JP2006256100A - 銅張積層板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】傷・シワなどがなく、ファインパターン化に好適に用いられる極薄銅箔を用いた高耐熱性の銅張積層板の製造方法を提供すること。
【解決手段】 耐熱性接着フィルムの少なくとも片面に極薄銅箔を積層してなる銅張積層板の製造方法であって、(1)耐熱性接着フィルムと、少なくともキャリアと極薄銅箔とを有し、250℃以上の加熱後においてもキャリアと極薄銅箔の剥離が可能であるキャリア付き極薄銅箔とを、250℃以上で熱圧着する工程と、(2)キャリアを剥離する工程とをこの順に有することを特徴とする銅張積層板の製造方法。
【選択図】なし
【解決手段】 耐熱性接着フィルムの少なくとも片面に極薄銅箔を積層してなる銅張積層板の製造方法であって、(1)耐熱性接着フィルムと、少なくともキャリアと極薄銅箔とを有し、250℃以上の加熱後においてもキャリアと極薄銅箔の剥離が可能であるキャリア付き極薄銅箔とを、250℃以上で熱圧着する工程と、(2)キャリアを剥離する工程とをこの順に有することを特徴とする銅張積層板の製造方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、耐熱性接着フィルムの少なくとも片面に極薄銅箔を積層してなる銅張積層板の製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、電子機器類の基板材料として好適な銅張積層板の製造方法に関するものである。
カメラ、パソコン、液晶ディスプレイなどの電子機器類用途において、耐熱性接着フィルムに銅箔を積層した銅張積層板が広く使用されている。具体的には、フレキシブルプリント板(FPC)やテ−プ・オ−トメイティッド・ボンディング(TAB)などの基板材料として使用されている。
近年、銅張積層板のファインパタ−ン化の要求は大きく、銅箔として12μm程度の厚みのものが使用されはじめており、今後さらに薄銅化が進むと考えられている。薄銅化への対応として、蒸着またはスパッタ法によってあらかじめポリイミドフィルムに下地金属層を形成し、銅メッキによって所定の厚さの積層板を得る方法が提案されているが、特殊な設備を必要とし、生産工程が複雑で、生産性が低いという課題がある。
一方、極薄銅箔と耐熱性接着フィルムを熱圧着して銅張積層板を製造する方法として、極薄銅箔にキャリアを貼り合わせたキャリア付き極薄銅箔と耐熱性接着フィルムとを熱圧着−冷却して積層する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、銅張積層板の耐熱性を高めるためにガラス転移温度の高い耐熱性接着フィルムを用いた場合、特に250℃以上の温度で熱圧着すると、極薄銅箔とキャリアが接着してしまう課題があった。そのため、250℃以上の耐熱性を有する耐熱性接着フィルムと極薄銅箔を用いた銅張積層板の提供が困難であった。
特開2004−42579号公報
本発明の目的は、傷・シワなどがなく、ファインパターン化に好適に用いられる極薄銅箔を用いた高耐熱性の銅張積層板の製造方法を提供することである。
本発明は、耐熱性接着フィルムの少なくとも片面に極薄銅箔を積層してなる銅張積層板の製造方法であって、(1)耐熱性接着フィルムと、少なくともキャリアと極薄銅箔とを有し、250℃以上の加熱後においてもキャリアと極薄銅箔の剥離が可能であるキャリア付き極薄銅箔とを、250℃以上で熱圧着する工程と、(2)キャリアを剥離する工程とをこの順に有することを特徴とする銅張積層板の製造方法である。
本発明により、製品外観が良好で、基板材料として好適な極薄銅箔を用いた銅張積層板を提供することができる。
本発明は、耐熱性接着フィルムの少なくとも片面に極薄銅箔を積層してなる銅張積層板の製造方法であって、(1)耐熱性接着フィルムと、少なくともキャリアと極薄銅箔とを有し、250℃以上の加熱後においてもキャリアと極薄銅箔の剥離が可能であるキャリア付き極薄銅箔とを、250℃以上で熱圧着する工程と、(2)キャリアを剥離する工程とをこの順に有する。すなわち、キャリア付き極薄銅箔が、250℃以上の加熱後においてもキャリアと極薄銅箔が剥離可能であることが重要である。これは、上記(2)の工程において極薄銅箔からキャリアを剥離する必要があるためである。具体的には、キャリア付き極薄銅箔と耐熱性接着フィルムを熱圧着した後の銅張積層体とキャリアの90°剥離における接着力が、温度:25℃、湿度:50±10%の条件で、5N/cm以下であることが好ましく、2N/cm以下であることがより好ましい。このようなキャリア付き極薄銅箔を得るために、極薄銅箔とキャリアとの間に、耐熱性剥離補助層を設けることが好ましい。耐熱性剥離補助層としては、CrあるいはCr合金の水和酸化物層、Ni、Feまたはこれらの少なくとも1種を含む合金の水和酸化物層などを用いることができる。
一方、キャリアと極薄銅箔との接着力は、0.02N/cm以上であることが好ましい。具体的には、熱圧着前のキャリア付き極薄銅箔の極薄銅箔とキャリアとの90°剥離における接着力、およびキャリア付き極薄銅箔と耐熱性接着フィルムを熱圧着した後の銅張積層体とキャリアとの90°剥離における接着力が、温度:25℃、湿度:50±10%の条件で、いずれも0.02N/cm以上であることが好ましく、0.05N/cm以上であることがより好ましい。0.02N/cm以上であれば、キャリア付き極薄銅箔と耐熱性接着フィルムを250℃以上で熱圧着させる際、キャリアが極薄銅箔から剥がれ、支持体を失った極薄銅箔にシワが入ってしまうなどのトラブルを防ぐことができる。
キャリア付き極薄銅箔のキャリアとしては、厚み10〜50μm程度の肉厚の銅箔などの金属が挙げられる。極薄銅箔としては、厚みが1〜9μmであるものが好適である。
この発明における耐熱性接着フィルムとしては、例えば非熱可塑性フィルムなどの耐熱性のフィルムの片面もしくは両面に熱圧着性の接着剤層を有するものが挙げられる。非熱可塑性フィルムとしては、ポリイミドフィルム、アラミドフィルム、液晶ポリマフィルムなどが挙げられる。中でも、MD方向、TD方向での線膨張係数(50〜200℃)が5×10−6〜25×10−6cm/cm/℃であるポリイミドフィルムが好ましい。
熱圧着性の接着剤層としては、熱可塑性ポリイミド系接着剤、熱可塑性ポリエーテル系接着剤、熱可塑性ポリアミドイミド系接着剤、熱可塑性ポリエステルイミド系接着剤などからなる接着剤層が挙げられるが、中でも熱可塑性ポリイミド系接着剤層であることが好ましい。接着剤の銅箔表面への埋まり込みや接着力の点から、キャリア付き極薄銅箔と耐熱性接着フィルムとの熱圧着温度において、弾性率が200MPa以下、より好ましくは100MPa以下のものが良い。
非熱可塑性ポリイミドフィルムと熱可塑性ポリイミド系接着剤層を有する、耐熱性接着フィルムの製造方法としては、例えば、非熱可塑性ポリイミドの前駆体(ポリアミック酸ともいう)溶液乾燥膜の片面あるいは両面に熱可塑性のポリイミドの前駆体溶液を積層した後、あるいは、共押出し−流延製膜法によって非熱可塑性ポリイミドの前駆体溶液の片面あるいは両面に熱可塑性のポリイミドの前駆体溶液を積層した後、乾燥、イミド化する方法が挙げられる。その他、非熱可塑性ポリイミドフィルムの片面あるいは両面に、グラビアコータ、コンマコータ、リバースコータ、バーコータ、スリットダイコータなどを用いて、熱可塑性ポリイミド系接着剤を塗工する方法もある。
耐熱性フィルムの厚みは5〜50μmであることが好ましく、特に5〜40μmであることがより好ましい。5μm以上であると、十分な強度を有するため、シワなどの発生を抑制しつつ銅箔と貼り合わせることが可能である。50μm以下であれば、銅張積層板の厚みを小さくすることができ、柔軟性を有する銅張積層板を得ることができる。
本発明に用いられる加圧加熱成形装置は、積層材料を加熱して圧力を加えてラミネートする装置であれば特に限定されず、例えば、単動プレス装置、多段プレス装置、真空プレス装置、多段真空プレス装置、オートクレーブ装置、熱ロールラミネート機、ダブルベルトプレス機等が挙げられ、これらのうち、連続して銅張積層板を製造することを考慮すると、ダブルベルトプレス機、熱ロールラミネート機が好ましく用いられる。
加熱方法については、所定の温度で加熱することができるものであれば特に限定されず、熱媒循環方式、熱風加熱方式、誘電加熱方式等が挙げられる。
加圧方式についても所定の圧力を加えることができるものであれば特に限定されず、油圧方式、空気圧方式、ギャップ間圧力方式等が挙げられ、圧力は特に限定されない。また、連続的な加熱加圧成形を可能とする装置として、巻き出し軸、巻き取り軸、張力制御装置、ライン調整装置(EPC)など、さらには電子回路材料としての品質を維持する為のクリーン化設備として、粘着ロール、静電気除去装置、クリーンブースなど必要に応じて用いることができる。
耐熱性接着フィルムとキャリア付き極薄銅箔を熱圧着する工程において、極薄銅箔と加圧部との間に1種以上の保護材を配してもよい。保護材の厚みはその種類によっても異なるが、10〜300μmが好ましい。10μm以上であれば適度な剛性を有し、保護材にシワが入りにくいため、保護材のシワが銅箔に転写されるという問題がない。また、300μm以下であれば適度な剛性を有し、保護材が金属箔に密着する。具体的には、250℃以上の熱圧着温度以上の耐熱性を有するアラミドフィルム、ポリイミドフィルム、金属箔等が有効である。本発明では、キャリア付き極薄銅箔のキャリア自体を保護材として用いることが好ましい。これにより、新たに保護材を使用する必要がなく、コストダウン、工程の簡略化、作業性の向上など、多くの面で利点がある。
こうして得られた銅張積層板は、そのままあるいはロ−ル巻き、エッチング、および場合によりカ−ル戻し等の各処理を行った後、必要ならば所定の大きさに切断して、電子部品用基板として使用できる。例えば、FPC、TAB、多層FPC、フレックスリジッド基板の基板、COFなどに好適に使用することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例の説明に入る前に、耐熱性接着フィルムの作製方法、両面銅張積層板の製造方法、評価方法について述べる。
1.耐熱性接着フィルムの作製方法
(1)耐熱性接着フィルム−1
温度計、乾燥窒素導入口、温水・冷却水による加熱・冷却装置および攪拌装置を付した反応釜に、下記X1をn−メチルピロリドン2377gと共に仕込み、溶解させた後、下記X2を添加し、70℃で4時間反応させてポリアミック酸溶液を得た。得られたポリアミック酸溶液にトルエン200gを添加し、200℃で加熱して、反応の進行に伴ってトルエンと共沸してきた水分を分離しながら3時間イミド化反応を行った。その後、トルエンを留去し、得られたポリイミドワニスを水中に注いで、得られた沈殿物を分離、粉砕、洗浄および乾燥させることにより、ポリイミド粉末を得た。ジメチルアセトアミド2834gに、得られたポリイミド粉末500gを添加して、40℃で2時間撹拌してポリイミド溶液−1を得た。
X1:ピロメリット酸無水物 0.5mol
3,3’,4,4’−ビスフェニルテトラカルボン酸無水物 0.5mol
X2:4,4’−オキシ−bis−ベンゼンジアミン 0.5mol
2,2’−ビス(4−アミノフェノキシフェニルプロパン) 0.5mol
得られたポリイミド溶液−1を、市販の非熱可塑性ポリイミドフィルム((株)カネカ製“アピカル”AH)に塗工後、200℃で30分乾燥し、耐熱性接着フィルム−1を作製した。
(1)耐熱性接着フィルム−1
温度計、乾燥窒素導入口、温水・冷却水による加熱・冷却装置および攪拌装置を付した反応釜に、下記X1をn−メチルピロリドン2377gと共に仕込み、溶解させた後、下記X2を添加し、70℃で4時間反応させてポリアミック酸溶液を得た。得られたポリアミック酸溶液にトルエン200gを添加し、200℃で加熱して、反応の進行に伴ってトルエンと共沸してきた水分を分離しながら3時間イミド化反応を行った。その後、トルエンを留去し、得られたポリイミドワニスを水中に注いで、得られた沈殿物を分離、粉砕、洗浄および乾燥させることにより、ポリイミド粉末を得た。ジメチルアセトアミド2834gに、得られたポリイミド粉末500gを添加して、40℃で2時間撹拌してポリイミド溶液−1を得た。
X1:ピロメリット酸無水物 0.5mol
3,3’,4,4’−ビスフェニルテトラカルボン酸無水物 0.5mol
X2:4,4’−オキシ−bis−ベンゼンジアミン 0.5mol
2,2’−ビス(4−アミノフェノキシフェニルプロパン) 0.5mol
得られたポリイミド溶液−1を、市販の非熱可塑性ポリイミドフィルム((株)カネカ製“アピカル”AH)に塗工後、200℃で30分乾燥し、耐熱性接着フィルム−1を作製した。
(2)耐熱性接着フィルム−2
X1およびX2として下記を用いた以外は上記と同様にして、ポリイミド溶液−2を得た。得られたポリイミド溶液−2を、市販の非熱可塑性ポリイミドフィルム(宇部興産(株)製“ユーピレックス”)に塗工後、200℃で30分乾燥し、耐熱性接着フィルム−2を作製した。
X1:3,3’,4,4’−ビスフェニルテトラカルボン酸無水物 1.0mol
X2:p−フェニレンジアミン 1.0mol。
X1およびX2として下記を用いた以外は上記と同様にして、ポリイミド溶液−2を得た。得られたポリイミド溶液−2を、市販の非熱可塑性ポリイミドフィルム(宇部興産(株)製“ユーピレックス”)に塗工後、200℃で30分乾燥し、耐熱性接着フィルム−2を作製した。
X1:3,3’,4,4’−ビスフェニルテトラカルボン酸無水物 1.0mol
X2:p−フェニレンジアミン 1.0mol。
(3)耐熱性接着フィルム−3
X1およびX2として下記を用いた以外は上記と同様にして、ポリイミド溶液−3を得た。得られたポリイミド溶液−3を、市販の非熱可塑性ポリイミドフィルム(東レデュポン(株)製“カプトン”EN)に塗工後、200℃で30分乾燥し、耐熱性接着フィルム−3を作製した。
X1:3,3’,4,4’−ビスフェニルテトラカルボン酸無水物 0.4mol
3,3’,4,4’−オキシ−ビスフェニルテトラカルボン酸無水物 0.6mol
X2:4,4’−オキシ−bis−ベンゼンジアミン 1.0mol。
X1およびX2として下記を用いた以外は上記と同様にして、ポリイミド溶液−3を得た。得られたポリイミド溶液−3を、市販の非熱可塑性ポリイミドフィルム(東レデュポン(株)製“カプトン”EN)に塗工後、200℃で30分乾燥し、耐熱性接着フィルム−3を作製した。
X1:3,3’,4,4’−ビスフェニルテトラカルボン酸無水物 0.4mol
3,3’,4,4’−オキシ−ビスフェニルテトラカルボン酸無水物 0.6mol
X2:4,4’−オキシ−bis−ベンゼンジアミン 1.0mol。
2.両面銅張積層板の作製方法
上記1.で作製した耐熱性接着フィルムの両面に、極薄銅箔厚みが3.5μmの古川電工製キャリア付き極薄銅箔(キャリア厚み:35μm、キャリア材質:古河電工製WS箔、キャリア表面粗さ:1.2μm以下、極薄銅箔表面粗さ:1.2μm以下)を配置し、さらにその両側にポリイミドフィルムの保護材を配置した場合としない場合の2通りについて、熱ロールラミネート装置を用い表1に示す条件で耐熱性接着フィルムとキャリア付き銅箔とを熱圧着した。その後、キャリアを剥離して両面銅張積層板を作製した。
上記1.で作製した耐熱性接着フィルムの両面に、極薄銅箔厚みが3.5μmの古川電工製キャリア付き極薄銅箔(キャリア厚み:35μm、キャリア材質:古河電工製WS箔、キャリア表面粗さ:1.2μm以下、極薄銅箔表面粗さ:1.2μm以下)を配置し、さらにその両側にポリイミドフィルムの保護材を配置した場合としない場合の2通りについて、熱ロールラミネート装置を用い表1に示す条件で耐熱性接着フィルムとキャリア付き銅箔とを熱圧着した。その後、キャリアを剥離して両面銅張積層板を作製した。
3.評価方法
(1)極薄銅箔−キャリアの接着力
キャリア付き極薄銅箔を2mmの幅で5cmカットし、サンプルとした。サンプルの極薄銅箔側を平面板に貼り付け、テンシロン(オリエンテック(株)UTM−11−5HR型)を用いて、キャリアを90°方向に50mm/分の速度で剥離し、接着力を測定した。測定は、温度:25℃、湿度:50±10%の恒温恒湿条件で実施した。
(1)極薄銅箔−キャリアの接着力
キャリア付き極薄銅箔を2mmの幅で5cmカットし、サンプルとした。サンプルの極薄銅箔側を平面板に貼り付け、テンシロン(オリエンテック(株)UTM−11−5HR型)を用いて、キャリアを90°方向に50mm/分の速度で剥離し、接着力を測定した。測定は、温度:25℃、湿度:50±10%の恒温恒湿条件で実施した。
(2)キャリアの剥離性
両面銅張積層板の作製において、キャリアの剥離の可否を評価した。
両面銅張積層板の作製において、キャリアの剥離の可否を評価した。
(3)外観
キャリアを剥離した銅張積層板50cm×500cmの極薄銅箔面の外観検査を行った。結果は、○:傷およびシワなし、△:傷またはシワ1〜4個(本)、×:傷またはシワ5個(本)以上で評価した。
キャリアを剥離した銅張積層板50cm×500cmの極薄銅箔面の外観検査を行った。結果は、○:傷およびシワなし、△:傷またはシワ1〜4個(本)、×:傷またはシワ5個(本)以上で評価した。
実施例1〜6
表1に示す古河電工製キャリア付き極薄銅箔(高温タイプ)および耐熱性接着フィルムを用いて、表1に示すラミネート条件で、両面銅張積層板を作製し、評価を行った。その結果を表1に示す。いずれも、キャリアの剥離は可能で、かつ、極薄銅箔面に傷・シワがなく、外観の良好な両面銅張積層板が得られた。
表1に示す古河電工製キャリア付き極薄銅箔(高温タイプ)および耐熱性接着フィルムを用いて、表1に示すラミネート条件で、両面銅張積層板を作製し、評価を行った。その結果を表1に示す。いずれも、キャリアの剥離は可能で、かつ、極薄銅箔面に傷・シワがなく、外観の良好な両面銅張積層板が得られた。
比較例1〜3
キャリア付き極薄銅箔として、古川電工製電解銅箔(F−DP)を用い、表1に示す耐熱性接着フィルムを用いて、表1に示すラミネート条件で両面銅張積層板を作製し、評価を行った。その結果を表1に示す。比較例1を除いて、全くキャリアの剥離ができなかった。比較例1は、耐熱性接着フィルムとキャリア付き極薄銅箔を熱圧着した積層体の面積の約8%しかキャリアが剥離できなかった。また剥離ができた部分についても、極薄銅箔面に傷・シワが入り、外観が悪かった。
キャリア付き極薄銅箔として、古川電工製電解銅箔(F−DP)を用い、表1に示す耐熱性接着フィルムを用いて、表1に示すラミネート条件で両面銅張積層板を作製し、評価を行った。その結果を表1に示す。比較例1を除いて、全くキャリアの剥離ができなかった。比較例1は、耐熱性接着フィルムとキャリア付き極薄銅箔を熱圧着した積層体の面積の約8%しかキャリアが剥離できなかった。また剥離ができた部分についても、極薄銅箔面に傷・シワが入り、外観が悪かった。
Claims (9)
- 耐熱性接着フィルムの少なくとも片面に極薄銅箔を積層してなる銅張積層板の製造方法であって、(1)耐熱性接着フィルムと、少なくともキャリアと極薄銅箔とを有し、250℃以上の加熱後においてもキャリアと極薄銅箔の剥離が可能であるキャリア付き極薄銅箔とを、250℃以上で熱圧着する工程と、(2)キャリアを剥離する工程とをこの順に有することを特徴とする銅張積層板の製造方法。
- 耐熱性接着フィルムが、熱圧着性の接着剤層と耐熱性のフィルムを有することを特徴とする請求項1記載の銅張積層板の製造方法。
- 熱圧着性の接着剤層が、熱可塑性ポリイミド系接着剤層であることを特徴とする請求項2記載の銅張積層板の製造方法。
- 耐熱性のフィルムが、非熱可塑性ポリイミドフィルムであることを特徴とする請求項2記載の銅張積層板の製造方法。
- キャリア付き極薄銅箔が、耐熱性剥離補助層を有することを特徴とする請求項1記載の銅張積層板の製造方法。
- 極薄銅箔の厚みが1〜9μmであることを特徴とする請求項1記載の銅張積層板の製造方法。
- 一対以上の熱ラミネートロールにより熱圧着することを特徴とする請求項1記載の銅張積層板の製造方法。
- 耐熱性接着フィルムとキャリア付き極薄銅箔を熱圧着する工程において、1種以上の保護材を極薄銅箔と加圧部との間に配することを特徴とする請求項1記載の銅張積層板の製造方法。
- 保護材がキャリア付き極薄銅箔のキャリアであることを特徴とする請求項8記載の銅張積層板の製造方法。
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