JP2006258624A - 酸素供給装置の制御方法 - Google Patents

酸素供給装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006258624A
JP2006258624A JP2005076785A JP2005076785A JP2006258624A JP 2006258624 A JP2006258624 A JP 2006258624A JP 2005076785 A JP2005076785 A JP 2005076785A JP 2005076785 A JP2005076785 A JP 2005076785A JP 2006258624 A JP2006258624 A JP 2006258624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
electrode film
pump element
solid electrolyte
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005076785A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironao Numamoto
浩直 沼本
Kenzo Ochi
謙三 黄地
Akihiro Umeda
章広 梅田
Takeshi Nagai
彪 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005076785A priority Critical patent/JP2006258624A/ja
Publication of JP2006258624A publication Critical patent/JP2006258624A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

【課題】効率的に固体電解質自体の温度を維持させることで、酸素供給時に必要な消費電力を少なく抑えた酸素供給装置の制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】固体電解質10を具備した酸素ポンプ素子と、電圧印加手段22と、電圧制御手段23と、加熱手段A24と、温度制御手段26とを備え、起動時には、加熱手段A24で酸素ポンプ素子を所定温度まで加熱し、電圧制御手段22により電圧印加して所定電流値で動作状態とした後、加熱手段A24への印加電圧を低減させるとともに、酸素ポンプ素子への印加電圧をさらに上昇させ、所定電流値での動作状態を維持させて定常時とするものである。これによって、起動時には急速に固体電解質10を酸素イオン伝導可能な温度とし、定常時には酸素イオン伝導によって発生する熱量で固体電解質10自体を動作状態に維持できるため、酸素供給時に必要な消費電力を少なく抑えることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、酸素イオン伝導性の固体電解質を用いた酸素ポンプ素子を搭載した酸素供給装置の制御方法に関するものである。
従来、この種の酸素供給装置はすでに知られている(例えば、特許文献1参照)。
これは、図10に示すように、酸素ポンプ素子1は、アルミナなどの多孔質基板2に形成された第1電極3と酸素イオン伝導性の固体電解質4と第2電極5とから構成され、第1電極膜3は白金の微粒子を多孔質基板2に、第2電極5は白金の微粒子を酸素イオン伝導体の薄膜4に結合して得られる薄膜を形成した構成としている。加熱手段6は、アルミナ基板などの絶縁性基板7上に導電性ペーストをスクリーン印刷でパターン形成してなるヒータ印刷膜8から構成され、加熱手段6は筐体9に内包されておらず大気に解放された状態で配置されている。
この構成において、加熱手段6によって酸素ポンプ素子1を酸素ポンプとして動作する温度に加熱し、第1電極3をカソード、第2電極4をアノードとして両電極間に直流電圧を印加すると、図中矢印で示すように第1電極3に解離吸着された空気中の酸素は酸素イオンとして酸素イオン伝導性の固体電解質4中を移動し第2電極5に運ばれ、酸素分子となって大気中に放出される。これによって、筐体9に取り付けられた容器内の酸素濃度を減少させることができるというものである。
特開平11−23525号公報
しかしながら、前記従来の構成では、加熱手段6は酸素ポンプ素子1を作動させる温度に昇温させるとともに、動作させている時に常に間接加熱方法によって、酸素ポンプ素子1を所定温度に加温した状態で維持しているので、加熱手段6の消費電力が高くなるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するのもので、効率的に固体電解質自体の温度を維持させることで、酸素供給時に必要な消費電力を少なく抑えた酸素供給装置の制御方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の酸素供給装置の制御方法は、固体電解質を具備した酸素ポンプ素子と、前記酸素ポンプ素子に電圧を印加する電圧印加手段と、前記電圧印加手段を制御する電圧制御手段と、前記酸素ポンプ素子を加熱する加熱手段Aと、前記酸素ポンプ素子の温度を検知して前記加熱手段Aを制御する温度制御手段とを備え、起動時には、前記加熱手段Aを使用して前記酸素ポンプ素子を所定の温度まで加熱し、前記酸素ポンプ素子に前記電圧制御手段によって電圧を印加して所定電流値で動作状態とした後、前記加熱手段Aへの印加電圧を前記温度制御手段より低減させるとともに、前記酸素ポンプ素子に印加する電圧を前記電圧制御手段よりさらに上昇させて、所定電流値での動作状態を維持させて定常時とするものである。
これによって、起動時には間接加熱方式によって急速に固体電解質を酸素イオン伝導可能な温度とし、定常時には酸素イオン伝導によって発生する熱量で固体電解質自体を動作状態に維持できるため、酸素供給時に必要な消費電力を少なく抑えることができる。
本発明の酸素供給装置の制御方法は、酸素供給時に必要な消費電力を少なく抑えることが可能となる。
第1の発明は、固体電解質を具備した酸素ポンプ素子と、前記酸素ポンプ素子に電圧を印加する電圧印加手段と、前記電圧印加手段を制御する電圧制御手段と、前記酸素ポンプ素子を加熱する加熱手段Aと、前記酸素ポンプ素子の温度を検知して前記加熱手段Aを制御する温度制御手段とを備え、起動時には、前記加熱手段Aを使用して前記酸素ポンプ素子を所定の温度まで加熱し、前記酸素ポンプ素子に前記電圧制御手段によって電圧を印加して所定電流値で動作状態とした後、前記加熱手段Aへの印加電圧を前記温度制御手段より低減させるとともに、前記酸素ポンプ素子に印加する電圧を前記電圧制御手段よりさらに上昇させて、所定電流値での動作状態を維持させて定常時とする酸素供給装置の制御方法とすることにより、起動時には間接加熱方式によって急速に固体電解質を酸素イオン伝導可能な温度とし、定常時には酸素イオン伝導によって発生する熱量で固体電解質自体を動作状態に維持できるため、酸素供給時に必要な消費電力を少なく抑えることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、起動時に加熱手段Aを使用した後、定常時には酸素ポンプ素子に印加する電力だけで動作させることにより、定常時には酸素イオン伝導によって発生する熱量だけで固体電解質自体を動作状態に維持させるので、酸素供給供給時に必要な消費電力を最も少なく抑えることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、固体電解質の表面上に直接加熱手段Bを設け、起動時には、少なくとも加熱手段Aを使用した後、定常時には、酸素ポンプ素子に印加する電力と加熱手段Bで動作させることにより、定常時に酸素供給能力を小さくした場合には、酸素イオン伝導によって発生する熱量だけでは固体電解質を動作可能な温度に維持することが困難となる。その場合にも、加熱手段Bによって固体電解質を直接加熱するので、酸素供給供給時に必要な消費電力を少なく抑えることができる。
第4の発明は、特に、第3の発明において、酸素供給能力の変動時には、酸素ポンプ素子への電圧制御手段と加熱手段Bへの電圧制御手段だけを使用して行うことにより、酸素供給能力を小さくして酸素ポンプ素子の酸素イオン伝導に伴う熱量だけでは、熱平衡を維持できない時でも加熱手段Aを使用することなく、固体電解質上に直接設けられた加熱手段Bを使用することで、消費電力を少なく抑えることができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、酸素ポンプ素子の負極側には、熱交換器を具備した給排気機構を有する送風回路が配設されていることにより、酸素ポンプ素子の負極側には強制的に新しい空気が供給されるので、能力の大きな酸素供給装置であっても、固体電解質の負極側には酸素ガスが供給され、十分な能力を発揮させることが可能となる。また、送風回路には熱交換器を具備しているので、排気に伴う熱ロスを少なく抑えることができる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、酸素ポンプ素子は、絶縁膜で被覆された金属箔部材に複数の開口部を設け、前記各開口部に固体電解質をガスシールして複数配置し、前記固体電解質の両面には正電極膜と負電極膜を形成し、複数の固体電解質は前記正電極膜および前記負電極膜が電気的に直列回路となるように構成されていることにより、多数の固体電解質に印加される電圧を積上げることができるため、酸素ポンプ素子を高電圧小電流化して汎用的な電源で動作させることが可能となる。また、固体電解質は金属箔部材上に配置されているので、熱衝撃、熱歪に対しても十分な柔軟性を有し、長期的にも剥離を抑制することができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、1つの固体電解質には、正電極膜と負電極膜が複数に分割されてコンデンサを構成するような対構造で配置され、前記正電極膜と前記負電極膜は電気的に直列回路となるように構成されていることにより、1つの固体電解質に対して印加する電圧は正電極膜と負電極膜を分割することで積上げることが可能となり、少ない固体電解質の枚数で酸素ポンプ素子全体への電流値を低く抑え、高電圧小電流化して汎用的な電源で動作させることが可能となる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明において、加熱手段Aはリボンヒータで構成されることにより、固体電解質が酸素イオン伝導可能な温度、例えば、400〜600℃まで大きな電力で急速に加熱することができる。
第9の発明は、特に、第6〜第8のいずれか1つの発明において、正電極膜と負電極膜は固体電解質に直接接合する第一電極膜と、前記第一電極膜上に形成された第二電極膜とで構成され、前記第一電極膜は固体電解質上に複合金属酸化物成分を主体とする膜とし、第二電極膜は貴金属成分を主体とする膜としたることにより、第二電極膜は導電性の高い材料で構成されるので、ある程度の面積を有する電極部に対して等しい電位を印加することができた。また、第一電極膜は固体電解質と第二電極膜の中間層として酸素を解離吸着する電極反応を高めることができるので、酸素分子から酸素イオンへと変化するための良好な触媒作用を得ることができる。
第10の発明は、特に、第1〜第9のいずれか1つの発明において、固体電解質がランタンガレート系であることによって、ランタンガレートはランタンとガリウムを主成分としたペロブスカイト型複合金属酸化物であり、400℃以上で酸素イオン伝導性を有する。したがって、酸素ポンプ素子の動作温度を600℃程度の比較的低温に保持することで十分な能力を得ることができるため、長期的にも酸素ポンプ素子の劣化を抑制できる。
第11の発明は、特に、第6〜第10のいずれか1つの発明において、金属箔部材がアルミニウムを含有したフェライト系ステンレスであることにより、高温酸化に対して優れた特性を有するようになり、800℃付近で長期に使用されても安定した特性を維持させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の実施の形態1における酸素供給装置の制御方法を示すものである。
図1は、酸素供給装置の酸素ポンプ素子となる固体電解質10を示し、これは、置換型のランタンガレート(La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.2)の焼結体を任意の厚さの平板状に成型したものであり、表面上には第一電極膜として、正電極膜11と負電極膜12が酸素イオン伝導性を発現するように形成されている。ここでは固体電解質10として寸法16×16mm、厚み100μmを想定して説明する。
正電極膜11と負電極膜12には、導電性を有するペロブスカイト型複合金属酸化物を主体とする膜を用いた。具体的には、Sm0.5Sr0.5CoO3を有機溶剤であるセルロース系ビヒクルと混合したペーストを、スクリーン印刷により印刷膜を形成し、乾燥後、1100℃にて焼成することにより膜厚約15μmの多孔性を有した電極膜を形成した。
更に、正電極膜11と負電極膜12の表面上には、第二電極膜として貴金属成分を主体とする膜を用いた。具体的には、第二電極膜としてAu多孔性の正第二電極膜13、負第二電極膜14を積層した。この場合、Auペーストを使い、スクリーン印刷により印刷膜を形成し、乾燥後、800℃にて焼成することにより膜厚約3μmの第二電極膜を形成した。正第二電極膜13、負第二電極膜14は、正電極膜11と負電極膜12間に電圧を印加した時の電位に対して固体電解質10の面分布ムラを改善できる。
図2は、酸素ポンプ素子の構成を示すものである。ここでは固体電解質10が36個使用された酸素ポンプ素子について説明する。個々の固体電解質10は負電極膜12側が1枚の絶縁膜で被覆された金属箔部材15と連結されている。金属箔部材15としてはFe−20Cr−5Al、12μmを使用し、表面上には液相析出法によってTiOが約0.2μm両側に被覆されているため絶縁性を有する。金属箔部材15には、固体電解質10の負第二電極膜14面が露出するように36個の開口部、13×13mmが設けられている。個々の固体電解質10の外周部負電極側は導電膜16によって金属箔部材15と接合されている。固体電解質10の寸法は16×16mmに対して金属箔部材15に設けられた開口部は13×13mmなので導電膜16による接合部は固体電解質10の周囲1.5mm幅となる。金属箔部材15の開口部に導電膜16としてAuペーストを使い、17×17mmで一部リード取出し部が形成できるようにスクリーン印刷を2回行った。その後乾燥、750℃にて焼成することにより36個の固体電解質10を金属箔部材15と接合させた。
隣り合う固体電解質10の負第二電極膜14と電気的に導通する導電膜16によって形成されたリード取出し部と隣の固体電解質10の正第二電極膜13側が結線されることで電気的に直列回路となっている。結線はφ0.1mmの金線17によって行った。図2において、個々の固体電解質10には直列回路に結線した序列を番号付け(1〜36)している。36個の固体電解質10に対して最終的には1番目の固体電解質10の正第二電極膜13と結線されたリード部18と、36番の固体電解質10の負第二電極膜14と電気的に導通する導電膜と結線されたリード部19から酸素ポンプ素子全体に電圧を印加する構成となる。
図3は、上記酸素ポンプ素子を使用した酸素供給装置の構成を示すものである。36個の固体電解質10に対して空間の区画手段となる一枚の金属箔部材15の周囲には、電気絶縁性のガス封止剤20で支持体21に固定されている。また、リード部18およびリード部19には、導線を介して電圧印加手段22が接続されており、電圧印加手段22には、電圧制御手段23が接続されている。加熱手段A24を構成するヒータ25は、負電極側の表面に対向して配置され、固体電解質10の温度を検知する手段261を有する温度制御手段26が、加熱手段A24に信号を送っている。ここではヒータ25としてFe-20Cr-5Alからなるリボンヒータを使用した。
固体電解質10の温度を検知する手段261は、温度センサーあるいは他の手段であってもよい。センサーの場合、固体電解質10の近傍に配置されるか、あるいは任意の個所に配置してよい。温度制御手段26が検知する固体電解質10の温度によって、温度制御手段26が、加熱手段A24を構成するヒータ25の入力制御を行う。
ヒータ25が発生する熱の損失を抑制するための断熱部材が断熱手段27および断熱手段28である。ここでは、シリカとアルミナを主成分とする平板状に成型された断熱部材を用いた。断熱手段27には給気のために通気孔271が配設されている。通気孔271は、断熱手段27の広い面積に空間部を設け、通気に伴う拡散抵抗によって均一に固体電解質10の負極側へ供給されるように設計してある。
送風ポンプ29から外気は熱交換器301を具備した送風回路30の給気通路302を経て、通気孔271へと導かれ、最後に断熱手段27によって給気が受熱して固体電解質10の負極側へ至る。したがって、冷たい外気が固体電解質10の負極側へ来ることはない。その後、排気通路303を経て外部へと排出される。この時、熱交換器301によって給気通路302を通過する空気は排気通路303を通過する空気から熱を得る。
酸素ポンプ素子が収納されている容器31の正極側には、通気口311を介して、ガスの混合手段33が連結されている。混合手段33は、ガス誘導管34と、被混合ガス導入管35と、ガス混合器36と、ガスポンプ37によって構成されている。
以上のように構成された酸素供給装置について、以下その動作、作用を説明する。
酸素供給装置を起動させて定常時に至るまでの動作は、図4に示す操作手順1〜6の通りであるが、次に、具体的に説明する。
温度制御手段26によってヒータ25に通電すると、断熱手段27および断熱手段28内の固体電解質10の温度が上昇する。温度制御手段26は、固体電解質10が動作するに必要な温度、約600℃となるよう、ヒータ25を制御しながら通電していく。但し、この温度が限定を受けるものではなく、固体電解質10の特性に合わせて、任意の温度の動作も可能である。ここでは、ヒータ25に200Wを入力して酸素ポンプ素子の起動を行った。その結果、約60secで600℃とすることができた。その後は酸素供給装置全体への熱拡散も考慮しながら、温度制御手段26で制御する。
固体電解質10のイオン伝導可能な温度に達した時点で、正第二電極膜13と負第二電極膜14を介して個々の固体電解質10に電圧を印加すると、負電極膜12側の表面近傍の酸素が、電気化学反応によって負電極膜12から固体電解質10の内部を酸素イオンとして、正電極膜11へと移動し、正電極膜11側の表面から酸素分子として放出される。36個の固体電解質10からなる酸素ポンプ素子に22Vを印加することによって4.0Aの電流が流れる。その結果、酸素イオン伝導によって酸素ポンプ素子の正極側から酸素ガス約520ml/minを得ることが可能となる。
この時、送風ポンプ29も起動させることで、所定量の外気が給気通路302を経て、通気孔271へと導かれ、最後に断熱手段27によって受熱しながら、固体電解質10の負極側へと給気される。ここでは、3200ml/minの空気を供給した。酸素ポンプ素子が動作していると、固体電解質10の負極側から正極側へと酸素が引き抜かれ、負極側が窒素リッチ状態に陥る。これを抑制するために窒素リッチ状態の空気は排気通路303を経て外部へと排出し、新たな空気を連続的に給気通路302から供給している。この時、熱交換器301によって給気通路302を通過する空気は排気通路303を通過する空気から熱を得ることになる。熱交換器301による熱回収率はほぼ50%で設計している。ここでは、熱交換用部材としてアルミニウムのフィンを使用した。
その後、ヒータ25への入力を徐々に低減させていくとともに、酸素ポンプ素子の電流値4.0Aを維持させるように、印加する電圧を徐々に上昇させた。最終的には酸素ポンプ素子への印加電圧を33Vとして、加熱手段A24によるヒータ25への入力をゼロにすることができた。すなわち、酸素イオン伝導によって生じた33V、4.0Aの132Wによって断熱部材内部は給排気に伴う熱ロスも含めて熱平衡となり、固体電解質10を定常的に動作可能とさせることができた。
この時、金属箔部材15も600℃の雰囲気温度に加えて高温状態に曝されることになる。金属箔部材15の表面上に形成されたTiO膜は金属箔部材15の表面酸化に対して効果的に防御させることができる。金属箔部材15としても、アルミニウムを含有するフェライト系ステンレスを使用することで優れた耐酸化性を得ることができる。
正電極膜11側の表面近傍は、発生した酸素ガスによって純酸素に近い状態となり、正電極膜11側の表面から離れ、通気性を有する断熱手段28を通過することになる。したがって、空間の区画手段となる金属箔部材15とガス封止剤20が、負電極膜12側からのガスリークを防ぐ手段として有効に作用する。また、固体電解質10と金属箔部材15とをガスシールする導電膜16も負電極膜12側からのガスリークを防ぐ手段として有効に作用する。
正電極膜11側から放出される酸素ガスは、通気口311を通り、ガスの混合手段33を構成するガス誘導管34と、被混合ガス導入管35と、ガス混合器36とによって被混合ガスと混合される。本実施の形態では、被混合ガスは大気である。生成される混合ガスは酸素富化ガスであり、その流量は、ガスポンプ37の吸引と排出速度によって決められる。
また、混合ガス中の酸素濃度は、混合ガス流量と、固体電解質10を流れる酸素イオン量、すなわちイオン電流の大きさによって決められる。
(実施の形態2)
図5、図6は、本発明の実施の形態2における酸素供給装置の制御方法に使用する酸素ポンプ素子を示すものである。酸素供給装置の構成、制御方法は実施の形態1と同一であるので、以下、相違点を中心に説明する。
固体電解質38の表面上に形成する第一電極膜および第二電極膜の構成は実施の形態1と同じである。固体電解質38の寸法は32×32mm、厚み130μmである。ここでは、1つの固体電解質10に、第一電極膜および第二電極膜が4分割されてコンデンサを構成するような対構造で配置されている。1つの正第二電極膜40と負第二電極膜41の寸法は13×13mmであり、隣り合う電極膜の間隔は1mmとした。金属箔部材39も実施の形態1と同様のものを使用し、9個の開口部、29×29mmが設けられている。
4分割された正第二電極膜40と負第二電極膜41とは電気的に直列回路となるように構成されている。図5、図6において、個々の固体電解質38は直列回路に結線した電位序列を番号付け(1〜36)している。
具体的には、1つの固体電解質38の中心線位置に貫通孔42が3箇所配設され、貫通孔42を利用して正第二電極膜40は隣の反対側に位置する負第二電極膜41と電気的に結線されている。1番目の負第二電極膜41は隣に位置する2番目の正第二電極膜40と、2番目の負第二電極膜41は中心に位置する貫通孔42を使用して3番目の正第二電極膜40と、3番目の負第二電極膜41は隣に位置する4番目の正第二電極膜40と結線されている。4番目の負第二電極膜41は固体電解質38が金属箔部材39と接合される導電膜43と結線され、導電膜43は固体電解質38からはみ出す部分が設けられ、その導電膜43から隣に位置する固体電解質38の5番目の正第二電極膜40と金線44で結線されている。順次同様に結線され、最終的には1番目の正第二電極膜40と結線されたリード部45と36番目の負第二電極膜41と導通するように結線されたリード部46に電圧を印加することで酸素ポンプ素子を動作させることになる。
固体電解質38は金属箔部材39に対して1.5mm幅で導電膜43により接合されている。金属箔部材39の開口部に導電膜43としてAuペーストを使い、開口部28×28に対して33×35mmの印刷を行うことで固体電解質38からはみ出し、リード取出し部が形成できるようにスクリーン印刷を2回行った。その後、乾燥、750℃にて焼成することにより9個の固体電解質38を金属箔部材39と接合させた。
正第二電極膜40と負第二電極膜41との結線はAuペーストのスクリーン印刷によって同時に行った。したがって、正第二電極膜40と負第二電極膜41との結線のための製造プロセスは特に追加されていない。
次に、実施の形態1と同様な酸素供給装置を作製して、酸素ポンプ素子を動作させた。ここでは、ヒータに150Wを入力して酸素ポンプ素子の起動を行った。その結果、約110secで600℃とすることができた。その後は酸素供給装置全体への熱拡散も考慮しながら、温度制御手段で制御する。
固体電解質38のイオン伝導可能な温度に達した時点で、酸素ポンプ素子に25Vを印加することによって4.0Aの電流が流れる。その結果、酸素イオン伝導によって酸素ポンプ素子の正極側から酸素ガス約520ml/minを得ることが可能となる。その後、ヒータ入力を徐々に低減させながら、酸素ポンプ素子の電流値4.0Aを維持できるように印加する電圧を上昇させて、38Vの時ヒータ入力はゼロにできた。すなわち、酸素イオン伝導によって生じた37V、4.0Aの148Wによって断熱部材内部は給排気に伴う熱ロスも含めて熱平衡となり、固体電解質38を定常的に動作可能とさせることができた。また、酸素ポンプ素子の負極側には給気3200ml/minを行った。
したがって、一枚の固体電解質38で電極膜を分割して直列回路とすることで素子電圧を積上げることができ、9枚の固体電解質38を使用して実施の形態1と同じ電流値で同等の性能を得ることができた。金属箔部材39上に9個の固体電解質38を配置し、複数本に金線44とリード部45、46を結線することで完成するため、製造プロセスは実施の形態1と比較すると簡素化されている。
(実施の形態3)
図7、図8は、本発明の実施の形態3における酸素供給装置の制御方法に使用する酸素ポンプ素子を示すものである。酸素供給装置の構成、制御方法は実施の形態1と同一であるので、以下、相違点を中心に説明する。
固体電解質47の表面上に形成する第一電極膜および第二電極膜の構成は実施の形態1と同じである。固体電解質47の寸法は51×51mm、厚み200μmである。ここでは一枚の固体電解質47に正電極膜と負電極膜とを16分割として構成している。1つの正電極膜と負電極膜の寸法は10×9mmであり、隣り合う電極膜の間隔は1mmとし、加熱手段Bとなる印刷ヒータ56が配置されている場所は電極膜の間隔を2mmとした。金属箔部材48も実施の形態1と同様のものを使用し、4個の開口部、47×47mmが設けられている。
16分割された正第二電極膜49と負第二電極膜50とは電気的に直列回路となるように構成されている。図7、図8において、個々の固体電解質47は直列回路に結線した電位序列を番号付け(1〜36)した。
具体的には一つの固体電解質47に貫通孔51が15箇所配設され、貫通孔51を利用して正第二電極膜49は隣の反対側に位置する負第二電極膜50と電気的に順次結線されている。16番目の負第二電極膜50は金線53で結線し、隣の固体電解質47とほぼ等間隔の位置で金属箔部材48との絶縁を保ちながら、反対側へと引き出して17番目の正第二電極膜49に結線されている。さらに、順次同様に結線され、最終的には1番目の正第二電極膜49と結線されたリード部54と64番目の負第二電極膜50と結線されたリード部55に電圧を印加することで酸素ポンプ素子を動作させることになる。
固体電解質47の正極側に対して、正電極膜を配置していない領域を利用して加熱手段Bとなる印刷ヒータ56を配設した。印刷ヒータ56の構成は、固体電解質47上にガラスセラミック膜を配置し、その表面上にPt抵抗体線を配置し、さらにその上にガラスセラミックをオーバーコートした。各固体電解質47上の4個の印刷ヒータ56は2個が直列回路で結線され、それらを並列回路で結線した。
固体電解質47は金属箔部材48に対して2mm幅で導電膜52により接合されている。金属箔部材48の開口部に導電膜52としてAuペーストを使い、開口部47×47mmに対して52×52mmのスクリーン印刷を2回行った。その後、乾燥、750℃にて焼成することにより、4個の固体電解質47を金属箔部材48と接合させた。
正第二電極膜49と負第二電極膜50との結線はAuペーストのスクリーン印刷によって同時に行った。したがって、正第二電極膜49と負第二電極膜50との結線のための製造プロセスは特に追加されていない。
次に、実施の形態1と同様な酸素供給装置を作製して、酸素ポンプ素子を動作させた。
酸素供給装置を起動させて定常時に至るまでの動作は、図9に示す操作手順1〜11の通りであるが、次に、具体的に説明する。
ここでは加熱手段Aとなるヒータに160Wを入力して酸素ポンプ素子の起動を行った。その結果、約150secで600℃とすることができた。その後は酸素供給装置全体への熱拡散も考慮しながら、温度制御手段で制御する。
固体電解質47のイオン伝導可能な温度に達した時点で、酸素ポンプ素子に電圧を印加し、42Vを印加することによって2.3Aの電流が流れる。その結果、酸素イオン伝導によって酸素ポンプ素子の正極側から、酸素ガス約530ml/minを得ることが可能となる。その後、ヒータ入力を徐々に低減させながら、酸素ポンプ素子の電流値2.3Aを維持できるように印加する電圧を上昇させて、62Vの時ヒータ入力はゼロにできた。すなわち、酸素イオン伝導によって生じた62V、2.3Aの143Wによって断熱部材内部は給排気に伴う熱ロスも含めて熱平衡となり、固体電解質47を定常的に動作可能とさせることができた。また、酸素ポンプ素子の負極側には給気3200ml/minを行った。
したがって、一枚の固体電解質47で電極膜を分割して直列回路とすることで素子電圧を積上げることができ、4枚の固体電解質47を使用して実施の形態1と同じ電流値で同等の性能を得ることができた。金属箔部材48上に4個の固体電解質47を配置し、3本に金線53とリード部54、55を結線することで完成するため、製造プロセスは実施の形態1と比較すると簡素化されている。
また、酸素ガスの能力を可変する場合には、酸素ポンプ素子への印加電圧を低減させることで行う。酸素供給装置は今まで酸素ポンプ素子への印加電圧だけで熱平衡を保っていたので、酸素ポンプ素子への印加電圧を下げると、固体電解質47を安定に動作させることが徐々に困難となる。したがって、固体電解質47の温度を検出しながら、印刷ヒータ56に電圧を印加することで熱平衡に不足している電力を補う。印刷ヒータ56は固体電解質47上に直接配置されているため、リボンヒータで間接加熱するよりは熱ロスが少なく、熱効率に優れている。酸素供給能力を小さくする場合には、加熱手段Bとなる印刷ヒータ56を使用することで酸素供給装置の消費電力を少なく抑えることができる。
さらに、酸素供給能力を大きくする場合には、まず酸素ポンプ素子への印加電圧を上昇させた後に、加熱手段Bの印刷ヒータ56への印加電圧を少なくするとともに、酸素ポンプ素子への印加電圧を上昇させることで電流値を維持させる制御を行う。固体電解質47の温度を検出しながら、必要に応じて加熱手段Bへの電圧印加を再度停止する。この酸素供給装置では酸素供給能力を可変する場合、加熱手段Bを使用しながら行うことになる。また起動時には、加熱手段Aだけを使用したが、加熱手段Bを同時に使用しても構わない。
上記した各実施の形態1〜3では、固体電解質10、38、47としてランタンガレートを使用したが、これに限定させるものではなく、イットリウムドープ型のジルコニア(YSZ)、サマリウムト゛ープ型のセリア(SDC)などであっても良い。但し、現状ではランタンガレート系の材料が酸素イオン伝導体として動作温度が低いので材料の耐久性を鑑みた場合、もっとも好ましい材料といえる。
また、正電極膜11の複合金属酸化物としてSm0.5Sr0.5CoO3を使用したが、これに限定されるものではない。しかし、ペロブスカイト型構造を有する複合金属酸化物は酸素分子との電極反応性が高く、かつそれ自体が導電性を有するので優れた酸素イオン伝導性を実現することができる。特に、ペロブスカイト型複合酸化物の中でもAサイトにランタン、サマリウムの少なくとも1種と、Bサイトにコバルト、鉄、マンガンの少なくとも1種で構成されるもの、また、Aサイトの一部をストロンチウムで置換したものが優れた導電性と高い酸素分子の電極反応性を有していた。
また、金属箔部材15、39、48としてアルミニウムを含有したフェライト系ステンレスであるFe−20Cr−5Alの材料を使用したが、これに限定させるものではなく、高温酸化に対して耐久性を有する材料であれば他の金属箔材料を使用することができる。しかし、現状ではアルミニウムを含有したフェライト系ステンレスが高温酸化に対して優れた特性を有していた。さらに、耐高温酸化性を向上させる目的で希土類金属を添加することも可能である。また、厚み12μmを使用したが金属箔部材15、39、48としては5〜20μmが好ましいと考えられる。すなわち、固体電解質10、38、47で発生した熱を外周部方向へと伝熱拡散させないためには厚みが薄いほど好ましい。しかし、5μm以下になると製造時でのハンドリングが悪くなるためである。
また、絶縁膜で被覆された金属箔部材15、39、48として、TiO膜を液相析出法で形成したものを使用したが、これに限定されるものではない。その他にZrO膜、Al膜が使用できる。これらは処理水溶液中に浸漬することによって薄い酸化被膜を短時間で形成させることができ、酸素ポンプ素子を動作させる高温雰囲気下でも十分な絶縁性を保持させることができた。絶縁膜は非常に薄い膜なので、金属箔部材の柔軟性を損なうことなく、固体電解質が金属箔部材から剥離するのを抑制でき、固体電解質10、38、47を直列回路とするために必要な絶縁性を保持させることができた。
また、金属箔部材15、39、48の構成として、負電極膜側に接合させて固体電解質10、38、47が空間部を区画する区画手段として使用した場合についてだけ説明したが、逆に正電極膜側に接合させて空間部を区画する区画手段として使用してもかまわない。
また、第二電極膜、導電膜としてAu系を使用したがこれに限定させるものではなく、抵抗値の小さな耐熱性を有する材料であれば他にもAg系、AgPd系のものが使用できる。
また、固体電解質10、38、47の表面上の正電極膜と負電極膜にさらに第二電極膜を配置した場合について説明したが、第二電極膜を配置しない構造についても適用できる。例えば、固体電解質表面上に形成される電極膜の寸法が5×5mmであれば、流す電流値も0.5A程度となり、電極膜上で生ずる電位ムラもそれ程大きくないので、第二電極膜は必要とならない。
以上のように、本発明にかかる酸素供給装置の制御方法は、酸素供給時に必要な消費電力を少なく抑えることが可能となるので、酸素を利用する空気清浄機や空調機器あるいは健康促進機器、健康増進機器など広範な用途に適用できる。
本発明の実施の形態1における酸素供給装置の制御方法に使用する酸素ポンプ素子となる固体電解質の断面図 同酸素ポンプ素子の平面図 同酸素供給装置の断面図 同酸素供給装置の制御方法による操作手順を示す図 本発明の実施の形態2における酸素供給装置の制御方法に使用する酸素ポンプ素子の正極側の平面図 同酸素ポンプ素子の負極側の平面図 本発明の実施の形態3における酸素供給装置の制御方法に使用する酸素ポンプ素子の正極側の平面図 同酸素ポンプ素子の負極側の平面図 同酸素供給装置の制御方法による操作手順を示す図 従来例を示す酸素供給装置の断面図
符号の説明
10、38、47 固体電解質
11 正電極膜(第一電極膜)
12 負電極膜(第一電極膜)
13、40、49 正第二電極膜
14、41、50 負第二電極膜
15、39、48 金属箔部材
16、43、52 導電膜
17、44、53 金線
18、45、54 リード部
19、46、55 リード部
22 電圧印加手段
23 電圧制御手段
24 加熱手段A
26 温度制御手段
27、28 断熱手段
29 送風ポンプ
30 送風回路
301 熱交換器
302 給気通路
303 排気通路
33 混合手段
56 印刷ヒータ(加熱手段B)

Claims (11)

  1. 固体電解質を具備した酸素ポンプ素子と、前記酸素ポンプ素子に電圧を印加する電圧印加手段と、前記電圧印加手段を制御する電圧制御手段と、前記酸素ポンプ素子を加熱する加熱手段Aと、前記酸素ポンプ素子の温度を検知して前記加熱手段Aを制御する温度制御手段とを備え、起動時には、前記加熱手段Aを使用して前記酸素ポンプ素子を所定の温度まで加熱し、前記酸素ポンプ素子に前記電圧制御手段によって電圧を印加して所定電流値で動作状態とした後、前記加熱手段Aへの印加電圧を前記温度制御手段より低減させるとともに、前記酸素ポンプ素子に印加する電圧を前記電圧制御手段よりさらに上昇させて、所定電流値での動作状態を維持させて定常時とする酸素供給装置の制御方法。
  2. 起動時に加熱手段Aを使用した後、定常時には酸素ポンプ素子に印加する電力だけで動作させる請求項1に記載の酸素供給装置の制御方法。
  3. 固体電解質の表面上に直接加熱手段Bを設け、起動時には、少なくとも加熱手段Aを使用した後、定常時には、酸素ポンプ素子に印加する電力と加熱手段Bで動作させる請求項1に記載の酸素供給装置の制御方法。
  4. 酸素供給能力の変動時には、酸素ポンプ素子への電圧制御手段と加熱手段Bへの電圧制御手段だけを使用して行う請求項3に記載の酸素供給装置の制御方法。
  5. 酸素ポンプ素子の負極側には、熱交換器を具備した給排気機構を有する送風回路が配設されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の酸素供給装置の制御方法。
  6. 酸素ポンプ素子は、絶縁膜で被覆された金属箔部材に複数の開口部を設け、前記各開口部に固体電解質をガスシールして複数配置し、前記固体電解質の両面には正電極膜と負電極膜を形成し、複数の固体電解質は前記正電極膜および前記負電極膜が電気的に直列回路となるように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の酸素供給装置の制御方法。
  7. 1つの固体電解質には、正電極膜と負電極膜が複数に分割されてコンデンサを構成するような対構造で配置され、前記正電極膜と前記負電極膜は電気的に直列回路となるように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の酸素供給装置の制御方法。
  8. 加熱手段Aはリボンヒータで構成される請求項1〜7のいずれか1項に記載の酸素供給装置の制御方法。
  9. 正電極膜と負電極膜は固体電解質に直接接合する第一電極膜と、前記第一電極膜上に形成された第二電極膜とで構成され、前記第一電極膜は固体電解質上に複合金属酸化物成分を主体とする膜とし、第二電極膜は貴金属成分を主体とする膜とした請求項6〜8のいずれか1項に記載の酸素供給装置の制御方法。
  10. 固体電解質がランタンガレート系である請求項1〜9のいずれか1項に記載の酸素供給装置の制御方法。
  11. 金属箔部材がアルミニウムを含有したフェライト系ステンレスである請求項6〜10のいずれか1項に記載の酸素供給装置の制御方法。
JP2005076785A 2005-03-17 2005-03-17 酸素供給装置の制御方法 Pending JP2006258624A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005076785A JP2006258624A (ja) 2005-03-17 2005-03-17 酸素供給装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005076785A JP2006258624A (ja) 2005-03-17 2005-03-17 酸素供給装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006258624A true JP2006258624A (ja) 2006-09-28

Family

ID=37098053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005076785A Pending JP2006258624A (ja) 2005-03-17 2005-03-17 酸素供給装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006258624A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111237898A (zh) * 2020-01-09 2020-06-05 青岛哈船道一科技有限公司 一种利用氧气延长负氧离子存活时间的装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111237898A (zh) * 2020-01-09 2020-06-05 青岛哈船道一科技有限公司 一种利用氧气延长负氧离子存活时间的装置
CN111237898B (zh) * 2020-01-09 2021-12-07 青岛哈船道一科技有限公司 一种利用氧气延长负氧离子存活时间的装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3314426B2 (ja) 酸素センサ
JP2006258624A (ja) 酸素供給装置の制御方法
JP5092222B2 (ja) 酸素及びオゾン発生装置
JP4797434B2 (ja) 酸素ポンプ素子とそれを用いた酸素供給装置
JP3985684B2 (ja) 酸素ポンプ素子及び該素子を搭載した酸素ポンプ装置
JP2007022833A (ja) 酸素供給装置
JP2008120637A (ja) 酸素供給装置
JP2007119285A (ja) 酸素供給装置
JP2006136812A (ja) 酸素ポンプ素子とそれを用いた酸素供給装置
JP2005172495A (ja) 酸素ポンプ装置
JP2007277070A (ja) 酸素供給装置
JP2005315608A (ja) 酸素ポンプ素子及びこれを有する酸素供給装置
JP2009245660A (ja) 固体酸化物形燃料電池及びその製造方法
JP2007021322A (ja) 酸素ポンプ素子とそれを用いた酸素供給装置
JP2006258623A (ja) 酸素ポンプ素子とそれを用いた酸素供給装置
JP2006161108A (ja) 酸素ポンプ素子とそれを用いた酸素供給装置
JP2004269295A (ja) 酸素ポンプ素子および該素子を搭載した酸素ポンプ装置
JP2006218362A (ja) 酸素ポンプ
JP4039200B2 (ja) 酸素ポンプ素子および酸素ポンプ装置
JP2006008457A (ja) 酸素ポンプ素子及びこれを用いた酸素供給装置
JP2006133106A (ja) 酸素ポンプ素子とそれを用いた酸素供給装置
JP2006069828A (ja) 酸素ポンプ素子及びこれを有する酸素供給装置
JP2004212327A (ja) 酸素ポンプ素子およびそれを用いた酸素ポンプ装置
JP2006255158A (ja) 酸素ポンプ素子とそれを用いた酸素供給装置
JP2007270169A (ja) 酸素ポンプ素子およびそれを用いた酸素供給装置