JP2006250539A - 溝深さ測定方法 - Google Patents

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Koichi Shigematsu
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Abstract

【課題】溝深さ測定器の精度に依存することなく、溝深さ測定器の精度よりも更に高い精度でレーザ加工溝の深さを測定可能にすること。
【解決手段】レーザ加工溝80の深さを測定する溝深さ測定方法は、ウエーハ34に形成されたレーザ加工溝80の延在方向に平行な一つの溝深さ測定経路L1を設定しかつ溝深さ測定器70を、溝深さ測定経路L1に位置付けてレーザ加工溝80の深さを測定する最初の溝深さ測定ステップと、ウエーハ34を、溝深さ測定経路L1に直交する方向にそれぞれ一定の間隔で順次に割り出し送りして溝深さ測定経路L1に平行な他の溝深さ測定経路L2〜Lnに位置付ける毎にレーザ加工溝80の深さを測定する他の複数の溝深さ測定ステップとを含む。
【選択図】 図5

Description

本発明は、被加工物、例えば半導体ウエーハの表面又は裏面にレーザ光線を照射することにより形成されたレーザ加工溝の深さを測定する溝深さ測定方法に関する。
半導体チップの製造においては、ほぼ円板形状である半導体ウエーハ(以下、単にウエーハと略称する)の表面に、格子状に配列されたストリートによって複数個の矩形領域を区画し、矩形領域の各々に、IC、LSI、発光ダイオードなどの半導体回路を形成する。そして、ウエーハをストリートに沿って切断することにより、矩形領域を個々に分離して半導体チップを製造する。ウエーハのストリートに沿った切断には、通常、ダイサーと称されている切削装置が使用されている。この切削装置は、被加工物であるウエーハを保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持されたウエーハを切断するための切断手段と、チャックテーブルと切断手段を相対的に移動させる移動手段とを備えている。切断手段は、高速回転させられるスピンドルと、スピンドルに装着された切削ブレードを含んでいる。切断ブレードは、ダイヤモンドブレードと称されている、ダイヤモンド粒子を、例えばニッケル鍍金で、あるいはレジンボンドの如き適宜のボンドで結合することによって形成することができる薄肉円板形状のものが使用されている。
近時においては、半導体チップの機能を向上させるために、シリコンウエーハの如きウエーハの表面に、SiOF、BSG(SiOB)などの無機物系の膜、ポリイミド系、パリレン系などのポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体皮膜(Low−k膜)を積層したウエーハが実用に供されている。
このような低誘電率絶縁体皮膜を上記切削ブレードでストリートに沿って切断すると、低誘電率絶縁体皮膜は雲母のように多層に積層されていると共に非常に脆いことから、低誘電率絶縁体皮膜が剥離し、この剥離が回路にまで達し、半導体チップに致命的な損傷を与えるという問題がある。
そこで、ダイサーと称されている上記切削装置でウエーハを切断するのに先立って、ストリートにレーザ光線を照射して低誘電率絶縁体皮膜を除去する技術が、本出願人である株式会社ディスコにより開発され、出願されている(特許文献1参照)。また、切削ブレードによりストリートを切断するのに先立って、ストリートの両側にレーザ光線を照射して溝を形成し、切削ブレードが低誘電率絶縁体皮膜を損傷することを回避する技術も、本出願人である株式会社ディスコにより開発され、出願されている(特願2003−292189)。他方、発光ダイオードなどの光デバイスは、サファイヤなどの比較的モース硬度の高いウエーハに形成されるため、切削ブレードによる切断が困難であるという問題がある。このため、ウエーハのストリートにレーザ光線を照射して、分割に必要な深さのレーザ加工溝を形成して、個々の半導体チップに分割する技術も開発されている(特許文献2参照)。
上記いずれの技術においても、レーザ光線の出力、パルス幅、スポット径、繰り返し周波数、ウエーハの加工送り速度などの加工条件によって、レーザ加工により形成される溝、すなわちレーザ加工溝の深さが異なる。このことから、レーザ加工溝を形成した後、その深さを実測して、所望する深さを有するレーザ加工溝を形成するための条件を調整する必要がある。
ところが、レーザ光線の照射によって形成されるレーザ加工溝の幅は10μm前後と狭く、レーザ加工溝の深さを測定する溝深さ測定器の精度に依存して、所望する精度でレーザ加工溝の深さを測定できない、との問題がある。例えば、株式会社キーエンスが、「ダブルスキャン高精度レーザ測定器LT−9000シリーズ」と称して販売している溝深さ測定器は、2μmのスポット径を有するレーザ光線を2μmのピッチで、所定のスキャン方向に所定のスキャン幅だけ直線状にスキャンすることによって、溝の深さを測定することができる。この溝深さ測定器を利用して、例えば10μmの幅を有するレーザ加工溝の深さを測定する場合、レーザ加工溝の幅を5分割してその深さを測定することができるが、10分割の精度をもって測定することはできない。
特開2003−320466号公報 特開2004−009139号公報
本発明の目的は、レーザ光線の照射によって被加工物の表面に形成されたレーザ加工溝の深さを溝深さ測定器を利用して測定するに際し、該溝深さ測定器の精度に依存することなく、該溝深さ測定器の精度よりも更に高い精度で測定することを可能にする、新規な溝深さ測定方法を提供することである。
本発明によれば、
被加工物の表面又は裏面にレーザ光線を照射してレーザ加工溝を形成し、該レーザ加工溝にレーザ光線を照射しかつ所定のスキャン方向にスキャンして深さを測定することができる溝深さ測定器を、該所定のスキャン方向が常に該レーザ加工溝の延在方向と一致するよう配設して、該レーザ加工溝の深さを測定する溝深さ測定方法であって、
該被加工物に形成された該レーザ加工溝の延在方向に平行な一つの溝深さ測定経路を設定しかつ該溝深さ測定器を、該溝深さ測定経路に位置付けて該レーザ加工溝の深さを測定する最初の溝深さ測定ステップと、該溝深さ測定器又は被加工物を、該溝深さ測定経路に直交する方向にそれぞれ一定の間隔で順次に割り出し送りして該溝深さ測定経路に平行な他の溝深さ測定経路に位置付ける毎に該レーザ加工溝の深さを測定する他の複数の溝深さ測定ステップとを含む、
ことを特徴とする溝深さ測定方法、が提供される。
該溝深さ測定器は、レーザ光線を該加工溝に照射しかつ反射光を受光することにより該レーザ加工溝の深さを測定する、ことが好ましい。
該溝深さ測定器によって該レーザ加工溝に向けて照射するレーザ光線のスポット径は2μmであり、該一定の間隔は1μmである、ことが好ましい。
以下、本発明に従って構成された溝深さ測定方法の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
先ず、図1を参照して、本発明による溝深さ測定方法を実施することができる加工機の実施形態を説明する。図示の加工機は支持基板2を有し、この支持基板2上にはX軸方向に延びる一対の案内レール4が配設されている。案内レール4上には第一の滑動ブロック6がX軸方向に移動自在に装着されている。一対の案内レール4間にはX軸方向に延びるねじ軸8が回転自在に装着されており、ねじ軸8にはパルスモータ10の出力軸が連結されている。第一の滑動ブロック6は下方に垂下する垂下部(図示していない)を有し、垂下部にはX軸方向に貫通する雌ねじ孔が形成され、雌ねじ孔にねじ軸8が螺合されている。従って、パルスモータ10が正転させられると第一の滑動ブロック6が矢印12で示す方向に移動させられ、パルスモータ10が逆転させられると第一の滑動ブロック6が矢印14で示す方向に移動させられる。
第一の滑動ブロック6上にはY軸方向に延びる一対の案内レール16が配設されており、案内レール16上には第二の滑動ブロック18がY軸方向に移動自在に装着されている。一対の案内レール16間にはY軸方向に延びるねじ軸20が回転自在に装着されており、ねじ軸20にはパルスモータ22の出力軸が連結されている。第二の滑動ブロック18にはY軸方向に貫通する雌ねじ孔が形成されており、雌ねじ孔にねじ軸20が螺合されている。従って、パルスモータ22が正転させられると第二の滑動ブロック18が矢印24で示す方向に移動させられ、パルスモータ22が逆転させられると第一の滑動ブロック18が矢印26で示す方向に移動させられる。第二の滑動ブロック18には、円筒部材25を介して支持テーブル27が固定されていると共に、保持手段28が装着されている。保持手段28は実質上鉛直に延びる中心軸線を中心として回転自在に装着されており、円筒部材25内には保持手段28を回転せしめるためのパルスモータ(図示していない)が配設されている。図示の実施形態における保持手段28は、多孔性材料から形成されたチャック板30と一対の把持手段32とから構成されている。
図2には被加工物であるウエーハ34が図示されている。ウエーハ34は、シリコンウエーハ、サファイヤウエーハの如きウエーハ本体を備えている。このウエーハ本体の表面34a上にはストリート36が格子状に配設されており、ストリート36によって複数個の矩形領域38が区画されている。矩形領域38の各々にはIC、LSI、発光ダイオードなどの半導体回路が形成されている。図3に示されているように、図示の実施形態において、ウエーハ34の表面34aには保護テープ40が貼着される。後述するように、ウエーハ34の裏面34bにレーザ加工溝80(図4参照)を形成する際には、上記保持手段28におけるチャック板30上に、半導体ウエーハ34を反転させて保護テープ40で覆われた表面34aがチャック板30の上面に面し、したがって、裏面34bが上に向けられるようにして載置する。この状態でチャック板30を真空源(図示していない)に連通させ、チャック板30上にウエーハ34を真空吸着する。このような保持形態は周知である。
ウエーハ34をチャック板30上に保持する形態には、周知の別の形態もある。すなわち、この図示しない別の形態においては、中央部に円形開口を有するフレームの該開口内にウエーハ34を上記の如く反転して配置し、装着テープを介してフレームに装着する。装着テープはフレーム及びウエーハ34の下面側においてフレームの該開口を跨いで延在させられており、フレームの下面及びウエーハ34の下面(保護テープ40で覆われた表面34a)に貼着される。ウエーハ34の裏面34bにレーザ加工溝80を形成する際には、上記保持手段28におけるチャック板30上に上記反転状態のウエーハ34を位置させてチャック板30を真空源に連通させ、チャック板30上にウエーハ34を真空吸着する。保持手段28の一対の把持手段32は上記フレームを把持する。
再び図1を参照して説明を続けると、上記支持基板2上にはY軸方向に延びる一対の案内レール44が配設されており、一対の案内レール44上には第三の滑動ブロック46がY軸方向に移動自在に装着されている。一対の案内レール44間にはY軸方向に延びるねじ軸47が回転自在に装着されており、ねじ軸47にはパルスモータ48の出力軸が連結されている。第三の滑動ブロック46は略L字形状であり、水平基部50とこの水平基部50から上方に延びる直立部52とを有する。水平基部50には下方に垂下する垂下部(図示していない)が形成されており、垂下部にはY軸方向に貫通する雌ねじ孔が形成されており、この雌ねじ孔にねじ軸47が螺合されている。従って、パルスモータ48が正転させられると第三の滑動ブロック46が矢印24で示す方向に移動させられ、パルスモータ48が逆転させられると第三の滑動ブロック46が矢印26で示す方向に移動させられる。
第三の滑動ブロック46の直立部52の片側面にはZ軸方向に延びる一対の案内レール54(図1にはその一方のみを図示している)が配設されており、一対の案内レール54には第四の滑動ブロック56がZ軸方向に移動自在に装着されている。第三の滑動ブロック46の片側面上にはZ軸方向に延びるねじ軸(図示していない)が回転自在に装着されており、このねじ軸にはパルスモータ58の出力軸が連結されている。第四の滑動ブロック56には直立部52に向けて突出させられた突出部(図示していない)が形成されており、この突出部にはZ軸方向に貫通する雌ねじ孔が形成されており、この雌ねじ孔に上記ねじ軸が螺合させられている。従って、パルスモータ58が正転させられると第四の滑動ブロック56が矢印60で示す方向に移動すなわち上昇させられ、パルスモータ58が逆転させられると第四の滑動ブロック56が矢印62で示す方向に移動すなわち下降させられる。
第四の滑動ブロック56には全体を番号64で示すレーザ光線発生手段が装着されている。図示のレーザ光線発生手段64は、第四の滑動ブロック56に固定され実質上水平に前方(即ち矢印26で示す方向)に延出する円筒形状のケーシング66を含んでいる。ケーシング66内には、図示しないレーザ光線発振手段、パルス幅設定手段、波長設定手段、出力設定手段、繰り返し周波数設定手段、出力調整手段、これらを制御するコントローラなどが配設されている。これらの構成は周知の構成を利用することでよいので、説明は省略する。上記ケーシング66の先端には、それ自体は周知の形態でよいレーザ光線照射手段67が装着されている。
上記ケーシング66の先端部には、X軸方向であって図1において矢印14で示す方向に水平に延び出す支持フレーム68が配設されている。支持フレーム68には、溝深さ測定器70と、それ自体は周知の構成を利用することでよいアライメント手段72とが配設されている。溝深さ測定器70は、後述するレーザ加工溝80に、レーザ光線を照射しかつ所定のスキャン方向に所定のスキャン幅だけ直線状にスキャンして深さを測定することができる。実施形態において、溝深さ測定器70は、株式会社キーエンスが、「ダブルスキャン高精度レーザ測定器LT−9000シリーズ」と称して販売している溝深さ測定器からなる。この溝深さ測定器70は、レーザ光線をレーザ加工溝80に照射しかつ反射光を受光することによりレーザ加工溝80の深さを測定するよう構成されている。実施形態において、溝深さ測定器70は、2μmのスポット径を有するレーザ光線を2μmのピッチで、所定のスキャン方向に所定のスキャン幅だけ直線状にスキャンすることによって、溝の深さを測定することができる。
本発明による溝深さ測定方法は、被加工物であるウエーハ34の表面34a又は裏面34bにレーザ光線を照射してレーザ加工溝80(図4及び図5参照)を形成し、このレーザ加工溝80に、レーザ光線を照射しかつ所定のスキャン方向に所定のスキャン幅だけ直線状にスキャンして深さを測定することができる溝深さ測定器70を、該所定のスキャン方向が常に該レーザ加工溝80の延在方向と一致するよう配設して、該レーザ加工溝80の深さを測定する溝深さ測定方法である。実施形態において、溝深さ測定器70は、所定のスキャン方向がレーザ加工溝80の延在方向(図1及び図5においてX軸方向)と一致するよう、支持フレーム68に離脱自在に装着される。
なお、上記加工機による、後述するレーザ加工溝80の形成及びレーザ加工溝80の深さの測定に際しては、上記第一、第二、第三及び第四の滑動ブロック6、18、46及び56を、それぞれ適宜に相対移動させることにより、チャック板30上に位置付けられたウエーハ34と、レーザ光線照射手段67、アライメント手段72及び溝深さ測定器70との相対位置を、所望のとおりに決定することができる。
本発明による溝深さ測定方法の実施形態は、上記加工機により、次のとおりにして遂行することができる。図1を参照して、保持手段28上には、ウエーハ34が図3に示すように裏面34bを上にして保持される。アライメント手段72は、赤外線によって画像を認識できるCCDが配設されており、赤外線を照射してウエーハ34の裏面を透かして表面に形成されたストリート36を認識することによって、保持手段28上に保持されたウエーハ34における特定のストリート36の位置が十分精密に検出される。そして、レーザ光線照射手段67から下方に照射されるレーザ光線が特定のストリート36の裏側に到達するよう、レーザ光線照射手段67と保持手段28とが相対的に位置付けられる。そして、レーザ光線照射手段67からウエーハ34に向けてレーザ光線(パルスレーザ光線)を照射しながら、保持手段28が装着されている支持テーブル27、従って保持手段28に保持されているウエーハ34が例えば、図1において矢印12で示すX軸方向に所定の送り速度で水平に移動させられる。このようにして特定のストリート36に沿ってレーザ光線が照射され、特定のストリート36に沿って、ウエーハ34の裏面34bにレーザ加工溝80が形成される(図4参照)。
以上のようにして、被加工物であるウエーハ34の裏面34bにレーザ光線を照射してレーザ加工溝80を形成する溝加工ステップ(工程)が行われる。この溝加工ステップおいて、レーザ光線の照射は、例えば以下の加工条件に基づいて行われる。
レーザ光線の光源:YAGレーザ又はYVOレーザ
波長 :355nm、265nm又は213nm
繰り返し周波数 :50kHz〜100kHz
平均出力 :0.3W〜4.0W
スポット径 :1.0μm〜20.0μm
パルス幅 :10ns〜100ns
送り速度 :1mm/s〜800mm/s
溝加工ステップ(工程)を実施して、ウエーハ34の裏面34bにレーザ加工溝80を形成したならば、ウエーハ34におけるレーザ加工溝80の延在方向に平行な一つの溝深さ測定経路(基準溝深さ測定経路)を設定する。図5において、2点鎖線L1は、この溝深さ測定経路を示している。溝深さ測定経路L1の設定は、レーザ加工溝80の中心からY軸方向の距離を設定することでよく、図示の実施形態においては、レーザ加工溝80の側縁に沿ったウエーハ34の裏面34bに設定される。
図5を参照して、一つの溝深さ測定経路(基準溝深さ測定経路)L1を設定した後、溝深さ測定器70を溝深さ測定経路L1上に位置付ける。この位置付けは、例えば、先に設定したレーザ加工溝80の形成位置を基準として、保持手段28又は第三の滑動ブロック46、したがって溝深さ測定器70を、Y軸方向に所定量、移動させかつ、保持手段28に保持されたウエーハ34を図1において矢印14で示すX軸方向に所定量移動させることにより行うことができる。溝深さ測定器70を溝深さ測定経路L1上に位置付けたならば、溝深さ測定器70を作動させる。溝深さ測定器70は、例えば、図5において左から右に向かってX軸方向に、溝深さ測定経路L1に沿って所定のスキャン幅Wだけレーザ光線を照射しながら、スキャンして、レーザ加工溝80の深さを測定する。図5において、符号Dは、溝深さ測定器70により照射されるレーザ光線のスポット径を示している。図示の実施形態において、レーザ加工溝80の幅はほぼ10μm、スポット径Dは2μm、スキャン方向のピッチは2μm、スキャン幅Wは、実質的に10μmである。このようにして、レーザ加工溝80の深さを測定する最初の溝深さ測定ステップを遂行する。
レーザ加工溝80の深さを測定する最初の溝深さ測定ステップを遂行したならば、他の複数の溝深さ測定ステップを遂行する。他の複数の溝深さ測定ステップは、第三の滑動ブロック46、したがって溝深さ測定器70又は保持手段28、したがって被加工物であるウエーハ34を、溝深さ測定経路L1に直交する水平方向に(図示の実施形態においては、図5において上から下に向かってY軸方向に水平に)それぞれ一定の間隔dをおいて順次に割り出し送りして、溝深さ測定経路L1に平行な他の複数の溝深さ測定経路L2〜L7に位置付ける毎にレーザ加工溝80の深さを測定することにより遂行する。図示の実施形態において、該一定の間隔dは1μmである。なお、図示の実施形態において、溝深さ測定経路L1に平行な他の溝深さ測定経路は、L2〜L7だけ図示されているが、上記割り出し送りは、レーザ加工溝80の全幅に跨って行なうことにより、レーザ加工溝80の深さをレーザ加工溝80の全幅にわたって正確に測定することができる。したがって、他の複数の溝深さ測定経路の数は、L2〜Lnとして表すことができる。
上記説明から明らかなように、本発明による溝深さ測定方法によれば、例えば、2μmの間隔でスキャンすることによりレーザ加工溝80の深さを測定できる溝深さ測定器70を利用してレーザ加工溝80の深さを測定したとしても、スキャン方向が常にレーザ加工溝80の延在方向と一致するよう配設して、ウエーハ34又は溝深さ測定器70を、スキャン方向に直交する方向であるレーザ加工溝80に直交する方向に1μmの間隔で、順次に複数回割り出し送りして、溝深さ測定経路L1に平行な他の複数の溝深さ測定経路L2〜Lnに位置付ける毎にレーザ加工溝80の深さを測定するので、溝深さ測定器70の精度を2倍の精度にせしめてレーザ加工溝80の深さを測定することを可能にする。その結果、レーザ加工溝80を形成するレーザ光線発生手段64の加工条件を高精度で調整することが可能になる。
上記実施形態においては、ウエーハ34の裏面34bにレーザ加工溝80を形成し、このレーザ加工溝80の深さを測定しているが、ウエーハ34の表面34aにレーザ加工溝80を形成し、このレーザ加工溝80の深さを測定する他の実施形態もある。
本発明による溝深さ測定方法を実施することができる加工機の実施形態の主要構成要素を示す斜視図である。 被加工物である半導体ウエーハの斜視図である。 図2に示す半導体ウエーハを、表面に保護テープを貼着しかつ反転して裏面側から見た斜視図である。 図3に示す半導体ウエーハの裏面に、1本の特定のストリートに沿って1本のレーザ加工溝を形成した状態を示す平面図である。 本発明による溝深さ測定方法を遂行して、図4に示すレーザ加工溝の深さを測定する実施形態を説明するための模式図であって、レーザ加工溝は平面図で示し、溝深さ測定器は図1においてY軸方向に見た正面図を平面に展開した部分簡略図で示している。
符号の説明
28:保持手段
30:チャック板
34:半導体ウエーハ
34a:半導体ウエーハの表面
34b:半導体ウエーハの裏面
36:ストリート
64:レーザ光線発生手段
67:レーザ光線照射手段
70:深さ測定器
80:レーザ加工溝
d:割り出し送り間隔
D:溝深さ測定器のレーザ光線のスポット径
L1:溝深さ測定経路
W:溝深さ測定器のスキャン幅

Claims (3)

  1. 被加工物の表面又は裏面にレーザ光線を照射してレーザ加工溝を形成し、該レーザ加工溝にレーザ光線を照射しかつ所定のスキャン方向にスキャンして深さを測定することができる溝深さ測定器を、該所定のスキャン方向が常に該レーザ加工溝の延在方向と一致するよう配設して、該レーザ加工溝の深さを測定する溝深さ測定方法であって、
    該被加工物に形成された該レーザ加工溝の延在方向に平行な一つの溝深さ測定経路を設定しかつ該溝深さ測定器を、該溝深さ測定経路に位置付けて該レーザ加工溝の深さを測定する最初の溝深さ測定ステップと、該溝深さ測定器又は被加工物を、該溝深さ測定経路に直交する方向にそれぞれ一定の間隔で順次に割り出し送りして該溝深さ測定経路に平行な他の溝深さ測定経路に位置付ける毎に該レーザ加工溝の深さを測定する他の複数の溝深さ測定ステップとを含む、
    ことを特徴とする溝深さ測定方法。
  2. 該溝深さ測定器は、レーザ光線を該加工溝に照射しかつ反射光を受光することにより該レーザ加工溝の深さを測定する、請求項1記載の溝深さ測定方法。
  3. 該溝深さ測定器によって該レーザ加工溝に向けて照射するレーザ光線のスポット径は2μmであり、該一定の間隔は1μmである、請求項1又は請求項2記載の溝深さ測定方法
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