JP2006253490A - 薄膜トランジスタおよびこれを用いた表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタおよびこれを用いた表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 基板面内におけるTFT特性のばらつきを低減する。ドレイン・アバランシェ降伏による電流の増大を抑制する。
【解決手段】 TFTは、ベースコート層2と、ベースコート層2上に形成され、ソース領域4b、チャネル領域4aおよびドレイン領域4cを含む半導体層4と、半導体層4のチャネル領域4aを覆うゲート絶縁膜5と、ゲート絶縁膜5上に形成されたゲート電極6と、半導体層4のソース領域4bに接続されたソース電極9と、半導体層4のドレイン領域4cに接続されたドレイン電極10と、ベースコート層2と半導体層4との間に介在する導電性物質層3を備える。導電性物質層3は、半導体層4のソース領域4bおよびドレイン領域4cと導通しておらず、かつ図示しない配線を介して電位が与えられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は薄膜トランジスタ(TFT)およびこれを用いた液晶表示装置などの表示装置に関する。
TFTはアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素スイッチや画素を駆動するためのドライバ等に利用されている(特許文献1〜5を参照)。図9は従来のnチャネル型TFTを模式的に示す断面図である。図9に示すTFTは、基板上に形成されたベースコート層12と、ベースコート層12上に形成され、チャネル領域14a、ソース領域14bおよびドレイン領域14cを含むシリコン層と、チャネル領域14aを覆うゲート絶縁膜15と、ゲート絶縁膜15上に形成されたゲート電極16と、ソース領域14bに接続されたソース電極19と、ドレイン領域14cに接続されたドレイン電極110とを備える。
特開平8-330593号公報 特開平9-167845号公報 特開平9-162410号公報 特開平11-251596 号公報 特開2003-115595 号公報
図9に示すTFTは、図10に示すように、ベースコート層12やシリコン層を形成する工程においてベースコート層12に固定電荷が発生するので、チャネル領域14aが固定電荷の影響を受けて、TFT特性がシフトする。固定電荷の発生量は基板面内の場所で異なるので、TFT特性が基板面内でばらつくという問題がある。
また、図11に示すように、ドレイン電極110に印加する電圧が大きい場合、ドレイン・アバランシェ降伏による電流が増大する。したがって、ドレイン電圧に対する電流の変化が急激になり、電流制御ができなくなるという問題がある。
本発明の目的の1つは、基板面内におけるTFT特性のばらつきを低減することである。本発明の他の目的は、ドレイン・アバランシェ降伏による電流の増大を抑制することである。
本発明のTFTはトップゲート型TFTであって、絶縁層と半導体層との間に介在し、第4の電極として機能する導電性物質層をさらに備える。以下、図面を参照しながら、本発明のTFTを説明する。
図1は本発明によるnチャネル型TFTを模式的に示す断面図である。図1に示すTFTは、基板上に形成されたベースコート層2と、ベースコート層2上に形成され、ソース領域(p+ )4b、チャネル領域4aおよびドレイン領域(p+ )4cを含む半導体層4と、半導体層4のチャネル領域4aを覆うゲート絶縁膜5と、ゲート絶縁膜5上に形成されたゲート電極6と、半導体層4のソース領域4bに接続されたソース電極9と、半導体層4のドレイン領域4cに接続されたドレイン電極10とを備える。
図1に示すTFTは、ベースコート層2と半導体層4との間に介在する導電性物質層3をさらに備える。導電性物質層3は、半導体層4のソース領域4bおよびドレイン領域4cと導通していない。また、導電性物質層3は、図示しない配線を介して外部の電源に接続され、電位が与えられている(接地されている場合を含む)。なお、導電性物質層3は、ゲート電極(配線)やソース電極(配線)と同じ材料を用いて形成することができる。
図2は図1に示すTFTにおけるエネルギーバンド図である。図2中、BCはベースコート層、Mは導電性物質層、n-Siは半導体層のチャネル領域、Oはゲート絶縁膜、EFMは導電性物質のフェルミ準位、EFSは半導体(チャネル領域)のフェルミ準位、Ei は真性フェルミ準位、VG はゲート電圧、VM は導電性物質層に印加される電圧、EF はゲート電圧を印加したときのゲート電極のフェルミ準位、qは電気素量をそれぞれ示す。
図2に示すように、nチャネル型TFTの場合には、半導体の仕事関数よりも大きな仕事関数を有する導電性物質を用いて導電性物質層3を形成することでショットキー障壁が形成される。さらに、導電性物質層3に逆方向バイアスを印加することにより、半導体層のチャネル領域4aと導電性物質層3との間のショットキー障壁を強調(高く)することができる。半導体が例えばシリコン(仕事関数は約4.7eV)の場合、RuO2 (仕事関数は約4.9eV)、WN(仕事関数は約5.0eV)、Ni(仕事関数は約5.15eV)、Ir(仕事関数は約5.27eV)、Mo2 N(仕事関数は約5.33eV)、TaN(仕事関数は約5.41eV)、Pt(仕事関数は約5.65eV)などを導電性物質として用いることができる。
図3および図4は図1に示すTFTの作用を示す断面図である。図3に示すように、本発明によるnチャネル型TFTは、ベースコート層2や半導体層4を形成する工程においてベースコート層2に固定電荷が発生しても、導電性物質層3に遮蔽されるので、チャネル領域4aがベースコート層2の固定電荷による影響を殆ど受けない。したがって、TFT特性がシフトするおそれが低減されるので、基板面内におけるTFT特性のばらつきを低減することができる。
また、図4に示すように、nチャネル型TFTの場合には、導電性物質層3に負の電位が印加されているので、チャネル領域4a中のホールが導電性物質層3に吸い込まれる。したがって、ドレイン電極10に大きな電圧を印加しても、ドレイン・アバランシェ降伏による電流増大を抑制することができる。
さらに、導電性物質層3に印加する電位を調整することにより、TFTの閾値電圧を調整することができる(基板バイアス効果)。また、Ta等の遮光性を有する導電性物質を用いることにより、チャネル領域4aが遮光される。したがって、TFTを有する液晶表示装置において、バックライトなどの光源から基板に入射した光がチャネル領域4aに照射されることで発生するOFF特性の劣化が防止され、液晶表示装置の表示品位の向上を図ることができる。
本発明のTFTはnチャネル型に限定されず、pチャネル型であっても良い。図5は本発明によるpチャネル型TFTにおけるエネルギーバンド図である。なお、図5中の符号は図2と同じであるので、説明を省略する。
図5に示すように、pチャネル型TFTの場合には、半導体の仕事関数よりも小さな仕事関数を有する導電性物質を用いて導電性物質層3を形成することでショットキー障壁が形成される。さらに、導電性物質層3に逆方向バイアスを印加することにより、半導体層のチャネル領域4aと導電性物質層3との間のショットキー障壁を強調(高く)することができる。半導体が例えばシリコン(仕事関数は約4.7eV)の場合、Hf(仕事関数は約3.9eV)、Zr(仕事関数は約4.05eV)、Al(仕事関数は約4.08eV)、Ti(仕事関数は約4.17eV)、Ta(仕事関数は約4.19eV)、Mo(仕事関数は約4.2eV)などを導電性物質として用いることができる。
上記の例では、nチャネル型TFTの場合には半導体の仕事関数よりも大きな仕事関数を有する導電性物質を用い、pチャネル型TFTの場合には半導体の仕事関数よりも小さな仕事関数を有する導電性物質を用いているが、半導体の仕事関数に略等しい仕事関数を有する導電性物質を用いても良い。図6は半導体の仕事関数に略等しい仕事関数を有する導電性物質を用いてた場合のエネルギーバンド図である。図6中、φM は導電性物質の仕事関数、φS は半導体の仕事関数、φi は真性半導体の仕事関数(ミッドギャップ)、Ec は伝導帯端エネルギー、Ev は価電子帯端エネルギーである。
図6に示すように、バイアスをかけないときの導電性物質の関数φM と、真性半導体の仕事関数φi とのエネルギー差φMSが略0のとき、導電性物質層3に正または負のいずれの電位を与えても、ショットキー障壁を形成することができる。半導体が例えばシリコン(仕事関数は約4.7eV)の場合、TiN(仕事関数は約4.7eV)、Ru(仕事関数は約4.71eV)などを導電性物質として用いることにより、nチャネル型であるかpチャネル型であるかに関係なくショットキー障壁が形成される。さらに、ショットキー障壁を強調(高く)する場合は、それぞれのチャネルの導電型に応じて、逆方向バイアスを印加すればよい。
本発明によれば、基板面内におけるTFT特性のばらつきを低減することができる。また、ドレイン・アバランシェ降伏による電流の増大を抑制することができる。
以下、図面を参照しながら、nチャネル型TFTの製造工程について説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(実施形態1)
図7は本実施形態のnチャネル型TFTの製造工程を模式的に示す断面図である。まず、基板1を洗浄した後、下地(ベースコート)層2として、二酸化シリコン膜をCVD (化学気相成長)法やスパッタリング法を用いて、厚さ300nm 程度堆積させる。基板1としては、石英ガラスやソーダライムガラス、ホウケイ酸ガラス、低アルカリガラス、無アルカリガラスなどのガラス基板、ポリエステルやポリイミドなとのプラスチック基板、セラミック基板などを用いることができる。また、シリコン基板、金属基板またはステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを用いても良い。
下地層2を形成した後、CVD 法やスパッタリング法を用いて、下地層2上にW、Mo、Ti、Taなどを含む窒化物からなる導電性物質膜を厚さ10nm程度堆積させる。さらに、フォトリソグラフィ法により導電性物質膜を所定形状にパターニングして、導電性物質層3およびこれに接続された配線(不図示)を形成する(図7(a)を参照)。配線(不図示)を介して導電性物質層3を外部の電源に接続して、導電性物質層3に電位を与える(あるいは導電性物質層3を接地する)。
CVD法やスパッタリング法を用いて、非晶質半導体膜を厚さ40nm程度堆積させ、固相成長法やレーザーアニール法により非晶質半導体膜を多結晶半導体膜に変化させる。非晶質半導体膜の材料に限定はなく、シリコン、シリコンゲルマニウム(Si1-x Gex ;0<x<1、代表的には、x=0.001〜0.05)合金、GaAs、InP、SiC、ZnSe、GaN等の化合物半導体を用いても良い。
マスク(不図示)を用いて、リンなどのn型不純物元素を1×1015/cm3 〜1×1017/cm3 の濃度でドーピングすることにより、多結晶半導体膜にチャネル領域4aを形成する。多結晶半導体膜をフォトリソグラフィ法とエッチング法により島状構造の半導体層4に形成する(図7(b)を参照)。不純物元素をドーピングする方法としては、質量分離を行うイオンインプランテーション法、イオンドーピング法において加速度電圧を低めに設定してドーピングする方法、プラズマドーピング法などが挙げられる。
従来のTFTでは、半導体層4を形成する工程において、半導体層4が下地層2に発生した固定電荷の影響を受けるおそれがある。しかし、本実施形態のTFTでは、半導体層4と下地層2との間に導電性物質層3が介在している。導電性物質層3に例えば接地電位を与えることにより、下地層2に発生した固定電荷が導電性物質層3に遮蔽される。
次いで、図7(c)に示すように、プラズマCVD法やスパッタ法を用いて、半導体層4を覆うゲート絶縁膜5を形成する。ゲート絶縁膜5は、典型的には、二酸化シリコン膜からなり、その厚さは40nm〜150nm程度である。さらに、ゲート絶縁膜5上にゲート電極や配線を形成するために導電膜を形成する。ゲート電極は二層または三層以上の導電膜が積層された構造を有していても良い。例えば、MoやWなどの高融点金属の窒化物で第1の導電膜を形成し、その上に高融点金属またはアルミニウムや銅などの低抵抗金属、あるいはポリシリコンなどで第2の導電膜を形成する。具体的には、第1の導電膜としてW、Mo、Ta、Tiから選ばれた一種または複数種の窒化物を選択し、第2の導電膜としてW、Mo、Ta、Ti、Al、Cuから選ばれた一種もしくは複数種の合金、またはn型多結晶シリコンを用いる。導電膜をパターニングして、ゲート電極6を形成する(図7(c)を参照)。
図7(d)に示すように、ゲート電極6をマスクとして半導体層4にイオンドーピング法にてボロンなどのp型不純物元素を高濃度(1×1020/cm3 〜5×1021/cm3 )にドーピングすることにより、半導体層4のチャネル領域4aを挟んでその両側にソース領域4bおよびドレイン領域4cを形成する。なお、ソース領域4bおよびドレイン領域4cは、それぞれソース電極やドレイン電極の一部として機能するので、導電性物質層3がソース領域4bおよびドレイン領域4cと導通しないようにするために、ゲート電極6の幅を導電性物質層3の幅よりも大きく設定する。
その後、半導体層4に添加された不純物元素を活性化処理する工程を行う。この活性化はガス加熱型の瞬間熱アニール法を用いて行う。加熱処理の温度は窒素雰囲気中で400℃〜700℃、代表的には450〜500℃で行う。この他に、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザーの第2高調波(532nm)を用いたレーザーアニール法を適用することもできる。レーザー光の照射により活性化を行うには、YAGレーザーの第2高調波(532nm)を用い、この光を半導体層4に照射する。勿論、レーザー光に限らずランプ光源を用いるRTA(Rapid Thermal Annealing )法でも同様であり、基板の両面または基板の一方の面(例えば裏面)からランプ光源の輻射により半導体層4を加熱する。
図7(e)に示すように、プラズマCVD法で窒化シリコンからなる層間絶縁膜7を50nm〜100nmの厚さに形成する。さらに、クリーンオーブンを用いて410℃の熱処理を行い、窒化シリコン膜から放出される水素で半導体膜の水素化を行う。
図7(f)に示すように、フォトリソグラフィ法とエッチング法によって、ゲート絶縁膜5および層間絶縁膜7にコンタクトホール8を形成する。さらに、アルミニウム膜を膜厚700nmになるようにスパッタリングした後、所定の形状にパターニングして、ソース電極9およびドレイン電極10を形成する。以上の工程を経て、nチャネル型TFTが完成する。
本実施形態では、nチャネル型TFTの製造工程について説明したが、ドーピングする不純物元素を変更することにより、pチャネル型TFTを製造することもできる。pチャネル型TFTを製造する場合には、Mo、Ta、Ti、Al、Hf、Zrから選ばれた一種または複数種からなる導電性物質を用いて、導電性物質層3を形成することが好ましい。
本実施形態のnチャネル型TFTは、導電性物質層3に負の電位が印加されるので、チャネル領域4a中にてドレイン・アバランシェ降伏が起きたときの余剰ホールが導電性物質層3に吸い込まれる。また、pチャネル型TFTでは、導電性物質層3に正の電位が印加されるので、チャネル領域4a中の伝導電子が同様に導電性物質層3に吸い込まれる。したがって、ドレイン電極10に大きな電圧を印加しても、ドレイン・アバランシェ降伏による電流増大を抑制することができる。
導電性物質層3への電圧印加は、ゲート電極6やソース電極9への電圧印加から独立して、あるいはゲート電極6への電圧印加と同期して行なわれる。言い換えれば、導電性物質層3は専用の配線に接続されていても良く、あるいはゲートバスラインなどに接続されていても良い。
本実施形態では、チャネル領域4aがソース領域4bおよびドレイン領域4cに挟まれた構造を有する半導体層4について説明したが、半導体層4の構造はこれに限定されない。例えば、ソース領域およびドレイン領域の不純物濃度分布になだらかな傾斜をつけて電界を緩和するLDD構造を採用しても良い。具体的には、不純物元素が高濃度(1×1020/cm3 〜5×1021/cm3 )にそれぞれドーピングされた半導体層のソース領域およびドレイン領域とチャネル領域との間に、チャネル領域にドーピングされた導電型とは異なる導電型を付与する不純物元素が低濃度(1×1018/cm3 〜1×1020/cm3 )にドーピングされた低濃度不純物(LDD)領域を形成しても良い。この場合、ゲート電極は、ゲート絶縁膜を介してLDD領域と重なるように形成される。ゲート電極がゲート絶縁膜を介してLDD領域に重なる構造は、GOLD(Gate-drain Overlapped LDD )構造として知られており、ドレイン近傍の高電界が緩和されてホットキャリア注入を防ぎ、劣化現象の防止に有効である。
(実施形態2)
本発明によるTFTは、表示装置の画素スイッチ、画素を駆動するためのドライバ、半導体集積回路(マイクロプロセッサ、信号処理回路または高周波回路等)などに利用することができる。実施形態1に示したnチャネル型TFTおよびpチャネル型TFTにより、シフトレジスタ回路、バッファ回路、レベルシフタ回路、ラッチ回路などを形成することができる。特に、駆動電圧が高いバッファ回路には、ホットキャリア効果による劣化を防ぐ目的から、LDD型TFTが適している。また、CMOS構造としなくても、NMOSまたはPMOSを基本とした回路にも本発明は同様に適用することができる。
表示装置は、液晶表示装置、無機または有機エレクトロルミネッセント(EL)表示装置などの各種の表示装置を包含する。典型的には、表示装置は、表示媒体層を挟む一対の電極を有する。本明細書において「表示媒体層」とは、印加される電圧あるいは供給される電流に応じて光量を調整できる層であり、光源からの光や外光(周囲光)の光透過率(または光反射率)を変調させる層や自発光型の層が含まれる。具体的な表示媒体層は、例えば液晶層、無機または有機EL層などである。図8を参照しながら、表示装置の例として液晶表示装置(LCD)の構成について簡単に説明する。
図8は透過型LCDの構造を模式的に示す斜視図である。透過型LCDは、アクティブマトリクス基板20と、これに対向する対向基板30と、両基板20,30に挟持された液晶層40とを有する。アクティブマトリクス基板20は、ガラス基板21上に、一方向に延びる複数のゲートライン22と、ゲートライン22に略直交する複数のソースライン23と、ゲートライン22およびソースライン23の交差部近傍に形成されたTFTと、TFTのドレイン電極10に電気的に接続され、マトリックス状に配列された透明画素電極24を有する。ガラス基板21の外側面には、偏光板25が積層されている。なお、TFTのゲート電極6はゲートライン22に電気的に接続され、TFTのソース電極8はソースライン23に電気的に接続されている。
ゲートライン22に接続された走査線駆動回路(不図示)およびソースライン23に接続されたデータ線駆動回路(不図示)はnチャネル型TFTおよびpチャネル型TFTを組み合わせたCMOS構造によりガラス基板21上に形成されている。TFT中の導電性物質層3は、ゲートライン22またはソースライン23に並行に延びる配線(不図示)に接続されている。
対向基板30は、ガラス基板31上に、カラーフィルタ層32と、対向電極33とを有する。ガラス基板31の外側面には、偏光板34が積層されている。また、両基板20,30の液晶層40側には、配向層26,35がそれぞれ形成されている。
本発明によるnチャネル型TFTおよびpチャネル型TFTは、基板面内におけるTFT特性のばらつきが低減され、またドレイン・アバランシェ降伏による電流の増大が抑制されているので、画素スイッチとしてのTFT、走査線駆動回路およびデータ線駆動回路は高信頼性を確保できる。
さらに、TFT中の導電性物質層3としてTa等の遮光性を有する導電性物質を用いることにより、チャネル領域4aが遮光される。したがって、バックライトなどの光源から基板に入射した光がチャネル領域4aに照射されることで発生するOFF特性の劣化を防止することができ、液晶表示装置の表示品位を向上させることができる。
また、大型ガラス基板上に結晶性を有する半導体薄膜で高性能なTFTを形成することにより、アクティブマトリクス型液晶表示装置の画素スイッチのみでなく、周辺駆動回路を組み込むことが容易となり、製品の低コスト化、モジュールのコンパクト化、実装工程の簡略化などが可能となる。さらに、1枚の基板上にディスプレイのみならず、CPUやメモリ、イメージセンサ、タッチオペレーションなどの多くの機能を搭載したシステム・オン・パネルも実現できる。
本実施形態の透過型LCDを製造する工程の一例を示す。なお、アクティブマトリクス基板20におけるゲートライン22およびソースライン23はTFTの形成とともに形成されるので、説明を省略する。ガラス基板21にTFTを形成した後、プラズマCVD法やスパッタ法を用いて、ITO(インジウム錫酸化物)などの透明導電膜を成膜する。その後、透明導電膜をパターニングして、TFTのドレイン電極に接続された透明画素電極24を形成する。オフセット印刷法などによりポリイミド樹脂を塗布し、焼成した後、ラビング処理を行って、配向層26を形成する。なお、図示しないが、配向層26を形成する前に、アクリル樹脂膜等の有機樹脂膜をパターニングすることによって、基板間隔を保持するための柱状のスペーサを所望の位置に形成しておいても良い。また、柱状のスペーサに代えて、球状のスペーサを基板全面に散布してもよい。
次いで、印刷法によりガラス基板31上にカラーフィルタ層32を形成する。さらに、プラズマCVD法やスパッタ法を用いて、カラーフィルタ層32上にITOなどからなる対向電極33を形成する。アクティブマトリクス基板20と同様にして、配向膜35を形成しラビング処理を施す。印刷法によりアクティブマトリクス基板20または対向基板30にシールパターン(不図示)を形成し、このシールパターンを介して両基板20,30を貼り合わせる。シールパターンの開口から液晶材料を注入して、両基板20,30の間隙に液晶層40を形成する。封止材(不図示)によってシールパターンの開口を封止する。一対の偏光板25,34を両基板20,30の外側面に貼り合わせることにより、本実施形態のLCDが完成する。
本実施形態のLCDは、ITO(インジウム錫酸化物)などの透明導電膜から透明画素電極24や対向電極33が形成された透過型LCDであるが、反射表示を行う反射型LCD、反射表示と透過表示を行う反射透過両用型LCDであっても良い。なお、反射透過両用型LCDでは、Alなどの反射性導電膜からなる反射電極とITOなどの透明導電膜からなる透明電極とから1つの画素電極が構成されている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲に限定されない。上記実施形態が例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せに、さらにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明のTFTはアクティブマトリクス型表示装置の画素スイッチや半導体集積回路などに利用することができる。
本発明によるnチャネル型TFTを模式的に示す断面図である。 図1に示すTFTにおけるエネルギーバンド図である。 図1に示すTFTの作用を示す断面図である。 図1に示すTFTの作用を示す断面図である。 本発明によるpチャネル型TFTにおけるエネルギーバンド図である。 半導体の仕事関数に略等しい仕事関数を有する導電性物質を用いてた場合のエネルギーバンド図である。 実施形態1のnチャネル型TFTの製造工程を模式的に示す断面図である。 透過型LCDの構造を模式的に示す斜視図である。 従来のnチャネル型TFTを模式的に示す断面図である。 図9に示すTFTの課題を示す断面図である。 図9に示すTFTの課題を示す断面図である。
符号の説明
1 基板
2 下地(ベースコート)層
3 導電性物質層
4 半導体層
4a チャネル領域
4b ソース領域
4c ドレイン領域
5 ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
7 層間絶縁膜
8 コンタクトホール
9 ソース電極
10 ドレイン電極
12 ベースコート層
14a チャネル領域
14b ソース領域
14c ドレイン領域
15 ゲート絶縁膜
16 ゲート電極
19 ソース電極
20 アクティブマトリクス基板
21 ガラス基板
22 ゲートライン
23 ソースライン
24 透明画素電極
25,34 偏光板
26,35 配向層
30 対向基板
31 ガラス基板
32 カラーフィルタ層
33 対向電極
34 偏光板
35 配向膜
40 液晶層
110 ドレイン電極

Claims (3)

  1. 絶縁層と、前記絶縁層上に形成され、ソース領域、チャネル領域およびドレイン領域を含む半導体層と、前記半導体層の前記チャネル領域を覆うゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記半導体層の前記ソース領域に接続されたソース電極と、前記半導体層の前記ドレイン領域に接続されたドレイン電極とを備えた薄膜トランジスタであって、
    前記絶縁層と前記半導体層との間に介在する導電性物質層をさらに備え、前記導電性物質層は、前記半導体層の前記ソース領域および前記ドレイン領域と導通しておらず、かつ電位が与えられている薄膜トランジスタ。
  2. 前記半導体層の前記チャネル領域と前記導電性物質層とがショットキー接合している請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 請求項1に記載の薄膜トランジスタを有する表示装置。
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