JP2006259603A - 現像ロール及びそれに用いるマグネットブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】 より柔軟に磁力パターンの調整をおこなうことが可能なマグネットロール及びそれに用いるマグネットブロックを提供する。
【解決手段】 本発明に係る現像ロール10は、延在方向に延びる内周曲面20a及び外周曲面20bとを有する複数の長尺状のマグネットブロック20と、複数のマグネットブロック20それぞれが、内周曲面20a側から外周面18aに取り付けられる丸棒状のシャフト18とを有するマグネットロール14を備え、マグネットブロック20は、その延在方向に直交する断面において、内周曲面20aに対応する第1の弧Aの曲率中心Iの位置と外周曲面20bに対応する第2の弧Aの曲率中心Iの位置とが異なっているため、内周曲線の曲率中心の位置と外周曲線の曲率中心の位置とが同一である従来のマグネットブロックを有する現像ロール10Aよりも、多様な磁力パターンを実現することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複写機やファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式の現像装置に利用される現像ロール及びそれに用いるマグネットブロックに関する。
従来から、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式の現像装置などに用いられる現像ロールとして、複数の磁極がその表面に形成されたマグネットロールと、このマグネットロールを封入する円筒状のスリーブとを備えた現像ロールが、下記特許文献1等に開示されている。このような現像ロールにおいては、マグネットロールの軸を固定した状態で外周のスリーブのみを回転させることで、スリーブの表面に吸着させた現像剤が現像領域まで搬送される。現像領域まで搬送された現像剤は、感光ドラムに供給されて、感光ドラム表面に形成されている静電潜像を可視像化する。なお、感光ドラムに供給されずにスリーブ側に残留した現像剤は、スリーブの回転により現像剤剥離領域まで到達したところでスリーブから剥離される。
すなわち、現像ロールは、以上のような現像剤の搬送、現像、剥離といった処理を繰り返すため、現像ロール表面には複数の磁極を形成させる必要があった。このような複数の磁極を、円筒状マグネット表面に形成するのは困難である上、それらの磁極によって得られる磁力パターンでは、磁極ごとに求められる磁気特性を十分に満たすことができなかった。そこで、目的とする磁力パターンに対応する磁極に着磁させた複数のマグネットブロックを、シャフトの周囲に取り付けて、現像ロールの磁力パターンの自由度を高めた現像ロールが、例えば、下記特許文献2等に開示されている。
近年、現像装置のさらなる進歩に伴い、現像ロールに対しても、より複雑な磁力パターンが要求されるようになってきた。そして、このような要求に応えるために、従来、シャフトに取り付ける各マグネットブロックの開き角を調整して、現像ロールの磁力パターンの調整をおこなっていた。
特開平11−84879号公報 特開2003−167440号公報 特開平11−150017号公報 特開平7−191541号公報 特開平7−191551号公報
しかしながら、各マグネットブロックをシャフトにしっかりと固定するためには、隣り合うマグネットブロックに密着するように配置する必要があったため、各マグネットブロックの開き角を調整するやり方には限界があり、例えば、隣接するマグネットブロックの磁気波形パターンを同時にシャープあるいはブロードにすることはできなかった。
なぜなら、マグネットブロックの開き角を小さくしてシャープにしようとすると、シャフトに所定の数量のマグネットブロックを配置した際に、必要以上に空隙が生じてしまい、全体として所望の波形パターンが得られなくなったり、マグネットブロックの開き角を大きくしてブロードにしようとすると、シャフトの所定の数量のマグネットブロックを配置できなくなり、全体として所望の波形パターンが得られなくなったりするためである。
つまり、開き角の調整だけで、目的とする磁力パターンに十分に合致するようなものを得ることは難しく、磁力パターンを調整する新たな技術が待望されていた。
そこで、本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、より柔軟に磁力パターンの調整をおこなうことが可能な現像ロール及びそれに用いるマグネットブロックを提供することを目的とする。
本発明に係る現像ロールは、延在方向に延びる内周曲面及び外周曲面を有する複数の長尺状のマグネットブロックと、複数のマグネットブロックそれぞれが内周曲面側から外周面に取り付けられる丸棒状のシャフトとを有するマグネットロールを備え、複数のマグネットブロックのうちの少なくとも1つのマグネットブロックは、その延在方向に直交する断面において、内周曲面に対応する内周曲線の曲率中心の位置と外周曲面に対応する外周曲線の曲率中心の位置とが異なっていることを特徴とする。
この現像ロールのマグネットブロックは、その延在方向に直交する断面において、内周曲面の曲率中心の位置と外周曲線の曲率中心の位置とが異なっている。そのため、本発明に係るマグネットロールは、内周曲線の曲率中心の位置と外周曲線の曲率中心の位置とが同一である従来のマグネットブロックを有する現像ロールよりも、多様な磁力パターンを実現することができる。
また、本発明に係る現像ロールは、延在方向に延びる内周曲面及び外周曲面を有する複数の長尺状のマグネットブロックと、複数のマグネットブロックそれぞれが内周曲面側から外周面に取り付けられる丸棒状のシャフトとを有するマグネットロールを備え、複数のマグネットブロックのうち、少なくとも2つのマグネットブロックにおいて、その延在方向に直交する断面において、外周曲面に対応する外周曲線の曲率が互いに相異していることを特徴とする。
この現像ロールにおいては、複数のマグネットブロックのうち、少なくとも2つのマグネットブロックが、その延在方向に直交する断面において、外周曲面に対応する外周曲線の曲率が互いに相異している。そのため、本発明に係る現像ロールは、各マグネットブロックの外周曲線の曲率が全て同一である従来のマグネットブロックを有する現像ロールよりも、多様な磁力パターンを実現することができる。
さらに、本発明に係るマグネットブロックは、延在方向に延びる内周曲面及び外周曲面を有する複数の長尺状のマグネットブロックと、複数のマグネットブロックそれぞれが内周曲面側から外周面に取り付けられる丸棒状のシャフトとを有するマグネットロールを備える現像ロールに用いられ、その延在方向に直交する断面において、内周曲面に対応する内周曲線の曲率中心の位置と外周曲面に対応する外周曲線の曲率中心の位置とが異なっていることを特徴とする。
このマグネットブロックにおいては、その延在方向に直交する断面において、内周曲面の曲率中心の位置と外周曲線の曲率中心の位置とが相異している。そのため、本発明に係るマグネットブロックは、内周曲線の曲率中心の位置と外周曲線の曲率中心の位置とが同一である従来のマグネットブロックよりも、マグネットロールや現像ロールに用いた際に多様な磁力パターンを実現することができる。
本発明によれば、より柔軟に磁力パターンの調整をおこなうことが可能な現像ロール及びそれに用いるマグネットブロックが提供される。
以下、添付図面を参照して本発明に係る現像ロール及びそれに用いるマグネットブロックの実施の形態について詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。また、本発明は下記実施形態のみに限定されるものではなく、あくまでも一実施形態である。
図1は、本発明の実施形態に係る現像ロール10の概略斜視図であり、図2及び図3はそれぞれ、図1に示した現像ロール10のII−II線断面図及びIII−III線断面図である。
図1〜図3に示すように、現像ロール10は、長尺円筒状のアルミニウム製スリーブ12と、このスリーブ12の内部に配置されたマグネットロール14と、スリーブ12の端部開口12a,12bそれぞれに嵌着固定された一対のフランジ16A,16Bとで構成されている。
さらに、マグネットロール14は、金属などの高強度材料により構成された丸棒状のシャフト18と、このシャフト18の外周面18aに固定された5つの長尺状のマグネットブロック20(20A〜20E)とによって構成されている。
各マグネットブロック20は、磁性粉体(フェライト系やNd−Fe−B系等)と樹脂(ゴム系やプラスチック系等)とで構成されたプラスチックマグネット、若しくはゴムマグネットである。また、各マグネットブロック20の断面形状は、図3に示すように、それぞれ異なっている。
5つのマグネットブロック20のうちのマグネットブロック20Aを例にとって説明すると、マグネットブロック20Aの断面形状は、第1の弧(内周曲線)Aと、第2の弧(外周曲線)Aと、2本の線分L,Lとによって形成された形状となっている。
ここで、第1の弧Aは、その曲率中心Iの位置が、シャフト18の外周面18aの曲率中心I1の位置と同じとなっており、且つ、その曲率半径Rが、シャフト18の外周面18aの曲率半径と実質的に同じとなっている。第2の弧Aは、その曲率中心Iが、第1の弧Aの曲率中心Iの位置よりもマグネットブロック20Aに近くなっており、その曲率半径Rが、第1の弧Aの曲率半径Rよりも大きく、マグネットブロック20Aの外接円の半径Rよりも小さくなっている。そして、2本の線分L,Lは、上記第1の弧A及び第2の弧Aの対応する端点同士を真っ直ぐに結ぶ線分である。
なお、このマグネットブロック20Aの外接円の半径Rは、マグネットロール14の外接円21の半径Rより小さくなっている。また、マグネットブロック20A断面の第1の弧Aの開き角は50度となっている。
そして、第1の弧Aがマグネットブロック20の長手方向に延びた曲面がマグネットブロック20Aの内周曲面20aとなっており、同じく第2の弧Aがマグネットブロック20Aの長手方向に内周曲面20aに対面するように延びる曲面がマグネットブロック20Aの外周曲面20bとなっており、また、2本の線分L,Lがマグネットブロック20Aの長手方向に延びた一対の平面がマグネットブロック20Aの両側平面20c,20dとなっている。
マグネットブロック20B〜20Eは、上述したマグネットブロック20Aと略同じ断面形状を有しており、マグネットブロック20Aとは、外周曲面20bに対応する第2の弧Aの曲率中心の位置と曲率半径とが異なっている。
すなわち、マグネットブロック20Bの第2の弧Aの曲率中心Iは、第1の弧Aの曲率中心Iの位置よりもマグネットブロック20Bから離れた位置にあり、マグネットブロック20Bの第2の弧Aの曲率半径Rは、マグネットロール14の外接円21の半径Rよりも大きくなっている。そして、マグネットブロック20B断面の第1の弧Aの開き角は62度となっている。
また、マグネットブロック20Cの第2の弧Aの曲率中心Iは、第1の弧Aの曲率中心Iの位置よりもマグネットブロック20Cに近い位置であって、第1の弧Aの中心点Tと曲率中心Iとを結ぶ仮想線Lから外れた位置にあり、マグネットブロック20Cの第2の弧Aの曲率半径Rは、第1の弧Aの曲率半径Rよりも大きく、マグネットロール14の外接円21の半径Rよりも小さくなっている。すなわち、このマグネットブロック20Cは、他のマグネットブロック20とは異なり、非対称の断面形状を有している。マグネットブロック20C断面の第1の弧Aの開き角は75度となっている。
さらに、マグネットブロック20Dの第2の弧Aの曲率中心Iは、第1の弧Aの曲率中心Iの位置よりもマグネットブロック20Dに近い位置にあり、マグネットブロック20Dの第2の弧Aの曲率半径Rは、第1の弧Aの曲率半径Rよりも大きく、マグネットロール14の外接円21の半径Rよりも小さくなっている。そして、マグネットブロック20D断面の第1の弧Aの開き角は66度となっている。
また、マグネットブロック20Eの第2の弧Aの曲率中心Iは、第1の弧Aの曲率中心Iの位置よりもマグネットブロック20Eに近い位置にあり、且つ、マグネットブロック20Dの曲率中心Iに比べてIに近い位置にある。つまり、マグネットブロック20Eは、マグネットブロック20Dよりも同心円形に近い断面形状となっている。マグネットブロック20Eの第2の弧Aの曲率半径Rは、第1の弧Aの曲率半径よりも大きく、マグネットロール14の外接円21の半径Rより小さくなっている。

そして、マグネットブロック20E断面の第1の弧Aの開き角は42度となっている。
そして、各マグネットブロック20は、その内周曲面20aにおいてシャフト18の外周面18aに図示しない接着剤によって固定されている。5つのマグネットブロック20A〜20Eは互いに密着した状態で隣接している。すなわち、各マグネットブロックは、少なくとも両側平面20c,20dの一方の平面で隣り合うマグネットブロック20と接しているため、各マグネットブロック20はシャフト18に強固に取り付けられている。
なお、マグネットロール14の外接円21に対応する円筒状曲面14aと、スリーブ12の内周面12cとの間には、所定間隔dの空隙が形成されている。また、シャフト18は、マグネットブロック20によってその全周を完全には囲まれておらず、シャフト18の周りにはマグネットブロック20の存在しないブロック欠落部22が形成されており、このブロック欠落部22においてはシャフト18の外周面18aが露出している。さらに、各マグネットブロック20A〜20Eの外周曲面20bにおける極性は、図3において符号Nと符号Sとで示しているように、N極とS極とが交互になるように配置されている。
以上で説明したマグネットロール14は、スリーブ12内に配置され、スリーブ12の両端に位置する1対のフランジ16A,16Bによって回転自在に支持されている。ここで、フランジ16A及びフランジ16Bは、その中心軸線に沿ってそれぞれ孔24A,24Bが形成されている。そして、この孔24A,24Bのそれぞれの内側には、シャフト18を回転支持するベアリング26A,26B(例えば、焼結含油軸受)が取り付けられている。
現像ロール10を現像装置に設置すると、マグネットロール14は回転しないように保持され、マグネットロール14を覆うケース28だけがシャフト18周りに回転自在に保持される。この状態で、フランジ16Bの軸部30にギア等を取り付けて、モータ等により軸部30を回転駆動させることで、現像ロール10のケース28の回転制御がおこなわれる。
次に、マグネットロール14の磁気パターンについて、図4を参照しつつ説明する。図4は、マグネットロール14の磁気パターンを示した図である。図4に実線で示した各ピークP〜Pはそれぞれ、対応する磁極、すなわち、マグネットブロック20A(汲み上げ極)、マグネットブロック20B(層規制極)、マグネットブロック20C(搬送極)、マグネットブロック20D(現像極)及びマグネットブロック20E(剥離極)の磁気特性に対応している。なお、この磁気パターンは、スリーブ12の外周表面12dにおける円周方向の磁束密度を示している。
ここで、図4の各ピークP〜Pの高さは、各磁極の磁束密度の大きさ(T)を表しており、マグネットブロック20の構成材料や配向度を変更することによってある程度自在に調整することができる。一方、図4の各ピークP〜Pの半値幅は、従来は各マグネットブロック20の開き角を調整することでのみ、この半値幅を調整していた。ただし、この開き角による調整のみでは、複雑化傾向にある磁気パターンに十分に対応することが困難になってきた。
そこで、発明者らは、鋭意研究の末に、ピークP〜Pの半値幅を含めたピークパターンの新たな調整方法として、第2の弧Aの曲率中心Iの位置を第1の弧Aの曲率中心Iの位置からずらした上述のマグネットブロック20をマグネットロール14に用いることに想到した。すなわち、マグネットブロック20Eのように、マグネットブロック20の延在方向に直交する断面(すなわち、図3に示したIII−III線断面)において、第2の弧Aの曲率中心Iの位置を第1の弧Aの曲率中心Iの位置よりもそのマグネットブロック20E側に近づけると共に、第2の弧Aの曲率半径Rをマグネットロール14の外接円21の半径Rよりも小さくすることで、スリーブ12(ケース28)のサイズを変更することなく、ピークPの半値幅の狭小化が可能であることを新たに見出した。
それとは逆に、マグネットブロック20Bのように、マグネットブロック20の延在方向に直交する断面において、第2の弧Aの曲率中心Iの位置を、第1の弧Aの曲率中心Iよりもマグネットブロック20B側から遠ざけると共に、第2の弧Aの曲率半径Rをマグネットロール14の外接円21の半径Rよりも大きくすることで、やはりケース28のサイズを変更することなく、ピークPの半値幅の拡幅化が可能であることも併せて見出した。
さらに、マグネットロール14の外接円21の曲率半径Rよりも小さい曲率半径Rの外接円を有するマグネットブロック20Aや、非対称の断面形状を有するマグネットブロック20Cにより、ピークパターンの低減化や非対称化(傾斜化)が図られているため、マグネットロール14においては磁気パターンのさらなる多様化が実現されている。
ここで、従来の現像ロール10Aを図5に示す。この現像ロール10Aを構成するマグネットロール14Aにおいては、各マグネットブロック20の第1の弧Aの曲率中心の位置Iと第2の弧Aの曲率中心Iの位置とが一致しており、且つ、各マグネットブロック20の第2の弧Aの曲率半径Rは、マグネットロール14Aの外接円21の曲率半径Rに一致している。その結果、現像ロール10Aにおいては、図4の破線で示したように、画一的な磁気パターンしか実現することができなかった。
以上で詳細に説明したように、現像ロール10のマグネットロール14のマグネットブロック20においては、磁気パターンのピークの半値幅の狭小化や拡幅化、低減化や傾斜化が実現されている。つまり、この現像ロール10においては、マグネットブロック20の第1の弧Aの曲率中心Iの位置と第2の弧Aの曲率中心Iの位置とを異ならせることで、従来のマグネットブロックを有する現像ロール10Aよりも、より柔軟な磁気パターンの調整が実現される。
また、現像ロール10においては、従来の現像ロール10Aでは困難であったピークパターンの非対称も実現されている。マグネットブロックの一部に凹部や凸部を設けて、非対称にする方法が提案されてはいるが、凹部を設けた場合には、同時に磁気特性の低下を招き、凸部を設けた場合には、スリーブとマグネットブロックとの間のギャップが広く確保する必要があるため、全体としてはやはり磁気特性の低下を招いてしまい、好ましくない。
なお、必ずしも、マグネットロール14を構成する全てのマグネットブロック20において第1の弧Aの曲率中心Iの位置と第2の弧Aの曲率中心Iの位置とが異なる必要はなく、少なくとも1つのマグネットブロック20において第1の弧Aの曲率中心の位置と第2の弧Aの曲率中心の位置とが異なりさえすればよい。
なお、単にピークパターンの狭小化を図るだけであれば、隣り合うマグネットブロック20同士の間に所定の間隙を形成しつつ、マグネットブロック20の開き角を狭めることで実現することも可能であると考えられるが、このような場合には、マグネットブロック20をシャフト18に固定する際の位置決めが困難である上、マグネットブロック20が不安定な状態でシャフト18に固定されるため、実用化が非常に困難である。一方、上述したマグネットロール14においては、各マグネットブロック20は、少なくとも両側平面20c,20dのうちの一方の平面で隣り合うマグネットブロック20と密着した状態で接しているため、各マグネットブロック20をシャフト18に固定する際の位置決めが容易であり、且つ、各マグネットブロック20をシャフト18に強固に取り付けることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、マグネットロール及びマグネットブロックの形状や磁力は、要求される磁束密度や着磁パターンに合わせて適宜変更することができる。その際、マグネットブロックの一部に上述した凹部や凸部を設けて、磁気特性の分布にさらに変化をもたせてもよい。また、マグネットブロックの構成材料、開き角、数、磁極の並び順、スリーブの構造等についても、上記実施形態に限定されない。さらに、マグネットロールには、欠落部がなくてもよい。
本発明の実施形態に係る現像ロールの概略斜視図である。 図1に示した現像ロールのII−II線断面図である。 図1に示した現像ロールのIII−III線断面図である。 本発明の実施形態に係るマグネットロールの磁気パターンを示した図である。 従来の現像ロールを示した概略断面図である。
符号の説明
10…現像ロール、14…マグネットロール、18…シャフト、20,20A〜20I…マグネットブロック、20a…内周曲面、20b…外周曲面、20c,20d…両側平面、I〜I…曲率中心、R〜R…曲率半径。

Claims (3)

  1. 延在方向に延びる内周曲面及び外周曲面を有する複数の長尺状のマグネットブロックと、
    前記複数のマグネットブロックそれぞれが、前記内周曲面側から外周面に取り付けられる丸棒状のシャフトとを有するマグネットロールを備え、
    前記複数のマグネットブロックのうちの少なくとも1つの前記マグネットブロックは、その延在方向に直交する断面において、前記内周曲面に対応する内周曲線の曲率中心の位置と前記外周曲面に対応する外周曲線の曲率中心の位置とが異なっている、現像ロール。
  2. 延在方向に延びる内周曲面及び外周曲面を有する複数の長尺状のマグネットブロックと、
    前記複数のマグネットブロックそれぞれが、前記内周曲面側から外周面に取り付けられる丸棒状のシャフトとを有するマグネットロールを備え、
    前記複数のマグネットブロックのうち、少なくとも2つの前記マグネットブロックにおいて、その延在方向に直交する断面において、前記外周曲面に対応する外周曲線の曲率が互いに相異している、現像ロール。
  3. 延在方向に延びる内周曲面及び外周曲面を有する複数の長尺状のマグネットブロックと、前記複数のマグネットブロックそれぞれが、前記内周曲面側から外周面に取り付けられる丸棒状のシャフトとを有するマグネットロールを備える現像ロールに用いられ、
    その延在方向に直交する断面において、前記内周曲面に対応する内周曲線の曲率中心の位置と前記外周曲面に対応する外周曲線の曲率中心の位置とが異なっている、マグネットブロック。
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