のみ、直前の低周波動作区間(区間Ta)における平均ランプ電流よりも大きくなるようにDC−DC変換回路11および極性反転回路12を制御している。
このように制御回路13は、所定周波数で交番するランプ電流波形の各半周期T毎に、ランプ電流の極性が周期Tで反転する直前に高周波動作区間(Tb+Tc)を設け、高周波動作区間において直前の低周波動作区間Taと極性が同じ側のピーク値のみを、直前の低周波動作区間Taにおける平均ランプ電流よりも大きくしているので、フリッカ(放電アークの揺らぎ)を抑制することができる。また制御回路13では、低周波動作区間Taにおいて同一色のカラーセグメントに照射光が入射する間はランプ電流波形の波高値を一定とし、且つ、低周波動作区間Taにおいてランプ電流波形の波高値が少なくとも2つ以上の異なる波高値となるように、つまり各カラーセグメントに照射光が入射する際のランプ電流波高値が少なくとも2つ以上の異なる波高値となるようにランプ電流を制御しているので、カラーセグメントの数を増やすのではなく、各カラーセグメントに照射される照射光の出力を複数通りに異ならせることで、色再現性能を向上させることができる。なお本実施形態では制御回路13が、各カラーセグメントに照射される照射光の光出力を個別に制御しているので、色再現性能をさらに向上させることができる。また本実施形態ではフリッカを低減するために低周波で極性が交番するランプ電流波形の各半周期毎の極性が反転する直前において、高周波でランプ電流が交番する高周波動作区間を1周期分設けているが、高周波動作区間を1周期に限定する趣旨のものではなく、2周期あるいは複数周期設けても良い。
(実施形態2)
図3に本実施形態の放電灯点灯装置1の回路図を示す。この放電灯点灯装置1は、図8および図10に示すプロジェクタ10に用いられるものであり、本実施形態では回転カラーフィルタ4としてR(red)、G(green)、B(blue)、W(white)の4色のカラーセグメントを備えるものを用いている。
本実施形態の放電灯点灯装置1では、実施形態1で説明した放電灯点灯装置1において、プロジェクタ10の同期信号発生部30から入力される同期信号sycの立上がりエッジを検出する同期信号検出回路22を設け、同期信号検出回路22の検出信号をマイコン20のコントロール部18に入力している。尚、同期信号検出回路22以外の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
プロジェクタ10の同期信号発生部30は、回転カラーフィルタ4の回転に同期した同期信号sycを発生しており、本実施形態では図4(a)〜(c)に示すように、立上がりエッジのタイミングが高周波動作区間(Tb+Tc)の開始時刻に同期した同期信号sycを出力している。尚、図4(b)〜(f)の波形図は、図4(a)の時間軸を拡大して図示してある。
同期信号検出回路22では、同期信号入力端子13aを介して入力される同期信号sycの立上がりを監視し、立上がりを検知するとコントロール部18に検出信号を出力しており、コントロール部18では、同期信号検出回路22より検出信号が入力されたタイミングで、高周波動作区間の初めの区間Tbを開始させ、その後区間Tc→Ta1→Ta2→Ta3の順番で区間を切り替え、各々の区間では実施形態1で説明したようにDC−DC変換回路11の出力電圧やランプ電流の波高値を制御する(図4(d)〜(f)参照)。その後、同期信号検出回路22が同期信号sycの立上がりを検出して、検出信号をコントロール部18に出力すると、コントロール部18では、検出信号が入力されたタイミングで再び高周波動作区間の区間Tbを開始させ、その後区間Tc→Ta1→Ta2→Ta3の順番で区間を切り換えるのである。
ここで、プロジェクタ10から入力される同期信号の周期Tは、使用される環境などによって変化するため、各区間Tb,Tc,Ta1,Ta2の時間幅が周期Tに対する割合で規定され、時間制御データrate-W1,rate-W2,rate-R,rate-Gとしてデータテーブル19に設定されている。なお、この場合に区間Ta3の時間幅を周期Tに対する割合として規定した時間制御データはデータテーブル19に登録されておらず、区間Ta3に移行した後に同期信号検出回路22から検出信号が入力されたタイミングを、区間Ta3(つまり低周波動作区間Ta)が終了し、高周波動作区間Tbが開始するタイミングとしている。
このように本実施形態では、区間Tb,Tc,Ta1,Ta2の時間幅を周期Tに対して各区間毎に設定したある一定の割合で規定しているので、同期信号の立上がりエッジを検出した時点から区間Tbを開始させ、周期Tに対する割合から求めた各区間Tb,Tc,Ta1,Ta2の時間が経過すると、次の区間に切り換えているため、各区間毎に時間幅の誤差が発生し、高周波動作区間の終了時間に誤差が発生する可能性がある。そこで、本実施形態では1周期T内の最後の区間Ta3の時間データを設定しておらず、低周波動作区間Taの最後の区間Ta3の終了時刻を、次の半周期Tにおける高周波動作区間Tbの開始時刻で規定しているので、各区間Tb,Tc,Ta1,Ta2の時間幅に発生した誤差を、区間Ta3の時間幅により吸収することができ、また区間Ta3の時間幅を示す時間制御データを無くすことで、データテーブル19に登録するデータ量を低減できるという効果もある。
尚、本実施形態において同期信号の立下りエッジのタイミングを、高周波動作区間の開始点、すなわち低周波動作区間の終了時間に合わせるようにしても良く、上述と同様の効果が得られる。
(実施形態3)
図5に本実施形態の放電灯点灯装置1の回路図を示す。この放電灯点灯装置1は、図8および図10に示すプロジェクタ10に用いられるものであり、本実施形態では回転カラーフィルタ4としてR(red)、G(green)、B(blue)、W(white)の4色のカラーセグメントを備えるものを用いている。
本実施形態の放電灯点灯装置1では、実施形態1で説明した放電灯点灯装置1において、プロジェクタ10の同期信号発生部30から入力される同期信号sycの立上がりエッジおよび立ち下りエッジの両方を検出する同期信号検出回路22を設け、同期信号検出回路22の検出信号をマイコン20のコントロール部18に入力している。尚、同期信号検出回路22以外の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
プロジェクタ10の同期信号発生部30は、回転カラーフィルタ4の回転に同期した同期信号sycを発生しており、本実施形態では図6(a)〜(c)に示すように、立上がりエッジのタイミングを高周波動作区間(Tb+Tc)のうち区間Tbの開始時刻に同期し、立ち下りエッジのタイミングを低周波動作区間Taの開始時刻(つまり区間Tcの終了時刻)に同期した同期信号sycを出力している。尚、図6(b)〜(f)の波形図は、図6(a)の時間軸を拡大して図示してある。
同期信号検出回路22では、同期信号入力端子13aを介して入力される同期信号sycの立上がり及び立下がりを監視し、立上がりを検知するとコントロール部18に立上りエッジ検出信号を出力し、立下りを検知するとコントロール部18に立下りエッジ検出信号を出力する。コントロール部18では、同期信号検出回路22より立上りエッジ検出信号が入力されたタイミングで、高周波動作区間(Tb+Tc)の最初の区間Tbを開始させ、その後時間制御データで規定されたタイミングで区間Tcに切り替える。またコントロール部18では、同期信号検出回路22より立下りエッジ検出信号が入力されたタイミングで、低周波動作区間Taの最初の区間Ta1を開始させ、その後Ta1→Ta2→Ta3の順番で区間を切り替える。なおコントロール部18は、各々の区間において実施形態1で説明したようにDC−DC変換回路11の出力電圧やランプ電流の波高値を制御する(図6(d)〜(f)参照)。その後、コントロール部18では、同期信号検出回路22から再び立上りエッジ検出信号が入力されたタイミングで高周波動作区間の最初の区間Tbを開始させ、区間Tbから区間Tcに切り替えた後、再び立下りエッジ検出信号が入力されると、低周波動作区間Taの最初の区間Ta1を開始させ、その後Ta1→Ta2→Ta3の順番で区間を切り換えるのである。
ここで、プロジェクタ10から入力される同期信号の周期Tは、使用される環境などによって変化し、それによって低周波動作区間Taおよび高周波動作区間(Tb+Tc)の時間幅もそれぞれ変化するため、各区間Tb,Ta1,Ta2の時間幅が周期Tに対する割合で規定され、時間制御データrate-W1,rate-R,rate-Gとしてデータテーブル19に設定されている。なお、この場合に区間Tcおよび区間Ta3の時間幅をそれぞれ周期Tに対する割合として規定した時間制御データはデータテーブル19に登録されておらず、区間Tcに移行した後に同期信号検出回路22から立下りエッジ検出信号が入力されたタイミングを、区間Tc(つまり高周波動作区間(Tb+Tc))が終了し、低周波動作区間Taが開始するタイミングとしている。また、コントロール部18では、低周波動作区間Taの区間Ta3に移行した後に同期信号検出回路22から立上りエッジ検出信号が入力されたタイミングを、区間Ta3(つまり低周波動作区間Ta)が終了し、高周波動作区間Tbが開始するタイミングとしている。
このように本実施形態では、区間Tb,Ta1,Ta2の時間幅を周期Tに対して各区間毎に設定したある一定の割合で規定しており、同期信号の立上がりエッジを検出した時点から区間Tbを開始させ、周期Tに対する割合から求めた区間Tbの時間が経過すると、次の区間Tcに切り換えるとともに、同期信号の立下がりエッジを検出した時点から区間Ta1を開始させ、周期Tに対する割合から求めた区間Ta1,Ta2の時間がそれぞれ経過すると、次の区間Ta2,Ta3に切り換えているため、各区間毎に時間幅の誤差が発生する可能性がある。そこで、本実施形態では高周波動作区間の最後の区間Tcと、低周波動作区間Taの最後の区間Ta3の時間データを設定しておらず、区間Tcおよび区間Ta3の終了時刻を、次の区間Ta1,Tbの開始時刻でそれぞれ規定しているので、区間Tbの時間幅に発生した誤差を区間Tcの時間幅で、区間Ta1,Ta2の時間幅に発生した誤差を区間Ta3の時間幅でそれぞれ吸収することができ、また区間Tcおよび区間Ta3の時間幅を示す時間制御データを無くすことで、データテーブル19に登録するデータ量を低減できるという効果もある。
尚、本実施形態において同期信号の立下りエッジのタイミングを高周波動作区間の開始点、すなわち低周波動作区間の終了時間に合わせるとともに、同期信号の立上りエッジのタイミングを低周波動作区間の開始点、すなわち高周波動作区間の終了時間に合わせても良く、上述と同様の効果を得ることができる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図7に基づいて説明する。上述の実施形態3では、同期信号の立上りエッジ検出信号が入力されるタイミングを高周波動作区間の初めの区間Tbが開始するタイミングとし、立下りエッジ検出信号が入力されるタイミングを高周波動作区間の終わりの区間Tcが終了するタイミングとしているのに対して、本実施形態では区間Tcにおいて立下りエッジ検出信号が入力されると、コントロール部18がドライブ回路16a,16bを用いてスイッチング素子Q2,Q5の組と、スイッチング素子Q3,Q4の組のオン/オフを反転させることで、ランプ電流ILaの極性を反転させるとともに、区間Tcが終了した時点で低周波動作区間Taを開始させている。ここで、区間Tcにおいて、同期信号の立下りエッジが入力された時点より低周波動作区間Taを開始させるまでの区間を区間Tcxとし、この区間Tcxの時間幅を示す時間制御データや区間Tcxにおけるランプ電圧に対応した電力制御データはデータテーブル19に予め設定してある。尚、放電灯点灯装置1の構成は実施形態3と同様であるので、図示および説明は省略する。
プロジェクタ10の同期信号発生部30は、回転カラーフィルタ4の回転に同期した同期信号sycを発生しており、本実施形態では図7(a)〜(c)に示すように、立上がりエッジのタイミングが高周波動作区間の初めの区間Tbの開始時刻に同期し、且つ、立ち下りエッジのタイミングが高周波動作区間の終わりの区間Tcの途中に設けた区間Tcxの開始時刻に同期した同期信号sycを出力している。尚、図7(b)〜(f)の波形図は、図7(a)の時間軸を拡大して図示してある。
同期信号検出回路22では、同期信号入力端子13aを介して入力される同期信号sycの立上がり及び立下がりを監視し、立上がりを検知するとコントロール部18に立上りエッジ検出信号を出力し、立下りを検知するとコントロール部18に立下りエッジ検出信号を出力する。コントロール部18では、同期信号検出回路22より立上りエッジ検出信号が入力されたタイミングで、高周波動作区間(Tb+Tc)の初めの区間Tbを開始させ、その後時間制御データで規定されたタイミングで区間Tcに切り替える。またコントロール部18では、同期信号検出回路22より立下りエッジ検出信号が入力されたタイミングで、図7(e)(f)に示すようにドライブ回路16a,16bを用いてスイッチング素子Q2,Q5の組と、スイッチング素子Q3,Q4の組のオン/オフを反転させることで、ランプ電流ILaの極性を反転させるとともに、区間Tcの時間幅(時間制御データによって規定される)が経過した時点で低周波動作区間Taの最初の区間Ta1を開始させ、その後Ta1→Ta2→Ta3の順番で区間を切り替える。またコントロール部18は、各々の区間において実施形態1で説明したようにDC−DC変換回路11の出力電圧やランプ電流の波高値を制御する(図7(d)参照)。その後、コントロール部18では、同期信号検出回路22から再び立上りエッジ検出信号が入力されたタイミングで高周波動作区間の最初の区間Tbを開始させ、区間Tbから区間Tcに切り替えた後、再び立下りエッジ検出信号が入力されると区間Tcxに切り替え、その後区間Tcxの動作時間が終了すると、低周波動作区間Taの最初の区間Ta1を開始させるとともに、所定の時間が経過すると区間Ta1→Ta2→Ta3の順番で区間を切り換えるのである。
ここで、プロジェクタ10から入力される同期信号の周期Tは、使用される環境などによって変化し、それによって低周波動作区間Taおよび高周波動作区間(Tb+Tc)の時間幅もそれぞれ変化するため、各区間Tb,Tcx,Ta1,Ta2の時間幅が周期Tに対する割合で規定され、時間制御データとしてデータテーブル19に設定される。なお、この場合に区間Tcにおいて区間Tcxに移行する前の区間(この区間を区間(Tc−Tcx)という)および区間Ta3の時間幅をそれぞれ周期Tに対する割合として規定した時間制御データはデータテーブル19に登録されておらず、区間Tcに移行した後に同期信号検出回路22から立下りエッジ検出信号が入力されたタイミングを、高周波動作区間の最後の区間Tcxが開始するタイミングとしている。また、コントロール部18では、低周波動作区間Taの区間Ta3に移行した後に同期信号検出回路22から立上りエッジ検出信号が入力されたタイミングを、区間Ta3(つまり低周波動作区間Ta)が終了し、高周波動作区間Tbが開始するタイミングとしている。
このように本実施形態では、区間Tb,Tcx,Ta1,Ta2の時間幅を周期Tに対して各区間毎に設定したある一定の割合で規定しており、同期信号の立上がりエッジを検出した時点から区間Tbを開始させ、周期Tに対する割合から求めた区間Tbの時間が経過すると、次の区間Tcに切り換えるとともに、同期信号の立下がりエッジを検出した時点から区間Tcxを開始させ、周期Tに対する割合から求めた区間Tcx,Ta1,Ta2の時間がそれぞれ経過すると、次の区間に切り換えているため、各区間毎に時間幅の誤差が発生する可能性がある。そこで、本実施形態では高周波動作区間の終わりの区間Tcのうち区間Tcxに移行する前の区間(Tc−Tcx)と、低周波動作区間Taの最後の区間Ta3の時間データを設定しておらず、区間(Tc−Tcx)および区間Ta3の終了時刻を、次の区間Tcx,Tbの開始時刻でそれぞれ規定しているので、区間Tbの時間幅に発生した誤差を区間(Tc−Tcx)の時間幅で、区間Tcx,Ta1,Ta2の時間幅に発生した誤差を区間Ta3の時間幅でそれぞれ吸収することができ、また区間Tcxおよび区間Ta3の時間幅を示す時間制御データを無くすことで、データテーブル19に登録するデータ量を低減できるという効果もある。
ところで、上述した各実施形態の放電灯点灯装置1は、スクリーンに前面側から画像を投影するプロジェクタ10に用いられるものであり、実施形態1〜4で説明した放電灯点灯装置を用いることによって、フリッカを低減しつつ、色再現性能を向上させた安価なプロジェクタを実現することができる。
また上述した各実施形態の放電灯点灯装置を、スクリーンの背面側から映像を投射し、スクリーンを透過させて見せるプロジェクションテレビに用いても良いことは言うまでもなく、実施形態1〜4で説明した放電灯点灯装置を用いることによって、フリッカを低減しつつ、色再現性能を向上させた安価なプロジェクションテレビを実現することができる。なおプロジェクションテレビの構成は従来周知であるので、図示および説明は省略する。
実施形態1の放電灯点灯装置の回路図である。 (a)〜(e)は同上の動作を説明する説明図である。 実施形態2の放電灯点灯装置の回路図である。 (a)〜(f)は同上の動作を説明する説明図である。 実施形態3の放電灯点灯装置の回路図である。 (a)〜(f)は同上の動作を説明する説明図である。 (a)〜(f)は実施形態4の放電灯点灯装置の動作を説明する説明図である。 各実施形態の放電灯点灯装置を用いたプロジェクタの概略構成図である。 (a)(b)は従来の放電灯点灯装置のランプ電流を示す波形図である。 従来の放電灯点灯装置を用いたプロジェクタの概略構成図である。 (a)は光の三原色の説明図、(b)〜(f)は回転カラーフィルタの説明図である。
符号の説明
1 放電灯点灯装置
4 回転カラーフィルタ
10 プロジェクタ(画像表示装置)
11 DC−DC変換回路(電力変換回路)
12 極性反転回路(電力変換回路)
13 制御回路
13a 同期信号入力端子
La 放電灯ランプ(高圧放電灯)

Claims (4)

  1. 高圧放電灯に低周波で極性が交番するランプ電流を供給する電力変換回路と、電力変換回路の出力を制御する制御回路とを備え、制御回路は、低周波のランプ電流波形の各半周期毎に、ランプ電流の極性が反転する直前の所定区間を高周波でランプ電流の極性が交番する高周波動作区間とし、低周波のランプ電流波形の各半周期において、高周波動作区間のランプ電流のピーク値のうち、直前の低周波動作区間におけるランプ電流と極性が同じ側のピーク値のみ、直前の低周波動作区間における平均ランプ電流よりも大きくした放電灯点灯装置において、
    回転方向に沿って少なくとも3色以上のカラーセグメントが設けられた回転カラーフィルタを有し、回転に応じて各カラーセグメントに高圧放電灯の照射光を順番に照射させ、カラーセグメントを通過した光を光学系部品を介してスクリーン上に画像を投影させる画像表示装置から、回転カラーフィルタの回転に同期した同期信号が入力される同期信号入力端子を備え、制御回路は、同期信号に基づいて、低周波動作区間において同一色のカラーセグメントに照射光が入射する間はランプ電流波形の波高値を一定とし、且つ、低周波動作区間においてランプ電流波形の波高値が少なくとも2つ以上の異なる波高値となるようにランプ電流を制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 同期信号の立上がりエッジ又は立下りエッジのうち一方のタイミングを、所定周波数のランプ電流波形の半周期毎に設けた高周波動作区間の開始点に合わせたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 同期信号の立上がりエッジ又は立下りエッジのうち他方のタイミングを、所定周波数のランプ電流波形の半周期毎に設けた低周波動作区間の開始点に合わせたことを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の放電灯点灯装置を用いたことを特徴とするプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010097848A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Iwasaki Electric Co Ltd 高圧放電灯点灯装置、光源装置及び高圧放電灯の点灯方法

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