JP2006256855A - 画像形成装置 - Google Patents

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直己 森田
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Abstract

【課題】 複数枚の記録媒体に記録する際に、記録媒体のカールを抑制しつつ、記録媒体の排出までにかかる時間を効率的に低減させた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 インクジェット記録装置は、記録用紙を搬送する搬送ベルトと、インクジェット記録ヘッドとを備え、印字後の記録用紙の形状を搬送ベルトに所定時間吸着保持することにより矯正する。また、記録用紙の変形因子に基づいて、搬送ベルトへの吸着保持時間を記録用紙毎に設定し(ステップS1〜S6)、複数枚の記録用紙に印字処理する際に吸着保持時間に基づいて記録用紙の印字処理順を決定する(ステップS7〜S41)。これにより、複数枚の記録用紙を搬送ベルトで搬送して印字処理する際、長い吸着保持時間を必要とする記録用紙を先に印字し、短い吸着保持時間の他の記録用紙を印字する間に、吸着搬送ベルトと供に周回し、変形抑制することができる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、記録媒体に印字する画像形成装置に関する。
インクジェット記録装置では、記録用紙などの変形し易い記録媒体上にインク滴で記録した際、記録媒体搬送部材上で記録媒体を暫く保持することによって拘束して乾燥させ、記録媒体にカール状の変形が生じることを防止している(例えば特許文献1、2参照)。
しかし、記録媒体に発生するカール量は、主として印字率によって異なるので、記録媒体搬送部材上で記録媒体を拘束して乾燥させる際に、印字率によって記録媒体の拘束時間を変える必要がある。
一方、記録媒体の拘束のみを行っていると印字率の低いプリントの排出が遅くなってしまう。
このため、低濃度で印字した記録媒体のプリントの排出を遅くすることなく、高濃度で印字した記録媒体のカールを抑制したいという要望が出されていた。
なお、インクジェット記録装置に限らず一般的な画像形成装置であってもこのような要望が出されていた。
特開平11−301880号公報 特開平7−133035号公報
本発明は、上記事実を考慮して、複数枚の記録媒体に記録する際に、記録媒体のカールを抑制しつつ、記録媒体の排出までにかかる時間を効率的に低減させた画像形成装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送されてきた前記記録媒体に印字する印字手段と、を備えた画像形成装置であって、前記印字手段で印字された後の前記記録媒体の形状の変形を抑制する抑制手段と、前記記録媒体の変形因子に基づいて前記抑制手段による抑制時間を前記記録媒体毎に設定する制御手段と、を備え、前記制御手段は、複数枚の前記記録媒体に印字処理する際に前記抑制時間に基づいて前記記録媒体の印字処理順を決定する、ことを特徴とする。
印字手段としては、例えばインクジェット記録ヘッドである。ここで、印字とは、文字に限らず、画像一般を含む。
抑制時間は、抑制手段の抑制方法に応じて決定される。
請求項1に記載の発明では、複数枚の記録媒体を搬送手段で搬送して印字処理する際、抑制時間を長く必要とする記録媒体を先に印字し、他の記録媒体を印字している間に抑制時間をより多く確保することができる。
従って、複数枚の記録媒体に印字処理する際に、記録媒体のカールを抑制しつつ、全ての記録媒体の排出までにかかる時間を効率的に低減させた画像形成装置とすることが可能になる。
なお、記録媒体の変形を最小にすることを優先するため、装置から排出される複数枚の記録媒体の順序は、場合によっては、装置外から投入された原稿の順序通りでなくてもよい。また、両面印字する画像形成装置とすることも可能である。
請求項2に記載の発明は、前記記録媒体が記録用紙であり、前記変形因子が印字率、紙種、及び紙厚である、ことを特徴とする。
これにより、複数枚の記録用紙に効率良く印字することができる。なお、湿度等の装置周囲の環境も変形因子としてもよい。
請求項3に記載の発明は、前記搬送手段は、無端状の搬送ベルトでベルト搬送を行う、ことを特徴とする。
これにより、抑制手段で抑制しながら記録媒体の周回搬送が可能になる。
なお、搬送用のドラムやロールを備えてドラム搬送やロール搬送を行ってもよい。
請求項4に記載の発明は、前記抑制手段は、前記搬送ベルトで前記記録媒体を吸着保持する吸着保持手段であり、前記抑制時間は、前記吸着保持手段で吸着保持している時間である、ことを特徴とする。
これにより、抑制手段の構成を簡素にすることができる。
請求項5に記載の発明は、前記抑制時間の設定では、前記記録媒体が前記搬送ベルトで周回される周回数によって設定される、ことを特徴とする。
これにより、抑制時間の設定を容易に行うことができる。
なお、LUT(Look Up Table)が予め設定され、制御手段はこのLUTと上記変形因子とに基づいて周回数を決定してもよい。
請求項6に記載の発明は、前記搬送ベルトから前記記録媒体を授受する無端状の第2搬送ベルトを備え、前記抑制手段は、前記吸着保持手段と、前記第2搬送ベルトで前記記録媒体を吸着保持する第2吸着保持手段とである、ことを特徴とする。
これにより、抑制時間が長い記録媒体が存在していても、全ての記録媒体の排出までにかかる時間をあまり増大させなくて済む。
なお、第2搬送ベルトで周回される周回数によって、前記第2吸着保持手段で吸着保持する時間を設定してもよい。
請求項7に記載の発明は、前記制御手段は、前記抑制時間に基づいて、複数枚の前記記録媒体全てを排出するまでにかかる時間が最短となるように、前記搬送ベルトに載せる前記記録媒体順を決定することにより前記記録媒体の印字順を制御する、ことを特徴とする。
これにより、搬送ベルトに載せる記録媒体の順序を制御するこによって、複数枚の記録媒体全てを排出するまでにかかる時間を最短にすることができる。
本発明によれば、複数枚の記録媒体に記録する際に、記録媒体のカールを抑制しつつ、記録媒体の排出までにかかる時間を効率的に低減させた画像形成装置とすることができる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。また、以下の実施形態では、記録媒体は記録用紙に限らず、記録用紙以外の記録媒体(OHPシートなど)であっても実施可能である。なお、第2実施形態以下では、既に説明した構成要素と同様のものには同じ符号を付してその説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。
(全体構成)
図1には、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置12が示されている。インクジェット記録装置12の筐体14内の下部には給紙トレイ16が備えられており、給紙トレイ16内に積層された用紙Pをピックアップロール18で1枚ずつ取り出すことができる。取り出された用紙Pは、所定の搬送経路22を構成する複数の搬送ローラ対20で搬送される。以下、単に「搬送方向」というときは、記録媒体である用紙Pの搬送方向をいう。
給紙トレイ16の上方には、駆動ロール24及び従動ロール26に張架された無端状の搬送ベルト28が配置されている。搬送ベルト28の上方には記録ヘッドアレイ30が配置されており、搬送ベルト28の平坦部分28Fに対向している。この対向した領域が、記録ヘッドアレイ30からインク滴が吐出される吐出領域SEとなっている。搬送経路22を搬送された用紙Pは、搬送ベルト28で吸着保持されてこの吐出領域SEに至り、記録ヘッドアレイ30に対向した状態で、記録ヘッドアレイ30から画像情報に応じたインク滴が付着される。
そして、用紙Pを搬送ベルト28で吸着保持した状態で周回させることで、吐出領域SE内に複数回通過させて、いわゆるマルチパスによる画像記録を行うことができる。したがって、搬送ベルト28の表面が、本発明における用紙Pの周回経路となっている。
なお、搬送ベルト28は、一例として、半導電性ポリイミド材(表面抵抗値1010〜1013Ω/□、体積抵抗値109〜1012Ω・cm)を、厚さ75μm、幅380mm、周長1000mmに成形したものを使用できる。また、駆動ロール24及び従動ロール26としては、一例として、φ50mmのSUSロールを使用できる。
また、搬送ベルト28を設けずに、例えば円筒状あるいは円柱状に形成された搬送ローラの外周に、記録媒体(用紙P)を吸着保持して回転させる構成にしてもよい。ただし、本実施形態のように搬送ベルト28を使用すると平坦部分28Fが構成されるので、この平坦部分28Fに対応させて記録ヘッドアレイ30を配置でき、好ましい。
記録ヘッドアレイ30は、本実施形態では、有効な記録領域が用紙Pの幅(搬送方向と直交する方向の長さ)以上とされた長尺状とされ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、サイアン(C)、及びブラック(K)の4色それぞれに対応した4つのインクジェット記録ヘッドユニット32(以下、単にヘッドユニット32という)が搬送方向に沿って配置されており、フルカラーの画像を記録可能になっている。なお、それぞれのヘッドユニット32においてインク滴を吐出する方法は特に限定されず、いわゆるサーマル方式や圧電方式等、公知のものを適用できる。
各ヘッドユニット32を構成するインクジェット記録ヘッド33(図5参照)は、ヘッドコントローラ60によって制御されるようになっている。ヘッドコントローラ60は、たとえば、画像情報に応じてインク滴の吐出タイミングや使用するインク吐出口(ノズル)を決め、駆動信号をインクジェット記録ヘッド33に送る。
また、記録ヘッドアレイ30は、搬送方向と直交する方向に不動とされていてもよいが、必要に応じて移動するように構成しておくと、マルチパスによる画像記録で、より解像度の高い画像を記録したり、インクジェット記録ヘッド33の不具合を記録結果に反映させないようにしたりできる。
記録ヘッドアレイ30の近傍(本実施形態では搬送方向の両側)には、それぞれのヘッドユニット32に対応した4つのメンテナンスユニット34が配置されている。ヘッドユニット32に対してメンテナンスを行う場合には、図2に示すように、記録ヘッドアレイ30が上方へ移動し、搬送ベルト28との間に構成された間隙にメンテナンスユニット34が移動して入り込む。そして、吐出面であるノズル面33N(図3参照)に対向した状態で、所定のメンテナンス動作(バキューム、ダミージェット、ワイピング、キャッピング等)を行う。
メンテナンスユニット34は、図5に示すように、インクジェット記録装置12の回復動作時、ノズル面33Nからのインクを受けるキャップ88と、キャップ88で受けたインクを排出する排液ライン92とを備えている。排液ライン92のインク流れ下流端にはバルブ94を介して廃インクタンク96が設けられている。また、インクジェット記録装置12は、キャップ88から排液ライン92へのインク送出し力(インク吸出し力)を与える第2ポンプ(インクジェット記録ヘッド33の回復動作用ポンプ)98と、第2ポンプ98を駆動させるモータ(図示せず)と、を備えている。このモータは、ポンプ74を駆動させるモータと同様、コントローラ56によって制御されている。
なお、本実施形態では、4つのメンテナンスユニット34を2つずつの2組に分割し、画像記録時には記録ヘッドアレイ30の搬送方向上流側及び搬送方向下流側にそれぞれ配置されるようにしている。
図3にも詳細に示すように、記録ヘッドアレイ30の搬送方向上流側には、電源38が接続された帯電ロール36が配置されている。帯電ロール36は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及び用紙Pを挟みつつ従動し、用紙Pを搬送ベルト28に押圧する押圧位置と、搬送ベルト28から離間した離間位置との間を移動可能とされている。押圧位置では、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、用紙Pに電荷を与えて搬送ベルト28に静電吸着させることができる。
帯電ロール36としては、例えば、シリコーンゴムの表面に導電性カーボンを被覆し、体積抵抗値106〜107Ω・cm程度に調整したφ14mmのロールを使用することができる。
また、電源38としては、図3では直流電源を挙げているが、用紙Pを所定電位に帯電させることが可能であれば、交流電源でもよい。
なお、帯電ロール36よりもさらに搬送方向上流側には、図示しないレジロールが設けられており、用紙Pが搬送ベルト28と帯電ロール36との間に至る前に位置合わせされる。
記録ヘッドアレイ30の搬送方向下流側には、剥離部材40(図3参照)が配置されている。剥離部材40は用紙Pが所定周回数に到達すると、搬送ベルト28に摺接し、用紙Pを搬送ベルト28から剥離できるようになっている。
剥離された用紙Pは、剥離部材40の搬送方向下流側で排出経路44を構成する複数の回動可能な排出ローラ対42で搬送され、筐体14の上部に設けられた排紙トレイ46に排出される。
剥離部材40の下方には、駆動ロール24との間で搬送ベルト28を挟持可能なクリーニングロール48が配置されており、搬送ベルト28の表面をクリーニングするようになっている。
給紙トレイ16と搬送ベルト28の間には、反転手段として、複数の反転用ローラ対50で構成された反転経路52が設けられており、片面に画像記録された用紙Pを反転させて搬送ベルト28に吸着保持させることで、用紙Pの両面への画像記録を容易に行えるようになっている。
搬送ベルト28と排紙トレイ46の間には、4色の各インクをそれぞれ貯留するインクタンク54と、インクタンク54の下流側に接続されたリザーバタンク64と、が設けられている。リザーバタンク64には大気開放部(図示せず)が設けられており、リザーバタンク64内の液面は大気圧となっている。また、リザーバタンク64のインクは後述の第1インクライン69及び第2インクライン70を経由して各ヘッドユニット32に供給されるようになっている。インクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、公知の各種インクを使用できる。
図4に示すように、インクジェット記録装置12の全体は、コントローラ56によって制御され、用紙Pの取出しから画像記録、排出、さらにはメンテナンスを含む動作が制御されるようになっている。また、記録画像に関する各種のデータ等は、画像コントローラ58からコントローラ56に送られる。たとえば、後述するように、第1帯電モードや第2帯電モードでの印加電圧等は、記録画像のデータなどに応じて、コントローラ56で制御される。また、インクジェット記録ヘッド33はヘッドコントローラ60によって制御されており、コントローラ56からヘッドコントローラ60へ信号が送信されるようになっている。なお、コントローラ56、ヘッドコントローラ60及び帯電ロール36は、電源38から電力供給を受けるようになっている。
このような全体構成とされた本実施形態のインクジェット記録装置12では、上述したように、給紙トレイ16から取り出された用紙Pが搬送され、搬送ベルト28に至る。そして、帯電ロール36によって搬送ベルト28に押し付けられると共に、帯電ロール36からの印加電圧によって搬送ベルト28に吸着(密着)して保持される。この状態で、搬送ベルトの循環によって用紙Pが吐出領域SEを通過しつつ、記録ヘッドアレイ30からインク滴が吐出されて、用紙P上に画像が記録される。1パスのみで画像記録する場合には、剥離部材40で用紙Pが搬送ベルト28から剥離し、排出ローラ対42で搬送して排紙トレイ46に排出する。これに対し、マルチパスで画像記録を行う場合には、必要な回数に達するまで用紙Pを周回させて吐出領域SEを通過させた後、剥離部材40で用紙Pを搬送ベルト28から剥離し、排出ローラ対42で搬送して排紙トレイ46に排出する。
(用紙の印字順序の制御)
以下、片面印字の場合を例に挙げ、用紙の印字順序を制御することについて説明する。
本実施形態では、コントローラ56は、図10に示すようなフローチャートに従って、用紙Pの印字順序を決定する。
コントローラ56は、予め、LUT(Look Up Table)を記憶部に記憶している。
LUTは、例えば図6に示すようなLUT100であり、1枚あたりの用紙へ吐出するインク量に応じて、搬送ベルト28で吸着保持して、カール抑制と乾燥のために必要な周回数を、用紙の種類毎に規定している。図6では、用紙が普通紙である場合、上記のインク量が0.5gまでであれば周回数が0、インク量が0.5〜1.0gの範囲内であれば周回数が1、インク量が1.0g〜2.0gの範囲内であれば周回数が2、インク量が2.0gよりも多ければ周回数が3、というように設定されている。用紙がコート紙Aである場合には、吐出させるインク量が若干多くても同じ周回数で用紙を充分に乾燥させることができ、さらに普通紙に比べるとカール量も小さいため、図6から判るように、各周回数におけるインク量の吐出範囲は普通紙に比べて増えている。
本実施形態では、例えば図7に示すように、印字濃度(印字密度)が同一でない4枚の原稿(ページ番号P1、P2、P3、P4の原稿)を印字する指令をインクジェット記録装置12が受けた場合、コントローラ56は、LUTのデータを用い、上記のフローチャートに従って印字順を決定し、図8に示すように、印字する用紙を搬送ベルト28に投入する順を決定する。そして、図9に示すように、この順で吐出領域SEに用紙Pを搬送させて印字する。
以下、印字濃度(印字密度)が互いに異なる8枚の原稿(P1〜P8)を印字する指令をインクジェット記録装置12が受けた場合を例に挙げ、コントローラ56が用紙Pに印字する順序(すなわち、用紙Pを搬送ベルト28に載せて吐出領域SEへ搬送する順序)を上記のフローチャートに従って決定することを詳細に説明する。なお、以下の説明や図10〜図12で示す文字変数について以下に記載しておく。
X:投入順番データ格納場所ナンバー
A:ページナンバー
i:必要周回数
N:搬送ベルトに一度に載せることができる用紙数
Double:繰り返し数
A/i:ページナンバー/必要周回数
コントローラ56は、図10に示すように、画像データを受信し(ステップS1)、用紙情報を受信し(ステップS2)、そして、用紙変形情報を格納する(ステップS3)。更に、ベルト情報(すなわち搬送ベルト28に載せることができる用紙数)を受信し(ステップS4)、LUTを受信し(ステップS5)、印字する各用紙の必要周回数を決定する(ステップS6)。各ページについて決定された必要周回数を図11の「Page No / 必要周回数」の欄に示す。
そして、Face up にするか否かを判断する(ステップS7)。Face up にするとは、ページナンバーが上から下へ順次増大していくように用紙Pが排出されていくことであり、本実施形態の場合、一番上が1ページ目、その下が2ページ目、……、最後が8ページ目、となることである。
(Face up にする場合)
Face up にする場合には、「A=Afirst」を行い、1番上に排紙される用紙を1番目のページ番号とする(ステップS8)。本実施形態ではAfirstは1なので、Aに1が入力される。また、Xに1が入力される(ステップS9)。
更に、「i=0」が行われてiが初期化される(ステップS10)。
そして、AとiとをXに格納する(ステップS11)。すなわち、ここでは、図11においてXが1のマスメに「1/0」が格納される。
ここで、格納場所が重なっているか否か、すなわち、Xが1のマスメに既に「A/i」が格納されているか否かを判断する(ステップS12)。
格納場所が重なっていない場合、必要周回数が終わったか否かを判断する(ステップS13)。本実施形態では、図11の「Page No / 必要周回数」の欄からわかるように、1ページ目についての必要周回数が2であるので、この段階では必要周回数はまだ終えてない。
必要周回数が終わっていないと判断した場合、iに1を加える(ステップS14)。そして、XにNを加える(ステップS15)。本実施形態ではNが4なので、Xは5となる
更に、ステップS11へ戻る。すなわち、図11においてXが5のマスメに「1/1」が格納される。
更に、ステップS12以下を行う。本実施形態では、Xが9のマスメに「1/2」が格納される。本実施形態では、1ページ目の必要周回数は2なので、これで必要周回数が終わったことになる。
その後、ステップS13で必要周回数が終わったと判断するとAに1を加える(ステップS16)。
そして、必要周回数が終わったこの用紙のページが最後のページ(印字処理を終了するページ)か否かを判断する(ステップS17)。この段階ではまだ1ページ目が終了した段階なので、印字処理終了のページではないと判断する。そして、XにAが入力される、すなわち、Xに2が入力される(ステップS18)。
更に、Doubleに0を入力することによりDoubleを初期化する(ステップS19)。
この後、ステップS10に戻ってiを初期化し、ステップS11以下を行う。
Aが4になるまでは、順次この手順が繰り返されて進んでいく。
Aが5になると、ステップS12でYESと判断する。そして、Doubleに0を入力することによりDoubleを初期化し(ステップS20)、その上でDoubleに1を加える(ステップS21)。
更に、「A/0」が入力されているマスメのXに1を加えることにより(この段階では5+1=6となり、Xに新たに入力される値は6である)データの格納場所を1つずらし(ステップS22)、ステップS10へ戻る。
この作業が繰り返され、Xが8となった段階でステップS12でNOと判断し、5ページ目について同様の作業を行う。
以下、同様にしてAが8のときにステップS13でYESと判断するまで進む。そして、ステップS16でAが9になると、ステップS17で、印字終了のページであると判断する(すなわちYESと判断する)。この結果、ステップS23へ進み、データ番号を前後逆転させる。
更に、原稿投入順序を決定し(ステップS24)、投入順序をずらせるものは任意でずらし(ステップS25)、投入順序に従って、原稿を投入する(すなわち原稿を搬送ベルト28に載せる)(ステップS26)。
そして、図11の「投入順序(逆から投入)」の欄で「A/0」となった段階で、用紙が順次排出されていく。
この結果、原稿に対しFace upとなった状態で8枚の用紙Pが排出される。
(Face down にする場合)
Face up にしない場合、すなわちステップS7でNOと判断した場合には、以下、Face up にする場合と同様にして逆のことを行う。
まず、「A=Aend」を行い、1番上に排紙される用紙を最後のページ番号とする(ステップS27)。本実施形態ではAendは8なので、Aに8が入力される。また、Xに1が入力される(ステップS28)。
更に、「i=0」が行われてiが初期化される(ステップS29)。
そして、AとiとをXに格納する(ステップS30)。すなわち、ここでは、図12においてXが1のマスメに「8/0」が格納される。
ここで、格納場所が重なっているか否か、すなわち、Xが1のマスメに既に「A/i」が格納されているか否かを判断する(ステップS31)。
格納場所が重なっていない場合、必要周回数が終わったか否かを判断する(ステップS32)。本実施形態では、図12の「Page No / 必要周回数」の欄からわかるように、8ページ目についての必要周回数が3であるので、この段階では必要周回数はまだ終えてない。
必要周回数が終わっていないと判断した場合、iに1を加える(ステップS33)。そして、XにNを加える(ステップS34)。本実施形態ではNが4なので、Xは5となる。
更に、ステップS30へ戻る。すなわち、図12においてXが5のマスメに「8/1」が格納される。
更に、ステップS31以下を行う。本実施形態では、Xが9のマスメに「8/2」が格納される。本実施形態では、8ページ目の必要周回数は3なので、更にもう一回同じことを繰り返して必要周回数が終わったことになる。
ステップS32で必要周回数が終わったと判断するとAから1を減算する(ステップS35)。
そして、必要周回数が終わったこの用紙のページが印字処理を終了するページか否かを判断する(ステップS36)。この段階ではまだ8ページ目が終了した段階なので、印字処理終了のページではないと判断する。そして、Xに「(Aend−A)+1」が入力される、すなわち、Xに2が入力される(ステップS37)。
更に、Doubleに0を入力することによりDoubleを初期化する(ステップS38)。
この後、ステップS29に戻ってiを初期化し、ステップS30以下を行う。
Aが5になるまでは、順次この手順が繰り返されて進んでいく。
Aが4になると、ステップS31でYESと判断する。そして、Doubleに0を入力することによりDoubleを初期化し(ステップS39)、その上でDoubleに1を加える(ステップS40)。
更に、「A/0」が入力されているマスメのXに1を加えることにより(この段階では4+1=5となり、Xに新たに入力される値は5である)データの格納場所を1つずらし(ステップS41)、ステップS29へ戻る。
この作業が繰り返され、Xが11となった段階でステップS31でNOと判断し、4ページ目について同様の作業を行う。
以下、同様にしてAが1のときにステップS32でYESと判断するまで進む。そして、ステップS35でAが0になると、ステップS36で、印字終了のページであると判断する(すなわちYESと判断する)。この結果、ステップS23へ進み、データ番号を前後逆転させる。
以下、Face up にする場合と同様に、原稿投入順序を決定し(ステップS24)、投入順序をずらせるものは任意でずらし(ステップS25)、投入順序に従って、原稿を投入する、すなわち原稿を搬送ベルト28に載せる(ステップS26)。
そして、図12の「投入順序(逆から投入)」の欄で「A/0」となった段階で、用紙が順次排出されていく。
この結果、原稿に対しFace downとなった状態で8枚の用紙Pが排出される。
以上説明したように、本実施形態では、8枚の用紙Pを搬送ベルト28で搬送して印字処理する際、変形抑制時間が長い用紙、すなわち用紙上のインク量が多く周回数を多く必要とする用紙を先に印字し、他の用紙を印字している間にこの用紙を周回させている。その際、コントローラ56は、用紙Pを全て排出するまでにかかる時間が最短となるように、LUTに基づいて印字処理順を決定している。
また、コントローラ56は、抑制された後の用紙Pの排出順を、装置内へ入れられた原稿に対しFace up(同順)又はFace down(逆順)としているので、インクジェット記録装置12の使い勝手がよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態に比べ、搬送ベルト28に載せる用紙数が3枚となっており、その他の条件は第1実施形態と同じである。本実施形態で使用するフローチャートは第1実施形態で説明した図10と同じである。本実施形態では、まず、ステップS1〜S6までを行う。
(Face up にする場合)
Face up にする場合には、「A=Afirst」を行い、1番上に排紙される用紙を1番目のページ番号とする(ステップS8)。本実施形態ではAfirstは1なので、Aに1が入力される。また、Xに1が入力される(ステップS9)。
更に、「i=0」が行われてiが初期化される(ステップS10)。
そして、AとiとをXに格納する(ステップS11)。図13においてXが1のマスメに「1/0」が格納される。
ここで、格納場所が重なっているか否か、すなわち、Xが1のマスメに既に「A/i」が格納されているか否かを判断する(ステップS12)。
格納場所が重なっていない場合、必要周回数が終わったか否かを判断する(ステップS13)。本実施形態では、図13の「Page No / 必要周回数」の欄からわかるように、1ページ目についての必要周回数が第1実施形態と同じく2であるので、この段階では必要周回数はまだ終えてない。
必要周回数が終わっていないと判断した場合、iに1を加える(ステップS14)。そして、XにNを加える(ステップS15)。本実施形態ではNが3なので、Xは4となる
更に、ステップS11へ戻る。すなわち、図13においてXが4のマスメに「1/1」が格納される。
更に、ステップS12以下を行う。本実施形態では、Xが7のマスメに「1/2」が格納される。本実施形態では、1ページ目の必要周回数は2なので、これで必要周回数が終わったことになる。
その後、ステップS13で必要周回数が終わったと判断するとAに1を加える(ステップS16)。
そして、必要周回数が終わったこの用紙のページが最後のページ(印字処理を終了するページ)か否かを判断する(ステップS17)。この段階ではまだ1ページ目が終了した段階なので、印字処理終了のページではないと判断する。そして、XにAが入力される、すなわち、Xに2が入力される(ステップS18)。
更に、Doubleに0を入力することによりDoubleを初期化する(ステップS19)。
この後、ステップS10に戻ってiを初期化し、ステップS11以下を行う。
Aが3になるまでは、順次この手順が繰り返されて進んでいく。
Aが4になると、ステップS12でYESと判断する。そして、Doubleに0を入力することによりDoubleを初期化し(ステップS20)、その上でDoubleに1を加える(ステップS21)。
更に、「A/0」が入力されているマスメのXに1を加えることにより(この段階では4+1=5となり、Xに新たに入力される値は5である)データの格納場所を1つずらし(ステップS22)、ステップS10へ戻る。
この作業が繰り返され、Xが8となった段階でステップS12でNOと判断し、4ページ目について同様の作業を行う。
以下、同様にしてAが8のときにステップS13でYESと判断するまで進む。そして、ステップS16でAが9になると、ステップS17で、印字終了のページであると判断する(すなわちYESと判断する)。この結果、ステップS23へ進み、データ番号を前後逆転させる。
更に、原稿投入順序を決定し(ステップS24)、投入順序をずらせるものは任意でずらし(ステップS25)、投入順序に従って、原稿を投入する、すなわち原稿を搬送ベルト28に載せる(ステップS26)。
そして、図13の「投入順序(逆から投入)」の欄で「A/0」となった段階で、用紙が順次排出されていく。
この結果、原稿に対しFace upとなった状態で8枚の用紙Pが排出される。
(Face down にする場合)
Face up にしない場合、すなわちステップS7でNOと判断した場合には、以下、Face up にする場合と同様にして逆のことを行う。
まず、「A=Aend」を行い、1番上に排紙される用紙を最後のページ番号とする(ステップS27)。本実施形態ではAendは8なので、Aに8が入力される。また、Xに1が入力される(ステップS28)。
更に、「i=0」が行われてiが初期化される(ステップS29)。
そして、AとiとをXに格納する(ステップS30)。すなわち、ここでは、図14においてXが1のマスメに「8/0」が格納される。
ここで、格納場所が重なっているか否か、すなわち、Xが1のマスメに既に「A/i」が格納されているか否かを判断する(ステップS31)。
格納場所が重なっていない場合、必要周回数が終わったか否かを判断する(ステップS32)。本実施形態では、図14の「Page No / 必要周回数」の欄からわかるように、8ページ目についての必要周回数が2であるので、この段階では必要周回数はまだ終えてない。
必要周回数が終わっていないと判断した場合、iに1を加える(ステップS33)。そして、XにNを加える(ステップS34)。本実施形態ではNが3なので、Xは4となる。
更に、ステップS30へ戻る。すなわち、図14においてXが4のマスメに「8/1」が格納される。
更に、ステップS31以下を行う。本実施形態では、Xが7のマスメに「8/2」が格納される。本実施形態では、8ページ目の必要周回数は3なので、更にもう一回同じことを繰り返して必要周回数が終わったことになる。
ステップS32で必要周回数が終わったと判断するとAから1を減算する(ステップS35)。
そして、必要周回数が終わったこの用紙のページが印字処理を終了するページか否かを判断する(ステップS36)。この段階ではまだ8ページ目が終了した段階なので、印字処理終了のページではないと判断する。そして、Xに「(Aend−A)+1」が入力される、すなわち、Xに2が入力される(ステップS37)。
更に、Doubleに0を入力することによりDoubleを初期化する(ステップS38)。
この後、ステップS29に戻ってiを初期化し、ステップS30以下を行う。
Aが6になるまでは、順次この手順が繰り返されて進んでいく。
Aが5になると、ステップS31でYESと判断する。そして、Doubleに0を入力することによりDoubleを初期化し(ステップS39)、その上でDoubleに1を加える(ステップS40)。
更に、「A/0」が入力されているマスメのXに1を加えることによりデータの格納場所を1つずらし(ステップS41)、ステップS29へ戻る。
この作業が繰り返され、Xが9となった段階でステップS31でNOと判断し、5ページ目について同様の作業を行う。
以下、同様にしてAが1のときにステップS32でYESと判断するまで進む。そして、ステップS35でAが0になると、ステップS36で、印字終了のページであると判断する(すなわちYESと判断する)。この結果、ステップS23へ進み、データ番号を前後逆転させる。
以下、Face up にする場合と同様に、原稿投入順序を決定し(ステップS24)、投入順序をずらせるものは任意でずらし(ステップS25)、投入順序に従って、原稿を投入する(すなわち原稿を搬送ベルト28に載せる)(ステップS26)。
そして、図14の「投入順序(逆から投入)」の欄で「A/0」となった段階で、用紙が順次排出されていく。
この結果、原稿に対しFace downとなった状態で8枚の用紙Pが排出される。
本実施形態により、第1実施形態と同様、用紙Pを全て排出するまでにかかる時間が最短になる。また、コントローラ56は、変形抑制された後の用紙Pの排出順を、装置内へ入れられた原稿に対しFace up(同順)又はFace down(逆順)としているので、インクジェット記録装置の使い勝手がよい。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態に比べ、搬送ベルト28に載せる用紙数は同じく4枚であるが、印字処理するページ枚数が30枚である。その他の基本的な条件は第1実施形態と同じである。本実施形態で使用するフローチャートは第1実施形態で説明した図10と同じである。本実施形態では、まず、ステップS1〜S6までを行う。
(Face up にする場合)
Face up にする場合には、「A=Afirst」を行い、1番上に排紙される用紙を1番目のページ番号とする(ステップS8)。本実施形態ではAfirstは1なので、Aに1が入力される。また、Xに1が入力される(ステップS9)。
更に、「i=0」が行われてiが初期化される(ステップS10)。
そして、AとiとをXに格納する(ステップS11)。すなわち、ここでは、図15においてXが1のマスメに「1/0」が格納される。
ここで、格納場所が重なっているか否か、すなわち、Xが1のマスメに既に「A/i」が格納されているか否かを判断する(ステップS12)。
格納場所が重なっていない場合、必要周回数が終わったか否かを判断する(ステップS13)。本実施形態では、図15の「Page No / 必要周回数」の欄からわかるように、1ページ目についての必要周回数が0であるので、これで必要周回数が終わったことになる。
その後、ステップS13で必要周回数が終わったと判断するとAに1を加える(ステップS16)。
そして、必要周回数が終わったこの用紙のページが最後のページ(印字処理を終了するページ)か否かを判断する(ステップS17)。この段階ではまだ1ページ目が終了した段階なので、印字処理終了のページではないと判断する。そして、XにAが入力される、すなわち、Xに2が入力される(ステップS18)。
更に、Doubleに0を入力することによりDoubleを初期化する(ステップS19)。
この後、ステップS10に戻ってiを初期化し、ステップS11以下を行う。
以下、第1実施形態や第2実施形態と同様の手順を行ってステップS25まで進み、更に、投入順序に従って、原稿を投入する、すなわち原稿を搬送ベルト28に載せる(ステップS26)。
そして、図15の「投入順序(逆から投入)」の欄で「A/0」となった段階で、用紙が順次排出されていく。
この結果、原稿に対しFace upとなった状態で30枚の用紙Pが排出される。
(Face down にする場合)
Face up にしない場合、すなわちステップS7でNOと判断した場合には、以下、Face up にする場合と同様にして逆のことを行う。
まず、「A=Aend」を行い、1番上に排紙される用紙を最後のページ番号とする(ステップS27)。本実施形態ではAendは30なので、Aに30が入力される。また、Xに1が入力される(ステップS28)。
更に、「i=0」が行われてiが初期化される(ステップS29)。
そして、AとiとをXに格納する(ステップS30)。すなわち、ここでは、図15においてXが1のマスメに「30/0」が格納される。
ここで、格納場所が重なっているか否か、すなわち、Xが1のマスメに既に「A/i」が格納されているか否かを判断する(ステップS31)。
格納場所が重なっていない場合、必要周回数が終わったか否かを判断する(ステップS32)。本実施形態では、図16の「Page No / 必要周回数」の欄からわかるように、30ページ目についての必要周回数が2であるので、この段階では必要周回数はまだ終えてない。
必要周回数が終わっていないと判断した場合、iに1を加える(ステップS33)。そして、XにNを加える(ステップS34)。本実施形態ではNが4なので、Xは5となる。
更に、ステップS30へ戻る。すなわち、図16においてXが5のマスメに「30/1」が格納される。
更に、ステップS31以下を行う。本実施形態では、Xが9のマスメに「30/2」が格納される。本実施形態では、30ページ目の必要周回数は2なので、これで必要周回数が終わったことになる。
そして、ステップS32で必要周回数が終わったと判断するとAから1を減算する(ステップS35)。
そして、必要周回数が終わったこの用紙のページが印字処理を終了するページか否かを判断する(ステップS36)。この段階ではまだ30ページ目が終了した段階なので、印字処理終了のページではないと判断する。そして、Xに「(Aend−A)+1」が入力される、すなわち、Xに2が入力される(ステップS37)。
更に、Doubleに0を入力することによりDoubleを初期化する(ステップS38)。
この後、ステップS29に戻ってiを初期化し、ステップS30以下を行う。
以下、第1実施形態や第2実施形態と同様の手順を行ってステップS25まで進み、更に、投入順序に従って、原稿を投入する(すなわち原稿を搬送ベルト28に載せる)(ステップS26)。
そして、図16の「投入順序(逆から投入)」の欄で「A/0」となった段階で、用紙が順次排出されていく。
この結果、原稿に対しFace downとなった状態で30枚の用紙Pが排出される。
以上説明したように、本実施形態では、30枚の用紙Pを搬送ベルト28で搬送して印字処理する際、変形抑制時間が長い用紙、すなわち用紙上のインク量が多く周回数を多く必要とする用紙を先に印字し、他の用紙を印字している間にこの用紙を周回させている。その際、コントローラ56は、用紙Pを全て排出するまでにかかる時間が最短となるように、LUTに基づいて印字処理順を決定している。
また、コントローラ56は、抑制された後の用紙Pの排出順を、装置内へ入れられた原稿に対しFace up(同順)又はFace down(逆順)としているので、インクジェット記録装置の使い勝手がよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。図17に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置112では、第1実施形態に比べ、搬送ベルト28から用紙Pを授受する無端状の第2搬送ベルト118が用紙矯正用の搬送路として設けられている。更に、搬送ベルト28上の用紙Pの搬送方向を第2搬送ベルト118に切り替える搬入側切替部114と、第2搬送ベルト118上の用紙Pの搬送方向を第2搬送ベルト118から搬出する搬出側切替部116と、が設けられている。その他の基本的構成は第1実施形態と同じである。
第2搬送ベルト118は、用紙Pを保持して周回させる構成になっている。また、搬入側切替部114及び搬出側切替部116の切替操作はコントローラ56によって行われる。
本実施形態では、用紙Pの抑制時間は、第2搬送ベルト118に吸着保持されている時間の時間とほぼ同じであると考えてよい。なお、コントローラ56は、第2搬送ベルト118で周回される周回数によって、第2搬送ベルト118で吸着保持される時間を設定する。
印字率が非常に低い等により用紙変形がほとんどない場合、第2搬送ベルト118を通過させずに排出する。印字率が高い等により用紙変形が生じている場合、その用紙Pを第2搬送ベルト118へ搬送し、抑制を行った後、第2搬送ベルト118から搬出する。
本実施形態により、抑制時間が長い用紙Pが存在していても、全ての用紙Pの排出までにかかる時間があまり増大しない。
なお、本実施形態では、第2搬送ベルト118で用紙Pを周回保持できる構成になっているので、搬送ベルト28では用紙Pを周回保持しない構成にでき、これにより、装置構成を簡素にできる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。図18に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置122では、第4実施形態に比べ、ベルト長がもっと長い無端状の第2搬送ベルト128を第2搬送ベルト118に代えて備えている。
これにより、印字スピードを落とすことなく、用紙変形を抑制するための吸着保持時間(抑制時間)をより多く確保することができる。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
第1実施形態のインクジェット記録装置の構成を画像記録状態で示す正面断面図である。 第1実施形態のインクジェット記録装置の構成をメンテナンス状態で示す正面断面図である。 第1実施形態のインクジェット記録装置の搬送ベルト及びその近傍の構成を示す概念図である。 第1実施形態のインクジェット記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。 第1実施形態でメンテナンスユニットの構成を示す模式図である。 第1実施形態で、LUTの一例の説明図である。 第1実施形態で、4枚の原稿が装置内へ投入される順序を示す平面図である。 第1実施形態で、コントローラが用紙の投入順を設定したことを示す説明図である。 第1実施形態で、4枚の記録用紙に印字されていく順序を示す平面図である。 第1実施形態で用いるフローチャート図である。 第1実施形態で、搬送ベルトに4枚の記録用紙を載せて8枚の原稿について印字してフェイスアップで記録用紙を排出する際に、8枚の記録用紙に印字する順序を決定する手順を示す説明図である。 第1実施形態で、搬送ベルトに4枚の記録用紙を載せて8枚の原稿について印字してフェイスダウンで記録用紙を排出する際に、8枚の記録用紙に印字する順序を決定する手順を示す説明図である。 第2実施形態で、搬送ベルトに3枚の記録用紙を載せて8枚の原稿について印字してフェイスアップで記録用紙を排出する際に、8枚の記録用紙に印字する順序を決定する手順を示す説明図である。 第2実施形態で、搬送ベルトに3枚の記録用紙を載せて8枚の原稿について印字してフェイスダウンで記録用紙を排出する際に、8枚の記録用紙に印字する順序を決定する手順を示す説明図である。 第3実施形態で、搬送ベルトに4枚の記録用紙を載せて30枚の原稿について印字してフェイスアップで記録用紙を排出する際に、30枚の記録用紙に印字する順序を決定する手順を示す説明図である。 第3実施形態で、搬送ベルトに4枚の記録用紙を載せて30枚の原稿について印字してフェイスダウンで記録用紙を排出する際に、30枚の記録用紙に印字する順序を決定する手順を示す説明図である。 第4実施形態のインクジェット記録装置の構成を示す正面断面図である。 第5実施形態のインクジェット記録装置の構成を示す正面断面図である。
符号の説明
12 インクジェット記録装置(画像形成装置)
28 搬送ベルト
33 インクジェット記録ヘッド(印字手段)
56 ヘッドコントローラ(制御手段)
112 インクジェット記録装置(画像形成装置)
118 第2搬送ベルト
122 インクジェット記録装置(画像形成装置)
128 第2搬送ベルト

Claims (7)

  1. 記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送されてきた前記記録媒体に印字する印字手段と、を備えた画像形成装置であって、
    前記印字手段で印字された後の前記記録媒体の形状の変形を抑制する抑制手段と、
    前記記録媒体の変形因子に基づいて前記抑制手段による抑制時間を前記記録媒体毎に設定する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、複数枚の前記記録媒体に印字処理する際に前記抑制時間に基づいて前記記録媒体の印字処理順を決定する、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録媒体が記録用紙であり、前記変形因子が印字率、紙種、及び紙厚である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送手段は、無端状の搬送ベルトでベルト搬送を行う、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記抑制手段は、前記搬送ベルトで前記記録媒体を吸着保持する吸着保持手段であり、
    前記抑制時間は、前記吸着保持手段で吸着保持している時間である、ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記抑制時間の設定では、前記記録媒体が前記搬送ベルトで周回される周回数によって設定される、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記搬送ベルトから前記記録媒体を授受する無端状の第2搬送ベルトを備え、
    前記抑制手段は、前記吸着保持手段と、前記第2搬送ベルトで前記記録媒体を吸着保持する第2吸着保持手段とである、ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記抑制時間に基づいて、複数枚の前記記録媒体全てを排出するまでにかかる時間が最短となるように、前記搬送ベルトに載せる前記記録媒体順を決定することにより前記記録媒体の印字順を制御する、ことを特徴とする請求項4〜6のうち何れか1項に記載の画像形成装置。
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