JPH11161007A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH11161007A
JPH11161007A JP32594197A JP32594197A JPH11161007A JP H11161007 A JPH11161007 A JP H11161007A JP 32594197 A JP32594197 A JP 32594197A JP 32594197 A JP32594197 A JP 32594197A JP H11161007 A JPH11161007 A JP H11161007A
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JP
Japan
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peripheral surface
developing sleeve
developer
magnetic
developing
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Application number
JP32594197A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Murata
弘 村田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、適切な量の現像剤を安定して供給
でき、現像剤に対するストレスを低減でき、現像スリー
ブを回転するモータの負担を軽減できる現像装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】現像装置は、現像スリーブ2の外周面2a
に対して所定のギャップを介して配置された規制部材2
0を有している。規制部材20は、現像スリーブ2の内
側に配置された磁石8aとの間で磁界を形成するための
磁性板22、およびこの磁性板22を保持するととも
に、外周面2aとの間を通過される現像剤を穂切して現
像剤の量を調節するブレード21を有している。磁性板
22が外周面2aに対向した先端は、曲率半径Rの曲面
22bに形成され、外周面2aとの間を通過される現像
剤の量が適切な値に調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静電潜像に現像
剤を供給して現像する現像装置に係り、特に、感光体ド
ラムに対向した現像スリーブを介して現像剤を供給し、
ドラム表面の静電潜像を現像する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機は、画像デ
ータに基づく静電潜像を形成する感光体ドラム、この感
光体ドラムに現像剤を供給して静電潜像を現像する現像
装置、およびこの現像装置にて現像された現像剤像を被
転写媒体上に転写して画像を出力する転写装置を備えて
いる。
【0003】現像装置は、感光体ドラムに所定のギャッ
プを介して対向配置された現像スリーブ、現像スリーブ
の内側に配置された複数の磁石、現像スリーブ上に現像
剤を供給する複数のローラ、および現像スリーブ上に供
給された現像剤の量を調節する規制部材を備えている。
【0004】規制部材は、現像スリーブの外周面に所定
のギャップを介して対向配置され、現像スリーブの内側
に配置された磁石との間で電界を形成して現像剤による
ブリッジを形成する磁性板、およびこの磁性板を所定位
置に保持するとともに形成されたブリッジを穂切して現
像剤量を調節するブレードを有している。
【0005】しかして、複数のローラによって現像スリ
ーブ上に供給された現像剤は、現像スリーブの回転によ
って、対向配置された感光体ドラムの外周面に向けて移
動され、ブレードとの間のギャップを通って穂切され
る。このとき、現像スリーブの内側に配置された磁石と
現像スリーブに対向配置された磁性板との間に形成され
る磁界に沿って現像剤のブリッジが形成され、ブレード
の先端と現像スリーブとの間のギャップを通ってブリッ
ジが穂切されて現像剤の量が調節される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の磁性板を有する規制部材を用いた現像装置では、現像
スリーブの内側に配置された磁石の配置位置を高精度に
位置決めする必要があり、磁石の配置位置にずれを生じ
ると、感光体ドラムに供給する現像剤の量を適切な量に
調節することができない。
【0007】一般に、磁性板を用いて現像剤の量を調節
する場合、現像スリーブとの間のギャップを比較的大き
くすることができ、現像剤に対するストレスを低減でき
る。しかし、現像スリーブとの間のギャップを大きくす
ると、適切な量の現像剤を供給できなくなる場合があ
る。このため、現像スリーブとの間のギャップを小さく
すると、現像剤へのストレスが増大されるとともに現像
スリーブを回転するためのトルクが増大され、現像スリ
ーブを回転するモータへの負担が増大される問題が生じ
る。
【0008】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、適切な量の現像剤を安定して供給で
き、現像剤に対するストレスを低減でき、現像スリーブ
を回転するモータの負担を軽減できる現像装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の現像装置は、その周
面上に静電潜像が形成される感光体ドラムの該周面に所
定のギャップを介して対向して配置され、静電潜像を現
像するための現像剤をその周面上に保持するとともに、
回転することにより、保持した現像剤を上記感光体ドラ
ムの周面上に供給する現像スリーブと、上記現像スリー
ブの周面に対して所定のギャップを介して対向して配置
され、上記現像スリーブの周面上に供給された現像剤の
通過を規制して現像剤の供給量を調節する磁性部材と、
上記現像スリーブの内側に配置され、上記磁性部材との
間で磁界を形成して上記現像スリーブの周面上に現像剤
による磁気ブラシを形成する磁石と、を備え、上記磁性
部材が上記現像スリーブの周面に対向した先端は、上記
現像スリーブの回転方向下流に向って上記現像スリーブ
の周面に近づく面を有することを特徴とする。
【0010】また、この発明のうち請求項2記載の現像
装置によると、上記近づく面は、上記現像スリーブの周
面方向に凸の曲面であることを特徴とする。また、この
発明のうち請求項3記載の現像装置によると、上記近づ
く面は、上記現像スリーブの周面方向に傾斜した傾斜面
であることを特徴とする。
【0011】また、この発明のうち請求項4記載の現像
装置によると、上記傾斜面は、上記磁性部材が対向した
上記現像スリーブの周面の部位における接線に対し、2
0°〜70°の角度で傾斜されていることを特徴とす
る。
【0012】また、この発明のうち請求項5記載の現像
装置は、その周面上に静電潜像が形成される感光体ドラ
ムの該周面に所定のギャップを介して対向して配置さ
れ、静電潜像を現像するための現像剤をその周面上に保
持するとともに、回転することにより、保持した現像剤
を上記感光体ドラムの周面上に供給する現像スリーブ
と、上記現像スリーブの周面に対向して配置され、上記
現像スリーブの周面上に供給された現像剤の通過を規制
して現像剤の供給量を調節する磁性板と、上記現像スリ
ーブの内側に配置され、上記磁性板との間で磁界を形成
して上記現像スリーブの周面上に現像剤による磁気ブラ
シを形成する磁石と、を備え、上記磁性板は、この磁性
板が対向した上記現像スリーブの周面の部位における接
線に対し、上記現像スリーブの回転方向下流に向って近
づく方向に傾斜されていることを特徴とする。
【0013】また、この発明のうち請求項6記載の現像
装置によると、上記磁性板が上記現像スリーブの周面に
近接した先端が上記接線と略平行な面を有することを特
徴とする。
【0014】また、この発明のうち請求項7記載の現像
装置は、その周面上に静電潜像が形成される感光体ドラ
ムの該周面に所定のギャップを介して対向して配置さ
れ、静電潜像を現像するための現像剤をその周面上に保
持するとともに、回転することにより、保持した現像剤
を上記感光体ドラムの周面上に供給する現像スリーブ
と、上記現像スリーブの周面に対向して配置された磁性
部材、およびこの磁性部材を保持した保持部材を有し、
上記現像スリーブの周面上に供給された現像剤の通過を
規制して現像剤の供給量を調節する規制部材と、上記磁
性部材が上記現像スリーブの周面に対向した部位に設け
られた非磁性部材と、上記現像スリーブの内側に配置さ
れ、上記磁性部材との間で磁界を形成して上記現像スリ
ーブの周面上に現像剤による磁気ブラシを形成する磁石
と、を備えている。
【0015】更に、この発明のうち請求項8記載の現像
装置は、その周面上に静電潜像が形成される感光体ドラ
ムの該周面に所定のギャップを介して対向して配置さ
れ、静電潜像を現像するための現像剤をその周面上に保
持するとともに、回転することにより、保持した現像剤
を上記感光体ドラムの周面上に供給する現像スリーブ
と、上記現像スリーブの周面に対向して配置された磁性
部材、およびこの磁性部材を保持した保持部材を有し、
上記現像スリーブの周面上に供給された現像剤の通過を
規制して現像剤の供給量を調節する規制部材と、上記磁
性部材の表面を覆うように設けられた非磁性部材と、上
記現像スリーブの内側に配置され、上記磁性部材との間
で磁界を形成して上記現像スリーブの周面上に現像剤に
よる磁気ブラシを形成する磁石と、を備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1には、い
わゆる電子写真プロセスに従って画像を出力する複写機
などの画像形成装置に搭載される現像装置1の概略断面
図を示してある。この現像装置1は、画像データに基づ
く静電潜像がその外周面10a上に形成される感光体ド
ラム10に対し、所定のギャップを介して対向配置され
た現像スリーブ2を有している。これら感光体ドラム1
0および現像スリーブ2は、それぞれ図示しない駆動モ
ータによって図中矢印方向に回転される。
【0017】感光体ドラム10と反対側で現像スリーブ
2に隣接した位置には、現像剤を収容したハウジング4
が設けられている。ハウジング4内には、例えば、色剤
としてのトナーを磁性を有するキャリアに静電的に吸着
させた2成分現像剤が収容されている。ハウジング4
は、それぞれ現像スリーブ2の外周面2aが露出された
第1室4aおよび第2室4bに分割されている。
【0018】ハウジング4上部の第1室4a内には、回
転することによって現像剤を攪拌するとともに、例えば
図中紙面手前方向に現像剤を搬送し、搬送途中の現像剤
の一部を現像スリーブ2の外周面2a上に供給する上オ
ーガ5が配設されている。また、ハウジング下部の第2
室4b内には、現像スリーブ2を介して供給されずに回
収された現像剤を回転によって攪拌・搬送(紙面奥側)
して第1室へ押し上げる下オーガ6が配設されている。
尚、上オーガ5、下オーガ6、および現像スリーブ2の
それぞれの回転軸は、感光体ドラム10の回転軸と略平
行に延設されている。また、第1室4aの上方には、高
濃度トナーを第1室4aに補給する図示しないトナーホ
ッパが設けられている。
【0019】現像スリーブ2の内側には、5つの磁石8
a〜8eが、現像スリーブ2に近接されて、現像スリー
ブ2の回転方向に沿って順に設けられている。尚、これ
らの磁石はそれぞれ所定位置で固定的に配置され、その
周囲の現像スリーブ2だけが回転するようになってい
る。各磁石は、それぞれ現像スリーブ2に対向配置され
た極性に応じた静電気力を現像スリーブ2の外周面2a
上に作用させる。
【0020】第1室4a内の上オーガ5と感光体ドラム
10が対向された現像位置との間であって、現像スリー
ブ2の外周面2aに所定のギャップを介して対向した位
置には、現像スリーブ2の外周面2a上に供給された現
像剤の通過を規制して現像剤量を調節する規制部材12
が設けられている。
【0021】規制部材12は、現像スリーブ2の内側に
配置された磁石8aとの間で所定の電界を形成するため
の磁性板14(磁性部材)、およびこの磁性板14を所
定位置に保持するとともに現像スリーブ2の外周面2a
上に供給された現像剤の通過を規制して現像剤の量を調
節するブレード16を有している。ブレード16は、非
磁性部材により形成されている。
【0022】しかして、上オーガ5で攪拌されて現像ス
リーブ2の外周面2a上に供給された現像剤は、現像ス
リーブ2の回転によって、規制部材12と現像スリーブ
2の外周面2aとの間を通過される。このとき、規制部
材12の磁性板14と磁石8aとの間に形成された電界
の影響によって、現像スリーブ2の外周面2a上に現像
剤による磁気ブラシが形成される。そして、この磁気ブ
ラシが規制部材12を通過されることにより、磁気ブラ
シが穂切されて現像剤の量が適切な量に調節される。
【0023】このようにして、供給量が調節された現像
剤は、現像スリーブ2の回転によってさらに移動され、
感光体ドラム10が対向した現像位置へ供給される。現
像剤が現像位置へ供給されると、電子写真プロセス(こ
こでは説明を省略する)によって感光体ドラム10の外
周面10a上に形成された静電潜像が現像される。
【0024】現像位置を通過されて感光体ドラム10の
外周面10a上に供給されなかった現像剤は、ハウジン
グ4の第2室4bにて回収され、ここで下オーガ6によ
って攪拌されて第1室へ押し上げられる。第1室では、
図示しないトナーホッパを介して供給される高濃度トナ
ーによってトナー濃度が調整され、所定のトナー濃度に
調整された現像剤が循環使用される。
【0025】一般に、現像スリーブ2に供給された現像
剤の量を規制する部材として、上述したような磁性板1
4を備えた規制部材12を用いる場合、現像位置へ供給
する現像剤の量を安定させるためには、規制部材12に
対する磁石8aの配置位置が重要となる。つまり、磁石
8aの配置位置にずれを生じると、磁性板14との間に
形成される磁気ブラシが不安定となり、現像剤の供給量
が不安定となることが考えられる。このため、本発明で
は、磁石8aと対向する磁性板14の先端部に以下のよ
うな工夫をした。
【0026】図2には、この発明の第1の実施の形態に
係る規制部材20を示してある。規制部材20は、磁石
8aとの間で磁界を形成する磁性板22、およびこの磁
性板22を現像スリーブ2の外周面2aから所定のギャ
ップを介して保持したブレード21を有している。ブレ
ード21は、磁性板22の中心線22aが現像スリーブ
の中心(図示しない)を通るように、即ち、磁性板22
が現像スリーブ2の外周面2aから垂直に延設されるよ
うに、磁性板22を保持している。磁性板22は、ブレ
ード21の図中右側側面、即ち現像スリーブ2の回転方
向(図中矢印a方向)上流側側面に接触して保持されて
おり、その先端が現像スリーブ2の回転方向下流に向っ
て現像スリーブ2の外周面2aに近づく曲面に加工され
ている。磁性板22の板厚は1mmに設定され、その先
端の曲面22bの曲率半径Rが板厚と同じ1mmに設定
されている。
【0027】また、現像スリーブ2の内側に配置された
磁石8aは、磁性板22の中心線22aに対して図中右
側、即ち現像スリーブ2の回転方向上流側に所定角度α
で傾斜された軸線に沿って配置されている。
【0028】以上のように、磁性板22の先端を曲面2
2bに加工することにより、磁性板22が磁石8aと対
向する面を広くとることができ、両者の間に形成される
磁気ブラシの領域を比較的広くすることができる。これ
により、磁石8aの配置位置が現像スリーブ2の回転方
向にずれを生じた場合であっても、磁気ブラシを安定し
て形成でき、現像剤の供給量を適切な量に調節できる。
【0029】図3には、この発明の第2の実施の形態に
係る規制部材30を示してある。規制部材30は、磁性
板32、および磁性板32を垂直に保持したブレード3
1を有している。磁性板32が現像スリーブ2に対向し
た先端が現像スリーブ2の接線2bに対して45°の角
度で傾斜された傾斜面32aを形成した以外は、上記第
1の実施の形態と同じである。尚、この傾斜面32a
は、現像スリーブ2の回転方向下流に向って外周面2a
に近づく方向に傾斜されている。
【0030】この実施の形態でも、磁石8aと磁性板3
2との間に比較的広く磁気ブラシを形成でき、現像剤の
供給量を安定させることができる。図4および図5に
は、第1および第2比較例としての規制部材110、1
20を示してある。
【0031】第1比較例としての規制部材110は、そ
の先端が矩形の断面を有する磁性板112、およびこの
磁性板112を保持したブレード111を有している。
また、第2比較例としての規制部材120は、先端が鋭
角に尖った磁性板から成る。このように規制部材を構成
した場合、磁石8aとの間に磁気ブラシを安定して形成
することができず、現像剤量を安定させることができな
い。
【0032】図6には、上述した4つの規制部材20、
30、110、および120をそれぞれ同じ条件で現像
スリーブ2に対向配置させ、磁石8aの配置位置を現像
スリーブ2の回転方向に沿ってずらしたときの、現像位
置に供給される単位面積当たりの現像剤の供給量を比較
して示してある。尚、磁石8aの配置位置は、磁性板の
中心軸に対する磁石8aの軸線の傾きαで示し、αを−
10°から+5°まで変化させた。また、傾きαは、現
像スリーブ2の回転方向をプラスとした。
【0033】これによると、第1および第2比較例の規
制部材110、120を配置した場合、磁石8aの配置
位置が変化したときに現像剤の供給量が大きく変化して
いるのに対し、第1および第2の実施の形態の規制部材
20、30を配置した場合、磁石8aの配置位置がある
程度変化しても現像剤の供給量が殆ど変化せず安定して
いることがわかる。即ち、上述した第1および第2の実
施の形態の規制部材20、30を用いることにより、磁
石8aの配置位置が変化した場合であっても、従来と比
較して、現像剤の供給量を安定させることができる。
【0034】図7には、図3に示した第2の実施の形態
に係る規制部材30の磁性板32の先端の傾斜面32a
の傾斜角度をパラメータとし、磁石8aの配置位置(軸
線の角度α)を変化させたときの現像剤の供給量の変化
を示してある。
【0035】磁石8aの配置角度を−10°から+5°
まで変化させたとき、現像剤の単位面積当たりの供給量
が40(mg/cm2 )から50(mg/cm2 )の範
囲内に収まれば現像剤の供給量が概ね安定していると考
えられる。このことから、磁性板32先端の傾斜面32
aの傾斜角度が20°〜70°の範囲内であれば、磁石
8aの配置位置が変化しても現像剤の供給量を適切な値
に保持できることがわかる。
【0036】図8乃至図10には、磁石8aと磁性板と
の間に形成される磁気ブラシの状態を模式的に示してあ
る。図8には、第1比較例の規制部材110と磁石8a
との間に形成される磁気ブラシの状態として、(a)磁
石8aが磁性板から離間されて配置された場合、および
(b)磁石8aが磁性板の略真下に配置された場合、に
ついて示してある。また、図9には、第1の実施の形態
の規制部材20と磁石8aとの間に形成される磁気ブラ
シの状態を示し、図10には、第2の実施の形態の規制
部材30と磁石8aとの間に形成される磁気ブラシの状
態を示してある。
【0037】図8に示すように、第1比較例の規制部材
110を配置した場合、(a)のように磁石8aを離間
させると磁気ブラシが安定して形成されず、(b)のよ
うに磁石8aを近接させて配置すると磁性板との間に磁
気ブラシによる強固なカーテンが形成され、両者の間の
ギャップを通り抜ける現像剤の量が減ってしまう。いず
れにしても、現像剤を安定して供給することができな
い。
【0038】これに対し、図9に示す第1の実施の形態
の規制部材20を配置した場合、(a)のように磁石8
aを離間させても、磁性板の先端が磁石に対向する面が
比較的広いため、十分な磁気ブラシを安定して形成でき
る。また、(b)のように磁石8aを近接させても、図
8(b)の比較例のように磁気ブラシによる強固なカー
テンが形成されることがなく、適度な磁気ブラシが形成
される。このため、磁性板と磁石8aとの間のギャップ
を通り抜ける現像剤の量が減少されることなく、現像剤
の供給量を安定させることができる。
【0039】また、図10に示した第2の実施の形態の
規制部材30を配置した場合であっても、磁性板先端の
傾斜面32aが上記第1の実施の形態の規制部材20の
磁性板先端の曲面22bと同様に作用し、現像剤の供給
量を安定させることができる。
【0040】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
規制部材40について、図11を参照して説明する。規
制部材40は、矩形の断面を有する磁性板42をブレー
ド41によって保持して形成されている。この規制部材
40は、磁性板42の軸線42aが現像スリーブ2の接
線2bに対して所定角度βで傾斜され、且つ磁性板42
の先端が現像スリーブ2の法線2cより現像スリーブ2
の回転方向下流側に位置するように、配置される。
【0041】この規制部材40を配置して、磁石8aの
配置位置を変化させ、現像スリーブ2の外周面2aと規
制部材40との間を通り抜けた現像剤の量を調べたとこ
ろ、図4に示した第1比較例の規制部材110を配置し
たときと比較して、現像剤の供給量が安定した。特に、
規制部材40の傾斜角度βを20°〜70°の範囲内に
設定することにより、現像剤の供給量を安定させること
ができた。
【0042】また、図12に示すように、磁性板42’
の先端42bを現像スリーブ2の接線2bと略平行にカ
ットすることにより、この先端42bと現像スリーブ2
との間を通過される現像剤に対するストレスを低減でき
た。特に、磁性板42’のカットされた先端42bを、
現像スリーブ2の法線より現像スリーブ2の回転方向下
流側に配置することにより、良好なストレスの低減効果
が得られた。
【0043】次に、この発明の第4の実施の形態に係る
規制部材50について、図13を参照して説明する。規
制部材50は、現像スリーブ2の外周面2aに対して垂
直方向に延設された磁性板52、およびこの磁性板52
を所定位置で保持した非磁性材料からなるブレード51
(保持部材)を有している。磁性板52は、ブレード5
1の図中右側側面、即ち現像スリーブ2の回転方向上流
側側面に接触して保持されている。ブレード51の先端
51aは、磁性板52の先端まで廻り込んで形成され、
現像スリーブ2の外周面2aとの間に介在されている。
つまり、磁性板52の先端は、非磁性材料により覆われ
ている。
【0044】上記のように構成した規制部材50を所定
のギャップを介して現像スリーブ2に対向配置させるこ
とにより、両者の間を通過される現像剤のストレスを低
減できる。
【0045】例えば、図4に示した第1比較例のよう
に、磁性板112の先端が現像スリーブ2の外周面2a
に対して露出していると、磁性板112の真下を通過す
る現像剤が密集するとともに密集した現像剤が磁性板1
12に引き付けられ、現像剤に生じるストレスが大きく
なり現像剤が劣化され易くなる。また、現像剤に対する
ストレスが大きくなるにつれて現像スリーブ2の回転ト
ルクが増大され、駆動モータへの負担が大きくなる問題
があった。
【0046】第1比較例の規制部材110では、約3k
g・cmの回転トルクが必要であったが、本実施の形態
の規制部材50では、半分以下の約1.2kg・cm程
度の回転トルクで十分であった。
【0047】次に、この発明の第5の実施の形態に係る
規制部材60について、図14を参照して説明する。規
制部材60は、現像スリーブ2の外周面2aに対して垂
直方向に延設された磁性板62、およびこの磁性板62
を所定位置で保持した非磁性材料からなるブレード61
を有している。ブレード61は、磁性板62の全表面を
包囲するように配置されている。
【0048】上記のように構成された規制部材60を配
置させることにより、上述した第4の実施の形態の規制
部材50と同様の効果を奏することができる。尚、この
ときの現像スリーブ2の回転トルクは、約1.0kg・
cmであり、上述した第4の実施の形態よりさらに改善
された。
【0049】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、上述した第1、第2、第4、および
第5の実施の形態の規制部材は、現像スリーブ2の外周
面から垂直方向に延設されているが、規制部材が対向し
た現像スリーブ2の部位における接線に対して70°〜
90°の範囲で配置すれば良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の現像装
置は、上記のような構成および作用を有しているので、
適切な量の現像剤を安定して供給でき、現像剤に対する
ストレスを低減でき、現像スリーブを回転するモータの
負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の現像装置を示す概略図。
【図2】図1の現像装置に組込まれたこの発明の第1の
実施の形態に係る規制部材を現像スリーブに対向させた
状態を示す断面図。
【図3】この発明の第2の実施の形態に係る規制部材を
示す断面図。
【図4】第1比較例としての規制部材を示す断面図。
【図5】第2比較例としての規制部材を示す断面図。
【図6】磁石の配置角度を変化させたときの現像剤の供
給量の変化を示すグラフ。
【図7】図3の規制部材の磁性板先端の傾斜角度をパラ
メータとし、磁石の配置角度を変化させたときの現像剤
の供給量の変化を示すグラフ。
【図8】図4の第1比較例の規制部材と磁石との間に形
成される磁気ブラシの状態を説明するための図。
【図9】図2の第1の実施の形態の規制部材と磁石との
間に形成される磁気ブラシの状態を説明するための図。
【図10】図3の第2の実施の形態の規制部材と磁石と
の間に形成される磁気ブラシの状態を説明するための
図。
【図11】この発明の第3の実施の形態に係る規制部材
を示す断面図。
【図12】図11の規制部材の磁性板先端をカットした
状態を示す図。
【図13】この発明の第4の実施の形態に係る規制部材
を示す断面図
【図14】この発明の第5の実施の形態に係る規制部材
を示す断面図
【符号の説明】
1…現像装置、 2…現像スリーブ、 2a…外周面、 2b…接線、 2c…法線、 4…ハウジング、 5、6…オーガ、 8a〜8e…磁石、 10…感光体ドラム、 12…規制部材、 14…磁性板、 16…ブレード、 20…規制部材、 21…ブレード、 22…磁性板、 22a…軸線、 22b…曲面、 32a…傾斜面、 51a…先端部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その周面上に静電潜像が形成される感光
    体ドラムの該周面に所定のギャップを介して対向して配
    置され、静電潜像を現像するための現像剤をその周面上
    に保持するとともに、回転することにより、保持した現
    像剤を上記感光体ドラムの周面上に供給する現像スリー
    ブと、 上記現像スリーブの周面に対して所定のギャップを介し
    て対向して配置され、上記現像スリーブの周面上に供給
    された現像剤の通過を規制して現像剤の供給量を調節す
    る磁性部材と、 上記現像スリーブの内側に配置され、上記磁性部材との
    間で磁界を形成して上記現像スリーブの周面上に現像剤
    による磁気ブラシを形成する磁石と、を備え、 上記磁性部材が上記現像スリーブの周面に対向した先端
    は、上記現像スリーブの回転方向下流に向って上記現像
    スリーブの周面に近づく面を有することを特徴とする現
    像装置。
  2. 【請求項2】 上記近づく面は、上記現像スリーブの周
    面方向に凸の曲面であることを特徴とする請求項1記載
    の現像装置。
  3. 【請求項3】 上記近づく面は、上記現像スリーブの周
    面方向に傾斜した傾斜面であることを特徴とする請求項
    1記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 上記傾斜面は、上記磁性部材が対向した
    上記現像スリーブの周面の部位における接線に対し、2
    0°〜70°の角度で傾斜されていることを特徴とする
    請求項3記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 その周面上に静電潜像が形成される感光
    体ドラムの該周面に所定のギャップを介して対向して配
    置され、静電潜像を現像するための現像剤をその周面上
    に保持するとともに、回転することにより、保持した現
    像剤を上記感光体ドラムの周面上に供給する現像スリー
    ブと、 上記現像スリーブの周面に対向して配置され、上記現像
    スリーブの周面上に供給された現像剤の通過を規制して
    現像剤の供給量を調節する磁性板と、 上記現像スリーブの内側に配置され、上記磁性板との間
    で磁界を形成して上記現像スリーブの周面上に現像剤に
    よる磁気ブラシを形成する磁石と、を備え、 上記磁性板は、この磁性板が対向した上記現像スリーブ
    の周面の部位における接線に対し、上記現像スリーブの
    回転方向下流に向って近づく方向に傾斜されていること
    を特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】 上記磁性板が上記現像スリーブの周面に
    近接した先端が上記接線と略平行な面を有することを特
    徴とする請求項5記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 その周面上に静電潜像が形成される感光
    体ドラムの該周面に所定のギャップを介して対向して配
    置され、静電潜像を現像するための現像剤をその周面上
    に保持するとともに、回転することにより、保持した現
    像剤を上記感光体ドラムの周面上に供給する現像スリー
    ブと、 上記現像スリーブの周面に対向して配置された磁性部
    材、およびこの磁性部材を保持した保持部材を有し、上
    記現像スリーブの周面上に供給された現像剤の通過を規
    制して現像剤の供給量を調節する規制部材と、 上記磁性部材が上記現像スリーブの周面に対向した部位
    に設けられた非磁性部材と、 上記現像スリーブの内側に配置され、上記磁性部材との
    間で磁界を形成して上記現像スリーブの周面上に現像剤
    による磁気ブラシを形成する磁石と、 を備えていることを特徴とする現像装置。
  8. 【請求項8】 その周面上に静電潜像が形成される感光
    体ドラムの該周面に所定のギャップを介して対向して配
    置され、静電潜像を現像するための現像剤をその周面上
    に保持するとともに、回転することにより、保持した現
    像剤を上記感光体ドラムの周面上に供給する現像スリー
    ブと、 上記現像スリーブの周面に対向して配置された磁性部
    材、およびこの磁性部材を保持した保持部材を有し、上
    記現像スリーブの周面上に供給された現像剤の通過を規
    制して現像剤の供給量を調節する規制部材と、 上記磁性部材の表面を覆うように設けられた非磁性部材
    と、 上記現像スリーブの内側に配置され、上記磁性部材との
    間で磁界を形成して上記現像スリーブの周面上に現像剤
    による磁気ブラシを形成する磁石と、 を備えていることを特徴とする現像装置。
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