以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における自動取引装置のブロック図である。
図において、10は、銀行、信用金庫、郵便局等の金融機関の支店等に配設されたATM、CD等の自動取引装置であり、前記金融機関の顧客が自分で操作して入金、出金、通帳記帳、残高照会、振込、振替、送金、定期性預金設定等の金融サービスを利用するための装置である。なお、前記自動取引装置10は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、デパート等の商店の店舗、地下街、駅の構内、市役所、病院等の公共施設、工場、事務所等の私企業、駐車場、道路脇(わき)等の屋外等に配設されていてもよい。また、前記自動取引装置10は、他の機能、例えば、チケット予約機能、商品購入申し込み機能、クレジットカードの与信確認機能、施設情報案内機能等を有するキオスク(KIOSK)端末のような多機能端末であってもよい。なお、前記顧客は、金融機関に自己の口座を開設し、前記金融サービスを利用する者であり、一般的には個人であるが、企業、団体等であってもよい。
そして、前記自動取引装置10は、制御部11、入出金口12、レシート排出口13、カード挿入/返却口14、通帳挿入/返却口15、顧客用画面表示部16、顧客用データ入力部17、現金処理部18、レシート印字部19、カード処理部20、通帳処理部21、搬走路22、通信制御部23及びメモリ25を有する。なお、前記レシート排出口13及びレシート印字部19はレシート取り扱い手段として機能し、前記カード挿入/返却口14及びカード処理部20は媒体取り扱い手段としてのカード取り扱い手段として機能し、前記通帳挿入/返却口15及び通帳処理部21は媒体取り扱い手段としての通帳取り扱い手段として機能し、前記顧客用画面表示部16及び顧客用データ入力部17は操作手段として機能し、前記制御部11は取引口座指定手段として機能する。
ここで、前記制御部11は、半導体メモリ、磁気ディスク等から成る記憶手段としてのメモリ25に格納されたプログラムに従って動作を行う一種のコンピュータであり、CPU、MPU等の演算手段等を備え、前記入出金口12、レシート排出口13、カード挿入/返却口14、通帳挿入/返却口15、顧客用画面表示部16、顧客用データ入力部17、現金処理部18、レシート印字部19、カード処理部20、通帳処理部21、搬走路22及び通信制御部23を含む自動取引装置10全体の動作を統括的に制御する。
また、前記カード挿入/返却口14は、制御部11の指示によって、顧客が挿入した媒体としてのキャッシュカード等(以下「カード」という。)の受付、及び、顧客へのカード返却を行う機構、カードが挿入されたことを検知する機構、並びに、検知した情報を制御部11に伝送する手段を有する。なお、前記カードは、金融機関が顧客に対して発行した入金、出金、振込、残高照会等の金融取引を行うためのカードであり、顧客の氏名、金融機関名、支店名、口座番号等の口座のデータ、暗証番号等のデータを磁気データとして格納する磁気ストライプを備える。また、前記カードは、ICを備えるICカードであってもよく、この場合、口座情報等のデータはICに電子データとして格納されている。そして、前記カード処理部20は、制御部11の指示によってカードの磁気データの読み取り及び書き込みが可能な機構、自動取引装置10が挿入を受け付けたカードの保留等が可能な機構を有する。
さらに、前記通帳挿入/返却口15は、制御部11の指示によって顧客が挿入した媒体としての通帳の受付及び顧客への通帳返却を行う機構、通帳が挿入されたことを検知する機構、並びに、検知した情報を制御部11に伝送する手段を有する。ここで、前記通帳は、金融機関が顧客に対して発行した預金通帳等の冊子状の媒体であり、入金、出金、振込、振替、送金、定期性預金設定等の金融取引の記録が印刷されるものである。なお、前記通帳の表紙又は裏表紙には、顧客の氏名、金融機関名、支店名、口座番号等の口座のデータ、暗証番号等のデータを磁気データとして格納する磁気ストライプを備える。また、前記通帳処理部21は、制御部11の指示によって通帳の磁気データの読み取り及び書き込みが可能な機構、自動取引装置10が挿入を受け付けた通帳の保留等が可能な機構を有する。
そして、前記入出金口12は、顧客が自動取引装置10に対して現金を出し入れするための機構を有する受付口である。前記現金処理部18は、制御部11の指示によって自動取引装置10内の現金の処理を行う機構を有する。そして、入金等の金融取引において顧客が入出金口12に入金した紙幣又は硬貨を受け取りカウントするとともに、出金等の金融取引において所定金額の紙幣又は硬貨を入出金口12から払い出す。なお、該入出金口12にはシャッタが配設され、該シャッタは、紙幣又は硬貨を入金するときや払い出すときに開くようになっている。
また、前記顧客用画面表示部16は、顧客が操作を行う顧客操作部の一部であり、制御部11の指示によって取引に必要な情報を顧客に選択させるための選択手段としてのファンクションキーの表示や、顧客にオペレーションを促すためのメッセージを表示する機構を有する画面である。そして、前記顧客用データ入力部17は、顧客が操作を行う顧客操作部の一部であり、顧客の暗証番号や金額等のデータを入力可能とする機構を有する。なお、前記顧客用画面表示部16及び顧客用データ入力部17は、入力装置と表示装置との機能を兼ね備えるタッチパネルから成り、一体化されていることが望ましい。そして、顧客用データ入力部17は、顧客がファンクションキーにタッチしたことを検知する手段を有し、検知した内容を変換して制御部11に通知する手段も有する。
さらに、前記通信制御部23は、通信回線24を介して金融機関の管理する勘定系上位装置としてのホストコンピュータ26に接続され、該ホストコンピュータ26との間でのデータの送受信を制御する機構を備える。なお、前記通信回線24は、有線又は無線の公衆通信回線網、専用通信回線網、イントラネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、VPN(Virtual Private Network)、衛星通信回線網等いかなる通信回線網であってもよく、これらを適宜組み合わせたものであってもよい。
そして、前記レシート印字部19は、取引の明細が記載された明細書、すなわち、レシートを印字する機構を有する。また、前記レシート排出口13は、前記レシート印字部19によって印字されたレシートを顧客に渡すための機構を有するレシート渡し口である。さらに、前記搬走路22は、自動取引装置10内に挿入され、該自動取引装置10が受け付けたカード、帳票、レシート印字部19において印字されたレシート、入出金口12及び現金処理部18で受付及び処理された現金が走行する走行路である。なお、前記メモリ25は、前記制御部11が本実施の形態を実現するために使用するプログラム、顧客用画面表示部16に表示する画面データの格納に加え、自動取引装置10を使用した取引に必要なデータを一時的に格納することが可能な機構を有する。
次に、前記構成の自動取引装置10の動作について説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態における振込先指定方法選択画面の例を示す図、図3は本発明の第1の実施の形態における取引処理の動作を示すフローチャートである。
まず、顧客が自動取引装置10の顧客用画面表示部16に表示された金融取引選択画面を操作して、金融取引として振込処理を選択する。なお、前記金融取引選択画面には、「預金引出」、「振込」等の選択可能な金融取引の種類を示すファンクションキーが表示されている。そして、振込処理が選択されると、制御部11は、振り込む金額をカードを使用して引き出すことによって行うカードによる振込、又は、振り込む金額を満たす現金を自動取引装置10に入金することによって行う現金を使用した振込、のいずれかを選択するためのファンクションキーを顧客用画面表示部16に表示させる。ここでは、前記顧客がカードによる振込を選択するものとする。
続いて、制御部11は、顧客に対して金額の移動元、すなわち、振込元の口座に対応するカードの挿入を促す内容の画面を顧客用画面表示部16に表示させる。そして、前記顧客は、振込元の口座に対応するカードをカード挿入/返却口14に挿入する。すると、挿入されたカードはカード処理部20まで搬送される。
続いて、顧客が顧客用データ入力部17を操作して、認証のためのデータを入力すると認証が行われる。この場合、認証のためのデータとしてカードの暗証番号を入力するものとする。続いて、制御部11は、図2に示されるような振込先指定方法選択画面30を顧客用画面表示部16に表示させる。なお、前記振込先指定方法選択画面30の画面データは、メモリ25に格納されている。
ここで、前記振込先指定方法選択画面30には、振込先指定方法を選択する画面であることを知らせるメッセージ31、振込先の情報を顧客用画面表示部16からの入力によって指定する方法を選択するためのファンクションキー32、振込カードを使用する方法を選択するためのファンクションキー33、振込先口座の通帳を使用する方法を選択するためのファンクションキー34、振込先口座のカードを使用する方法を選択するためのファンクションキー35、振込先口座のカード又は通帳を振込先指定方法として使用可能であることを顧客に知らせるメッセージ36、及び、振込先指定方法選択画面30を取り消すためのファンクションキー37が表示される。そして、顧客が前記ファンクションキー32〜35及び37を画面上でタッチすることによって選択すると、顧客用画面表示部16から制御部11に各ファンクションキー32〜35及び37の情報が伝送され、制御部11は伝送された情報を振込先指定方法の情報としてメモリ25に格納する。なお、ファンクションキー32〜35及び37は選択手段として機能する。
続いて、顧客は、前記振込先指定方法選択画面30の中から振込先口座の通帳を使用する方法を選択するためのファンクションキー34又は振込先口座のカードを使用する方法を選択するためのファンクションキー35のいずれかを選択することによって、金額の移動先、すなわち、振込先を指定する方法を選択する。なお、選択された情報は、制御部11に伝送され、メモリ25に振込先指定方法の情報として格納される。
続いて、制御部11は、メモリ25に格納された振込先指定方法の情報が振込先口座のカードである場合は、振込先の口座に対応するカードの挿入を促すメッセージを顧客用画面表示部16に表示させる。また、メモリ25に格納された振込先指定方法の情報が振込先口座の通帳である場合は、振込先口座に対応する通帳の挿入を促すメッセージを顧客用画面表示部16に表示させる。そして、顧客は、顧客用画面表示部16に表示されたメッセージに従って、振込先指定媒体の挿入、すなわち、振込先口座に対応する媒体の挿入を行う。この場合、振込先の口座に対応するカードをカード挿入/返却口14に挿入、又は、振込先の口座に対応する通帳を通帳挿入/返却口15に挿入する。
そして、振込先情報表示処理が実行される。該振込先情報表示処理において、制御部11は、振込先の口座に対応する口座情報を顧客用画面表示部16に表示させる。そして、顧客は、表示された振込先の口座の金融機関名、支店名、口座番号、口座名義人名等の口座情報の内容を確認し、データが表示された口座を振込先の口座として確定する。
続いて、金額の指定が行われる。この場合、制御部11は、顧客に振込金額の入力を促す画面を顧客用画面表示部16に表示させる。そして、顧客は顧客用データ入力部17から移動金額としての振込金額を入力する。すると、制御部11は、確認依頼を行う。この場合、制御部11は、振込先の口座の情報、入力された振込金額、必要であれば振込手数料、及び、内容を確定するためのファンクションキー、すなわち、確認キーを顧客用画面表示部16に表示させる。そして、顧客は表示された内容が正しい場合は、確認キーを選択して確定する。すると、前記制御部11は確定された内容をメモリ25に格納する。
続いて、制御部11は、確定された内容に基づいて振込処理を実行する。該振込処理によって、振込元の口座から振込先の口座へ振込金額が振り込まれる。そして、制御部11は媒体返却準備処理を実行する。該媒体返却準備処理において、制御部11は、振込処理が終了した後の振込元口座及び振込先口座の情報に基づいて、レシート印字部19に対するレシート印字の指示、通帳処理部21に対する通帳記帳の指示等を行う。
続いて、前記制御部11は、振込先指定媒体の返却、すなわち、顧客が挿入した振込先口座に対応する媒体の返却を行う。該媒体がカードである場合には、該カードがカード挿入/返却口14から返却され、振込先口座の情報が印字されたレシートがレシート排出口13から排出される。また、前記媒体が通帳である場合には、記帳された通帳が通帳挿入/返却口15に返却される。また、顧客に対して媒体の受け取り、及び、レシートが印字された場合にはレシートの受け取りを促すメッセージが顧客用画面表示部16に表示される。そして、顧客は媒体及びレシートを受け取る。
続いて、前記制御部11は、振込元カードの返却、すなわち、顧客が挿入した振込元口座に対応するカードの返却を行う。この場合、該カードがカード挿入/返却口14から返却され、振込元口座の情報が印字されたレシートがレシート排出口13から排出される。また、顧客に対してカード及びレシートの受け取りを促すメッセージが顧客用画面表示部16に表示される。そして、顧客がカード及びレシートを受け取ると処理が終了される。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 振込処理を選択する。
ステップS2 現金又はカードを選択する。
ステップS3 振込元カードを挿入する。
ステップS4 認証を行う。
ステップS5 振込先指定方法選択画面を表示する。
ステップS6 振込先指定方法を選択する。
ステップS7 振込先指定媒体を挿入する。
ステップS8 振込先情報表示処理を実行する。
ステップS9 金額の指定を行う。
ステップS10 確認依頼を行う。
ステップS11 振込処理を行う。
ステップS12 媒体返却準備処理を実行する。
ステップS13 振込先指定媒体を返却する。
ステップS14 振込元カードを返却し、処理を終了する。
次に、図3のステップS8における振込先情報表示処理のサブルーチンについて説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における振込内容確認表示画面の例を示す図、図5は本発明の第1の実施の形態における振込先情報表示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
この場合、振込先指定媒体が挿入された状態、すなわち、振込先の口座に対応するカードがカード挿入/返却口14に挿入、又は、振込先の口座に対応する通帳が通帳挿入/返却口15に挿入された状態である。
まず、制御部11は、カード挿入/返却口14又は通帳挿入/返却口15から伝送された挿入検知の情報に基づいて、振込先媒体判定を行い、すなわち、挿入された媒体がカードであるか通帳であるかを判定し、メモリ25に振込先指定方法の情報として格納する。そして、該振込先指定方法の情報が通帳である場合、すなわち、挿入された媒体が通帳である場合、該通帳を通帳処理部21まで搬送する振込先通帳搬送を行う。続いて、通帳処理部21に、振込先通帳、すなわち、振込先の口座に対応する通帳の磁気データの読み取りを行わせる。そして、読み取ったデータ、すなわち、振込先通帳の磁気データをメモリ25に格納する。これにより、該メモリ25には、振込先の口座の金融機関名、支店名、口座番号、口座名義人名等のデータが格納される。
また、振込先指定方法の情報がカードである場合、すなわち、挿入された媒体がカードである場合、該カードをカード処理部20まで搬送する振込先カード搬送を行う。続いて、顧客が顧客用データ入力部17を操作して認証のためのデータを入力すると、振込先カード、すなわち、振込先の口座に対応するカードの認証が行われる。この場合、認証のためのデータとしてカードの暗証番号を入力するものとする。続いて、制御部11は、カード処理部20に、振込先カードの磁気データの読み取りを行わせる。そして、読み取ったデータ、すなわち、振込先カードの磁気データをメモリ25に格納する。これにより、該メモリ25には、振込先の口座の金融機関名、支店名、口座番号、口座名義人名等のデータが格納される。
続いて、制御部11は、メモリ25に格納された振込先の口座のデータに基づき、通信制御部23を制御し、ホストコンピュータ26に対して振込先口座情報取得依頼を行い、振込先の口座の更に詳細な情報、すなわち、口座情報を要求する。続いて、制御部11は、ホストコンピュータ26から振込先口座情報を受信することによって、振込先の口座の金融機関名、支店名、口座番号、口座名義人名、口座名義人電話番号等の口座情報、すなわち、振込先口座情報を取得する。そして、該振込先口座情報をメモリ25に格納する。なお、振込先の口座の口座残高も取得してメモリ25に格納する。
続いて、制御部11は、振込先情報表示を行い、図4に示されるような振込内容確認表示画面40を顧客用画面表示部16に表示させる。そして、顧客は、表示された内容が正しい場合、確認キー42にタッチして選択する。すると、制御部11は、顧客が表示された内容を確認したものとして、振込内容確認表示画面40に表示された口座を振込先として確定し、処理を終了する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS8−1 振込先媒体判定を行う。振込先媒体がカードである場合はステップS8−5に進み、振込先媒体が通帳である場合はステップS8−2に進む。
ステップS8−2 振込先通帳搬送を行う。
ステップS8−3 振込先通帳の磁気データを読み取る。
ステップS8−4 振込先通帳の磁気データを格納する。
ステップS8−5 振込先カード搬送を行う。
ステップS8−6 振込先カードの認証を行う。
ステップS8−7 振込先カードの磁気データを読み取る。
ステップS8−8 振込先カードの磁気データを格納する。
ステップS8−9 振込先口座情報取得依頼を行う。
ステップS8−10 振込先口座情報を受信する。
ステップS8−11 振込先口座情報を格納する。
ステップS8−12 振込先口座情報表示を行い、処理を終了する。
次に、図3のステップS11における振込処理のサブルーチンについて説明する。
図6は本発明の第1の実施の形態における振込処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
この場合、振込先の口座及び振込金額は確定された状態である。まず、制御部11は、通信制御部23を制御し、メモリ25に格納された振込情報の振込処理をホストコンピュータ26に依頼する。続いて、制御部11は、振込処理の完了をホストコンピュータ26から受信して認識すると、振込元口座更新情報格納を行い、メモリ25に格納された振込元口座の口座残高を更新する。また、制御部11は、振込先口座更新情報格納を行い、メモリ25に格納された振込先口座の口座残高を更新して、処理を終了する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11−1 振込処理を依頼する。
ステップS11−2 振込処理の完了を受信する。
ステップS11−3 振込元口座更新情報格納を行う。
ステップS11−4 振込先口座更新情報格納を行い、処理を終了する。
次に、図3のステップS12における媒体返却準備処理のサブルーチンについて説明する。
図7は本発明の第1の実施の形態における媒体返却準備処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
この場合、振込処理は完了した状態である。まず、制御部11は、振込先媒体判定を行い、メモリ25に格納された振込先指定方法の情報が振込先口座のカードであるか通帳であるかを判定する。そして、振込先指定方法の情報が通帳である場合、制御部11は、振込処理前の未記帳データも含めて振込処理後の記帳データを編集し、通帳処理部21を制御して、振込先通帳、すなわち、振込先の口座に対応する通帳への記帳、及び、該通帳の磁気データの更新を行う。また、振込先指定方法の情報がカードである場合、制御部11は、レシート印字部19を制御して、振込処理後の振込先口座情報レシート印字を行わせる。これにより、振込先口座の更新された口座残高を含む振込先口座情報がレシートに印字される。
続いて、制御部11は、レシート印字部19を制御して振込処理後の振込元口座情報レシート印字を行わせ、処理を終了する。これにより、振込元口座の更新された口座残高を含む振込元口座情報がレシートに印字される。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS12−1 振込先媒体判定を行う。振込先媒体がカードである場合はステップS12−4に進み、振込先媒体が通帳である場合はステップS12−2に進む。
ステップS12−2 記帳データを更新する。
ステップS12−3 振込先通帳を記帳する。
ステップS12−4 振込先口座情報レシート印字を行う。
ステップS12−5 振込元口座情報レシート印字を行い、処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、顧客が管理する複数銀行口座間で金額を移動させる場合、移動先の口座に対応するカード又は通帳を自動取引装置10のカード挿入/返却口14又は通帳挿入/返却口15に挿入することによって、金融機関名、支店名、口座番号等を入力することなく、移動先の口座を指定することができる。すなわち、振込先の情報を指定するために振込先口座のカード又は通帳を受付可能な機構を有する自動取引装置10において、顧客が自動取引装置10を操作してカードによる振込処理を選択し、振込元の口座に対応するカードの挿入及び認証に必要なデータを入力すると、自動取引装置10が振込先指定方法を選択する画面を表示し、顧客が前記画面において振込先の口座に対応するカードによる振込先指定方法を選択すると、自動取引装置10が顧客に振込先の口座に対応するカードの挿入を促す画面を表示し、顧客が自動取引装置10に振込先の口座に対応するカードの挿入及び認証に必要なデータを入力すると、自動取引装置10が挿入された振込先の口座に対応するカードの磁気データに格納された情報に基づいて振込先情報を表示するようになっている。そのため、振込先を入力するために要する時間が不要となり、入力ミスに対する懸念もなくなる。
また、振込先を指定した後、顧客が振込金額を指定し、振込内容を確定すると、自動取引装置10は振込処理を行い、該振込処理が完了した後、振込先口座及び振込元口座のレシートを印字し、顧客が挿入したすべてのカード及び印字済みレシートを顧客に返却する。そのため、顧客は振込先口座の情報も得ることができる。
さらに、振込先口座に対応するカードに代えて、振込先の口座に対応する通帳を挿入することによっても、同様の効果を得ることができる。この場合、振込先の口座に対応する通帳には振込処理が完了する以前の未記帳データも記帳することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図8は本発明の第2の実施の形態における取引選択画面の例を示す図、図9は本発明の第2の実施の形態における取引口座数指定画面の例を示す図、図10は本発明の第2の実施の形態における移動元口座選択画面の例を示す図、図11は本発明の第2の実施の形態における移動金額入力画面の例を示す図、図12は本発明の第2の実施の形態における取引内容確認画面の例を示す図、図13は本発明の第2の実施の形態における口座間移動処理の動作を示すフローチャートである。
本実施の形態においては、顧客が管理する複数の口座間で任意の金額を移動させることに限定した取引を行うことができる場合について説明する。この場合、自動取引装置10の顧客用画面表示部16には、図8に示されるような取引選択画面50が表示されている。該取引選択画面50には、顧客に取引選択を促すメッセージ51、入金、出金、残高照会、振込、口座間移動等の取引を選択する選択手段としてのファンクションキー52a〜52e、及び、画面上でタッチすることによって各ファンクションキーが選択可能であることを説明するメッセージ53が表示される。そして、顧客は、口座間移動に対応するファンクションキー52cにタッチすることによって、口座間移動を選択する。すると、選択された情報が制御部11に伝送される。
そして、該制御部11は、図9に示されるような取引口座数指定画面90を顧客用画面表示部16に表示させる。本実施の形態においては、口座間移動の取引において指定可能な口座の数の最大値、すなわち、最大取引口座数が三つであるものとして説明する。なお、最大取引口座数は、四つ以上であってもよく、任意に設定することができる。また、最大取引口座数が二つである場合は、取引口座数を指定する必要がないので、取引口座数指定画面90を表示させる必要がない。
該取引口座数指定画面90には、顧客に取引口座数の選択を促すメッセージ91、取引口座数が二つであることを選択する選択手段としてのファンクションキー92、取引口座数が三つであることを選択する選択手段としてのファンクションキー93、並びに、確認、訂正及び取消を選択する選択手段としてのファンクションキー94〜96が表示される。そして、顧客は、ファンクションキー92又は93にタッチすることによって、取引口座数を指定する。ここでは、顧客がファンクションキー93にタッチすることによって、取引口座数が三つであることを指定したものとして説明する。なお、取引口座数が三つである場合には、移動元の口座が二つで移動先の口座が一つである場合と、移動元の口座が一つで移動先の口座が二つである場合とがある。
続いて、制御部11は、顧客用画面表示部16に媒体としてのカード及び通帳を挿入することを顧客に促す画面を表示させる。そして、顧客は、取引口座に対応するカード又は通帳をカード挿入/返却口14又は通帳挿入/返却口15に挿入し、媒体の挿入を行う。すると、カードが挿入された場合、該カードはカード処理部20まで搬送され、また、通帳が挿入された場合、該通帳は通帳処理部21まで搬送される。なお、移動元の口座に対応する媒体としてはカードのみが使用可能であり、移動先の口座に対応する媒体としてはカード及び通帳が使用可能であるものとすることが望ましい。そして、顧客が顧客用データ入力部17を操作して、認証のためのデータを入力すると認証が行われる。この場合、認証のためのデータとしてカードの暗証番号を入力するものとする。
続いて、制御部11は、取引口座数分が終了したか否かを判断する。すなわち、顧客が指定した取引口座数に対応する数の媒体が挿入され、認証が行われたか否かが判断される。ここでは、前述のように、取引口座数が三つであることが指定されているので、三枚の媒体が挿入されて認証が行われたか否かが判断される。そして、取引口座数分の媒体の挿入と認証とが終了するまで、前述された動作を繰り返す。
続いて、制御部11は口座情報取得処理を実行する。該口座情報取得処理において、制御部11は、挿入された媒体の磁気データ及び認証データに基づいて、ホストコンピュータ26と交信して各取引口座の詳細な情報としての口座情報を取得し、該口座情報、すなわち、金融機関名、支店名、口座番号、口座名義人名、口座名義人電話番号、口座残高等をメモリ25に格納する。
続いて、制御部11は、移動元の口座の選択を行うために、メモリ25に格納された各取引口座の情報に基づいて、顧客用画面表示部16に、図10に示されるような移動元口座選択画面60を表示させる。該移動元口座選択画面60には、顧客に移動元の口座の選択を促すメッセージ61、顧客が挿入した媒体に対応するすべての取引口座の口座情報(口座金融機関名、支店名、口座番号、口座名義人、電話番号、口座残高)表示欄62及び63が表示される。なお、図10においては、説明の都合上、表示されている口座情報表示欄の数が二つであるが、移動元口座選択画面60に一度に表示される口座情報表示欄の数は、必ずしも二つである必要はなく、三つであってもよいし、いくつであってもよいが、移動元口座選択画面60の大きさによって設定されることが望ましい。また、表示された口座情報表示欄62及び63は選択手段としてのファンクションキーを兼ねている。そして、移動元口座選択画面60には、画面上をタッチすることによって選択可能であることを示すメッセージ64が表示されていて、顧客は口座情報表示欄62及び63にタッチすることによって、移動元の口座を選択することができる。
続いて、制御部11は、移動金額の指定を行うため、顧客用画面表示部16に、図11に示されるような移動金額入力画面70を表示させる。該移動金額入力画面70には、顧客に金額を入力することを促すメッセージ71、選択された移動元の口座の口座情報表示欄73及び移動先の口座の口座情報表示欄72、金額表示欄74、並びに、確認、移動元口座の変更、金額の訂正及び取引中止を選択する選択手段としてのファンクションキー75〜78が表示される。そして、顧客は、顧客用データ入力部17を操作して移動金額を入力することによって、移動金額を指定する。なお、金額表示欄74は、移動金額入力画面70が表示された直後は空欄であるが、顧客が金額を入力すると入力した金額が表示される。また、顧客は、金額及び口座情報が正しい場合、確認に対応するファンクションキー75を選択することによって内容を確定することができる。さらに、移動元口座を変更したい場合は、移動元口座の変更に対応するファンクションキー76を選択することによって移動元口座選択画面60に戻ることができ、金額を訂正したい場合は金額の訂正に対応するファンクションキー77を選択することによって金額を訂正することができる。さらに、口座間移動の取引を中止したい場合は、取引中止に対応するファンクションキー78を選択することによって取引を中止することができる。
続いて、制御部11は、取引数分が終了したか否かを判断する。すなわち、顧客が選択した移動元の口座から移動先の口座へ金額を移動させる口座間移動の取引数に対応する回数だけ移動金額の指定が行われたか否かを判断する。前述のように、移動元の口座が二つで移動先の口座が一つである場合、口座間移動の取引数は二であり、また、移動元の口座が一つで移動先の口座が二つである場合も、口座間移動の取引数は二である。そして、口座間移動の取引数に対応する回数だけの移動金額の指定が終了するまで、前述された動作を繰り返す。
続いて、制御部11は、顧客に対して確認を依頼するため、顧客用画面表示部16に、図12に示されるような取引内容確認画面80を表示させる。該取引内容確認画面80には、顧客に取引内容を確認することを依頼するメッセージ81、選択された移動元の口座の口座情報表示欄83及び移動先の口座の口座情報表示欄82、金額表示欄84、並びに、確認、訂正及び取消を選択する選択手段としてのファンクションキー85〜87が表示される。そして、顧客は、表示された移動元の口座の口座情報表示欄83、移動先の口座の口座情報表示欄82及び金額表示欄84の表示内容が正しいことを確認すると、確認に対応するファンクションキー85を選択することによって、取引内容を確定することができる。また、移動する金額又は移動元の口座若しくは移動先の口座を変更したい場合、訂正に対応するファンクションキー86を選択することによって訂正することができる。さらに、口座間移動の取引を中止したい場合、取消に対応するファンクションキー87を選択することによって取引を取り消すことができる。
続いて、制御部11は、取引数分が終了したか否かを判断する。すなわち、顧客が選択した移動元の口座から移動先の口座へ金額を移動させる口座間移動の取引数に対応する回数だけ取引内容の確認が行われたか否かを判断する。前述のように、移動元の口座が二つで移動先の口座が一つである場合、口座間移動の取引数は二であり、また、移動元の口座が一つで移動先の口座が二つである場合も、口座間移動の取引数は二である。そして、口座間移動の取引数に対応する回数だけの取引内容の確認が終了するまで、前述された動作を繰り返す。
続いて、移動処理が実行される。この場合、制御部11は、移動元の口座を振込元の口座とし、移動先の口座を振込先の口座とし、さらに、移動金額を振込金額として、通信制御部23を制御し、ホストコンピュータ26に振込処理を依頼する。そして、制御部11は、振込処理の完了をホストコンピュータ26から受信して認識すると、メモリ25に格納された各移動元の口座の口座残高を更新し、各移動先の口座の口座残高を更新する。
続いて、媒体返却準備処理が実行される。この場合、制御部11は、メモリ25に格納された移動先指定方法の情報が移動先の口座のカードであるか通帳であるかを判定する。そして、移動先指定方法の情報が通帳である場合、制御部11は、移動処理前の未記帳データも含めて移動処理後の記帳データを編集し、通帳処理部21を制御して、移動先の口座に対応する通帳への記帳、及び、該通帳の磁気データの更新を行う。また、移動先指定方法の情報がカードである場合、制御部11は、レシート印字部19を制御して、移動処理後の移動先口座情報レシート印字を行わせる。これにより、移動先の口座の更新された口座残高を含む移動先口座情報がレシートに印字される。続いて、制御部11は、レシート印字部19を制御して、移動元の口座の更新された口座残高を含む振込元口座情報をレシートに印字させる。
続いて、制御部11は、媒体の返却、すなわち、顧客が挿入したすべてのカード又は通帳の返却を行う。この場合、媒体がカードである場合には、該カードがカード挿入/返却口14から返却され、移動元又は移動先の口座の情報が印字されたレシートがレシート排出口13から排出される。また、媒体が通帳である場合には、記帳された通帳が通帳挿入/返却口15に返却される。また、顧客に対して媒体の受け取り、及び、レシートが印字された場合にはレシートの受け取りを促すメッセージが顧客用画面表示部16に表示される。そして、顧客がすべての媒体及びレシートを受け取ると処理が終了される。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 口座間移動を選択する。
ステップS22 取引口座数を指定する。
ステップS23 媒体を挿入する。
ステップS24 認証を行う。
ステップS25 取引口座数分が終了したか否かを判断する。取引口座数分が終了した場合はステップS26に進み、取引口座数分が終了していない場合はステップS23に戻る。
ステップS26 口座情報取得処理を実行する。
ステップS27 移動元口座を選択する。
ステップS28 移動金額を指定する。
ステップS29 取引数分が終了したか否かを判断する。取引数分が終了した場合はステップS30に進み、取引数分が終了していない場合はステップS28に戻る。
ステップS30 確認を依頼する。
ステップS31 取引数分が終了したか否かを判断する。取引数分が終了した場合はステップS32に進み、取引数分が終了していない場合はステップS30に戻る。
ステップS32 移動処理を実行する。
ステップS33 媒体返却準備処理を実行する。
ステップS34 媒体を返却し、処理を終了する。
次に、図13のステップS26における口座情報取得処理のサブルーチンについて説明する。
図14は本発明の第2の実施の形態における口座情報取得処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、制御部11は、カード処理部20を制御し、カード挿入/返却口14に挿入されたカードの磁気データの読み取りを行わせる。そして、読み取った磁気データをメモリ25に格納する。続いて、制御部11は、カード挿入/返却口14に挿入されたすべてのカードの磁気データの読み取りが終了したか否かを判断する。そして、すべてのカードの磁気データの読み取りが終了するまで前述の動作を繰り返す。
続いて、制御部11は、通帳があるか否か、すなわち、通帳挿入/返却口15に通帳が挿入されたか否かを、前記通帳挿入/返却口15から伝送された挿入検知の情報に基づいて判断する。そして、通帳が挿入されている場合、制御部11は、通帳処理部21を制御し、通帳挿入/返却口15に挿入された通帳の磁気データの読み取りを行わせる。そして、読み取った磁気データをメモリ25に格納する。続いて、制御部11は、通帳挿入/返却口15に挿入されたすべての通帳の磁気データの読み取りが終了したか否かを判断する。そして、すべての通帳の磁気データの読み取りが終了するまで前述の動作を繰り返す。
続いて、制御部11は取引口座情報の取得依頼を行う。この場合、制御部11は、メモリ25に格納された取引口座のデータに基づき、通信制御部23を制御し、ホストコンピュータ26に対して取引口座情報の取得依頼を行い、取引口座の更に詳細な情報、すなわち、口座情報を要求する。なお、通帳挿入/返却口15に通帳が挿入されていない場合、制御部11は、直ちに取引口座情報の取得依頼を行う。
続いて、制御部11は、ホストコンピュータ26から取引口座情報を受信することによって、取引口座の金融機関名、支店名、口座番号、口座名義人名、口座名義人電話番号、口座残高等の口座情報、すなわち、取引口座情報を取得する。そして、該取引口座情報をメモリ25に格納して、処理を終了する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS26−1 カードの磁気データを読み取る。
ステップS26−2 カードの磁気データを格納する。
ステップS26−3 すべてのカードの読み取りが終了したか否かを判断する。すべてのカードの読み取りが終了した場合はステップS26−4に進み、すべてのカードの読み取りが終了していない場合はステップS26−1に戻る。
ステップS26−4 通帳があるか否かを判断する。通帳がある場合はステップS26−5に進み、通帳がない場合はステップS26−8に進む。
ステップS26−5 通帳の磁気データを読み取る。
ステップS26−6 通帳の磁気データを格納する。
ステップS26−7 すべての通帳の読み取りが終了したか否かを判断する。すべての通帳の読み取りが終了した場合はステップS26−8に進み、すべての通帳の読み取りが終了していない場合はステップS26−5に戻る。
ステップS26−8 取引口座情報の取得依頼を行う。
ステップS26−9 取引口座情報を受信する。
ステップS26−10 取引口座情報を格納し、処理を終了する。
このように、本実施の形態において、自動取引装置10は、複数銀行口座間で金額を移動させるためのファンクションキー52cを取引選択画面50に表示させるようになっているので、顧客は、自分で管理する複数銀行口座間で金額を容易に移動させることができる。すなわち、複数口座のカード又は通帳を受付可能な機能を有する自動取引装置10は、複数口座間において顧客が指定した金額移動を行う取引を実施することが可能な手段を有し、前記取引を行うことに限定したファンクションキーを有する手段と、前記取引を行う場合に、複数口座のうちから移動元口座を顧客が選択することが可能な手段と、各取引において移動する金額を顧客が設定することが可能な手段と、設定された取引内容に基づいて前記取引を行うことが可能な手段とを有するので、顧客は顧客管理の複数口座間で前記取引を容易に行うことができる。そのため、従来のような現金を引き出して入れ直す作業が不要になり、従来のような振込先入力に要する時間を削減することができ、入力ミスに対する懸念もなくなり、顧客の取引選択の幅が広がり、顧客の作業を簡略化することができる。
また、前記自動取引装置10は、取引可能な最大の口座数まで取引口座数を指定することが可能な手段を有するので、複数の移動先口座又は移動元口座を指定して、各口座への移動金額も指定することができる。さらに、複数の口座への任意金額の移動が可能となり、顧客の作業を更に簡略化することができる。
なお、前記第1及び第2の実施の形態においては、自動取引装置10が入出金口12及び現金処理部18を有している場合について説明したが、前記第1及び第2の実施の形態においては現金を取り扱う必要がないので、入出金口12及び現金処理部18を省略することもできる。
また、前記第1及び第2の実施の形態においては、認証を行うためにカードの暗証番号を入力する例について説明したが、代替えの認証方法があれば、暗証番号を入力することによって認証を行う必要はない。
さらに、前記第1の実施の形態においては、媒体を返却する際に、振込元カード、振込先カード又は通帳の順で返却する例について説明したが、媒体を返却する順序は適宜変更することができる。
さらに、前記第1及び第2の実施の形態においては、取引を中止するための動作について特に説明していないが、画面に取引を中止するためのファンクションキーを表示させることによって、進行中の取引を中止する必要がある場合に、ファンクションキーを選択することにより随時取引を中止することができる。
さらに、前記第1及び第2の実施の形態においては、取引で発生する手数料について説明されていないが、手数料が必要な場合は手数料も表示することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。