JP2006255737A - 鋳物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表面平滑性に優れた薄肉鋳物の製造方法を提供する。
【解決手段】 火炎溶融法にて製造された球状鋳物砂より得られる鋳型を表面温度60℃〜250℃に加熱して、溶融金属を注入し、6mm以下の薄肉部分を有する鋳物を製造する。
【選択図】 なし

Description

本発明は鋳物の製造方法、及び該製造方法に用いる鋳物砂に関する。
近年、各種産業機器製造、特に自動車関連に使用される鋳物においては、低燃費や省資源化等の観点から、軽量化やコンパクト設計によって、薄肉でしかも複雑な形状を有する鋳物、所謂、薄肉鋳物が強く要求されている。
薄肉鋳物を砂型で重力鋳造により鋳造製造するには、薄肉であるがゆえに、鋳型内への溶融金属の充填が困難であり、溶融金属の流動性によりその鋳物品質が大きく左右される。
溶融金属の流動性を向上させる為に、鋳型の加熱により溶融金属の温度低下量の低減および水分などのガス発生の原因物質を除去する方法(たとえば、特許文献1)が提案されている。
特開2001−347344号
しかしながら、特許文献1の方法は、加熱時の熱により鋳型表面安定性が低下する為、鋳物の表面平滑性が悪化する課題がある。
本発明は、表面平滑性に優れた薄肉鋳物の製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、火炎溶融法にて製造された球状鋳物砂より得られる鋳型を用いて、6mm以下の薄肉部分を有する鋳物(以下、薄肉鋳物ということもある)を製造する方法であって、表面温度が60℃〜250℃の鋳型に溶融金属を注入する、鋳物の製造方法に関する。
また、本発明は、上記本発明の製造方法に用いられる、火炎溶融法にて製造された球状鋳物砂に関する。
本発明では、加熱時の熱による鋳型の表面安定性の劣化が少なく、表面平滑性の優れた薄肉鋳物を得ることができる。
本発明は、薄肉鋳物の製造方法に関する。本発明の薄肉鋳物とは、成形された鋳物の最狭部分の厚みが6mm以下の薄肉部分を有する鋳物を表す。本発明の製造法は、より効果を発現する観点から、3mm以下、更に2mm以下、特に1mm以下の薄肉部分を有する鋳物に好適である。
本発明において、鋳型の表面温度を加熱する方法としては、特に限定されないが、例えば、プロパンガスなどを熱源とした温風を鋳型空隙内に吹き込む方法や、予め所望の温度に加熱した電気炉に鋳型を投入する方法により、溶融金属に接触する鋳型(主型及び中子)の表面温度を60℃〜250℃に加熱することにより行われる。鋳型表面温度を加熱する温度は、加熱が十分で、湯周り(溶融金属の流動性)が良好になる観点から60℃以上であり、80℃以上が好ましく、100℃以上がより好ましく、鋳型表面強度が劣化せず、鋳物表面平滑性が維持できる観点から、250℃以下であり、220℃以下が好ましく、180℃以下がより好ましい。好ましい表面温度範囲は、80℃〜220℃、更に100℃〜180℃である。
なお、ここで表面温度は、市販されている表面温度計を用いて測定することができる。鋳型の表面温度の測定部位は、表面温度計にて計測可能な湯口とあがり口(もしくは押湯口)の2点測定し、その平均値を表面温度とする。測定部位は、なるべく鋳物製品部分が形成される部分に近い方が好ましい。
<球状鋳物砂>
本発明では、火炎溶融法にて製造された球状鋳物砂により得られた鋳型が用いられる。
本発明の球状鋳物砂の形状である球状とは、球形度0.88以上、好ましくは0.90以上のものをいう。球状であるか否かについては、たとえば、後述の実施例に記載するように、鋳物砂を光学顕微鏡やデジタルスコープ(たとえば、キーエンス社製、VH−8000型)等で観察し、判定することができる。
本発明の球状鋳物砂の主成分は、従来公知の耐火物及び耐火物原料を火炎溶融法にて球状化したものが用いられ、特に限定されない。これら耐火物及び耐火物原料の中で、耐火性や入手のしやすさなどの観点から、SiO2を主成分としたもの、Al23及びSiO2を主成分としたもの、MgO及びSiO2を主成分としたものが好ましい。それらの中でも特にAl23及びSiO2を主成分としたものが好ましい。
ここで「主成分」とは、上記成分が合計量で鋳物砂全体の全成分中に60重量% 以上含有されていることをいう。主成分の含有量としては、耐火性の向上という観点から、これら成分の合計量は、球状鋳物砂の全成分中、好ましくは85〜100重量%、より好ましくは90〜100重量%である。
なお、本発明の球状鋳物砂に主成分以外の成分として含まれ得るものとしては、たとえば、Fe23、TiO2、K2O、Na2O等の金属酸化物が挙げられる。これらは、出発原料に由来するものである。
Fe23とTiO2が含まれる場合、それらの含有量としてはそれぞれ5重量%以下が好ましい。また、Fe23の含有量は2.5重量%以下がより好ましく、2重量%以下がさらに好ましい。K2OとNa2Oが含まれる場合、それらの含有量としては合計量として3重量%以下が好ましく、より好ましくは1重量%以下である。
また、Al23及びSiO2を主成分とする場合、Al23/SiO2重量比率は1〜15であることが好ましい。耐火性および鋳物砂の再生効率の向上の観点から、1.2〜12が好ましく、1.5〜9がより好ましい。また、このAl23及びSiO2、若しくはSiO2のみが主成分である場合、主成分以外の成分としてCaOとMgOが含まれ得る。その場合、球状鋳物砂の耐火性の向上の観点から、それらの含有量としては合計量として5重量%以下が好ましい。
また、MgO及びSiO2を主成分とする場合、MgO/SiO2の重量比率は0.1〜10が好ましい。球状化のし易さ及び耐蝕性、耐火性及び鋳物砂の再生効率の向上の観点から、0.2〜9が好ましく、0.3〜5がより好ましい。
また、このMgO及びSiO2が主成分である場合、主成分以外の成分としてAl23が含まれうる。これは原料に由来するが、球状鋳物砂の耐蝕性向上の観点から含有量として10重量%以下が好ましい。
本発明の球状鋳物砂の平均粒径(mm)は0.02〜1.5mmの範囲であることが好ましい。0.02mm以上、好ましくは0.05mm以上であれば鋳型の製造に要する樹脂量を低減でき、鋳物砂として再生するのが容易となる。一方、1.5mm以下であれば鋳型の空隙率が小さくなり、鋳型強度の向上に繋がるため好ましい。球状鋳物砂の再生効率を高める観点から、0.07〜1.5mmが好ましく、一方、鋳型強度を高める観点から、0.05〜1mmが好ましい。再生効率と鋳型強度の両者を高める観点から、0.07〜1mmが好ましく、0.07〜0.5mmがより好ましく、0.07〜0.35mmがさらに好ましい。
前記平均粒径は以下のようにして求めることができる。すなわち、球状鋳物砂粒子の粒子投影断面からの球形度=1の場合は直径(mm)を測定し、一方、球形度<1の場合は球状鋳物砂粒子の長軸径(mm)と短軸径(mm)を測定して(長軸径+短軸径)/2を求め、任意の100個の球状鋳物砂粒子につき、それぞれ得られた値を平均して平均粒径(mm)とする。長軸径と短軸径は、以下のように定義される。粒子を平面上に安定させ、その粒子の平面上への投影像を2本の平行線ではさんだとき、その平行線の間隔が最小となる粒子の幅を短軸径といい、一方、この平行線に直角な方向の2本の平行線で粒子をはさむときの距離を長軸径という。
なお、球状鋳物砂粒子の長軸径と短軸径は、光学顕微鏡またはデジタルスコープ(例えば、キーエンス社製、VH−8000型)により該粒子の像(写真)を得、得られた像を画像解析することにより求めることができる。また、球形度は、得られた像を画像解析することにより、該粒子の粒子投影断面の面積および該断面の周囲長を求め、次いで、〔粒子投影断面の面積(mm2)と同じ面積の真円の円周長(mm)〕/〔粒子投影断面の周囲長(mm)〕を計算し、任意の50個の球状鋳物砂粒子につき、それぞれ得られた値を平均して求める。
本発明の球状鋳物砂としては、その球形度が、0.95以上であるものが好ましく、0.98以上であるものがより好ましく、0.99以上であるものがさらに好ましい。
本発明の球状鋳物砂は火炎溶融法により得られるものである。従って、球形度が高く、緻密であるという構造的特徴を有する。当該構造的特徴は、流動性、鋳型強度、鋳造された鋳物の表面平滑性の向上に大きく寄与する。
また、本発明の球状鋳物砂の吸水率(重量%)としては、鋳型の製造の際に使用する樹脂の鋳物砂内部への吸収による樹脂使用量の増加の抑制や、鋳型強度の向上等の観点から、3重量%以下が好ましく、0.8重量%以下がより好ましく、0.5重量%以下がさらに好ましく、0.3重量%以下が特に好ましい。吸水率はJIS A1109細骨材の吸水率測定方法に従って測定することができる。
なお、球状鋳物砂の吸水率は、火炎溶融法により該砂を調製した場合、該方法以外の焼成方法により調製した砂と比べて、同じ球形度であれば、通常、吸水率は低くなる。
一方、本発明の球状鋳物砂の球形度が0.98以上である場合、かかる球状鋳物砂が、珪砂等の流動性の低い公知の鋳物砂との混合物中に好ましくは50体積%以上含有されておれば、該混合物からなる鋳物砂は充分に本発明の所望の効果を発揮し得る。すなわち、前記のような公知の鋳物砂に本発明の球状鋳物砂を徐々に添加していけば、添加量に応じて本発明の所望の効果を発揮するようになるが、前記混合物からなる鋳物砂中に、前記所定の球形度を有する本発明の球状鋳物砂が50体積%以上含まれると、その効果は顕著になる。なお、当該混合物からなる鋳物砂中の、球形度が0.98以上である本発明の球状鋳物砂の含有量としては、より好ましくは60体積%以上、さらに好ましくは80体積%以上である。従って、本発明の球状鋳物砂としては、その利用性に優れることから、球形度が0.98以上であるものが特に好適である。また、かかる球状鋳物砂を50体積%以上含む鋳物砂は、本発明の球状鋳物砂と同等の効果を発揮し得ることから、かかる鋳物砂も本発明に包含される。
さらに、本発明の球状鋳物砂の非晶化度としては、55〜100%が好ましく、より好ましくは70〜100%である。非晶化度が大きいほど、熱膨張率が小さくなるため焼着が発生しにくくなるためである。
非晶化度の制御方法としては、例えば火炎中において処理し、急冷させる方法がある。また、一旦結晶化したものを熱処理と冷却処理にて非結晶化させる方法も考えられる。
非晶化度は、下記に示されるX線回折から得られる数値によって求めることができる。
<X線回折>
鋳物砂を乳鉢で粉砕し、粉末X線回折装置のX線ガラスホルダーに圧着して測定する。粉末X線回折装置は、理学電気製MultiFlex(光源CuKα線、管電圧40kv、管電流40mA)を用い、2θ=5〜90°の範囲で走査間隔0.01°、走査速度2°/min、スリットDS1、SS1、RS0.3mmにて行う。2θ=10°〜50°の範囲で、低角度側及び高角度側のX線強度を直線で結び、直線下の面積をバックグラウンドとし、機器付属のソフトを用いて結晶化度を求め、100から引いて非晶化度とした。具体的には、バックグラウンドより上の面積について、非晶質ピーク(ハロー)と各結晶性成分をカーブフィッティングにより分離し、それぞれの面積を求め、下記式にて非晶化度(%)を計算する。
非晶化度(%)=ハローの面積/(結晶性成分面積+ハロー面積)×100
前記の通り、本発明の球状鋳物砂は、特開2004−202577号に例示されるような火炎溶融法により製造される。即ち、例えば平均粒径が0.05〜2mmの耐火物粉末粒子を出発原料とし、当該粉末粒子を酸素等のキャリアガスに分散させ、下記火炎中で溶融して球状化する。用いる火炎はプロパン、ブタン、メタン、天然液化ガス、LPG、重油、灯油、軽油、微粉炭等の燃料を酸素と燃焼させることによって発生させたものや、N2不活性ガス等を電離させて生じるプラズマジェット火炎などが使用できる。特に、本発明の球状鋳物砂の製造に当たっては、0.03〜2mmの平均粒径をもつ粉末粒子を出発原料とし、火炎中で溶融し球状化しても構わないし、異なる粒径の粉末粒子を火炎溶融処理した後、分級して得てもかまわない。本発明の球状鋳物砂の平均粒子径としては0.02〜1.5mmが好ましい。
また、球状鋳物砂の耐火度はSK17(1480℃)以上が好ましく、特にSK37(1825℃)以上であることが好ましい。この耐火度は、JIS R 2204に基づくゼーゲルコーン法により測定したものである。したがって、本発明に用いられる球状鋳物砂は、融点が1200℃〜2200℃以下の無機鉱物が好ましい。
本発明の火炎溶融法にて製造された球状鋳物砂を用いて鋳型を得る方法としては、球状鋳物砂に対して、従来公知の鋳型バインダー、例えば、粘土、水ガラス、シリカゾル、無機塩、エチルシリケート等の無機質バインダー、フラン樹脂、フェノール樹脂、アルカリフェノール樹脂、フェノールウレタン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂やメチレンジアクリルアミド等の不飽和基を有する樹脂等の有機バインダーを用いて、それぞれ従来公知の硬化方法により鋳型を製造することができる。本発明の効果が発現する観点から、鋳型バインダーとしては、フラン樹脂、アルカリフェノール樹脂、フェノールウレタン樹脂、フェノール樹脂が好適であり、鋳型としては、フラン鋳型、アルカリフェノール鋳型、フェノールウレタン鋳型、シェルモールド鋳型が好適である。これらバインダーは、本発明の鋳型砂100重量部に対して、通常0.05〜10重量部添加するのが好適である。また、従来公知のシランカップリング剤、添加剤等を用いても構わない。
本発明の鋳物の材質としては、鋳鉄(ダクタイル含む)、鋳鋼、アルミ合金、銅合金など全ての材質に適用可能であり、本発明の効果を発現し易い観点から、ダクタイル鋳鉄、鋳鋼、アルミ合金が好ましい。
本発明の製造方法で得られる鋳物としては、薄肉で複雑な形状を有し、かつ、鋳肌表面の美しさ、寸法精度が要求される、薄肉鋳物が挙げられる。特に、本発明の方法は、気体や液体などの流体が通過する面を有する部品の製造や、これまでは複数の部品を組合せて一体化していた部品を一体的に製造する際に好適に用いられる。
具体的には、水道や油圧のバルプや配管部品、フィン部分や複雑なモーター部品(ケーシング)、平滑性が要求されるポンプ部品(インペラーなど)やエンジン部品(フレーム)、金型、駆動伝達装置の部品、工作機械部品、建築部材などが挙げられ、これらの中で薄肉部分を有するものである。
試験例1及び比較試験例1〜2
表1に示す鋳物砂を用い、アルカリフェノール樹脂(商品名カオーステップS−660、花王クエーカー(株)製)を鋳物砂100重量部に対して1.0重量部、およびアルカリフェノール硬化剤(商品名カオーステップQX−130、花王クエーカー(株)製)をアルカリフェノール樹脂100質量部に対して30重量部添加し、高さ50mm、直径50mmの円筒形のテストピースを作製した。これを24時間放置したのち、200℃にて90分処理した。その後、表面温度200℃の状態で、該テストピースの表面強度の測定を、スクラッチハードネステスター(引っ掻き強度試験器)にて行った。熱処理前の表面強度も測定しておき、以下の式により、表面強度保持率(%)を求めた。結果を表1に示す。なお、比較試験例1〜2は、共にアルカリフェノール樹脂の量を鋳物砂100重量部に対して1.5重量部とした。
表面強度保持率(%)=100×熱処理後の表面強度/熱処理前の表面強度
(注)表1中の鋳物砂は以下のものである。
・球状鋳物砂:下記製造例で得られた球状鋳物砂
(製造例)
Al23とSiO2を合計量で97重量%含有する、Al23/SiO2重量比率が1.7、含水率が0重量%、平均粒径が0.31mm、長軸径/短軸径比が1.5、のムライト粉末(柴田セラミックス製合成ムライト粉末)を出発原料とし、当該粉末を、酸素をキャリアガスとして用い、LPG(プロパンガス)を対酸素比(容量比)1.1で燃焼させた火炎(約2000℃)中に投入し、単分散した球状鋳物砂を得た。得られた鋳物砂は、Al23とSiO2を合計量で97重量%含有しており、Al23/SiO2重量比率が1.7、平均粒径が0.26mm、球形度が0.99、吸水率が0重量%、粒子密度が2.9g/cm3、耐火度はSK37であった。
・粒状焼結砂:商品名セラビーズ#850(伊藤忠セラテック社製)
・珪砂:オーストラリア産珪砂(フラタリー)
実施例1〜4、比較例1及び2
図1に示した形状の鋳型を、AFS−GFN(粒度分布)が約80の火炎溶融法により調製された球状鋳物砂、アルカリフェノール樹脂(商品名カオーステップS−660、花王クエーカー製)を鋳物砂100重量部に対して1.0重量部、およびアルカリフェノール用硬化剤(商品名カオーステップOX−130、花王クエーカー製)をアルカリフェノール樹脂100重量部に対して30重量部の割合で混合した混練砂から成型した。この鋳型を所望の温度に設定された電気炉に投入して20時間加温を行い、表2に示す通りの鋳型表面温度になるように調整した。
電気炉から取り出したこの鋳型に、直ちに、材質FC−250、鋳込み温度1400℃にて鋳造を行い、図2に示す鋳物を製造し、鋳物表面の平滑性を目視観察し、平滑性が同等の比較用表面あらさ標準片(JIS B 0659記載)を選定し、その区分値により評価した。結果を表2に示す。
比較例3
実施例1の球状鋳物砂に代えて、粒状焼結品(商品名セラビーズ#850、伊藤忠セラテック社製)を用い、樹脂添加量を鋳物砂100重量部に対して1.5重量部とした以外は、実施例1と同様に鋳造を行い、同様の評価を行った。結果を表2に示す。
比較例4
実施例1の球状鋳物砂に代えて、オーストラリア産珪砂(フラタリー)を用いた以外は、実施例1と同様に鋳造を行い、同様の評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1等で用いた鋳型の概略図 実施例1等で得られた鋳物の概略図であり、(a)は平面概略図、(b)は断面概略図である。

Claims (4)

  1. 火炎溶融法にて製造された球状鋳物砂より得られる鋳型を用いて、6mm以下の薄肉部分を有する鋳物を製造する方法であって、表面温度が60℃〜250℃の鋳型に溶融金属を注入する、鋳物の製造方法。
  2. 球状鋳物砂の耐火度がSK37以上である請求項1記載の鋳物の製造方法。
  3. 球状鋳物砂がAl23及びSiO2を主成分として含有し、Al23/SiO2重量比率が1〜15である請求項1又は2記載の鋳物の製造方法。
  4. 請求項1〜3何れか記載の鋳物の製造方法に用いられる、火炎溶融法にて製造された球状鋳物砂。
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