JP2006258077A - エンジン用リードバルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】リード着座時にリードに与えられる応力を低減することができるエンジン用リードバルブを提供する。
【解決手段】ケース50は、弁口51a〜51dとこの弁口51a〜51dの周囲に設けられた着座面52とを有する。リード53a〜53dは、ケース50に固定される固定端54a〜54dと、着座面52と接触して弁口51a〜51dを閉塞させる閉状態と着座面52から離れて弁口51a〜51dを開放させる開状態との間で変位可能な自由端55a〜55dを有する。弁口51a〜51dにリード53a〜53dが着座する台座70が設けられている。
【選択図】 図4
【解決手段】ケース50は、弁口51a〜51dとこの弁口51a〜51dの周囲に設けられた着座面52とを有する。リード53a〜53dは、ケース50に固定される固定端54a〜54dと、着座面52と接触して弁口51a〜51dを閉塞させる閉状態と着座面52から離れて弁口51a〜51dを開放させる開状態との間で変位可能な自由端55a〜55dを有する。弁口51a〜51dにリード53a〜53dが着座する台座70が設けられている。
【選択図】 図4
Description
この発明は、ディーゼルエンジン等のエンジンに設けられるエンジン用リードバルブに関する。
ディーゼルエンジン等のエンジンでは、排気ガス中に含まれるNOX量を低減させるために、EGR(排気還流)を行うものが知られている。排気ガスの一部を吸気に還流することで、燃焼温度を低く抑え、NOXの生成を抑制することができる。
ディーゼルエンジンにおいてNOXの生成をより低減させるためには、NOXの排出量が多い高負荷領域でもEGRを行うのが好ましい。しかし、過給機を備えたディーゼルエンジンでは、エンジンの回転数が低速及び中速領域であって、且つ、中負荷及び高負荷となるような領域では、ブースト圧力(吸気圧)Pbの平均圧力が排気圧Peの平均圧力よりも高くなるため、排気ガスの一部を吸気に還流(再循環)させることが困難となる。
そのため、EGR装置としては、瞬時的にブースト圧力Pbが排気圧Peよりも小さくなる領域において排気ガスの一部を吸気に還流させることができるように、EGR通路にリードバルブを設けたものが知られている。
模型ヘリコプタ等に搭載される小型エンジンのエンジン用リード弁装置(リードバルブ)としては、リード弁板がポリエーテルエーテルケトン樹脂主体の材料で形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、リード弁(リードバルブ)を備えたEGR装置としては、リード弁の閉弁時に、リードが着座部に衝突するリード着座速度を3.0m/s以下の範囲にして形成したものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−89382号公報
特開2001−132557号公報
ところで、エンジン用リードバルブでは、リードがケースに着座する際、リードに応力が与えられ、リードが撓んでしまうことがわかった。このようなリードの撓みは、リードの疲労をまねくため好ましくない。
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもので、リード着座時にリードに与えられる応力を低減することができるエンジン用リードバルブを提供することを目的とする。
本発明の一形態にかかるエンジン用リードバルブは、弁口、及び、この弁口の周囲に設けられた着座面を有するケースと、前記ケースに固定された固定端、及び、前記着座面と接触して前記弁口を閉塞させる閉状態と前記着座面から離れて前記弁口を開放させる開状態との間で変位可能な自由端を有するリードと、を具備するエンジン用リードバルブであって、前記閉状態で前記リードが着座可能な台座を前記弁口に設けている。
本発明の一形態にかかるエンジン用リードバルブによれば、弁口にリードが着座する台座を設けているため、リード着座時にリードに与えられる応力を低減することができる。
本発明によれば、リード着座時にリードに与えられる応力を低減することができるエンジン用リードバルブが得られる。
以下、本発明一実施形態を、図1乃至図8を参照して説明する。
図1は、エンジンの一例として、トラックやバス等の車両に搭載される走行用ディーゼルエンジン1を示している。このディーセルエンジン1は、EGR(排気還流)装置13を備えている。また、ディーゼルエンジン1が備えるエンジン本体1aは、例えば、直列に並んだ4つの気筒2a〜2dを備えている。なお、気筒の数及び配置はこれに限定されるものではない。
図1は、エンジンの一例として、トラックやバス等の車両に搭載される走行用ディーゼルエンジン1を示している。このディーセルエンジン1は、EGR(排気還流)装置13を備えている。また、ディーゼルエンジン1が備えるエンジン本体1aは、例えば、直列に並んだ4つの気筒2a〜2dを備えている。なお、気筒の数及び配置はこれに限定されるものではない。
気筒2a〜2dには、夫々、ピストン(図示せず)が往復可能に収容されている。各気筒2a〜2dの上部には、各気筒2a〜2d毎に、インジェクタ3a〜3dと、吸気ポート4a〜4dと、排気ポート5a〜5dと、吸・排気弁(図示せず)とが夫々設けられている。
各インジェクタ3a〜3dには、燃料供給装置(図示せず)が接続されている。各気筒2a〜2d毎に所定のタイミングで、各吸・排気弁の吸・排気動作と、各インジェクタ3a〜3dの噴射動作が行われる。これにより、各気筒2a〜2dで、例えば、吸気、圧縮、燃焼、排気の工程が、所定のサイクルで行われる。
エンジン本体1aの一方側には、吸気ポート4a〜4dが形成されている。これら吸気ポート4a〜4dには、吸気マニホールド6が接続されている。吸気マニホールド6には、吸気管9が接続されている。吸気管9には、例えば空冷式のインタークーラ7と、ターボ過給機8のコンプレッサ部8aとが組み付けられている。燃焼用空気は、吸気管9を通じて各気筒2a〜2dに導入される。
エンジン本体1aの他方側には、排気ポート5a〜5dが形成されている。これら排気ポート5a〜5dには、排気マニホールド10が接続されている。排気マニホールド10には、排気管11が接続されている。排気管11には、ターボ過給機8のタービン部8bが組み付けられている。
各気筒2a〜2dで燃焼を終えた排気ガスは、排気管11を通じて外部へ排気される。タービン部8bには、排気逃がし部8cが設けられている。排気逃がし部8cの一例としては、バイパス路12aと、ウエストゲートバルブ12bとを有して構成されたものを挙げることができる。バイパス路12aは、タービン部8bの入口と出口との間を繋いでいる。ウエストゲートバルブ12bは、バイパス路12aを開閉する機能を有している。
ディーゼルエンジン等のエンジンでは、排気ガス中のNOXを低減させるために、不活性ガスである排気ガスの一部を吸気に還流することで、燃焼温度を低く抑えてNOXの生成を抑制するEGR(排気還流)が有効であることが知られている。上述したディーゼルエンジン1は、排気ガス対策のために、EGR装置13を備えている。
EGR装置13は、吸気マニホールド6と排気マニホールド10との間に設けられている。EGR装置13は、例えば、吸気マニホールド6と排気マニホールド10との間を繋ぐEGR通路13a、EGR通路13a内を還流する排気ガスを冷却するEGRクーラ13d、EGR通路13aを開閉するEGRバルブ13b、及び、EGRバルブ13bよりも排気の下流側に設けられたリードバルブ(逆止弁)13c等を備えている。このEGR装置13では、EGR通路13aにEGRバルブ13bを設けることで、EGRガスの流量を調整し、排気還流を行うように構成されている。
制御部として機能するECU(図示せず)は、例えばマイクロコンピュータによって構成されている。ECUには、インジェクタ3a〜3d、ウエストゲートバルブ12b、及びEGRバルブ13b等が電気的に接続されている。このECUには、車両の運転時に、その運転状況に応じて、インジェクタ3a〜3d、ウエストゲートバルブ12b、及びEGRバルブ13b等を制御する制御プログラムが組み込まれている。
目標のEGR量は、図示しないセンサ群から得られるエンジンの回転数やエンジンの負荷等から演算される。EGRは、目標のEGR量を流通させるための信号をECUから出力させ、EGRバルブ13bを調整制御することによって行われる。
ところで、排気ガス中のNOXの低減効果を向上させるためには、NOXの排出量が多い高負荷領域でも、EGRを行うのが好ましい。しかしながら、ターボ過給機を備えたディーゼルエンジンでは、排気マニホールドの出口に設けられたターボ過給機のタービン部が排気ガスによって駆動され、コンプレッサ部により吸気を圧縮することで、ブースト圧力(吸気圧)を高めている。そのため、エンジンの回転数が低速及び中速であって、且つ、中負荷及び高負荷であるエンジンの運転領域では、ブースト圧力の平均圧力が排気圧の平均圧力より高くなる。
このように、EGRが困難なエンジンの運転領域であっても、少しでも多くのEGRを行うためには、ブースト圧力Pbと排気圧Peとの脈動現象を利用するとよい。そのため上記EGR装置13では、EGR通路13a内、具体的にはEGRバルブ13bよりも吸気マニホールド6側に、エンジン用リードバルブ(以下、リードバルブという)13cが設けられている。
ブースト圧力Pbと排気圧Peとの排気脈動により、ブースト圧力Pbの平均圧力が排気圧Peの平均圧力よりも大きくなる領域においても、瞬時的にブースト圧力Pbが排気圧Peよりも小さくなることがある。図2に二点鎖線で示すように、ブースト圧力Pbが排気圧Peよりも小さくなると、リードバルブ13cが開弁するため、EGRガスが吸気マニホールド6側に流入し、NOXの排出量を低減させる。一方、ブースト圧力Pbが排気圧Peよりも大きくなる領域では、図2に実線で示すように、リードバルブは閉弁する。したがって、吸気が吸気側から排気側に逆流するのが抑止され、エンジンの燃焼の悪化や、エンジン性能の低下の抑制を図ることができる。
上述のようなターボ過給機8を備えるディーゼルエンジン1では、EGR通路13aにリードバルブ13cを設けることにより、EGRが困難なエンジンの運転領域であっても、排気脈動を利用して、NOXの排出量を良好に低減させることができる。
図2に示すように、EGR通路13a内には、リードバルブ13cを取付けるための張り出し部61が設けられている。リードバルブ13c(後述するケース50)には、リードバルブ13cをEGR通路13a内に固定するためのネジ止め部50aが設けられている。図3及び図4に示すように、ネジ止め部50aには、ネジ孔50b(図3及び図4では一方の図示)が形成されている。リードバルブ13cは、ネジ止め部50aを張り出し部61にネジ止めすることで、EGR通路13a内に固定されている。また、EGR通路13a内には、リードバルブ13c(後述するリード53a〜53d)が過度に開くのを抑制するためのストッパ60が設けられている。
次に、リードバルブ13cについて詳しく説明する。
図3乃至図5に示すように、リードバルブ13cは、ケース50と、一対のリード部材53とを備えている。ケース50は、排気ガス中の酸化化合物による腐蝕を防ぐため、材料をステンレス(SUS)とし、また、側面形状が二等辺三角形状となるように形成されている。ケース50は、その一端面72及び他端面73に、夫々、1以上例えば4つの弁口51a〜51dを有している。さらに、ケース50は、その一端面72及び他端面73に、夫々、リード部材53を取付けるためのネジ孔59を有している。これらネジ孔59は、各弁口51a〜51dの下側(底部側)に夫々4つずつ設けられている。各弁口51a〜51dの周囲は、着座面52が形成されている。
図3乃至図5に示すように、リードバルブ13cは、ケース50と、一対のリード部材53とを備えている。ケース50は、排気ガス中の酸化化合物による腐蝕を防ぐため、材料をステンレス(SUS)とし、また、側面形状が二等辺三角形状となるように形成されている。ケース50は、その一端面72及び他端面73に、夫々、1以上例えば4つの弁口51a〜51dを有している。さらに、ケース50は、その一端面72及び他端面73に、夫々、リード部材53を取付けるためのネジ孔59を有している。これらネジ孔59は、各弁口51a〜51dの下側(底部側)に夫々4つずつ設けられている。各弁口51a〜51dの周囲は、着座面52が形成されている。
また、ケース50は、その一側面及び他側面に、夫々、外方に張り出す前記ネジ止め部50aを有している。これらネジ止め部50aは、ケース50の底部から外方に張り出している。これらネジ止め部50aには、夫々、前記ネジ孔50b(図3及び図4では一方の図示)が設けられている。
一対のリード部材53は、夫々、ケース50と同様に、排気ガス中の酸化化合物による腐蝕を防ぐためステンレス(SUS)板によって形成されている。図4に示すように、ケース50の一端面72に取付けられるリード部材53は、ケース50の一端面72に設けられた各弁口51a〜51dと夫々対応する4つのリード53a〜53dを有している。同様に、ケース50の他端面73に取付けられるリード部材53は、ケース50の他端面73に設けられた各弁口51a〜51dと夫々対応する4つのリード53a〜53dを有している。なお、弁口及びリードの数は任意である。また、本実施形態では、4つのリードのうち、後述する固定端54a〜54d側を繋ぎ合わせて、1つの部材(リード部材53)としているが、各リード53a〜53dは、各弁口51a〜51dに対応するように個別に設けてもよい。
各リード53a〜53dは、夫々、繋ぎ合わせ端が、ケース50に固定される固定端54a〜54dとなる。各リード53a〜53dの固定端54a〜54d側には、ケース50に設けられたネジ孔59と対向するように、夫々、ネジ孔56が設けられている。各リード53a〜53dは、ネジ孔56をケースのネジ孔59と一致させ、リード部材53をケース50にネジ止めすることにより、ケース50に固定されている。
また、各リード53a〜53dは、夫々、固定端54a〜54dとは反対側の端が、自由端55a〜55dとなっている。すなわち、各リード53a〜53dは、ケース50に固定された固定端54a〜54d、及び、着座面52と接触して対応する弁口51a〜51dを閉塞させる閉状態(閉弁状態)と、着座面52から離れて対応する弁口51a〜51dを開放させる開状態(開弁状態)との間で変位可能な自由端55a〜55dを有し、板ばねとして機能する。このリードバルブ13cは、上述したように、ブースト圧力Pbが排気圧Peよりも大きくなると閉弁し、ブースト圧力Pbが排気圧Peよりも小さくなると開弁する(図2参照)。
ところで、EGR装置13では、リード53a〜53dの疲労破壊を判断基準として、リード53a〜53dが着座面52に着座する着座速度(衝突速度)を設定している。着座速度は、ブースト圧力Pbと排気圧Peとの差圧、リード53a〜53dの形状、リード53a〜53dのバネ定数等に依存する。したがって、リード53a〜53dの形状とバネ定数が決定されると、リード53a〜53dの着座速度は、ブースト圧力Pbと排気圧Peとの差圧によって決まる。
着座速度が前記判断基準を超えた場合、ブースト圧力と排気圧との差圧を改善や、リードのバネ定数や寸法の見直しを行わなくてはならない。しかしながら、これらの改善には、部品の変更、EGRバルブの取付位置の変更、或いは、EGR通路の内径の変更等を行わなくてはならない。また、リードの形状変更は、EGR作用に影響を与えるため、排ガスの特性が変化する。すなわち、エンジン出力全域での排ガス特性を調整した後に、リードバルブの仕様を変更しようとすると、多大な工数増となる。すなわち、EGR特性を向上させるためには、リードの疲労を低減させることが重要となる。
図6及び図7に示すように、リードがケースに着座する際、リードに応力が与えられ、リードが撓んでしまうことが本発明者により見出された。詳しくは、リードがケースに衝突すると(2)((開弁状態(1)から閉弁状態(2)に移動すると)、凹状に圧縮(3)される力と、凸状に引張られる引張り応力(4)(両振幅)とが発生し、応力振幅を繰り返した後、ゼロに収束する(5)。しかも、リードの撓みは、自由端iと固定端iiiとの中央Cよりも自由端i側に近い位置(前記中央と自由端iとの中間近傍の位置)iiに振幅の腹が現れる。このようなリードの撓みは、リードの疲労をまねくため好ましくない。
このようなリードの撓みを抑制するため、このリードバルブ13cでは、図5に示すように、各弁口51a〜51dに、前記閉弁状態でリード53a〜53dが着座可能な台座70a〜70dが夫々設けている。台座70a〜70dは、以下のようにして設けるのが好ましい。
まず、リード53a〜53dの固定端54a〜54d側から自由端55a〜55d側に延びる一対の縁部57と対向するように、着座面52が一対の着座部58を有している場合、台座70は、一対の着座部58の間を跨ぐように架設するとよい。
また、図6及び図7に示すように、台座が設けられていない場合には、リードは、夫々、弁口の中央よりも、自由端側と対向する一端側に寄せた位置において撓む。そのため、台座70a〜70dは、弁口51a〜51dの中央Cよりも自由端55a〜55d側と対向する一端52a側に寄せた位置に設けるとよい。さらに好ましくは、台座が設けられていない状態においてリードが撓む振幅の腹となる位置(図6及び図7においてiiとなる位置)と対向する位置に、台座70a〜70dを設けるとよい。
さらに、台座70a〜70dは、リード53a〜53dが着座する台座面71が着座面52と同一平面上に位置するように設けるとよい。また、台座70a〜70dは、ケース50と一体に形成するとよい。
図8に示すように、各弁口51a〜51dに夫々台座70を設けたリードバルブ13cは、台座を設けていない従来のリードバルブと比べて、位置iiにおける圧縮によるひずみ(時系列3における位置iiのひずみ)が低減されることがわかった。すなわち、従来のリードバルブでは、着座時にリードが両振幅していたが、本実施形態のリードバルブ13cでは、着座時のリード53a〜53dの振幅を片振幅にすることができた。さらに、本実施形態のリードバルブ13cでは、従来のリードバルブと比べて、振幅がゼロとなるまでの振幅回数を低減させることができた。
以上のように、本実施形態のエンジン用リードバルブ13cによれば、弁口51a〜51dに、夫々、閉状態でリード53a〜53dが着座可能な台座70が設けられている。上記構成とすることにより、リード53a〜53dがケース50に着座した際に、リード53a〜53dに発生する応力(本実施形態においては、リード53a〜53dの中央からリード53a〜53dの自由端近傍にかけて発生する応力)を、台座70によって受けることができる。したがって、リード53a〜53dの着座時に、該リード53a〜53dにかかる応力を低減でき、リード53a〜53dの疲労破壊強度を向上させることができる。
また、台座70は、着座面52のうちの上記一対の着座部58の間に架設されている。さらに、台座70は、弁口51a〜51dの中央Cよりもリード53a〜53dの自由端55a〜55d側と対向する一端52a側に寄せた位置に設けられている。上記構成とすることにより、リード53a〜53dの着座時において、該リード53a〜53dに与えられる応力が大きい部分と対応する位置に台座70を設けることができる。したがって、リード53a〜53dにかかる応力をより効果的に低減でき、リード53a〜53dの疲労破壊強度を向上させることができる。
しかも、台座70のうちのリード53a〜53dが着座する台座面71が着座面52と同一平面上に位置するように、該台座70が設けられている。上記構成とすることにより、リード53a〜53dがケース50に着座した際に、着座面52と台座面71との両方で、リード53a〜53dを支持することができる。したがって、リード53a〜53dにかかる応力をより効果的に低減でき、リード53a〜53dの疲労破壊強度を向上させることができる。
さらに、台座70は、ケース50と一体に形成されている。上記構成とすることにより、エンジン用リードバルブ13cの製造コストの向上を抑制できる。
上記エンジン用リードバルブ13cを備えるEGR装置13では、排気ガスに影響を与えることなく、リード53a〜53dの疲労破壊強度を向上させることができる。したがって、上記エンジン用リードバルブ13cを備えるEGR装置13では、NOXの生成を長期にわたって良好に低減させることができる。
なお、本発明を実施するに当たって、前記実施形態以外にも、本発明の構成要素を、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施できることは言うまでもない。本発明のエンジン用リードバルブは、EGR装置に設けられるリードバルブに限定されるものではなく、エンジンにおいて脈動を利用して開閉を行うためのリードバルブとして広く用いることができる。
13c…エンジン用リードバルブ、 51a〜51d…弁口、 52…着座面、 53a〜53d…リードバルブ、 54a〜54d…固定端、 55a〜55d…自由端、 58…着座部、 70…台座、 71…台座面
Claims (5)
- 弁口、及び、この弁口の周囲に設けられた着座面を有するケースと、
前記ケースに固定された固定端、及び、前記着座面と接触して前記弁口を閉塞させる閉状態と前記着座面から離れて前記弁口を開放させる開状態との間で変位可能な自由端を有するリードと、を具備するエンジン用リードバルブであって、
前記閉状態で前記リードが着座可能な台座を前記弁口に設けたことを特徴とするエンジン用リードバルブ。 - 前記リードは、前記固定端側から前記自由端側に延びる一対の縁部を有しており、
前記着座面は、前記一対の縁部と対向する一対の着座部を有しており、
前記台座は、前記一対の着座部の間に架設されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン用リードバルブ。 - 前記台座は、前記弁口の中央よりも前記自由端側と対向する着座面の一端側に寄せた位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン用リードバルブ。
- 前記台座は、前記リードが着座する台座面を有しているとともに、前記台座面が前記着座面と同一平面上に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジン用リードバルブ。
- 前記台座は、前記ケースと一体に形成されていることを特徴とする1乃至4のいずれか1項に記載のエンジン用リードバルブ。
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