JP2006257753A - キーレスエントリー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 携帯機のID登録に係る入力を簡易とし登録の信頼性を高めるため、入力されたIDが異なる方法で入力されたIDにより確認されるキーレスエントリー装置を提供すること。
【解決手段】 固有のIDを含む信号を送信する携帯機3と、携帯機3からの信号を受信して既登録のIDを検出した場合に車両のロック・アンロック操作を行う車両側操作装置1とからなるキーレスエントリー装置において、車両側操作装置1は携帯機3のIDを記憶するIDメモリ20と、通常モードで車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードで携帯機3のID登録を行う制御部10とを有し、IDメモリ20は第1メモリ22と第2メモリ23と登録メモリ21とを有し、制御部10は登録モードの状態で、車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを第1メモリ22に記憶させ、携帯機3から送信されたIDを第2メモリ23に記憶させ、第1メモリ22のIDと第2メモリ23のIDが一致した場合に登録メモリ21にIDを記憶させる。
【選択図】 図2
【解決手段】 固有のIDを含む信号を送信する携帯機3と、携帯機3からの信号を受信して既登録のIDを検出した場合に車両のロック・アンロック操作を行う車両側操作装置1とからなるキーレスエントリー装置において、車両側操作装置1は携帯機3のIDを記憶するIDメモリ20と、通常モードで車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードで携帯機3のID登録を行う制御部10とを有し、IDメモリ20は第1メモリ22と第2メモリ23と登録メモリ21とを有し、制御部10は登録モードの状態で、車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを第1メモリ22に記憶させ、携帯機3から送信されたIDを第2メモリ23に記憶させ、第1メモリ22のIDと第2メモリ23のIDが一致した場合に登録メモリ21にIDを記憶させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、携帯機からのIDを含む信号を車載の車両側操作装置により受信し、車両のロック・アンロック操作を行うキーレスエントリー装置に関し、特に、携帯機のID登録が簡易でかつ登録の信頼性に優れたキーレスエントリー装置に関する。
従来、自動車等の車両において、ドアのロック・アンロック操作を行なうシステムとして、携帯機からIDコードを含むロック・アンロック信号を車両に搭載される操作装置により受信して、この信号から既登録のIDを検出した場合にドアのロック・アンロック操作を行うキーレスエントリー装置が知られている。
携帯機のIDを車両側の操作装置に登録する方法としては、従来から、操作装置を登録モードとして携帯機から指令信号を送信し、これと共に送信される携帯機のIDを自動的に車両側に登録する方法が用いられている。このようなキーレスエントリー装置は、例えば特許文献1に記載されているものがある。
特開平9−105256号公報
また、別の方法として車両のドアのロックスイッチ・アンロックスイッチを用いて、携帯機のIDを入力していた。携帯機のIDは複数桁で構成され、各桁に数字が割り当てられている。そして、ロックスイッチのオン回数で所定の数字を入力し、アンロックスイッチで桁の切り替えを行なう等によってIDを登録する。また、登録ミスを防止するため、1回目に入力されたIDをメモリに一旦記憶してもう一度入力を行い、同じIDが入力された場合に正規にIDが登録されるようにしている。
しかし、携帯機のIDの登録において、携帯機から信号を送信して登録する方法では、以下の問題点を有している。例えばディーラー等で複数の車両が登録モードに設定されている状態で携帯機から信号を送信すると、他の車両にIDが誤って登録されてしまう。また、車両を登録モードとした状態で、他の車両を操作するために携帯機から信号を送信すると、この信号を受信してIDが誤登録される。さらに、ノイズ等のため正規のIDが登録されないことが多いという問題もある。
車両のスイッチ等により手入力する方法では、複雑な入力操作を2度も行なわなければならず、また登録ミスがあると、もう一度登録作業をやり直さなければならないため時間がかかり、非常に面倒であった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、携帯機のID登録が簡易でかつ登録の信頼性に優れたキーレスエントリー装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るキーレスエントリー装置は、固有のIDを含む信号を送信する携帯機と、該携帯機からの信号を受信して既登録のIDを検出した場合に車両のロック・アンロック操作を行う車両側操作装置とからなるキーレスエントリー装置において、
上記車両側操作装置は上記携帯機のIDを記憶するIDメモリと、通常モードで上記車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードで上記携帯機のID登録を行う制御部とを有し、
上記IDメモリは第1メモリと第2メモリと登録メモリとを有し、上記制御部は上記登録モードの状態で、上記車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを上記第1メモリに記憶させ、上記携帯機から送信されたIDを上記第2メモリに記憶させ、上記第1メモリのIDと第2メモリのIDが一致した場合に上記登録メモリにIDを記憶させることを特徴として構成されている。
上記車両側操作装置は上記携帯機のIDを記憶するIDメモリと、通常モードで上記車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードで上記携帯機のID登録を行う制御部とを有し、
上記IDメモリは第1メモリと第2メモリと登録メモリとを有し、上記制御部は上記登録モードの状態で、上記車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを上記第1メモリに記憶させ、上記携帯機から送信されたIDを上記第2メモリに記憶させ、上記第1メモリのIDと第2メモリのIDが一致した場合に上記登録メモリにIDを記憶させることを特徴として構成されている。
また、本発明に係るキーレスエントリー装置は、上記制御部は上記登録モードとなった際、上記第1メモリに対する書き込みを許可し、上記第1メモリにIDが書き込まれたらその書き換えを禁止すると共に、上記第2メモリに対する書き込みを許可し、上記第2メモリにIDが書き込まれ上記第1メモリのIDと第2メモリのIDが一致した場合には上記第2メモリに対する書き換えを禁止することを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るキーレスエントリー装置は、上記制御部は上記登録モードとなった際、上記第2メモリに対する書き込みを許可し、上記第2メモリにIDが書き込まれたらその書き換えを禁止すると共に、上記第1メモリに対する書き込みを許可し、上記第1メモリにIDが書き込まれ上記第1メモリのIDと第2メモリのIDが一致した場合には上記第1メモリに対する書き換えを禁止することを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係るキーレスエントリー装置は、固有のIDを含む信号を送信する携帯機と、該携帯機からの信号を受信して既登録のIDを検出した場合に車両のロック・アンロック操作を行う車両側操作装置とからなるキーレスエントリー装置において、
上記車両側操作装置は上記携帯機のIDを記憶するIDメモリと、通常モードで上記車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードで上記携帯機のID登録を行う制御部とを有し、
上記IDメモリは登録メモリと確認メモリとを有し、上記制御部は上記登録モードの状態で、上記車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを上記登録メモリに記憶させ、上記携帯機から送信されたIDを上記確認メモリに記憶させ、上記登録メモリのIDと確認メモリのIDが一致した場合に上記登録メモリに対する書き換えを禁止することを特徴として構成されている。
上記車両側操作装置は上記携帯機のIDを記憶するIDメモリと、通常モードで上記車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードで上記携帯機のID登録を行う制御部とを有し、
上記IDメモリは登録メモリと確認メモリとを有し、上記制御部は上記登録モードの状態で、上記車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを上記登録メモリに記憶させ、上記携帯機から送信されたIDを上記確認メモリに記憶させ、上記登録メモリのIDと確認メモリのIDが一致した場合に上記登録メモリに対する書き換えを禁止することを特徴として構成されている。
そして、本発明に係るキーレスエントリー装置は、固有のIDを含む信号を送信する携帯機と、該携帯機からの信号を受信して既登録のIDを検出した場合に車両のロック・アンロック操作を行う車両側操作装置とからなるキーレスエントリー装置において、
上記車両側操作装置は上記携帯機のIDを記憶するIDメモリと、通常モードで上記車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードで上記携帯機のID登録を行う制御部とを有し、
上記IDメモリは登録メモリと確認メモリとを有し、上記制御部は上記登録モードの状態で、上記携帯機から送信されたIDを上記登録メモリに記憶させ、上記車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを上記確認メモリに記憶させ、上記登録メモリのIDと確認メモリのIDが一致した場合に上記登録メモリに対する書き換えを禁止することを特徴として構成されている。
上記車両側操作装置は上記携帯機のIDを記憶するIDメモリと、通常モードで上記車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードで上記携帯機のID登録を行う制御部とを有し、
上記IDメモリは登録メモリと確認メモリとを有し、上記制御部は上記登録モードの状態で、上記携帯機から送信されたIDを上記登録メモリに記憶させ、上記車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを上記確認メモリに記憶させ、上記登録メモリのIDと確認メモリのIDが一致した場合に上記登録メモリに対する書き換えを禁止することを特徴として構成されている。
また、本発明に係るキーレスエントリー装置は、上記手動スイッチは上記車両をロックするロックスイッチとアンロックするアンロックスイッチとからなることを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るキーレスエントリー装置は、上記手動スイッチはサイドミラーの角度を変化させるミラースイッチの左右の切替スイッチからなることを特徴として構成されている。
本発明に係るキーレスエントリー装置によれば、制御部は登録モードの状態で、車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを第1メモリに記憶させ、携帯機から送信されたIDを第2メモリに記憶させ、第1メモリのIDと第2メモリのIDが一致した場合に登録メモリにIDを記憶させることにより、複雑な手入力作業を1回のみとすると共に、2種類の異なる方法で入力されたIDを照合することでID登録されるため、入力作業を煩雑とすることなく登録の信頼性を高めることができる。
また、本発明に係るキーレスエントリー装置によれば、制御部は登録モードとなった際、第1メモリに対する書き込みを許可し、第1メモリにIDが書き込まれたらその書き換えを禁止すると共に、第2メモリに対する書き込みを許可し、第2メモリにIDが書き込まれ第1メモリのIDと第2メモリのIDが一致した場合には第2メモリに対する書き換えを禁止することにより、第1メモリにはID登録用にIDが記憶され、第2メモリには第1メモリのIDの確認用にIDが記憶され、確認用に入力される第2メモリのIDの入力は携帯機から送信された信号を受信して行うため、例えば複数回の確認の場合にその確認作業を短時間で行うことができる。
さらに、本発明に係るキーレスエントリー装置によれば、制御部は登録モードとなった際、第2メモリに対する書き込みを許可し、第2メモリにIDが書き込まれたらその書き換えを禁止すると共に、第1メモリに対する書き込みを許可し、第1メモリにIDが書き込まれ第1メモリのIDと第2メモリのIDが一致した場合には第1メモリに対する書き換えを禁止することにより、第2メモリにはID登録用にIDが記憶され、第1メモリには第2メモリのIDの確認用にIDが記憶され、ID登録用に入力される第2メモリのIDの入力は携帯機から送信された信号を受信して行うことから、手入力の場合に比べ、入力操作ミスをより排除することができる。
さらにまた、本発明に係るキーレスエントリー装置によれば、制御部は登録モードの状態で手動スイッチから入力されたIDを登録メモリに記憶させ携帯機から送信されたIDを確認メモリに記憶させるか、又は、携帯機から送信されたIDを登録メモリに記憶させ手動スイッチから入力されたIDを確認メモリに記憶させ、登録メモリのIDと確認メモリのIDが一致した場合に登録メモリに対する書き換えを禁止することにより、複雑な手入力作業を1回のみとすると共に、登録メモリに記憶されたIDが当該IDと異なる方法で入力されたIDで確認されるため、入力作業を煩雑とすることなく登録の信頼性を高めることができる。
そして、本発明に係るキーレスエントリー装置によれば、手動スイッチは車両に設けられるロックスイッチとアンロックスイッチや、ミラースイッチの切り替えスイッチからなることにより、新たに手動スイッチを設ける必要がなく、製造コストの増加を抑えることができる。
本発明の実施形態について説明する。本実施形態におけるキーレスエントリー装置は自動車等の車両に用いられ、携帯機3から固有のIDを含む信号を車載の車両側操作装置1により受信し、車両のロック・アンロックを遠隔操作するものである。図1に本実施形態におけるキーレスエントリー装置のシステム構成の概略ブロック図を示す。
図1に示すように、本実施形態におけるキーレスエントリー装置は、予め固有のIDが設定され無線通信機能を有する携帯機3と、車両に搭載されて携帯機3からの信号を受信して既登録のIDを検出した場合に車両のロック・アンロック操作を行う車両側操作装置1とから構成されている。
携帯機3は、固有のID及び操作スイッチ31の操作に応じた指令信号等からなる信号を形成する制御回路32と、この信号形成を行わせるロックスイッチ41及びアンロックスイッチ42からなる操作スイッチ31と、形成された信号をアンテナ34により送信する送信回路33とを有している。すなわち、制御回路32は操作スイッチ31の操作により携帯機3のIDと該操作スイッチ31の操作に応じたロック指令及びアンロック指令を含む信号を形成し、形成された信号は送信回路33で送信信号に変えられ、アンテナ34により無線送信される。
車両側操作装置1は、携帯機3からの信号を受信するアンテナ14と、アンテナ14で受信した信号を処理する受信回路15と、当該キーレスエントリー装置全体を制御する制御部10と、携帯機3のIDを記憶するIDメモリ20とを有している。アンテナ14は携帯機3と交信するために設けられ、所定範囲内から発信された信号を受信する。受信した信号は受信回路15を介して制御部10に出力される。
制御部10は、各構成要素とのインタフェイスである制御回路11と、ID照合のための比較回路12と、時間を計時するタイマー回路13とから構成されている。制御回路11は、車両に設けられるロックスイッチ41及びアンロックスイッチ42と、エンジンを始動させるイグニッションスイッチ43と、キースイッチ44及びドアスイッチ45から、それぞれのスイッチ操作に基づく信号を授受可能とされている。すなわち、これら各スイッチの操作により入力された信号は制御回路11に送信される。
また、制御部10は、通常モードでは車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードでは携帯機3のID登録を行う。通常モードから登録モードへの移行は、イグニッションスイッチ43とキースイッチ44とドアスイッチ45からの信号に基づき、制御回路11により行われる。登録モードに移行すると、携帯機3のID登録が可能となり、携帯機3からドアのロック・アンロック操作をすることはできなくなる。
IDメモリ20は、携帯機3のIDを記憶しておくための記憶部であり、IDメモリ20に記憶されたIDは携帯機3からの信号に含まれるIDとの照合用に用いられる。そして、IDメモリ20は、携帯機3のIDを記憶して通常モードにおいて認証に用いられる登録メモリ21と、ID登録用に使用される第1メモリ22と第2メモリ23とを有している。登録モードの状態において、第1メモリ22と第2メモリ23にはそれぞれ異なる方法で入力された携帯機3のIDが記憶され、第1メモリ22のIDと第2メモリ23のIDが一致した場合に、第1メモリ22のIDが正規の携帯機3のIDとして登録メモリ21に記憶される。すなわち、第1メモリ22にはID登録用としてIDが記憶され、第2メモリ23には第1メモリ22のIDの確認用としてIDが記憶される。携帯機3のID登録の詳細については後述する。
まず、車両のロック・アンロック操作を行う通常モードについて説明する。通常モードでは、携帯機3からのリクエスト信号に基づき車両のロック・アンロックを遠隔操作することができる。携帯機3に有する操作スイッチ31を操作することによって、固有のID及びロック又はアンロックの指令信号が制御回路32で形成され、この信号はアンテナ34から送信される。携帯機3からの信号は車両側操作装置1のアンテナ14により受信され、受信回路15を介して制御部10に送られる。制御部10は、受信した信号に含まれるIDと、登録メモリ21に既登録のIDを比較回路12で比較する。その結果、既登録のIDと同一のものと認証された場合に、制御回路11から携帯機3の指令信号に基づく制御信号が出力されて、車両のロック又はアンロック操作が行われる。
次に携帯機3のID登録を行う登録モードについて説明する。本実施形態におけるキーレスエントリー装置は、携帯機3からの送信信号に含まれるIDが既登録のIDと同一のものと認証されることで、制御部10から制御信号を出力可能としている。このため、車両側操作装置1には当該携帯機3のIDが予め登録されている必要がある。図2は本実施形態における携帯機3のID登録の手順を示すフローチャートである。
図2に示すように、本実施形態におけるキーレスエントリー装置は、最初は通常モードに設定されている(S1)。このため、携帯機3のID登録を行うには、まず通常モードの状態において所定の登録モード操作を行い(S2)、登録モードに移行させる(S3)。本実施形態においては、イグニッションスイッチ43とキースイッチ44とドアスイッチ45の操作による入力信号に基づき、登録モードに移行される。ここで、通常モードから携帯機3のID登録が可能な登録モードへの移行手段は、本実施形態に限られず、他のスイッチにより行うこととしてもよいし、又は無線送信により行うこととしてもよい。
通常モードから登録モードに移行すると、制御部10により第1メモリ22に対する書き込みが許可され、第1メモリ22への書き込みが可能となる。そして、タイマー回路13により時間を計時し、所定時間内であることを条件として(S4)、携帯機3のIDコードを車両に設けられるロックスイッチ41とアンロックスイッチ42により入力する(S5)。IDコードの入力中に所定時間を経過した場合には、それまでの入力はキャンセルされ、通常モードに戻る。IDコードの入力を所定時間内としたのはセキュリティを考慮したためである。
本実施形態におけるIDコードは8桁で構成されており、各桁には1〜8の数値がそれぞれ付与され、車両既設のロックスイッチ41とアンロックスイッチ42により入力される。図3はロックスイッチ41とアンロックスイッチ42を用いたIDコードの入力手順を示したフローチャートである。本実施形態においては、ロックスイッチ41により各桁に付与された数値の入力を行い、アンロックスイッチ42により入力対象桁の切替を行う。そして、ロックスイッチ41によるロック入力の回数分だけカウントがアップする。
具体的には、図3に示すように、まず、1桁目のIDコードを入力するためロックスイッチ41によりロック入力を行う(S5−1)。ロック入力のカウントが8以下であることを条件に(S5−2)、カウントが1プラスされる(S5−3)。したがって、1桁目に付与された数値の分だけロック入力を繰り返すことにより、1桁目のIDコードを入力することができる。ここで、各桁に付与された数値は1〜8までであり、誤操作により8回以上ロック入力を行った場合には(S5−2)、カウントは1に戻り(S5−4)、ロック入力をやり直すことができる。
そして、ロック入力後、アンロックスイッチ42によりアンロック入力を行う(S5−5)。アンロック入力されると、入力対象桁が8以下である場合に(S5−6)、桁が1上がり(S5−7)、IDコードの入力対象桁が2桁目に移る。同様の作業を繰り返し、8桁まで入力されると(S5−6)、IDコードの入力が終了する(S5−8)。
本実施形態ではIDコードの入力をロックスイッチ41及びアンロックスイッチ42により行うこととしたが、IDコードを入力する手動スイッチについては本実施形態に限られず、サイドミラーの角度を変化させるミラースイッチの左右の切替スイッチも適用可能である。また、その他のスイッチにより行うこととしてもよいし、新たにIDコード入力用のスイッチを設けてもよいが、車両既設のスイッチを用いた方が製造コストの面で有利である。
図2に示すように、ロックスイッチ41及びアンロックスイッチ42により入力されたIDコードは、制御部10によって第1メモリ22に書き込まれる(S6)。ここで、第1メモリ22にIDコードが記憶されると、制御部10により第1メモリ22の書き換えが禁止されると共に、第2メモリ23に対する書き込みが許可され、第2メモリ23への書き込みが可能となる。
次に、所定時間内に携帯機3からロック又はアンロックの信号を送信させ、この信号を受信する(S9、S10)。この受信信号に含まれるIDが制御部10により所定のフォーマットかどうかを判断され(S11)、所定フォーマットの場合に第2メモリ23に記憶される(S12)。
第1メモリ22と第2メモリ23にそれぞれIDが記憶されると、比較回路12によって各IDが比較される(S13)。すなわち、ID登録用に記憶された第1メモリのIDを第2メモリに記憶されたIDで確認する。この結果、第1メモリ22のIDと第2メモリ23のIDが一致した場合には、制御部10により第2メモリ23に対する書き換えが禁止され、第1メモリ22のIDが正規の携帯機3のIDとして登録メモリ21に記憶される(S14)。
第1メモリ22のIDと第2メモリ23のIDが異なる場合には、セキュリティを考慮し5回を限度として第2メモリ23へのIDの再書込みから、第1メモリ22のIDと第2メモリ23のIDの比較までの作業を繰り返し行うことができる(S7〜S13)。書き換え後の第2メモリ23のIDが第1メモリ22のIDと一致すれば、第2メモリの書き換えが禁止され、登録メモリ21にIDが記憶される(S14)。そして該作業は、例えば外部ノイズ等によって所定のタイミングで正規の信号が入力されにくい環境下で登録を行う場合、有効である。したがって、第1メモリ22のIDと第2メモリ23のIDが互いに異なった場合でも登録作業を最初からやり直さなくてもよく、ID登録にかかる時間を短縮することができる。また、第2メモリ23には、携帯機3から送信されたIDが記憶されることから、第2メモリ23の書き換えが簡易であり、確認作業を短時間で行うことができる。
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態におけるキーレスエントリー装置は、第1の実施形態と同様の装置から構成されており、登録モードにおける携帯機3のID登録方法が第1の実施形態とは異なり、携帯機3から送信される信号をID登録用とし、車両既設のスイッチによって入力されるコードを確認用としている点が主に異なり、第2メモリ23にはID登録用としてIDが記憶され、第1メモリ22には第2メモリ23のIDの確認用としてIDが記憶される。図4は本実施形態における携帯機3のID登録の手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、本実施形態におけるキーレスエントリー装置は、第1の実施形態と同様、最初は通常モードに設定されている(S1)。このため、まず通常モードの状態で第1の実施形態と同様の登録モード操作を行い(S2)、携帯機3のID登録が可能な登録モードに移行させる(S3)。
通常モードから登録モードに移行すると、制御部10により第2メモリ23に対する書き込みが許可され、第2メモリ23への書き込みが可能となる。そして、所定時間内に携帯機3からのロック又はアンロックの信号を受信し(S4、S5)、この受信信号に含まれるIDが制御部10により所定のフォーマットかどうかを判断され(S6)、所定フォーマットの場合に第2メモリ23に記憶される(S7)。ここで、第2メモリ23にIDコードが記憶されると、制御部10により第2メモリ23の書き換えが禁止されると共に、第1メモリ22に対する書き込みが許可され、第1メモリ22への書き込みが可能となる。そして、所定時間内に第1の実施形態と同様の方法でIDコードを入力し(S10、S11)、入力されたIDコードは制御部10により第1メモリ22に記憶される(S12)。
第1メモリ22と第2メモリ23にIDがそれぞれ記憶されると、比較回路12によって第1メモリ22のIDと第2メモリ23のIDが比較され(S13)、一致した場合には、制御部10により第1メモリ22に対する書き換えが禁止され、第2メモリ23のIDが登録メモリ21に記憶される(S14)。
第1メモリ22のIDと第2メモリ23のIDが異なる場合には、5回を限度として第1メモリ22へのIDの再書込みから、第1メモリ22のIDと第2メモリ23のIDの比較までの作業を繰り返し行うことができる(S8〜S13)。書き換え後の第1メモリ22のIDが第2メモリ23のIDと一致すれば、登録メモリ21にIDが記憶される(S14)。ここで、ID登録用に入力される第2メモリ23のIDの入力は、携帯機3から送信された信号により入力されることから、手入力の場合に比べ、入力操作ミスをより排除することができ、ID登録の信頼性を向上させることができる。また、確認用に入力された第1メモリ22のIDが第2メモリ23のIDと異なる場合でも、第1の実施形態同様、登録作業を最初からやり直す必要がなく、ID登録を短時間で行うことができる。
次に第3の実施形態について説明する。本実施形態におけるキーレスエントリー装置は、第1又は第2の実施形態と同様、携帯機3と車両側操作装置1とから構成され、車両のロック・アンロックを遠隔操作するものである。そして、車両側操作装置1に有するIDメモリ20の構成が第1又は第2の実施形態とは異なるものであり、前述の例においてはID登録用メモリを登録メモリ21と別に設け確認用メモリと一致する場合に登録メモリ21に書き込む様にしたが、該第3の実施例においては、登録メモリ21に直ちに書き込む点が主に異なる。図5に本実施形態におけるキーレスエントリー装置のシステム構成の概略ブロック図を示す。
本実施形態におけるIDメモリ20は、第1又は第2の実施形態同様、携帯機3のIDコードを記憶しておくための記憶部であり、IDメモリ20に記憶されたIDコードは携帯機3からの送信信号に含まれるIDとの照合用に用いられる。
また、図5に示すように、IDメモリ20は携帯機3のIDを記憶する登録メモリ21と、登録メモリ21との確認用に使用される確認メモリ24とから構成される。登録メモリ21と確認メモリ24には、登録モードの状態で、制御部10によりそれぞれ異なる方法で入力されたIDが記憶される。そして、登録メモリ21のIDと確認メモリ24のIDが一致した場合には登録メモリ21の書き換えが禁止され、登録メモリ21のIDが正規の携帯機3のIDとして登録される。図6は本実施形態における携帯機3のID登録の手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、本実施形態におけるキーレスエントリー装置は、第1又は第2の実施形態と同様、最初は通常モードに設定されている(S1)。このため、まず通常モードの状態で第1又は第2の実施形態と同様の登録モード操作を行い(S2)、携帯機3のID登録が可能な登録モードに移行させる(S3)。
そして、所定時間内に第1又は第2の実施形態と同様の方法でIDコードを入力し(S4、S5)、入力されたIDコードは制御部10により登録メモリ21に記憶される(S6)。次に、所定時間内に携帯機3からのロック又はアンロックの信号を受信し(S9、S10)、この信号に含まれるIDが制御部10により所定のフォーマットに変換され(S11)、確認メモリ24に記憶される(S12)。
登録メモリ21と確認メモリ24にIDがそれぞれ記憶されると、比較回路12によって登録メモリ21のIDと確認メモリ24のIDが比較され(S13)、一致した場合には登録メモリ21のIDの書き換えが禁止され(S14)、登録メモリ21のIDが正規の携帯機3のIDとして登録される。
また、登録メモリ21のIDと確認メモリ24のIDが異なる場合には、5回を限度として確認メモリ24へのIDの再書込みから、登録メモリ21のIDと登録メモリ24の比較までの作業を繰り返し行うことができる(S7〜S13)。書き換え後の確認メモリ24のIDが登録メモリ24のIDと一致すれば、登録メモリ21のIDは制御部10により書き換えが禁止される。したがって、登録メモリ21のIDと確認メモリ24のIDが互いに異なった場合でも登録作業を最初からやり直さなくてもよく、ID登録にかかる時間を短縮することができる。また、確認メモリ24には、携帯機3から送信されたIDが記憶されることから、確認メモリ24の書き換えが簡易であり、確認作業を短時間で行うことができる。
次に、第4の実施形態について説明する。本実施形態におけるキーレスエントリー装置は、第3の実施形態と同様の装置から構成されており、登録モードにおける携帯機3のID登録方法が第3の実施形態とは異なるものであり、携帯機3から送信される信号を登録メモリ21に記録し、車両既設のスイッチによって入力されるコードを確認用として用いる点が主に異なる。図7は本実施形態における携帯機3のID登録の手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、本実施形態におけるキーレスエントリー装置は、第3の実施形態と同様、最初通常モードに設定されている(S1)。このため、まず通常モードの状態で第3の実施形態と同様の登録モード操作を行い(S2)、携帯機3のID登録が可能な登録モードに移行させる(S3)。
そして、所定時間内に携帯機3からのロック又はアンロックの信号を受信し(S4、S5)、この信号に含まれるIDが制御部10により所定のフォーマットに変換され(S6)、登録メモリ21に記憶される(S7)。次に、所定時間内に第3の実施形態と同様の方法でIDコードを入力し(S10、S11)、入力されたIDコードは制御部10により確認メモリ24に記憶される(S12)。
登録メモリ21と確認メモリ24にIDがそれぞれ記憶されると、比較回路12によって登録メモリ21のIDと確認メモリ24のIDが比較され(S13)、一致した場合には登録メモリ21の書き換えが禁止され(S14)、登録メモリ21のIDが正規の携帯機3のIDとして登録される。
また、登録メモリ21のIDと確認メモリ24のIDが異なる場合には、5回を限度として確認メモリ24へのIDの再書込みから、登録メモリ21のIDと登録メモリ24の比較までの作業を繰り返し行うことができる(S7〜S13)。書き換え後の確認メモリ24のIDが登録メモリ24のIDと一致すれば、登録メモリ21のIDは制御部10により書き換えが禁止される。したがって、第3の実施形態と同様、登録作業を最初からやり直す必要がなく、ID登録を短時間で行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこの実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、本発明にかかるキーレスエントリー装置は、携帯機と車両側操作装置とで双方向通信を行うパッシブ型に対しても適用可能である。
1 車両側操作装置
3 携帯機
10 制御部
11 制御回路
12 比較回路
13 タイマー回路
20 IDメモリ
21 登録メモリ
22 第1メモリ
23 第2メモリ
24 確認メモリ
31 操作スイッチ
32 制御回路
41 ロックスイッチ
42 アンロックスイッチ
3 携帯機
10 制御部
11 制御回路
12 比較回路
13 タイマー回路
20 IDメモリ
21 登録メモリ
22 第1メモリ
23 第2メモリ
24 確認メモリ
31 操作スイッチ
32 制御回路
41 ロックスイッチ
42 アンロックスイッチ
Claims (7)
- 固有のIDを含む信号を送信する携帯機と、該携帯機からの信号を受信して既登録のIDを検出した場合に車両のロック・アンロック操作を行う車両側操作装置とからなるキーレスエントリー装置において、
上記車両側操作装置は上記携帯機のIDを記憶するIDメモリと、通常モードで上記車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードで上記携帯機のID登録を行う制御部とを有し、
上記IDメモリは第1メモリと第2メモリと登録メモリとを有し、上記制御部は上記登録モードの状態で、上記車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを上記第1メモリに記憶させ、上記携帯機から送信されたIDを上記第2メモリに記憶させ、上記第1メモリのIDと第2メモリのIDが一致した場合に上記登録メモリにIDを記憶させることを特徴とするキーレスエントリー装置。 - 上記制御部は上記登録モードとなった際、上記第1メモリに対する書き込みを許可し、上記第1メモリにIDが書き込まれたらその書き換えを禁止すると共に、上記第2メモリに対する書き込みを許可し、上記第2メモリにIDが書き込まれ上記第1メモリのIDと第2メモリのIDが一致した場合には上記第2メモリに対する書き換えを禁止することを特徴とする請求項1記載のキーレスエントリー装置。
- 上記制御部は上記登録モードとなった際、上記第2メモリに対する書き込みを許可し、上記第2メモリにIDが書き込まれたらその書き換えを禁止すると共に、上記第1メモリに対する書き込みを許可し、上記第1メモリにIDが書き込まれ上記第1メモリのIDと第2メモリのIDが一致した場合には上記第1メモリに対する書き換えを禁止することを特徴とする請求項1記載のキーレスエントリー装置。
- 固有のIDを含む信号を送信する携帯機と、該携帯機からの信号を受信して既登録のIDを検出した場合に車両のロック・アンロック操作を行う車両側操作装置とからなるキーレスエントリー装置において、
上記車両側操作装置は上記携帯機のIDを記憶するIDメモリと、通常モードで上記車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードで上記携帯機のID登録を行う制御部とを有し、
上記IDメモリは登録メモリと確認メモリとを有し、上記制御部は上記登録モードの状態で、上記車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを上記登録メモリに記憶させ、上記携帯機から送信されたIDを上記確認メモリに記憶させ、上記登録メモリのIDと確認メモリのIDが一致した場合に上記登録メモリに対する書き換えを禁止することを特徴とするキーレスエントリー装置。 - 固有のIDを含む信号を送信する携帯機と、該携帯機からの信号を受信して既登録のIDを検出した場合に車両のロック・アンロック操作を行う車両側操作装置とからなるキーレスエントリー装置において、
上記車両側操作装置は上記携帯機のIDを記憶するIDメモリと、通常モードで上記車両のロック・アンロック操作を行い、登録モードで上記携帯機のID登録を行う制御部とを有し、
上記IDメモリは登録メモリと確認メモリとを有し、上記制御部は上記登録モードの状態で、上記携帯機から送信されたIDを上記登録メモリに記憶させ、上記車両に設けられる手動スイッチから入力されたIDを上記確認メモリに記憶させ、上記登録メモリのIDと確認メモリのIDが一致した場合に上記登録メモリに対する書き換えを禁止することを特徴とするキーレスエントリー装置。 - 上記手動スイッチは上記車両をロックするロックスイッチとアンロックするアンロックスイッチとからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のキーレスエントリー装置。
- 上記手動スイッチはサイドミラーの角度を変化させるミラースイッチの左右の切替スイッチからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のキーレスエントリー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005077111A JP2006257753A (ja) | 2005-03-17 | 2005-03-17 | キーレスエントリー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005077111A JP2006257753A (ja) | 2005-03-17 | 2005-03-17 | キーレスエントリー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006257753A true JP2006257753A (ja) | 2006-09-28 |
Family
ID=37097317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005077111A Withdrawn JP2006257753A (ja) | 2005-03-17 | 2005-03-17 | キーレスエントリー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006257753A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016076899A (ja) * | 2014-10-09 | 2016-05-12 | 株式会社ユピテル | システムおよびプログラム |
-
2005
- 2005-03-17 JP JP2005077111A patent/JP2006257753A/ja not_active Withdrawn
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
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