JP2006259329A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定着領域の中央部と端部との温度差が大きいときに生じる定着用のシートのホットオフセットの発生を防止し、印刷効率の低下を防止すること。
【解決手段】 シートサイズを判別するシートサイズ判別手段C4と、小サイズシート用ヒータh1および大サイズシート用ヒータh2を有する加熱ヒータHと、定着領域Q5の中央部温度T1に対応する温度を検出する中央部温度センサSN1および端部温度T2に対応する温度を検出する端部温度センサSN2を有する定着領域温度センサSN1+SN2と、加熱ヒータHのオンオフ制御をジョブモードで制御するジョブモードヒータ制御手段C3E1とジョブの終了後の所定期間は加熱ヒータのオンオフ制御を待機モードで制御する待機モードヒータ制御手段C3E2とを有するヒータ制御手段C3Eとを備えた画像形成装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、トナー像を転写された記録シートが一対の定着用回転部材の圧接領域である定着領域を通過する際に、前記記録シート上のトナー像が加熱定着される電子写真方式の複写機、FAX(ファクシミリ)、プリンタ等の画像形成装置に関し、特に、前記定着領域の温度分布の不均一によるホットオフセット(熱ローラ定着方式において、過熱されたトナーの凝集力が定着ローラおよび記録シートとの接着力を下回り、トナー層が分断して起こるオフセット現象)を防止する機能を有する画像形成装置に関する。
前記定着領域は、シート幅の小さな小サイズシートとシート幅の大きな大サイズシートとが通過するため小サイズシートが通過する小サイズシート通過領域と大サイズシートが通過する大サイズシート通過領域とに分けられる。前記小サイズシート通過領域は、大サイズシート通過領域よりも幅が狭く、前記大サイズシート通過領域と重なっている。すなわち、小サイズシート通過領域は、小サイズシートおよび大サイズシートの両サイズのシートが通過する領域である。したがって、大サイズシート通過領域は、前記大小両サイズのシートが通過する小サイズシート通過領域と、小サイズシートは通過せず大サイズシートのみが通過する大サイズシート専用通過領域とを有している。前記大サイズシート通過領域のシート幅方向の中央部に前記小サイズシート通過領域が配置されている場合、前記小サイズシート通過領域の両側に大サイズシート専用通過領域が配置される。
前記定着領域を形成する定着用回転部材は、加熱用回転部材と加圧用回転部材とを有しており、前記加熱用回転部材の中には、一般的に、加熱用のヒータが内蔵されている。
前記定着領域を加熱する加熱ヒータは、前記小サイズシート通過領域のみを加熱するヒータと、前記大サイズシート専用通過領域を加熱するヒータとにより構成されることが多い。前記小サイズシート通過領域が大サイズシート通過領域の中央部に配置されている場合、前記定着領域を加熱する加熱ヒータは、前記定着領域の中央部の小サイズシート通過領域を加熱する中央部ヒータと、前記小サイズシート通過領域の両側の大サイズシート専用通過領域を加熱する端部ヒータとにより構成されることがある。
前記構成を有する加熱ヒータを備えた定着装置では、前記小サイズシート通過領域の幅以下のシートを連続印刷する場合、端部ヒータはオフにして、中央部ヒータのみをオンオフ制御しながら連続印刷を実行する。この場合に使用するシートが前記小サイズシート通過領域の幅よりも狭いときには、そのシートが通過しない小サイズシート通過領域の端部は、シートによる熱吸収が無いため、温度が上昇してしまう。このため、小サイズシート通過領域の端部(前記大サイズシート専用通過領域との境界部)が高温となり、端部と中央部とに温度差が生じる。前記温度差が所定値よりも高い状態で、前記小サイズシート通過領域の幅より幅の広い大サイズシートに印刷を行うと、ホットオフセットが生じるという問題点がある。
前記ホットオフセットを防止する技術として、例えば、特許文献1(特開平8−101601号公報)記載の技術が従来公知である。
特許文献1には、定着領域の中央部温度と端部温度温度との温度差が基準値以上のときには、ヒートローラの駆動を停止する技術が記載されている。
特開平8−101601号公報
(前記特許文献1記載の従来技術の問題点)
前記従来技術では、定着領域の中央部と端部との温度差が基準値以上のときには、小サイズシートの印刷も停止することになる。ところが、ジョブで使用する用紙幅が小サイズシートである場合には、前記温度差があっても、印刷を停止する必要がないのに、印刷停止することは、印刷効率の低下を招くことになる。
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01),(O02)を課題とする。
(O01)定着領域の中央部と端部との温度差が大きいときに生じる定着用のシートのホットオフセットの発生を防止すること。
(O02)印刷効率の低下を防止すること。
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の要素との対応を容易にするため、実施の形態の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施の形態の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施の形態に限定するためではない。
(第1発明)
前記課題を解決するために、第1発明の画像形成装置は、次の構成要件(A01)〜(A013)を備えたことを特徴とする。
(A01)感光体(Pk〜Py)表面に静電潜像を形成し、前記感光体(Pk〜Py)表面の静電潜像をトナー画像に現像するトナー画像形成装置(U)、
(A02)画像形成用のシート(S)を搬送するシート搬送装置(SH)、
(A03)前記トナー画像形成装置(U)により形成されたトナー画像を前記シート(S)に転写する転写装置(BM+T2)、
(A04)前記シート搬送装置(SH)により搬送されるシート搬送路(SH1〜SH3)の途中に配置された互いに圧接する加熱回転部材(Fh)および加圧回転部材(Fp)を有する一対の定着用回転部材(Fh,Fp)と、前記加熱回転部材(Fh)を加熱する加熱ヒータ(H)とを備え、前記一対の定着用回転部材(Fh,Fp)の圧接領域である定着領域(Q5)を通過する前記シート(S)上のトナー画像を加熱定着する定着装置(F)、
(A05)前記定着領域(Q5)を通過するシート(S)のシート幅(B)を検出するシート幅検出手段(C4A)、
(A06)前記定着領域(Q5)を通過するシート(S)の前記シート幅(B)が設定された閾値(Ba)より小さいシート幅(B1)の小サイズシート(S1)であるか、前記閾値(Ba)より大きいシート幅(B2)の大サイズシート(S2)であるかを判別するシートサイズ判別手段(C4)、
(A07)前記小サイズシート(S1)が通過する定着領域(Q5)である小サイズシート通過域を加熱する小サイズシート用ヒータ(h1)および前記大サイズシート(S2)が通過する定着領域(Q5)である大サイズシート通過域を加熱する大サイズシート用ヒータ(h2)を有する前記加熱ヒータ(H)、
(A08)前記定着領域(Q5)の中央部温度(T1)に対応する温度を検出する中央部温度センサ(SN1)および端部温度(T2)に対応する温度を検出する端部温度センサ(SN2)を有する定着領域温度センサ(SN1+SN2)、
(A09)画像記録動作であるジョブの開始を指示するジョブ開始信号を出力するジョブ開始信号出力手段(C1)、
(A010)前記ジョブ開始信号が出力されてからジョブが終了するまでの間は前記加熱ヒータ(H)のオンオフ制御をジョブモードで制御するジョブモードヒータ制御手段(C3E1)と、前記ジョブの終了後の所定期間は前記加熱ヒータのオンオフ制御を待機モードで制御する待機モードヒータ制御手段(C3E2)とを有するヒータ制御手段(C3E)、
(A011)前記中央部温度センサ(SN1)の中央部検出温度(T1)と、前記端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)とに応じて、前記中央部検出温度(T1)と前記端部検出温度(T2)との差の絶対値である温度差(|T1−T2|=ΔT)を検出する温度差検出手段(C3E3)、
(A012)前記温度差(ΔT)の温度差許容設定値(ΔTm)を記憶する温度差許容設定値記憶手段(C3E4)、
(A013)前記待機モードの開始時に前記温度差(ΔT)が前記温度差許容設定値(ΔTm)より大きい場合(ΔT>ΔTm)には、所定の待機時ヒータオフモード解除条件が成立するまで前記加熱ヒータ(H)をオフ状態に保持する待機時ヒータオフモードを有する前記待機モードヒータ制御手段(C3E2)。
(第1発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A013)を備えた第1発明の画像形成装置では、トナー画像形成装置(U)は、感光体(Pk〜Py)表面に静電潜像を形成し、前記感光体(Pk〜Py)表面の静電潜像をトナー画像に現像する。シート搬送装置(SH)は、画像形成用のシート(S)を搬送する。転写装置(BM+T2)は、前記トナー画像形成装置(U)により形成されたトナー画像を前記シート(S)に転写する。
前記シート搬送装置(SH)により搬送されるシート搬送路(SH1〜SH3)の途中に配置された互いに圧接する加熱回転部材(Fh)および加圧回転部材(Fp)を有する一対の定着用回転部材(Fh,Fp)と、前記加熱回転部材(Fh)を加熱する加熱ヒータ(H)とを備えた定着装置(F)は、前記一対の定着用回転部材(Fh,Fp)の圧接領域である定着領域(Q5)を通過する前記シート(S)上のトナー画像を加熱定着する。
シート幅検出手段(C4A)は、前記定着領域(Q5)を通過するシート(S)のシート幅(B)を検出する。シートサイズ判別手段(C4)は、前記定着領域(Q5)を通過するシート(S)の前記シート幅(B)が設定された閾値(Ba)より小さいシート幅(B1)の小サイズシート(S1)であるか、前記閾値(Ba)より大きいシート幅(B2)の大サイズシート(S2)であるかを判別する。
前記加熱ヒータ(H)は、小サイズシート用ヒータ(h1)および大サイズシート用ヒータ(h2)を有している。前記小サイズシート用ヒータ(h1)は前記小サイズシート(S1)が通過する定着領域(Q5)である小サイズシート通過域を加熱する。前記大サイズシート用ヒータ(h2)は前記大サイズシート(S2)が通過する定着領域(Q5)である大サイズシート通過域を加熱する。
定着領域温度センサ(SN1+SN2)は、中央部温度センサ(SN1)および端部温度センサ(SN2)を有する。前記中央部温度センサ(SN1)は前記定着領域(Q5)の中央部温度(T1)に対応する温度を検出する。前記端部温度センサ(SN2)は前記定着領域(Q5)の端部温度(T2)に対応する温度を検出する。
ジョブ開始信号出力手段(C1)は、画像記録動作であるジョブの開始を指示するジョブ開始信号を出力する。ヒータ制御手段(C3E)は、ジョブモードヒータ制御手段(C3E1)と待機モードヒータ制御手段(C3E2)とを有する。前記ジョブモードヒータ制御手段(C3E1)は前記ジョブ開始信号が出力されてからジョブが終了するまでの間の前記加熱ヒータ(H)のオンオフ制御を行う。待機モードヒータ制御手段(C3E2)は、前記ジョブの終了後の所定期間は前記加熱ヒータ(H)のオンオフ制御を待機モードで制御する。
温度差検出手段(C3E3)は、前記中央部温度センサ(SN1)の中央部検出温度(T1)と、前記端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)とに応じて、前記中央部検出温度(T1)と前記端部検出温度(T2)との差の絶対値である温度差(|T1−T2|=ΔT)を検出する。温度差許容設定値記憶手段(C3E4)は、前記温度差(ΔT)の温度差許容設定値(ΔTm)を記憶する。
待機時ヒータオフモードを有する前記待機モードヒータ制御手段(C3E2)は、前記待機モードの開始時に前記温度差(ΔT)が前記温度差許容設定値(ΔTm)より大きい場合(ΔT>ΔTm)には、所定の待機時ヒータオフモード解除条件が成立するまで前記加熱ヒータ(H)をオフ状態に保持する。
(本発明の形態1)
本発明の形態1の画像形成装置は、前記第1発明において次の構成要件(A014)を備えたことを特徴とする。
(A014)前記待機時ヒータオフモードで動作中に前記温度差(ΔT)が前記温度差許容設定値(ΔTm)以上になった場合(ΔT≦ΔTm)に前記待機時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記待機時ヒータオフモードを解除する前記待機モードヒータ制御手段(C3E2)。
(本発明の形態1の作用)
前記構成要件(A014)を備えた本発明の形態1の画像形成装置では、前記ヒータ制御手段(C3E)は、前記待機時ヒータオフモードで動作中に前記温度差(ΔT)が前記温度差許容設定値(ΔTm)以上になった場合(ΔT≦ΔTm)に前記待機時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記待機時ヒータオフモードを解除する。
(本発明の形態2)
本発明の形態2の画像形成装置は、前記第1発明において次の構成要件(A015)を備えたことを特徴とする。
(A015)前記待機時ヒータオフモードで動作中にジョブ開始信号が出力された場合に前記待機時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記待機時ヒータオフモードを解除する前記待機モードヒータ制御手段(C3E2)。
(本発明の形態2の作用)
前記構成要件(A015)を備えた本発明の形態2の画像形成装置では、前記ヒータ制御手段(C3E)は、前記待機時ヒータオフモードで動作中にジョブ開始信号が出力された場合に前記待機時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記待機時ヒータオフモードを解除する。
(第2発明)
第2発明の画像形成装置は、次の構成要件(A01)〜(A012),(A016)を備えたことを特徴とする。
(A01)感光体(Pk〜Py)表面に静電潜像を形成し、前記感光体(Pk〜Py)表面の静電潜像をトナー画像に現像するトナー画像形成装置(U)、
(A02)画像形成用のシート(S)を搬送するシート搬送装置(SH)、
(A03)前記トナー画像形成装置(U)により形成されたトナー画像を前記シート(S)に転写する転写装置(BM+T2)、
(A04)前記シート搬送装置(SH)により搬送されるシート搬送路(SH1〜SH3)の途中に配置された互いに圧接する加熱回転部材(Fh)および加圧回転部材(Fp)を有する一対の定着用回転部材(Fh,Fp)と、前記加熱回転部材(Fh)を加熱する加熱ヒータ(H)とを備え、前記一対の定着用回転部材(Fh,Fp)の圧接領域である定着領域(Q5)を通過する前記シート(S)上のトナー画像を加熱定着する定着装置(F)、
(A05)前記定着領域(Q5)を通過するシート(S)のシート幅(B)を検出するシート幅検出手段(C4A)、
(A06)前記定着領域(Q5)を通過するシート(S)の前記シート幅(B)が設定された閾値(Ba)より小さいシート幅(B1)の小サイズシート(S1)であるか、前記閾値(Ba)より大きいシート幅(B2)の大サイズシート(S2)であるかを判別するシートサイズ判別手段(C4)、
(A07)前記小サイズシート(S1)が通過する定着領域(Q5)である小サイズシート通過域を加熱する小サイズシート用ヒータ(h1)および前記大サイズシート(S2)が通過する定着領域(Q5)である大サイズシート通過域を加熱する大サイズシート用ヒータ(h2)を有する前記加熱ヒータ(H)、
(A08)前記定着領域(Q5)の中央部温度(T1)に対応する温度を検出する中央部温度センサ(SN1)および端部温度(T2)に対応する温度を検出する端部温度センサ(SN2)を有する定着領域温度センサ(SN1+SN2)、
(A09)画像記録動作であるジョブの開始を指示するジョブ開始信号を出力するジョブ開始信号出力手段(C1)、
(A010)前記ジョブ開始信号が出力されてからジョブが終了するまでの間は前記加熱ヒータのオンオフ制御をジョブモードで制御するジョブモードヒータ制御手段(C3E1)と、前記ジョブの終了後の所定期間は前記加熱ヒータのオンオフ制御を待機モードで制御する待機モードヒータ制御手段(C3E2)とを有するヒータ制御手段(C3E)、
(A011)前記中央部温度センサ(SN1)の中央部検出温度(T1)と、前記端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)とに応じて、前記中央部検出温度(T1)と前記端部検出温度(T2)との差の絶対値である温度差(|T1−T2|=ΔT)を検出する温度差検出手段(C3E3)、
(A012)前記温度差(ΔT)が前記温度差許容設定値(ΔTm)以上になった場合(ΔT≦ΔTm)を記憶する温度差許容設定値記憶手段(C3E4)、
(A016)前記待機期間の開始時に前記温度差(ΔT)が前記温度差許容設定値(ΔTm)より大きくなった場合(ΔT>ΔTm)には、所定のジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立するまで前記加熱ヒータ(H)をオフ状態に保持するジョブ時ヒータオフモードを有する前記ジョブモードヒータ制御手段(C3E1)。
(第2発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A012),(A016)を備えた第2発明の画像形成装置では、前記構成要件(A01)〜(A012)により奏される作用は前記第1発明と同様である。前記構成要件(A016)を備えた第2発明では、前記ジョブモードヒータ制御手段(C3E1)は、ジョブ時ヒータオフモードにおいて、前記待機期間の開始時に前記温度差(ΔT)が前記温度差許容設定値(ΔTm)より大きくなった場合(ΔT>ΔTm)に、所定のジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立するまで前記加熱ヒータ(H)をオフ状態に保持する。
(本発明の形態3)
本発明の形態3の画像形成装置は、前記第2発明において次の構成要件(A017),(A018)を備えたことを特徴とする。
(A017)前記ジョブモードの開始時に前記温度差(ΔT)が前記温度差許容設定値(ΔTm)より大きくなった場合(ΔT>ΔTm)には、所定のジョブ時ヒータオフモード解除用時間がセットされるジョブ時ヒータオフモード解除用タイマ(TM)、
(A018)前記ジョブ時ヒータオフモードで動作中にジョブ時ヒータオフモード解除用タイマ(TM)がタイムアップした場合に前記ジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記ジョブ時ヒータオフモードを解除する前記ジョブモードヒータ制御手段(C3E1)。
(本発明の形態3の作用)
前記構成要件(A017),(A018)を備えた本発明の形態3の画像形成装置では、ジョブ時ヒータオフモード解除用タイマ(TM)は、前記ジョブモードの開始時に前記温度差(ΔT)が前記温度差許容設定値(ΔTm)より大きくなった場合(ΔT>ΔTm)には、所定のジョブ時ヒータオフモード解除用時間がセットされる。前記ヒータ制御手段(C3E)は、前記ジョブ時ヒータオフモードで動作中にジョブ時ヒータオフモード解除用タイマ(TM)がタイムアップした場合に前記ジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記ジョブ時ヒータオフモードを解除する。
(本発明の形態4)
本発明の形態4の画像形成装置は、前記第2発明において次の構成要件(A019),(A020)を備えたことを特徴とする。
(A019)前記ジョブモードの開始時に前記温度差(ΔT)が前記温度差許容設定値(ΔTm)より大きくなった場合(ΔT>ΔTm)には、前記端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)が所定のジョブ時ヒータオフモード解除用設定温度(Te)以下になったか否かを常時監視する端部温度監視手段(C3E1b)、
(A020)前記ジョブ時ヒータオフモードで動作中に前記端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)が前記ジョブ時ヒータオフモード解除用設定温度(Te)以下になった場合に前記ジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記ジョブ時ヒータオフモードを解除する前記ジョブモードヒータ制御手段(C3E1)。
(本発明の形態4の作用)
前記構成要件(A019),(A020)を備えた本発明の形態4の画像形成装置では、端部温度監視手段(C3E1b)は、前記ジョブモードの開始時に前記温度差(ΔT)が前記温度差許容設定値(ΔTm)より大きくなった場合(ΔT>ΔTm)には、前記端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)が所定のジョブ時ヒータオフモード解除用設定温度(Te)以下になったか否かを常時監視する。
前記ヒータ制御手段(C3E)は、前記ジョブ時ヒータオフモードで動作中に前記端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)が前記ジョブ時ヒータオフモード解除用設定温度(Te)以下になった場合に前記ジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記ジョブ時ヒータオフモードを解除する。
(本発明の形態5)
本発明の形態5の画像形成装置は、前記第1発明または本発明の形態1ないし4のいずれかにおいて、次の構成要件(A021),(A022)を備えたことを特徴とする。
(A021)異常温度上限設定値(Tf)を記憶する異常温度設定値記憶手段(C5a)、
(A022)前記待機モード時において、前記中央部温度センサ(SN1)の中央部検出温度(T1)が前記異常温度上限設定値(Tf)より大きくなったとき、または端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)前記異常温度上限設定値(Tf)より大きくなったときに温度異常を告知する温度異常告知手段(C5)。
(本発明の形態5の作用)
前記構成要件(A021),(A022)を備えた本発明の形態5の画像形成装置では、異常温度設定値記憶手段(C5a)は、異常温度上限設定値(Tf)を記憶する。
温度異常告知手段(C5)は、前記待機モード時において、前記中央部温度センサ(SN1)の中央部検出温度(T1)が前記異常温度上限設定値(Tf)より大きくなったとき、または端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)が前記異常温度上限設定値(Tf)より大きくなったときに温度異常を告知する。
(本発明の形態6)
本発明の形態6の画像形成装置は、前記本発明の形態5において、次の構成要件(A023)を備えたことを特徴とする。
(A023)前記中央部温度センサ(SN1)の中央部検出温度(T1)が前記異常温度下限設定値(Ta)より小さくなったとき、または端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)が前記異常温度下限設定値(Ta)より小さくなったときに、前記待機モードヒータ制御手段(C3E2)が前記加熱ヒータ(H)をオフ状態に保持する待機時ヒータオフモードで動作中のときには、前記温度異常告知手段(C5)の温度異常を告知する動作を禁止するヒータオフモード時温度異常告知禁止手段(C6)。
(本発明の形態6の作用)
前記構成要件(A023)を備えた本発明の形態6の画像形成装置では、前記中央部温度センサ(SN1)の中央部検出温度(T1)が前記異常温度下限設定値(Ta)より小さくなったとき、または端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)が前記異常温度下限設定値(Ta)より小さくなったときに、前記待機モードヒータ制御手段(C3E2)が前記加熱ヒータ(H)をオフ状態に保持する待機時ヒータオフモードで動作中のときには、ヒータオフモード時温度異常告知禁止手段(C6)は、前記温度異常告知手段(C5)の温度異常を告知する動作を禁止する。
(本発明の形態7)
本発明の形態7の画像形成装置は、前記本発明の形態5または6において、次の構成要件(A024)を備えたことを特徴とする。
(A024)前記中央部温度センサ(SN1)の中央部検出温度(T1)が前記異常温度下限設定値(Ta)より小さくなったとき、または端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)が前記異常温度下限設定値(Ta)より小さくなったときに、前記ジョブモードヒータ制御手段(C3E1)が前記加熱ヒータ(H)をオフ状態に保持するジョブ時ヒータオフモードで動作中のときには、前記温度異常告知手段(C5)の温度異常を告知する動作を禁止するヒータオフモード時温度異常告知禁止手段(C6)。
(本発明の形態7の作用)
前記構成要件(A024)を備えた本発明の形態7の画像形成装置では、前記中央部温度センサ(SN1)の中央部検出温度(T1)が前記異常温度下限設定値(Ta)より小さくなったとき、または端部温度センサ(SN2)の端部検出温度(T2)が前記異常温度下限設定値(Ta)より小さくなったときに、前記ジョブモードヒータ制御手段(C3E1)が前記加熱ヒータ(H)をオフ状態に保持するジョブ時ヒータオフモードで動作中のときには、ヒータオフモード時温度異常告知禁止手段(C6)は、前記温度異常告知手段(C5)の温度異常を告知する動作を禁止する。
前述の本発明の画像形成装置は、下記の効果(E01),(E02)を奏する。
(E01)定着領域の中央部と端部との温度差が大きいときには大サイズシートの印刷を停止するので、定着領域の中央部と端部との温度差が大きいときに生じる定着用のシートのホットオフセットの発生を防止することができる。
(E02)定着領域の中央部と端部との温度差が大きいときでも、小サイズシートの印刷を実行するので、印刷効率の低下を防止することができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の画像形成装置を説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施例1)
図1は本発明の画像形成装置の実施例1の説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置(デジタル複写機、トナー画像形成装置)Uは、プリンタ(画像形成装置本体)U1、イメージスキャナU2、自動原稿搬送装置U3を有している。
前記自動原稿搬送装置U3は、イメージスキャナU2上面のプラテンガラスPG上に支持されている。
前記自動原稿搬送装置U3は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置(プラテンロールGR1の圧接位置)を通過して原稿排出ロールGR2から原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。
前記自動原稿搬送装置U3は、その後端部(図1の紙面の背面側部分)に設けた左右方向に延びるヒンジ軸(図示せず)により前記プラテンガラスPG上面に対して回動可能であり、原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置く場合に上方に回動される。
前記イメージスキャナU2は、ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)(図1、図5参照)を有している。
前記透明なプラテンガラスPGの下方には原稿画像を読み取るための露光光学系Aが配置されている。
前記自動原稿搬送装置U3でプラテンガラスPG上面に搬送されて前記複写位置を通過する原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)で電気信号に変換される。
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、CCDから入力されるR,G,B(レッド、グリーン、ブルー)の電気信号をY,M,C,K(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)の画像データ(デジタルデータ)に変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROSk〜ROSy(潜像形成装置)のレーザダイオード(図示せず)に出力する。なお、前記UI(ユーザインタフェース)、IPSおよびレーザ駆動回路DLと、後述の現像ロールR0、転写ロールTk〜Ty、2次転写ロール(シート転写部材)T2b等にバイアス電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
前記IPSが出力するYMCKの4色の画像データ(レーザ駆動データ)が入力されたレーザ駆動回路DLは、入力された前記各色の画像データに応じた各色のレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色のROSk〜ROSy(潜像形成装置)に出力する。
各像担持体(感光体)Py,Pm,Pc,Pkはそれぞれの帯電ロール(帯電部材)CRk〜CRyにより一様に帯電された後、前記各色のROSy〜ROSk(潜像形成装置)の出力するレーザビームLによりその表面に静電潜像が形成される。前記像担持体Py,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像はそれぞれ、各現像器Gy,Gm,Gc,Gkと対向する現像領域において各色YMCKのトナー像に現像される。なお、前記各現像器Gy,Gm,Gc,Gkは、各色のトナーを収容した現像容器と、前記現像容器に回転可能に支持され且つ前記像担持体Py,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像にトナーを搬送してトナー像に現像する現像ロールR0を有している。なお、前記各色の現像器Gy,Gm,Gc,Gkの現像容器にはトナーカートリッジTY〜TKから各色のトナーが補給されるように構成されている。
前記現像された各色YMCKのトナー像は、前記各像担持体Py,Pm,Pc,Pkとエンドレスの中間転写ベルト(像担持体)Bとが接触する1次転写領域Q3に搬送される。前記各1次転写領域Q3において中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ロールTk〜Tyには、コントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。前記各像担持体Py〜Pk上のトナー像は前記各1次転写ロールTk〜Tyに対向する1次転写領域Q3において中間転写ベルトBに重ねて1次転写される。1次転写後の像担持体Py,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは、像担持体クリーナCLpで除去される。
前記各像担持体Py〜Pk、各色のROSy〜ROSk(潜像形成装置)、各色の現像器Gy〜Gkによって、前記各像担持体Py〜Pk上に各色のトナー像を形成する各色のトナー像形成装置UY(Py+ROSy+Gy),UM(Pm+ROSm+Gm),UC(Pc+ROSc+Gc),UK(Pk+ROSk+Gk)が構成される。
前記各色の像担持体Py,Pm,Pc,Pkの下方には左右一対のスライドレールSR,SRによりスライドフレームF1が前後方向(紙面に垂直な方向、すなわち、X軸方向)にスライド移動可能に支持されている。スライドフレームF1にはベルトモジュールBMのベルトフレームF2が上昇した動作位置(像担持体Py〜Pkに接触する位置)と下方に移動したメンテナンス位置(像担持体Py〜Pkから下方に離れた位置)との間で昇降可能に支持されている。前記ベルトモジュールBMが前記ベルトメンテナンス位置に下降した状態では、前記スライドフレームF1およびこれに支持されたベルトモジュールBMを、前記像担持体Py〜Pkと摩擦接触させることなく、画像形成装置本体U1に対して出入させることができるように構成されている。
前記スライドフレームF1を前後移動させる構成およびベルトモジュールBMを昇降させる構成は、従来公知(例えば、特開平8−171248号公報参照)であり、従来公知の種々の構成を採用することが可能である。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、ベルト駆動ロールRd、テンションロールRt、ウォーキングロールRw、複数のアイドラロール(フリーロール)RfおよびバックアップロールT2aを含むベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、前記4個の1次転写ロールTk〜Tyとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して2次転写ロール(シート転写部材)T2bが配置されており、中間転写ベルトBおよび2次転写ロールT2bの対向する領域には2次転写領域(シート転写領域)Q4が形成される。前記2次転写ロールT2bにはコントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。前記2次転写ロールT2bに対向して配置された前記バックアップロールT2aはアース(接地)されており、前記2次転写ロールT2bに2次転写電圧が印加されたときには、前記2次転写ロールT2bおよびバックアップロールT2a間には2次転写電界が形成される。前記中間転写ベルトBに形成されたトナー像は、前記2次転写電界によりシートSに転写される。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより2次転写器T2が構成される。
前記4個の1次転写ロールTk〜Tyおよび中間転写ベルトBを含むベルトモジュールBMと、2次転写器T2等により、トナー像形成装置(UY,UM,UC,UK)の像担持体Py〜Pk表面に形成されたトナー像を記録シートSに転写する転写装置(BM+T2)が構成されている。
プリンタ(画像形成装置本体)U1の下部には、シートSを収容したカセットトレイ(給紙トレイ)TR1〜TR3および給紙用シート搬送路SH1が設けられている。また、前記給紙用シート搬送路SH1には手差トレイ(給紙トレイ)TR4から給紙できるように構成されている。前記カセットトレイ(給紙トレイ)TR1〜TR3に収容されたシートSは、所定のタイミングでピックアップロールRpにより取り出され、さばきロールRsで1枚づつ分離されて、複数の搬送ロールRaによりレジロールRrに搬送される。また、手差トレイ(給紙トレイ)TR4から給紙されたシートは搬送ロールRaによりレジロールRrに搬送される。前記レジロールRrに搬送された記録シートSは、前記中間転写ベルトBに1次転写された多重トナー像または単色トナー像が2次転写領域Q4に移動するのにタイミングを合わせて、2次転写領域Q4に搬送される。
前記2次転写領域Q4を記録シートSが通過する際、2次転写ロールT2bに前記2次転写電圧が印加されるので、前記中間転写ベルトBに重ねて1次転写されたカラートナー像は、前記2次転写領域Q4において一括して記録シートSに2次転写される。
2次転写後の中間転写ベルトBはベルトクリーナCLbにより残留トナーが除去される。
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転写後シートガイドSG、シート搬送ベルトHBにより定着装置Fに搬送される。定着装置Fは一対の圧接する加熱ロールFhおよび加圧ロールFp(図2参照)を有しており、前記加熱ロールFhおよび加圧ロールFpの圧接領域により定着領域Q5が形成されている。前記記録シートS上のトナー像は前記定着領域Q5を通過する際に、加熱定着される。トナー像が定着された記録シートSは、排出用シート搬送路SH2または両面記録用シート搬送路SH3に搬送される。排出用シート搬送路SH2に搬送されたシートは記排紙トレイTRhに排出され、両面記録用シート搬送路SH3に搬送されたシートは表裏反転されてから前記レジロールRrに再送される。
前記符号Rp,Rs,Ra,Rr,SG,HB,SH1,SH2,SH3等で示された要素によりシート搬送装置SHが構成されている。
前記符号SH1,SH2,SH3で示された要素によりシート搬送路(SH1〜SH3)が構成されている。また、前記符号Rp,Rs,Ra,Rr,HB等で示された要素によりシート搬送部材(Rp,Rs,Ra,Rr,HB)が構成されている。
(定着装置)
図2は前記図1に示す定着装置の拡大断面図である。
図2において、定着装置Fは外側壁1および内側壁2を有しており、前記外側壁1および内側壁2の間には吸引ダクト3が形成されている。吸引ダクト3は定着装置Fの後側(−X側)に設けた排気口3aから排気用ファン4(図4参照)により吸引され、定着装置周囲の高温の空気を排出するように構成されている。前記外側壁1には、複数の通気口1aが形成されている。定着領域Q5のシート搬送方向下流側周囲の空気は、前記複数の通気口1aからダクト3内部に吸引され、ダクト3の排気口3aから排気される。
内側壁2の内側には、前記加熱ロールFh表面にシート剥離用オイルを塗布する円筒状のオイル塗布部材5が支持されており、また、加熱ロールFh表面のオイルを拭き取るためにオイル拭き取り部材6が支持されている。
定着装置Fの加熱ロールFhおよび加圧ロールFpの圧接領域Q5のシート搬送方向上流側にはシートガイド7a,7bが配置されている。前記定着領域Q5の下流側には、通過するシート下面をガイドするシート下面ガイド8および9が順次配置されている。前記シート下面ガイド8および9により加熱シート搬送路(8+9)が形成されている。
図3は前記図2のIII−III線要部断面図である。
図2、図3において、加熱ロールFhは内部に小サイズシート用ヒータh1および大サイズシート用ヒータh2を内蔵しており、そのロール軸方向両端部は軸受Fha,Fhaを介して図示しないフレームに回転可能に支持されている。また、加圧ロールFpのロール軸方向両端部は軸受Fpa,Fpaを介して図示しないフレームに回転可能に支持されている。前記小サイズシート用ヒータh1と大サイズシート用ヒータh2とにより加熱ヒータHが構成されている。
(小サイズシート用ヒータh1)
小サイズシート用ヒータh1は小サイズシート(シート搬送方向に垂直な方向のシート幅がA4SEF以下のシート)の通過する領域である小サイズシート定着領域R1(図3参照)とほぼ同じ幅を加熱するように構成され、LetterSE(レターサイズシートショートエッジ)の幅以下のシートを定着する際には小サイズシート用ヒータh1のみがオンオフ制御される。
(大サイズシート用ヒータh2)
ヒータh2は大サイズシート(シート搬送方向に垂直な方向のシート幅がA4SEFより長いシート)の通過する領域である大サイズシート定着領域R2(図3参照)とほぼ同一の幅を有しているが、その中央部(前記小サイズシート定着領域R1)は発熱せず、両端部のみが発熱する。そして、LetterSE(レターサイズシートショートエッジ)の幅よりも大きい幅のシートを定着する際には大サイズシート用ヒータh2および前記小サイズシート用ヒータh1の両方が独立にオンオフ制御される。
なお、図3において例えばA4LEFの「LEF」は、ロングエッジフィードの略語であり、用紙の長辺(ロング)を前端(エッジ)にして搬送する(フィードする)シートの意味であり、前記A3SEFの「SEF」は、ショートエッジフィードの略語であり、用紙の短辺(ショート)を前端(エッジ)にして搬送する(フィードする)シートの意味である。
前記加熱ロールFh表面の中央部および端部の温度は、中央部温度センサSN1および端部温度センサSN2により検出されている。中央部温度センサSN1は加熱ロールFh表面の通紙領域の中央部の温度を検出し、端部温度センサSN2は加熱ロールFhの通紙領域の外側部分の温度を検出している。
図2、図3において、前記定着領域Q5で画像が定着されたシートSは、図2に示す前記加熱シート搬送路(8+9)を通って搬送ローラRcに搬送される。前記搬送ローラRcの下流側には、切り替えゲートTG1が設けられている。前記搬送ローラRcを通過したシートSは、切り替えゲートTG1により片面ジョブ(片面画像記録動作)の場合は排出用シート搬送路SH2に搬送され、両面ジョブ(両面画像記録動作)の場合は両面記録用シート搬送路SH3に搬送される。
(実施例1の制御部の説明)
図4は、実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図4において、前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(前記コントローラCに接続された信号入力要素)
前記コントローラCには、次の信号出力要素UI,SN1〜SN3の出力信号が入力されている。
UI:ユーザインタフェース
ユーザインタフェースUIは、表示部UI1、コピースタートキーUI2、コピー枚数入力キーUI3、テンキーUI4等を備えている。
SN1:加熱ロール中央部温度センサ
加熱ロール中央部温度センサSN1は、加熱ロールFh表面の中央部の温度T1を検出する。
SN2:加熱ロール端部温度センサ
加熱ロール端部温度センサSN2は、加熱ロールFh表面の端部で且つ通紙領域の外側部分の温度T2を検出する。
SN3:シート幅センサ
シート幅センサSN3は各カセットトレイTR1〜TR3にそれぞれ設けられており、各カセットトレイTR1〜TR3に収容されているシートの幅を検出する。そして、各カセットトレイTR1〜TR3に収容されているシートの給紙開始時になると、シート幅検出信号をコントローラCに出力する。
(前記コントローラCに接続された制御要素)
(コントローラCに接続された被制御要素)
コントローラCは、次の被制御要素DLy〜DLk、Dy〜Dk、D1、D2、Eの制御信号を出力している。
DLy〜DLk:レーザ駆動回路
レーザ駆動回路DLy〜DLkは、ROSy〜ROSk(潜像形成装置)のレーザダイオード(図示せず)を駆動して像担持体Py〜Pk表面に静電潜像を形成する。
Dy〜Dk:メインモータ駆動回路
メインモータ駆動回路Dy〜Dkは、メインモータMy〜Mkを駆動することにより図示しないギヤを介してY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)各色の像担持体Py〜Pkおよび現像器Gy〜Gkの現像ロールR0(図1参照)等を回転駆動する。
E:前記電源回路
電源回路Eは次の電源回路を有している。
E1y〜E1k:現像用電源回路
現像用電源回路E1y〜E1kは、前記Y,M,C,Kの各色の現像器Gy〜Gk(図1、図4参照)の現像ロールR0(図1参照)等に現像バイアスを印加する。
E2y〜E2k:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2y〜E2kは、帯電ロールCRy〜CRkに帯電バイアスを印加する。
E3y〜E3k:1次転写用電源回路
1次転写用電源回路E3y〜E3kは、1次転写ロールTy〜Tkに1次転写バイアスを印加する。
E4:2次転写用電源回路
2次転写用電源回路E4は、2次転写ロール(シートにトナー像を転写するシート転写ロール)T2bに2次転写バイアスを印加する。
E5:加熱用電源回路
加熱用電源回路E5は、加熱ロールFhの小サイズヒータh1および大サイズヒータh2に加熱用電力を供給する。
D1:定着ロール駆動回路
定着ロール駆動回路D1は、定着ロール駆動モータM1を駆動することにより図示しないギヤを介して定着装置Fの加熱ロールFhを回転駆動する。加熱ロールFhが回転すると加熱ロールFhに圧接する加圧ロールFpも回転する。前記加熱ロールFhおよび加圧ロールFpにより構成される定着ロールFh,Fpの回転速度により、定着領域Q5を通過する時および通過した後の画像記録用のシートSの搬送速度(加熱シート搬送速度)が定まる。すなわち、加熱ロールFhの回転速度を制御することによりシートSの搬送速度を制御することができる。
D2:排気用駆動回路
排気用駆動回路D2は、排気用モータM2を駆動して排気用ファン4(図4参照)を作動させる。
(前記コントローラCの機能)
前記コントローラCは、前記各信号出力要素UI,SN1〜SN3からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素DLy〜DLk、Dy〜Dk、D1、D2、Eに制御信号を出力する機能を実現するプログラム(機能実現手段)を有している。前記コントローラCの各種機能を実現するプログラム(機能実現手段)を次に説明する。
C1:ジョブ開始信号出力手段
ジョブ開始信号出力手段C1は、前記コピースタートキーUI2が入力された際、ジョブ開始の信号を出力する。
C2:メインモータ回転制御手段
メインモータ回転制御手段C2は、前記メインモータ駆動回路Dy〜Dkを制御して、像担持体Py〜Pk、現像器Gy〜Gkの現像ロールR0等の回転を制御する。
C3:電源回路制御手段
電源回路制御手段C3は、次の手段C3A〜C3Eを有しており、前記電源回路Eを制御して、前記現像バイアス、帯電バイアス、転写バイアス、加熱ロールFhのヒータh1,h2のオンオフ等を制御する。
C3A:現像バイアス制御手段
現像バイアス制御手段C3Aは、前記現像用電源回路E1y〜E1kの動作を制御して現像器Gy〜Gkの各現像ロールR0に印加する現像バイアスを制御する。
C3B:帯電バイアス制御手段
帯電バイアス制御手段C3Bは、前記帯電用電源回路E2y〜E2kの動作を制御して各帯電ロールCRy〜CRkに印加する帯電バイアスを制御する。
C3C:1次転写バイアス制御手段
1次転写バイアス制御手段C3Cは、前記1次転写用電源回路E3y〜E3kの動作を制御して1次転写ロールTy〜Tkに印加する1次転写バイアスを制御する。
C3D:2次転写バイアス制御手段
2次転写バイアス制御手段C3Dは、前記2次転写用電源回路E4の動作を制御して、2次転写ロールT2bに印加する2次転写バイアスを制御する。
C3E:ヒータ制御手段
ヒータ制御手段C3Eは、次の制御手段C3E1〜C3E5を有しており、ヒータHのオンオフを制御する。なお、実施例1の前記ヒータ制御手段C3Eでは、ジョブ時には、加熱ロールFhの表面温度をジョブ時下限設定値Td(160℃)とジョブ時上限設定値Te(180℃)との間に保持する。また、待機時には、加熱ロールFhの表面温度を待機時下限設定値Tb(95℃)と待機時上限設定値Tc(105℃)との間に保持する。
C3E1:ジョブモードヒータ制御手段
ジョブモードヒータ制御手段C3E1は、ジョブ時ヒータオフ制御手段C3E1aを有しており、ジョブ中のヒータh1,h2をオンオフ制御する。
C3E1a:ジョブ時ヒータオフ制御手段
ジョブ時ヒータオフ制御手段C3E1aは、ジョブ中の加熱ロールFhの表面温度がジョブ時上限設定値Te(180℃)より高くなった場合、前記ジョブ時上限設定値Te(180℃)以下になるように加熱ヒータHをオフ制御して、ジョブ時ヒータオフモードに移行する。
C3E2:待機モードヒータ制御手段
待機モードヒータ制御手段C3E2は、待機時ヒータオフ制御手段C3E2aを有しており、ジョブ終了後のヒータh1,h2をオンオフ制御する。
C3E2a:待機時ヒータオフ制御手段
待機時ヒータオフ制御手段C3E2aは、ジョブ終了後の加熱ロールFhの表面温度が待機時上限設定値Tc(105℃)より高くなった場合、前記加熱ロールFhの表面温度が前記待機時上限設定値Tc(105℃)以下になるように加熱ヒータHをオフ制御して、ジョブ時ヒータオフモードに移行する。
C3E3:温度差検出手段
温度差検出手段C3E3は、前記中央部温度センサSN1の検出温度T1と、前記端部温度センサSN2の検出温度T2とに応じて、前記検出温度T1とT2との差の絶対値|T1−T2|=ΔTを検出する。
C3E4:温度差許容設定値記憶手段
温度差許容設定値記憶手段C3E4は、温度差許容設定値ΔTmを記憶する。
C3E5:温度差判別手段
温度差判別手段C3E5は、前記温度差検出手段C3E3で検出した温度差ΔTが前記温度差許容設定値記憶手段C3E4に記憶された温度差許容設定値ΔTm以下であるか判別する。
C4:シート幅別手段
シートは 判別手段C4は、シート幅検出手段C4Aとシート幅閾値記憶手段C4Bとを有しており、シート幅センサSN3の検出信号に応じて、カセットトレイTR1〜TR3から給紙されるシートのサイズ(幅)がA4SEFのシートの幅以下であるか否を判別する。
C4A:シート幅検出手段
シート幅検出手段C4Aは、前記シート幅センサSN3により各カセットトレイTR1〜TR3に収容されているシートの幅を検出する。
C4B:シート幅閾値記憶手段
シート幅閾値記憶手段C4Bはシート幅閾値、すなわち前記A4SEFのシート幅を記憶している。
C5:温度差異常告知手段
温度差異常告知手段C5は、異常温度設定値記憶手段C5Aとエラー発生告知フラグFLとを有しており、前記ヒータh1,h2の検出温度が温度異常判別用下限設定値Ta(65℃)以下の場合、前記表示部UI1に温度異常を告知する。また、前記加熱ロールFhの表面温度の検出温度が温度異常判別用上限設定値Tf(235℃)以上の場合、前記表示部UI1に温度異常を告知する。
C5A:異常温度設定値記憶手段
異常温度設定値記憶手段C5Aは、前記温度異常判別用下限設定値Ta(65℃)と前記温度異常判別用上限設定値Tf(235℃)とを記憶する。
FL:エラー発生告知フラグ
エラー発生告知フラグFLは、初期値は「0」であり、前記加熱ロールFhの表面温度が温度異常判別用下限設定値Ta(65℃)以下かもしくは温度異常判別用上限設定値Tf(235℃)以上の場合に「1」となり、前記加熱ロールFhの表面温度が温度異常判別用下限設定値Ta(65℃)より大きく温度異常判別用上限設定値Tf(235℃)よりも小さい場合には「0」になる。
(フローチャートの説明)
図5は本発明の実施例1の画像形成装置が電源オンの時にスタートするヒータオンオフ制御のメインルーチンである。
図5のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。なお、図5の電源オンの時にスタートするヒータオンオフ制御のメインルーチンは実施例1と後述する実施例2〜6とで共通である。
図5に示す電源オンの時にスタートするヒータオンオフ制御のメインルーチンは画像形成装置Uの電源オンにより開始される。
図5のST1(ステップ1)において、ジョブが開始されたか否かを判断する。ノー(N)の場合はST3に移り、イエス(Y)の場合はST2に移る。
ST2において、ジョブ時ヒータ制御(後述する図8参照)を行い、次に前記ST1に戻る。
ST3において、待機時ヒータ制御(後述する図6参照)を行い、次に前記ST1に戻る。
図6は、待機時ヒータ制御のフローチャートであり、前記図5のST3のサブルーチンである。
図6に示す待機時ヒータ制御のフローチャートは画像形成装置Uの電源オンにより開始される。また、前記待機時ヒータ制御のフローチャートは、実施例1と後述する実施例2〜5とで共通である。
ST11において、|T1−T2|=ΔT≦ΔTmであるか否かを判断する。すなわち、加熱ロール中央部温度センサSN1の中央部検出温度T1と加熱ロール端部温度センサSN2の端部検出温度T2との温度差が温度差許容設定値Tm(30℃)以下であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST12に移り、イエス(Y)の場合はST13に移る。
ST12において、ヒータh1,h2をオフにし、前記図5のST1に戻る。
前記ST11でイエス(Y)の場合に移るST13において、温度異常監視処理(後述する図7参照)を行う。
ST14において、T1≧Tbであるか否かを判断する。すなわち、加熱ロール中央部温度センサSN1の中央部検出温度T1が待機時下限設定値Tb(95℃)以上であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST16に移り、イエス(Y)の場合はST15に移る。
ST15において、T1≦Tcであるか否かを判断する。すなわち、前記中央部検出温度T1が待機時上限設定値Tc(105℃)以下であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST17に移り、イエス(Y)の場合はST18に移る。
前記ST14でノー(N)の場合に移るST16において、小サイズシート用ヒータh1をオンにし、次にST18に移る。
前記ST15でノー(N)の場合に移るST17において、小サイズシート用ヒータh1をオフにする。
ST18において、T2≧Tbであるか否かを判断する。すなわち、加熱ロール端部温度センサSN2の端部検出温度T2が待機時下限設定値Tb(95℃)以上であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST20に移り、イエス(Y)の場合はST19に移る。
ST19において、T2≦Tcであるか否かを判断する。すなわち、前記端部検出温度T2が待機時上限設定値Tc(105℃)以下であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST21に移り、イエス(Y)の場合は前記図5のST1に戻る。
前記ST18においてノー(N)の場合に移るST20において、大サイズシート用ヒータh2をオンにし、次に前記図5のST1に戻る。
前記ST19においてノー(N)の場合に移るST21において、大サイズシート用ヒータh2をオフにし、次に前記図5のST1に戻る。
図7は、温度異常監視処理のフローチャートであり、前記図6のST13のサブルーチンである。
図7に示す温度差異常監視処理のフローチャートは画像形成装置Uの電源オンにより開始される。また、前記温度差異常監視処理のフローチャートは、実施例1と後述する実施例2〜5とで共通であり、前記ST13および後述するST44、ST62のサブルーチンである。
ST31において、T1≧Tfであるか否かを判断する。すなわち、前記中央部検出温度T1が温度異常判別用上限値Tf(235℃)以上であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST32に移り、イエス(Y)の場合はST35に移る。
ST32において、T2≧Tfであるか否かを判断する。すなわち、前記端部検出温度T2が温度異常判別用上限値Tf(235℃)以上であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST33に移り、イエス(Y)の場合はST35に移る。
ST33において、T1≧Taであるか否かを判断する。すなわち、前記中央部検出温度T1が温度異常判別用下限値Ta(65℃)以下であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST34に移り、イエス(Y)の場合はST35に移る。
ST34において、T2≧Taであるか否かを判断する。すなわち、前記端部検出温度T2が温度異常判別用下限値Ta(65℃)以下であるか否かを判断する。ノー(N)の場合は各ヒータ制御のSTに移り、イエス(Y)の場合はST35に移る。
前記ST31、ST32、ST33、ST34でイエス(Y)の場合に移るST35において、エラー発生告知フラグFL=「1」とする。なお、前記エラー発生告知フラグFLの初期値は「0」であり、「1」の場合は温度異常が発生したことを示す。
ST36において、画像形成装置Uを停止し、前記図6のST1に戻る。その際、前記温度異常が解消された場合、前記エラー発生告知フラグFLを初期値「0」にする。
図8は、ジョブ時ヒータ制御のフローチャートであり、前記ST2のサブルーチンである。
ST41において、用紙幅W≦W0であるか否かを判断する。前記W0は、用紙幅閾値であり、A4SEFのシート幅を示す。ノー(N)の場合はST42に移り、イエス(Y)の場合は後述する図9のST61に移る。
ST42において、|T1−T2|=ΔT≦ΔTmであるか否かを判断する。すなわち、加熱ロール中央部温度センサSN1の中央部検出温度T1と加熱ロール端部温度センサSN2の端部検出温度T2との温度差が温度差許容設定値Tm(30℃)以下であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST43に移り、イエス(Y)の場合はST44に移る。
ST43において、ヒータh1,h2をオフにし、ST53に移る。
前記ST42でイエス(Y)の場合に移るST44において、温度異常監視処理(前記図7参照)を行う。
ST45において、T1≧Tdであるか否かを判断する。すなわち、前記中央部検出温度T1がジョブ時下限設定値Td(160℃)以上であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST47に移り、イエス(Y)の場合はST46に移る。
ST46において、T1≦Teであるか否かを判断する。すなわち、前記中央部検出温度T1がジョブ時上限設定値Te(180℃)以下であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST48に移り、イエス(Y)の場合はST49に移る。
前記ST45でノー(N)の場合に移るST47において、小サイズシート用ヒータh1をオンにし、次にST49に移る。
前記ST46でノー(N)の場合に移るST48において、小サイズシート用ヒータh1をオフにする。
ST49において、T2≧Tdであるか否かを判断する。すなわち、前記端部検出温度T2がジョブ時下限設定値Td(160℃)以上であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST51に移り、イエス(Y)の場合はST50に移る。
ST50において、T2≦Teであるか否かを判断する。すなわち、前記端部検出温度T2がジョブ時上限設定値Te(180℃)以下であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST52に移り、イエス(Y)の場合はST53に移る。
前記ST49でノー(N)の場合に移るST51において、大サイズシート用ヒータh2をオンにし、次にST53に移る。
前記ST50でノー(N)の場合に移るST52において、大サイズシート用ヒータh2をオフにする。
ST53において、ジョブ終了か否かを判断する。ノー(N)の場合は前記ST42に戻り、イエス(Y)の場合は前記図5のST1に移る。
図9は、前記図8に示すジョブ時ヒータ制御のフローチャートの続きのフローチャートである。
前記図8のST41でイエス(Y)の場合に移るST61において、大サイズシート用ヒータh2をオフにする。
ST62において、温度異常監視処理(図7参照)を行う。
ST63において、T1≧Tdであるか否かを判断する。すなわち、前記中央部検出温度T1がジョブ時下限設定値Td(160℃)以上であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST65に移り、イエス(Y)の場合はST64に移る。
ST64において、T1≦Teであるか否かを判断する。すなわち、前記中央部検出温度T1がジョブ時上限設定値Te(180℃)以下であるか否かを判断する。ノー(N)の場合はST66に移り、イエス(Y)の場合はST67に移る。
前記ST63でノー(N)の場合に移るST65において、小サイズシート用ヒータh1をオンにし、次にST67に移る。
前記ST64でノー(N)の場合に移るST66において、小サイズシート用ヒータh1をオフにする。
ST67において、ジョブ終了か否かを判断する。ノー(N)の場合は前記ST62に戻り、イエス(Y)の場合は前記図5のST1に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、感光体PR表面に静電潜像を形成し、前記感光体PR表面の静電潜像をトナー画像に現像する。シート搬送装置SHは、画像形成用のシートSを搬送する。転写装置BM+T2は、前記トナー画像形成装置により形成されたトナー画像を前記シートSに転写する。
前記シート搬送装置SHにより搬送されるシート搬送路SH1〜SH3の途中に配置された互いに圧接する加熱回転部材Fhおよび加圧回転部材Fpを有する一対の定着用回転部材Fh,Fpと、前記加熱回転部材Fhを加熱する加熱ヒータHとを備えた定着装置Fは、前記一対の定着用回転部材Fh,Fpの圧接領域である定着領域Q5を通過する前記シートS上のトナー画像を加熱定着する。
シート幅検出手段C4Aは、前記定着領域Q5を通過するシートSのシート幅Bを検出する。シートサイズ判別手段C4は、前記定着領域Q5を通過するシートSの前記シート幅Bが設定された閾値Baより小さいシート幅B1の小サイズシートS1であるか、前記閾値Baより大きいシート幅B2の大サイズシートS2であるかを判別する。
前記加熱ヒータHは、小サイズシート用ヒータh1および大サイズシート用ヒータh2を有している。前記小サイズシート用ヒータh1は前記小サイズシートS1が通過する定着領域である小サイズシート通過域を加熱する。前記大サイズシート用ヒータh2は前記大サイズシートS2が通過する定着領域である大サイズシート通過域を加熱する。
定着領域温度センサSN1,SN2は、中央部温度センサSN1および端部温度センサSN2を有する。前記中央部温度センサSN1は前記定着領域Q5の中央部温度に対応する温度を検出する。前記端部温度センサSN2は前記定着領域Q5の端部温度に対応する温度を検出する。
ジョブ開始信号出力手段C1は、画像記録動作であるジョブの開始を指示するジョブ開始信号を出力する。ヒータ制御手段C3Eは、ジョブモードヒータ制御手段C3E1と待機モードヒータ制御手段C3E2とを有する。
前記ジョブモードヒータ制御手段C3E1は前記ジョブ開始信号が出力されてからジョブが終了するまでの間の前記加熱ヒータHのオンオフ制御を行う。前記ジョブモードヒータ制御手段C3E1は、ジョブ時ヒータオフ制御手段C3E1aにおいて、前記待機期間の開始時にΔT>ΔTmの場合に、所定のジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立するまで前記加熱ヒータHオフ状態に保持する。
待機モードヒータ制御手段C3E2は、前記ジョブの終了後の所定期間は前記加熱ヒータHのオンオフ制御を待機モードで制御する。前記ヒータ制御手段C3Eは、前記待機時ヒータオフ制御手段C3E2aで動作中にΔT≦ΔTmになった場合に前記待機時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記待機時ヒータオフ制御手段C3E2aを解除する。
温度差検出手段C3E3は、前記中央部温度センサSN1の検出温度T1と、前記端部温度センサSN2の検出温度T2とに応じて、前記検出温度T1とT2との差の絶対値|T1−T2|=ΔTを検出する。温度差許容設定値記憶手段C3E4は、前記温度差ΔTの温度差許容設定値ΔTmを記憶する。
待機時ヒータオフ制御手段C3E2aを有する前記待機モードヒータ制御手段C3E2は、前記待機モードの開始時にΔT>ΔTmの場合には、所定の待機時ヒータオフモード解除条件が成立するまで前記加熱ヒータHをオフ状態に保持する。
異常温度設定値記憶手段C5Aは、異常温度上限設定値Tfを記憶する。
温度異常告知手段C5は、前記待機モード時において、前記中央部温度センサSN1の検出温度T1がT1>Tfになったとき、または端部温度センサSN2の検出温度T2がT2>Tfになったときに温度異常を告知する。このため、加熱ロールFhの表面温度の中央部と端部との温度差が大きいときに生じる定着用のシートのホットオフセットの発生を防止することができ、印刷効率の低下を防止することができる。
(実施例2)
この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図10は、実施例2の画像形成装置のジョブ時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例1の図8に対応するフローチャートである。
図10において、前記実施例1の図8と同様にST41、ST42を実行して移るST43では、ヒータh1,h2をオフにし、前記ST42に戻る。
この実施例2の作用は、前記実施例1と同様に、定着ロールFhの表面温度の中央部と端部との温度差が大きいときに生じる定着用のシートのホットオフセットの発生を防止することができ、印刷効率の低下を防止することができる。
(実施例3)
この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例3の制御部の説明)
図11は、実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、前記実施例1の図4に対応するブロック図である。
C3E1:ジョブモードヒータ制御手段
ジョブモードヒータ制御手段C3E1は、ジョブ時ヒータオフ制御手段C3E1aとジョブ時ヒータオフモード解除用タイマTMとを有している。
TM:ジョブ時ヒータオフモード解除用タイマ
ジョブ時ヒータオフモード解除用タイマTMは、前記ジョブモードの開始時にΔT>ΔTmの場合には、所定のジョブ時ヒータオフモード解除用時間がセットされる。
(実施例3のフローチャートの説明)
図12は、実施例3の画像形成装置のジョブ時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例1の図8に対応するフローチャートである。
図12において、前記実施例1の図8と同様にST41〜ST43を実行して移るST43では、ヒータh1,h2をオフにし、次にST54に移る。
ST54において、ジョブ時ヒータオフモード解除用タイマTMが作動中か否かを判断する。ノー(N)の場合はST55に移り、イエス(Y)の場合はST56に移る。
ST55において、前記温度差検出手段C3E3で検出した温度差ΔTに応じた時間TMaをジョブ時ヒータオフモード解除用タイマTMにセットする。次に、前記ST42に戻る。
ST56において、ジョブ時ヒータオフモード解除用タイマTMはタイムアップか否かを判断する。ノー(N)の場合は前記ST42に戻り、イエス(Y)の場合はST44に移る。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の画像形成装置Uでは、ヒータ制御手段C3Eは、前記ジョブ時ヒータオフ制御手段C3E1aで動作中にジョブ時ヒータオフモード解除用タイマTMがタイムアップした場合に、前記ジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記ジョブ時ヒータオフ制御手段C3E1aを解除する。
実施例3のその他の作用は、前記実施例1と同様に、加熱ロールFhの表面温度の中央部と端部との温度差が大きいときに生じる定着用のシートのホットオフセットの発生を防止することができ、印刷効率の低下を防止することができる。
(実施例4)
この実施例4の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例4は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例4の制御部の説明)
図13は、実施例4の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、前記実施例1の図4に対応するブロック図である。
C3E1:ジョブモードヒータ制御手段
ジョブモードヒータ制御手段C3E1は、ジョブ時ヒータオフ制御手段C3E1aと端部温度監視手段C3E1bとを有している。
C3E1b:端部温度監視手段
端部温度監視手段C3E1bは、前記ジョブモードの開始時にΔT>ΔTmの場合には、前記端部温度センサSN2の検出温度T2が所定のジョブ時上限設定値(ジョブ時ヒータオフモード解除用設定温度)Te以下になったか否かを常時監視する。
(実施例4のフローチャートの説明)
図14は、実施例4の画像形成装置のジョブ時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例1の図8に対応するフローチャートである。
図14において、前記実施例1の図8と同様にST41〜ST43を実行して移るST43では、ヒータh1,h2をオフにし、次にST43´に移る。
ST43´において、T2≦Teか否かを判断する。ノー(N)の場合は前記ST42に戻り、イエス(Y)の場合はST44に移る。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の画像形成装置Uでは、 前記ヒータ制御手段C3Eは、前記ジョブ時ヒータオフ制御手段モードC3E1aで動作中に前記端部温度センサSN2の検出温度T2が前記ジョブ時上限設定値Te以下になった場合に、前記ジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記ジョブ時ヒータオフ制御手段C3E1aを解除する。
実施例4のその他の作用は、前記実施例1と同様に、加熱ロールFhの表面温度の中央部と端部との温度差が大きいときに生じる定着用のシートのホットオフセットの発生を防止することができ、印刷効率の低下を防止することができる。
(実施例5)
この実施例5の説明において、前記実施例4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例5は、下記の点で前記実施例4と相違しているが、他の点では前記実施例4と同様に構成されている。
図15は、実施例5の画像形成装置のジョブ時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例4の図14に対応するフローチャートである。
図15において、前記実施例4の図14と同様にST41、ST42を実行して移るST42´では、T2≦Teか否かを判断する。ノー(N)の場合はST43に移り、イエス(Y)の場合はST44に移る。
ST43において、ヒータh1,h2をオフにし、次にST42に移る。
この実施例5の作用は、前記実施例4と同様に、加熱ロールFhの表面温度の中央部と端部との温度差が大きいときに生じる定着用のシートのホットオフセットの発生を防止することができ、印刷効率の低下を防止することができる。
(実施例6)
この実施例6の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例6は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例6の制御部の説明)
図16は、実施例6の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、前記実施例1の図4に対応するブロック図である。
C6:ヒータオフモード時温度異常告知禁止手段
ヒータオフモード時温度異常告知禁止手段C6は、前記中央部温度センサの中央部検出温度T1がT1≦Taになったとき、または端部温度センサの端部検出温度T2がT2≦Taになったときに、前記ジョブモードヒータ制御手段C3E1が前記加熱ヒータHをオフ状態に保持するジョブ時ヒータオフ制御手段C3E1aで動作中のときには、前記温度異常告知手段C5の温度異常を告知する動作を禁止する。
前記中央部温度センサの中央部検出温度T1がT1≦Taになったとき、または端部温度センサの端部検出温度T2がT2≦Taになったときに、前記待機モードヒータ制御手段C3E2が前記加熱ヒータHをオフ状態に保持する待機時ヒータオフ制御手段C3E2aで動作中のときには、前記温度異常告知手段C5の温度異常を告知する動作を禁止する。
(実施例6のフローチャートの説明)
図17は、実施例6の待機時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例1の図6に対応するフローチャートである。
図18は、実施例6の異常温度監視処理のフローチャートで、前記実施例1の図7に対応するフローチャートである。
図19は、実施例6のジョブ時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例1の図8に対応するフローチャートである。
図17において、前記実施例1の図6のST13が省略されている。また、前記実施例1の図6と同様にST11、ST12、ST14〜ST21を実行して移るST22において、温度異常監視処理(後述する図18参照)を実行する。
図18において、前記実施例1の図7のST33、ST34でイエス(Y)の場合に移るST34´では、|T1−T2|=ΔT≦ΔTmであるか否かを判断する。ノー(N)の場合は各ヒータ制御のSTに移り、イエス(Y)の場合はST35に移る。
図19において、前記実施例1の図8のST44が省略されている。また、前記実施例1の図8と同様にST41〜ST43、ST45〜ST52を実行して移るST52´では、温度異常監視処理を実行する。
この実施例6の作用は、前記実施例1と同様に、加熱ロールFhの表面温度の中央部と端部との温度差が大きいときに生じる定着用のシートのホットオフセットの発生を防止することができ、印刷効率の低下を防止することができる。
(変更例)
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更実施の形態を下記に例示する。
(H01)前記実施例1〜6において、次の構成要件(B017),(B018)を備えることが可能である。
(B017)前記待機モードの開始時にΔT>ΔTmの場合には、所定の待機時ヒータオフモード解除用時間がセットされる待機時ヒータオフモード解除用タイマ、
(B018)前記待機時ヒータオフ制御手段動作中に待機時ヒータオフモード解除用タイマがタイムアップした場合に前記待機時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記待機時ヒータオフモードを解除する前記待機モードヒータ制御手段。
前記構成要件(B017),(B018)を備えた画像形成装置では、待機時ヒータオフモード解除用タイマは、前記待機モードの開始時にΔT>ΔTmの場合には、所定の待機時ヒータオフモード解除用時間がセットされる。前記ヒータ制御手段は、前記待機時ヒータオフ制御手段で動作中に待機時ヒータオフモード解除用タイマがタイムアップした場合に前記待機時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記待機時ヒータオフ制御手段を解除する。
(H02)前記実施例1〜6において、次の構成要件(B019),(B020)を備えることが可能である。
(B019)前記待機モードの開始時にΔT>ΔTmの場合には、前記端部温度センサの検出温度T2が所定の待機時ヒータオフモード解除用設定温度Te以下になったか否かを常時監視する端部温度監視手段、
(B020)前記待機時ヒータオフモードで動作中に前記端部温度センサの検出温度T2が前記待機時ヒータオフモード解除用設定温度Te以下になった場合に前記待機時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記待機時ヒータオフ制御手段を解除する前記待機モードヒータ制御手段。
前記構成要件(B019),(B020)を備えた画像形成装置では、端部温度監視手段は、前記待機モードの開始時にΔT>ΔTmの場合には、前記端部温度センサの検出温度T2が所定の待機時ヒータオフモード解除用設定温度Te以下になったか否かを常時監視する。
前記ヒータ制御手段は、前記待機時ヒータオフ制御手段で動作中に前記端部温度センサの検出温度T2が前記待機時ヒータオフモード解除用設定温度Te以下になった場合に前記待機時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記待機時ヒータオフ制御手段を解除する。
図1は本発明の画像形成装置の実施例1の説明図である。 図2は前記図1に示す定着装置の拡大断面図である。 図3は前記図2のIII−III線要部断面図である。 図4は、実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。 図5は本発明の実施例1の画像形成装置が電源オンの時にスタートするヒータオンオフ制御のメインルーチンである。 図6は、待機時ヒータ制御のフローチャートであり、前記図5のST3のサブルーチンである。 図7は、温度異常監視処理のフローチャートであり、前記図6のST13のサブルーチンである。 図8は、ジョブ時ヒータ制御のフローチャートであり、前記ST2のサブルーチンである。 図9は、前記図8に示すジョブ時ヒータ制御のフローチャートの続きのフローチャートである。 図10は、実施例2の画像形成装置のジョブ時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例1の図8に対応するフローチャートである。 図11は、実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、前記実施例1の図4に対応するブロック図である。 図12は、実施例3の画像形成装置のジョブ時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例1の図8に対応するフローチャートである。 図13は、実施例4の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、前記実施例1の図4に対応するブロック図である。 図14は、実施例4の画像形成装置のジョブ時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例1の図8に対応するフローチャートである。 図15は、実施例5の画像形成装置のジョブ時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例4の図14に対応するフローチャートである。 図16は、実施例6の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、前記実施例1の図4に対応するブロック図である。 図17は、実施例6の待機時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例1の図6に対応するフローチャートである。 図18は、実施例6の異常温度監視処理のフローチャートで、前記実施例1の図7に対応するフローチャートである。 図19は、実施例6のジョブ時ヒータ制御のフローチャートで、前記実施例1の図8に対応するフローチャートである。
符号の説明
8+9…加熱シート搬送路、BM+T2…転写装置、C1…シート種類判別手段、C3E…ヒータ制御手段、C3E1b…端部温度監視手段、C3E2…待機モードヒータ制御手段、C3E2a…待機時ヒータオフモード、C3E3…温度差検出手段、C3E4…温度差許容設定値記憶手段、C4a…シート幅検出手段、C4…シートサイズ判別手段、C5…温度異常告知手段、C5a…異常温度設定値記憶手段、C6…ヒータオフモード時温度異常告知禁止手段、C7…加熱シート搬送速度制御手段、C8…トナー像形成動作中断手段、F…定着装置、Fh…加熱回転部材、Fh,Fp…一対の定着ロール、Fp…加圧回転部材Pk〜Py…感光体、Rc…第1接触ローラ、S…画像記録用のシート(または、加熱定着シート)、SH…シート搬送装置、SH1〜SH3…シート搬送路、SN1…中央部温度センサ、SN1+SN2…定着領域温度センサ、SN2…端部温度センサ、T3…定着装置下流領域温度、T3a…所定の設定温度、TM…ジョブ時ヒータオフモード解除用タイマ、U…トナー画像形成装置、UY〜UK…トナー像形成装置、Rp,Rs,Ra,Rr,HB…シート搬送部材、Q4…転写領域、Q5…定着領域、

Claims (9)

  1. 次の構成要件(A01)〜(A013)を備えた画像形成装置、
    (A01)感光体表面に静電潜像を形成し、前記感光体表面の静電潜像をトナー画像に現像するトナー画像形成装置、
    (A02)画像形成用のシートを搬送するシート搬送装置、
    (A03)前記トナー画像形成装置により形成されたトナー画像を前記シートに転写する転写装置、
    (A04)前記シート搬送装置により搬送されるシート搬送路の途中に配置された互いに圧接する加熱回転部材および加圧回転部材を有する一対の定着用回転部材と、前記加熱回転部材を加熱する加熱ヒータとを備え、前記一対の定着用回転部材の圧接領域である定着領域を通過する前記シート上のトナー画像を加熱定着する定着装置、
    (A05)前記定着領域を通過するシートのシート幅を検出するシート幅検出手段、
    (A06)前記定着領域を通過するシートの前記シート幅が設定された閾値より小さいシート幅の小サイズシートであるか、前記閾値より大きいシート幅の大サイズシートであるかを判別するシートサイズ判別手段、
    (A07)前記小サイズシートが通過する定着領域である小サイズシート通過域を加熱する小サイズシート用ヒータおよび前記大サイズシートが通過する定着領域である大サイズシート通過域を加熱する大サイズシート用ヒータを有する前記加熱ヒータ、
    (A08)前記定着領域の中央部温度に対応する温度を検出する中央部温度センサおよび端部温度に対応する温度を検出する端部温度センサを有する定着領域温度センサ、
    (A09)画像記録動作であるジョブの開始を指示するジョブ開始信号を出力するジョブ開始信号出力手段、
    (A010)前記ジョブ開始信号が出力されてからジョブが終了するまでの間は前記加熱ヒータのオンオフ制御をジョブモードで制御するジョブモードヒータ制御手段と、前記ジョブの終了後の所定期間は前記加熱ヒータのオンオフ制御を待機モードで制御する待機モードヒータ制御手段とを有するヒータ制御手段、
    (A011)前記中央部温度センサの中央部検出温度と、前記端部温度センサの端部検出温度とに応じて、前記中央部検出温度と前記端部検出温度との差の絶対値である温度差を検出する温度差検出手段、
    (A012)前記温度差の温度差許容設定値を記憶する温度差許容設定値記憶手段、
    (A013)前記待機モードの開始時に前記温度差が前記温度差許容設定値より大きい場合には、所定の待機時ヒータオフモード解除条件が成立するまで前記加熱ヒータをオフ状態に保持する待機時ヒータオフモードを有する前記待機モードヒータ制御手段。
  2. 次の構成要件(A014)を備えた請求項1記載の画像形成装置、
    (A014)前記待機時ヒータオフモードで動作中に前記温度差が前記温度差許容設定値になった場合に前記待機時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記待機時ヒータオフモードを解除する前記待機モードヒータ制御手段。
  3. 次の構成要件(A015)を備えた請求項1記載の画像形成装置、
    (A015)前記待機時ヒータオフモードで動作中にジョブ開始信号が出力された場合に前記待機時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記待機時ヒータオフモードを解除する前記待機モードヒータ制御手段。
  4. 次の構成要件(A01)〜(A012),(A016)を備えた画像形成装置、
    (A01)感光体表面に静電潜像を形成し、前記感光体表面の静電潜像をトナー画像に現像するトナー画像形成装置、
    (A02)画像形成用のシートを搬送するシート搬送装置、
    (A03)前記トナー画像形成装置により形成されたトナー画像を前記シートに転写する転写装置、
    (A04)前記シート搬送装置により搬送されるシート搬送路の途中に配置された互いに圧接する加熱回転部材および加圧回転部材を有する一対の定着用回転部材と、前記加熱回転部材を加熱する加熱ヒータとを備え、前記一対の定着用回転部材の圧接領域である定着領域を通過する前記シート上のトナー画像を加熱定着する定着装置、
    (A05)前記定着領域を通過するシートのシート幅を検出するシート幅検出手段、
    (A06)前記定着領域を通過するシートの前記シート幅が設定された閾値より小さいシート幅の小サイズシートであるか、前記閾値より大きいシート幅の大サイズシートであるかを判別するシートサイズ判別手段、
    (A07)前記小サイズシートが通過する定着領域である小サイズシート通過域を加熱する小サイズシート用ヒータおよび前記大サイズシートが通過する定着領域である大サイズシート通過域を加熱する大サイズシート用ヒータを有する前記加熱ヒータ、
    (A08)前記定着領域の中央部温度に対応する温度を検出する中央部温度センサおよび端部温度に対応する温度を検出する端部温度センサを有する定着領域温度センサ、
    (A09)画像記録動作であるジョブの開始を指示するジョブ開始信号を出力するジョブ開始信号出力手段、
    (A010)前記ジョブ開始信号が出力されてからジョブが終了するまでの間は前記加熱ヒータのオンオフ制御をジョブモードで制御するジョブモードヒータ制御手段と、前記ジョブの終了後の所定期間は前記加熱ヒータのオンオフ制御を待機モードで制御する待機モードヒータ制御手段とを有するヒータ制御手段、
    (A011)前記中央部温度センサの中央部検出温度と、前記端部温度センサの端部検出温度とに応じて、前記中央部検出温度と前記端部検出温度との差の絶対値である温度差を検出する温度差検出手段、
    (A012)前記温度差の温度差許容設定値を記憶する温度差許容設定値記憶手段、
    (A016)前記待機期間の開始時に前記温度差が前記温度差許容設定値より大きい場合には、所定のジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立するまで前記加熱ヒータをオフ状態に保持するジョブ時ヒータオフモードを有する前記ジョブモードヒータ制御手段。
  5. 次の構成要件(A017),(A018)を備えた請求項4記載の画像形成装置、
    (A017)前記ジョブモードの開始時に前記温度差が前記温度差許容設定値より大きい場合には、所定のジョブ時ヒータオフモード解除用時間がセットされるジョブ時ヒータオフモード解除用タイマ、
    (A018)前記ジョブ時ヒータオフモードで動作中にジョブ時ヒータオフモード解除用タイマがタイムアップした場合に前記ジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記ジョブ時ヒータオフモードを解除する前記ジョブモードヒータ制御手段。
  6. 次の構成要件(A019),(A020)を備えた請求項4記載の画像形成装置、
    (A019)前記ジョブモードの開始時に前記温度差が前記温度差許容設定値より大きい場合には、前記端部温度センサの前記端部検出温度が所定のジョブ時ヒータオフモード解除用設定温度以下になったか否かを常時監視する端部温度監視手段、
    (A020)前記ジョブ時ヒータオフモードで動作中に前記端部温度センサの検出温度が前記ジョブ時ヒータオフモード解除用設定温度以下になった場合に前記ジョブ時ヒータオフモード解除条件が成立したものとして前記ジョブ時ヒータオフモードを解除する前記ジョブモードヒータ制御手段。
  7. 次の構成要件(A021),(A022)を備えた請求項1ないし6のいずれか記載の画像形成装置、
    (A021)異常温度上限設定値を記憶する異常温度設定値記憶手段、
    (A022)前記待機モード時において、前記中央部温度センサの中央部検出温度が前記異常温度上限値より大きくなったとき、または前記端部温度センサの前記端部検出温度が前記異常温度上限設定値より大きくなったときに温度異常を告知する温度異常告知手段。
  8. 次の構成要件(A023)を備えた請求項7記載の画像形成装置、
    (A023)前記中央部温度センサの前記中央部検出温度が前記異常温度下限設定値より小さくなったとき、または前記端部温度センサの前記端部検出温度が前記異常温度下限設定値より小さくなったときに、前記待機モードヒータ制御手段が前記加熱ヒータをオフ状態に保持する待機時ヒータオフモードで動作中のときには、前記温度異常告知手段の温度異常を告知する動作を禁止するヒータオフモード時温度異常告知禁止手段。
  9. 次の構成要件(A024)を備えた請求項7または8記載の画像形成装置、
    (A024)前記中央部温度センサの前記中央部検出温度が前記異常温度下限設定値より小さくなったとき、または前記端部温度センサの前記端部検出温度が前記異常温度下限設定値より小さくなったときに、前記ジョブモードヒータ制御手段が前記加熱ヒータをオフ状態に保持するジョブ時ヒータオフモードで動作中のときには、前記温度異常告知手段の温度異常を告知する動作を禁止するヒータオフモード時温度異常告知禁止手段。
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